JP3459032B2 - ガス遮断復帰方法およびガスセキュリティ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの供給方法に
関し、特に、２次側ガス系統に供給されるガスの供給異
常を検出してガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統
に供給されるガスの供給異常が解除されたことを検出し
てガスの供給を復帰するガス遮断復帰方法に関する。

【０００２】また本発明は、セキュリティ装置に関し、
特に、２次側ガス系統に供給されるガスの供給異常を検
出してガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統に供給
されるガスの供給異常が解除されたことを検出してガス
の供給を復帰するガスセキュリティ装置に関する。

【０００３】

【０００４】

【従来の技術】図３は、従来のガスセキュリティ装置お
よび電子ガスメータで実行されるガス遮断復帰方法を説
明するためのフローチャートである。

【０００５】従来この種のガス遮断復帰方法、及びこの
方法を実行するガスセキュリティ装置および電子ガスメ
ータは、例えば、図３に示すように、ガス遮断弁よりも
下流側に接続されている２次側ガス系統に供給されるガ
スの供給異常を検出してガスの供給を遮断するために、
第１ガス遮断事象監視工程（ステップＰ１）、第１ガス
遮断工程（ステップＰ２）、ガス供給手動復帰工程（ス
テップＰ３→ステップＰ４）、安全確認工程（ステップ
Ｐ５，６，７，８）を中心にして構成された遮断モード
処理を実行して、ガス遮断弁よりも下流側に接続されて
いる２次側ガス系統に供給されるガスの供給異常を検出
してガスの供給を遮断する制御を実行していた。

【０００６】ここで、図３に示す第１ガス遮断事象監視
工程（ステップＰ１）は、外部センサの異常状態の生起
をガス遮断事象として監視し、外部センサが停止してい
ること検知したことを検知した際に（ステップＰ１のＮ
Ｏ）、２次側ガス系統へのガス供給を継続する工程であ
る。

【０００７】図３に示す第１ガス遮断工程（ステップＰ
２）は、外部センサの作動を検知したことをガス遮断事
象として検知した際に（ステップＰ１のＹＥＳ（作
動））、２次側ガス系統へのガス供給を遮断する工程で
ある。

【０００８】図３に示すガス供給手動復帰工程（ステッ
プＰ３→ステップＰ４）は、外部センサの停止時に、作
業者が、ガス遮断弁の開操作を行って（ステップＰ３の
ＹＥＳ（あり））ガス遮断弁を開け（ステップＰ４）、
２次側ガス系統へのガス供給遮断状態を解除する工程で
ある。

【０００９】図３に示す監視工程（ステップＰ５，６）
は、ガス供給手動復帰工程（ステップＰ３，４）を実行
した際に、２次側ガス系統における外部センサの異常状
態を監視し、外部センサが停止していることを確認する
工程である。

【００１０】図３に示すガス供給流量検出工程（ステッ
プＰ７）は、２次側ガス系統におけるガス遮断事象が解
消されていることを確認した際に２次側ガス系統のガス
供給流量を検出するを実行する工程である。

【００１１】図３に示す安全確認工程（ステップＰ５，
６，７，８）は、ガス供給流量計測工程（ステップＰ
８）において、所定の安全確認時間が経過する間のガス
供給流量を計測し、安全確認時間が経過する間にガス供
給流量が所定流量を越えない場合に（ステップＰ８のＹ
ＥＳ）、ガス供給手動復帰工程（ステップＰ３，４）の
実行を保持した状態でステップＰ１へジャンプし、安全
確認時間が経過する間にガス供給流量が所定流量を越え
た場合に（ステップＰ８のＮＯ）、ステップＰ６にジャ
ンプして第２ガス遮断事象監視工程（ステップＰ６）を
実行する工程である。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガス遮断復帰方法、ガスセキュリティ装置お
よび電子ガスメータでは、外部センサの停止時に、ガス
遮断弁の開操作を行って（ステップＰ３のＹＥＳ（あ
り））ガス遮断弁を開け（ステップＰ４）、２次側ガス
系統へのガス供給遮断状態を解除するガス供給手動復帰
工程（ステップＰ３→ステップＰ４）を、作業者が人手
によって実行しなければならないという問題点があっ
た。

【００１３】このため、例えば、地震等の被害が広範囲
に渡る災害によって、感震センサ（外部センサの一形
態）が作動し、前述の遮断モード処理における第１ガス
遮断工程（ステップＰ２）が実行され、非常に多数のガ
スセキュリティ装置や電子ガスメータが一斉に遮断状態
になっているケースにおいて、この遮断状態からガスセ
キュリティ装置や電子ガスメータを復旧するためのガス
遮断復帰方法を実行する場合、特にガス供給手動復帰工
程に関する復旧操作に関する作業者からの問い合わせが
セキュリティセンターやガス管理会社に対して輻湊する
可能性があり、無用の混乱が発生する可能性や迅速かつ
円滑な復旧ができない可能性があるという問題点もあっ
た。

【００１４】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題としており、第１に、ガス遮断弁よりも
下流側に接続されている２次側ガス系統に供給されるガ
スの供給異常を検出してガスの供給を遮断し、また２次
側ガス系統に供給されるガスの供給異常が解除されたこ
とを検出してガスの供給を復帰するガス遮断復帰方法に
おいて、２次側ガス系統におけるガス遮断事象を監視す
る第１ガス遮断事象監視工程と、ガス遮断事象を検出し
たことを検知した際に２次側ガス系統へのガス供給を遮
断する第１ガス遮断工程と、ガス遮断事象が解消された
と判定した際に２次側ガス系統へのガス供給遮断状態を
解除して２次側ガス系統のガス供給の遮断状態を解除す
るガス供給自動復帰工程と、ガス遮断事象の種類に応じ
て第１ガス遮断工程及びガス供給自動復帰工程を実行す
るか否かを予め登録するガス遮断事象選択工程とを有す
る論理構成とすることにより、ガス遮断事象の解消時や
外部センサの停止時に、ガス遮断弁の開操作を行ってガ
ス遮断弁を開け、２次側ガス系統へのガス供給遮断状態
を解除するガス供給の復帰作業を、人手を介することな
く自動的に実行するガス遮断復帰方法を提供することを
課題としている。具体的には、地震等の被害が広範囲に
渡る災害によって、感震センサ（外部センサの一形態）
が作動し、前述の遮断モード処理における第１ガス遮断
工程が実行され、非常に多数のガスセキュリティ装置や
電子ガスメータが一斉に遮断状態になっているケースで
あっても、この遮断状態からガスセキュリティ装置や電
子ガスメータを復旧するためのガス遮断復帰方法をガス
セキュリティ装置や電子ガスメータが個別に独立して自
動的に実行し、その結果、従来のようにガス供給の復帰
作業に関する作業者からの問い合わせが発生することを
回避し、セキュリティセンターやガス管理会社に対して
問い合わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発生す
る事態を回避し、ガスセキュリティ装置や電子ガスメー
タの迅速かつ円滑な復旧を図るガス遮断復帰方法を提供
することを課題としている。

【００１５】第２に、ガス遮断弁よりも下流側に接続さ
れている２次側ガス系統に供給されるガスの供給異常を
検出してガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統に供
給されるガスの供給異常が解除されたことを検出してガ
スの供給を復帰するガスセキュリティ装置において、２
次側ガス系統におけるガス遮断事象を監視するガス遮断
事象監視手段と、ガス遮断事象を検出したことを検知し
た際にガス遮断弁の遮断制御を実行して２次側ガス系統
へのガス供給を遮断するガス遮断制御を実行するガス遮
断手段と、ガス遮断事象が解消されたと判定した際に２
次側ガス系統へのガス供給遮断状態を解除して２次側ガ
ス系統のガス供給の遮断状態を解除する自動復帰制御を
実行するガス供給自動復帰手段と、ガス遮断事象の種類
に応じてガス遮断手段及びガス供給自動復帰手段を実行
するか否かを予め登録して保持するガス遮断事象選択手
段とを有し、ガス遮断事象選択手段に登録されているガ
ス遮断事象の生起を検知した際に、ガス遮断手段が、外
部センサの異常状態の生起をガス遮断事象として検知し
た際にガス遮断弁の遮断制御を実行して２次側ガス系統
へのガス供給を遮断し、ガス供給自動復帰手段が、ガス
遮断弁の開制御を継続して２次側ガス系統へのガス供給
を継続する自動復帰制御を実行するハードウェア構成と
することにより、ガス遮断事象の解消時や外部センサの
停止時に、ガス遮断弁の開操作を行ってガス遮断弁を開
け、２次側ガス系統へのガス供給遮断状態を解除するガ
ス供給の復帰作業を、人手を介することなく自動的かつ
自立的に実行するガスセキュリティ装置を提供すること
を課題としている。具体的には、地震等の被害が広範囲
に渡る災害によって、感震センサ（外部センサの一形
態）が作動し、前述の遮断モード処理における第１ガス
遮断工程が実行され、非常に多数のガスセキュリティ装
置が一斉に遮断状態になっているケースであっても、こ
の遮断状態から復旧するためにガス遮断復帰方法を個別
に独立して自動的かつ自立的に実行し、その結果、従来
のようにガス供給の復帰作業に関する作業者からの問い
合わせが発生することを回避し、セキュリティセンター
やガス管理会社に対して問い合わせが輻湊するような事
態や無用の混乱が発生する事態を回避し、迅速かつ円滑
な復旧を図るガスセキュリティ装置を提供することを課
題としている。

