JP3034208B2 - エレベータ出入口部品の据付装置 - Google Patents

エレベータ出入口部品の据付装置

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JP3034208B2
JP3034208B2 JP8330848A JP33084896A JP3034208B2 JP 3034208 B2 JP3034208 B2 JP 3034208B2 JP 8330848 A JP8330848 A JP 8330848A JP 33084896 A JP33084896 A JP 33084896A JP 3034208 B2 JP3034208 B2 JP 3034208B2
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貴志 森永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗場シル、扉ポケ
ットおよび三方枠を含む出入口部品をエレベータ乗場の
出入口に据付けるエレベータ出入口部品の据付装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平8−26641号公
報に記載されているように、乗かご枠体のかご床上に立
設され、乗かご枠体の天井位置にほぼ達する高さを有す
る門型枠と、この門型枠にそれぞれ上下方向へ移動可能
に設けられ、出入口部品の乗場シルを把持可能な一対の
下部把持体、および出入口部品の扉ポケットを把持可能
な一対の上部把持体と、乗かご枠体に装着され、ワイヤ
ロープを介して上記の下部把持体および上部把持体を駆
動するウインチとを有するエレベータ出入口部品の据付
装置が提案されている。
【0003】この従来の出入口部品据付装置では、乗場
シル、扉ポケットおよび三方枠を含む出入口部品をエレ
ベータ乗場に仮置きした後、上記の乗場シルを下部把持
体により把持し、この下部把持体をウインチの駆動で上
下動させることにより乗場シルを芯出して据付けるとと
もに、上記の扉ポケットを上部把持体により把持し、こ
の上部把持体をウインチの駆動で上下動させることによ
り扉ポケットを芯出して据付けるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエレベータ出入口部品の据付装置では、乗かご枠体
の床上に立設される門型枠が大きな形状寸法を有し、し
かも重量が大きいため、この門型枠を昇降路内に搬送し
てかご床上に立設する際に煩雑な手間を要し、当該据付
装置の組立作業の能率向上が見込めないという問題があ
った。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、大きな形状寸法
を有する門型枠を要せずに、エレベータ乗場に仮置きし
た出入口部品を所望の取付位置に据付けることができ、
小型化および軽量化を実現できるエレベータ出入口部品
の据付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、エレベータ乗場
の出入口に配置される乗場シル、扉ポケットおよび三方
枠を含む出入口部品を、乗かご枠体を利用して据付ける
エレベータ出入口部品の据付装置において、上記乗かご
枠体の上記乗場と対向する側に立設され、上記乗かご枠
体の高さ寸法より小さく設定される一対の支柱と、この
一対の支柱に上下動可能にそれぞれ装着されるととも
に、上記乗場シルおよび上記扉ポケットを選択的に把持
可能な一対の把持部と、この一対の把持部を上下方向に
それぞれ移動させるパンタグラフジャッキからなる駆動
手段とを備えた構成にしてある。
【0007】上記のように構成した本発明では、出入口
部品の乗場シルを一対の把持部で把持し、この一対の把
持部をパンタグラフジャッキからなる駆動手段で支柱に
沿って上下動させることにより、乗場シルを上下方向に
位置決めして乗場出入口の下部に固定した後、乗かご枠
体を上昇させるとともに上記の把持部で扉ポケットを把
持し、一対の把持部をパンタグラフジャッキからなる駆
動手段で支柱に沿って上下動させることにより扉ポケッ
トを位置決めして乗場出入口の上部に固定する。すなわ
ち、乗かご枠体より小さく設定した一対の支柱に沿って
上記の把持部が上下動する距離と乗かご枠体の昇降距離
との和によって、大きな形状寸法を有する門型枠の高さ
寸法に相当する距離を得るようにしたので、上記の門型
