JP3033806U - 公営選挙用ポスター掲示板 - Google Patents

公営選挙用ポスター掲示板

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JP3033806U JP1996006296U JP629696U JP3033806U JP 3033806 U JP3033806 U JP 3033806U JP 1996006296 U JP1996006296 U JP 1996006296U JP 629696 U JP629696 U JP 629696U JP 3033806 U JP3033806 U JP 3033806U
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設男 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用が可能で、選挙経費の軽減ひい
ては節税対策に充分貢献できるとともに、候補者の人数
が多くなっても自在に組合せをするだけで対処でき、か
つ、その設営及び撤去のスピード化が図れるという利便
性に優れた公営選挙用ポスター掲示及び公営選挙用ポ
スター掲示固定部材の提供すること。 【解決手段】 公営選挙用ポスター掲示30あるいは
これを構成している枠体を表面に固着するための平面部
11と、この平面部11の裏面に一体的に形成されて前
記平面部11の平面性を確保するための補強リブ12
と、この補強リブ12側あるいは前記平面部11の裏面
に一体化されて、前記公営選挙用ポスター掲示30の
掲示箇所に対する固定を行う金具のための保持溝13
と、この保持溝13上に突出する係止突条13aとを備
えた固定部材10に支持されるように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、公営選挙用ポスター掲示場及び公営選挙用ポスター掲示場の固定部 材に関するものであり、より詳細には、繰り返し使用が可能で、選挙経費の軽減 ひいては節税対策に充分貢献できるとともに、候補者の人数が多くなっても自在 に組合せをするだけで対処でき、かつ、その設営及び撤去のスピード化が図れる という利便性に優れた公営選挙用ポスター掲示場及び公営選挙用ポスター掲示場 固定部材の提供に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来使用されている公営選挙用ポスター掲示場は、公営選挙開催のその都度、 タルキやベニヤ薄板等の材木を切断、釘うち、張り合わせ等の作業をして作製し 、設営していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の公営選挙用ポスター掲示場は、木枠の表面にベニヤ薄板 を釘打ちして、ポールや壁等に簡単に固定することができる等種々なメリットを 有してはいるものの、特に耐久性に劣るという欠点を有しているものである。つ まり、木枠も風雨によって破損することがあり、十分な耐久性を備えているもの ではなかったのである。また、例えば注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如 き統一的な事項の文字・図等が不鮮明であったり色あせなどがあった。
【0004】 すなわち、従来の公営選挙用ポスター掲示場にあっては、設置施工する際にあ っては、掲示ベニヤ・タルキ(木材)等々選挙開催の都度、切断、くぎ打ち、は り合わせ作業等があり、設定に時間・手間が非常にかかるとともに、設置施工者 はアルバイト等、素人が多いため、現場合わせのタルキ等の切断、釘打組合せが あり、又、統一的な方法がないため掲示板が傾いたり倒れたりすることが頻繁に 発生するという問題があった。
【0005】 また、選挙立候補者が多い場合、掲示板が複数板つなぎ合わせとなるが、その ジョイント方法、支柱の一定本数の定めがない由、横から見ると、板面が直線に なっておらず、又、釘の番線(針金)等の使用の為、板面が凸凹状態であり、倒 れたりする原因となるという問題があった。
【0006】 また、所定の設営場所の地形・建物変化により、選挙開催のたび施工者は取り 付け方法で膨大な手間が掛かかり、まことに厄介な設営作業となっていた。
【0007】 また、選挙終了後にあっては、掲示板からの支柱取りはずし、釘取り、番線の 取りはずし等にかなりの時間を要するとともに、設置の時にあわてて施工した時 など、もしくは釘や番線等がきちんと打ってなかったりすることが原因となって 手に怪我をすることがあり、また、タルキ(くい)を深く打ち込んである時など 、簡単に抜けないために、タルキや板等に釘、ガバリ、番線等を打ちつけたまま で撤去されることが多く、まことに危険な作業であった。そして、設置現場にガ バリ、釘、番線等の残材がそのまま放置されるため、車のパンク、怪我の原因と なるという問題があった。
【0008】 また、使用後の板、タルキ等に釘、ガバリ等がついているため再使用する場合 手間がかかりすぎるため、結局は、廃棄処分又は焼却処分となっているのが実状 であり、選挙の度ごとに板面、タルキ等の膨大な数量が使い捨て処分されている という観点(資源保護、環境保全という観点)からも好ましくなかった。
【0009】 本考案は、以上の実状に鑑みなされたものであって、その解決しようとする課 題は、公営選挙用ポスター掲示場の設営、撤去の手間(人件費)、製作等に必要 となる膨大な選挙費用の出費、すなわち、選挙経費の軽減が可能でひいては節税 対策に貢献できるとともに、使い捨て感覚からリサイクル感覚に発想転換するこ とによってその設営、撤去のスピード化を図ることのできる公営選挙ポスター掲 示場を創案することにあり、ポスターを貼る板面も例えば注意書き・選挙内容・ 枠番号・黒枠等の如き統一的な事項は予め記載済みであり、更に候補者の人数が 多くなっても自在組合せするだけで対処でき、かつその設営にあっては、ハンマ ー・ボルト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能(すなわち、素人でも 組立できる)利便性に優れた公営選挙ポスター掲示場を創案することにある。
【0010】 そして、本考案は、公営選挙用ポスター掲示場の固定箇所に対する取付を確実 に行うことができるとともに、公営選挙開催の度に繰り返し使用できるところに 特徴を有する公営選挙用ポスター掲示場を、簡単な構成によって提供することを その目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本考案が採った手段は、請求項1の考案の要旨と するところは、「公営選挙用ポスター掲示場において、 前記公営選挙用ポスター掲示場あるいはこれを構成している枠体を表面に固着 するための平面部と、この平面部の裏面に一体的に形成されて前記平面部の平面 性を確保するための補強リブと、この補強リブ側あるいは前記平面部の裏面に一 体化されて、前記公営選挙用ポスター掲示場の掲示箇所に対する固定を行う金具 のための保持溝と、この保持溝上に突出する係止突条とを備えた固定部材に支持 された公営選挙用ポスター掲示場であって、 選挙の度毎に繰り返し使用可能なことを特徴とする公営選挙用ポスター掲示場 。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示場によれば、ポールや壁等に簡単に固定すること ができる等の従来の公営選挙用ポスター掲示場と同様な種々なメリットを有して いるに加え、特には、選挙開催のその都度、ベニヤ板やタルキ等の木材を切断し たり、くぎ打ちしたり、はり合わせしたりする作業等が不要となる、すなわち、 公営選挙用ポスター掲示場を製作する手間ひま等が不要となり、そして、設置施 工する際にあっては、その設営、撤去の手間(人件費)等のスピード化が図れる 。すなわち、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減ができ節税対策に貢献できる 。
【0012】 次に、請求項2の考案の要旨とするところは、「前記公営選挙用ポスター掲示 場が、少なくともアルミニウムを含む非腐食性の鋼材からなる群から選択された 鋼材を原材として作製されていることを特徴とする請求項1に記載の公営選挙用 ポスター掲示場。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示場によれば、請求項1に記載の考案の公営選挙用 ポスター掲示場の作用に加えて、特には、従来の木枠の表面にベニヤ薄板を釘打 ちするものに比べて耐久性に優れる。つまり、木枠も風雨によって破損すること がなく、繰り返し使用が可能となる。
