JP2001203334A - キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

キャパシタを有する半導体装置およびその製造方法

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JP2001203334A
JP2001203334A JP2000204800A JP2000204800A JP2001203334A JP 2001203334 A JP2001203334 A JP 2001203334A JP 2000204800 A JP2000204800 A JP 2000204800A JP 2000204800 A JP2000204800 A JP 2000204800A JP 2001203334 A JP2001203334 A JP 2001203334A
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lower electrode
capacitor
forming
oxide film
semiconductor device
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Toshinori Morihara
敏則 森原
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/84Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation being a rough surface, e.g. using hemispherical grains
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/30DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/31DRAM devices comprising one-transistor - one-capacitor [1T-1C] memory cells having a storage electrode stacked over the transistor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い半導体装置およびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 MOSトランジスタ20のソース/ドレ
イン領域12の一方に電気的に接続されたストレージノ
ード1は、シリコン窒化膜24、BPTEOS膜4およ
びTEOS膜5に設けられた開口部6の側壁および底壁
に沿って形成されている。このストレージノード1の表
面は粗面化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャパシタを有す
る半導体装置およびその製造方法に関し、より特定的に
は、粗面形状のキャパシタを有する半導体装置およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータなどの情報機器のめ
ざましい普及によって、半導体装置の需要が急速に拡大
している。また機能的には、大規模な記憶容量を有し、
かつ高速動作が可能なものが要求されている。これに伴
って、半導体装置の高集積化および高速応答性あるいは
高信頼性に関する技術開発が進められている。
【0003】半導体装置の中で記憶情報のランダムな入
出力が可能なものとしてDRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)が一般的に知られている。このDRAM
は、多数の記憶情報を蓄積する記憶領域であるメモリセ
ルアレイと、外部との入出力のためにメモリセルアレイ
内のメモリセルを制御する周辺回路とから構成されてい
る。
【0004】このようなDRAMの半導体チップ上にお
いて、メモリセルアレイは大きな面積を占めている。こ
のメモリセルアレイは、単位記憶情報を蓄積するための
メモリセルがマトリックス状に複数個配列されて形成さ
れている。このメモリセルは、通常、1個のMOS(Me
tal Oxide Semiconductor)トランジスタと、これに接
続された1個のキャパシタとから構成されており、1ト
ランジスタ1キャパシタ型のメモリセルとして広く知ら
れている。
【0005】図23は、従来のキャパシタを有する半導
体装置として、DRAMのメモリセルの構成を示す概略
断面図である。図23を参照して、トレンチ分離123
により電気的に分離されたシリコン基板111の表面に
は、複数個のMOSトランジスタ120が形成されてい
る。
【0006】MOSトランジスタ120は、LDD(Li
ghtly Doped Drain)構造の1対のソース/ドレイン領
域112と、ゲート酸化膜113と、ゲート電極層11
4とを有している。ゲート電極層114は、不純物が導
入された多結晶シリコン層(以下、ドープトポリシリコ
ン層と称する)114aと、タングステンシリサイド
(WSi2)層114bとを有している。
【0007】ゲート電極層114上にはシリコン窒化膜
115が形成されており、その周囲を覆うようにシリコ
ン酸化膜116が形成されている。1対のソース/ドレ
イン領域112の一方にはパッド層117aが、他方に
はビット線117bが各々接続されている。パッド層1
17aとビット線117bとMOSトランジスタ120
とを覆うようにシリコン基板111の表面全面に層間絶
縁層118が形成されている。この層間絶縁層118の
孔118a内には、パッド層117aと接するようにプ
ラグ層119が埋込まれている。層間絶縁層118上に
は、シリコン窒化膜124と、BPTEOS(Boro Pho
spho Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜104とが形成
されている。これらのシリコン窒化膜124およびBP
TEOS膜104には、ストレージノード用の開口部1
06が形成されている。
【0008】キャパシタ110は、ストレージノード1
01と、キャパシタ誘電体層102と、セルプレート1
03とを有している。ストレージノード101は、開口
部106の側壁および底壁に沿って形成され、かつプラ
グ層119およびパッド層117aを介してソース/ド
レイン領域112に電気的に接続されている。セルプレ
ート103は、キャパシタ誘電体層102を介してスト
レージノード101と対向するように形成されている。
【0009】次に、従来のキャパシタを有する半導体装
置の製造方法について説明する。図24〜図28は、従
来のキャパシタを有する半導体装置の製造方法を工程順
に示す概略断面図である。図24を参照して、トレンチ
分離123が形成されたシリコン基板111の表面に、
MOSトランジスタ120、パッド層117a、ビット
線117bなどが形成される。この後、それらの表面上
を覆うように層間絶縁層118が形成され、パッド層1
17aに電気的に接続するプラグ層119が形成され
る。そして、層間絶縁層118の表面全面に、シリコン
窒化膜124とBPTEOS膜104とが形成される。
【0010】図25を参照して、これらのシリコン窒化
膜124およびBPTEOS膜104に、通常の写真製
版技術およびエッチング技術によりストレージノード用
の開口部106が形成される。
【0011】図26を参照して、表面全面に、不純物が
導入された非晶質シリコン層(以下、ドープトアモルフ
ァスシリコン層と称する)101が形成された後、粗面
化処理が施される。これにより、表面が粗面化したドー
プトポリシリコン層101が形成される。
【0012】図27を参照して、開口部106内にフォ
トレジスト131が埋込まれる。このフォトレジスト1
31をマスクとして、少なくともBPTEOS膜104
の上面が露出するまで全面に異方性エッチング(エッチ
バック)が施される。この後、フォトレジスト131が
除去される。
【0013】図28を参照して、上記エッチバックによ
り、開口部106の側壁および底壁に沿うようにドープ
トポリシリコン層101が残存されて、ストレージノー
ド101が形成される。この後、フッ酸とフッ化アンモ
ニウムの混合液を用いたバッファフッ酸(BHF)によ
り自然酸化膜が除去される。