枠を要せずに、エレベータ乗場に仮置きした出入口部品
を所望の取付位置に据付けることができ、すなわち小型
化および軽量化が実現できる。また、乗場シルおよび扉
ポケットの把持用として上記の把持部で兼用できるた
め、この点からも小型化および軽量化が実現できる。
【0008】さらに、一対の把持部により乗場シルおよ
び扉ポケットの位置決めを行なう際、この一対の把持部
の上下方向の駆動手段としてパンタグラフジャッキを備
えているため、上記の把持部を左右独立して移動させる
ことができる。また、乗場シルの左右方向の水平度をそ
れぞれのパンタグラフジャッキの作動により容易に調整
できるとともに、出入口部品の重量をパンタグラフジャ
ッキで担えるので、少ない労力で出入口部品の据付作業
を行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータ出入口
部品の据付装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるエレベータ出入口部
品の据付装置を示す斜視図、図2は本実施形態の据付装
置に備えられる支柱および把持部の部分を拡大して示す
斜視図、図3は図2の把持部により乗場シルを把持する
状態を示す側面図、図4は図2の把持部により扉ポケッ
トを把持する状態を示す側面図、図5は本実施形態の据
付装置に備えられるサポート部の部分を示す平面図、図
6は本実施形態の据付装置を用いて乗場シルの位置決め
を行なう状態を示す側面図、図7は本実施形態の据付装
置を用いて扉ポケットの位置決めを行なう状態を示す側
面図、図8はエレベータ乗場に出入口部品を仮置きした
状態を示す斜視図、図9は本実施形態の据付装置により
出入口部品を据付ける際の作業手順を示すフローチャー
トである。
【0010】はじめに据付対象となるエレベータ出入口
部品について図8により説明する。すなわち、この図8
に示す出入口部品1は、乗場扉2と、この乗場扉2の下
端が係合し、この乗場扉2を案内する乗場シル3と、乗
場扉2を吊り持ちする扉ポケット4と、乗場6の出入口
6aに固定される三方枠5とからなっている。このよう
な出入口部品1を据付ける際、まず乗場6の床にボルト
7を介して支持部材8を固定し、この支持部材8上に出
入口部品1を仮置きした後、後述する本実施形態の据付
装置により、乗場6の出入口6aの所定位置に出入口部
品1を据付けるようになっている。また、図1に示す本
設用の乗かご枠体12は、かご床9と、このかご床9の
両側部に立設される一対の立枠10と、この一対の立枠
10の上部に固定される天井11とを含んでいる。
【0011】そして、上記の乗かご枠体12に設けられ
る本実施形態の据付装置は、図1に示すように、乗かご
枠体12の乗場6と対向する側に立設される一対の支柱
13と、この一対の支柱13に上下動可能にそれぞれ装
着され、上記の乗場シル3および扉ポケット4を選択的
に把持可能な一対の把持部17と、この一対の把持部1
7により乗場シル3を把持した状態でこの乗場シル3を
据付ける際、出入口部品1を支持可能なサポート部31
と、一対の把持部17を上下方向にそれぞれ移動させる
駆動手段としてのパンタグラフジャッキ30とから主に
構成されている。
【0012】上述した一対の支柱13の上端は、同図1
に示すように、立枠10の高さ方向の途中位置に設けら
れる手摺り14の高さ位置よりそれぞれ低くなるように
設定されている。
【0013】上述した把持部17は、図2に示すよう
に、上記の支柱13のそれぞれに装着され、上下方向に
移動可能な昇降部材15と、この昇降部材15に装着さ
れ、乗場6に向かう方向へ移動可能に形成される前後ス
ライド部16とを有している。上記の昇降部材15は、
前後スライド部16を乗場6に向かう方向の位置決めを
行なう位置決めベース15a、15bと、上記の位置決
めが完了した際、前後スライド部16を固定するストッ
パ15cとを備えている。また前後スライド部16の後
端には、ブラケット16bが設けられ、このブラケット
16bには、前後スライド部16を乗場6に向かう方向
の位置決めを行なう際、上記の位置決めベース15a、
15bに嵌合する位置決めバー16cと、この位置決め
バー16cの後端のねじ部分に螺合するノブ16aとが
装着されている。
【0014】さらに把持部17は、同図2に示すよう
に、上記の前後スライド部16の先端に立設されるフレ