【0013】 次に、請求項3の考案の要旨とするところは、「前記公営選挙用ポスター掲示 場の表面が白焼付けされるとともに、選挙用ポスターの掲示区画または選挙の注 意書きのいずれかがスクリーン印刷されていることを特徴とする請求項1又は2 に記載の公営選挙用ポスター掲示場。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示場によれば、ポスターを貼る板面も、例えば選挙 注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事項は、アルミ板に白塗装 、印刷がされているから、請求項1又は2に記載の考案の公営選挙用ポスター掲 示場の作用に加えて、特には、公営選挙用ポスター掲示場に例えば選挙注意書き ・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事項を、選挙開催のその都度書くと いう作業等が不要となる。
【0014】 すなわち、公営選挙用ポスター掲示場を選挙開催のその都度製作するという手 間ひま等が不要となり、設営作業の手間(人件費)等がスピード アップできる 。すなわち、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減ができ節税対策に貢献できる 。
【0015】 そして、請求項4の考案の要旨とするところは、「前記固定部材が、アルミニ ウムを主体とする材料によって引き抜き形成することにより、前記平面部、補強 リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材の長手方向に沿った連続状のもの として形成されており、前記公営選挙用ポスター掲示場の自由組み合せが可能で あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の公営選挙用ポスター掲示 場。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示場によれば、請求項1〜3に記載のいずれか考案 の公営選挙用ポスター掲示場の作用に加えて、特には、候補者の人数が多くなっ ても、自在に組合せをするだけで対処できる。そして、選挙立候補者が多くポス ター掲示場を複数つなぎ合わせた場合であっても、ポスター掲示場を横から見て も直線状に組み上げることができ、かつその表面が凸凹状態となることなく同一 平面状に設営できる。
【0016】 なお、以上述べた請求項1〜4に記載の公営選挙用ポスター掲示場はいずれも 、以下に述べる共通の作用を奏する。
【0017】 まず、これらの公営選挙用ポスター掲示場の設営にあっては、ハンマー・ボル ト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能である。すなわち、素人でも組 立できる利便性に優れ、公営選挙用ポスター掲示場の固定箇所に対する取付を確 実に行うことができ、公営選挙の度に繰り返し何度でも使用できる。また、撤去 回収作業、すなわち、当該ポスター掲示場の支柱からの取りはずし、釘取り、番 線の取りはずし等の作業は、当該ポスター掲示場等に損傷を与えることなくきわ めて短時間で終了できる。
【0018】 そして、例えばあわてて設営した時などのように釘、番線等がきちんと打って なかったりすること等が原因となって手に怪我をしたり、タルキ(くい)が深く 打ち込んであり簡単に抜けないためそのまま残すしたり、タルキ板等に釘、ガバ リ、番線等を打ちつけたままで撤去すること等が原因となって怪我をすることも ない。また、設置現場にガバリ、釘、番線等の残材がそのまま放置されるため、 車がパンクする等の原因となることもない。 すなわち、公営選挙用ポスター掲示場の設営・撤去作業の安全性と、公営選挙 用ポスター掲示場を設営したその周辺環境の安全性との向上が図れる。
【0019】 次に、請求項5の考案の要旨とするところは、「公営選挙用ポスター掲示場あ るいはこれを構成している枠体を表面に固着するための平面部と、この平面部の 裏面に一体的に形成されて前記平面部の平面性を確保するための補強リブと、こ の補強リブ側あるいは前記平面部の裏面に一体化されて、前記公営選挙用ポスタ ー掲示場の掲示箇所に対する固定を行う金具のための保持溝と、この保持溝上に 突出する係止突条とを備えた固定部材であって、 前記公営選挙用ポスター掲示場を支持するとともに、繰り返し使用可能とする ことを特徴とする固定部材。」にあり、前面側となる部分に平面部を有している とともに、平面部面部の平面性を確保するための補強リブ、保持溝及びこの保持 溝上に突出する係止突条が備えられているから、これらにより当該公営選挙用ポ スター掲示場の支持固定が確実に行える固定部材を提供できる。
【0020】 そして、この固定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形 成することにより、平面部、補強リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材 の長手方向に沿った連続状のものとして形成したものであるため、保持溝による 取付ボルトの頭部の取付位置を自由に選定でき、しかも、この固定部材はアルミ ニウムを主体とする材料によって形成してあるから、これ自身耐候性に優れたも のであるとともに、仮にこの固定部材が見えるようであっても、その材料の美し さによって公営選挙用ポスター掲示場の存在をみすぼらしくすることはないので ある。
【0021】 次に、請求項6の考案の要旨とするところは、「前記固定部材において、該固 定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形成することにより 、前記平面部、補強リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材の長手方向に 沿った連続状のものとして形成されており、前記固定部材の自由組み合せが可能 であってこれにより前記公営選挙用ポスター掲示場を自由組み合せして支持する ことが可能であることを特徴とする請求項5に記載の固定部材」にあり、 この固定部材によれば、公営選挙用ポスター掲示場の全体の寸法形状は規制さ れているが、立候補者が多数である場合、複数の公営選挙用ポスター掲示場を立 設現場で継ぎ合わせ、これにより、複数の公営選挙用ポスター掲示場の長手方向 に固定部材の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示場の固定を行うこと ができ、特に、候補者の人数が多くなっても、自在に組合せをするだけで対処で き、そして、選挙立候補者が多くポスター掲示場を複数つなぎ合わせた場合であ っても、ポスター掲示場を横から見ても直線状に組み上げることができ、かつそ の表面が凸凹状態となることなく同一平面状に設営できる固定部材を提供できる 。
【0022】
【考案の実施の形態】
次に、以上のように構成した本考案に係る公営選挙用ポスター掲示場について 図面に従した実施例に従って説明する。
【0023】 図1には、本考案に係る固定部材10を使用して、この固定部材10の平面部 11の前面に公営選挙用ポスター掲示場30を固着するとともに、ポール40側 に連結される金具20の各頭部21aを固定部材10側に固定することにより、 ポール40の前面に公営選挙用ポスター掲示場30を固定した状態が示してある 。この固定部材10は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形成す ることにより、平面部11、補強リブ12、保持溝13、及び係止突条13aを 、当該固定部材10の長手方向に沿った連続状のものとして形成したものである 。
【0024】 すなわち、この固定部材10は、図3〜図6に示すように、公営選挙用ポスタ ー掲示場30あるいはこれを構成している枠体を表面に固着するための平面部1 1と、この平面部11の裏面に一体的に形成されて平面部11の平面性を確保す るための補強リブ12と、この補強リブ12側あるいは平面部11の裏面に一体 化されて、公営選挙用ポスター掲示場30の掲示箇所に対する固定を行う金具2 0のための保持溝13と、この保持溝13上に突出する係止突条13aとを備え たものであり、図2に示すように各構成部分が図示横方向に長尺なものとなって いるものである。図2に示した固定部材10では、その端部にて各構成部分に直 交する方向で公営選挙用ポスター掲示場30の長さに応じたものに組み合せした ものである。
【0025】 そして、この固定部材10の保持溝13内には、金具20側にナットによって 固定される一対の取付ボルト21の各頭部21aが挿入されるものであり、この 頭部21aの抜け止めを行う係止突条13aが保持溝13の全長にわたって一体 的に形成してある。勿論、各取付ボルト21の頭部21aは、図2に示したよう に、保持溝13の両端に開口している箇所から保持溝13内に挿入されるもので あり、長手方向に位置している係止突条13aによって保持溝13のどの部分に おいても固定されるものである。本実施例の固定部材10にては、図1及び図6 に示したように、平面部11の裏面側に4条の補強リブ12が形成してあり、中 央の2条の補強リブ12は両側の補強リブ12よりも高さが高いものとしてある 。そして、この中央の2条の補強リブ12上には、前述した保持溝13が一体的 に形成してあるのであり、これによっても、中央の2条は十分な強度・剛性を有 したものとなっているのである。
