JP6628563B2 - 部材連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パイプ部材等の2つの連結対象部材同士を連結するための部材連結装置に関する。
従来、例えば2つのパイプ部材同士を連結するに際し、円形のパイプの場合はその円形パイプの内周に嵌合する円形横断面形状の連結具を用いており、角形のパイプ部材の場合にはその角形パイプ部材の内側に嵌合する角形横断面形状をなす連結具を用いるのが一般的である(例えば、特許文献1及び2を参照)。
ところが、このような構成のものであれば、連結具とパイプ部材との嵌合精度を高めるためにパイプ部材側にも比較的高度な機械加工を施す必要があるだけでなく、組立時に前記連結具をパイプ部材内に挿入しにくいという問題がある。
以上の問題は、パイプ部材同士の連結に限らず、少なくとも連結具が収容される側の連結対象部材がパイプ状のものである場合には同様に生じうるものである。
実開昭61−114108号公報 特開2005−180678号公報
本発明は以上の点に着目し、加工及び組立に要する工数を無理なく削減することができる部材連結装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決すべく、本発明に係る部材連結装置は、以下に述べるような構成を有する。すなわち請求項1の発明に係る部材連結装置は、円筒体状をなす第1の連結対象部材と、この第1の連結対象部材が係わり合う接合面に開口を有した中空体状の第2の連結対象部材とを連結するための部材連結装置であって、前記第1の連結対象部材の内周に密に又はクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部を前記開口から前記第2の連結対象部材の内部に挿入した状態で前記第1の連結対象部材内に収容された連結具と、この連結具に螺着され当該連結具の先端部における対向する壁に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具の先端部を第2の連結対象部材に係わり合わせるねじ軸と、前記連結具に装着され当該連結具が前記第1の連結対象部材から抜出するのを防止する抜止部材とを備え、前記連結具が、角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部に前記対向する壁同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠を備えている。
このようなものであれば、円筒体状をなす第1の連結対象部材に角柱形状をなす連結具を挿入して組み立てることになるため、前記第1の連結対象部材の内周と前記連結具との接触部分が、円筒体状をなす連結具を円筒体状の連結対象部材に嵌合させる場合に比べて大幅に少なくなる。そのため、前記連結具を前記第1の連結対象部材に挿入するに際して、連結具及び連結対象部材の加工精度が高くなくとも、また、連結具の挿入方法が軸心方向に対して若干傾斜していても、連結具の挿入に際し発生する摩擦力が低くなる。その結果、連結具を連結対象部材にスムーズに挿入することができる。
しかも、前記連結具が、角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部に前記対向する壁同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠を備えているので、連結具の先端部を弾性変形させて第2の連結対象部材に係り合わせることができる。
請求項2の発明に係る部材連結装置は、円筒体状をなす第1の連結対象部材と、この第1の連結対象部材が係わり合う接合面に開口を有した中空体状の第2の連結対象部材とを連結するための部材連結装置であって、前記第1の連結対象部材の内周に密に又はクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部を前記開口から前記第2の連結対象部材の内部に挿入した状態で前記第1の連結対象部材内に収容された連結具と、この連結具に螺着され当該連結具の先端部における対向する壁に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具の先端部を第2の連結対象部材に係わり合わせるねじ軸と、前記連結具に装着され当該連結具が前記第1の連結対象部材から抜出するのを防止する抜止部材とを備え、前記第2の連結対象部材が、前記第1の連結対象部材に対して軸心を直交させた状態で連結されたものであり、その接合面に前記連結具の対向する壁をそれぞれ挿通させることが可能な1対のスリット状の開口を軸心方向に間隔を空けて設けている
このようなものであっても、円筒体状をなす第1の連結対象部材に角柱形状をなす連結具を挿入して組み立てることになるため、前記第1の連結対象部材の内周と前記連結具との接触部分が、円筒体状をなす連結具を円筒体状の連結対象部材に嵌合させる場合に比べて大幅に少なくなる。そのため、前記連結具を前記第1の連結対象部材に挿入するに際して、連結具及び連結対象部材の加工精度が高くなくとも、また、連結具の挿入方法が軸心方向に対して若干傾斜していても、連結具の挿入に際し発生する摩擦力が低くなる。その結果、連結具を連結対象部材にスムーズに挿入することができる。
なお、本発明において、「角柱形状をなす」とは、角柱形状をなす単一の部材により形成したもの、及び複数の部材を組み合わせて角柱形状としたものの双方を含む概念である。
前段で述べたような開口を有する第2の連結対象部材に連結具を効果的に係り合わせるための構成の一例として、前記連結具が、その先端部における対向する壁に、それぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪を有したものであり、前記ねじ軸による付勢力により前記爪を前記開口の内側の開口端縁に密着係合させているものが挙げられる。なお、本発明において、「ねじ軸による付勢力により前記爪を前記開口の内側の開口端縁に密着係合させる」とは、「前記ねじ軸により連結具の先端部における対向する壁に互いに離間する方向の付勢力が加えられた際に、前記爪を前記開口の内側の開口端縁に押し付け、その際に前記爪が前記開口側から受ける作用を利用して連結具が第2の連結対象部材に向けて引き込まれるようにする」ことを示す概念である。
