JP6349020B1 - パネル連結装置及び間仕切り用パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】間仕切り用パネル相互の連結及び連結の切り離しを容易に行うことができるパネル連結装置を提供する。【解決手段】第1、第2の間仕切り用パネル2a,2b相互を連結するパネル連結装置である。第1の間仕切り用パネル2aの連結縦側部3aに、第1の係合部5を有する係合部材6を突設する。第2の間仕切り用パネル2bの連結縦側部3bに、上下方向に延長する第2の係合部7と係合解除部9を設ける。第1の係合部5が第2の係合部7に向けて横方向で相対的に前進するに伴い、第1の係合部5と第2の係合部7が、弾性変形によって分離不能に係合できる。これによって第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bが連結される。第1、第2の間仕切り用パネルの何れか一方を持ち上げて係合解除部9に位置させると、両間仕切り用パネルを分離できる。【選択図】図15

Description

本発明は、ローパーティション等としての間仕切りを構成するに際して、間仕切り用パネル相互を連結するパネル連結装置に関するものであり、又該パネル連結装置を構成する間仕切り用パネルに関するものである。
ローパーティション等としての間仕切りを構成するに際して、間仕切り用パネル相互を連結するパネル連結装置の一例としては、例えば特許文献1が開示する連結装置が提案されている。該パネル連結装置は、パネルを直線状やL字状、十字状に連結する施工を、パネル連結部の上端に上連結金具を取り付けると共にパネル連結部の下端に下連結金具を取り付けて行うものであった。
図48は、かかるパネル連結装置a1の一例を示すものであり、パネルb,bを直線状に連結する場合を示している。該連結に使用する上連結金具cと下連結金具dはプレート状を呈しており、両先端に係止ツメe,eが設けられていた。そしてパネル相互の連結に際しては、該係止ツメe,eを、該パネルb,bの上面f,fと下面g,gの夫々に設けた係止溝h,hに嵌合させると共に、該上連結金具cは、その両側部分に設けたネジ孔j,jを挿通するネジk,kを該パネルb,bの上面f,fにネジ止めする一方、該下連結金具dには、その両側部分に設けたアジャスターネジm,mを取り付ける構成を採用していた。
しかしながら、かかる構成を採用するパネル連結装置aによるときはパネルb,b相互を連結するために、前記上下連結金具c,dを用い、夫々の両先端に設けられている前記係止ツメe,eをパネルbに設けた前記係止溝h,hに位置合わせして嵌合させる必要があり、且つ、上連結金具cをパネルbにネジ止めする必要があり、下連結金具dにはアジャスターネジm,mを取り付ける必要があった。このように該パネル連結装置aによるときは、ネジ止め箇所が多い等によって連結施工に多くの手間を要した。特に、下連結金具dによってパネルb,b相互を連結する作業は、パネル連結部分を目視できない状態での連結作業となるために、前記係止ツメe,eを前記係止溝h,hに位置合わせして嵌合させる作業は、上連結金具cによってパネルb,b相互を連結する場合に比して難しかった。かかることから該パネル連結装置によるときは、パネルの連結施工に多くの手間と時間を要して施工性が悪い問題があった。
又、間仕切りの組み替えを行う場合は、前記のようにネジ止め箇所が多い等によって、連結金具c,dを取り外すに際して多くのネジを外す必要があり、又、パネルbの再組み立てに際しては前記のようにネジ止め箇所が多いことによって、間仕切りの組み替え作業に多くの手間と時間を要して施工性が悪い問題があった。
パネル連結装置の他の例としては、特許文献2記載のものが提案されている。該パネル連結装置a2は図49に示すように、支柱nの外部に突出した連結具pの対向する連結片q,qを、該支柱nの長孔r,rと、連結される間仕切りパネルs,sの連結孔t,tに挿入し、該連結具pの上部溝部u側の接続部上端と間仕切りパネルsの連結孔端部とが接触するように該間仕切りパネルsを上部溝部uに嵌め込む。これによって間仕切りパネルsを支柱nに取り付けるものであった。
しかしながら、かかるパネル連結装置によるときは、前記連結片q,qを、連結される間仕切りパネルs,sの連結孔t,tに位置合わせするためには、該長孔r,rと該連結孔t,tの位置を目視により正しく合致させて該連結片q,qを、該長孔r,rと該連結孔t,tに挿入する必要があり、間仕切りパネルs,s相互の連結施工に多くの手間を要して施工性が悪い問題があった。
特開2005−188166号公報 特開平6−235238号公報
本発明は、立設状態にある間仕切り用パネル相互の連結を簡易且つ確実に行うことができると共に、間仕切りの組み替えを行う場合には間仕切り用パネルの分離を容易に行うことができるパネル連結装置の提供を課題とするものである。又、連結された間仕切り用パネルの設置状態の安定性向上を図り得るパネル連結装置の提供を課題とするものである。更に、該パネル連結装置を構成するために用いて好適な間仕切り用パネルの提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係るパネル連結装置の第1の態様は、立設状態にある第1の間仕切り用パネルの、上下方向に延長するパネル縦縁部に設けられた連結縦側部と、立設状態にある第2の間仕切り用パネルの、上下方向に延長するパネル縦縁部に設けられた連結縦側部とを横方向で連結するパネル連結装置であって、前記第1の間仕切り用パネルの前記連結縦側部には、その所要高さ部位に、第1の係合部を有する係合部材が突設されている。前記第2の間仕切り用パネルの前記連結縦側部には、該係合部材の有する該第1の係合部と係合し得る第2の係合部が上下方向に延長して設けられると共に、該第2の係合部が設けられておらず前記第1の係合部との係合を不能とする係合解除部が設けられている。
そして前記係合部材は、前記第1の係合部が前記第2の係合部に向けて前記横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部及び/又は該第2の係合部が弾性変形し、その後における、該弾性変形した部分の弾性復帰作用によって該第1の係合部と該第2の係合部とが前記横方向で分離不能に係合でき、これによって前記第1、第2の間仕切り用パネル相互が前記連結縦側部で連結される如くなされている。又、前記第2の間仕切り用パネルを前記第1の間仕切り用パネルに対して所要高さに持ち上げて前記第1の係合部を前記係合解除部に位置させることにより、前記第1、第2の係合部の係合が解除されて該第1の間仕切り用パネルと該第2の間仕切り用パネルとを分離可能となされている。
そして、前記第2の間仕切り用パネルの下面部の内の前記係合解除部が存在する側には、前記第1の間仕切り用パネルの下面部の内の下面部端部分にのみ当接し得る係合突片部を具えるスライド係合部材が、第2の間仕切り用パネルの前記下面部の長さ方向でスライド可能に設けられており、該スライド係合部材を、該係合突片部が該下面部端部分に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材を固定手段によって該下面部に固定可能となされ、該係合突片部が該下面部端部分に当接された状態で、該一方の間仕切り用パネルの持ち上げが不能となされており、前記当接による係合が解除されるように前記スライド係合部材を内方にスライドさせた状態で、前記第1の係合部を前記係合解除部に位置させることができるように前記第2の間仕切り用パネルを持ち上げ可能となされていることを特徴とするものである。
本発明に係るパネル連結装置の第2の態様は、前記第1の態様において、前記係合部材が、前記第1の間仕切り用パネルの前記パネル縦縁部に固定台座部を介して固定される柱部材に突設されており、該柱部材は、平面視で正方形状を呈する四つの縦側面部を有し、該四つの縦側面部の内の一つに前記固定台座部が固定されている。そして、残余の縦側面部の内の少なくとも一つに前記係合部材が突設されており、前記柱部材を上下方向にして見たときに該係合部材が前記固定台座部と略同高さ位置に設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係るパネル連結装置の第3の態様は、上下方向に延長する左右のパネル縦縁部の夫々に連結縦側部が設けられてなる間仕切り用パネルであって、左右何れか一方の連結縦側部には、その所要高さ部位に、第1の係合部を有する係合部材が突設されており、他方の連結縦側部には、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルに同様に設けられている前記第1の係合部と係合し得る第2の係合部が上下方向に延長して設けられると共に、該第2の係合部が設けられておらず前記第1の係合部との係合を不能とする係合解除部が設けられている。