【0026】 以上のような固定部材10の平面部11に対しては、図2中の点線で示したよ うに、固定部材10と同様なアルミ板からなる公営選挙用ポスター掲示場30が 各スポット溶接11aにて固着されるものである。この公営選挙用ポスター掲示 場30の前面には、図示しない選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き 統一的な事項が表示してある(但し、図2には枠番号及び黒枠のみが図示されて いる)。この表示は、まずアクリル系樹脂が塗装焼付けされた例えばアルミニウ ム板の表面上に当該選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事 項を機械によってスクリーン印刷した後、更にその表面をアクリル系樹脂塗装・ 焼付けすることにより処理されているものである。すなわち、この公営選挙用ポ スター掲示場は、アルミニウム板の表面を所定の表面処理を施した後、前述した ような表示を形成したものであるため、早期かつ安価に製造される。
【0027】 また、当該固定部材10をポール40等に固定するための金具20は、例えば 図1または図2に示すようなものではあるが、種々な形状のものが適用できるも のである。例えば、図2に示した金具20では、横方向に長く伸びる公営選挙用 ポスター掲示場30を、これと直交するポール40に当該固定部材10を利用し て固着するようにするものであるが、公営選挙用ポスター掲示場30及び固定部 材10が縦方向に長尺なものである場合、すなわち公営選挙用ポスター掲示場3 0がポール40と平行となるような場合には、図2に示した金具20のポール4 0の挿入部分に対して各脚部が直交するような金具20とすればよいものである 。
【0028】 なお、図2に示した金具20では、その端部に、固定部材10側に向けて折曲 した当接部が形成してあり、まずこの当接部が固定部材10側の各係止突条13 a上に当接することにより、ポール40に対する固定を、金具20全体の弾性を 利用しながら行えるようにしてある。
【0029】 本実施例では、保持溝13内に係止されるものとして、金具20側の取付ボル ト21を採用しているが、保持溝13内に係止される部分と、金具20側に固定 される部分を有するものであれば何であってもよい。勿論、取付ボルト21を採 用するには、その頭部21aが保持溝13内に挿入でき、しかもこの保持溝13 に幅と同程度の幅を有するものが採用されるものであり、これにより頭部21a による保持溝13内での案内が安定した状態で行えるのである。
【0030】 以上の実施例では、保持溝13を、中央2条の補強リブ12上に一体的に形成 した例について示しているが、この保持溝13は平面部11の表面に直接形成し て実施してもよい。また、補強リブ12の本数は実施例のような4本のものに限 られるものではなく、その本数は適宜変えらるものである。
【0031】 さらに、図7及び図8では、複数の公営選挙用ポスター掲示場30を継ぎ合わ せて何mにも及ぶ大きな公営選挙用ポスター掲示場30とする場合の例が示して ある。すなわち、図7では、両固定部材10の平面部11、補強リブ12及び保 持溝13によって形成した穴内に挿入される連結棒51によって、二つの固定部 材10を公営選挙用ポスター掲示場30の継ぎ合わせ部分において連結する場合 の例が示してあり、この連結棒51は固定ネジ52等によって固定部材10側に 固定されるものである。なお、この連結棒51は、固定部材10の他の部分にも 固定して複数使用して実施してもよい。
【0032】 また、図8には、各固定部材10の連結を、その外側から嵌合し得る断面の形 状の連結枠53の例が示してあり、この連結枠53は、互いに対向している固定 部材10の両端部に、それぞれ嵌合されるものである。これにより、この連結枠 53は、互いに対向する両固定部材10を互いに移動しないように固定するもの であり、結果として二枚の継ぎ合わせを確実に行えるようにするものである。
【0033】 勿論、以上の連結棒51及び連結枠53は、これらを併用するようにすれば、 複数の公営選挙用ポスター掲示場30の継ぎ合わせを確実にすることができるも のである。
【0034】 次に、公営選挙用ポスター掲示場30の作用について説明する。 まず、固定部材10は、その前面側となる部分に平面部11を有しているから 、これによる公営選挙用ポスター掲示場30の固定が確実に行えるものとなって いる。すなわち、この固定部材10をアルミニウムを引き抜き形成したものとし 、公営選挙用ポスター掲示場30をアルミ板としたときに、両者のスポット溶接 11aによる固着が容易に行えるものであるし、そのスポット溶接11aによる 固着の際に、この平面部11に公営選挙用ポスター掲示場30を完全に密着させ 得るのであるから、スポット溶接11aを確実に行えるものとなっているのであ る。
【0035】 また、平面部11は、その裏面側に一体成形した複数の補強リブ12を有して いるものであるから、その加工のための切断時や公営選挙用ポスター掲示場30 のスポット溶接11aによる溶接作業時においては勿論のこと、当該固定部材1 0によって公営選挙用ポスター掲示場30をポール40等に固定した際に風等に よって浮ける力に対して十分な剛性を有したものとなっているのである。換言す れば、固定部材10は、その切断や溶接作業が容易に行えるものとなっているだ けでなく、実際に公営選挙用ポスター掲示場30を固定したときに、十分な耐久 性を有したものとなっているのである。
【0036】 特に、金具20のポール40等に対する取付位置によっては、この金具20の 固定部材10側の固定箇所を固定部材10の中心にもってこられない場合があり 、そのような場合には、当該固定部材10の端の部分で金具20による公営選挙 用ポスター掲示場30の固定を行わなければならないが、そのような場合でも、 補強リブ12が存在することによって、公営選挙用ポスター掲示場30の支持固 定が確実に行えるのである。
【0037】 さらに、この固定部材10においては、平面部11の裏面側に保持溝13が形 成してあるため、この保持溝13を利用することにより、金具20側への固定が 容易に行えるものとなっている。すなわち、この保持溝13は、実施例にて示す ように、前述した補強リブ12の内の中央に位置する2本の上に一体成形した長 尺なものであり、またその溝上には係止突条13aが対向して突出しているもの であるから、金具20に連結されるべき取付ボルト21の頭部21aを、この保 持溝13内に横から挿通し得るとともに、各係止突条13aによって頭部21a の抜け止めが任意の位置でなされるのである。
【0038】 そして、この固定部材10は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜 き形成することにより、平面部11、補強リブ12、保持溝13、及び係止突条 13aを、当該固定部材10の長手方向に沿った連続状のものとして形成したも のであるため、公営選挙用ポスター掲示場30の大きさに適したものに自由に加 工(切断)し得るものとなっているだけでなく、保持溝13による取付ボルト2 1の頭部21aの取付位置を自由に選定し得るものである。しかも、この固定部 材10はアルミニウムを主体とする材料によって形成してあるから、これ自身耐 候性に優れたものであるとともに、仮にこの固定部材10が見えるようであって も、その材料の美しさによって公営選挙用ポスター掲示場30の存在をみすぼら しくすることはないのである。
【0039】 ところで、公営選挙用ポスター掲示場30としては、全体の寸法形状は規制さ れているが、立候補者が多数である場合には、図7に示すように、複数の公営選 挙用ポスター掲示場30を継ぎ合わせて大きなものとする必要がある。最初から 大きな公営選挙用ポスター掲示場30を用意すればよいのであるが、これに応じ られるような大面積のアルミ板は安価には製造されておらず、しかも公営選挙用 ポスター掲示場30のための表示形成や固定部材10それ自体のアルミ板に対す る固着を工場内で行った方が効果が良いこともあって、結局複数の公営選挙用ポ スター掲示場30を立設現場で継ぎ合わせるようにした方が効果的だからである 。