【0014】そして、キャパシタ誘電体層102および
セルプレート103が形成されて、図23に示すキャパ
シタ110を有する半導体装置が製造される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャパシタを有
する半導体装置には、信頼性が低いという問題点があっ
た。以下、そのことについて詳細に説明する。
【0016】(1) 上述したように粗面化処理された
ストレージノード101は、図29に示すようにドープ
トポリシリコンよりなる下地層101a上にシリコンの
結晶粒101bが成長した構成を有している。この状態
で、従来例では、自然酸化膜除去のためにBHFによる
エッチングが施される。しかし、このBHFはフッ酸と
フッ化アンモニウムの混合液を含んでおり、このフッ化
アンモニウムによってシリコンがエッチングされる。
【0017】このため、図29において結晶粒101b
が下地層101aから容易に剥がれ、その剥がれた結晶
粒101bが図30に示すようにBPTEOS膜104
a上面に付着するおそれがある。この場合、再付着した
結晶粒101bにより、隣り合うストレージノード10
1同士がショートされる可能性があるため、半導体装置
の信頼性が低くなる。
【0018】(2) また従来、図27と図28との工
程におけるエッチバックは異方性エッチングにより行な
われていた。この異方性エッチングでは、エッチングの
異方性によりパターンの側壁に沿って残渣が生じる。こ
のため、エッチバック後には、図31に示すようにスト
レージノード101の上端部は側壁に沿った鋭利な先端
部101cとなる。
【0019】この後、自然酸化膜除去のためにBHFに
よるエッチングを行なうと、図32および図33に示す
ようにBPTEOS膜104の上面が除去されて、先端
部101cがBPTEOS膜104上面から突出する。
このように突出した先端部101cは、後工程の洗浄時
の振動などで容易に折れて剥がれる。剥がれた先端部1
01cは、BPTEOS膜104上面に付着するおそれ
がある。この場合、上記(1)と同様、ストレージノー
ド101間のショートが生じ、半導体装置の信頼性が低
下する。
【0020】(3) また、自然酸化膜除去にBHFの
かわりにフッ酸水溶液(HF+H2O)を用いることも
考えられる。しかし、この場合、導電性付与のためにス
トレージノード101中に含まれていたP(リン)が図
34に示すようにストレージノード101表面からリン
酸(PO3)となってフッ酸水溶液中に溶出する。これ
によりストレージノード101の導電性が低下するた
め、キャパシタ容量の低下が生じ、半導体装置の信頼性
が低下する。
【0021】(4) また、図35に示すようにストレ
ージノード101表面の結晶粒101b同士の間隔が狭
い場合、この結晶粒101b間にセルプレート103が
十分に入り切らない。このため、ストレージノード10
1とセルプレート103との対向面積が減少してキャパ
シタ容量の低下が生じ、半導体装置の信頼性が低下す
る。
【0022】それゆえ本発明の目的は、信頼性の高い半
導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の一の局面に従う
キャパシタを有する半導体装置は、半導体基板と、シリ
コン窒化膜と、第1のシリコン酸化膜と、第2のシリコ
ン酸化膜と、キャパシタの下部電極とを備えている。半
導体基板は主表面に導電領域を有している。シリコン窒
化膜は、半導体基板の主表面上に形成されている。第1
のシリコン酸化膜は、シリコン窒化膜上に形成されてお
り、不純物を含んでいる。第2のシリコン酸化膜は、第
1のシリコン酸化膜上に形成され、かつ実質的に不純物
を含まないように形成されている。シリコン窒化膜と第
1および第2のシリコン酸化膜とには開口部が形成され
ている。キャパシタの下部電極は、導電領域に電気的に
接続され、かつ開口部の側壁および底壁に沿って形成さ
れている。
【0024】本発明の一の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置では、第1のシリコン酸化膜上に形成され
た第2のシリコン酸化膜は、第1のシリコン酸化膜とは
異なり、リンやボロンなどの不純物を実質的に含んでい
ない。このため、第2のシリコン酸化膜は第1のシリコ
ン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチングされにくく、
エッチングストッパの役割をなす。このため、下部電極
表面の自然酸化膜の除去にフッ酸水溶液を用いることが
できる。このフッ酸によるエッチングでは、フッ化アン
モニウムを含むバッファフッ酸によるエッチングよりも
シリコンがエッチングされにくい。よって、下部電極の
シリコン結晶粒がシリコンの下地層から剥がれることを
防止でき、下地電極間のショートを防止できるため、半
導体装置の信頼性が向上する。
【0025】上記局面において好ましくは、下部電極の
上端部は、第2のシリコン酸化膜の上面より下側に位置
している。
【0026】これにより、第2のシリコン酸化膜の上面
から突出した下部電極の上端部が折れることによる下部
電極間のショートが防止され、半導体装置の信頼性が向
上する。
【0027】上記局面において好ましくは、下部電極は
シリコンを含む材質よりなっている。下部電極には導電
性を与える不純物がシリコンの固溶限度の不純物濃度で
導入されている。
【0028】これにより、下部電極は高い導電性を有す
るため、大きなキャパシタ容量を確保でき、半導体装置
の信頼性がより向上する。
【0029】上記局面において好ましくは、第1のシリ
コン酸化膜は、有機系材料を原料としてリンおよびボロ
ンを含むように形成されており、第2のシリコン酸化膜
は、有機系材料を原料として実質的に不純物を含まない
ように形成されている。
【0030】これにより、第2のシリコン酸化膜を第1
のシリコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチングされ
にくくすることができる。
【0031】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置は、半導体基板と、絶縁層と、キャパシタ
の下部電極と、キャパシタ誘電体層とを備えている。半
導体基板は、主表面に導電領域を有している。絶縁層
は、半導体基板の主表面上に形成され、かつ開口部を有
している。キャパシタの下部電極は、導電領域に電気的
に接続され、かつ開口部の側壁および底壁に沿い、かつ
互いに間隔をあけて配置された複数の結晶粒を表面に有
している。キャパシタ誘電体層は、下部電極上を覆い、
かつ下部電極の表面の結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚
を有している。
【0032】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置では、キャパシタ誘電体層が、下部電極表
面の結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚を有するため、こ
の結晶粒間を完全に埋込むことはない。このため、下部
電極の結晶粒間に上部電極が入り込むことができ、下部
電極と上部電極との対向面積が大きくなるため、大きい
キャパシタ容量が確保でき、半導体装置の信頼性が向上
する。
【0033】上記局面において好ましくは、下部電極と
開口部の側壁との間に、キャパシタ誘電体層を介して下
部電極と対向するように形成されたキャパシタの上部電
極がさらに備えられている。
【0034】これにより、下部電極の絶縁層側表面およ
びその反対側表面の双方において上部電極と対向させる
ことができるため、キャパシタ容量を増大でき、半導体
装置の信頼性がより向上する。
【0035】上記局面において好ましくは、絶縁層は、
下層のシリコン酸化膜と上層のシリコン窒化膜とを有し
ている。上部電極は下部電極とシリコン酸化膜の側壁と
の間に形成されており、下部電極とシリコン窒化膜の側
壁とは接している。
【0036】このシリコン窒化膜が下部電極上端部と密
着しているため、下部電極の開口部側壁に沿う部分が製
造工程時に倒れることを防止することができる。
【0037】本発明の一の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。
【0038】まず半導体基板の主表面に導電領域が形成