このような部材連結装置を好適に実現するための構成の一例として、前記ねじ軸が前記抜止部材を兼ねているものが挙げられる。
連結対象部材側への加工の手間を最小限にするための構成の一例として、前記連結具が、前記対向する壁のうち一方の壁に雌ねじ孔を有したものであり、この雌ねじ孔に螺合させた前記ねじ軸の内方端を他方の壁に押し付けているものが挙げられる。このようなものであれば、連結対象部材側には雌ねじ孔を穿設するための加工を行う必要がないからである。
前記ねじ軸が前記抜止部材を兼ねている部材連結装置において、ねじ軸を利用した連結具の第1の連結対象部材からの抜け止めを効果的に行うことができる構成の一例として、前記連結具が、前記対向する壁のうち一方の壁に雌ねじ孔を有したものであり、この雌ねじ孔に螺合させた前記ねじ軸の内方端を他方の壁に押し付けており、前記第1の連結対象部材が、前記雌ねじ孔に対応する部位にねじ軸挿通孔を有したものであり、前記雌ねじ孔に螺着されたねじ軸の外方端部が前記ねじ軸挿通孔内に位置しているものが挙げられる。
連結具及び第1の連結対象部材の第2の連結対象部材への取り付けを容易に行うことができるようにするための構成の一例として、前記ねじ軸挿通孔が、前記第1の連結対象部材の長手方向に延伸する長孔状のものであり、連結状態においてこのねじ軸挿通孔の外方端に前記ねじ軸が位置するように設定しているものが挙げられる。このようなものであれば、第1の連結対象部材の両側に第2の連結対象部材がそれぞれ配された場合に、先にネジ軸挿通孔に沿って連結具をスライド移動させることにより連結具の全体を第1の連結対象部材の内部に没入させておき、第1の連結対象部材を所望の位置に配した後、連結具を反対方向にスライド移動させて連結具の先端部を第1の連結対象部材の外方に突出させ第2の連結対象部材に係り合わせる組み立て態様を採用することができるからである。
本発明の部材連結装置の構成によれば、主として連結対象部材に対する加工や連結対象物と連結具との組立に要する工数を無理なく削減することができる。
本発明の部材連結装置を適用したスクリーンを示す斜視図。 本発明の第一実施形態に係る部材連結装置を示す中央縦断面図。 図2におけるA−A断面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す平面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す分解斜視図。 同実施形態に係る部材連結装置の連結具を示す斜視図。 同実施形態に係る部材連結装置の連結具を示す中央縦断面図。 同実施形態に係る部材連結装置による部材の連結の手順を示す図。 同実施形態に係る部材連結装置による部材の連結の手順を示す図。 本発明の第二実施形態に係る部材連結装置を示す中央縦断面図。 図2におけるA−A断面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す平面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す分解斜視図。 同実施形態に係る部材連結装置の連結具を示す斜視図。 同実施形態に係る部材連結装置の連結具を示す中央縦断面図。 同実施形態に係る部材連結装置による部材の連結の手順を示す図。 同実施形態に係る部材連結装置による部材の連結の手順を示す図。 本発明の第三実施形態に係る部材連結装置を示す中央縦断面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す分解斜視図。 本発明の第四実施形態に係る部材連結装置を示す中央縦断面図。 同実施形態に係る部材連結装置を示す分解斜視図。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態を、図1〜図9を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態に係る部材連結装置J1は、図1に示すスクリーンSに適用したものである。
このスクリーンSは、枠状をなすスクリーン本体S1と、このスクリーン本体S1の適宜箇所に着脱可能に装着されたパネルS2とを具備してなる。スクリーン本体S1は、外側の縦枠部材S5と、内側の縦枠部材S6と、これら両縦枠部材S5、S6の下端部同士を連結する下の横枠部材S7と、前記両縦枠部材S5、S6の上端部同士を連結する上の横枠部材S8と、前記両縦枠部材S5、S6の中間部分を連結する中間の横枠部材S9とを備えた壁面構造体S3を一対具備している。なお、一方の壁面構造体S3と他方の壁面構造体S3とは、下側のコーナー部材S41及び上側のコーナー部材S42により一体的に連結されている。前記内側の縦枠部材S6はこれら両コーナー部材S41、S42に溶接などにより剛結されている。下側のコーナー部材S41には、下の横枠部材S7の内方端が連結されており、上側のコーナー部材S42には、上の横枠部材S8の内方端が連結されている。また、前記外側の縦枠部材S5の上端部には、水平に延出する水平部S51が一体に形成されており、この水平部S51に前記上の横枠部材S8の外方端が連結されている。そして、前記下の横枠部材S7の外方端部には、鉛直に起立する鉛直部S71が一体に形成されており、この鉛直部S71に前記外側の縦枠部材S5の下端部が連結されている。ここで、前記外側の縦枠部材S5、前記内側の縦枠部材S6、前記下の横枠部材S7、前記上の横枠部材S8及び前記中間の横枠部材S9は、いずれも丸パイプ状の部材である。
この実施形態の部材連結装置J1は、前記中間の横枠部材S9と、前記縦枠部材S5、S6との連結部位P1に用いられる。以下、主として前記中間の横枠部材S9と前記内側の縦枠部材S6との連結部位について説明するが、前記中間の横枠部材S9と前記外側の縦枠部材S5との連結部位についても同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