ーム18と、このフレーム18上に載置されるベース板
19と、このベース板19にボルト20を介して回動可
能に取付けられる回動部材21と、ベース板19の一端
に立設される支持板22と、この支持板22に螺合する
ボルト23と、このボルト23の先端に取付けられる押
圧板24と、ベース板19上に設けられ、回動部材21
の位置を規制するストッパ25と、上記のボルト23に
螺合し、押圧板24の位置をロックするロックナット2
6とを含んでいる。上記のフレーム18には、乗場6の
出入口6aの幅方向、すなわち図8の矢印44で示す方
向に延設されるとともに、ベース板19に螺合するボル
ト29が備えられており、このボルト29および上記の
ベース板19により上記の出入口6aの幅方向へ移動可
能に形成される左右スライド部が構成されている。
【0015】上記の回動部材21は、同図2に示すよう
に、乗場シル3に係合可能な第1の係合部27と、扉ポ
ケット4に係合可能な第2の係合部28とを有してお
り、これらの第1の係合部27および第2の係合部28
は、回動部材21の回動中心を形成するボルト20に対
して90度隔てた位置に配置されている。
【0016】例えば、乗場シル3の位置決めに際して
は、図1に示すように第1の係合部27を乗場6と対向
させた状態で、図3に示すボルト23を締込むことによ
り押圧板24を乗場6側へ前進させるとともに、ストッ
パ25で回動部材21の縁部を規制することにより第1
の係合部27の係合面と乗場シル3の側面とが平行に当
接するように保ちながら、押圧板24と第1の係合部2
7とにより乗場シル3を把持するようになっている。
【0017】また、扉ポケット4の位置決めに際して
は、上記の状態から回動部材21を90度回動させるこ
とにより、図4に示すように第2の係合部28を乗場6
と対向させた後、ボルト23を締込むことにより押圧板
24を乗場6側へ前進させるとともに、ストッパ25で
回動部材21の縁部を規制することにより第2の係合部
28の係合面と扉ポケット4の側面とが平行に当接する
ように保ちながら、押圧板24と第2の係合部28とに
より扉ポケット4を把持するようになっている。
【0018】上述したサポート部31は、図1、図5な
どに示すように、一対の立枠10のそれぞれに固定さ
れ、手摺り14の端部より乗場6に向かう方向へ突出す
る支持部材32と、これらの支持部材32の先端にそれ
ぞれ立設されるフレーム33と、これらのフレーム33
の上端のそれぞれに上下方向に回動可能に取付けられる
筒状体34と、これらの筒状体34に摺動可能に収納さ
れ、乗場6に向かう方向へ伸縮可能な伸縮部材35と、
これらの伸縮部材35に装着され、乗場6の出入口6a
の幅方向、すなわち図8の矢印44で示す方向にスライ
ド可能なスライド部材39と、これらのスライド部材3
9に、その伸長方向に沿って移動可能に、かつ回動可能
に装着される係合部材40とを備えている。
【0019】これらの係合部材40は、出入口部品1の
一部、例えば図5に示すように、出入口部品1を補強す
る一対の補強部材43にそれぞれ係合可能である。ま
た、係合部材40は、同図5に示すように、先端がスラ
イド部材39に当接する固定用蝶ボルト41と、先端が
補強部材43の一方の側面に当接する把持用蝶ボルト4
2とを備えている。上記の伸縮部材35のそれぞれに
は、各伸縮部材35が挿通される枠体37と、この枠体
37に螺合し、先端が伸縮部材35に当接可能な蝶ボル
ト38とが備えられている。さらに筒状体34のそれぞ
れは、上記の枠体37に螺合するねじ部分を有するノブ
36が備えられ、このノブ36を介して上記の筒状体3
4と枠体37とが連結されている。
【0020】上記の補強部材43に係合部材40が係合
するように伸縮部材35を伸長させた状態において、蝶
ボルト38を締込んでその先端を伸縮部材35に当接さ
せると、この伸縮部材35が移動しないようにロックさ
れる、また、補強部材43に係合部材40が係合するよ
うにスライド部材39をスライドさせ、あるいは、係合
部材40をスライド部材39に沿って移動、回動させた
後、蝶ボルト41により係合部材40を固定し、さらに
図5に示すように蝶ボルト42を締込んでその先端を補
強部材43に当接させると、係合部材40および補強部
材43が一体に固定された状態になる。したがって、こ
の状態でノブ36を回転させることにより、筒状体34
に対して枠体37を移動させ、さらに伸縮部材35を適
宜伸縮させると、補強部材43の部分を介して出入口部