【００１６】

【００１７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明により成された請求項１に記載の発明は、ガス遮
断弁２１よりも下流側に接続されている２次側ガス系統
３１Ｂに供給されるガスの供給異常を検出してガスの供
給を遮断し、また２次側ガス系統３１Ｂに供給されるガ
スの供給異常が解除されたことを検出してガスの供給を
復帰するガス遮断復帰方法において、２次側ガス系統３
１Ｂにおけるガス遮断事象をガス漏れ警報器や地震感震
器などの外部センサの異常の生起をガス遮断事象として
監視する第１ガス遮断事象監視工程と、当該ガス遮断事
象の生起を検知した際に当該２次側ガス系統３１Ｂへの
ガス供給を遮断する第１ガス遮断工程と、当該ガス遮断
事象が解消されたと判定した際に当該２次側ガス系統３
１Ｂへの当該ガス供給遮断状態を解除して当該２次側ガ
ス系統３１Ｂのガス供給の遮断状態を解除するガス供給
自動復帰工程とを有し、前記ガス遮断事象の種類に応じ
て、前記第１ガス遮断工程によるガス供給遮断状態の前
記ガス供給自動復帰工程による解除を実行するか否かを
予め登録しておき、該予め登録したガス遮断事象の生起
によって行われたガス供給遮断についてのみ前記ガス供
給自動復帰工程を行う論理構成とした。

【００１８】請求項１に記載の発明によれば、第１ガス
遮断事象監視工程が２次側ガス系統３１Ｂにおけるガス
遮断事象を監視し、第１ガス遮断工程がガス遮断事象を
検出したことを検知した際に２次側ガス系統３１Ｂへの
ガス供給を遮断することができるようになる。更に加え
て、ガス遮断事象選択工程を設けることによりガス遮断
事象の種類に応じて第１ガス遮断工程及びガス供給自動
復帰工程を実行するか否かを予め登録することができる
ようになる。その結果、第１ガス遮断事象監視工程の監
視下におけるガス遮断事象の解消時や外部センサ１６の
停止（すなわち、ガス遮断事象選択工程において予め登
録されているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の
解消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的に
ガス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開
け、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給遮断状態を解除
するガス供給の自動復帰作業を、人手を介することなく
自動的に実行できるようになる。具体的には、ガス遮断
事象選択工程において予め登録されているガス遮断事象
の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る災害によっ
て、感震センサ１６１（外部センサ１６の一形態）が作
動し、前述の遮断モード処理における第１ガス遮断工程
が実行され、非常に多数のガスセキュリティ装置１０や
電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態になっているケー
スであっても、ガス供給自動復帰工程が、ガス遮断事象
選択工程において予め登録されているガス遮断事象状態
からガスセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０を
復旧するためのガス遮断復帰方法をガスセキュリティ装
置１０や電子ガスメータ２０が個別に独立して自動的に
実行できるようになり、その結果、従来のようにガス供
給の復帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生す
ることを回避できるようになり、セキュリティセンター
３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊
するような事態や無用の混乱が発生する事態を回避でき
るようになり、ガスセキュリティ装置１０や電子ガスメ
ータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図ることができるよう
になる。

【００１９】

【００２０】

【００２１】

【００２２】

【００２３】

【００２４】

【００２５】

【００２６】

【００２７】

【００２８】

【００２９】

【００３０】

【００３１】

【００３２】

【００３３】

【００３４】

【００３５】

【００３６】

【００３７】

【００３８】

【００３９】

【００４０】

【００４１】上記課題を解決するため本発明により成さ
れた請求項２に記載の発明は、ガス遮断弁２１よりも下
流側に接続されている２次側ガス系統３１Ｂに供給され
るガスの供給異常を検出してガスの供給を遮断し、また
２次側ガス系統３１Ｂに供給されるガスの供給異常が解
除されたことを検出してガスの供給を復帰するガスセキ
ュリティ装置１０において、ガス漏れ警報器や地震感震
器などの外部センサの異常の生起をガス遮断事象として
監視するガス遮断事象監視手段１１と、当該ガス遮断事
象を検出したことを検知した際に当該ガス遮断弁２１の
遮断制御を実行して２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給
を遮断するガス遮断制御を実行するガス遮断手段１２
と、当該ガス遮断事象が解消されたと判定した際に当該
２次側ガス系統３１Ｂへの当該ガス供給遮断状態を解除
して当該２次側ガス系統３１Ｂのガス供給の遮断状態を
解除する自動復帰制御を実行するガス供給自動復帰手段
１３と、前記ガス遮断事象の種類に応じて、前記ガス遮
断手段によるガス供給遮断状態を解除する自動復帰制御
を前記ガス供給自動復帰手段により実行するか否かを予
め登録して保持するガス遮断事象選択手段とを有し、該
登録したガス遮断事象の生起によって行われたガス供給
遮断についてのみ前記ガス供給自動復帰手段が自動復帰
制御を行うようにしたと、前記ガス遮断事象の種類に応
じて、前記ガス遮断手段によるガス供給遮断状態を解除
する自動復帰制御を前記ガス供給自動復帰手段により実
行するか否かを予め登録して保持するガス遮断事象選択
手段とを有し、該予め登録したガス遮断事象の生起によ
って行われたガス供給遮断についてのみ前記ガス供給自
動復帰手段が自動復帰制御を行うようにした。

【００４２】請求項２に記載の発明によれば、ガス遮断
事象監視手段１１が２次側ガス系統３１Ｂにおけるガス
遮断事象を監視し、ガス遮断手段１２がガス遮断事象を
検出したことを検知した際に２次側ガス系統３１Ｂへの
ガス供給を遮断するガス遮断制御を実行することができ
るようになる。更に加えて、ガス遮断事象選択工程を設
けることによりガス遮断事象の種類に応じてガス遮断制
御及びガス供給自動復帰制御を実行するか否かを予め登
録することができるようになる。その結果、ガス遮断事
象監視手段１１の監視下におけるガス遮断事象の停止
（すなわち、ガス遮断事象選択手段１４において予め登
録されているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の
解消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的に
ガス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開
け、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給遮断状態を解除
する自動復帰制御を実行するガス供給の自動復帰作業
を、人手を介することなく自動的に実行できるようにな
る。具体的には、ガス遮断事象選択手段１４において予
め登録されているガス遮断事象の一形態として地震等の
被害が広範囲に渡る災害によって、感震センサ１６１
（ガスの供給異常を検出する一手段）が作動し、前述の
遮断モード処理におけるガス遮断手段１２が実行され、
非常に多数のガスセキュリティ装置１０や電子ガスメー
タ２０が一斉に遮断状態になっているケースであって
も、ガス供給自動復帰手段１３が、ガス遮断事象選択手
段１４において予め登録されているガス遮断事象状態か
らガスセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０を復
旧するためのガス遮断復帰方法をガスセキュリティ装置
１０や電子ガスメータ２０が個別に独立して自動的に実
行できるようになり、その結果、従来のようにガス供給
の自動復帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生
することを回避できるようになり、セキュリティセンタ
ー３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して問い合わせが輻
湊するような事態や無用の混乱が発生する事態を回避で
きるようになり、ガスセキュリティ装置１０や電子ガス
メータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図ることができるよ
うになる。