前記部材連結装置J1は、図2〜図5に示すように、円筒体状、より具体的には丸パイプ状をなす第1の連結対象部材である前記中間の横枠部材S9と、この中間の横枠部材S9が係わり合う接合面S6aに開口3を有した中空体状、より具体的には丸パイプ状の第2の連結対象部材である内側の縦枠部材S6とを連結する。すなわちこの部材連結装置J1は、前記中間の横枠部材S9の内周にクリアランスを空けて内接する略角柱形状をなし先端部11を前記開口3から前記内側の縦枠部材S6の内部に挿入した状態で前記中間の横枠部材S9内に収容された連結具1と、この連結具1に螺着され当該連結具1の先端部11における対向する壁13、14に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具1の先端部11を内側の縦枠部材S6に係わり合わせるねじ軸2と、前記連結具1に装着され当該連結具1が前記中間の横枠部材S9から抜出するのを防止する抜止部材5とを備えている。なお、この実施形態においては、前記ねじ軸2が前記抜止部材5を兼ねている。
内側の縦枠部材S6における中間の横枠部材S9との接合面S6aに設けた開口3は、図5に示すように、前記連結具1の対向する壁13、14をそれぞれ挿通させることが可能なスリット状のものであり、軸心方向に間隔を空けて対をなしている。前記対をなす開口3の相反する側の縁3aは、図5に示すように、この接合面S6aに接合される中間の横枠部材S9の内周に略沿う円弧状に形成されている。なお、前記対をなす開口3は、内側の縦枠部材S6の軸心方向に互いに離間した状態で複数対設けてある。
前記連結具1は、上向きチャネル状で壁13を含む下要素1Aと、この下要素1Aの内側に上下摺動可能に嵌り込む下向きチャネル状で壁14を含む上要素1Bとを備え、全体として略角柱形状をなしている。前記下要素1Aの壁13と、前記上要素1Bの壁14とは、互いに対向している。図4及び図6に示すように、前記下要素1Aは、長手方向の全域にわたって同一の幅寸法を有する。前記上要素1Bは、先端部11においては前記下要素1Aと略同一の幅寸法を有する。一方、前記上要素1Bのその他の部位の幅寸法は前記下要素1Aの幅寸法よりも小さく、上述したように下要素1Aの内側に上下摺動可能に嵌り込んでいる。図2、図4〜図7に示すように、これら下要素1Aと上要素1Bとの間には、上下方向に接離する相対移動のみを許容する案内部10が設けられている。この案内部10は、下要素1Aの基端部に形成された上方に開口する案内切欠101及び上要素1Bの基端部に形成され前記案内切欠101内を移動可能な軸状突起102からなる。このように、この連結具1は、先端部11において、図2、図4、図6及び図7に示すように、前記下要素1Aの壁13及び前記上要素1Bの壁14は、それぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪15、16を有し、前記ねじ軸2の付勢力により、前記爪15、16を前記開口3の内側の開口端縁3aに密着係合させたものである。詳述すれば、前記連結具1は、前記対向する壁13、14のうち一方の壁、より具体的には下要素1Aの壁13に雌ねじ孔17を有したものであり、この雌ねじ孔17に螺合させた前記ねじ軸2の内方端2bを上要素1Bの壁14に押し付けている。具体的には、前記下要素1Aの壁13にバーリング加工を施してボス部13aを形成し、そのボス部13aの内周に雌ねじ溝を刻設して前記雌ねじ孔17を形成している。切り起こされた爪15、16の先端縁15a、16aは、図4に示すように、内側の縦枠部材S6の内周S6bに略沿うように円弧状に湾曲している。
前記中間の横枠部材S9は、図2及び図5に示すように、前記雌ねじ孔17に対応する部位にねじ軸挿通孔4を有しており、前記連結具1の雌ねじ孔17に螺着されたねじ軸2の外方端部(外方端面2a近傍)は、連結状態においては前記ねじ軸挿通孔4内に位置している。前記ねじ軸挿通孔4は、前記中間の横枠部材S9の長手方向に延伸する長孔状のものであり、連結状態においてこのねじ軸挿通孔4の外方端4aに前記ねじ軸2が当接するように設定している。このねじ軸挿通孔4の長さは、内方端4bに前記ねじ軸2を当接させた状態で前記連結具1が前記中間の横枠部材S9内に完全に没入するような値に設定されている。この中間の横枠部材S9の内側の縦枠部材S6に対する接合面すなわち端面は、図4に示すように、内側の縦枠部材S6の外周面S6aすなわちこの中間の横枠部材S9に対する接合面に沿う形状にしてある。
前記ねじ軸2は、図5に示すように、外方端面2aに六角孔を有する止めねじである。
次いで、この部材連結装置J1を用いて前記中間の横枠部材S9と前記内側の縦枠部材S6とを接合する手順を説明する。まず、図5に示すような状態から、前記連結具1を前記中間の横枠部材S9に挿入するとともに、この連結具1の前記雌ねじ孔17に前記ねじ軸挿通孔4を通して前記ねじ軸2を螺合させ、このねじ軸2とともに前記連結具1を前記内側の縦枠部材S6方向にスライドさせ、ねじ軸2がねじ軸挿通孔4の外方端4aに当接している図9に示すような状態とした後、この連結具1の先端部11を前記内側の縦枠部材S6の開口3に挿入する。この状態で、前記ねじ軸2を締め込んでこのねじ軸2の内方端を上要素1Bの壁14に押し付けると、前記連結具1の下要素1Aと上要素1Bとが離間し、その先端部11において前記壁13、14にそれぞれ設けられた爪15、16が前記開口3の内側の開口端縁3aに密着係合することになる。このことにより、前記連結具1を内側の縦枠部材S6から引き離すことができなくなる。前記爪15、16の先端面15a、16aは、切り起こし角度に対応した角度だけ傾斜しているため、これらの先端面15a、16aが前記開口3の開口端縁3aに押し付けられることにより、前記中間の横枠部材S9が、前記連結具1、及び前記抜止部材5を兼ねているねじ軸2を介して、内側の縦枠部材S6に引きつけられる。また、前記止めねじ2による押し付け作用により、前記下要素1A及び前記上要素1Bの角部が前記中間の横枠部材S9の内周面に密着し、下要素1Aと上要素1Bとの間のそれ以上の離間が規制される。このことにより、前記中間の横枠部材S9を前記連結具1から引き離すこともできなくなる。このようにして、前記中間の横枠部材S9と前記内側の縦枠部材S6とが、前記連結具1を介してがたなく強固に連結されることになる。中間の横枠部材S9と外側の縦枠部材S5との連結も同様にして行うことができる。