【0040】 複数の公営選挙用ポスター掲示場30を継ぎ合わせるといっても、公営選挙用 ポスター掲示場30が全体として大きなものとなるのであるから、例えば台風等 によって公営選挙用ポスター掲示場30が受ける力に十分耐え得るような継ぎ合 わせを行わなければならないのである。そこで、本発明に係る固定部材10では 、図7または図8に示したような手段が講じられるのである。
【0041】 図7に示した例では、各公営選挙用ポスター掲示場30の継ぎ合わせたい部分 において、平面部11、補強リブ12及び保持溝13によって形成してある穴内 に、これに合う形状の連結棒51を挿入して、この連結棒51と固定部材10と の固定を、例えば保持溝13の外側から固定ネジ52をネジ込むことにより行う ものである。これにより、図7に示した両公営選挙用ポスター掲示場30は、そ の継ぎ合わせ部分において連結棒51を介してしっかりと連結されたものとなる から、両公営選挙用ポスター掲示場30の継ぎ合わせ部分が開くことはないので ある。以上の連結棒51は、両固定部材10間を橋渡した状態で、他の補強リブ 12によって形成された空間内に配置してから固定してもよく、複数の連結棒5 1を使用してもよいのである。
【0042】 図8に示した例では、固定部材10全体を外側から包み込むような形状の連結 枠53を採用しているものであり、この連結枠53は固定ネジ52等によって固 定部材10側に固着されるものである。勿論、この連結枠53も、両公営選挙用 ポスター掲示場30の継ぎ合わせ部分をまたぐように橋渡されるものである。
【0043】 なお、図2に示した実施例では、公営選挙用ポスター掲示場30の長手方向に 固定部材10の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示場30の固定を行 う例が示してあるが、金具20の取付箇所との関係で固定部材10の長手方向を 図2の縦方向となるように実施してもよいことは当然である。
【0044】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案の公営選挙用ポスター掲示場はいずれも、以下に述 べる作用効果を奏する。
【0045】 まず、これらの公営選挙用ポスター掲示場の設営にあっては、ハンマー・ボル ト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能であるから素人でも組立できる という利便性に優れる。また、公営選挙用ポスター掲示場の固定箇所に対する取 付を確実に行うことができ公営選挙の度に繰り返し何度でも使用できる。また、 当該ポスター掲示場の支柱からの取りはずし、釘取り、番線の取りはずし等の撤 去回収作業は、当該ポスター掲示場等に損傷を与えることなくきわめて短時間で 終了できる。
【0046】 つぎに、例えばあわてて設営した時などのように釘、番線等がきちんと打ちつ けられていなかったりすること等が原因となって手に怪我をしたり、タルキ等に 釘、ガバリ、番線等を打ちつけたままで撤去することや、タルキ(くい)が深く 打ち込んであり簡単に抜けないためそのまま残すこと等が原因となって怪我をす ることがなく、また、設置現場にガバリ、釘、番線等の残材がそのまま放置され るため、車がパンクする等の原因となることもないから、公営選挙用ポスター掲 示場の設営・撤去作業の安全性と、公営選挙用ポスター掲示場を設営したその周 辺環境の安全性との向上が図れる。
【0047】 請求項1の公営選挙用ポスター掲示場は、ポールや壁等に簡単に固定すること ができる等の従来の公営選挙用ポスター掲示場と同様な種々なメリットを有して いるに加え、特には、選挙開催のその都度、ベニヤ板やタルキ等の木材を切断し たり、くぎ打ちしたり、はり合わせしたりする作業等が不要となり、公営選挙用 ポスター掲示場を製作する手間ひま等が不要となるから、設営施工する場合の設 営、撤去の手間(人件費)等のスピード化が図れ、作業性の向上と、選挙費用の 軽減ができ、節税対策に貢献できる。
【0048】 次に、請求項2の考案の公営選挙用ポスター掲示場は、請求項1に記載の考案 の公営選挙用ポスター掲示場の作用効果に加えて、特には、従来の木枠の表面に ベニヤ薄板を釘打ちするものに比べて耐久性に優れるから、木枠も風雨によって 破損することがなく、半永久的に繰り返し使用が可能である。
【0049】 次に、請求項3の公営選挙用ポスター掲示場は、選挙注意書き・選挙内容・枠 番号・黒枠等の如き統一的な事項が、アルミ板に白塗装、印刷がされているから 、請求項1又は2に記載の考案の公営選挙用ポスター掲示場の作用に加えて、特 に、公営選挙用ポスター掲示場に例えば選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠 等の如き統一的な事項その都度書くという作業等が不要となり、公営選挙用ポス ター掲示場を製作するという手間ひま等が不要となり、設営作業の手間(人件費 )等がスピード アップできるから、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減がで き節税対策に貢献できる。
【0050】 そして、請求項4の公営選挙用ポスター掲示場は、請求項1〜3に記載のいず れか考案の公営選挙用ポスター掲示場の作用に加えて、特には、候補者の人数が 多くなっても自在に組合せをするだけで対処できる。すなわち、選挙立候補者が 多く当該ポスター掲示場を複数つなぎ合わせた場合であっても、ポスター掲示場 を横から見ても直線状に組み上げることができ、かつその表面が凸凹状態となる ことなく同一平面状に設営できる。
【0051】 次に、請求項5の考案の固定部材は、前面側となる部分に平面部を有している とともに、平面部面部の平面性を確保するための補強リブ、保持溝及びこの保持 溝上に突出する係止突条が備えられているから、これらにより当該公営選挙用ポ スター掲示場の支持固定が確実に行える場を提供できる。
【0052】 そして、この固定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形 成することにより、当該固定部材の長手方向に沿った連続状のものとして形成し たものであるため、保持溝による取付ボルトの頭部の取付位置を自由に選定でき 、しかも、この固定部材はアルミニウムを主体とする材料によって形成してある から、これ自身耐候性に優れたものであるとともに、仮にこの固定部材が見える ようであっても、その材料の美しさによって公営選挙用ポスター掲示場の存在を みすぼらしくすることはないのである。
【0053】 次に、請求項6の固定部材は、公営選挙用ポスター掲示場の全体の寸法形状は 規制されているものの、立候補者が多数である場合複数の公営選挙用ポスター掲 示場を立設現場で継ぎ合わせ、これにより、複数の公営選挙用ポスター掲示場の 長手方向に固定部材の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示場の固定を 行うことができるから、候補者の人数が多くなっても自在に組合せをするだけで 対処できる。そして、選挙立候補者が多くポスター掲示場を複数つなぎ合わせた 場合であっても、ポスター掲示場を横から見ても直線状に組み上げることができ 、かつその表面が凸凹状態となることなく同一平面状に設営できる固定部材を提 供できる。
【提出日】平成8年9月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、公営選挙用ポスター掲示及び公営選挙用ポスター掲示の固定部 材に関するものであり、より詳細には、繰り返し使用が可能で、選挙経費の軽減 ひいては節税対策に充分貢献できるとともに、候補者の人数が多くなっても自在 に組合せをするだけで対処でき、かつ、その設営及び撤去のスピード化が図れる という利便性に優れた公営選挙用ポスター掲示及び公営選挙用ポスター掲示 固定部材の提供に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来使用されている公営選挙用ポスター掲示は、公営選挙開催のその都度、 タルキやベニヤ薄板等の材木を切断、釘うち、張り合わせ等の作業をして作製し 、設営していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の公営選挙用ポスター掲示は、木枠の表面にベニヤ薄板 を釘打ちして、ポールや壁等に簡単に固定することができる等種々なメリットを 有してはいるものの、特に耐久性に劣るという欠点を有しているものである。つ まり、木枠も風雨によって破損することがあり、十分な耐久性を備えているもの ではなかったのである。また、例えば注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如 き統一的な事項の文字・図等が不鮮明であったり色あせなどがあった。
