JP3032266B2 - 新規なα―グルコシダーゼ抑制剤 - Google Patents

新規なα―グルコシダーゼ抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−
アラビニトール誘導体類、その製法、その最終用途への
応用、特に糖尿病処置への使用に関する。
〔発明が解決しようとする課題〕
更に詳しくは、本発明は1,4−ジデオキシ−1,4−イミ
ノ−D−アラビニトールのN−グリコシル誘導体類、そ
れらの化学的製法、それらのα−グルコシダーゼ阻害性
及びそれらの糖尿病、肥満、及びレトロウイルス、特に
後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因と報告されている
HIVウイルス、と関連する疾病の処置における最終用途
への応用に関する。
〔課題を解決する手段〕
更に詳しくは、本発明は式 [式中nは0、1又は2であり、Rは、1−3個のヘキ
ソース又はペントース単位を含有する、グリコシル、又
はアノマ−炭素原子上に位置するヒドロキシルにエ−テ
ル又はアシル基を有するエ−テル化若しくはアシル化さ
れたグリコシル基である。]の1,4−ジデオキシ−1,4−
イミノ−D−アラビニトール誘導体、その光学若しくは
幾何異性体、又は薬学的に受け入れられるその酸付加塩
類に関する。
酸付加塩類は、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸
等の無機酸類と;また例えば酢酸、プロピオン酸、グリ
コール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、フ
マール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン
酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸とジヒドロキシ
マレイン酸、安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、マン
デル酸等のような有機カルボン酸類と;及びメタンスル
ホン酸とp−トルエンスルホン酸のような有機スルホン
酸類との塩型である。
一般に、一、二、又は三糖類の部分(すなわちRで定
義されるグリコシル部分)は、ペントース又はヘキソー
ス環の環外炭素又は環炭素原子を通して、1,4−ジデオ
キシ−1,4−イミノ−D−アラビニトール部分の窒素原
子に、直接に又は(CH2アルキレン架橋を通して結
合でき、それによって各個々のクリコシル部分に種々の
位置異性体を形成する。また、同様な又は異なったペン
トース又はヘキソース部分は、グリコシド酸素架橋を通
して互いに結合でき、その場合、架橋の酸素原子はグリ
コシル基を構成するペントース又はヘキソース部分の環
外及び/又は環内炭素原子に結合される。ここでも、位
置異性体がすべて、本発明の範囲内にあるものとして考
慮されている。
式IでRの指定によって意図されるグリコシル基の例
は、グルコシル、ガラクトシル、フコシル、フルクトシ
ル、マンノシル、リボシル、アラビノシル、キシロシ
ル、アロシル、アルトロシル、グロシル、イドシル、タ
ロシル、及びリキソシルのような一糖類;イソマルトシ
ル、トレハロシル、α及びβセロビオシル、マルトシル
のような二糖類;及びマルトトリオシルとセロトリオシ
ルのような三糖類である。好ましいグリコシル基は6−
又は4−グルコシル、1−又は6−フルクトシル、6−
又は4−マルトシル、及び6−又は4−イソマルトシル
である。エーテル誘導体類は、アノマー炭素原子に結合
されたヒドロキシル基がエーテル化されて、C1-6アルキ
ル誘導体、好ましくはメチルと、フェニル及びベンジル
のような芳香族誘導体類とを包含する。遊離ヒドロキシ
基とアルカン酸又は安息香酸との反応によってアノマー
炭素原子に形成されるようなアシル誘導体類も包括され
るが、但しこのようなアシル化部分は、グリコシル基か
ら容易に除去できる。好ましいアシル基は、酢酸又は安
息香酸で形成されるアシル基である。
本発明の化合物はこの技術で知られている方法と類似
の方法で製造される。適当にヒドロキシが保護された1,
4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニト−ル
(2)を適当にヒドロキシが保護されたグリコシルトリ
フレ−ト又はハライド、好ましくはアイオダイドと縮合
させるのが好ましい。1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−
D−アラビニト−ルがトリフレ−トと反応させられると
きは、この反応を、アルコール及び無水溶媒、好ましく
は塩素化溶媒例えばクロロホルム中で、窒素又はアルゴ
ン下で、約1〜3日反応が完了するまで、等モル量の反
応体の混合物を還流することによって実施する。反応生
成物の単離及び精製の標準的手順に従って、保護基を除