前記係合部材は、前記第1の係合部が、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルに同様に設けられている前記第2の係合部に向けて横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部が弾性変形し、その後における該第1の係合部の弾性復帰作用によって該第1の係合部が該第2の係合部と前記横方向で分離不能に係合でき、又、該間仕切り用パネルの下面部の内の前記係合解除部が存在する側には、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルの下面部の内の下面部端部分にのみ当接し得る係合突片部を具えるスライド係合部材が、該下面部の長さ方向でスライド可能に設けられており、該スライド係合部材を、該間仕切り用パネルの係合突片部が前記下面部端部分に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材を固定手段によって前記下面部に固定可能となされていることを特徴とするものである。
本発明に係る間仕切り用パネルの第4の態様は、前記第3の態様において、横方向で連結される前記連結縦側部の内の一方の連結縦側部は、上下方向に延長する前記パネル縦縁部に、固定台座部を介して柱部材を固定して構成されており、前記係合部材が、該柱部材に突設されており、該柱部材は、平面視で正方形状を呈する四つの縦側面部を有し、該四つの縦側面部の内の一つに前記固定台座部が固定されており、残余の縦側面部の少なくとも一つに前記係合部材が突設されており、前記柱部材を上下方向にして見たときに該係合部材が前記固定台座部と略同高さ位置に設けられていることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係るパネル連結装置によるときは、立設状態にある間仕切り用パネル相互の連結を、前記第1の係合部を前記第2の係合部に向けて前記横方向で相対的に前進させて押し込み操作するだけで容易に行うことができる。従って本発明によるときは、ネジ止め箇所が多い従来のパネル連結装置とは異なり、所要の間仕切りを施工性よく構成できる。
又、間仕切りの組み替えや撤去を行う際には、前記第1の間仕切り用パネルを所要高さに持ち上げて前記第1の係合部を前記係合解除部に位置させることによって、間仕切り用パネル相互を容易に分離できる。
(2) 本発明に係る間仕切り用パネルがその下面部にスライド係合部材を具える場合は、連結された間仕切り用パネルが不用意に持ち上げられた状態となるのを確実に防止できるため、間仕切り用パネル相互を所要に連結して構成した間仕切りの安定性向上を図り得る。
(3) 前記係合部材を、前記第1の間仕切り用パネルの前記パネル縁部に固定台座部を介して固定した柱部材に突設することとし、該柱部材は、平面視で正方形状を呈する四つの縦側面部を有し、該四つの縦側面部の内の一つに前記固定台座部が固定されたものとし、残余の縦側面部の内の少なくとも一つに前記係合部材を突設し、前記柱部材を上下方向にして見たときに該係合部材を前記固定台座部と略同高さ位置に設ける構成を採用する場合は、前記間仕切り用パネルを、直線状に連結できるだけでなく、平面視でL字状やT字状、十字状を呈する状態にも見栄えよく連結でき、しかも該連結を、前記柱部材を極力撓み変形させないで安定状態で行うことができる。
本発明に係るパネル連結装置を構成する第1、第2の間仕切り用パネルの構成を説明する正面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを連結した状態を示す正面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルが連結状態において、該第2の間仕切り用パネルを分離するために該第2の間仕切り用パネルを持ち上げた状態を示す正面図である。 第2の間仕切り用パネルを第1の間仕切り用パネルと分離した状態を示す正面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルの連結状態を示す部分拡大正面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルが連結状態において、該第2の間仕切り用パネルを分離するために該第2の間仕切り用パネルを持ち上げた状態を示す部分拡大正面図である。 第2の間仕切り用パネルを第1の間仕切り用パネルと分離した状態を示す部分拡大正面図である。 ローパーティションの一例を示す斜視図である。 その平面図である。 その断面図である。 そのローパーティションを構成する間仕切り用パネルを分離した状態で示す平面図である。 間仕切り用パネルを示す一部切欠斜視図である。 間仕切り用パネルを示す縦断面図である。 間仕切り用パネルを構成するパネル枠材を示す斜視図である。 間仕切り用パネルの左右の連結縦側部を示す斜視図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に係合部材を突設した状態を示す斜視図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に係合部材を突設した状態を示す断面図である。 直角をなすパネル枠の留継ぎ部の構成を説明する一部断面正面図である。 間仕切り用パネルの角部分の構成を説明する斜視図である。 上のパネル枠の外開放溝をスライドカバー部材で覆った状態を示す断面図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に、柱部材を介して係合部材を突設する構成を示す斜視図である。 その側面図と、柱部材の構成を説明する正面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを直線状に連結した状態を示す断面図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に、柱部材を介して係合部材を突設した状態を示す部分断面図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に、固定台座部を介して柱部材を固定する要領を説明する説明図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを、平面視でL字状を呈する如く連結した状態を示す断面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを、平面視でT字状を呈する如く連結した状態を示す断面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを、平面視で十字状を呈する如く連結した状態を示す断面図である。 第1、第2の間仕切り用パネルを、平面視で直線状を呈する如く連結する要領を説明する断面図である。 係合解除部の構成を、該係合解除部に第1の係合部を位置させた状態で示す正面図である。 係合解除部に第1の係合部を位置させた状態を示す断面図である。 間仕切り用パネルの下面部にスライド係合部材をスライド可能に設けた状態を示す斜視図である。 間仕切り用パネル相互が連結された状態において、一方の間仕切り用パネルの下面部にスライド可能に設けたスライド係合部材の係合突片部が他方の間仕切り用パネルの下面部端部分に当接した状態と、該当接した状態が解除された状態を示す断面図である。 ローパーティションのパネル連結状態の部分断面図である。 ローパーティションのパネル連結状態の部分断面図である。 間仕切り用パネル相互の連結部の上下部分を示す断面図である。 間仕切り用パネル相互を直線状に連結した後に、連結部分の上下端に設けられた上下の段差部に上下のカバー部材を装着する工程を説明する斜視図である。 上の段差部に上のカバー部材を装着した状態を示す斜視図である。 第1、第2の係合部の他の態様をその係合作用と共に示す断面図である。 第1、第2の係合部の他の態様をその係合作用と共に示す断面図である。 係合解除部を第1の係合部の直上に配置した場合の一例を示す側面図である。 第1の間仕切り用パネルを持ち上げて、第1の係合部を係合解除部に位置させた状態を示す側面図である。 第1の間仕切り用パネルの連結縦側部に係合部材を突設した他の態様を示す断面図である。 長孔が設けられてなるスライド係合部材を示す斜視図である。 スライド係合部材をスライド可能とする他の構成を説明する断面図である。 間仕切り用パネル相互が連結された状態における、スライド係合部材の他の構成を示す断面図である。 第2の間仕切り用パネルの連結縦側部に、柱部材を介して係合部材を突設した状態の他の態様を示す部分断面図である。 従来のパネル連結装置の一例を示す斜視図である。 従来のパネル連結装置の他の例を示す斜視図である。
本発明に係るパネル連結装置1は、図1に示すように、立設状態にある第1の間仕切り用パネル2(以下、符号2aでも示す)の、上下方向に延長するパネル縦縁部A(A1)に設けられた連結縦側部3(以下、符号3aでも示す)と、立設状態にある第2の間仕切り用パネル2(以下、符号2bでも示す)の、上下方向に延長するパネル縦縁部A(A2)に設けられた連結縦側部3(以下、符号3bでも示す)とを横方向で連結する連結装置であり、該第1の間仕切り用パネル2aの前記連結縦側部3aには、その所要高さ部位に、第1の係合部5を有する係合部材6が設けられている。又、前記第2の間仕切り用パネル2bの前記連結縦側部3bには、該係合部材6の有する該第1の係合部5と係合し得る第2の係合部7が上下に延長して設けられると共に、該第2の係合部7が設けられておらず前記第1の係合部5との係合を不能とする係合解除部9が設けられている。