このようにして取付けられた中間の横枠部材S9の取付位置を縦枠部材S5、S6を含むスクリーン本体S1を分解することなく変更する場合には、中間の横枠部材S9の両端に設けられたねじ軸2を緩め、前記ねじ軸挿通孔4に沿ってねじ軸2及び該ねじ軸2を装着した連結具1をスライドさせることにより、図8に示すように前記連結具1の先端部11を前記各縦枠部材S5、S6の開口3から引き抜く。これにより、中間の横枠部材S9を自由に移動させることができるようになる。そして、中間の横枠部材S9を前記縦枠部材S5、S6の他の開口3に対応する位置まで移動させ、前述した引き抜き動作と逆の動作を行うことにより前記中間の横枠部材S9を新たな高さ位置に取付けることができる。
このような構成のものであれば、円筒体状をなす第1の連結対象部材である中間の横枠部材S9に角柱形状をなす連結具1を挿入して組み立てることになるため、前記中間の横枠部材S9の内周と前記連結具1との接触部分が、円筒体状をなす連結具1を円筒体状の連結対象部材に嵌合させる場合に比べて大幅に少なくなる。そのため、前記連結具1を前記中間の横枠部材S9に挿入するに際して、連結具1及び連結対象部材の加工精度が高くなくとも、また、連結具1の挿入方向が軸心方向に対して若干傾斜していても、連結具1の挿入に際し発生する摩擦力が低くなる。その結果、高精度の治具を用意しなくても、連結具1を中間の横枠部材S9にスムーズに挿入することができる。また、ねじ軸2を連結具1の雌ねじ孔17に螺着するようにしているので、連結対象部材、すなわち中間の横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6には雌ねじ孔の穿設やナットの埋設といった加工を施す必要がなく、横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6に対する加工を最低限のもので済ませることができるとともに、横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6に対する加工のための設備に大型のものを必要としないようにできる。従って、主として横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6に対する加工や横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6と連結具1との組立に要する手間や工数を無理なく削減することができる。
また、本実施形態の構成によれば、以下に述べるような効果を得ることもできる。すなわち、前記ねじ軸2が前記抜止部材5を兼ねているので、部品点数をいたずらに増加させることなく、連結具1を外側の縦枠部材S5又は内側の縦枠部材S6に係り合わせるべく付勢する機能と連結具1が中間の横枠部材S9から抜脱することを防ぐ機能とを同時に実現することができる。
内側の縦枠部材の接合面S6a(及び外側の縦枠部材の接合面S5a)に前記連結具1の対向する壁13、14をそれぞれ挿通させることが可能な対をなすスリット状の開口3を軸心方向に間隔を空けて設けているので、縦枠部材S5、S6の強度を損なうことなく中間の横枠部材S9と連結するための構成を実現できる。
その上で、前記連結具1の先端部11において、前記対向する壁13、14が、それぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪15、16を有し、前記ねじ軸2による付勢力により前記爪15、16を前記開口3の内側の開口端縁3aに密着係合させているので、この爪15、16が前記開口3側から受ける作用を利用して連結具1及び中間の横枠部材S9を内側の縦枠部材S6又は外側の縦枠部材S5に向けて引き込むことができる。
さらに、前記連結具1の前記下要素1Aの壁13に雌ねじ孔17を設けており、この雌ねじ孔17に螺合させた前記ねじ軸2の内方端2bを前記上要素1Bの壁14に押し付けるようにしているので、中間の横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6には雌ねじ孔17を穿設するための加工を行う必要がなく、従って中間の横枠部材S9及び縦枠部材S5、S6への加工の手間を最小限にすることができる。
加えて、前記中間の横枠部材S9が前記雌ねじ孔17に対応する部位にねじ軸挿通孔4を有し、前記雌ねじ孔17に螺着されたねじ軸2の外方端部(外方端面2a近傍)が前記ねじ軸挿通孔4内に位置しているので、ねじ軸2を利用して連結具1の中間の横枠部材S9からの抜け止めを効果的に行うことができる。
そして、前記ねじ軸挿通孔4が、前記中間の横枠部材S9の軸心方向に延伸する長孔状のものであり、連結状態においてこのねじ軸挿通孔4の外方端4aに前記ねじ軸2が位置するように設定しているので、中間の横枠部材S9の両側に内側の縦枠部材S6及び外側の縦枠部材S5をそれぞれ配した場合に、先にねじ軸挿通孔4に沿って連結具1をスライド移動させることにより連結具1の全体を中間の横枠部材S9の内部に没入させておき、中間の横枠部材S9を所望の位置に配した後、連結具1を反対方向にスライド移動させて連結具1の先端部を中間の横枠部材S9の外方に突出させ内側の縦枠部材S6及び外側の縦枠部材S5にそれぞれ係り合わせる、上述したような組み立て態様を採用することができる。従って、連結具1及び中間の横枠部材S9の縦枠部材S5、S6への取り付けや位置変更を容易に行うことができる。
加えて、本実施形態では、ねじ軸2が外方端面2aに六角孔を有する止めねじであり、前記雌ねじ孔17に螺着されたねじ軸2の外方端部が前記ねじ軸挿通孔4内に位置するようにしているとともに、連結具1の先端部11を前記開口3から縦枠部材S5、S6の内部に挿入した状態で前記爪15、16を前記開口3の内側の開口端縁3aに密着係合させて連結具1及び中間の横枠部材S9の縦枠部材S5、S6に対する位置決めを行っているので、ねじ部材の頭部等が外部に露出することを抑制し、外観を好ましいものとすることもできる。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態を、図1、図10〜図17を参照しつつ以下に述べる。なお、前述した第一実施形態におけるものに対応する各部位には同一の名称及び符号を付している。