品1を乗場6側に、あるいは乗場6から離れる側に乗場
シル3を中心に回動させることができ、この動作によっ
て乗場シル3を水平に配置できる。
【0021】上述したパンタグラフジャッキ30は、図
2に示すように、例えば支柱13の近傍、かつ昇降部材
15の直下に位置し、かご床9上に設置されている。こ
のパンタグラフジャッキ30は、ノブ30aを回転させ
ることにより作動して、昇降部材15を介して把持部1
7を押し上げるようになっている。また、上記のノブ3
0aを逆方向に回転させたとき、昇降部材15および把
持部17がそれぞれの自重によって支柱13に沿って下
降する。
【0022】この実施形態にあっては、図9に示す作業
手順にしたがって出入口部品1を据付けるようになって
いる。すなわち、まず手順S1として、扉2、乗場シル
3、扉ポケット4および三方枠5を含む出入口部品1を
乗場6に搬入して、図8に示すように、乗場6の床にボ
ルト7を介して支持部材8を固定し、この支持部材8上
に出入口部品1を仮置きする。手順S2として、図示し
ない昇降路下部のピット内などで乗かご枠体12を組立
てるとともに、図1に示すように本実施形態の据付装置
を組込んだ後、この乗かご枠体12を移動すなわち上昇
させることにより、一対の把持部17を上記の仮置きし
た出入口部品1の乗場シル3の付近に位置させる。
【0023】次いで手順S3として、一対の把持部17
により乗場シル3を持ち上げて、この状態で乗場シル3
の位置決め、固定を行なう。このとき、まず必要に応じ
て回動部材21を回動することにより、図1に示すよう
に把持部17の第1の係合部27のそれぞれを乗場6と
対向させて、この状態で前後スライド部16を手動操作
することにより、一対の把持部17のそれぞれを乗場シ
ル3の直下に位置させた後、パンタグラフジャッキ30
の駆動により昇降部材15のそれぞれを支柱13に沿っ
て上昇させることにより、把持部17の第1の係合部2
7を乗場シル3に係合させる。その後、パンタグラフジ
ャッキ30を引き続き駆動して昇降部材15をさらに上
昇させることにより、乗場6に固定された支持部材8よ
り高い位置まで出入口部品1を持ち上げ、乗場6から支
持部材8を取外す。
【0024】次に、乗場シル3を乗場6に対して所定の
上下位置に配置する際、一方のパンタグラフジャッキ3
0により一方の把持部17を適宜駆動することにより、
乗場シル3の一端側を乗場6に対して所定の上下位置に
位置決めした後、他方のパンタグラフジャッキ30によ
り他方の把持部17を適宜駆動することにより、乗場シ
ル3の他端側を乗場6に対して所定の上下位置に位置決
めするとともに、乗場シル3の水平度を確保する。
【0025】次に、図3に示すように、把持部17のボ
ルト23のそれぞれを手動で締込むことにより、押圧板
24を乗場6に向かう方向へ移動させて、ストッパ25
で第1の係合部27の位置を正規の位置に規制しなが
ら、押圧板24を乗場シル3に押し付け、この押圧板2
4と第1の係合部27とにより乗場シル3を把持する。
【0026】次に、上記の状態で前後スライド部16を
乗場6に向かう方向へ適宜スライドさせて、前後スライ
ド部16の位置決めバー16cを昇降部材15の位置決
めベース15a、15bに嵌合させて、ノブ16aを任
意方向に回転させることにより、微調整しながら乗場シ
ル3を乗場6に向かう前後方向の所定位置に位置決めで
きるので、この状態でストッパ15cにより上記の前後
スライド部16を固定する。次に、把持部17のベース
板19に螺合するボルト29を任意の方向に回転させる
ことにより、把持部17のフレーム18に対してベース
板19および回動部材21を乗場6の出入口6aの幅方
向へ移動させて、第1の係合部27および押圧板24で
把持した乗場シル3を乗場6の出入口6aの幅方向の所
定位置に配置する。
【0027】このようにして出入口部品1を乗場6の出
入口6aの幅方向に位置決めした後、把持部17のボル
ト23のそれぞれを若干ゆるめて押圧板24を少し後退
させることにより、乗場シル3の把持状態を一部解除す
る。
【0028】次に、サポート部31のそれぞれの伸縮部
材35を乗場6に向かう方向に適宜手動で伸長させると
ともに、スライド部材39を適宜スライドさせて、係合
部材40を適宜手動で移動あるいは回動させることによ
り、図5に示すように、これらの係合部材40をそれぞ
れ出入口部品1の補強部材43に係合させる。この状態