そして前記係合部材6は、前記第1の係合部5が前記第2の係合部7に対して前記横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部5及び/又は前記第2の係合部7が弾性変形し、その後における、該弾性変形した部分の弾性復帰作用によって該第1の係合部5と該第2の係合部7とが前記横方向で分離不能に係合でき、これによって図2、図5に示すように、前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2b相互が前記連結縦側部3a,3bで連結される如くなされている。又、前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの何れか一方(本実施例においては前記第2の間仕切り用パネル2b)を、図3に示すように、その他方に対して所要高さに持ち上げて前記第1の係合部5を前記係合解除部9に位置させることにより、前記第1、第2の係合部5,7の係合が解除されて、図3、図6に示すように、該第1の間仕切り用パネル2aと該第2の間仕切り用パネル2bとを分離可能となされている。分離された状態を図4、図7に示している。
又本実施例においては図5に示すように、第2の間仕切り用パネル2bの下面部10に、前記第1の間仕切り用パネル2aの下面部端部分11に当接し得る係合突片部12を具えるスライド係合部材13が、該下面部10の長さ方向でスライド可能に設けられている。そして該スライド係合部材13を、該係合突片部12が前記下面部端部分11に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材13を固定手段15によって前記下面部10に固定可能となされている。
該係合突片部12が該下面部端部分11に当接された状態で、前記第2の間仕切り用パネル2bの持ち上げが不能となる。そして、前記固定が解除されるように前記スライド係合部材13を内方にスライドさせた状態(図6)で、前記第1の係合部5を前記係合解除部9に位置させることができるように前記一方の間仕切り用パネル2(前記第2の間仕切り用パネル2b)を持ち上げ可能となされている(図3、図6)。
次に、前記パネル連結装置1の構成を図面に基づいてより具体的に説明するが、説明の便宜上、図23、図25〜29、図31、図34〜35においては、後述の柱部材22を後述の連結縦側部3aに固定する後述のビス120を省略をすると共に、各部のハッチングを省略している。
本発明は、例えば図8〜11に示すローパーティション16を床面14上で構成するために応用されており、該ローパーティション16を構成する隣り合う立設状態の間仕切り用パネル2,2の前記連結縦側部3,3相互が、本発明に係るパネル連結装置1を応用して連結されている。ここに図11は、該ローパーティション16を個々の間仕切り用パネル2に分離した図であり、図9、図11に示されているハッチングが付された長方形状部は、前記スライド係合部材13を示している。以下、隣り合う立設状態の間仕切り用パネル2,2の内の一方を前記した第1の間仕切り用パネル2aとし、その他方を、前記した第2の間仕切り用パネル2bとする。前記間仕切り用パネル2は、図12〜13に示すように、矩形状板体として構成されており、対向する左右の側面部材17,17間に圧縮性芯材19が介在されている。
前記ローパーティション16においては、これを構成する間仕切り用パネル2のパネル高さが1100mmに設定されると共に、そのパネル幅は、図8に示すローパーティション16にあっては450mmと1000mmの2種類に設定されている。図8においては、中間の間仕切り用パネル2Aのパネル幅は1000mmに設定されており、その他の間仕切り用パネル2のパネル幅は450mmに設定されている。
該間仕切り用パネル2の上下左右の各縁部20,20,20,20(図12)は、本実施例においては図14に示すパネル枠材21を用いて構成されている。そして図15〜17に示すように、上下方向に延長する縁部(前記パネル縦縁部A)に設けられた左右の連結縦側部3,3の一者( パネル縦縁部A1に設けられた連結縦側部3a) は、固定台座部23(図16〜17)を介して柱部材22を固定して構成されており、該柱部材22に、前記第1の係合部5が設けられてなる前記係合部材6(図16)が突設されている。一方、その他者(パネル縦縁部A2に設けられた連結縦縁部3b)には、図15、図17に示すように、前記第2の係合部7を設けて構成されている。
該パネル枠材21は、所要長さに切断されて後述のパネル枠63とされることによって、図13、図17に示すように、前記圧縮性芯材19の芯材端面部25に内端26が当接されると共に、平行する左右の枠材側面部27,27には左右の前記側面部材17,17の縁側部分29,29が当接される如くなされている。前記側面部材17は、図13、図17に示すように、前記圧縮性芯材19の芯材側面部30に当接される平板部31の前記縁側部分29の外縁部32に、前記間仕切り用パネル2の厚さ方向に直角状態に屈曲されてなる屈曲片33が形成されている。
そして、左右の前記枠材側面部27,27には、前記内端26と反対側をなす外端35から前記内端26側に稍控えた部位に、前記屈曲片33を挿入させ得るV字状の挿入溝部36が、該枠材側面部27に対して直角方向に窪むように且つ左右対向状態に設けられている。又図14(B)に示すように、該挿入溝部36の、前記外端35側に存する外側の溝部内側面37は、前記枠材側面部27と直角をなす直角平坦面38として形成される一方、該挿入溝部36の、前記内端26側に存する内側の溝部内側面39は、該挿入溝部36の溝幅を該挿入溝部36の溝底40からその開口端41に向けてV字状に拡大させる傾斜平坦面42として形成されている。
前記パネル枠材21は、より詳しくは図14(A)に示すように、外端部43の左右両側に側面部45,45が左右対向して設けられてなる左右対称の角筒状を呈し、例えばアルミニウム合金製の押出成形体として構成されている。
前記側面部材17(図13)は、例えば0.5mmの厚さを有するスチール製の矩形状板体であって、前記平板部31の前記四つの外縁部32,32,32,32には、図13、図17に示すように、前記間仕切り用パネル2の厚さ方向に直角状態に屈曲されてなる前記屈曲片33が形成されている。
図14において、左右の前記枠材側面部27,27は、左右の側面部45,45の外面(内外方向F1に延長する面)46として構成されており、左右の該側面部45,45の、該内外方向F1で見た中間部位47,47相互は連結片49で連結されている。そして、該連結片49の内面側の長手方向中央線に沿ってビス保持溝50が設けられている。
左右の前記側面部45,45の左右の内端26,26側の部分は、内方に開放された内開放溝51とされており、該側面部45,45の該内端26,26が、図13、図17に示すように芯材端面部25に当接される。又前記側面部45,45の前記外端35,35側の部分は、外方に開放された外開放溝52とされている。
該外開放溝52の内側面53,53の形態は、図14に示すように、左右対称の屈曲面として構成されている。該内側面53,53は、前記内外方向F1に延びる第1の内外方向面(前記枠材側面部27,27と平行する面)55,55の先端で、左右方向F2で見て内方向に延びる第1の左右方向面56,56(前記枠材側面部27,27と直交する面)が連設され、その先端で、前記内外方向F1に延びる第2の内外方向面57,57が連設され、その先端で、左右方向F2で見て外方向に延びる第2の左右方向面59,59が連設され、その先端で、前記内外方向F1に延びる第3の内外方向面60,60が連設され、その先端で、前記左右方向F2で見て外方向に延びる第3の左右方向面61,61が連設され、その先端で、前記内外方向F1に延びる第4の内外方向面62,62が連設されている。
そして、左右の前記側面部45,45の外端35,35側の部分には、前記枠材側面部27,27で開口する前記挿入溝部36,36が設けられ、その溝底40の溝幅は1mmに設定されると共にその開口端41の溝幅は2mmに設定され、該開口端41の溝幅は、前記屈曲片33の肉厚(本実施例においては0.5mm)よりも大きく設定されている。そして前記挿入溝部36の溝深さは、前記屈曲片33の長さよりも稍大きく設定されている。
かかる構成を有するパネル枠材21は、所要長さに切断されることによって上下のパネル枠63,63、左右のパネル枠63,63とされ、前記間仕切り用パネル2の矩形状パネル枠体65を構成する。直角をなすパネル枠63,63相互の夫々は留継ぎされており、図18に示すように、前記ビス保持溝50で保持されるビス66を用いて接合されている。そして図13に示すように、該パネル枠体65内には例えばペーパーコアとしての前記圧縮性芯材19が収容され、且つ該パネル枠体65と該圧縮性芯材19とが、対向する前記側面部材17,17で所要のプレス圧で挟持状態とされることによって前記間仕切り用パネル2が構成されている。