【００４３】

【００４４】

【００４５】

【００４６】

【００４７】

【００４８】

【００４９】

【００５０】

【００５１】

【００５２】

【００５３】

【発明の実施の形態】初めに、図面に基づき、本発明の
電子ガスメータの一実施形態を説明する。

【００５４】図１は、本発明にかかるガス遮断復帰方法
を実行するための電子ガスメータ２０の一実施形態を説
明するための機能ブロック図である。

【００５５】図１に示す電子ガスメータ２０は、後述す
るガスセキュリティ装置１０を用いたガスメータであっ
て、ＬＰガスを使用するユーザーの一般住宅、集合住
宅、店舗等に設けられ、使用されたＬＰガスの使用ガス
量Ｑを計量し、２次側ガス系統３１Ｂに供給されるＬＰ
ガスのガス漏れやガス器具の消し忘れ等の供給異常を検
出し、この供給異常を検出した２次側ガス系統３１Ｂに
対するＬＰガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統３
１Ｂに供給されるＬＰガスのガス漏れやガス器具の消し
忘れ等の供給異常が解除（ガス漏れの修繕やガス器具の
閉栓）されたことを検出してＬＰガスの供給を復帰（再
開）する機能を有し、後述するガスセキュリティ装置１
０、ガス供給流速計測手段２３、燃焼制御手段２２、ガ
ス遮断弁２１を中心にして構成されている。

【００５６】図１に示す燃焼制御手段２２は、ガス供給
路３１に接続されたガス機器を作動させて燃焼動作を促
す機能を有し、マイクロプロセッサーによってプログラ
ム処理を用いて実現している。

【００５７】図１に示すガス供給流速計測手段２３は、
安全確認制御に応じて、２次側ガス系統３１Ｂに生起し
たガス漏洩や地震感知等のガス漏洩や地震感知等のガス
遮断事象が解消されガス漏れ警報器や地震感震器等の外
部センサ１６が停止していることを外部センサ１６から
の信号を用いて確認した際に、２次側ガス系統３１Ｂの
ガス供給流速Ｖ（単位は［ｍ／分］）を検出し、また、
数分〜数１０分程度の安全確認時間Ｔが経過する間のガ
ス供給流速Ｖを計測する機能を有し、前述のマイクロプ
ロセッサーによってプログラム処理を用いて実現してい
る。

【００５８】ここで、ガス供給流速Ｖは、２次側ガス系
統３１Ｂに設けられガスの流速や流量を測定できる流量
センサ（外部センサ１６の一形態）によって計測された
パルス信号（流量パルス信号）によって前述のマイクロ
プロセッサーが算出している。流量センサとしては超音
波式の流量センサやリードスイッチ式の流量センサ、フ
ルイディック素子（圧力センサ）、フローセンサを用い
ることができる。

【００５９】また、外部センサ１６としては、その他
に、ガス漏れ警報器、地震感震器などが使用されてい
る。

【００６０】図１に示すガス遮断弁２１は、ガス供給路
３１の電子ガスメータ２０より下流側の２次側ガス系統
３１Ｂに設けられ、後述するガス遮断手段１２によるガ
ス遮断制御に応じて、ガス供給路３１内のＬＰガスの供
給を一時的に遮断する機能を有している。

【００６１】また、電子ガスメータ２０は、ＮＣＵ（図
示せず）を内蔵しており、ＮＣＵに接続された電話回線
を介して、セキュリティセンター３０Ａやガス管理会社
３０Ｂに通信接続されている。

【００６２】この場合、セキュリティセンター３０Ａや
ガス管理会社３０Ｂは、電文通信方式等の所定の通信プ
ロトコルに従って電子ガスメータ２０の作動状況を監視
してガス漏れやガス器具の異常な連続しよう異常な連続
使用をチェックしてユーザー側に連絡するセキュリティ
サービスや使用ガス量Ｑのデータをテレメトリックに収
集する自動検針業務を実行するケースが多い。

【００６３】この様なハードウェア構成において、後述
するガス遮断手段１２が、ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔ
c（単位は［ｍ／分］）を越えない場合に自動復帰制御
を保持し、ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔcを越えた場合
にガス遮断制御を実行してガス遮断事象が発生している
２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガスの供給を再び遮断す
るガス再遮断制御を実行する点に特徴を有している。

【００６４】このような電子ガスメータ２０によれば、
後述するガス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメ
モリに登録されているガス遮断事象の生起を検知した際
に、ガス遮断制御を実行し、後述するガス遮断事象監視
手段１１の監視下におけるガス遮断事象の停止（すなわ
ち、後述するガス遮断事象選択手段１４がアクセスでき
るメモリに予め登録されているガス遮断事象（論理遮断
事象の一事象）の解消、例えば、外部センサ１６の停
止）時に、自動的にガス遮断弁２１の開操作を行ってガ
ス遮断弁２１を開けてＬＰガスの供給を命令し、２次側
ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や地震感知等のガス
漏洩や地震感知等のガス遮断事象が解消されガス漏れ警
報器や地震感震器等の外部センサ１６が停止しているこ
とを外部センサ１６からの信号を用いて確認した際に、
２次側ガス系統３１Ｂのガス供給流速Ｖをガス供給流速
検出手段２３が検出し、数分〜数１０分程度の安全確認
時間Ｔが経過する間のガス供給流速Ｖをガス供給流速計
測手段２３が計測し、ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔcを
越えない場合にガス供給自動復帰制御の状態を維持し、
ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔcを越えた場合にガス遮断
事象が発生している２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス
の供給を再び遮断する自動復帰禁止制御を実行する安全
確認手段１５が、ガス供給自動復帰制御を実行した際
に、２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や地震感
知等のガス遮断事象を監視する機能と、ガス漏洩や地震
感知等のガス遮断事象が解消されガス漏れ警報器や地震
感震器等の外部センサ１６が停止していることを確認す
る安全確認制御を実行するので、２次側ガス系統３１Ｂ
へのＬＰガス供給の遮断状態を解除してＬＰガス供給を
再開する自動復帰制御を実行するガス供給の自動復帰作
業を、人手を介することなく自動的にかつ高い信頼性を
以て実行できるようになる。また、後述するガス遮断事
象選択手段１４において登録されていないガス遮断事象
の生起を検知した際に、２次側ガス系統３１Ｂへのガス
供給を遮断し、その遮断状態を継続するのでガス遮断復
旧の制御をガス遮断事象の種類に応じて選択的に実行す
ることができるようになる。

【００６５】具体的には、後述するガス遮断事象選択手
段１４がアクセスできるメモリに予め登録されているガ
ス遮断事象の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る
災害によって、感震センサ１６１（外部センサ１６の一
形態）が作動し、前述の遮断モード処理におけるガス遮
断制御が実行され、非常に多数の電子ガスメータ２０が
一斉に遮断状態になっているケースであっても、ガス供
給自動復帰手段１３が、後述するガス遮断事象選択手段
１４がアクセスできるメモリに予め登録されているガス
遮断事象から電子ガスメータ２０を選択的に復旧するた
めのガス遮断復帰方法を電子ガスメータ２０がハードウ
ェア及びソフトウェア上で個別に独立して自動的にかつ
高い信頼性を以て実行できるようになり、その結果、多
種多様なガス遮断事象の中で所望のガス遮断事象に対し
てのみ選択的にかつ限定的にガス遮断制御を行うことが
できるようになり、ＴＰＯに応じた柔軟性に富んだガス
遮断制御を行うことができるようになる。その結果、復
帰処理のセキュリティセンター３０Ａやガス管理会社３
０Ｂへの一極集中を回避して復帰処理の分散化を図るこ
とができるようになり、従来のようにガス供給の自動復
帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生すること
を回避する能力を高めることができるようになり、セキ
ュリティセンター３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して
問い合わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発生す
る事態を回避する能力を高めることができるようにな
り、電子ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図る能
力を高めることができるようになる。

【００６６】次に、図面に基づき、本発明のガスセキュ
リティ装置の一実施形態を説明する。

【００６７】図１は、本発明にかかるガス遮断復帰方法
を実行するためのガスセキュリティ装置１０の一実施形
態を説明するための機能ブロック図である。

【００６８】図１に示すガスセキュリティ装置１０は、
ガス遮断弁２１よりも下流側（ユーザー側）に連設され
ている２次側ガス系統３１Ｂに供給されるＬＰガスのガ
ス漏れやガス器具の消し忘れ等の供給異常を検出し、こ
の供給異常を検出した２次側ガス系統３１Ｂに対するＬ
Ｐガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統３１Ｂに供
給されるＬＰガスのガス漏れやガス器具（具体的には、
ガス給湯器）の消し忘れ等の供給異常が解除（ガス漏れ
の修繕やガス器具の閉栓）されたことを検出してＬＰガ
スの供給を復帰（再開）するガス供給自動復機能を実行
し、ガス遮断事象監視手段１１、ガス遮断手段１２、ガ
ス供給自動復帰手段１３、ガス遮断事象選択手段１４、
安全確認手段１５を中心とするハードウェア構成となっ
ている。

【００６９】図１に示すガス遮断事象監視手段１１は、
２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や地震感知等
のガス遮断事象を監視する機能を有し、前述のマイクロ
プロセッサーによってプログラム処理を用いて実現して
いる。