【0004】 すなわち、従来の公営選挙用ポスター掲示にあっては、設置施工する際にあ っては、掲示ベニヤ・タルキ(木材)等々選挙開催の都度、切断、くぎ打ち、は り合わせ作業等があり、設定に時間・手間が非常にかかるとともに、設置施工者 はアルバイト等、素人が多いため、現場合わせのタルキ等の切断、釘打組合せが あり、又、統一的な方法がないため掲示板が傾いたり倒れたりすることが頻繁に 発生するという問題があった。
【0005】 また、選挙立候補者が多い場合、掲示板が複数板つなぎ合わせとなるが、その ジョイント方法、支柱の一定本数の定めがない由、横から見ると、板面が直線に なっておらず、又、釘の番線(針金)等の使用の為、板面が凸凹状態であり、倒 れたりする原因となるという問題があった。
【0006】 また、所定の設営場所の地形・建物変化により、選挙開催のたび施工者は取り 付け方法で膨大な手間が掛かかり、まことに厄介な設営作業となっていた。
【0007】 また、選挙終了後にあっては、掲示板からの支柱取りはずし、釘取り、番線の 取りはずし等にかなりの時間を要するとともに、設置の時にあわてて施工した時 など、もしくは釘や番線等がきちんと打ってなかったりすることが原因となって 手に怪我をすることがあり、また、タルキ(くい)を深く打ち込んである時など 、簡単に抜けないために、タルキや板等に釘、ガバリ、番線等を打ちつけたまま で撤去されることが多く、まことに危険な作業であった。そして、設置現場にガ バリ、釘、番線等の残材がそのまま放置されるため、車のパンク、怪我の原因と なるという問題があった。
【0008】 また、使用後の板、タルキ等に釘、ガバリ等がついているため再使用する場合 手間がかかりすぎるため、結局は、廃棄処分又は焼却処分となっているのが実状 であり、選挙の度ごとに板面、タルキ等の膨大な数量が使い捨て処分されている という観点(資源保護、環境保全という観点)からも好ましくなかった。
【0009】 本考案は、以上の実状に鑑みなされたものであって、その解決しようとする課 題は、公営選挙用ポスター掲示の設営、撤去の手間(人件費)、製作等に必要 となる膨大な選挙費用の出費、すなわち、選挙経費の軽減が可能でひいては節税 対策に貢献できるとともに、使い捨て感覚からリサイクル感覚に発想転換するこ とによってその設営、撤去のスピード化を図ることのできる公営選挙ポスター掲 示を創案することにあり、ポスターを貼る板面も例えば注意書き・選挙内容・ 枠番号・黒枠等の如き統一的な事項は予め記載済みであり、更に候補者の人数が 多くなっても自在組合せするだけで対処でき、かつその設営にあっては、ハンマ ー・ボルト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能(すなわち、素人でも 組立できる)利便性に優れた公営選挙ポスター掲示を創案することにある。
【0010】 そして、本考案は、公営選挙用ポスター掲示の固定箇所に対する取付を確実 に行うことができるとともに、公営選挙開催の度に繰り返し使用できるところに 特徴を有する公営選挙用ポスター掲示を、簡単な構成によって提供することを その目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために本考案が採った手段は、請求項1の考案の要旨と するところは、「公営選挙用ポスター掲示において、 前記公営選挙用ポスター掲示あるいはこれを構成している枠体を表面に固着 するための平面部と、この平面部の裏面に一体的に形成されて前記平面部の平面 性を確保するための補強リブと、この補強リブ側あるいは前記平面部の裏面に一 体化されて、前記公営選挙用ポスター掲示の掲示箇所に対する固定を行う金具 のための保持溝と、この保持溝上に突出する係止突条とを備えた固定部材に支持 された公営選挙用ポスター掲示であって、 選挙の度毎に繰り返し使用可能なことを特徴とする公営選挙用ポスター掲示 。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示によれば、ポールや壁等に簡単に固定すること ができる等の従来の公営選挙用ポスター掲示と同様な種々なメリットを有して いるに加え、特には、選挙開催のその都度、ベニヤ板やタルキ等の木材を切断し たり、くぎ打ちしたり、はり合わせしたりする作業等が不要となる、すなわち、 公営選挙用ポスター掲示を製作する手間ひま等が不要となり、そして、設置施 工する際にあっては、その設営、撤去の手間(人件費)等のスピード化が図れる 。すなわち、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減ができ節税対策に貢献できる 。
【0012】 次に、請求項2の考案の要旨とするところは、「前記公営選挙用ポスター掲示 が、少なくともアルミニウムを含む非腐食性の鋼材からなる群から選択された 鋼材を原材として作製されていることを特徴とする請求項1に記載の公営選挙用 ポスター掲示。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示によれば、請求項1に記載の考案の公営選挙用 ポスター掲示の作用に加えて、特には、従来の木枠の表面にベニヤ薄板を釘打 ちするものに比べて耐久性に優れる。つまり、木枠も風雨によって破損すること がなく、繰り返し使用が可能となる。
【0013】 次に、請求項3の考案の要旨とするところは、「前記公営選挙用ポスター掲示 の表面が白焼付けされるとともに、選挙用ポスターの掲示区画または選挙の注 意書きのいずれかがスクリーン印刷されていることを特徴とする請求項1又は2 に記載の公営選挙用ポスター掲示。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示によれば、ポスターを貼る板面も、例えば選挙 注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事項は、アルミ板に白塗装 、印刷がされているから、請求項1又は2に記載の考案の公営選挙用ポスター掲 示の作用に加えて、特には、公営選挙用ポスター掲示に例えば選挙注意書き ・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事項を、選挙開催のその都度書くと いう作業等が不要となる。
【0014】 すなわち、公営選挙用ポスター掲示を選挙開催のその都度製作するという手 間ひま等が不要となり、設営作業の手間(人件費)等がスピード アップできる 。すなわち、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減ができ節税対策に貢献できる 。
【0015】 そして、請求項4の考案の要旨とするところは、「前記固定部材が、アルミニ ウムを主体とする材料によって引き抜き形成することにより、前記平面部、補強 リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材の長手方向に沿った連続状のもの として形成されており、前記公営選挙用ポスター掲示の自由組み合せが可能で あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の公営選挙用ポスター掲示 。」にあり、 この公営選挙用ポスター掲示によれば、請求項1〜3に記載のいずれか考案 の公営選挙用ポスター掲示の作用に加えて、特には、候補者の人数が多くなっ ても、自在に組合せをするだけで対処できる。そして、選挙立候補者が多くポス ター掲示を複数つなぎ合わせた場合であっても、ポスター掲示を横から見て も直線状に組み上げることができ、かつその表面が凸凹状態となることなく同一 平面状に設営できる。
【0016】 なお、以上述べた請求項1〜4に記載の公営選挙用ポスター掲示はいずれも 、以下に述べる共通の作用を奏する。
【0017】 まず、これらの公営選挙用ポスター掲示の設営にあっては、ハンマー・ボル ト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能である。すなわち、素人でも組 立できる利便性に優れ、公営選挙用ポスター掲示の固定箇所に対する取付を確 実に行うことができ、公営選挙の度に繰り返し何度でも使用できる。また、撤去 回収作業、すなわち、当該ポスター掲示の支柱からの取りはずし、釘取り、番 線の取りはずし等の作業は、当該ポスター掲示等に損傷を与えることなくきわ めて短時間で終了できる。
【0018】 そして、例えばあわてて設営した時などのように釘、番線等がきちんと打って なかったりすること等が原因となって手に怪我をしたり、タルキ(くい)が深く 打ち込んであり簡単に抜けないためそのまま残すしたり、タルキ板等に釘、ガバ リ、番線等を打ちつけたままで撤去すること等が原因となって怪我をすることも ない。また、設置現場にガバリ、釘、番線等の残材がそのまま放置されるため、 車がパンクする等の原因となることもない。 すなわち、公営選挙用ポスター掲示の設営・撤去作業の安全性と、公営選挙 用ポスター掲示を設営したその周辺環境の安全性との向上が図れる。