される。そして半導体基板の主表面上に、シリコン窒化
膜が形成される。そしてシリコン窒化膜上に、不純物を
含む第1のシリコン酸化膜が形成される。そして第1の
シリコン酸化膜上に、実質的に不純物を含まない第2の
シリコン酸化膜が形成される。そしてシリコン窒化膜と
第1および第2のシリコン酸化膜とに開口部が形成され
る。そして導電領域に電気的に接続され、かつ開口部の
側壁および底壁に沿うキャパシタの下部電極が形成され
る。そしてフッ酸水溶液によるエッチングが施される。
そしてエッチング後に下部電極を覆うようにキャパシタ
誘電体層が形成される。
【0039】本発明の一の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、第1のシリコン酸化膜上
に形成された第2のシリコン酸化膜は、第1のシリコン
酸化膜とは異なり、リンやボロンなどの不純物を実質的
に含んでいない。このため、第2のシリコン酸化膜は、
第1のシリコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチング
されにくくエッチングストッパの役割をなす。よって、
下部電極表面の自然酸化膜除去にフッ酸水溶液を用いる
ことができる。このフッ酸によるエッチングでは、フッ
化アンモニウムを含むバッファフッ酸によるエッチング
よりもシリコンがエッチングされにくい。よって、下部
電極のシリコン結晶粒がシリコンの下地層から剥がれる
ことを防止でき、下部電極間のショートを防止できるた
め、半導体装置の信頼性が向上する。
【0040】上記局面において好ましくは、表面の複数
の結晶粒が互いに間隔をあけて位置するように下部電極
には粗面処理が施される。キャパシタ誘電体層形成後の
下部電極表面の結晶粒の粒径は、粗面処理が施された直
後の下部電極表面の結晶粒の粒径以下であり、かつ下部
電極表面の結晶粒が下部電極から剥がれる粒径よりも大
きい。
【0041】これにより、下部電極表面の結晶粒の剥が
れを防止でき、下部電極間のショートを防止できる。な
お、本願において「下部電極の結晶粒が下部電極から剥
がれる粒径」とは、粗面処理が施された直後の下部電極
表面の結晶粒の粒径の1000分の1未満の粒径のこと
である本発明の他の局面に従うキャパシタを有する半導
体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。
【0042】まず、半導体基板の主表面に導電領域が形
成される。そして半導体基板の主表面上に、開口部を有
する絶縁層が形成される。そして導電領域に電気的に接
続され、かつ開口部の側壁および底壁に沿うように絶縁
層上に導電層が形成される。そして開口部内のみにマス
ク層が形成される。そして等方性エッチングを施して導
電層のマスク層から露出した部分を除去することで、開
口部側壁に沿う部分の上端部が絶縁層の上面よりも下方
に位置するキャパシタの下部電極が導電層から形成され
る。
【0043】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、上端面が絶縁層の上面よ
りも下方に位置するようキャパシタが形成される。この
ため、絶縁層の上面から突出した下部電極の上端部が折
れることによる下部電極間のショートを防止でき、半導
体装置の信頼性が向上する。
【0044】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えている。
【0045】まず半導体基板の主表面に導電領域が形成
される。そして半導体基板の主表面上に、開口部を有す
る絶縁層が形成される。そして導電領域に電気的に接続
され、かつ開口部の側壁および底壁に沿うキャパシタの
下部電極が形成される。そしてリンを加えたフッ酸水溶
液を用いて下部電極にエッチングが施される。
【0046】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、リンを加えて飽和させた
フッ酸水溶液を用いることで、フッ酸水溶液中の水と下
部電極中のリンとの反応が防止される。このため、下部
電極中からリンが溶出することが防止され、キャパシタ
の導電性を良好に維持できるため、大きなキャパシタ容
量を確保でき、半導体装置の信頼性が向上する。
【0047】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。
【0048】まず半導体基板の主表面に導電領域が形成
される。そして半導体基板の主表面上に、開口部を有す
る絶縁層が形成される。そして導電領域に電気的に接続
され、かつ開口部の側壁および底壁に沿い、かつ複数の
結晶粒を表面に有するキャパシタの下部電極が形成され
る。そして下部電極の表面の複数の結晶粒の間隔を制御
するためのエッチングが施される。そして下部電極上を
覆い、かつ下部電極の表面の結晶粒の間隔の1/2未満
の膜厚を有するキャパシタ誘電体層が形成される。
【0049】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、キャパシタ誘電体層が、
下部電極表面の結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚を有す
るため、この結晶粒間を完全に埋込むことはない。この
ため、下部電極の結晶粒間に上部電極が入り込むことが
でき、下部電極と上部電極との対向面積が大きくなるた
め、大きいキャパシタ容量を確保でき、半導体装置の信
頼性が向上する。
【0050】上記局面において好ましくは、下部電極は
複数の孔を有するように形成される。複数の孔を通じて
絶縁層の側壁をエッチングすることにより、下部電極と
絶縁層の側壁との間に隙間が形成される。その隙間内に
おいてキャパシタ誘電体層を介在して下部電極と対向す
るようにキャパシタの上部電極が形成される。
【0051】これにより、下部電極の絶縁層側表面およ
びその反対側表面の双方にて上部電極と対向させること
ができるため、キャパシタ容量を増大でき、半導体装置
の信頼性がより向上する。
【0052】上記局面において好ましくは、絶縁層を形
成する工程は、シリコン酸化膜を形成する工程と、シリ
コン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程とを有し
ている。隙間は、下部電極とシリコン酸化膜の側壁との
間に形成される。
【0053】このシリコン窒化膜が下部電極上端部と密
着しているため、製造工程時に下部電極の開口部側壁に
沿う部分が倒れることを防止することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0055】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1におけるキャパシタを有
する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図
1を参照して、トレンチ分離23により電気的に分離さ
れたシリコン基板11の表面には、MOSトランジスタ
20が形成されている。なおトレンチ分離23は、シリ
コン基板の表面に形成された溝内を絶縁層などで埋め込
んだ構成を有している。
【0056】このMOSトランジスタ20は、1対のソ
ース/ドレイン領域12と、ゲート絶縁層13と、ゲー
ト電極層14とを有している。1対のソース/ドレイン
領域12は、LDD構造を有しており、互いに所定の距
離を隔てて配置されている。ゲート電極層14は、1対
のソース/ドレイン領域12に挟まれる領域上にゲート
絶縁層13を介して形成されている。ゲート絶縁層13
は、たとえばシリコン酸化膜よりなっている。ゲート電
極層14は、たとえばドープトポリシリコン層14aと
タングステンシリサイド層14bとの2層構造よりなっ
ている。
【0057】ゲート電極層14上にはシリコン窒化膜1
5が形成されており、その周囲はたとえばシリコン酸化
膜よりなる絶縁層16により覆われている。1対のソー
ス/ドレイン領域の一方にはパッド層17aが、他方に
はビット線17bが各々に接続されている。これらのパ
ッド層17a、ビット線17bおよびMOSトランジス
タ20を覆うように表面全面に層間絶縁層18が形成さ
れている。この層間絶縁層18に設けられた孔18aに
は、プラグ層19がパッド層17aと接するように埋込
まれている。このプラグ層19に電気的に接続するよう
にキャパシタ10が形成されている。
