JP3034327B2 - キャパシタ電極の形成方法 - Google Patents
キャパシタ電極の形成方法Info
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Description
タ下部電極製造方法などとして利用されるキャパシタの
下部電極形成方法に関するものである。
文献に開示されるように、表面に凹凸を有する粗面ポリ
シリコン膜をDRAMのキャパシタ下部電極に使用する
ことにより、キャパシタ表面積が増加し、通常のポリシ
リコン膜を使用した時に比較し約2.5倍の容量が得ら
れる。この技術を利用することにより、64MbDRAM
のキャパシタ容量が確保できる。
凹凸を有する粗面ポリシリコン膜は結晶粒が結合して形
成される膜の為、膜としてすきまのある粗な膜である。
よって、粗面ポリシリコン膜を成膜後、後洗浄としてH
F洗浄を行う場合、すきまからHFが侵入し、粗面ポリ
シリコン膜の下地酸化膜がエッチングされ、粗面ポリシ
リコン膜がはがれてしまうという問題点があった。
ャンバー内で連続的に、膜としてすきまのないアモルフ
ァスシリコン膜あるいはポリシリコン膜を成膜後、粗面
ポリシリコン膜を成膜することが提案されている。しか
し、この方法は、上層膜にあたる粗面ポリシリコン膜
が、下層膜にあたるアモルファスシリコン膜あるいはポ
リシリコン膜の結晶性の影響を受け、十分に凹凸のある
粗面ポリシリコン膜が成膜できない。よって、キャパシ
タ容量確保が十分に行えないという結果になり、技術的
に満足できるものが得られなかった。
で、HF洗浄による膜はがれがなく、かつ表面積の大き
なキャパシタ下部電極を形成することができるキャパシ
タの下部電極形成方法を提供することを目的とする。
極の形成方法において、下地上にCVD法により第1の
シリコン膜を形成する工程と、前記第1のシリコン膜上
に自然酸化膜を形成する工程と、前記自然酸化膜上にC
VD法により第2のシリコン膜を形成する工程と、熱処
理により前記第2のシリコン膜を凹凸を有する粗面シリ
コン膜とする工程とを有することを特徴とする。
した後、熱処理すると、該アモルファスシリコン膜に表
面からマイグレーションが起り、結晶粒が形成されるこ
とによって、該アモルファスシリコン膜は、膜表面が凹
凸な粗面ポリシリコン膜となる。この時、マイグレーシ
ョンは、キャパシタ下部電極下層膜としてのポリシリコ
ン膜あるいはアモルファスシリコン膜の表面の自然酸化
膜で止まり、キャパシタ下部電極の下層膜としてのポリ
シリコン膜またはアモルファスシリコン膜には及ばな
い。したがって、上記2層膜でキャパシタ下部電極を形
成すれば、HF洗浄時、下層膜の、膜としてすきまのな
いポリシリコン膜またはアモルファスシリコン膜で下地
膜がエッチングされることがないので、膜はがれがなく
なるし、上層ポリシリコン膜の凹凸によりキャパシタ下
部電極の表面積を大きくとることができ、充分なキャパ
シタ容量を確保できる。しかも、上記この発明の方法に
おいては、熱処理により、マイグレーションを利用し
て、下層膜に影響されずに上層膜を上述のように充分な
凹凸粗面とし得るものであり、充分なキャパシタ容量を
得られる。なお、通常、キャパシタ下部電極膜には、導
電性を与えるために不純物がイオン注入されるが、イオ
ン注入時に自然酸化膜が破壊され、以後、この自然酸化
膜が下部電極膜の導電性に悪影響を与えることはない。
明する。まず図1(a)に示すように、シリコン基板1
を950℃,ウェットO2 で酸化し、表面に厚さ100
0Åの酸化膜2を形成する。次にその上に、SiH4ガスを
用いた減圧CVD法にて、反応温度620℃,反応圧力
0.2Torrで、膜としてすきまのないポリシリコン膜3
を1000Å堆積させる。しかる後、ポリシリコン膜
3、酸化膜2、シリコン基板1の構造体を一度、CVD
のチャンバーから取出す。これによりポリシリコン膜3
が大気に触れて、該ポリシリコン膜3の表面に厚さ数Å
の自然酸化膜4が形成される。また、チャンバーから取
出すと、冷却されるので、ポリシリコン膜3の結晶性の
安定化が図られる。
コン膜3上に、同じくSiH4を用いた減圧CVD法にて、
反応温度570℃,反応圧力0.2Torrでアモルファス
シリコン膜5を1000Å堆積させる。続いて、堆積後
のSiH4ガスパージにあたる真空引きを利用して、熱処理
温度570℃、熱処理雰囲気は真空、熱処理時間20分
の熱処理を行う。この熱処理により、アモルファスシリ