図19は、前記上のパネル枠63の前記外開放溝52を覆い隠すために該外開放溝52にスライドカバー部材67を装着した状態を示している。該スライドカバー部材67は図14、図20に示すように、該外開放溝52の開放端69を覆うスライドカバー片70の下面71の左右両側で脚片72,72を突設してなる。該左右の脚片72,72は同様の構成を有しており、その先端に、図20に示すように、左右対向する前記第2の左右方向面59,59の縁部分73,73と当接状態に係合し得る係合突部75,75が設けられており、該係合突部75,75が、向き合う該縁部分73,73と当接状態に係合することによって前記スライドカバー部材67の外れが防止される。該スライドカバー部材67は、前記外開放溝52の一端部からスライドにより装着される。なお図14、図20においては、前記脚片72,72の、左右方向で見た外面76,76の中間部位において、先端部77,77が外方に向け屈曲されてなる係合受片79,79が左右方向で突設されている。該係合受片79,79は、後述のように、間仕切り用パネル2の角部分80に装着されるコーナー部材81に設けられている係合突片82を圧入状態で受けることによって、該コーナー部材81が該角部分80(図18〜19)から脱落するのを防止する。
前記柱部材22は、本実施例においては図21〜22、図17に示すように、柱部材本体24の上下端24a ,24bに上下のカバー片28a ,28bを付設して構成されている。該柱部材本体24は、アルミニウム合金製の押出成形体を所要長さに切断して構成されており、図21(B)に示すように、横断面外形が正方形状の角筒状を呈し、その軸線に沿って円形孔83が連続して設けられている。そして四つの縦側面部85,85,85,85の夫々の左右の縁部86,86には、左右対向する係合溝87,87が設けられている。該係合溝87,87は、図17(B)に示すように、左右の該縁部86,86で、外方に突出する突出片89,89が形成され且つ該突出片89,89の先端で、向き合う方向に屈曲する屈曲片90,90が形成されることによって設けられている。又、夫々の縦側面部85の長手中央線に沿って位置決め溝線91(図21)が設けられている。
かかる柱部材本体24の上下端24a,24bは、図21(A)、図2に示すように、前記係合溝87の全体を覆うように前記上下のカバー片28a,28bで覆われており、該上のカバー片28aの上面34aと該下のカバー片28bの下面34bは図21〜22に示すように、前記軸線と直交する平坦面として形成されている。なお該上下のカバー片28a,28bの付設は、前記係合部材6と前記固定台座部23を前記柱部材本体24に装着した後に行われる。
そして図21〜22に示すように、かかる構成を有する柱部材22の前記縦側面部85の所要高さ部位に前記係合部材6が設けられるのであるが、この所要高さ部位は、図15〜16に示すように、該柱部材22を前記固定台座部23を介して前記連結縦側部3に固定した状態での該連結縦側部3の所要高さ部位に設定されるものである。
前記係合部材6は、図17,図21に示すように、基板92の外面93の両側寄り部位において、平行して突出する係合突出片95,95が設けられており、該両係合突出片95,95は、夫々、その先端外面に係合突部96が設けられている。本実施例においては、該係合突部96が設けられてなる一対の係合突出片95,95が前記第1 の係合部5を構成している。該係合突部96は図17(B)に示すように、その裏面97が、前記基板92に向け且つ左右方向で見て外方に傾斜する傾斜ガイド面99として構成されると共に、その表面100が、前記係合突出片95の突出方向と直交する平坦係合面101として構成されている。該第1の係合部5は、図23に示すように、前記パネル枠63の上下方向に延長して設けられてなる、前記第2の左右方向面59,59の縁部分102,102としての前記第2の係合部7と係合し得る。
そして図17( B)に示すように、前記基板92の左右の側部分103,103は前記係合溝87,87に挿入され、且つ、該基板92は、図17(B)、図24に示すように、前記柱部材22の前記縦側面部85の所要高さ部位に例えばビス固定される。そのために本実施例においては図24に示すように、前記基板92( 図17( B) ) の長手中央線に沿う例えば上下部位においてビス挿通孔105,105が設けられており、該ビス挿通孔105を挿通したビス106の先端を前記位置決め溝線91(図21)に当てがって前記縦側面部85にネジ込むことにより、該係合部材6を前記柱部材22にネジ固定する。
前記固定台座部23は、図21、図25に示すように、基板107の外面109の両側寄り部位において、平行して突出する係合突出片110,110が設けられており、該両係合突出片110,110の先端外面に、係合突部111が設けられている。
該係合突部111は図25に示すように、その裏面112が、前記基板107に向け且つ左右方向で見て外方に傾斜する傾斜ガイド面113として構成されると共に、その先端に、前記係合突出片110の突出方向と直交する平坦係合面115が設けられている。そして前記係合突部111は、図23に示すように、前記パネル枠63の上下に延長して設けられてなる、前記第2の左右方向面59,59の縁部分102,102と係合し得る。
図25(A)は、該固定台座部23の前記基板107の左右の側部分116,116を前記係合溝87,87に挿入し、前記縦側面部85の、前記係合部材6を前記柱部材22に固定したのと略同高さ位置において(図21〜22、図24)、例えばビス固定した状態を示している。そのために本実施例においては図24に示すように、前記基板107の長手中央線に沿う例えば上下部位においてビス挿通孔118,118が設けられており、該ビス挿通孔118を挿通したビス124の先端を前記位置決め溝線91(図21)に当てがって前記縦側面部85にネジ込むことにより、図21、図24〜25に示すように、該固定台座部23を前記柱部材22にネジ固定する。
図17、図24は、前記係合部材6と前記固定台座部23が固定されてなる前記柱部材22を該固定台座部23を介して前記間仕切り用パネル2の前記パネル縦縁部A1に固定した状態を示している。この固定は、先ず図25(A)に示すように、該固定台座部23の前記左右の係合突出片110,110の前記傾斜ガイド面113,113を、前記第1の左右方向面56と前記第2の内外方向面57とが交わる角部108に当接させる。この状態で該左右の係合突出片110,110を前記外開放溝52内で押し込むと、図25(B)に示すように前記傾斜ガイド面113,113の先端120,120が前記第2の内外方向面57に擦られつつ前記連結片49に向けて移動するのであるが、この際、図25(B)に示すように、前記両係合突出片110,110が、向き合う内方に弾性変形する。そして最終的には図25( C) に示すように、前記平坦係合面115,115が前記第2の左右方向面57,57と当接状態に係合することによって、前記固定台座部23に設けられている前記係合突部111と、前記パネル縦縁部A1に設けられている前記第2の係合部7とが前記横方向で分離不能に係合する。この係合状態で、図17に示すように、該係合突部111,111の先端118,118が前記連結片49の外面48に当接する。
その後図17、図24に示すように、前記係合部材6の前記基板92、前記柱部材22、前記固定台座部23の前記基板107の上下部位に設けられているビス挿通孔119,119を挿通したビス120,120を前記パネル枠63の前記連結片49にねじ込むことによって、前記柱部材22を前記パネル縦縁部A1に固定する。これによって図17、図24に示すように、該柱部材22が前記固定台座部23を支えとして該間仕切り用パネル2aに安定的に連結されることとなる。
このように本実施例においては、該パネル縦縁部A1への前記柱部材22の固定を、前記係合部材6と略同高さ部位において固定された前記固定台座部23を介して行うため、図17、図24に示すように、該固定台座部23が支えとなって、該柱部材22を安定状態で前記パネル縦縁部A1に固定できると共に、後述する間仕切り用パネル2a,2b相互の連結を安定状態で行うことができる。
図23、図26、図27、図28は、前記固定台座部23が前記のように固定されてなる柱部材22を用いて間仕切り用パネル2,2相互を連結した状態を示している。
図23は、前記固定台座部23が固定されてなる前記縦側面部85(85a)と対向する縦側面部85(85b)に前記係合部材6を、該固定台座部23と対向状態に固定してなる前記柱部材22を介して、2枚の前記間仕切り用パネル2,2相互を平面視で直線状に連結した状態を示している。
図26は、前記固定台座部23が固定されてなる前記縦側面部85(85a)と隣り合う縦側面部85( 85b) に前記係合部材6を、該固定台座部23と直角をなして固定してなる前記柱部材22を介して、2枚の前記間仕切り用パネル2,2相互を平面視でL字状の配置で連結した状態を示している。
図27は、前記固定台座部23が固定されてなる前記縦側面部85(85a)を除く二つの縦側面部85(85b),85(85c)に前記係合部材6,6が固定されてなる前記柱部材22を用いて、3枚の前記間仕切り用パネル2,2,2,2を、平面視でT字状の配置で連結した状態を示している。