【0058】層間絶縁層18上には、シリコン窒化膜
(Si34)24と、有機系材料であるTEOS(Tetr
a Etyle Ortho Silicate)を原料としてB(ボロン)、
P(リン)を有するように形成されたシリコン酸化膜
(以下、BPTEOS膜と称する)4と、TEOSを原
料として実質的に不純物を含まないように形成されたシ
リコン酸化膜(以下、TEOS膜と称する)5とが積層
されている。シリコン窒化膜24はたとえば30〜50
nm、BPTEOS膜4はたとえば1〜2μm、TEO
S膜5はたとえば100〜400nmの厚みで各々形成
されている。これらのシリコン窒化膜24とBPTEO
S膜4とTEOS膜5とには、層間絶縁層18の上表面
に達する開口部6が形成されている。
【0059】キャパシタ10は、ストレージノード1
と、キャパシタ誘電体層2と、セルプレート3とを有し
ており、そのストレージノード1は粗面構造を持つ抜き
型円筒キャパシタ構造を有している。ストレージノード
1は、開口部6の側壁および底壁に沿って形成され、か
つ粗面を有している。このストレージノード1の粗面
は、図2に示すように多結晶シリコンよりなる下地層1
a上にシリコンの結晶粒1bが成長した構成を有する。
キャパシタ誘電体層2はこのストレージノード1上を覆
うように形成され、たとえばシリコン酸化膜とシリコン
窒化膜との積層構造よりなっている。セルプレート3
は、このキャパシタ誘電体層2を挟んでストレージノー
ド1と対向するように形成され、たとえばドープトポリ
シリコンよりなっている。
【0060】次に本実施の形態の製造方法について説明
する。図3〜図7は、本発明の実施の形態1におけるキ
ャパシタを有する半導体装置の製造方法を工程順に示す
概略断面図である。図3を参照して、トレンチ分離23
が形成されたシリコン基板11の表面に、たとえばシリ
コン酸化膜よりなるゲート絶縁層13が形成される。こ
のゲート絶縁層13上に、ドープトポリシリコン層14
aとタングステンシリサイド層14bとシリコン窒化膜
15とシリコン酸化膜16aとが積層して形成された
後、通常の写真製版技術およびエッチング技術によりパ
ターニングされる。これにより、ドープトポリシリコン
層14a、タングステンシリサイド層14bとからゲー
ト電極層(ワード線)14が形成される。この後、ゲー
ト電極層14などをマスクとしてシリコン基板11に不
純物を注入することにより、比較的低濃度の不純物領域
が形成される。
【0061】ゲート電極14の側壁を覆うように、たと
えばシリコン酸化膜よりなるサイドウォールスペーサ状
のシリコン酸化膜16bが形成される。この後、ゲート
電極層14およびシリコン酸化膜16bなどをマスクと
してシリコン基板11に不純物を注入することにより、
比較的高濃度の不純物領域が形成される。この比較的高
濃度の不純物領域と前述の比較的低濃度の不純物領域と
により、LDD構造をなす1対のソース/ドレイン領域
12が形成される。
【0062】この後、1対のソース/ドレイン領域12
の各々に接するようにパッド層17aおよびビット線1
7bが形成される。このパッド層17a、ビット線17
bおよびMOSトランジスタ20を覆うように層間絶縁
層18が形成される。この層間絶縁層18には、通常の
写真製版技術およびエッチング技術により、パッド層1
7aの上面を露出する孔18aが形成される。この孔1
8a内を埋込むようにプラグ層19が形成される。
【0063】この後、シリコン窒化膜24がたとえば3
0〜50nmの厚みで形成され、BPTEOS膜4がた
とえば1〜2μmの厚みで形成され、TEOS膜5がた
とえば100〜400nmの厚みで形成される。
【0064】図4を参照して、通常の写真製版技術およ
びエッチング技術(たとえばドライエッチング)によ
り、シリコン窒化膜24、BPTEOS膜4およびTE
OS膜5がパターニングされ、層間絶縁層18およびプ
ラグ層18の上面を露出するストレージノード用の開口
部6が形成される。なお、シリコン窒化膜24は、BP
TEOS膜4およびTEOS膜5のエッチングの際にエ
ッチングストッパーの役割をなす。
【0065】図5を参照して、表面全面にドープトアモ
ルファスシリコン層1が形成される。この後、シアン化
ガスを吹き付けることにより、ドープトアモルファスシ
リコン層1を結晶化させるとともに表面に粒成長を行な
わしめて粗面のドープトポリシリコン層1が形成され
る。
【0066】図6を参照して、開口部6内にフォトレジ
スト31が埋込まれる。この状態で、フォトレジスト3
1をマスクとして、TEOS膜5の上面が露出するまで
エッチバックが施される。この後、フォトレジスト31
がたとえばアッシングにより除去される。
【0067】図7を参照して、このエッチバックによ
り、TEOS膜5の上面が露出し、粗面のドープトポリ
シリコン層よりなるストレージノード1が形成される。
この後、フッ酸水溶液を用いてエッチングをすることに
より、自然酸化膜が除去される。そして図1に示すよう
にたとえばシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構
造よりなるキャパシタ誘電体層2と、たとえばドープト
ポリシリコン層よりなるセルプレート3とが各々CVD
法により形成されて、キャパシタ10を有する半導体装
置が完成する。
【0068】本実施の形態では、図7に示すようにBP
TEOS膜4上にTEOS膜5が形成されている。この
TEOS膜5はBPTEOS膜4よりもフッ酸にエッチ
ングされにくい材質である。このため、フッ酸水溶液を
用いてストレージノード1の自然酸化膜をエッチングす
る場合でも、TEOS膜5の上面がエッチングにより大
幅に後退することは防止できる。
【0069】またフッ酸はBHFのようにフッ化アンモ
ニウムを含んでいないためシリコンをほとんどエッチン
グしない。このため、フッ酸水溶液によるエッチングで
は、ストレージノード1表面の結晶粒が下地のシリコン
層から剥がれることが防止される。よって、ストレージ
ノード1間のショートが防止されて信頼性の高い半導体
装置を得ることができる。
【0070】なお、この自然酸化膜除去のためのフッ酸
水溶液によるエッチングでは、ストレージノード1のシ
リコンはほとんどエッチングされない。このため、図
1、図2に示すキャパシタ誘電体層2形成後のストレー
ジノード1表面の結晶粒の大きさ(粒径)Aは、図5に
示す粗面化処理直後のストレージノード1表面の結晶粒
の大きさと実質的に同じかそれよりも少し小さい程度で
あり、その結晶粒が下地のシリコン層から剥がれない程
度の粒径にすることができる。
【0071】ここで、ストレージノード1表面の結晶粒
が下地のシリコン層から剥がれない程度の粒径とは、粗
面化処理直後のストレージノード1表面の結晶粒の粒径
の1000分の1以上である。つまり、粗面化処理直後
のストレージノード1表面の結晶粒の粒径をdとする
と、キャパシタ誘電体層2形成後のストレージノード1
表面の結晶粒の粒径Aは、d≧A≧d/1000を満た
す。
【0072】実施の形態2 図8は本発明の実施の形態2におけるキャパシタを有す
る半導体装置の構成を概略的に示す断面図であり、図9
は図8のストレージノードの上端部付近を拡大して示す
図である。
【0073】図8および図9を参照して、本実施の形態
では、図1に示す実施の形態1の構成と比較して、スト
レージノード1の上端部がTEOS膜5の上面よりも図
中下側へ後退している点において異なる。
【0074】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の部
材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0075】次に本実施の形態の製造方法について説明
する。図10は、本発明の実施の形態2におけるキャパ
シタを有する半導体装置の製造方法を示す概略断面図で
ある。
【0076】本実施の形態の製造方法は、まず図3〜図
6に示す実施の形態1と同様の工程を経る。そして図6
を参照して、フォトレジスト31を開口部6に埋込んだ
状態で、等方性エッチングが表面全面に施される。この
等方性エッチングとしては、たとえばNH4OHなどの
ウエットエッチングが用いられる。
【0077】図10を参照して、この等方性エッチング
では、エッチングが等方的に行なわれるため、パターン
の側壁などに残渣が生じることは防止される。これによ
