JP3033339B2 - ガス安全装置 - Google Patents

ガス安全装置

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JP3033339B2
JP3033339B2 JP4106273A JP10627392A JP3033339B2 JP 3033339 B2 JP3033339 B2 JP 3033339B2 JP 4106273 A JP4106273 A JP 4106273A JP 10627392 A JP10627392 A JP 10627392A JP 3033339 B2 JP3033339 B2 JP 3033339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスを供給する配管シ
ステムの安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ガス及びLPガスの安全な使
用を目的として、ガス使用量を計測するガスメータにガ
スの異常な長時間使用や、異常流量を検知すると、ガス
通路を遮断する機能を付加した遮断機能付ガスメータ
が、行政の指導により普及しつつある。
【0003】図2は従来のガス安全装置を示す構成図で
ある。すなわち、ガス流量検出部1にてガスの異常な長
時間使用や、異常流量が検出されると、制御部2により
ガス通路(図示せず)は、ガス遮断部3によって閉じら
れる。
【0004】また、ガスのゴムホースの接続のゆるみ等
によるガス漏れを検出するガス漏れ検出警報部4を使用
する場合でも同様に、ガス漏れが検出されれば、制御部
2は、ガス通路をガス遮断部3により閉じるとともに、
ガス漏れ検出警報部4へ信号を送り使用者に対し警報す
る。
【0005】前述のような過程により、ガス遮断部3
が、ガス通路を閉じた後、通常、使用者はガス遮断部3
によりガス通路が遮断されるに至った要因を取り除いた
後、使用者又はガス取扱業者がガス遮断部3を手動によ
り動作させ、ガス通路を開くという復帰作業を行なう必
要がある。あるいは、安全装置をよく理解していない使
用者の場合、ガス取扱業者に連絡し、ガス遮断の状態を
元に戻してもらうよう依頼するしかなく、ガス遮断が解
除されるまでの少なからぬ時間はガス使用が不可能とな
り、この場合、ガスを扱う事業者の出動の手間と、使用
者の時間的ロスといった2つのマイナス面が考えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、ガス
の異常な長時間使用や、異常流量を検出した際に遮断機
能が作動後、使用者が前述の遮断に至った要因を取り去
った後も、遮断された状態が継続される。このため、遮
断を解除するには、使用者が自ら遮断部の復帰、つま
り、ガス通路の開放を行わねばならないという課題があ
った。
【0007】本発明は、前記課題を解消するために、制
御部により、所定時間後にガス遮断部を自動的に開放
し、使用者の使い勝手の良いガス安全装置を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のガス安全装置は、ガス通路を遮断開放するガ
ス遮断開放部と、ガス流量を検出するガス流量検出部
と、前記ガス流量検出部より異常流量が検出されるとガ
ス遮断開放部を作動させガス通路を閉じる第1の制御モ
ードおよびガス遮断開放部作動後、所定時間経過した後
にガス遮断開放部を作動させガス通路を自動的に開放さ
せる第2の制御モードを有する制御部とを備えた構成と
する。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。すなわ
ち、ガス流量検出部にて異常流量が検出されると、第1
の制御モードによりガス遮断開放部が作動し、ガス通路
を閉じる。ガス通路が閉じられた後、所定時間後にガス
通路を開けるようにガス遮断開放部を作動させガス通路
を自動的に開放させる第2の制御モードとを有する制御
部により、使用者が異常流量となった要因を取り去った
後、使用者自らがガス遮断開放部の開放を行なう必要が
ないものとなる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。
【0011】1はガス流量検出部、2は第1の制御モー
ド3と第2の制御モード4とを有する制御部、5はガス
通路(図示せず)を遮断開放するガス遮断開放部、6は
ガス漏れが検出された際、警告を行なうガス漏れ検出警
報部である。
【0012】まず、ガス流量検出部1にてガスの異常な
長時間使用や、異常流量が検出されると、この検出信号
をうけた制御部2はその第1の制御モード3によりガス
の通路を、ガス遮断開放部5により閉じる。同様にガス