本実施形態に係る部材連結装置J1も、図1に示すスクリーンSに適用したものである。このスクリーンSの構成は、前述した第一実施形態に係るものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
この実施形態の部材連結装置J1も、前記中間の横枠部材S9と、前記縦枠部材S5、S6との連結部位P1に用いられる。以下、主として前記中間の横枠部材S9と前記内側の縦枠部材S6との連結部位について説明するが、前記中間の横枠部材S9と前記外側の縦枠部材S5との連結部位についても同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
前記部材連結装置J1は、図10〜図13に示すように、円筒体状、より具体的には丸パイプ状をなす第1の連結対象部材である前記中間の横枠部材S9と、この中間の横枠部材S9が係わり合う接合面S6aに開口3を有した中空体状、より具体的には丸パイプ状の第2の連結対象部材である内側の縦枠部材S6とを連結する。すなわちこの部材連結装置J1は、前記中間の横枠部材S9の内周にクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部11を前記開口3から前記内側の縦枠部材S6の内部に挿入した状態で前記中間の横枠部材S9内に収容された連結具1と、この連結具1に螺着され当該連結具1の先端部11における対向する壁13、14に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具1の先端部11を内側の縦枠部材S6に係わり合わせるねじ軸2と、前記連結具1に装着され当該連結具1が前記中間の横枠部材S9から抜出するのを防止する抜止部材5とを備えている。なお、この実施形態においては、前記ねじ軸2が前記抜止部材5を兼ねている。
前記内側の縦枠部材S6における前記中間の横枠部材S9との接合面S6aに設けた開口3は、図13に示すようなものであり、前述した第一実施形態におけるものと同様の構成を有するので詳細な説明は省略する。この開口3も、内側の縦枠部材S6の軸心方向に互いに離間した状態で複数対設けてある。
前記連結具1は、角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部11に前記対向する壁13、14同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠を備えている。また、この連結具1は、図10、図12、図14及び図15に示すように、その先端部11における対向する壁13、14に、それぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪15、16を有し、前記ねじ軸2による付勢力により前記爪15、16を前記開口3の内側の開口端縁3aに密着係合させている。詳述すれば、前記連結具1は、前記対向する壁13、14のうち一方の壁13に雌ねじ孔17を有したものであり、この雌ねじ孔17に螺合させた前記ねじ軸2の内方端を他方の壁14に押し付けている。具体的には、前記一方の壁13にバーリング加工を施してボス部13aを形成し、そのボス部13aの内周に雌ねじ溝を刻設して前記雌ねじ孔17を形成している。切り起こされた爪15、16の先端縁15a、16aは、図13に示すように、内側の縦枠部材S6の内周S6bに略沿うように円弧状に湾曲している。
前記中間の横枠部材S9は、図10、図12及び図13に示すようなものであり、前述した第一実施形態におけるものと同様の構成を有するので詳細な説明は省略する。
前記ねじ軸2は、図13に示すように、外方端面2aに六角孔を有する止めねじである。
この部材連結装置J1を用いて前記中間の横枠部材S9と前記内側の縦枠部材S6とを接合する手順は、前記第一実施形態に準じたものであり、詳細な説明は省略する。中間の横枠部材S9と外側の縦枠部材S5との連結も同様である。
また、このようにして取付けられた中間の横枠部材S9の取付位置を縦枠部材S5、S6を含むスクリーン本体S1を分解することなく変更する場合も、前記第一実施形態に準じたものである。なお、図16は第一実施形態における図8に対応する図であり、前記連結具1を前記中間の横枠部材S9の内部に没入させた状態を示す。図17は第一実施形態における図9に対応する図であり、前記連結具1の先端部11を前記中間の横枠部材S9から外部に露出させた状態を示す。
このような構成のものであっても、上述した第一実施形態の構成に係る主要な効果を得ることができる。しかも、連結具1の全体が一体に形成されているので、部品点数の削減を図ることが可能となる。
<第三実施形態>
この実施形態の部材連結装置J2は、前述した図1に示すスクリーン本体S1における上の横枠部材S8と上側のコーナー部材S42との連結部位P2、下の横枠部材S7と下側のコーナー部材S41との連結部位P3、上の横枠部材S8と外側の縦枠部材S5の水平部S51との連結部位P4及び外側の縦枠部材S5と下の横枠部材S7の鉛直部S71との連結部位P5に用いられる。以下、主として上の横枠部材S8と外側の縦枠部材S5の水平部S51との連結部位P4について説明する。なお、他の連結部位P2、P3、P5についてもこれに準じた構造をなしているため、他の連結部位P2、P3、P5については説明を省略する。
前記部材連結装置J2は、円筒体状、より具体的には丸パイプ状をなす第1の連結対象部材である前記上の横枠部材S8と、この上の横枠部材S8が係わり合う接合面S51aに開口A3を有した中空体状、より具体的には丸パイプ状の第2の連結対象部材である外側の縦枠部材S5の水平部S51とを連結する。すなわち、この実施形態においては、上の横枠部材S8と前記外側の縦枠部材S5の水平部S51とを軸心を一致させて直線的に連結するものであり、前記接合面S5aは前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の端面に対応し、前記開口A3はこの外側の縦枠部材S5の水平部S51の端面に開口している。