り、BPTEOS膜4およびTEOS膜5の側壁にスト
レージノード1の鋭利な先端部が残存することはない。
またこれにより、ストレージノード1の上端はTEOS
膜5の上面よりも図中下側へ後退した形状となる。この
後、フォトレジスト31が除去され、さらに実施の形態
1と同様の後工程を経て、図8および図9に示す本実施
の形態のキャパシタ10を有する半導体装置が完成す
る。
【0078】本実施の形態では、図10に示すようにス
トレージノード1形成のためのエッチングが等方性によ
り行なわれる。このため、BPTEOS膜4およびTE
OS膜5の側壁に図32および図33に示すような鋭利
な先端部101が生ずることはない。したがって、この
ような鋭利な先端部101が折れることによってストレ
ージノード1同士がショートされることはなく、信頼性
の高い半導体装置を得ることができる。
【0079】実施の形態3 本実施の形態のキャパシタを有する半導体装置の構成
は、図8および図9に示す実施の形態2の構成と比較し
て、ストレージノード1中の不純物濃度において異な
る。つまり本実施の形態では、ストレージノード1中に
は、シリコンの固溶限度の濃度(1×1021cm-3
度)で、たとえばリンが導入されている。なお、ストレ
ージノード1中に含まれる不純物はリンに限られず、A
s(砒素)、B(ボロン)が固溶限度の不純物濃度で導
入されていてもよい。
【0080】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態2の構成とほぼ同じであるため、同一の部
材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0081】次に本実施の形態の製造方法について説明
する。図11は、本発明の実施の形態3におけるキャパ
シタを有する半導体装置の製造方法を示すストレージノ
ード部分の概略断面図である。
【0082】本実施の形態の製造方法は、まず図3〜図
6に示す実施の形態1と同様の工程を経た後、図10に
示す実施の形態2と同様の工程を経る。これにより、粗
面のドープトポリシリコンよりなるストレージノード1
が形成される。この状態からフォトレジスト31が除去
された後、図11に示すようにフッ酸水溶液にリンを加
えた溶液(HF+H2O+P)を用いたエッチングによ
り自然酸化膜が除去される。
【0083】この溶液中では、予めリンが飽和するよう
に加えられており、そのリンが水溶液中の水分と反応し
てリン酸(PO3)を予め形成している。つまり、溶液
中の水分が既にリンと反応しているため、この溶液を用
いてもストレージノード1中のリンがリン酸として溶液
中へ溶出することは防止される。
【0084】この後、実施の形態2と同様の後工程を経
ることにより、図8および図9に示す本実施の形態のキ
ャパシタ10を有する半導体装置が完成する。
【0085】本実施の形態では、上述したように、フッ
酸水溶液に予めリンが加えられた溶液を用いて、自然酸
化膜除去のためのエッチングが行なわれる。このため、
ストレージノード1中のリンがリン酸となって溶液中に
溶出することは防止され、ストレージノード1において
リンをシリコンの固溶限度の不純物濃度で維持すること
ができる。これにより、ストレージノード1は高い導電
性を有するため、大きなキャパシタ容量を確保すること
ができ、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
【0086】実施の形態4 図12は本発明の実施の形態4におけるキャパシタを有
する半導体装置の構成を概略的に示す断面図であり、図
13は図12のストレージノードの上端部を拡大して示
す図である。
【0087】図12および図13を参照して、本実施の
形態の構成は、図8および図9に示す実施の形態2また
は3の構成と比較して、ストレージノード1表面の結晶
粒の間隔とキャパシタ誘電体層2の膜厚とについて異な
る。つまり本実施の形態では、図13に示すストレージ
ノード1表面の結晶粒1bの間隔Bとキャパシタ誘電体
層2の膜厚Cとの関係は、B>2×Cを満たす。これに
より、表面の結晶粒1bの間にセルプレート3が入り込
み、この部分においてもストレージノード1とセルプレ
ート3とが対向する。
【0088】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態2または3の構成とほぼ同じであるため、
同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0089】次に本実施の形態の製造方法について説明
する。本実施の形態の製造方法は、図3〜図6に示す実
施の形態1と同様の工程を経た後、図10に示す実施の
形態2と同様の工程を経る。これにより、粗面のドープ
トポリシリコンよりなるストレージノード1が形成され
る。この状態からフォトレジスト31が除去された後、
BHFによってストレージノード1をエッチングするこ
とにより、ストレージノード1表面の結晶粒1bの間隔
が制御される。
【0090】その後、フッ酸水溶液またはリンを含むフ
ッ酸水溶液により自然酸化膜が除去された後、図12お
よび図13に示すようにストレージノード1の表面を覆
うようにキャパシタ誘電体層2がCVD法により形成さ
れる。このキャパシタ誘電体層2の膜厚Cは、ストレー
ジノード1表面の結晶粒1bの間隔Bとの間で、B>2
×Cの関係を満たす膜厚とされる。この後、ドープトポ
リシリコンよりなるセルプレート3がCVD法により形
成されて本実施の形態のキャパシタ10を有する半導体
装置が完成する。
【0091】本実施の形態では、キャパシタ誘電体層2
が、ストレージノード1表面の結晶粒1bの間隔Bの1
/2未満の膜厚を有するため、この結晶粒1b間を完全
に埋込むことはない。このため、結晶粒1b間にセルプ
レート3が入り込むことができ、ストレージノード1と
セルプレート3との対向面積を大きくすることができ
る。これにより、大きいキャパシタ容量を確保できるた
め、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
【0092】実施の形態5 図14は本発明の実施の形態5におけるキャパシタを有
する半導体装置の構成を概略的に示す断面図であり、図
15は図14のストレージノード部分を拡大して示す図
である。
【0093】図14および図15を参照して、本実施の
形態の構成は、図12および図13に示す実施の形態4
の構成と比較して、ストレージノード1に孔が形成され
ている点、BPTEOS膜4上にシリコン窒化膜21が
形成されている点、およびストレージノード1とBPT
EOS膜4の側面との間にキャパシタ誘電体層2および
セルプレート3が位置している点において異なる。
【0094】つまり、本実施の形態の構成では、ストレ
ージノード1は、孔を有しながらも、それぞれ図示しな
い領域で下地層1aまたは結晶粒1bが互いに接続され
てストレージノード1を構成している。この結晶粒1b
の間隔Bとキャパシタ誘電体層2の膜厚Cとの関係は、
B>2×Cを満たしている。これにより、結晶粒1bの
間にはセルプレート3も位置している。
【0095】またストレージノード1とBPTEOS膜
4との間には間隔があいており、その間の領域にも、キ
ャパシタ誘電体層2を介在してストレージノード1と対
向するようにセルプレート3が形成されている。ストレ
ージノード1の上端部はシリコン窒化膜21の側面に接
している。
【0096】またBPTEOS膜4上に形成されたシリ
コン窒化膜21の膜厚は、たとえば100〜400nm
である。
【0097】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態4の構成とほぼ同じであるため、同一の部
材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0098】次に、本実施の形態の製造方法について説
明する。図16〜図22は、本発明の実施の形態5にお
けるキャパシタを有する半導体装置の製造方法を工程順
に示す概略断面図である。まず図16を参照して、実施
の形態1と同様、MOSトランジスタ20、パッド層1
7a、ビット線17bなどを覆うように層間絶縁層18
が形成され、さらにプラグ層19が形成される。この
後、シリコン窒化膜24が30〜50nmの厚みで形成
され、シリコン窒化膜24上にBPTEOS膜4が1〜
2μmの厚みで形成され、BPTEOS膜4上にシリコ