供給用のゴムホースの接続のゆるみ等によるガス漏れ
が、ガス漏れ検出警報部6により検出されれば、その検
出信号をうけて制御部2の働きによりガス遮断開放部5
が動作し、ガス通路を閉じるとともに、ガス漏れ検出警
報部6にも信号を送り、使用者に対し警告する。そし
て、使用者により、ガス通路が遮断された要因を取り除
いた後、制御部2の第2の制御モード4により、所定時
間後にガス遮断開放部5を開放させる。
【0013】また、ガス遮断開放部5が開放された後の
所定時間内に異常流量が検出されるか、その他不具合が
検出されれば、ガス遮断開放部5を再度作動させ、ガス
通路を閉じる。
【0014】これは使用者が、不具合点を取り除いたつ
もりでも、他に要因があった場合の安全策である。ガス
通路がガス遮断開放部5により閉じられた後は、ガス流
量検出部1や、ガス漏れ検出警報部6により異常の有無
の確認を行ないながら、制御部2の第2の制御モード4
により複数回、ガス遮断開放部5にて、ガス通路の遮断
開放を繰り返し、使用者にとり、安全性、使い勝手の両
面を追求することが可能となる。
【0015】しかし、意図的にガスの異常使用を続けよ
うとする使用者(例えばガス自殺を試みようとする者)
に対する策としては、前記制御手段が欠点となり得るた
め、一定時間内に所定時間の間隔で複数回のガス遮断開
放動作を繰り返した後は、ガス遮断開放部5を第2の制
御モード4に設けた閉止保持モード4aにより遮断状態
を保持する。
【0016】前記動作により、使用者及び近隣の者が安
心してガスを使用することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のガス安全装置の請求項1では、ガスの異常流量、異常
な長時間使用を検出し、制御部の働きによりガス遮断開
放部を作動させガス通路を閉止させた後、使用者が異常
事態に気付き、異常事態となった要因を取り除くのに必
要な所定時間後にガス遮断開放部を作動させガス通路を
自動的に開放させるため、使用者のわずらわしい復帰の
操作手続を省略することができる。
【0018】請求項2によれば、制御部の第2の制御モ
ードにより、ガス遮断開放部を開放後の所定時間内に異
常事態が検出されれば、ガス通路が閉止されるため、使
用者がまだ異常要因を取り除いていないことを認識でき
る。
【0019】また請求項3によれば、ガス遮断開放部を
一定時間内に所定時間の間隔で開放、遮断を繰り返すた
め、使用者が複数以上の異常事態に対処する時間を確保
できる。
【0020】また請求項4によれば、上記効果に加え、
ガスによる自殺を試みる者を阻止でき、かつ、近隣の正
常な使用者に対しても安全を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス安全装置の一実施例を示す構成図
【図2】従来のガス安全装置の構成図
【符号の説明】
1 ガス流量検出部 2 制御部 3 第1の制御モード 4 第2の制御モード 4a 閉止保持モード 5 ガス遮断開放部 6 ガス漏れ検出警報部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス通路を遮断開放するガス遮断開放部
    と、ガス流量を検出するガス流量検出部と、前記ガス流
    量検出部より異常流量が検出されると、前記ガス遮断開
    放部へ遮断信号を送り、ガス遮断開放部を作動させガス
    通路を閉じる第1の制御モードおよび前記ガス流量検出
    部より異常流量が検出され、前記第1の制御モードから
    の信号によりガス遮断開放部を作動させてガス通路を閉
    じた後、所定時間後に前記ガス遮断開放部を作動させガ
    ス通路を自動的に開放させる第2の制御モードとを有す
    る制御部とで構成したガス安全装置。
  2. 【請求項2】第2の制御モードは、ガス遮断開放部を開
    放後、所定時間内に異常流量が検出されれば、ガス遮断
    開放部を再び作動させ、ガス通路を閉じる請求項1記載
    のガス安全装置。
  3. 【請求項3】第2の制御モードは、ガス遮断開放部を開
    放後、ガス流量検出部にて異常流量が検出されれば、ガ
    ス遮断開放部を閉じ、ガス通路を閉じるが、前記動作を
    一定時間内に所定時間の間隔で複数回繰り返す請求項1
    記載のガス安全装置。
  4. 【請求項4】第2の制御モードは、ガス遮断開放部を複
    数回開閉させた後は、ガス遮断開放部を閉状態に保持す
    る閉止保持モードを有する請求項1記載のガス安全装
    置。
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