【0019】 次に、請求項5の考案の要旨とするところは、「公営選挙用ポスター掲示あ るいはこれを構成している枠体を表面に固着するための平面部と、この平面部の 裏面に一体的に形成されて前記平面部の平面性を確保するための補強リブと、こ の補強リブ側あるいは前記平面部の裏面に一体化されて、前記公営選挙用ポスタ ー掲示の掲示箇所に対する固定を行う金具のための保持溝と、この保持溝上に 突出する係止突条とを備えた固定部材であって、 前記公営選挙用ポスター掲示を支持するとともに、繰り返し使用可能とする ことを特徴とする固定部材。」にあり、前面側となる部分に平面部を有している とともに、平面部面部の平面性を確保するための補強リブ、保持溝及びこの保持 溝上に突出する係止突条が備えられているから、これらにより当該公営選挙用ポ スター掲示の支持固定が確実に行える固定部材を提供できる。
【0020】 そして、この固定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形 成することにより、平面部、補強リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材 の長手方向に沿った連続状のものとして形成したものであるため、保持溝による 取付ボルトの頭部の取付位置を自由に選定でき、しかも、この固定部材はアルミ ニウムを主体とする材料によって形成してあるから、これ自身耐候性に優れたも のであるとともに、仮にこの固定部材が見えるようであっても、その材料の美し さによって公営選挙用ポスター掲示の存在をみすぼらしくすることはないので ある。
【0021】 次に、請求項6の考案の要旨とするところは、「前記固定部材において、該固 定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形成することにより 、前記平面部、補強リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部材の長手方向に 沿った連続状のものとして形成されており、前記固定部材の自由組み合せが可能 であってこれにより前記公営選挙用ポスター掲示を自由組み合せして支持する ことが可能であることを特徴とする請求項5に記載の固定部材」にあり、 この固定部材によれば、公営選挙用ポスター掲示の全体の寸法形状は規制さ れているが、立候補者が多数である場合、複数の公営選挙用ポスター掲示を立 設現場で継ぎ合わせ、これにより、複数の公営選挙用ポスター掲示の長手方向 に固定部材の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示の固定を行うこと ができ、特に、候補者の人数が多くなっても、自在に組合せをするだけで対処で き、そして、選挙立候補者が多くポスター掲示を複数つなぎ合わせた場合であ っても、ポスター掲示を横から見ても直線状に組み上げることができ、かつそ の表面が凸凹状態となることなく同一平面状に設営できる固定部材を提供できる 。
【0022】
【考案の実施の形態】
次に、以上のように構成した本考案に係る公営選挙用ポスター掲示について 図面に従した実施例に従って説明する。
【0023】 図1には、本考案に係る固定部材10を使用して、この固定部材10の平面部 11の前面に公営選挙用ポスター掲示30を固着するとともに、ポール40側 に連結される金具20の各頭部21aを固定部材10側に固定することにより、 ポール40の前面に公営選挙用ポスター掲示30を固定した状態が示してある 。この固定部材10は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形成す ることにより、平面部11、補強リブ12、保持溝13、及び係止突条13aを 、当該固定部材10の長手方向に沿った連続状のものとして形成したものである 。
【0024】 すなわち、この固定部材10は、図3〜図6に示すように、公営選挙用ポスタ ー掲示30あるいはこれを構成している枠体を表面に固着するための平面部1 1と、この平面部11の裏面に一体的に形成されて平面部11の平面性を確保す るための補強リブ12と、この補強リブ12側あるいは平面部11の裏面に一体 化されて、公営選挙用ポスター掲示30の掲示箇所に対する固定を行う金具2 0のための保持溝13と、この保持溝13上に突出する係止突条13aとを備え たものであり、図2に示すように各構成部分が図示横方向に長尺なものとなって いるものである。図2に示した固定部材10では、その端部にて各構成部分に直 交する方向で公営選挙用ポスター掲示30の長さに応じたものに組み合せした ものである。
【0025】 そして、この固定部材10の保持溝13内には、金具20側にナットによって 固定される一対の取付ボルト21の各頭部21aが挿入されるものであり、この 頭部21aの抜け止めを行う係止突条13aが保持溝13の全長にわたって一体 的に形成してある。勿論、各取付ボルト21の頭部21aは、図2に示したよう に、保持溝13の両端に開口している箇所から保持溝13内に挿入されるもので あり、長手方向に位置している係止突条13aによって保持溝13のどの部分に おいても固定されるものである。本実施例の固定部材10にては、図1及び図6 に示したように、平面部11の裏面側に4条の補強リブ12が形成してあり、中 央の2条の補強リブ12は両側の補強リブ12よりも高さが高いものとしてある 。そして、この中央の2条の補強リブ12上には、前述した保持溝13が一体的 に形成してあるのであり、これによっても、中央の2条は十分な強度・剛性を有 したものとなっているのである。
【0026】 以上のような固定部材10の平面部11に対しては、図2中の点線で示したよ うに、固定部材10と同様なアルミ板からなる公営選挙用ポスター掲示30が 各スポット溶接11aにて固着されるものである。この公営選挙用ポスター掲示 30の前面には、図示しない選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き 統一的な事項が表示してある(但し、図2には枠番号及び黒枠のみが図示されて いる)。この表示は、まずアクリル系樹脂が塗装焼付けされた例えばアルミニウ ム板の表面上に当該選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠等の如き統一的な事 項を機械によってスクリーン印刷した後、更にその表面をアクリル系樹脂塗装・ 焼付けすることにより処理されているものである。すなわち、この公営選挙用ポ スター掲示は、アルミニウム板の表面を所定の表面処理を施した後、前述した ような表示を形成したものであるため、早期かつ安価に製造される。
【0027】 また、当該固定部材10をポール40等に固定するための金具20は、例えば 図1または図2に示すようなものではあるが、種々な形状のものが適用できるも のである。例えば、図2に示した金具20では、横方向に長く伸びる公営選挙用 ポスター掲示30を、これと直交するポール40に当該固定部材10を利用し て固着するようにするものであるが、公営選挙用ポスター掲示30及び固定部 材10が縦方向に長尺なものである場合、すなわち公営選挙用ポスター掲示3 0がポール40と平行となるような場合には、図2に示した金具20のポール4 0の挿入部分に対して各脚部が直交するような金具20とすればよいものである 。
【0028】 なお、図2に示した金具20では、その端部に、固定部材10側に向けて折曲 した当接部が形成してあり、まずこの当接部が固定部材10側の各係止突条13 a上に当接することにより、ポール40に対する固定を、金具20全体の弾性を 利用しながら行えるようにしてある。
【0029】 本実施例では、保持溝13内に係止されるものとして、金具20側の取付ボル ト21を採用しているが、保持溝13内に係止される部分と、金具20側に固定 される部分を有するものであれば何であってもよい。勿論、取付ボルト21を採 用するには、その頭部21aが保持溝13内に挿入でき、しかもこの保持溝13 に幅と同程度の幅を有するものが採用されるものであり、これにより頭部21a による保持溝13内での案内が安定した状態で行えるのである。
【0030】 以上の実施例では、保持溝13を、中央2条の補強リブ12上に一体的に形成 した例について示しているが、この保持溝13は平面部11の表面に直接形成し て実施してもよい。また、補強リブ12の本数は実施例のような4本のものに限 られるものではなく、その本数は適宜変えらるものである。