ン窒化膜21が100〜400nmの厚みで形成され
る。
【0099】図17を参照して、通常の写真整版技術お
よびエッチング技術により、シリコン窒化膜24、BP
TEOS膜4およびシリコン窒化膜21がパターニング
されて、ストレージノード用の開口部6が形成される。
【0100】図18を参照して、ドープトアモルファス
シリコン層1が表面全面に形成される。この後、シアン
化ガスを吹き付けることによりドープトアモルファスシ
リコン層1が多結晶化するとともに、結晶粒が成長して
粗面化されたドープトポリシリコン層1が形成される。
【0101】図19を参照して、開口部6にフォトレジ
スト31が埋込まれる。この状態で、フォトレジスト3
1をマスクとしてシリコン窒化膜21の上面が露出する
までエッチバックが施される。この後、フォトレジスト
31が、たとえばアッシングにより除去される。
【0102】図20を参照して、上記のエッチバックに
より、ドープトポリシリコン層1が開口部6内にのみ残
されてストレージノード1が形成される。この後、BH
Fによってストレージノード1がエッチングされる。
【0103】図21を参照して、これにより、ストレー
ジノード1表面の結晶粒1bの間隔が制御される。な
お、ストレージノード1には、粗面化処理が施された時
点から孔が存在しているが、このBHFのエッチングに
よってその孔の径は拡大する。この後、フッ酸水溶液ま
たはリンを含むフッ酸水溶液によるエッチングが施され
る。
【0104】図22を参照して、このエッチングによ
り、自然酸化膜が除去されるとともに、ストレージノー
ド1の孔からエッチング液が浸透し、BPTEOS膜4
の側壁も100〜200nmの膜厚分だけ除去される。
これにより、ストレージノード1とBPTEOS膜4の
側壁との間に隙間が生じる。この際、ストレージノード
1の上端部はシリコン窒化膜21の側壁と密着している
ため、ストレージノード1の円筒部が倒れることが防止
される。
【0105】この後、図14および図15に示すように
キャパシタ誘電体層2が形成される。このキャパシタ誘
電体層2は、その膜厚Cとストレージノード1表面の結
晶粒1bの間隔Bとの関係がB>2×Cとなるように形
成される。このキャパシタ誘電体層2を介してストレー
ジノード1の円筒部内周面および外周面の双方と対向す
るようにドープトポリシリコンよりなるセルプレート3
が形成されて、本実施の形態のキャパシタ10を有する
半導体装置が完成する。
【0106】本実施の形態では、図14および図15に
示すようにセルプレート3がストレージノード1の円筒
部の内周面および外周面の双方と対向している。このた
め、大きなキャパシタ容量を確保することができ、信頼
性の高い半導体装置を得ることができる。
【0107】またBPTEOS膜4上に形成されたシリ
コン窒化膜21は、フッ酸水溶液によってエッチングさ
れにくい材質である。このため、図22に示すようにB
PTEOS膜4の側壁をエッチングした際にも、シリコ
ン窒化膜21の側壁はストレージノード1の上端部と密
着している。このため、ストレージノード1の円筒部分
の倒れを防止することができる。また、フッ酸水溶液に
よってシリコン窒化膜21の上面が大幅にエッチング除
去されることも防止できる。
【0108】なお、上記実施の形態1〜5においては、
有機系材料を原料としてリンおよびボロンを含むように
形成された第1のシリコン酸化膜4はBPTEOS膜と
して説明したが、これ以外の材質であってもよい。また
有機系材料を原料として実質的に不純物を含まないよう
に形成された第2のシリコン酸化膜5はTEOS膜とし
て説明したが、これ以外の材質であってもよい。
【0109】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0110】
【発明の効果】本発明の一の局面に従うキャパシタを有
する半導体装置では、第1のシリコン酸化膜上に形成さ
れた第2のシリコン酸化膜は、第1のシリコン酸化膜と
は異なり、リンやボロンなどの不純物を実質的に含んで
いない。このため、第2のシリコン酸化膜は、第1のシ
リコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチングされにく
く、エッチングストッパの役割をなす。このため、下部
電極表面の自然酸化膜の除去にフッ酸水溶液を用いるこ
とができる。このフッ酸によるエッチングでは、フッ化
アンモニウムを含むバッファフッ酸によるエッチングよ
りもシリコンがエッチングされにくい。よって、下部電
極のシリコン結晶粒がシリコンの下地層から剥がれるこ
とを防止でき、下地電極間のショートを防止できるた
め、半導体装置の信頼性が向上する。
【0111】上記局面において好ましくは、下部電極の
上端部は、第2のシリコン酸化膜の上面より下側に位置
している。これにより、第2のシリコン酸化膜の上面か
ら突出した下部電極の上端部が折れることによる下部電
極間のショートが防止され、半導体装置の信頼性が向上
する。
【0112】上記局面において好ましくは、下部電極は
シリコンを含む材質よりなっている。下部電極には導電
性を与える不純物がシリコンの固溶限度の不純物濃度で
導入されている。これにより、下部電極は高い導電性を
有するため、大きなキャパシタ容量を確保でき、半導体
装置の信頼性がより向上する。
【0113】上記局面において好ましくは、第1のシリ
コン酸化膜は、有機系材料を原料としてリンおよびボロ
ンを含むように形成されており、第2のシリコン酸化膜
は、有機系材料を原料として実質的に不純物を含まない
ように形成されている。これにより、第2のシリコン酸
化膜を第1のシリコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッ
チングされにくくすることができる。
【0114】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置では、キャパシタ誘電体層が、下部電極表
面の結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚を有するため、こ
の結晶粒間を完全に埋込むことはない。このため、下部
電極の結晶粒間に上部電極が入り込むことができ、下部
電極と上部電極との対向面積が大きくなるため、大きい
キャパシタ容量が確保でき、半導体装置の信頼性が向上
する。
【0115】上記局面において好ましくは、下部電極と
開口部の側壁との間に、キャパシタ誘電体層を介して下
部電極と対向するように形成されたキャパシタの上部電
極がさらに備えられている。これにより、下部電極の絶
縁層側表面およびその反対側表面の双方において上部電
極と対向させることができるため、キャパシタ容量を増
大でき、半導体装置の信頼性がより向上する。
【0116】上記局面において好ましくは、絶縁層は、
下層のシリコン酸化膜と上層のシリコン窒化膜とを有し
ている。上部電極は下部電極とシリコン酸化膜の側壁と
の間に形成されており、下部電極とシリコン窒化膜の側
壁とは接している。このシリコン窒化膜が下部電極上端
部と密着しているため、製造工程時に下部電極の開口部
側壁に沿う部分が倒れることを防止することができる。
【0117】本発明の一の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、第1のシリコン酸化膜上
に形成された第2のシリコン酸化膜は、第1のシリコン
酸化膜とは異なり、リンやボロンなどの不純物を実質的
に含んでいない。このため、第2のシリコン酸化膜は、
第1のシリコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチング
されにくくエッチングストッパの役割をなす。よって、
下部電極表面の自然酸化膜除去にフッ酸水溶液を用いる
ことができる。このフッ酸によるエッチングでは、フッ
化アンモニウムを含むバッファフッ酸によるエッチング
よりもシリコンがエッチングされにくい。よって、下部
電極のシリコン結晶粒がシリコンの下地層から剥がれる
ことを防止でき、下部電極間のショートを防止できるた
め、半導体装置の信頼性が向上する。
【0118】上記局面において好ましくは、表面の複数
の結晶粒が互いに間隔をあけて位置するように下部電極
には粗面処理が施される。キャパシタ誘電体層形成後の
下部電極表面の結晶粒の粒径は、粗面処理が施された直
後の下部電極表面の結晶粒の粒径以下であり、かつ下部