【００７０】図１に示すガス遮断手段１２は、ガス漏洩
や地震感知等のガス遮断事象を検出したことを検知した
際に、ガス遮断弁２１の遮断制御を実行して２次側ガス
系統３１Ｂへのガス供給を遮断するガス遮断制御を実行
する機能を有し、前述のマイクロプロセッサーによって
プログラム処理を用いて実現している。

【００７１】図１に示すガス供給自動復帰手段１３は、
ガス漏洩や地震感知等のガス遮断事象が解消されたと判
定した際に、２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の
遮断状態を解除して２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス
供給を再開する自動復帰制御を実行する機能を有し、前
述のマイクロプロセッサーによってプログラム処理を用
いて実現している。

【００７２】このようなハードウェア構成を備えたガス
セキュリティ装置１０においては、ガス遮断手段１２
が、ガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の
異常状態の生起をガス遮断事象として検知した際に、ガ
ス遮断弁２１の遮断制御を実行して２次側ガス系統３１
Ｂへのガス供給を遮断している。またガス遮断手段１２
が、外部センサ１６の作動を検知したことをガス遮断事
象として検知した際に、ガス遮断弁２１の遮断制御を実
行して２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮断するガ
ス遮断制御を実行している。

【００７３】ここで、ガス遮断手段１２は、ガス遮断事
象選択手段１４内のメモリに登録されているガス遮断事
象の生起を検知した際に、ガス遮断弁２１に対するガス
遮断制御を実行し、ガス遮断事象選択手段１４において
登録されていないガス遮断事象の生起を検知した際に
は、ガス供給自動復帰手段１３は、ガス遮断弁２１の閉
制御を継続して２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を復
旧する自動復帰制御を実行しない。

【００７４】このようなガス遮断手段１２を設けた場
合、ガス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメモリ
に登録されているガス遮断事象の生起を検知した際に、
ガス遮断制御を実行し、ガス遮断事象監視手段１１の監
視下におけるガス遮断事象の停止（すなわち、ガス遮断
事象選択手段１４がアクセスできるメモリに予め登録さ
れているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の解
消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的にガ
ス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けて
２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解
除してＬＰガス供給を再開する自動復帰制御を実行する
ガス供給の自動復帰作業を、人手を介することなくハー
ドウェア及びこれを制御するソフトウェア上で自動的に
実行できるようになる。また、ガス遮断事象選択手段１
４において登録されていないガス遮断事象の生起を検知
した際に、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮断
し、その遮断状態を継続するのでガス遮断復旧の制御を
ガス遮断事象の種類に応じて選択的に実行することがで
きるようになる。具体的には、ガス遮断事象選択手段１
４がアクセスできるメモリに予め登録されているガス遮
断事象の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る災害
によって、感震センサ１６１（外部センサ１６の一形
態）が作動し、前述の遮断モード処理におけるガス遮断
制御が実行され、非常に多数の電子ガスメータ２０が一
斉に遮断状態になっているケースであっても、ガス供給
自動復帰手段１３が、ガス遮断事象選択手段１４がアク
セスできるメモリに予め登録されているガス遮断事象か
ら電子ガスメータ２０を選択的に復旧するためのガス遮
断復帰方法を電子ガスメータ２０がハードウェア及びソ
フトウェア上で個別に独立して自動的に実行できるよう
になり、その結果、多種多様なガス遮断事象の中で所望
のガス遮断事象に対してのみ選択的にかつ限定的にガス
遮断制御を行うことができるようになり、ＴＰＯに応じ
た柔軟性に富んだガス遮断制御を行うことができるよう
になる。その結果、復帰処理のセキュリティセンター３
０Ａやガス管理会社３０Ｂへの一極集中を回避して復帰
処理の分散化を図ることができるようになり、従来のよ
うにガス供給の自動復帰作業に関する作業者からの問い
合わせが発生することを回避する能力を高めることがで
きるようになり、セキュリティセンター３０Ａやガス管
理会社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊するような事態
や無用の混乱が発生する事態を回避する能力を高めるこ
とができるようになり、電子ガスメータ２０の迅速かつ
円滑な復旧を図る能力を高めることができるようにな
る。

【００７５】一方、ガス供給自動復帰手段１３が、ガス
漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の異常状態
が解除されたこと（正常状態に戻ったこと）をガス遮断
事象の解消として検知した際に、２次側ガス系統３１Ｂ
へのＬＰガス供給の遮断状態を解除し、また外部センサ
１６の停止をガス遮断事象の解消として検知した際に、
２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解
除して２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給を再開す
る自動復帰制御を実行している。

【００７６】このようなガス供給自動復帰手段１３を設
けた場合、ガス遮断事象監視手段１１がガス漏れ警報器
や地震感震器等の外部センサ１６の異常状態の生起をガ
ス遮断事象として監視し、ガス遮断手段１２がガス漏れ
警報器や地震感震器等の外部センサ１６の異常状態の生
起をガス遮断事象として検知した際に、２次側ガス系統
３１Ｂへのガス供給を遮断するガス遮断制御を実行する
ことができるようになる。更に加えて、ガス供給自動復
帰手段１３がガス漏れ警報器や地震感震器等の外部セン
サ１６の異常状態が解除されたこと（正常状態に戻った
こと）をガス遮断事象の解消として検知した際に、２次
側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除し
て２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給を再開する自
動復帰制御を実行するので、ガス遮断事象監視手段１１
の監視下における外部センサ１６の停止（ガス遮断事象
の解消）時に、自動的にガス遮断弁２１の開操作を行っ
てガス遮断弁２１を開けてＬＰガスの供給を命令し、２
次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除
してＬＰガス供給を再開する自動復帰制御を実行するガ
ス供給の自動復帰作業を、人手を介することなくハード
ウェア及びこれを制御するソフトウェア上で自動的に実
行できるようになる。具体的には、ガス漏れ警報器や地
震感震器等の外部センサ１６の異常状態の一形態として
地震等の被害が広範囲に渡る災害によって、感震センサ
１６１（外部センサ１６の一形態）が作動し、前述の遮
断モード処理におけるガス遮断制御が実行され、非常に
多数の電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態になってい
るケースであっても、ガス供給自動復帰手段１３が、こ
のガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の異
常状態から電子ガスメータ２０を復旧するためのガス遮
断復帰方法を電子ガスメータ２０がハードウェア及びソ
フトウェア上で個別に独立して自動的に実行できるよう
になり、その結果、復帰処理のセキュリティセンター３
０Ａやガス管理会社３０Ｂへの一極集中を回避して復帰
処理の分散化を図ることができるようになり、従来のよ
うにガス供給の自動復帰作業に関する作業者からの問い
合わせが発生することを回避できるようになり、セキュ
リティセンター３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して問
い合わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発生する
事態を回避できるようになり、電子ガスメータ２０の迅
速かつ円滑な復旧を図ることができるようになる。

【００７７】ガス遮断事象選択手段１４は、ガス遮断事
象の種類に応じて、ガス遮断手段によるガス供給遮断状
態を解除する自動復帰制御をガス供給自動復帰手段によ
り実行するか否かを予め登録して保持する機能を有し、
前述のマイクロプロセッサーによってプログラム処理を
用いて実現している。ここで、ガス遮断事象の種類のデ
ータは、このマイクロプロセッサーでアクセス可能なＥ
ＥＰＲＯＭ等の電気的に書き込み可能なメモリ内に記憶
されている。

【００７８】ここでガス遮断事象選択手段１４は、前述
のＮＣＵに接続されてセキュリティセンター３０Ａやガ
ス管理会社３０Ｂからデータの入力操作ができるように
なっておいる。このため、セキュリティセンター３０Ａ
やガス管理会社３０Ｂは、電話回線とＮＣＵを介してガ
ス遮断制御の他にガス供給自動復帰制御を実行するか否
かを選択するためのガス遮断事象の種類をマイクロプロ
セッサーでアクセス可能なＥＥＰＲＯＭ等の電気的に書
き込み可能なメモリ内に遠隔操作により予め登録するこ
と（書き込むこと）ができる。