すなわちこの部材連結装置J2は、図18及び図19に示すように、前記上の横枠部材S8の内周にクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部A11を前記開口A3から前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の内部に挿入した状態で前記上の横枠部材S8内に収容された連結具A1と、この連結具A1に螺着され当該連結具A1の先端部A11における対向する壁A13、A14に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具A1の先端部A11を外側の縦枠部材S5の水平部S51に係わり合わせるねじ軸A2と、前記連結具A1に装着され当該連結具A1が前記上の横枠部材S8から抜出するのを防止する抜止部材とを備えている。
前記連結具A1は、図18及び図19に示すように、上向きチャネル状で壁A13を含む下要素A1Aと、この下要素A1Aに対向し、下向きチャネル状で壁A14を含む上要素A1Bとを備え、全体として略角柱形状をなしている。これら下要素A1Aと上要素A1Bとの間には、上下方向に接離する相対移動のみを許容する案内部A10が設けられている。この案内部A10は、案内突起A101と、前記案内突起A101に係合可能な案内凹部A102とを利用して形成している。前記案内突起A101は、下要素A1Aの上縁から上方に突出するもの、又は上要素A1Bの下縁から下方に突出するものである。前記案内凹部A102は、前記案内突起A101に対応する位置に設けられており、その内部で該案内突起A101が上下摺動可能である。前記連結具A1の先端部A11の構造を以下に詳述する。この連結具A1は、前記対向する壁A13、A14のうち一方の壁、より具体的には下要素A1Aの壁A13に雌ねじ孔A17を有し、この雌ねじ孔A17に螺合させた前記ねじ軸A2の内方端を上要素A1Bの壁A14に押し付けている。さらに詳述すれば、前記一方の壁A13にバーリング加工を施してボス部A13aを形成し、そのボス部A13aの内周に雌ねじ溝を刻設して前記雌ねじ孔A17を形成している。この先端部A11における雌ねじ孔A17は、軸心方向に互いに離間させて2箇所に設けられており、これら雌ねじ孔A17にそれぞれねじ軸A2が螺合させてある。前記外側の縦枠部材S5の水平部S51は、前記雌ねじ孔A17に対応する部位にねじ軸挿通孔A4を有しており、前記雌ねじ孔A17に螺着されたねじ軸A2の外方端部(外方端面A2a近傍)が前記ねじ軸挿通孔A4内に位置している。この連結具A1の基端部A18は前記先端部A11と左右対称の形状をなしており、この基端部A18に前記抜止部材であるねじ軸A5が螺着されている。なお、基端部A18における先端部A11に対応する各部位には、同一の符号にXを付して説明を省略する。
前記ねじ軸A2は、外方端面A2aに六角孔を有する止めねじである。また、前記抜止部材であるねじ軸A5も、外方端面A5aに六角孔を有する止めねじである。
次いで、この部材連結装置J2を用いて前記上の横枠部材S8と前記外側の縦枠部材S5の水平部S51とを接合する手順を説明する。まず、前記連結具A1の基端部A18を前記上の横枠部材S8に挿入して抜脱不能に固定する。すなわち、前記連結具A1の基端部A18を前記上の横枠部材S8の内部に挿入して前記下要素A1Aの雌ねじ孔A17Xを前記ねじ軸挿通孔A4Xに合致させ、その状態で、前記ねじ軸A5を前記ねじ軸挿通孔A4Xを通して雌ねじ孔A17Xにそれぞれ螺合させる。しかる後、前記連結具A1の先端部A11を前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の開口A3に挿入し、前記先端部A11の雌ねじ孔A17を前記ねじ軸挿通孔A4に合致させ、その状態で、前記ねじ軸A2を前記ねじ軸挿通孔A4を通して雌ねじ孔A17にそれぞれ螺合させる。それから、前記基端部A18において、前記ねじ軸A5を締め込んでその内方端A5bを上要素A1Bの壁A14Xに押し付ける。このとき、前記下要素A1Aと前記上要素A1Bとが相互に離間し、これら下要素A1A及び上要素A1Bの角部が前記上の横枠部材S8の内周に密着する。その結果、前記連結具A1が前記上の横枠部材S8に抜脱不能に固定される。そして、前記先端部において、前記ねじ軸A2を締め込んでその内方端A2bを他方の壁A14に押し付ける。これによって、前記下要素A1Aと前記上要素A1Bとが相互に離間し、これら下要素A1A及び上要素A1Bの角部が前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の内周に密着する。その結果、前記上の横枠部材S8と前記外側の縦枠部材S5の水平部S51とが、連結具A1を介してがたつきなく強固に連結されることになる。その他の連結部位の連結も同様にして行うことができる。
このような構成のものであっても、第一実施形態に係るものと同様に、円筒体状をなす第1の連結対象部材である前記上の横枠部材S8等に角柱形状をなす連結具A1を挿入して組み立てることになるため、上の横枠部材S8等の内周と前記連結具A1との接触部分が、円筒体状をなす連結具A1を円筒体状の連結対象部材に嵌合させる場合に比べて大幅に少なくなる。そのため、前記連結具A1を前記上の横枠部材S8等に挿入するに際して、連結具A1及び上の横枠部材S8等の加工精度が高くなくとも、また、連結具A1の挿入方法が軸心方向に対して若干傾斜していても、連結具A1の挿入に際し発生する摩擦力が低くなる。その結果、高精度の治具を用意しなくても、連結具A1を上の横枠部材S8等にスムーズに挿入することができる。また、ねじ軸A2を連結具A1の雌ねじ孔A17に螺着するようにしているので、上の横枠部材S8等には雌ねじ孔の穿設やナットの埋設といった加工を施す必要がなく、上の横枠部材S8等に対する加工を最低限のもので済ませることがとともに、上の横枠部材S8等に対する加工のための設備に大型のものを必要としないようにできる。従って、主として上の横枠部材S8等に対する加工や上の横枠部材S8等と連結具A1との組立に要する手間や工数を無理なく削減することができる。
また、本実施形態の構成によれば、以下に述べるような効果を得ることもできる。すなわち、前記連結具A1が、前記対向する壁A13、A14のうち一方の壁A13に雌ねじ孔A17を有したものであり、この雌ねじ孔A17に螺合させた前記ねじ軸A2の内方端A2bを他方の壁A14に押し付けるようにしているので、上の横枠部材S8等には雌ねじ孔A17を穿設するための加工を行う必要がなく、従って上の横枠部材S8等への加工の手間を最小限にすることができる。