電極表面の結晶粒が下部電極から剥がれる粒径よりも大
きい。これにより、下部電極表面の結晶粒の剥がれを防
止でき、下部電極間のショートを防止できる。
【0119】上記局面において好ましくは、第1のシリ
コン酸化膜は、有機系材料を原料としてリンおよびボロ
ンを含むように形成され、第2のシリコン酸化膜は、有
機系材料を原料として実質的に不純物を含まないように
形成される。これにより、第2のシリコン酸化膜を第1
のシリコン酸化膜よりもフッ酸水溶液にエッチングされ
にくくすることができる。
【0120】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、上端面が絶縁層の上面よ
りも下方に位置するようキャパシタが形成される。この
ため、絶縁層の上面から突出した下部電極の上端部が折
れることによる下部電極間のショートを防止でき、半導
体装置の信頼性が向上する。
【0121】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、リンを加えて飽和させた
フッ酸水溶液を用いることで、フッ酸水溶液中の水と下
部電極中のリンとの反応が防止される。このため、下部
電極中からリンが溶出することが防止され、キャパシタ
の導電性を良好に維持できるため、大きなキャパシタ容
量を確保でき、半導体装置の信頼性が向上する。
【0122】本発明の他の局面に従うキャパシタを有す
る半導体装置の製造方法では、キャパシタ誘電体層が、
下部電極表面の結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚を有す
るため、この結晶粒間を完全に埋込むことはない。この
ため、下部電極の結晶粒間に上部電極が入り込むことが
でき、下部電極と上部電極との対向面積が大きくなるた
め、大きいキャパシタ容量を確保でき、半導体装置の信
頼性が向上する。
【0123】上記局面において好ましくは、下部電極は
複数の孔を有するように形成される。複数の孔を通じて
絶縁層の側壁をエッチングすることにより、下部電極と
絶縁層の側壁との間に隙間が形成される。その隙間内に
おいてキャパシタ誘電体層を介在して下部電極と対向す
るようにキャパシタの上部電極が形成される。これによ
り、下部電極の絶縁層側表面およびその反対側表面の双
方にて上部電極と対向させることができるため、キャパ
シタ容量を増大でき、半導体装置の信頼性がより向上す
る。
【0124】上記局面において好ましくは、絶縁層を形
成する工程は、シリコン酸化膜を形成する工程と、シリ
コン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程とを有し
ている。隙間は、下部電極とシリコン酸化膜の側壁との
間に形成される。このシリコン窒化膜が下部電極上端部
と密着しているため、製造工程時に下部電極の開口部側
壁に沿う部分が倒れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 図1のストレージノードを拡大して示す図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面
図である。
【図4】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面
図である。
【図5】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面
図である。
【図6】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面
図である。
【図7】 本発明の実施の形態1におけるキャパシタを
有する半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面
図である。
【図8】 本発明の実施の形態2におけるキャパシタを
有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図9】 図8のストレージノードの上端部を拡大して
示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態2におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法を示す概略断面図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法を示すストレージノード
部の図である。
【図12】 本発明の実施の形態4におけるキャパシタ
を有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図13】 図12のストレージノードの上端部を拡大
して示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の構成を概略的に示す断面図であ
る。
【図15】 図14のストレージノードを拡大して示す
図である。
【図16】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断
面図である。
【図17】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断
面図である。
【図18】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断
面図である。
【図19】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断
面図である。
【図20】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断
面図である。
【図21】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断
面図である。
【図22】 本発明の実施の形態5におけるキャパシタ
を有する半導体装置の製造方法の第7工程を示す概略断
面図である。
【図23】 従来のキャパシタを有する半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図24】 従来のキャパシタを有する半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図25】 従来のキャパシタを有する半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図26】 従来のキャパシタを有する半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図27】 従来のキャパシタを有する半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図28】 従来のキャパシタを有する半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図29】 従来のキャパシタを有する半導体装置にお
いてストレージノードの剥がれを説明するための図であ
る。
【図30】 ストレージノードの剥がれによるショート
の発生を説明するための概略断面図である。
【図31】 従来のキャパシタを有する半導体装置にお
いてストレージノードの上端部に鋭利な先端部が生ずる
様子を示す概略断面図である。
【図32】 ストレージノードの先端部が絶縁層上面よ
りも突出する様子を示す概略断面図である。
【図33】 先端部が突出する様子を拡大して示す図で
ある。
【図34】 ストレージノードからリンがフッ酸水溶液
中に溶出する様子を示す図である。
【図35】 ストレージノード表面の結晶粒の間隔が狭
い状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ストレージノード、1a 下地層、1b 結晶粒、
2 キャパシタ誘電体層、3 セルプレート、4 BP
TEOS膜、5 TEOS膜、6 開口部、10 キャ
パシタ、11 シリコン基板、12 ソース/ドレイン
領域、24 シリコン窒化膜。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面に導電領域を有する半導体基板
    と、 前記半導体基板の主表面上に形成されたシリコン窒化膜
    と、 前記シリコン窒化膜上に形成され、かつ不純物を含む第