【００７９】このようなガス遮断事象選択手段１４を設
けた場合、ガス遮断事象選択工程を設けることによりガ
ス遮断事象の種類に応じてガス遮断制御の他にガス供給
自動復帰制御を実行するか否かを予め登録することがで
きるようになる。その結果、ガス遮断事象監視手段１１
の監視下におけるガス遮断事象の停止（すなわち、ガス
遮断事象選択手段１４がアクセスできるメモリに予め登
録されているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の
解消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的に
ガス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開け
てＬＰガスの供給を命令し、２次側ガス系統３１Ｂへの
ＬＰガス供給の遮断状態を解除してＬＰガス供給を再開
する自動復帰制御を実行するガス供給の自動復帰作業
を、人手を介することなくハードウェア及びこれを制御
するソフトウェア上で自動的に実行できるようになる。
具体的には、ガス遮断事象選択手段１４がアクセスでき
るメモリに予め登録されているガス遮断事象の一形態と
して地震等の被害が広範囲に渡る災害によって、感震セ
ンサ１６１（外部センサ１６の一形態）が作動し、前述
の遮断モード処理におけるガス遮断手段１２が実行さ
れ、非常に多数の電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態
になっているケースであっても、ガス供給自動復帰手段
１３が、ガス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメ
モリに予め登録されているガス遮断事象から電子ガスメ
ータ２０を復旧するためのガス遮断復帰方法を電子ガス
メータ２０がハードウェア及びソフトウェア上で個別に
独立して自動的に実行できるようになり、その結果、復
帰処理のセキュリティセンター３０Ａやガス管理会社３
０Ｂへの一極集中を回避して復帰処理の分散化を図るこ
とができるようになり、従来のようにガス供給の自動復
帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生すること
を回避できるようになり、セキュリティセンター３０Ａ
やガス管理会社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊するよ
うな事態や無用の混乱が発生する事態を回避できるよう
になり、電子ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図
ることができるようになる。

【００８０】安全確認手段１５は、自動復帰制御を実行
した際に、２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や
地震感知等のガス遮断事象を監視する機能と、ガス漏洩
や地震感知等のガス遮断事象が解消されガス漏れ警報器
や地震感震器等の外部センサ１６が停止していることを
確認する安全確認制御を実行する機能を有し、前述のマ
イクロプロセッサーによってプログラム処理を用いて実
現している。

【００８１】更に加えて安全確認手段１５は、ガス再遮
断制御を実行した場合に自動復帰制御の実行を禁止する
自動復帰禁止制御を実行する機能も備えている。

【００８２】このような安全確認手段１５を設けた場
合、ガス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメモリ
に登録されているガス遮断事象の生起を検知した際に、
ガス遮断制御を実行し、ガス遮断事象監視手段１１の監
視下におけるガス遮断事象の停止（すなわち、ガス遮断
事象選択手段１４がアクセスできるメモリに予め登録さ
れているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の解
消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的にガ
ス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けて
ＬＰガスの供給を命令し、２次側ガス系統３１Ｂに生起
したガス漏洩や地震感知等のガス漏洩や地震感知等のガ
ス遮断事象が解消されガス漏れ警報器や地震感震器等の
外部センサ１６が停止していることを外部センサ１６か
らの信号を用いて確認した際に、２次側ガス系統３１Ｂ
のガス供給流量Ｑsを検出するガス供給流量検出工程
と、数分〜数１０分程度の安全確認時間Ｔが経過する間
のガス供給流量Ｑsを計測するガス供給流量計測工程
と、ガス供給流量Ｑsが所定流量Ｑcを越えない場合にガ
ス供給自動復帰制御の状態を維持し、ガス供給流量Ｑs
が所定流量Ｑcを越えた場合にガス遮断事象が発生して
いる２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガスの供給を再び遮
断する自動復帰禁止制御を実行する一方、自動復帰禁止
制御を実行した場合にガス供給自動復帰制御の実行を禁
止するフェイルセーフ性に富んだ自動復帰禁止制御を実
行する安全確認手段１５が、ガス供給自動復帰制御を実
行した際に、２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩
や地震感知等のガス遮断事象を監視する機能と、ガス漏
洩や地震感知等のガス遮断事象が解消されガス漏れ警報
器や地震感震器等の外部センサ１６が停止していること
を確認する安全確認制御を実行するので、２次側ガス系
統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除してＬＰガ
ス供給を再開する自動復帰制御を実行するガス供給の自
動復帰作業を、人手を介することなく自動的にかつ高い
信頼性及びフェイルセーフ性を以て実行できるようにな
る。また、ガス遮断事象選択手段１４において登録され
ていないガス遮断事象の生起を検知した際に、２次側ガ
ス系統３１Ｂへのガス供給を遮断し、その遮断状態を継
続するのでガス遮断復旧の制御をガス遮断事象の種類に
応じて選択的に実行することができるようになる。具体
的には、ガス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメ
モリに予め登録されているガス遮断事象の一形態として
地震等の被害が広範囲に渡る災害によって、感震センサ
１６１（外部センサ１６の一形態）が作動し、前述の遮
断モード処理におけるガス遮断制御が実行され、非常に
多数の電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態になってい
るケースであっても、ガス供給自動復帰手段１３が、ガ
ス遮断事象選択手段１４がアクセスできるメモリに予め
登録されているガス遮断事象から電子ガスメータ２０を
選択的に復旧するためのガス遮断復帰方法を電子ガスメ
ータ２０がハードウェア及びソフトウェア上で個別に独
立して自動的にかつ高い信頼性及びフェイルセーフ性を
以て実行できるようになり、その結果、多種多様なガス
遮断事象の中で所望のガス遮断事象に対してのみ選択的
にかつ限定的にガス遮断制御を行うことができるように
なり、ＴＰＯに応じた柔軟性に富んだガス遮断制御を行
うことができるようになる。その結果、復帰処理のセキ
ュリティセンター３０Ａやガス管理会社３０Ｂへの一極
集中を回避して復帰処理の分散化を図ることができるよ
うになり、従来のようにガス供給の自動復帰作業に関す
る作業者からの問い合わせが発生することを回避する能
力を高いフェイルセーフ性を以て実現することができる
ようになり、セキュリティセンター３０Ａやガス管理会
社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊するような事態や無
用の混乱が発生する事態を回避する能力を高いフェイル
セーフ性を以て実現することができるようになり、電子
ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図る能力を高い
フェイルセーフ性を以て実現することができるようにな
る。

【００８３】以上説明したように、ガスセキュリティ装
置１０に依れば、ガス遮断事象監視手段１１が２次側ガ
ス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や地震感知等のガス遮
断事象を監視し、ガス遮断手段１２がガス漏洩や地震感
知等のガス遮断事象を検出したことを検知した際に、２
次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮断するガス遮断制
御を実行することができるようになる。更に加えて、ガ
ス供給自動復帰手段１３を設けることにより、ガス遮断
事象監視手段１１の監視下におけるガス遮断事象の解消
時や外部センサ１６の停止時に、自動的にガス遮断弁２
１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けてＬＰガスの
供給を命令し、２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給
の遮断状態を解除してＬＰガス供給を再開する自動復帰
制御を実行するガス供給の自動復帰作業を、人手を介す
ることなくハードウェア及びこれを制御するソフトウェ
ア上で自動的に実行できるようになる。具体的には、ガ
ス遮断事象の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る
災害によって、感震センサ１６１（ＬＰガスのガス漏れ
やガス器具の消し忘れ等の供給異常を検出する一手段）
が作動し、前述の遮断モード処理におけるガス遮断手段
１２が実行され、非常に多数の電子ガスメータ２０が一
斉に遮断状態になっているケースであっても、ガス供給
自動復帰手段１３が、このガス遮断事象状態から電子ガ
スメータ２０を復旧するためのガス遮断復帰方法を電子
ガスメータ２０がハードウェア及びソフトウェア上で個
別に独立して自動的に実行できるようになり、その結
果、復帰処理のセキュリティセンター３０Ａやガス管理
会社３０Ｂへの一極集中を回避して復帰処理の分散化を
図ることができるようになり、従来のようにガス供給の
自動復帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生す
ることを回避できるようになり、セキュリティセンター
３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊
するような事態や無用の混乱が発生する事態を回避でき
るようになり、電子ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復
旧を図ることができるようになる。

【００８４】次に、図面に基づき、本発明のガス遮断復
帰方法の一実施形態を説明する。

【００８５】図２は、スセキュリティ装置１０および電
子ガスメータ２０で実行されるガス遮断復帰方法の一実
施形態を説明するためのフローチャートである。

【００８６】図１に示すガス遮断復帰方法は、ガス遮断
弁２１よりも下流側（ユーザー側）に連設されている２
次側ガス系統３１Ｂに供給されるＬＰガスのガス漏れや
ガス器具の消し忘れ等の供給異常を検出し、この供給異
常を検出した２次側ガス系統３１Ｂに対するＬＰガスの
供給を遮断し、また２次側ガス系統３１Ｂに供給される
ＬＰガスのガス漏れやガス器具の消し忘れ等の供給異常
が解除（ガス漏れの修繕やガス器具の閉栓）されたこと
を検出してＬＰガスの供給を復帰（再開）する機能を備
え、ガス遮断事象選択工程（図示せず）、第１ガス遮断
事象監視工程（ステップＳ１）、第１ガス遮断工程（ス
テップＳ２）、ガス供給自動復帰工程（ステップＳ３〜
ステップＳ１０）とを有するソフトウェア構成となって
いる。