又図28は、前記固定台座部23が固定されてなる前記縦側面部85(85a)を除く三つの縦側面部85(85b),85( 85c) ,85( 85d) に前記係合部材6,6,6が固定されてなる前記柱部材22を用いて、4枚の前記間仕切り用パネル2,2,2,2を、平面視で十字状の配置で連結した状態を示している。
図26、図27、図28に示す前記連結状態においては、前記固定台座部23が固定されてなる間仕切り用パネル2に対して、これと直角をなす連結状態となる間仕切り用パネル2を連結するために用いられる係合部材6の両係合突出片95,95の長さは、パネル連結に支障が生じないように比較的長く形成されている。
図29は、前記間仕切り用パネル2,2(前記第1の間仕切り用パネル2aと前記第2の間仕切り用パネル2b)の前記連結縦側部3a,3b相互を連結する工程を説明するものであり、基本的な工程は、前記柱部材22に設けられた前記固定台座部23を前記パネル縦縁部A1に固定する場合と同様である。先ず図29(A)に示すように、前記第1の間仕切り用パネル2aの前記連結縦側部3aに突設されている前記係合部材6の前記左右の係合突出片95,95の前記傾斜ガイド面99,99を、前記第1の左右方向面56と前記第2の内外方向面57とが交わる角部108に当接させる。
この状態で、前記第1の係合部5を前記第2の係合部7に対して前記横方向で相対的に前進させ、該左右の係合突出片95,95を前記外開放溝52内で押し込む。これによって、図29(B)に示すように、前記傾斜ガイド面99,99の先端122,122が前記第2の内外方向面57,57に擦られつつ前記圧縮性芯材19の芯材端面部25に向けて移動するのであるが、この際、前記両係合突出片95,95が向き合う内方に弾性変形する。そして最終的には図23に示すように、前記平坦係合面101,101が前記第2の左右方向面59と当接状態に係合することによって、前記第1の係合部5と前記第2の係合部7とが係合し、前記第1の間仕切り用パネル2aと前記第2の間仕切り用パネル2bの前記連結縦側部3a,3b相互が連結されることとなる。
前記係合解除部9は、図15、図30〜31に示すように、前記第2の係合部7(図21、図23)が設けられておらず前記第1の係合部5との係合を不能とするものであり、本実施例においては、前記第1の左右方向面56と前記第2の内外方向面57と前記第2の左右方向面59とで構成されている、上下方向に長い突条部123( 図17) を、これが前記係合突部96と接触しないように切除して構成されている(図30〜31)。
前記係合解除部は、前記外開放溝52に挿入したドリルを用いて形成されており、本実施例においては、前記連結片49( 図14、図30) も切除されている。該係合解除部9は図15、図1に示すように、前記間仕切り用パネル2(2b)の前記連結縦側部3bの上下に設けられており、夫々の係合解除部9,9の上下長さは170mm程度に設定されている。
そして図15に示すように、下に位置する係合解除部9bの下端125は前記間仕切り用パネル2bの下面部10から35mm程度上方に位置している。又、上に位置する係合解除部9aの上端126は前記間仕切り用パネル2bの上面部127から85mm程度下方に位置している。又図2、図15に示すように、前記間仕切り用パネル2a,2b相互が連結された状態で、上に位置する前記係合解除部9aは、上に位置する前記係合部材6aの直下に位置し、下に位置する前記係合解除部9bは、下に位置する前記係合部材6bの直下に位置するようになされている。
そして図1に示すように、前記間仕切り用パネル2の夫々の下面部10の両側部位129,129には、該間仕切り用パネル2の設置高さを調節するためのアジャスター130が設けられている。該アジャスター130は、図13、図32〜33に示すように、前記パネル枠63の前記連結片49に固定されたナット131に螺合し得る調整ネジ軸132の下端に、床面14に載置される座片133が設けられている。該調整ネジ軸132の該ナット131に対するねじ込み量を調整することにより、連結される間仕切り用パネル2の設置高さを所要に調整できる。
又本実施例においては図32〜33に示すように、相互が連結状態にある第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの内の一方の間仕切り用パネル(本実施例においては第2の間仕切り用パネル)2bの下面部10に、その他方の間仕切り用パネル(第1の間仕切りをパネル)2aの下面部端部分11を覆う下のカバー部材137の下面139に当接し得る係合突片部12を具えた前記スライド係合部材13が、該下面部10の長さ方向でスライド可能に設けられている。ここに該下面部端部分11は、本実施例においては、前記柱部材22の下端136であり、図22(B)に示す前記下のカバー片28bの下面34bである。そして該スライド係合部材13を、図32(B)、図33(A)に示すように、該係合突片部12が前記下面部端部分11に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材13を固定手段15によって前記下面部10に固定可能となされている。
該スライド係合部材13は本実施例においては図32に示すように厚さが2mm程度で幅が26mm程度の細長な長方形板状を呈しており、その長手中央線に沿って長く延長し且つ長方形の一方の短辺141で開口する切欠長孔142が設けられている。該切欠長孔142には、前記アジャスター130を構成する調整ネジ軸132と、該調整ネジ軸132と所要間隔を置いて配置された、前記固定手段15を構成する固定ネジ軸145が挿通されている。該調整ネジ軸132と該固定ネジ軸145は、前記連結片49にビス146で固定された固定板147に設けられたナット131,150に螺合されている。該固定ネジ軸145が緩められた状態で、前記スライド係合部材13が前記下面部10の長さ方向でスライドできる。そして、前記係合突片部12が前記下面部10の外端151から例えば5mm程度突出した状態で前記固定ネジ軸145(図33)を締め付けることにより、該スライド係合部材13を該下面部10に固定できる。本実施例においては前記調整ネジ軸132と前記固定ネジ軸145の双方が前記切欠長孔142を挿通するため、該スライド係合部材13の回り止めを図りつつ該スライド係合部材13を確実にスライドさせることができる。
図1〜2は、前記間仕切り用パネル2を連結してローパーティション16(図8〜10)の直線状間仕切り部152を構成するに際して間仕切り用パネル2,2相互を連結する施工の基本工程を示している。同図においては、パネル幅が1000mmであって、第1の係合部5を有する前記係合部材6が突設されてなる前記間仕切り用パネル(前記第1の間仕切り用パネル2aに相当するパネルであって、図1で2Aとも表示されている)と、パネル幅が450mmであって前記第2の係合部7と前記係合解除部9とが設けられてなる間仕切り用パネル(前記第2の間仕切り用パネル2bに相当する)2を連結する施工要領が示されている。なお図1においては、パネル幅が1000mmである間仕切り用パネル2Aには、パネル幅が450mmである間仕切り用パネル(右端の間仕切り用パネル)2が既に連結されている。
先ず図1に矢印で示すように、前記第2の間仕切り用パネル2bの前記第2の係合部7を前記第1の間仕切り用パネル2aの前記第1の係合部5に向けて横方向で前進(前記相対的前進の一態様)させる。この前進により、該第1の間仕切り用パネル2aに固定されてなる前記柱部材22に突設されている前記係合部材(即ち、前記連結縦側部3aに突設されている係合部材)6に設けられている前記第1の係合部5が、前記第2の間仕切り用パネル2bの連結縦側部3bに設けられている前記第2の係合部7に前記横方向で分離不能に係合し、図23に示すように第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの前記連結縦側部3a,3b相互が連結される。本実施例においては、前記係合部材6と前記固定台座部23が略同高さにあって該係合部材6が該固定台座部23の側方に位置しているため、該係合部材6が設けられている部分の剛性が高く、従って、前記第1の間仕切り用パネル2aの前記連結縦側部3aに固定されている前記柱部材22を前記連結の際に撓み変形させにくく、該連結を安定状態で容易に行うことができる。
前記連結縦側部3aに対する前記柱部材22の固定は、前記固定台座部23を介さずに行うことも可能ではあるが、前記固定台座部23を介する方が、該柱部材22を前記連結縦側部3aに、より安定的に固定できて好ましい。そしてこのことは、前記のように、間仕切り用パネル2,2の前記連結縦側部3,3相互の連結をより安定状態で行うことを可能とするのである。
前記連結縦側部3,3相互をこのように連結した後、図32(B)、図33(A)に示すように、前記一方の間仕切り用パネル(本実施例においては前記第2の間仕切り用パネル)2bの下面部10に設けられている前記スライド係合部材13を、前記係合突片部12が前記第1の間仕切り用パネル2aの下面部端部分11に当接するように、外方にスライドさせる。このスライド係合部材13は目視不能であるため、構成されたローパーティション16の見栄えが該スライド係合部材13の露出によって損われる恐れがない。又、悪戯によって該スライド係合部材13の該当接による係合状態が解除されてしまう恐れもない。図2は、かかる連結施工によって3枚の間仕切り用パネル2,2,2を直線状に連結して構成された直線状間仕切り部152を示している。