でそれぞれの係合部材40の把持用蝶ボルト42を締込
むことにより係合部材40で補強部材43を把持すると
ともに、固定用蝶ボルト41を締込むことにより係合部
材40をスライド部材39に対して固定し、他の蝶ボル
ト38を締込むことにより伸縮部材35を枠体37に対
して固定する。その後、図5に示すノブ36を回動させ
て、枠体37を介して伸縮部材35のそれぞれを伸縮さ
せることにより、出入口部品1の上部が乗場6に向かう
方向へ傾く状態、あるいは反対に昇降路の方向へ傾く状
態から図6に示すように正規の直立状態へ起立させる。
これによって、出入口部品1が安定した状態で一対のサ
ポート部31により支えられるとともに、出入口部品1
の乗場シル3が乗場6の出入口6a下部の所定位置で正
しく芯出しされた状態となるので、図示しないシル用ブ
ラケットを用いて上記の乗場シル3を上記の出入口6a
下部の昇降路壁に固定する。
【0029】このようにして出入口部品1の乗場シル3
の位置決め、固定を行なった後、上記の手順と逆の手順
により一対の把持部17をそれぞれ乗場シル3から取外
すとともに、一対のサポート部31の係合部材40をそ
れぞれ出入口部品1の補強部材43から取外し、手順S
4として、乗かご枠体12を所定距離上昇させることに
よって、一対の把持部17のそれぞれを出入口部品1の
扉ポケット4の付近に位置させる。
【0030】次いで手順S5として、扉ポケット4の位
置決め、固定を行なう。その際、この扉ポケット4を含
む出入口部品1が一体に形成されているとともに、上記
の乗場シル3の位置決め作業によって、出入口部品1全
体の上下方向の位置決め、および出入口6aの幅方向の
位置決めが完了しているため、扉ポケット4については
乗場6に向かう前後方向の位置決めを行なうのみで済
む。
【0031】このため、図4に示すように、まず回動部
材21のそれぞれを90度回動させて、把持部17の第
2の係合部28のそれぞれを扉ポケット4と対向させた
後、前後スライド部16を手動操作することにより、把
持部17のそれぞれを乗場6に向かう方向へ突出させて
扉ポケット4の直下に位置させた後、パンタグラフジャ
ッキ30の駆動により昇降部材15のそれぞれを支柱1
3に沿って上昇させて、把持部17の第2の係合部28
を扉ポケット4に係合させる。次に、把持部17のボル
ト23のそれぞれを手動で締込むことにより、押圧板2
4を乗場6に向かう方向へ移動させ、ストッパ25で第
2の係合部28の位置を正規の位置に規制しながら押圧
板24を扉ポケット4に押し付けて、この押圧板24と
第2の係合部28とにより扉ポケット4を把持する。
【0032】次に、前後スライド部16を乗場6に向か
う方向へ適宜スライドさせて、前後スライド部16の位
置決めバー16cを昇降部材15の位置決めベース15
a、15bに嵌合させて、ノブ16aを任意方向に回転
させることにより、微調整しながら扉ポケット4を乗場
6に向かう前後方向の所定位置に位置決めできるので、
この状態でストッパ15cにより上記の前後スライド部
16を固定する。このようにして、図7に示すように扉
ポケット4を乗場6の出入口6a上部の所定位置に位置
決めするとともに安定した状態に保持した後、図示しな
いポケット用ブラケットを用いて扉ポケット4を上記の
出入口6a上部の昇降路壁に固定する。
【0033】このようにして出入口部品1の扉ポケット
4の位置決め、固定を行なった後、上記の手順と逆の手
順により扉ポケット4から把持部17を取外し、手順S
6として乗かご枠体12を昇降させ、手順S7として、
図示しない三方枠用ブラケットを用いて三方枠5を昇降
路壁に固定する。これによって、一連の出入口部品1の
据付作業が完了する。
【0034】このように構成した実施形態では、一対の
支柱13の上端をそれぞれ乗かご枠体12の手摺り14
より低く設定して、上記の支柱13に沿って把持部17
が上下動する距離と乗かご枠体12の昇降距離との和に
より、大きな形状寸法を有する門型枠の高さ寸法に相当
する距離を得るようにしたので、この門型枠を要せず
に、エレベータ乗場6に仮置きした出入口部品1を所望
の取付位置に据付けることができ、すなわち小型化およ
び軽量化が実現できる。また、乗場シル3および扉ポケ
ット4の把持用として上記の把持部17で兼用できるた
め、この点からも小型化および軽量化が実現できる。
【0035】また、上記実施形態では、一対の把持部1
7の上下方向の駆動手段としてパンタグラフジャッキ3