【００８７】ガス遮断事象選択工程（図示せず）は、ガ
ス遮断事象の種類に応じて第１ガス遮断工程（ステップ
Ｓ２）及びガス供給自動復帰工程（ステップＳ３〜ステ
ップＳ１０）を実行するか否かを前述のメモリに予め登
録する工程である。

【００８８】このようなガス遮断事象選択工程（図示せ
ず）によれば、ガス遮断事象選択工程（図示せず）を設
けることによりガス遮断事象の種類に応じて第１ガス遮
断工程（ステップＳ２）の他にガス供給自動復帰工程
（ステップＳ３〜ステップＳ１０）を実行するか否かを
前述のメモリに予め登録することができるようになる。
その結果、第１ガス遮断事象監視工程（ステップＳ１）
の監視下におけるガス遮断事象の停止（すなわち、ガス
遮断事象選択工程（図示せず）において予め登録されて
いるガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の解消、例
えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的にガス遮断
弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けてＬＰガ
スの供給を命令し、２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス
供給の遮断状態を解除（ステップＳ４→ステップＳ５）
するガス供給の自動復帰作業を、人手を介することなく
ハードウェア及びこれを制御するソフトウェア上で自動
的に実行できるようになる。具体的には、ガス遮断事象
選択工程（図示せず）において予め登録されているガス
遮断事象の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る災
害によって、感震センサ１６１（外部センサ１６の一形
態）が作動し、前述の遮断モード処理における第１ガス
遮断工程（ステップＳ２）が実行され、非常に多数のガ
スセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０が一斉に
遮断状態になっているケースであっても、ガス供給自動
復帰工程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）が、ガス遮
断事象選択工程（図示せず）において予め登録されてい
るガス遮断事象からガスセキュリティ装置１０や電子ガ
スメータ２０を復旧するためのガス遮断復帰方法をガス
セキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０がハードウ
ェア及びソフトウェア上で個別に独立して自動的に実行
できるようになり、その結果、復帰処理のセキュリティ
センター３０Ａやガス管理会社３０Ｂへの一極集中を回
避して復帰処理の分散化を図ることができるようにな
り、従来のようにガス供給の自動復帰作業に関する作業
者からの問い合わせが発生することを回避できるように
なり、セキュリティセンター３０Ａやガス管理会社３０
Ｂに対して問い合わせが輻湊するような事態や無用の混
乱が発生する事態を回避できるようになり、ガスセキュ
リティ装置１０や電子ガスメータ２０の迅速かつ円滑な
復旧を図ることができるようになる。

【００８９】第１ガス遮断事象監視工程（ステップＳ
１）は、２ガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ
１６の異常状態（ガス漏洩や地震）の生起をガス遮断事
象として監視する工程であって、前述のマイクロプロセ
ッサーで実行可能なプログラムコードによって記述され
ている。

【００９０】第１ガス遮断工程（ステップＳ２）は、論
理遮断の生起をガス遮断事象として検知した際に、２次
側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮断する工程であっ
て、ガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の
異常状態（ガス漏洩や地震）の生起をガス遮断事象とし
て検知した際に、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を
遮断する工程、または、外部センサ１６の作動を検知し
たことをガス遮断事象として検知した際に、２次側ガス
系統３１Ｂへのガス供給を遮断する工程であって、前述
のマイクロプロセッサーで実行可能なプログラムコード
によって記述されている。

【００９１】ガス供給自動復帰工程（ステップＳ３〜ス
テップＳ１０）は、論理遮断の解消をガス遮断事象の解
消として検知した際に（ステップＳ３のＹＥＳ（停
止）、ステップＳ６のＮＯ（停止））、２次側ガス系統
３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除（ステップＳ
４→ステップＳ５）して２次側ガス系統３１ＢへのＬＰ
ガス供給を実行する工程であって、ガス漏れ警報器や地
震感震器等の外部センサ１６の異常状態が解除されたこ
と（正常状態に戻ったこと）をガス遮断事象の解消とし
て検知した際に（ステップＳ３のＹＥＳ（停止）、ステ
ップＳ６のＮＯ（停止））、２次側ガス系統３１Ｂへの
ＬＰガス供給の遮断状態を解除（ステップＳ４→ステッ
プＳ５）して２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給を
実行する工程、または、外部センサ１６の停止をガス遮
断事象の解消として検知した際に（ステップＳ３のＹＥ
Ｓ（停止）、ステップＳ６のＮＯ（停止））、２次側ガ
ス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除（ステ
ップＳ４→ステップＳ５）して２次側ガス系統３１Ｂへ
のＬＰガス供給を実行する工程であって、前述のマイク
ロプロセッサーで実行可能なプログラムコードによって
記述されている。

【００９２】ここで、ガス供給自動復帰工程（ステップ
Ｓ３〜ステップＳ１０）は、２次側ガス系統３１Ｂに生
起したガス漏洩や地震感知等のガス遮断事象を監視する
と共に（ステップＳ６）、ガス漏洩や地震感知等のガス
遮断事象が解消されガス漏れ警報器や地震感震器等の外
部センサ１６が停止していることを確認する第２ガス遮
断事象監視工程（ステップＳ６，７）を実行する安全確
認工程（ステップＳ６，７，８）を備えたソフトウェア
構成と成っている。

【００９３】ここで安全確認工程（ステップＳ６，７，
８）は、ガス供給流量検出工程（ステップＳ７）、ガス
供給流量計測工程（ステップＳ７）、第２ガス遮断工程
（ステップＳ９，１０）、ガス供給自動復帰禁止工程
（ステップＳ８のＮＯ→ステップＳ６→ステップＳ７→
ステップＳ８）を有するソフトウェア構成と成ってい
る。

【００９４】ガス供給流速検出工程（ステップＳ７）
は、２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏洩や地震感
知等のガス遮断事象が解消されガス漏れ警報器や地震感
震器等の外部センサ１６が停止していることを外部セン
サ１６からの信号を用いて確認した際に（ステップＳ６
のＮＯ（停止））、２次側ガス系統３１Ｂのガス供給流
速Ｖを検出する工程である。

【００９５】ガス供給流量計測工程（ステップＳ７）
は、数分〜数１０分程度の安全確認時間Ｔが経過する間
のガス供給流量Ｑsを計測する工程である。

【００９６】第２ガス遮断工程（ステップＳ９，１０）
は、数分〜数１０分程度の安全確認時間Ｔが経過する間
のガス供給流速Ｖを計測するガス供給流速計測工程と、
ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔcを越えない場合にガス供
給自動復帰工程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）の実
行を保持し、ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔcを越えた場
合にガス遮断事象が発生している２次側ガス系統３１Ｂ
へのＬＰガスの供給を再び遮断する工程である。