次に、かかる直線状間仕切り部152を分解する施工の基本工程を説明する。先ず図2に矢印で示すように、左端の前記間仕切り用パネル(前記第2の間仕切り用パネル)2bを持ち上げて、図3,図6に示すように、前記係合部材6に設けられている前記第1の係合部5を、該左端の間仕切り用パネル2bの前記係合解除部9に位置させる。この状態で図3、図6に矢印で示すように、左端の間仕切り用パネル(前記第2の間仕切り用パネル)2bを左方に移動させると、該間仕切り用パネル2bを、これに連結されていた前記第1の間仕切り用パネル2aから分離できる。その後図4に矢印で示すように、中央の間仕切り用パネル(前記第2の間仕切り用パネル)2bを持ち上げて、前記右端の間仕切り用パネル2aの係合部材6に設けられている第1の係合部5を、該中央の間仕切り用パネル2bの前記係合解除部9に位置させる。この状態で該中央の間仕切り用パネル2bを同様に左方に移動させると、該間仕切り用パネル(第2の間仕切り用パネル)2bを、これに連結されていた前記第1の間仕切り用パネル2aから分離できる。これによって、前記直線状間仕切り部152を分解できる。
次に、図8に示すローパーティション16の全体について、間仕切り用パネル2,2相互の連結部分の構成をより具体的に説明する。又、該ローパーティション16の組み立て順序(即ち、該ローパーティション16を構成する間仕切り用パネル2の連結の順序)、及び該ローパーティション16を組み替えたり撤去する際における該ローパーティション16の分解の順序(即ち、該ローパーティション16を構成する前記間仕切り用パネル2の分離の順序)をより具体的に説明する。
図8〜11において前記ローパーティション16は、3枚の間仕切り用パネル2,2,2を直線状に連結して構成された直線状間仕切り部152と、該直線状間仕切り部152の両端部分及び中間部分において該直線状間仕切り部152に対して直角を呈する、1枚の間仕切り用パネル2からなる直角間仕切り部157,157,157とから構成されている。以下、該直線状間仕切り部152を構成する間仕切り用パネル2を、図8の右側から左側に向けて順に第1パネル159、第2パネル160、第3パネル161とする。又、該直角間仕切り部157を構成する間仕切り用パネル2を、図8の右側から左側に向けて順に第4パネル162、第5パネル163、第6パネル165とする。
前記第4パネル162は図34に示すように、前記間仕切り用パネル2の一方のパネル縦縁部A1に前記柱部材22が、前記固定台座部23を介して固定されて連結縦側部3aが構成されており、且つ、前記直線状間仕切り部152の延長方向で前記係合突出片95が突出する如く前記係合部材6が前記縦側面部85で突設されている。又、他方のパネル縦縁部には、前記床面14に対する固定部(図示せず)が下端に設けられてなる端部材167が固定されている。該端部材167は、前記柱部材22と同様構成の柱部材169と、その外側部を覆うカバー部材170とを用いて構成されている。
前記第1パネル159は図34に示すように、前記第4パネル162の前記係合部材6と対向する一方の連結縦側部3bに、前記第2の係合部7と前記係合解除部9が設けられている。又その他方の連結縦側部3aは、前記パネル縁部A1に前記固定台座部23を介して固定された前記柱部材22を以て構成されており、該柱部材22に、前記直線状間仕切り部152の延長方向で前記係合突出片95が突出する如く前記係合部材6が前記縦側面部85で突設されている。又図11、図32に示すように、その下面部10の、前記係合解除部9が存する側で前記スライド係合部材13が設けられている。
前記第2パネル160は図34に示すように、前記第1パネル159の前記係合部材6と対向する一方の連結縦側部3bに、前記第2の係合部7と前記係合解除部9が設けられている。又図35に示すように、その他方の連結縦側部3aに、前記柱部材22が前記固定台座部23を介して固定されている。そして、前記直線状間仕切り部152の延長方向で突出する如く、且つ、前記第5パネル163が構成する前記直角間仕切り部157の延長方向で突出する如く、前記係合部材6が前記縦側面部85,85で突設されている。又図11、図32に示すように、その下面部10の、前記係合解除部9が存する側で前記スライド係合部材13が設けられている。
前記第3パネル161は図35に示すように、前記第2パネル160の、前記直線状間仕切り部152の延長方向で突出する前記係合部材6と対向する一方の連結縦側部3bに、前記第2の係合部7と前記係合解除部9が設けられている。そして、その他方の連結縦側部3aは、前記固定台座部23を介して前記パネル縦縁部A1に固定された前記柱部材22を以て構成されており、該柱部材22に、前記直角間仕切り部157の延長方向に向けて突出する如く前記係合部材6が前記縦側面部85で突設されている。又図11に示すように、その下面部10の、前記係合解除部9が存する側で前記スライド係合部材13が設けられている。
前記第5パネル163は図35に示すように、前記直角間仕切り部157を構成するものであり、前記第2パネル160の前記係合部材6と対向する一方の連結縦側部3bに、前記第2の係合部7と前記係合解除部9が設けられている。又図11に示すように、その下面部10の、前記係合解除部9が存する側で前記スライド係合部材13が設けられている。前記第6パネル165は図35に示すように、前記第5パネル163と同一の構成を有している。
本実施例においては、該第5パネル163と該第6パネル165の他方の連結縦側部3bには、図8、図35に示すように、前記上のパネル枠63におけると同様に、その外開放溝52を覆い隠すために前記と同様構成のスライドカバー部材67が装着されている。又本実施例においては、前記の各柱部材22の上端171は、図15〜16、図24、図36〜37に示すように、前記間仕切り用パネル2a,2bの上端172の若干下側に位置していて上の段差部173が設けられると共に、前記柱部材22の下端136は前記間仕切り用パネル2の下端175の若干上側に位置していて下の段差部176が設けられている。
そして該上下の段差部173,176には、図36、図38に示すように、前記上下のコーナー部材81,81(図21)と、上下のカバー部材177,137が装着され、前記柱部材22の前記上端171と前記下端136は該上下のカバー部材177,137で覆われている。図37には上下のカバー部材177,137が例示されている。該上下のカバー部材177,137は、上のカバー部材177に代表させて図38に示すように、前記上下の段差部分173,176を密接状態で埋めることによって、前記間仕切り用パネル2,2相互が屈曲するのを防止し、パネル相互の連結部分178の安定性向上に寄与する。
又図36に示すように、該上のカバー部材177の上面179は前記間仕切り用パネル2の上端172と面一であり、前記柱部材22の下端136を覆う該下のカバー部材137の下面139は前記間仕切り用パネル2の下端175と面一で、前記したように、前記スライド係合部材13の係合突片部12が当接し得る前記下面部端部分11を構成している。
又図34〜35に示すように、前記第3パネル161の前記柱部材22の側面部180と前記第4パネル162の前記柱部材22の側面部181はL字状カバー片182で覆われている。
次に、かかる構成を有するローパーティション16を組み立てる施工工程を説明する。図8、図34において、先ず、前記第4パネル162を床面166で立設すると共に、該第4パネル162の他方の連結縦側部3bの下端に設けられている前記固定部をビス等によって床面166に固定する。
次に図8〜図10、図34の右側部分に示すように、前記第1パネル159の連結縦側3bと前記第4パネル162の前記連結縦側部3aを前記第1、第2の係合部5,7の前記係合によって連結する。この連結は、図34の右側部分に示すように、該第1パネル159の前記連結縦側部3bに設けられている前記第2の係合部7を、前記第4パネル162に前記柱部材22を介して突設されている前記係合部材6に対して前進させ、前記第1、第2の係合部5,7相互を前記横方向で分離不能に係合させることによって行う。その後、前記固定ネジ軸145(図33)が緩められた状態で前記スライド係合部材13を図9、図32(B)、図33(A)に示すように外方向(図9の右方向)にスライドさせ、その係合突片部12を図33(A)に示すように前記第4パネル162の下面部端部分11に当接させる。この当接状態で、前記固定ネジ軸145を締め付けて該スライド係合部材13を前記下面部10に固定し、該スライド係合部材13の不用意なスライドを防止する。これによって前記第1パネル159の浮き上がりが阻止される。