0を備えているため、上記の把持部17を左右独立して
移動させることができるとともに、乗場シル3の左右方
向の水平度をそれぞれのパンタグラフジャッキ30の作
動により容易に調整できる。さらに、出入口部品1の重
量をパンタグラフジャッキ30で担えるので、少ない労
力で出入口部品1の据付作業を行なうことができる。
【0036】なお、上記実施形態では、出入口部品1に
設けられる一対の補強部材43にサポート部31の係合
部材40をそれぞれ係合させるようにしたが、各係合部
材40を出入口部品1の他の部分に係合させることによ
り、この出入口部品1を支えるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明の請
求項1に記載の発明によれば、乗かご枠体より小さく設
定した支柱に沿って把持部が上下動する距離と、乗かご
枠体の昇降距離との和によって、大きな形状寸法を有し
重量の大きな門型枠の高さ寸法に相当する距離を得るよ
うにしたので、上記の門型枠を設ける場合に比べて小型
化および軽量化が実現できる。しかも、乗場シルおよび
扉ポケットの把持用として上記の把持部で兼用できるた
め、この点からも小型化および軽量化が実現できる。ま
た、一対のパンタグラフジャッキを個々に操作して一対
の把持部を左右独立して移動させることにより、乗場シ
ルの左右方向の水平度を容易に調整できるとともに、出
入口部品の重量を一対のパンタグラフジャッキで担える
ので、少ない労力で出入口部品の据付作業を行なうこと
ができる。したがって、エレベータ出入口部品を据付け
る際、従来に比べて作業効率を向上できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレベータ出入口
部品の据付装置を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の据付装置に備えられる支柱および
把持部の部分を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2の把持部により乗場シルを把持する状態を
示す側面図である。
【図4】図2の把持部により扉ポケットを把持する状態
を示す側面図である。
【図5】本実施形態の据付装置に備えられるサポート部
の部分を示す平面図である。
【図6】本実施形態の据付装置を用いて乗場シルの位置
決めを行なう状態を示す側面図である。
【図7】本実施形態の据付装置を用いて扉ポケットの位
置決めを行なう状態を示す側面図である。
【図8】エレベータ乗場に出入口部品を仮置きした状態
を示す斜視図である。
【図9】本実施形態の据付装置により出入口部品を据付
ける際の作業手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 出入口部品 3 乗場シル 4 扉ポケット 5 三方枠 6 乗場 6a 出入口 12 乗かご枠体 13 支柱 14 手摺り 16 前後スライド部 17 把持部 19 ベース板 21 回動部材 27 第1の係合部 28 第2の係合部 29 ボルト 30 パンタグラフジャッキ(駆動手段) 31 サポート部 35 伸縮部材 39 スライド部材 40 係合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−26641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 13/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ乗場の出入口に配置される乗
    場シル、扉ポケットおよび三方枠を含む出入口部品を、
    乗かご枠体を利用して据付けるエレベータ出入口部品の
    据付装置において、 上記乗かご枠体の上記乗場と対向する側に立設され、上
    記乗かご枠体の高さ寸法より小さく設定される一対の支
    柱と、この一対の支柱に上下動可能にそれぞれ装着され
    るとともに、上記乗場シルおよび上記扉ポケットを選択
    的に把持可能な一対の把持部と、この一対の把持部を上
    下方向にそれぞれ移動させるパンタグラフジャッキから
    なる駆動手段とを備えたことを特徴とするエレベータ出
    入口部品の据付装置。
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