【００９７】このようなガス供給流速検出工程（ステッ
プＳ７）、ガス供給流量計測工程（ステップＳ７）、第
２ガス遮断工程（ステップＳ９，１０）を設けた場合、
ガス遮断事象選択工程（図示せず）において登録されて
いるガス遮断事象の生起を検知した際に（ステップＳ１
のＹＥＳ（作動））、第１ガス遮断工程（ステップＳ
２）を実行し、第１ガス遮断事象監視工程（ステップＳ
１）の監視下におけるガス遮断事象の停止（すなわち、
ガス遮断事象選択工程（図示せず）において予め登録さ
れているガス遮断事象（論理遮断事象の一事象）の解
消、例えば、外部センサ１６の停止）時に、自動的にガ
ス遮断弁２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けて
ＬＰガスの供給を命令し、２次側ガス系統３１Ｂに生起
したガス漏洩や地震感知等のガス遮断事象が解消されガ
ス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６が停止し
ていることを外部センサ１６からの信号を用いて確認し
た際に、２次側ガス系統３１Ｂのガス供給流速Ｖを検出
するガス供給流速検出工程と、数分〜数１０分程度の安
全確認時間Ｔが経過する間のガス供給流速Ｖを計測する
ガス供給流速計測工程と、ガス供給流速Ｖが所定流速Ｔ
cを越えない場合にガス供給自動復帰工程（ステップＳ
３〜ステップＳ１０）の実行を保持し、ガス供給流速Ｖ
が所定流速Ｔcを越えた場合にガス遮断事象が発生して
いる２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガスの供給を再び遮
断する第２ガス遮断工程（ステップＳ９，１０）とを実
行する安全確認工程（ステップＳ６，７，８）が、ガス
供給自動復帰工程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）を
実行した際に、２次側ガス系統３１Ｂに生起したガス漏
洩や地震感知等のガス遮断事象を監視すると共に（ステ
ップＳ６）、ガス漏洩や地震感知等のガス遮断事象が解
消されガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６
が停止していることを確認する第２ガス遮断事象監視工
程（ステップＳ６，７）を実行するので、２次側ガス系
統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除（ステップ
Ｓ４→ステップＳ５）するガス供給の自動復帰作業を、
人手を介することなく自動的にかつ高い信頼性を以て実
行できるようになる。また、ガス遮断事象選択工程（図
示せず）において登録されていないガス遮断事象の生起
を検知した際に、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を
遮断し、その遮断状態を継続するのでガス遮断復旧の制
御をガス遮断事象の種類に応じて選択的に実行すること
ができるようになる。具体的には、ガス遮断事象選択工
程（図示せず）において予め登録されているガス遮断事
象の一形態として地震等の被害が広範囲に渡る災害によ
って、感震センサ１６１（外部センサ１６の一形態）が
作動し、前述の遮断モード処理における第１ガス遮断工
程（ステップＳ２）が実行され、非常に多数のガスセキ
ュリティ装置１０や電子ガスメータ２０が一斉に遮断状
態になっているケースであっても、ガス供給自動復帰工
程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）が、ガス遮断事象
選択工程（図示せず）において予め登録されているガス
遮断事象からガスセキュリティ装置１０や電子ガスメー
タ２０を選択的に復旧するためのガス遮断復帰方法をガ
スセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０がハード
ウェア及びソフトウェア上で個別に独立して自動的にか
つ高い信頼性を以て実行できるようになり、その結果、
多種多様なガス遮断事象の中で所望のガス遮断事象に対
してのみ選択的にかつ限定的にガス遮断制御を行うこと
ができるようになり、ＴＰＯに応じた柔軟性に富んだガ
ス遮断制御を行うことができるようになる。その結果、
復帰処理のセキュリティセンター３０Ａやガス管理会社
３０Ｂへの一極集中を回避して復帰処理の分散化を図る
ことができるようになり、従来のようにガス供給の自動
復帰作業に関する作業者からの問い合わせが発生するこ
とを回避する能力を高めることができるようになり、セ
キュリティセンター３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対し
て問い合わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発生
する事態を回避する能力を高めることができるようにな
り、ガスセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０の
迅速かつ円滑な復旧を図る能力を高めることができるよ
うになる。

【００９８】ガス供給自動復帰禁止工程（ステップＳ８
のＮＯ→ステップＳ６→ステップＳ７→ステップＳ８）
は、安全確認工程（ステップＳ６，７，８）は、第２ガ
ス遮断工程（ステップＳ９，１０）を実行した場合にガ
ス供給自動復帰工程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）
の実行を禁止するを有する工程である。

【００９９】このようなガス供給自動復帰禁止工程（ス
テップＳ８のＮＯ→ステップＳ６→ステップＳ７→ステ
ップＳ８）を設けた場合、ガス遮断事象選択工程（図示
せず）において予め登録されているガス遮断事象の一形
態として地震等の被害が広範囲に渡る災害によって、感
震センサ１６１（外部センサ１６の一形態）が作動し、
前述の遮断モード処理における第１ガス遮断工程（ステ
ップＳ２）が実行され、非常に多数のガスセキュリティ
装置１０や電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態になっ
ているケースであっても、ガス供給自動復帰工程（ステ
ップＳ３〜ステップＳ１０）が、ガス遮断事象選択工程
（図示せず）において予め登録されているガス遮断事象
からガスセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０を
選択的に復旧するためのガス遮断復帰方法をガスセキュ
リティ装置１０や電子ガスメータ２０がハードウェア及
びソフトウェア上で個別に独立して自動的にかつ高い信
頼性及びフェイルセーフ性を以て実行できるようにな
り、その結果、多種多様なガス遮断事象の中で所望のガ
ス遮断事象に対してのみ選択的にかつ限定的にガス遮断
制御を行うことができるようになり、ＴＰＯに応じた柔
軟性に富んだガス遮断制御を行うことができるようにな
る。その結果、復帰処理のセキュリティセンター３０Ａ
やガス管理会社３０Ｂへの一極集中を回避して復帰処理
の分散化を図ることができるようになり、従来のように
ガス供給の自動復帰作業に関する作業者からの問い合わ
せが発生することを回避する能力を高いフェイルセーフ
性を以て実現することができるようになり、セキュリテ
ィセンター３０Ａやガス管理会社３０Ｂに対して問い合
わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発生する事態
を回避する能力を高いフェイルセーフ性を以て実現する
ことができるようになり、ガスセキュリティ装置１０や
電子ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図る能力を
高いフェイルセーフ性を以て実現することができるよう
になる。本ガス遮断復帰方法では、ガス遮断事象選択工
程（図示せず）において登録されているガス遮断事象の
生起を検知した際に（ステップＳ１のＹＥＳ（作
動））、第１ガス遮断工程（ステップＳ２）を実行し、
これに続いてガス供給自動復帰工程（ステップＳ３〜ス
テップＳ１０）を実行し、ガス遮断事象選択工程（図示
せず）において登録されていないガス遮断事象の生起を
検知した際に、２次側ガ ス系統３１Ｂへのガス供給を遮
断し、その遮断状態を継続するソフトウェア構成と成っ
ている。

【０１００】すなわち、ガス遮断事象選択工程（図示せ
ず）において登録されているガス遮断事象の生起を検知
した際に（ステップＳ１のＹＥＳ（作動））、第１ガス
遮断工程（ステップＳ２）を実行し、第１ガス遮断事象
監視工程（ステップＳ１）の監視下におけるガス遮断事
象の停止（すなわち、ガス遮断事象選択工程（図示せ
ず）において予め登録されているガス遮断事象（論理遮
断事象の一事象）の解消、例えば、外部センサ１６の停
止）時に、自動的にガス遮断弁２１の開操作を行ってガ
ス遮断弁２１を開けてＬＰガスの供給を命令し、２次側
ガス系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除（ス
テップＳ４→ステップＳ５）するガス供給の自動復帰作
業を、人手を介することなくハードウェア及びこれを制
御するソフトウェア上で自動的に実行できるようにな
る。また、ガス遮断事象選択工程（図示せず）において
登録されていないガス遮断事象の生起を検知した際に、
２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮断し、その遮断
状態を継続するのでガス遮断復旧の制御をガス遮断事象
の種類に応じて選択的に実行することができるようにな
る。具体的には、ガス遮断事象選択工程（図示せず）に
おいて予め登録されているガス遮断事象の一形態として
地震等の被害が広範囲に渡る災害によって、感震センサ
１６１（外部センサ１６の一形態）が作動し、前述の遮
断モード処理における第１ガス遮断工程（ステップＳ
２）が実行され、非常に多数のガスセキュリティ装置１
０や電子ガスメータ２０が一斉に遮断状態になっている
ケースであっても、ガス供給自動復帰工程（ステップＳ
３〜ステップＳ１０）が、ガス遮断事象選択工程（図示
せず）において予め登録されているガス遮断事象からガ
スセキュリティ装置１０や電子ガスメータ２０を選択的
に復旧するためのガス遮断復帰方法をガスセキュリティ
装置１０や電子ガスメータ２０がハードウェア及びソフ
トウェア上で個別に独立して自動的に実行できるように
なり、その結果、多種多様なガス遮断事象の中で所望の
ガス遮断事象に対してのみ選択的にかつ限定的にガス遮
断制御を行うことができるようになり、ＴＰＯに応じた
柔軟性に富んだガス遮断制御を行うことができるように
なる。その結果、復帰処理のセキュリティセンター３０
Ａやガス管理会社３０Ｂへの一極集中を回避して復帰処
理の分散化を図ることができるようになり、従来のよう
にガス供給の自動復帰作業に関する作業者からの問い合
わせが発生することを回避する能力を高めることができ
るようになり、セキュリティセンター３０Ａやガス管理
会社３０Ｂに対して問い合わせが輻湊するような事態や
無用の混乱が発生する事態を回避する能力を高めること
ができるようになり、ガスセキュリティ装置１０や電子
ガスメータ２０の迅速かつ円滑な復旧を図る能力を高め
ることができるようになる。