次に図34の左側部分に示すように、前記第1パネル159と前記第2パネル160の前記連結縦側部3a,3b相互を前記第1、第2の係合部5,7の前記係合によって連結する。その後前記と同様にして、該第2パネル160に設けられている前記スライド係合部材13を図9に示すように外方向にスライドさせることによって、その係合突片部12を該第1パネル159の下面部端部分11に当接させ、該スライド係合部材13を前記下面部10に固定する。これによって該第2パネル160の浮き上がりを阻止する。
次に図35の右側部分に示すように、前記第2パネル160と前記第3パネル161の前記連結縦側部3a,3b相互を前記第1、第2の係合部5,7の前記係合によって連結する。この際に用いる前記第1の係合部5は、前記係合突出片95が前記直線状間仕切り部152の延長方向に突出するものである。その後前記と同様にして、該第3パネル161に設けられている前記スライド係合部材13を図9に示すように外方向にスライドさせることによって、その係合突片部12を該第2パネル160の下面部端部分11に当接させ、前記と同様にして該スライド係合部材13を前記下面部10に固定する。これによって該第3パネル161の浮き上がりを阻止する。
次に図35に示すように、前記第2パネル160と前記第5パネル163の前記連結縦側部3a,3b相互を前記第1、第2の係合部5,7の前記係合によって連結する。この際に用いる前記第1の係合部5は、前記係合突出片95が、前記直角間仕切り部157の延長方向に突出するものである。この連結によって該第5パネル163が、前記第2パネル160と前記第3パネル161の直線状の連結部分164に対して、平面視でT字状を呈して連結された状態となる。その後前記と同様にして、該第5パネル163に設けられている前記スライド係合部材13を図9に示すように外方向にスライドさせることによって、その係合突片部12を該第2パネル160の下面部端部分11に当接させ、該スライド係合部材13を前記と同様にして前記下面部10に固定する。これによって該第5パネル163の浮き上がりを阻止する。
最後に図35に示すように、前記第3パネル161と前記第6パネル165の前記連結縦側部3a,3b相互を前記第1、第2の係合部5,7の前記係合によって連結する。その後前記と同様にして、該第6パネル165に設けられている前記スライド係合部材13を図9に示すように外方向にスライドさせることによって、その係合突片部12を該第3パネル161の下面部端部分11に当接させ、該スライド係合部材13を前記と同様にして前記下面部10に固定する。これによって該第6パネル165の浮き上がりを阻止する。
このように連結した後、前記上下のコーナー部材81,81、上下のカバー部材177,137の装着、前記L字状カバー片182の装着を行えば、見栄えの良い強度的安定性に優れるローパーティション16(図8)を構成できることとなる。
次に、かかる構成を有するローパーティション16を例えば移設のために分解する施工工程を説明する。この分解は、例えば前記組み立ての順序と逆の順序で行うことができる。この分解は図6に基づいて説明したように、先ず、前記係合突片部12と前記下面部端部11との係合が解除されるように前記スライド係合部材13を内方向にスライドさせる。その後、前記間仕切り用パネル2の所要の持ち上げによって、前記第1の係合部5を前記係合解除部9に位置させれば、前記間仕切り用パネル2を順次分離でき、これによって前記ローパーティション16を分解できる。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 前記第1の係合部5と前記2の係合部7の構成は、該第1の係合部5が該第2の係合部7に向けて前記横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部5及び/又は該第2の係合部7が弾性変形し、その後における該第1の係合部5の弾性復帰作用によって該第1の係合部5と該第2の係合部7とが前記横方向で分離不能に係合できるものであれば各種に構成できる。ここに該第1の係合部5及び/又は該第2の係合部7が弾性変形するとは、該第1の係合部5又は該第2の係合部7が弾性変形することの他、その双方が弾性変形することを含むものである。
(2) 図39は前記第1の係合部5と前記第2の係合部7の他の態様を示すものであり、該第1の係合部5を、首部184の先端の対向側に係合段差面185,185を介して、横断面三角形状を呈する膨出部186が設けられたものとして構成する一方、該第2の係合部7を、該膨出部186と弾性的に係脱し得る、上下に延長する溝部187を構成する1対の挟持片189,189を以って構成した場合を示すものであり、該1対の挟持片189,189の夫々の先端部には係合突部190が設けられている。該係合突部190は、先端191に向けて先細化すると共に、前記係合段差面185と当接し得る係合面192が設けられている。
前記第1の係合部5と前記第2の係合部7をこのように構成したときは、前記第1の係合部5を前記第2の係合部7に対して前記横方向で相対的に前進させ、図40(A)に示すように、前記膨出部186を前記溝部187内に押し込む。これによって図39(A)に示すように、前記係合突部190が、前記先端19が前記膨出部186の傾斜面193に擦られつつ前記首部184に向けて移動するのであるが、この際、前記両挟持片189,189が逆方向に弾性変形する。そして最終的には図39(B)に示すように、前記係合突部190が前記係合溝部195,195に嵌まる。これによって、前記係合面192が前記係合段差面185と当接状態に係合できる。前記第1の係合部5と前記第2の係合部分7とがこのように係合することによって、前記第1の間仕切り用パネル2aと前記第2の間仕切り用パネル2bの前記連結縦側部3a,3b相互が連結されることとなる。
図40は、前記第1の係合部5と前記第2の係合部7を、図39で示した場合と逆に構成した場合を示すものであり、前記第2の係合部7が前記と同様構成の膨出部186を上下方向に延長して有し、前記第1の係合部5が前記と同様構成の挟持片189,189を有している。この場合も前記と同様にして、該第1の係合部5と該第2の係合部分7とが係合して、前記第1の間仕切り用パネル2aと前記第2の間仕切り用パネル2bの前記連結縦側部3a,3b相互が連結されることとなる(図40(B))。
(3) 前記係合部材6が、前記第1の間仕切り用パネル2aの前記パネル縦縁部A1に、前記固定台座部23を介して固定される柱部材22に突設される場合において、該パネル縦縁部A1に対しての該柱部材22の固定手段は、前記連結縦側部3a,3b相互を分離する際に前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの何れか一方をその他方に対して所要高さに持ち上げて該第1、第2の係合部5,7の係合を解除できるように該柱部材22を該連結縦側部3aと一体化状態となし得るのであれば、例えば、図36、図15に示すように嵌着された前記上下のコーナー部材81,81による該柱部材22の保持手段によってもよい。
(4) 第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの前記連結縦側部3a,3b相互が連結された状態において、図1、図15においては前記係合解除部9を前記第1の係合部5の直下に位置させているが、図41に示すように、該係合解除部9を該第1の係合部5の直上に位置させてもよい。この場合も、該第1の係合部5を有する第1の間仕切り用パネル2aを該係合解除部9を有する該第2の間仕切り用パネル2bに対して所要高さに持ち上げれば、図42に示すように、該第1の係合部5を該係合解除部9に位置させて該第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bを分離できる。
(5) 図43は、係合部材6が前記連結縦側部3aに突設されてなる場合の他の態様を 示すものであり、該連結縦側部3aを構成する前記パネル枠材21は、図14に示す前記パネル枠材21における前記外開放溝52をカバー片部196で一体に覆うことによって該外開放溝52が省略された構成を有している。該係合部材6は前記と同様の構成を有しており、基板92の外面93の両側寄り部位において、平行して突出する係合突出片95,95が設けられている。そして本実施例においては該係合部材6が、該基板92の長手中心線を前記カバー片部196の外面93の長手中心線に合致させて該基板92を該外面93に当接させ且つ該基板92を該カバー片部196にビス106で固定することによって、該係合部材6を前記連結縦側部3aに突設している。
(6) 前記係合部材6の上下長さは、前記実施例においては150mm程度に設定されているが、例えば50mm程度と短く設定してもよい。このように短く設定すれば、該係合部材6の有する第1の係合部5を前記係合解除部9に位置させる際の間仕切り用パネル2aの持ち上げ量を50mm程度と小さくすることも可能である。