加えて、本実施形態では、連結具A1の基端部A18と先端部A11とが左右対称の形状であり、基端部A18の一方の壁A13Xに設けた雌ねじ孔A17Xに螺合させた前記抜止部材であるねじ軸A5の内方端を他方の壁A14Xに押し付けることにより連結具A1を上の横枠部材S8等に係り合わせるようにしているので、この点からも上の横枠部材S8等への加工の手間を最小限にすることができる。
<第四実施形態>
この実施形態の部材連結装置J2も、前述した図1に示すスクリーン本体S1における上の横枠部材S8と上側のコーナー部材S42との連結部位P2、下の横枠部材S7と下側のコーナー部材S41との連結部位P3、上の横枠部材S8と外側の縦枠部材S5の水平部S51との連結部位P4及び外側の縦枠部材S5と下の横枠部材S7の鉛直部S71との連結部位P5に用いられる。以下、主として上の横枠部材S8と外側の縦枠部材S5の水平部S51との連結部位P4について説明する。なお、他の連結部位P2、P3、P5についてもこれに準じた構造をなしているため、他の連結部位P2、P3、P5については説明を省略する。また、前述した第三実施形態におけるものに対応する各部位には同一の名称及び符号を付している。
前記部材連結装置J2は、図20及び図21に示すように、円筒体状、より具体的には丸パイプ状をなす第1の連結対象部材である前記上の横枠部材S8と、この上の横枠部材S8が係わり合う接合面S51aに開口A3を有した中空体状、より具体的には丸パイプ状の第2の連結対象部材である外側の縦枠部材S5の水平部S51とを連結する。すなわち、この実施形態においては、上の横枠部材S8と前記外側の縦枠部材S5の水平部S51とを軸心を一致させて直線的に連結するものであり、前記接合面S5aは前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の端面に対応し、前記開口A3はこの外側の縦枠部材S5の水平部S51の端面に開口している。
すなわちこの部材連結装置J2は、図20及び図21に示すように、前記上の横枠部材S8の内周にクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部A11を前記開口A3から前記外側の縦枠部材S5の水平部S51の内部に挿入した状態で前記上の横枠部材S8内に収容された連結具A1と、この連結具A1に螺着され当該連結具A1の先端部A11における対向する壁A13、A14に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具A1の先端部A11を外側の縦枠部材S5の水平部S51に係わり合わせるねじ軸A2と、前記連結具A1に装着され当該連結具A1が前記上の横枠部材S8から抜出するのを防止する抜止部材とを備えている。
前記連結具A1は、図20及び図21に示すように、角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部A11に前記対向する壁A13、A14同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠A12を備えている。なお、この連結具A1の基端部A18は前記先端部A11と左右対称の形状をなしており、この基端部A18に前記抜止部材であるねじ軸A5が螺着されている。なお、基端部A18における先端部A11に対応する各部位には、同一の符号にXを付して説明を省略する。先端部A11の構造を詳述すれば、この連結具A1は、前記対向する壁A13、A14のうち一方の壁A13に雌ねじ孔A17を有し、この雌ねじ孔A17に螺合させた前記ねじ軸A2の内方端を他方の壁A14に押し付けている。具体的には、前記一方の壁A13にバーリング加工を施してボス部A13aを形成し、そのボス部A13aの内周に雌ねじ溝を刻設して前記雌ねじ孔A17を形成している。この先端部A11における雌ねじ孔A17は、軸心方向に互いに離間させて2箇所に設けられており、これら雌ねじ孔A17にそれぞれねじ軸A2が螺合させてある。前記外側の縦枠部材S5の水平部S51は、前記雌ねじ孔A17に対応する部位にねじ軸挿通孔A4を有しており、前記雌ねじ孔A17に螺着されたねじ軸A2の外方端部(外方端面A2a近傍)が前記ねじ軸挿通孔A4内に位置している。
前記ねじ軸A2は、外方端面A2aに六角孔を有する止めねじである。また、前記抜止部材であるねじ軸A5も、外方端面A5aに六角孔を有する止めねじである。
この部材連結装置J2を用いて前記上の横枠部材S8と前記外側の縦枠部材S5の水平部S51とを接合する手順は、前記第三実施形態に準じたものであり、詳細な説明は省略する。その他の連結部位の連結も同様である。
このような構成のものであっても、上述した第一ないし第三実施形態の構成に係る主要な効果を得ることができる。しかも、連結具A1の全体が一体に形成されているので、部品点数の削減を図ることが可能となる。
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した第二及び第四実施形態では、連結具が角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部に前記対向する壁同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠を備えているが、弾性変形しやすい素材で連結具を構成し、連結具の切欠は省略するようにしてもよい。
上述した第一及び第二実施形態では、第2の連結対象部材である縦枠部材が第1の連結対象部材である中間の横枠部材に対して軸心を直交させた状態で連結されたものであり、その接合面に前記連結具の対向する壁をそれぞれ挿通させることが可能な1対のスリット状の開口を軸心方向に間隔を空けて設けているが、例えば、前記接合面に矩形状の開口を設け、この矩形状の開口に前記連結具の対向する壁の双方を挿通させることが可能な構成等、他の形状の開口を有する構成を採用してもよい。