【０１０１】以上説明したように、ガス遮断復帰方法の
一実施形態によれば、第１ガス遮断事象監視工程（ステ
ップＳ１）がガス漏れ警報器や地震感震器等の外部セン
サ１６の異常状態（ガス漏洩や地震）の生起をガス遮断
事象として監視し、第１ガス遮断工程（ステップＳ２）
がガス漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の異
常状態（ガス漏洩や地震）の生起をガス遮断事象として
検知した際に、２次側ガス系統３１Ｂへのガス供給を遮
断することができるようになる。更に加えて、ガス供給
自動復帰工程（ステップＳ３〜ステップＳ１０）がガス
漏れ警報器や地震感震器等の外部センサ１６の異常状態
が解除されたこと（正常状態に戻ったこと）をガス遮断
事象の解消として検知した際に（ステップＳ３のＹＥＳ
（停止）、ステップＳ６のＮＯ（停止））、２次側ガス
系統３１ＢへのＬＰガス供給の遮断状態を解除（ステッ
プＳ４→ステップＳ５）して２次側ガス系統３１Ｂへの
ＬＰガス供給を実行するので、第１ガス遮断事象監視工
程（ステップＳ１）の監視下における外部センサ１６の
停止（ガス遮断事象の解消）時に、自動的にガス遮断弁
２１の開操作を行ってガス遮断弁２１を開けてＬＰガス
の供給を命令し、２次側ガス系統３１ＢへのＬＰガス供
給の遮断状態を解除（ステップＳ４→ステップＳ５）す
るガス供給の自動復帰作業を、人手を介することなくハ
ードウェア及びこれを制御するソフトウェア上で自動的
に実行できるようになる。

【０１０２】

【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、第１ガ
ス遮断事象監視工程の監視下におけるガス遮断事象の解
消時や外部センサの停止時に、自動的にガス遮断弁の開
操作を行ってガス遮断弁を開け、２次側ガス系統へのガ
ス供給遮断状態を解除するガス供給の自動復帰作業を、
人手を介することなく自動的に実行できるようになる。
具体的には、ガス遮断事象の一形態として地震等の被害
が広範囲に渡る災害によって、感震センサ（ガスの供給
異常を検出する一手段）が作動し、前述の遮断モード処
理における第１ガス遮断工程が実行され、非常に多数の
ガスセキュリティ装置や電子ガスメータが一斉に遮断状
態になっているケースであっても、ガス供給自動復帰工
程が、このガス遮断事象状態からガスセキュリティ装置
や電子ガスメータを復旧するためのガス遮断復帰方法を
ガスセキュリティ装置や電子ガスメータが個別に独立し
て自動的に実行できるようになり、その結果、従来のよ
うにガス供給の自動復帰作業に関する作業者からの問い
合わせが発生することを回避できるようになり、セキュ
リティセンターやガス管理会社に対して問い合わせが輻
湊するような事態や無用の混乱が発生する事態を回避で
きるようになり、ガスセキュリティ装置や電子ガスメー
タの迅速かつ円滑な復旧を図ることができるようにな
る。

【０１０３】請求項２に記載の発明によれば、ガス供給
の自動復帰作業を、人手を介することなく自動的にかつ
高い信頼性及びフェイルセーフ性を以て実行できるよう
になる。また、ガス遮断事象選択手段において登録され
ていないガス遮断事象の生起を検知した際に２次側ガス
系統３１Ｂへのガス供給を遮断し、その遮断状態を継続
するのでガス遮断復旧の制御をガス遮断事象の種類に応
じて選択的に実行することができるようになる。具体的
には、ガス遮断事象選択手段において予め登録されてい
るガス遮断事象の一形態として地震等の被害が広範囲に
渡る災害によって、感震センサ（外部センサの一形態）
が作動し、前述の遮断モード処理におけるガス遮断制御
が実行され、非常に多数のガスセキュリティ装置や電子
ガスメータが一斉に遮断状態になっているケースであっ
ても、ガス供給自動復帰手段が、ガス遮断事象選択手段
において予め登録されているガス遮断事象からガスセキ
ュリティ装置や電子ガスメータを選択的に復旧するため
のガス遮断復帰方法をガスセキュリティ装置や電子ガス
メータが個別に独立して自動的にかつ高い信頼性及びフ
ェイルセーフ性を以て実行できるようになり、その結
果、多種多様なガス遮断事象の中で所望のガス遮断事象
に対してのみ選択的にかつ限定的にガス遮断の復帰制御
を行うことができるようになり、ＴＰＯに応じた柔軟性
に富んだガス遮断制御を行うことができるようになる。
その結果、従来のようにガス供給の自動復帰作業に関す
る作業者からの問い合わせが発生することを回避する能
力を高いフェイルセーフ性を以て実現することができる
ようになり、セキュリティセンターやガス管理会社に対
して問い合わせが輻湊するような事態や無用の混乱が発
生する事態を回避する能力を高いフェイルセーフ性を以
て実現することができるようになり、ガスセキュリティ
装置や電子ガスメータの迅速かつ円滑な復旧を図る能力
を高いフェイルセーフ性を以て実現することができるよ
うになる。

【０１０４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるガス遮断復帰方法を実行するた
めのガスセキュリティ装置および電子ガスメータの一実
施形態を説明するための機能ブロック図である。

【図２】図１のガスセキュリティ装置および電子ガスメ
ータで実行されるガス遮断復帰方法の一実施形態を説明
するためのフローチャートである。

【図３】従来のガスセキュリティ装置および電子ガスメ
ータで実行されるガス遮断復帰方法を説明するためのフ
ローチャートである。

【符号の説明】

１０…ガスセキュリティ装置（マイクロプロセッサー） １１…ガス遮断事象監視手段（マイクロプロセッサー） １２…ガス遮断手段（マイクロプロセッサー） １３…ガス供給自動復帰手段（マイクロプロセッサー） １４…ガス遮断事象選択手段（マイクロプロセッサー） １ ６…外部センサ １６１…感震センサ ２０…電子ガスメータ ２１…ガス遮断弁 ２２…燃焼制御手段 ３ ０Ａ…セキュリティセンター ３０Ｂ…ガス管理会社 ３１Ｂ…２次側ガス系統 ３１…ガス供給路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス遮断弁よりも下流側に接続されてい
   る２次側ガス系統に供給されるガスの供給異常を検出し
   てガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統に供給され
   るガスの供給異常が解除されたことを検出してガスの供
   給を復帰するガス遮断復帰方法において、ガス漏れ警報器や地震感震器などの外部センサの異常の
   生起をガス遮断事象として 監視する第１ガス遮断事象監
   視工程と、当該ガス遮断事象の生起を検知した際に当該
   ２次側ガス系統へのガス供給を遮断する第１ガス遮断工
   程と、当該ガス遮断事象が解消されたと判定した際に当
   該２次側ガス系統への当該ガス供給遮断状態を解除して
   当該２次側ガス系統のガス供給の遮断状態を解除するガ
   ス供給自動復帰工程とを有し、前記ガス遮断事象の種類
   に応じて、前記第１ガス遮断工程によるガス供給遮断状
   態の前記ガス供給自動復帰工程による解除を実行するか
   否かを予め登録しておき、該予め登録したガス遮断事象
   の生起によって行われたガス供給遮断についてのみ前記
   ガス供給自動復帰工程を行うようにしたことを特徴とす
   るガス遮断復帰方法。
2. 【請求項２】 ガス遮断弁よりも下流側に接続されてい
   る２次側ガス系統に供給されるガスの供給異常を検出し
   てガスの供給を遮断し、また２次側ガス系統に供給され
   るガスの供給異常が解除されたことを検出してガスの供
   給を復帰するガスセキュリティ装置において、ガス漏れ警報器や地震感震器などの外部センサの異常の
   生起をガス遮断事象として 監視するガス遮断事象監視手
   段と、 当該ガス遮断事象を検出したことを検知した際に当該ガ
   ス遮断弁の遮断制御を実行して２次側ガス系統へのガス
   供給を遮断するガス遮断制御を実行するガス遮断手段
   と、 当該ガス遮断事象が解消されたと判定した際に当該２次
   側ガス系統への当該ガス供給遮断状態を解除して当該２
   次側ガス系統のガス供給の遮断状態を解除する自動復帰
   制御を実行するガス供給自動復帰手段と、 前記ガス遮断事象の種類に応じて、前記ガス遮断手段に
   よるガス供給遮断状態を解除する自動復帰制御を前記ガ
   ス供給自動復帰手段により実行するか否かを予 め登録 し
   て保持するガス遮断事象選択手段とを有し、 該予め登録したガス遮断事象の生起によって行われたガ
   ス供給遮断についてのみ前記ガス供給自動復帰手段が自
   動復帰制御を行うようにした ことを特徴とするガスセキ
   ュリティ装置。