【0031】 さらに、図7及び図8では、複数の公営選挙用ポスター掲示30を継ぎ合わ せて何mにも及ぶ大きな公営選挙用ポスター掲示30とする場合の例が示して ある。すなわち、図7では、両固定部材10の平面部11、補強リブ12及び保 持溝13によって形成した穴内に挿入される連結棒51によって、二つの固定部 材10を公営選挙用ポスター掲示30の継ぎ合わせ部分において連結する場合 の例が示してあり、この連結棒51は固定ネジ52等によって固定部材10側に 固定されるものである。なお、この連結棒51は、固定部材10の他の部分にも 固定して複数使用して実施してもよい。
【0032】 また、図8には、各固定部材10の連結を、その外側から嵌合し得る断面の形 状の連結枠53の例が示してあり、この連結枠53は、互いに対向している固定 部材10の両端部に、それぞれ嵌合されるものである。これにより、この連結枠 53は、互いに対向する両固定部材10を互いに移動しないように固定するもの であり、結果として二枚の継ぎ合わせを確実に行えるようにするものである。
【0033】 勿論、以上の連結棒51及び連結枠53は、これらを併用するようにすれば、 複数の公営選挙用ポスター掲示30の継ぎ合わせを確実にすることができるも のである。
【0034】 次に、公営選挙用ポスター掲示30の作用について説明する。 まず、固定部材10は、その前面側となる部分に平面部11を有しているから 、これによる公営選挙用ポスター掲示30の固定が確実に行えるものとなって いる。すなわち、この固定部材10をアルミニウムを引き抜き形成したものとし 、公営選挙用ポスター掲示30をアルミ板としたときに、両者のスポット溶接 11aによる固着が容易に行えるものであるし、そのスポット溶接11aによる 固着の際に、この平面部11に公営選挙用ポスター掲示30を完全に密着させ 得るのであるから、スポット溶接11aを確実に行えるものとなっているのであ る。
【0035】 また、平面部11は、その裏面側に一体成形した複数の補強リブ12を有して いるものであるから、その加工のための切断時や公営選挙用ポスター掲示30 のスポット溶接11aによる溶接作業時においては勿論のこと、当該固定部材1 0によって公営選挙用ポスター掲示30をポール40等に固定した際に風等に よって浮ける力に対して十分な剛性を有したものとなっているのである。換言す れば、固定部材10は、その切断や溶接作業が容易に行えるものとなっているだ けでなく、実際に公営選挙用ポスター掲示30を固定したときに、十分な耐久 性を有したものとなっているのである。
【0036】 特に、金具20のポール40等に対する取付位置によっては、この金具20の 固定部材10側の固定箇所を固定部材10の中心にもってこられない場合があり 、そのような場合には、当該固定部材10の端の部分で金具20による公営選挙 用ポスター掲示30の固定を行わなければならないが、そのような場合でも、 補強リブ12が存在することによって、公営選挙用ポスター掲示30の支持固 定が確実に行えるのである。
【0037】 さらに、この固定部材10においては、平面部11の裏面側に保持溝13が形 成してあるため、この保持溝13を利用することにより、金具20側への固定が 容易に行えるものとなっている。すなわち、この保持溝13は、実施例にて示す ように、前述した補強リブ12の内の中央に位置する2本の上に一体成形した長 尺なものであり、またその溝上には係止突条13aが対向して突出しているもの であるから、金具20に連結されるべき取付ボルト21の頭部21aを、この保 持溝13内に横から挿通し得るとともに、各係止突条13aによって頭部21a の抜け止めが任意の位置でなされるのである。
【0038】 そして、この固定部材10は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜 き形成することにより、平面部11、補強リブ12、保持溝13、及び係止突条 13aを、当該固定部材10の長手方向に沿った連続状のものとして形成したも のであるため、公営選挙用ポスター掲示30の大きさに適したものに自由に加 工(切断)し得るものとなっているだけでなく、保持溝13による取付ボルト2 1の頭部21aの取付位置を自由に選定し得るものである。しかも、この固定部 材10はアルミニウムを主体とする材料によって形成してあるから、これ自身耐 候性に優れたものであるとともに、仮にこの固定部材10が見えるようであって も、その材料の美しさによって公営選挙用ポスター掲示30の存在をみすぼら しくすることはないのである。
【0039】 ところで、公営選挙用ポスター掲示30としては、全体の寸法形状は規制さ れているが、立候補者が多数である場合には、図7に示すように、複数の公営選 挙用ポスター掲示30を継ぎ合わせて大きなものとする必要がある。最初から 大きな公営選挙用ポスター掲示30を用意すればよいのであるが、これに応じ られるような大面積のアルミ板は安価には製造されておらず、しかも公営選挙用 ポスター掲示30のための表示形成や固定部材10それ自体のアルミ板に対す る固着を工場内で行った方が効果が良いこともあって、結局複数の公営選挙用ポ スター掲示30を立設現場で継ぎ合わせるようにした方が効果的だからである 。
【0040】 複数の公営選挙用ポスター掲示30を継ぎ合わせるといっても、公営選挙用 ポスター掲示30が全体として大きなものとなるのであるから、例えば台風等 によって公営選挙用ポスター掲示30が受ける力に十分耐え得るような継ぎ合 わせを行わなければならないのである。そこで、本発明に係る固定部材10では 、図7または図8に示したような手段が講じられるのである。
【0041】 図7に示した例では、各公営選挙用ポスター掲示30の継ぎ合わせたい部分 において、平面部11、補強リブ12及び保持溝13によって形成してある穴内 に、これに合う形状の連結棒51を挿入して、この連結棒51と固定部材10と の固定を、例えば保持溝13の外側から固定ネジ52をネジ込むことにより行う ものである。これにより、図7に示した両公営選挙用ポスター掲示30は、そ の継ぎ合わせ部分において連結棒51を介してしっかりと連結されたものとなる から、両公営選挙用ポスター掲示30の継ぎ合わせ部分が開くことはないので ある。以上の連結棒51は、両固定部材10間を橋渡した状態で、他の補強リブ 12によって形成された空間内に配置してから固定してもよく、複数の連結棒5 1を使用してもよいのである。
【0042】 図8に示した例では、固定部材10全体を外側から包み込むような形状の連結 枠53を採用しているものであり、この連結枠53は固定ネジ52等によって固 定部材10側に固着されるものである。勿論、この連結枠53も、両公営選挙用 ポスター掲示30の継ぎ合わせ部分をまたぐように橋渡されるものである。
【0043】 なお、図2に示した実施例では、公営選挙用ポスター掲示30の長手方向に 固定部材10の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示30の固定を行 う例が示してあるが、金具20の取付箇所との関係で固定部材10の長手方向を 図2の縦方向となるように実施してもよいことは当然である。
【0044】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案の公営選挙用ポスター掲示はいずれも、以下に述 べる作用効果を奏する。
【0045】 まず、これらの公営選挙用ポスター掲示の設営にあっては、ハンマー・ボル ト・締道具(スパナ)程度の道具のみで設営可能であるから素人でも組立できる という利便性に優れる。また、公営選挙用ポスター掲示の固定箇所に対する取 付を確実に行うことができ公営選挙の度に繰り返し何度でも使用できる。また、 当該ポスター掲示の支柱からの取りはずし、釘取り、番線の取りはずし等の撤 去回収作業は、当該ポスター掲示等に損傷を与えることなくきわめて短時間で 終了できる。
【0046】 つぎに、例えばあわてて設営した時などのように釘、番線等がきちんと打ちつ けられていなかったりすること等が原因となって手に怪我をしたり、タルキ等に 釘、ガバリ、番線等を打ちつけたままで撤去することや、タルキ(くい)が深く 打ち込んであり簡単に抜けないためそのまま残すこと等が原因となって怪我をす ることがなく、また、設置現場にガバリ、釘、番線等の残材がそのまま放置され るため、車がパンクする等の原因となることもないから、公営選挙用ポスター掲 示の設営・撤去作業の安全性と、公営選挙用ポスター掲示を設営したその周 辺環境の安全性との向上が図れる。
【0047】 請求項1の公営選挙用ポスター掲示は、ポールや壁等に簡単に固定すること ができる等の従来の公営選挙用ポスター掲示と同様な種々なメリットを有して いるに加え、特には、選挙開催のその都度、ベニヤ板やタルキ等の木材を切断し たり、くぎ打ちしたり、はり合わせしたりする作業等が不要となり、公営選挙用 ポスター掲示を製作する手間ひま等が不要となるから、設営施工する場合の設 営、撤去の手間(人件費)等のスピード化が図れ、作業性の向上と、選挙費用の 軽減ができ、節税対策に貢献できる。