上述した第一及び第二実施形態では、連結具が、その先端部における対向する壁にそれぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪を有し、ねじ軸による付勢力により前記爪を前記開口の内側の開口端縁に密着係合させているが、前記対向する壁に弾性変形により突没可能な突起をそれぞれ設け、ねじ軸による付勢力によりこの突起の表面が前記開口の内側の開口端縁に密着係合する態様等、他の態様を採用してもよい。このような突起の望ましい形状として、第2の連結対象部材の内周に沿って延びる突条状のものや、一部が第2の連結対象部材の内周に沿う半球状のもの等が挙げられる。
上述した第一ないし第四実施形態では、連結具が対向する壁のうち一方の壁に雌ねじ孔を有し、この雌ねじ孔に螺合させたねじ軸の内方端を他方の壁に押し付けるようにしているが、例えば、連結具が対向する壁のうち一方の壁にねじ軸挿通孔を設けるとともに、この一方の壁の内面にナットを配し、このナットの雌ねじ孔と前記連結具のねじ軸挿通孔とを合致させた状態で前記ナットを溶接等の手段により連結具に固定した状態にする態様も考えられる。
上述した第一及び第二実施形態では、第1の連結対象部材である中間の横枠部材が、連結具の雌ねじ孔に対応する部位にねじ軸挿通孔を有し、前記雌ねじ孔に螺着されたねじ軸の外方端部が前記ねじ軸挿通孔内に位置しているが、例えば、長さ寸法の略全域にわたって軸心方向に延びるスリットを有する第1の連結対象部材と中空状の第2の連結対象部材とを互いに軸心を直交させた状態で連結する場合、連結具の雌ねじ孔と前記スリットとを重なり合わせた状態で前記雌ねじ孔に螺着されたねじ軸の外方端部が前記スリット内に位置する構成を採用してもよい。
上述した第一及び第二実施形態では、ねじ軸挿通孔が、第1の連結対象部材である中間の横枠部材の長手方向に延伸する長孔状のものであり、連結状態においてこのねじ軸挿通孔の外方端に前記ねじ軸が位置するように設定しているが、円形状等他の形状のねじ軸挿通孔を第1の連結対象部材に設けてもよい。
そして、上述した第一ないし第四実施形態では、連結具を第1の連結対象部材の内周にクリアランスを空けつつ内接させているが、連結具を第1の連結対象部材の内周に密に内接させてももちろんよい。
そして、上述した第一ないし第四実施形態に係るスクリーン本体を構成する縦枠部材と横枠部材との接合部分に限らず、円筒体状をなす第1の連結対象部材と、この第1の連結対象部材が係わり合う接合面に開口を有した中空体状の第2の連結対象部材との連結箇所全般に本発明を適用してよいのはもちろんである。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
J1、J2…部材連結装置
1、A1…連結具
11、A11…先端部
2、A2…ねじ軸
3、A3…開口
5、A5…抜止部材
S9…中間の横枠部材(第1の連結対象部材)
S6…内側の縦枠部材(第2の連結対象部材)
S8…上の横枠部材(第1の連結対象部材)
S51…外側の縦枠部材の水平部(第2の連結対象部材)

Claims (7)

  1. 円筒体状をなす第1の連結対象部材と、この第1の連結対象部材が係わり合う接合面に開口を有した中空体状の第2の連結対象部材とを連結するための部材連結装置であって、
    前記第1の連結対象部材の内周に密に又はクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部を前記開口から前記第2の連結対象部材の内部に挿入した状態で前記第1の連結対象部材内に収容された連結具と、この連結具に螺着され当該連結具の先端部における対向する壁に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具の先端部を第2の連結対象部材に係わり合わせるねじ軸と、前記連結具に装着され当該連結具が前記第1の連結対象部材から抜出するのを防止する抜止部材とを備え
    前記連結具が、角パイプ素材を所定の長さに切断したものであり、その先端部に前記対向する壁同士が部材の弾性変形を利用して離間するのを助長するための切欠を備えている部材連結装置。
  2. 円筒体状をなす第1の連結対象部材と、この第1の連結対象部材が係わり合う接合面に開口を有した中空体状の第2の連結対象部材とを連結するための部材連結装置であって、
    前記第1の連結対象部材の内周に密に又はクリアランスを空けて内接する角柱形状をなし先端部を前記開口から前記第2の連結対象部材の内部に挿入した状態で前記第1の連結対象部材内に収容された連結具と、この連結具に螺着され当該連結具の先端部における対向する壁に互いに離間する方向の付勢力を加えて前記連結具の先端部を第2の連結対象部材に係わり合わせるねじ軸と、前記連結具に装着され当該連結具が前記第1の連結対象部材から抜出するのを防止する抜止部材とを備え、
    前記第2の連結対象部材が、前記第1の連結対象部材に対して軸心を直交させた状態で連結されたものであり、その接合面に前記連結具の対向する壁をそれぞれ挿通させることが可能な1対のスリット状の開口を軸心方向に間隔を空けて設けている部材連結装置。
  3. 前記連結具が、その先端部における対向する壁に、それぞれ外方に切り起こされた矢じり状の爪を有したものであり、前記ねじ軸による付勢力により前記爪を前記開口の内側の開口端縁に密着係合させている請求項記載の部材連結装置。
  4. 前記ねじ軸が前記抜止部材を兼ねている請求項1、2又は3記載の部材連結装置。
  5. 前記連結具が、前記対向する壁のうち一方の壁に雌ねじ孔を有したものであり、この雌ねじ孔に螺合させた前記ねじ軸の内方端を他方の壁に押し付けている請求項1、2、3又は4記載の部材連結装置。
  6. 前記連結具が、前記対向する壁のうち一方の壁に雌ねじ孔を有したものであり、この雌ねじ孔に螺合させた前記ねじ軸の内方端を他方の壁に押し付けており、前記第1の連結対象部材が、前記雌ねじ孔に対応する部位にねじ軸挿通孔を有したものであり、前記雌ねじ孔に螺着されたねじ軸の外方端部が前記ねじ軸挿通孔内に位置している請求項記載の部材連結装置。
  7. 前記ねじ軸挿通孔が、前記第1の連結対象部材の長手方向に延伸する長孔状のものであり、連結状態においてこのねじ軸挿通孔の外方端に前記ねじ軸が位置するように設定している請求項記載の部材連結装置。
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