    1のシリコン酸化膜と、 前記第1のシリコン酸化膜上に形成され、かつ実質的に
    不純物を含まない第2のシリコン酸化膜とを備え、 前記シリコン窒化膜と前記第1および第2のシリコン酸
    化膜とには開口部が形成されており、さらに、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿って形成されたキャパシタの下部電極
    を備えた、キャパシタを有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記下部電極の上端部は、前記第2のシ
    リコン酸化膜の上面より下側に位置している、請求項1
    に記載のキャパシタを有する半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記下部電極はシリコンを含む材質より
    なり、 前記下部電極には、導電性を与える不純物がシリコンの
    固溶限度の不純物濃度で導入されている、請求項1また
    は2に記載のキャパシタを有する半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のシリコン酸化膜は、有機系材
    料を原料としてリンおよびボロンを含むように形成され
    ており、 前記第2のシリコン酸化膜は、有機系材料を原料として
    実質的に不純物を含まないように形成されている、請求
    項1〜3のいずれかに記載のキャパシタを有する半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 主表面に導電領域を有する半導体基板
    と、 前記半導体基板の主表面上に形成され、かつ開口部を有
    する絶縁層と、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿い、かつ互いに間隔をあけて配置され
    た複数の結晶粒を表面に有するキャパシタの下部電極
    と、 前記下部電極上を覆い、かつ前記下部電極の表面の前記
    結晶粒の間隔の1/2未満の膜厚を有するキャパシタ誘
    電体層とを備えた、キャパシタを有する半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記下部電極と前記開口部の側壁との間
    に、前記キャパシタ誘電体層を介して前記下部電極と対
    向するように形成された前記キャパシタの上部電極をさ
    らに備えた、請求項5に記載のキャパシタを有する半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁層は、下層のシリコン酸化膜と
    上層のシリコン窒化膜とを有し、 前記上部電極は前記下部電極と前記シリコン酸化膜の側
    壁との間に形成されており、前記下部電極と前記シリコ
    ン窒化膜の側壁とは接している、請求項6に記載のキャ
    パシタを有する半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板の主表面に導電領域を形成す
    る工程と、 前記半導体基板の主表面上にシリコン窒化膜を形成する
    工程と、 前記シリコン窒化膜上に、不純物を含む第1のシリコン
    酸化膜を形成する工程と、 前記第1のシリコン酸化膜上に、実質的に不純物を含ま
    ない前記第2のシリコン酸化膜を形成する工程と、 前記シリコン窒化膜と前記第1および第2のシリコン酸
    化膜とに開口部を形成する工程と、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿うキャパシタの下部電極を形成する工
    程と、 フッ酸水溶液によるエッチングを施す工程と、 前記エッチング後に前記下部電極を覆うようにキャパシ
    タ誘電体層を形成する工程とを備えた、キャパシタを有
    する半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 表面の複数の結晶粒が互いに間隔をあけ
    て位置するように前記下部電極に粗面処理が施され、 前記キャパシタ誘電体層形成後の前記下部電極表面の前
    記結晶粒の粒径は、前記粗面処理が施された直後の前記
    下部電極表面の前記結晶粒の粒径以下であり、かつ前記
    下部電極表面の前記結晶粒が前記下部電極から剥がれる
    粒径よりも大きい、請求項8に記載のキャパシタを有す
    る半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のシリコン酸化膜は、有機系
    材料を原料としてリンおよびボロンを含むように形成さ
    れ、 前記第2のシリコン酸化膜は、有機系材料を原料として
    実質的に不純物を含まないように形成される、請求項8
    または9に記載のキャパシタを有する半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板の主表面に導電領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板の主表面上に、開口部を有する絶縁層を
    形成する工程と、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿うように前記絶縁層上に導電層を形成
    する工程と、 前記開口部内のみにマスク層を形成する工程と、 等方性エッチングを施して前記導電層の前記マスク層か
    ら露出した部分を除去することで、前記開口部側壁に沿
    う部分の上端部が前記絶縁層の上面よりも下方に位置す
    るキャパシタの下部電極を前記導電層から形成する工程
    とを備えた、キャパシタを有する半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の主表面に導電領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板の主表面上に、開口部を有する絶縁層を
    形成する工程と、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿うキャパシタの下部電極を形成する工
    程と、 リンを加えたフッ酸水溶液を用いて前記下部電極にエッ
    チングを施す工程とを備えた、キャパシタを有する半導
    体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板の主表面に導電領域を形成
    する工程と、 前記半導体基板の主表面上に、開口部を有する絶縁層を
    形成する工程と、 前記導電領域に電気的に接続され、かつ前記開口部の側
    壁および底壁に沿い、かつ複数の結晶粒を表面に有する
    キャパシタの下部電極を形成する工程と、 前記下部電極の表面の複数の結晶粒の間隔を制御するた
    めのエッチングを施す工程と、 前記下部電極上を覆い、かつ前記下部電極の表面の結晶
    粒の間隔の1/2未満の膜厚を有するキャパシタ誘電体
    層を形成する工程とを備えた、キャパシタを有する半導
    体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記下部電極は複数の孔を有するよう
    に形成され、 前記複数の孔を通じて前記絶縁層の側壁をエッチングす
    ることにより、前記下部電極と前記絶縁層の側壁との間
    に隙間を形成する工程と、 前記キャパシタ誘電体層を介在して前記下部電極と対向
    するようにキャパシタの上部電極を前記隙間内に形成す
    る工程とをさらに備えた、請求項13に記載のキャパシ
    タを有する半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記絶縁層を形成する工程は、シリコ
    ン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜上にシ
    リコン窒化膜を形成する工程とを有し、 前記隙間は、前記下部電極と前記シリコン酸化膜の側壁
    との間に形成される、請求項14に記載のキャパシタを
    有する半導体装置の製造方法。
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