【0048】 次に、請求項2の考案の公営選挙用ポスター掲示は、請求項1に記載の考案 の公営選挙用ポスター掲示の作用効果に加えて、特には、従来の木枠の表面に ベニヤ薄板を釘打ちするものに比べて耐久性に優れるから、木枠も風雨によって 破損することがなく、半永久的に繰り返し使用が可能である。
【0049】 次に、請求項3の公営選挙用ポスター掲示は、選挙注意書き・選挙内容・枠 番号・黒枠等の如き統一的な事項が、アルミ板に白塗装、印刷がされているから 、請求項1又は2に記載の考案の公営選挙用ポスター掲示の作用に加えて、特 に、公営選挙用ポスター掲示に例えば選挙注意書き・選挙内容・枠番号・黒枠 等の如き統一的な事項その都度書くという作業等が不要となり、公営選挙用ポス ター掲示を製作するという手間ひま等が不要となり、設営作業の手間(人件費 )等がスピード アップできるから、作業性の向上が図れ、選挙費用の軽減がで き節税対策に貢献できる。
【0050】 そして、請求項4の公営選挙用ポスター掲示は、請求項1〜3に記載のいず れか考案の公営選挙用ポスター掲示の作用に加えて、特には、候補者の人数が 多くなっても自在に組合せをするだけで対処できる。すなわち、選挙立候補者が 多く当該ポスター掲示を複数つなぎ合わせた場合であっても、ポスター掲示 を横から見ても直線状に組み上げることができ、かつその表面が凸凹状態となる ことなく同一平面状に設営できる。
【0051】 次に、請求項5の考案の固定部材は、前面側となる部分に平面部を有している とともに、平面部面部の平面性を確保するための補強リブ、保持溝及びこの保持 溝上に突出する係止突条が備えられているから、これらにより当該公営選挙用ポ スター掲示の支持固定が確実に行える場を提供できる。
【0052】 そして、この固定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって引き抜き形 成することにより、当該固定部材の長手方向に沿った連続状のものとして形成し たものであるため、保持溝による取付ボルトの頭部の取付位置を自由に選定でき 、しかも、この固定部材はアルミニウムを主体とする材料によって形成してある から、これ自身耐候性に優れたものであるとともに、仮にこの固定部材が見える ようであっても、その材料の美しさによって公営選挙用ポスター掲示の存在を みすぼらしくすることはないのである。
【0053】 次に、請求項6の固定部材は、公営選挙用ポスター掲示の全体の寸法形状は 規制されているものの、立候補者が多数である場合複数の公営選挙用ポスター掲 示を立設現場で継ぎ合わせ、これにより、複数の公営選挙用ポスター掲示の 長手方向に固定部材の長手方向を一致させて公営選挙用ポスター掲示の固定を 行うことができるから、候補者の人数が多くなっても自在に組合せをするだけで 対処できる。そして、選挙立候補者が多くポスター掲示を複数つなぎ合わせた 場合であっても、ポスター掲示を横から見ても直線状に組み上げることができ 、かつその表面が凸凹状態となることなく同一平面状に設営できる固定部材を提 供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係る固定部材を利用して、公
営選挙用ポスター掲示場をポールに取付けた状態の側面
図である。
【図2】図2は、図1に示した固定部材の前面側に公営
選挙用ポスター掲示場を、また同ポスター掲示場の保持
溝に金具の取付ボルトを取付ける状態を示した分解斜視
図である。
【図3】図3は、公営選挙用ポスター掲示場の背面図で
ある。
【図4】図4は、公営選挙用ポスター掲示場の平面図で
ある。
【図5】図5は、公営選挙用ポスター掲示場の正面図で
ある。
【図6】図6は、公営選挙用ポスター掲示場の側面図で
ある。
【図7】図7は、互いに対向する固定部材を連結棒を利
用して継ぎ合わせた状態を示す部分斜視図である。
【図8】図8は、固定部材の外側から嵌合されて両固定
部材の継ぎ合わせを行う連結枠53の断面図である。
【符号の説明】
10…固定部材 11…平面部 11a…スポット溶接 12…補強リブ 13…保持溝 13a…係止突条 20…金具 21…取付ボルト 21a…頭部 30…公営選挙用ポスター掲示場 40…ポール 51…連結棒 53…連結枠
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 公営選挙用ポスター掲示
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本考案に係る固定部材を利用して、
公営選挙用ポスター掲示をポールに取付けた状態の側
面図である。
【図2】 図2は、図1に示した固定部材の前面側に公
営選挙用ポスター掲示を、また同ポスター掲示の保
持溝に金具の取付ボルトを取付ける状態を示した分解斜
視図である。
【図3】 図3は、公営選挙用ポスター掲示の背面図
である。
【図4】 図4は、公営選挙用ポスター掲示の平面図
である。
【図5】 図5は、公営選挙用ポスター掲示の正面図
である。
【図6】 図6は、公営選挙用ポスター掲示の側面図
である。
【図7】 図7は、互いに対向する固定部材を連結棒を
利用して継ぎ合わせた 状態を示す部分斜視図である。
【図8】 図8は、固定部材の外側から嵌合されて両固
定部材の継ぎ合わせを 行う連結枠53の断面図である。
【符号の説明】 10…固定部材 11…平面部 11a…スポット溶接 12…補強リブ 13…保持溝 13a…係止突条 20…金具 21…取付ボルト 21a…頭部 30…公営選挙用ポスター掲示 40…ポール 51…連結棒 53…連結枠
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公営選挙用ポスター掲示場において、 前記公営選挙用ポスター掲示場あるいはこれを構成して
    いる枠体を表面に固着するための平面部と、この平面部
    の裏面に一体的に形成されて前記平面部の平面性を確保
    するための補強リブと、この補強リブ側あるいは前記平
    面部の裏面に一体化されて、前記公営選挙用ポスター掲
    示場の掲示箇所に対する固定を行う金具のための保持溝
    と、この保持溝上に突出する係止突条とを備えた固定部
    材に支持された公営選挙用ポスター掲示場であって、 選挙の度毎に繰り返し使用可能なことを特徴とする公営
    選挙用ポスター掲示場。
  2. 【請求項2】 前記公営選挙用ポスター掲示場が、少な
    くともアルミニウムを含む非腐食性の鋼材からなる群か
    ら選択された鋼材を原材として作製されていることを特
    徴とする請求項1に記載の公営選挙用ポスター掲示場。
  3. 【請求項3】 前記公営選挙用ポスター掲示場の表面が
    白焼付けされるとともに、選挙用ポスターの掲示区画ま
    たは選挙の注意書きのいずれかがスクリーン印刷されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の公営選挙
    用ポスター掲示場。
  4. 【請求項4】 前記固定部材が、アルミニウムを主体と
    する材料によって引き抜き形成することにより、前記平
    面部、補強リブ、保持溝、及び係止突条を、当該固定部
    材の長手方向に沿った連続状のものとして形成されてお
    り、前記公営選挙用ポスター掲示場の自由組み合せが可
    能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の公営選挙用ポスター掲示場。
  5. 【請求項5】 公営選挙用ポスター掲示場あるいはこれ
    を構成している枠体を表面に固着するための平面部と、
    この平面部の裏面に一体的に形成されて前記平面部の平
    面性を確保するための補強リブと、この補強リブ側ある
    いは前記平面部の裏面に一体化されて、前記公営選挙用
    ポスター掲示場の掲示箇所に対する固定を行う金具のた
    めの保持溝と、この保持溝上に突出する係止突条とを備
    えた固定部材であって、 前記公営選挙用ポスター掲示場を繰り返し使用可能とす
    ることを特徴とする固定部材。
  6. 【請求項6】 前記固定部材において、 該固定部材は、アルミニウムを主体とする材料によって
    引き抜き形成することにより、前記平面部、補強リブ、
    保持溝、及び係止突条を、当該固定部材の長手方向に沿
    った連続状のものとして形成されており、前記固定部材
    の自由組み合せが可能であってこれにより前記公営選挙
    用ポスター掲示場を自由組み合せして支持することが可
    能であることを特徴とする請求項5に記載の固定部材。
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