又、前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの上下長さは、前記ローパーティション16にあっては1100mmに設定されているが、ハイパーティションにあっては、1800〜2100mmに設定される。そのため、前記係合部材6の上下長さやその使用個数は、前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの必要な連結強度を考慮して所要に設定されるものである。例えば、前記係合部材6の上下長さをより長く形成したり、該係合部材6の使用個数をより多くすることによって、前記第1、第2の間仕切り用パネル2a,2bの連結強度をより高めることができる。又係合部材6は、これが比較的長い場合は1個のこともある。
(7) 前記スライド係合部材13を前記下面部10に固定する固定手段15は、前記した固定ネジ軸145を用いて行うことの他、バネ部材の付勢作用を利用する等の各種公知手段を用いて行うことができる。
又、該スライド係合部材13をスライドさせる構成は、前記切欠長孔142を設けて構成することの他、図44に示すように周方向で閉じた長孔187を設けて構成することもできる。
又、前記スライド係合部材13をスライド可能とする構成は、例えば図45に示すように、該スライド係合部材13の両側部分197,197を対向ガイド溝199,199に嵌め合わせて行ってもよい。
又、前記スライド係合部材13が前記下面部10の長さ方向でスライドするとは、該スライド係合部材13が該下面部10に接した状態でスライドするものには限られず、該スライド係合部材13が該下面部10から稍浮いた状態でスライドするものであってもよい。
(8) 前記スライド係合部材13は図46に示すように、前記パネル縦縁部Aに前記柱部材22が固定されてなる場合において、該柱部材22が存する側の前記下面部10に設けられることもある。この場合は、該スライド係合部材13は、前記係合突片部12が、該柱部材22の縁部200を越えて突出するようにスライドさせる。
(9) 前記スライド係合部材13は、前記間仕切り用パネル2の下面部10の両側部分に個別に設けてもよい。
(10)前記固定台座部23は、前記したように前記係合部材6と同様に構成することの他、前記柱部材22を連結縦側部3に固定する際の支えとなり得るものであれば各種形態のものとして構成できる。
(11)図47は、前記柱部材22を前記パネル縦縁部A1にビス120で固定する他の態様を示すものであり、前記係合部材6と前記固定台座部23が同長さで、前記柱部材22の同高さ位置に配設されている場合において、該固定台座部23の上端201の稍上側部位及び、該固定台座部23の下端202の稍下側部位において、該柱部材22のみに前記ビス挿通孔119を設け、該ビス挿通孔119を挿通したビス120を前記パネル枠63の前記連結片49にねじ込むことによって、該柱部材22を前記パネル縦縁部A1に固定した状態を示している。前記係合部材6は、その長さが前記固定台座部23よりも短く設定され且つ、該固定台座部23の上下端201、202から突出しないように配置されることもある。
(12)前記ローパーティション16の分解手順は、これを構成する間仕切り用パネルの 転倒を防止して安全に分解できるのであれば前記した手順には限られない。このことはハイパーティション等の各種間仕切りの分解においても同様である。
(13)前記間仕切り用パネル2を構成するパネル枠材21は、アルミニウム合金製の他 、樹脂製等とされることもある。
1 パネル連結装置
2 間仕切り用パネル
3 連結縦側部
5 第1の係合部
6 係合部材
7 第2の係合部
9 係合解除部
10 下面部
11 下面部端部分
12 係合突片部
13 スライド係合部材
15 固定手段
21 パネル枠材
22 柱部材
23 固定台座部
63 パネル枠
65 パネル枠体
67 スライドカバー部材
81 コーナー部材
85 縦側面部
95 係合突出片
96 係合突部
106 ビス
132 調整ネジ軸
137 下のカバー部材
145 固定ネジ軸
152 直線状間仕切り部
157 直角間仕切り部
173 上の段差部分
176 下の段差部分
177 上のカバー部材

Claims (4)

  1. 立設状態にある第1の間仕切り用パネルの、上下方向に延長するパネル縦縁部に設けられた連結縦側部と、立設状態にある第2の間仕切り用パネルの、上下方向に延長するパネル縦縁部に設けられた連結縦側部とを横方向で連結するパネル連結装置であって、
    前記第1の間仕切り用パネルの前記連結縦側部には、その所要高さ部位に第1の係合部を有する係合部材が突設されており、
    前記第2の間仕切り用パネルの前記連結縦側部には、該係合部材の有する該第1の係合部と係合し得る第2の係合部が上下方向に延長して設けられると共に、該第2の係合部が設けられておらず前記第1の係合部との係合を不能とする係合解除部が設けられており、
    前記第1の係合部が前記第2の係合部に向けて前記横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部及び/又は該第2の係合部が弾性変形し、その後における、該弾性変形した部分の弾性復帰作用によって該第1の係合部と該第2の係合部とが前記横方向で分離不能に係合でき、これによって前記第1、第2の間仕切り用パネル相互が前記連結縦側部で連結される如くなされており、
    又、前記第2の間仕切り用パネルを前記第1の間仕切り用パネルに対して所要高さに持ち上げて前記第1の係合部を前記係合解除部に位置させることにより、前記第1、第2の係合部の係合が解除されて該第1の間仕切り用パネルと該第2の間仕切り用パネルとを分離可能となされており
    前記第2の間仕切り用パネルの下面部の内の前記係合解除部が存在する側には、前記第1の間仕切り用パネルの下面部の内の下面部端部分にのみ当接し得る係合突片部を具えるスライド係合部材が、第2の間仕切り用パネルの前記下面部の長さ方向でスライド可能に設けられており、該スライド係合部材を、該係合突片部が該下面部端部分に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材を固定手段によって該下面部に固定可能となされ、該係合突片部が該下面部端部分に当接された状態で、該一方の間仕切り用パネルの持ち上げが不能となされており、
    前記当接による係合が解除されるように前記スライド係合部材を内方にスライドさせた状態で、前記第1の係合部を前記係合解除部に位置させることができるように前記第2の間仕切り用パネルを持ち上げ可能となされていることを特徴とするパネル連結装置。
  2. 前記係合部材は、前記第1の間仕切り用パネルの前記パネル縦縁部に固定台座部を介して固定される柱部材に突設されており、該柱部材は、平面視で正方形状を呈する四つの縦側面部を有し、該四つの縦側面部の内の一つに前記固定台座部が固定されており、残余の縦側面部の内の少なくとも一つに前記係合部材が突設されており、前記柱部材を上下方向にして見たときに該係合部材が前記固定台座部と略同高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のパネル連結装置。
  3. 上下方向に延長する左右のパネル縦縁部の夫々に連結縦側部が設けられてなる間仕切り用パネルであって、左右何れか一方の連結縦側部には、その所要高さ部位に、第1の係合部を有する係合部材が突設されており、
    他方の連結縦側部には、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルに同様に設けられている前記第1の係合部と係合し得る第2の係合部が上下方向に延長して設けられると共に、該第2の係合部が設けられておらず前記第1の係合部との係合を不能とする係合解除部が設けられており、
    前記係合部材は、前記第1の係合部が、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルに同様に設けられている前記第2の係合部に向けて横方向で相対的に前進するに伴い該第1の係合部が弾性変形し、その後における該第1の係合部の弾性復帰作用によって該第1の係合部が該第2の係合部と前記横方向で分離不能に係合でき、
    又、該間仕切り用パネルの下面部の内の前記係合解除部が存在する側には、該間仕切り用パネルに連結される別の間仕切り用パネルの下面部の内の下面部端部分にのみ当接し得る係合突片部を具えるスライド係合部材が、該下面部の長さ方向でスライド可能に設けられており、該スライド係合部材を、該間仕切り用パネルの係合突片部が前記下面部端部分に当接するように外方にスライドさせた状態で、該スライド係合部材を固定手段によって前記下面部に固定可能となされていることを特徴とする間仕切り用パネル。
  4. 横方向で連結される前記連結縦側部の内の一方の連結縦側部は、上下方向に延長する前記パネル縦縁部に、固定台座部を介して柱部材を固定して構成されており、前記係合部材が、該柱部材に突設されており、該柱部材は、平面視で正方形状を呈する四つの縦側面部を有し、該四つの縦側面部の内の一つに前記固定台座部が固定されており、残余の縦側面部の少なくとも一つに前記係合部材が突設されており、前記柱部材を上下方向にして見たときに該係合部材が前記固定台座部と略同高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の間仕切り用パネル。
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