コン膜5は表面からマイグレーションが起り、結晶粒が
形成されることによって、図1(b)に示すように表面
が凹凸な粗面ポリシリコン膜6となる。この時、マイグ
レーションは、ポリシリコン膜3表面の自然酸化膜4で
止まり、ポリシリコン膜3には及ばない。なお、マイグ
レーションはアモルファスシリコン膜5の表面から起る
から、熱処理時間を制御することによりポリシリコン膜
3にマイグレーションが発生しないようにすることもで
きる。さらに、ポリシリコン膜3は、該ポリシリコン膜
3の堆積後一度チャンバーから取出して冷却することに
より結晶の安定化が図られているので、この点からもマ
イグレーションが発生することが低減される。しかし、
上記のようにポリシリコン膜3の表面に自然酸化膜4を
形成し、この自然酸化膜4でマイグレーションを止める
方法は、マイグレーションの発生の有無の境を容易に正
確にでき、非常に有効な方法である。
1015コ/cm3 ポリシリコン膜3,6にイオン注入し、
さらにその全体に850℃,ドライN2 雰囲気での熱処
理により拡散させる。その後、ポリシリコン膜3,6を
通常の方法でパターニングし、キャパシタの2層構造の
下部電極7を形成する。この下部電極7は、上層のポリ
シリコン膜6の凹凸により表面積を大きくとることがで
きる。また、下層の、膜としてすきまのないポリシリコ
ン膜3によって、25%HFで1分以上の充分な耐HF
性が得られる。なお、前記のイオン注入時、ポリシリコ
ン膜3の表面の自然酸化膜4は破壊される。したがっ
て、以後、この自然酸化膜4がキャパシタの下部電極7
の導電性に悪影響を与えることはない。
む全面に図1(C)に示すようにキャパシタ絶縁膜とし
て、SiH2Cl2 ガスとNH3 を用いた減圧CVD法にて、反
応温度650℃,反応圧力0.15Torrで窒化シリコン
膜8を厚さ50Å堆積させる。さらにその表面に図示し
ないが酸化膜をキャパシタ絶縁膜の特性向上として、8
50℃,ウェットO2 で酸化形成する。その後、キャパ
シタ絶縁膜上の全面に、キャパシタ上部電極膜として、
SiH4ガスを用いた減圧CVD法にて、反応温度620
℃,反応圧力0.2Torrでポリシリコン膜9を厚さ10
00Å形成し、850℃でリン拡散を行い、通常の方法
でパターニングすることによりキャパシタ上部電極を形
成する。
部電極7の下層膜として、膜としてすきまのないポリシ
リコン膜3を形成したが、膜としてすきまのないアモル
ファスシリコン膜を形成することもできる。その場合
も、表面に自然酸化膜を形成することにより、上層膜と
してのアモルファスシリコン膜5に熱処理によりマイグ
レーションを発生させる際、下層膜の前記アモルファス
シリコン膜にマイグレーションが及ばないようにするこ
とができる。
れば、キャパシタ下部電極の下層膜として、すきまのな
いポリシリコン膜あるいはアモルファスシリコン膜を形
成し、上層膜として膜表面の凹凸の大きい粗面ポリシリ
コン膜を形成したので、HF洗浄による下部電極の膜は
がれを防止でき、かつ下部電極の表面積を大きくして容
量の増大を図ることができる。しかもこの発明によれ
ば、上層膜としてまずアモルファスシリコン膜を形成
し、このアモルファスシリコン膜を熱処理によりマイグ
レーションを利用して粗面ポリシリコン膜としたので、
下層膜に影響されずに上層膜の表面を充分な凹凸粗面と
し得、充分な容量増大を図ることができる。さらに、上
層のアモルファスシリコン膜をマイグレーションによっ
て粗面ポリシリコン膜とする際、下層膜としてのポリシ
リコン膜あるいはアモルファスシリコン膜の表面に自然
酸化膜を形成しておくことにより、該自然酸化膜でマイ
グレーションを容易に正確に止めて、該マイグレーショ
ンが下層膜に及ぶのを確実に防止できる。したがって、
下層膜による耐HF性を希望通り確保することができ
る。
実施例を示す工程断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下地上にCVD法により第1のシリコン
膜を形成する工程と、 前記第1のシリコン膜上に自然酸化膜を形成する工程
と、 前記自然酸化膜上にCVD法により第2のシリコン膜を
形成する工程と、 熱処理により前記第2のシリコン膜を凹凸を有する粗面
シリコン膜とする工程とを有することを特徴とするキャ
パシタ電極の形成方法。
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