去し、所望生成物を得る。脱ベンジル化は、パラジウム
又は炭素などの触媒を用いて、例えばエタノ−ル等の適
当な溶媒中で、触媒水素添加すること、又はシクロヘキ
サンとメタノ−ルを用いるトランスファ−水素添加をお
こなうこと等、標準の技術で容易に実施される。(部分
的又は完全な)エステルがヒドロキシ保護基として使用
されるときは、最初にエステル基を、メタノ−ル中で水
酸化アルカリ、例えばナトリウムメトキシドで処理して
エステルを加水分解し、次に前記の水素添加手順を用い
てベンジルエ−テルを脱保護するのが好ましい。
グリコシルハライドが1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ
−D−アラビニト−ルと結合される場合には、反応は適
当にヒドロキシ保護された反応体を乾燥ジメチルホルム
アミド(DMF)又は他の均等に作用する溶媒中で、60〜9
0℃で約12〜36時間加熱することにより実施され、この
加熱は過剰量の弱塩基(K2CO3)又は分子篩、好ましく
はアミンに対する過剰モル量(3倍まで)のハライドを
用いて実施される。
前記の反応は次の反応経路A及びBによって説明され
る。
より一般的な記載法では、次の反応経路が式Iの化合
物が製造できる方法を説明する。
式中Xはハライド又はトリフレ−トであり、R′はヒ
ドロキシ保護グリコシル部分であり、Pgはヒドロキシ保
護基、好ましくはベンジルであり、nは0、1又は2で
ある。
適当にヒドロキシ保護されたグリコシルハライド
(6)及びトリフレート(3)は、ヒドロキシ基がエス
テル又はエーテル部分で保護された場合のグリコシル基
(式Iに定義の通り)である。好ましいエステル類はア
セテート又はベンゾエートエステル類であるが、その他
のアルカノイルエステル類、特に6個までの炭素原子を
含有するものも使用できる。好ましいエーテル類はベン
ジルエーテルである。このような保護化合物類は、この
技術で周知であり理解されている標準手順によって調製
できる。ヒドロキシ保護中間体の選択及び製造は、必要
に応じて選択的脱保護に対する必要な技術を考慮する。
グリコシルトリフレート類(このうちで化合物3が代
表)は、ヒドロキシ保護グリコシルを無水トリフルオロ
−メチルスルホネートと塩素化溶媒中で約−78℃ないし
−10℃で約1−3時間反応させるなど、標準手順によっ
て調製される。
グリコシドハライド類(このうちで化合物6が代表)
は、標準手順により、適当にヒドロキシ保護された、一
つの遊離ヒドロキシ基を保持したグリコシドから出発し
て調製できる。これらの場合、アルコールはスエルン酸
化(ジメチルスルホキシドとトリエチルアミン中での塩
化オキサリルでの処理)によって、そのアルデヒドに転
化され、続いてウィティヒ反応(n−ブチルリチウム、
カリウム第三ブトキシド及び第三ブタノール各1当量を
テトラヒドロフラン中で室温で約4−8時間使用して、
臭化メチルトリフェニルホスホニウムから調製される
「イリド」を経由)により、アルデヒドはオレフィンに
現場転化される。オレフィンは、ハイドロボレーション
(窒素下にホウ素ジメチルサルファイド処理に続く、過
酸化水素と水酸化ナトリウムでの酸化)によって、対応
するアルコールに転化される。アルコールは、メシル化
(−15℃〜0℃で、過剰なNEt3中のCH2Cl2中で塩化メシ
ル処理)され、メシレートは、好ましくはヨウ化物を使
用して、(エーテル中、0℃でマグネシウムハライドで
の処理によって)そのハライドへ転化される。
〔実施例〕
以下の実施例は、本発明化合物類の調製に適した方法
及び手法を例示している。
実施例1 メチル−L−キシロフラノシドの調製 L−キシロース(25g,0.167mol)をメタノール(480m
L)中でドライアライト(11g)及び濃硫酸(3.4mL)と
ともに5時間室温で攪拌した。混合物を濾去し、すばや
くメタノ−ル中のアンバ−リストA21によって中性pHま
で処理した。混合物を乾固した。フラッシュシリカゲル
上でのフラッシュクロマトグラフィそして95:5の酢酸エ
チルメタノ−ルの混合物での溶離で油としてアノマ−の
混合物でメチル−L−キシロフラノシドを生じた(17.8
g,65%)。
実施例2 メチル 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−
キシロフラノシドの調製 テトラヒドロフラン(125mL)とジメチルホルムアミ
ド(250mL)の混合物中の水素化ナトリウム(14.3g,0.3
6mol,ペンタンで3回洗浄した鉱油中の60%)の懸濁液
に滴下により攪拌下でベンジルブロミド(42.6mL,0.36m
ol)、メチル−L−キシロフラノシド(18.96g,0.116mo
l)及びテトラ−n−ブチルアンモニウムアイオダイド
(1.86g)であってテトラヒドロフラン(125mL)とジメ
チルホルモアミド(250mL)中に溶解されたものの混合
物を加えた。混合物を一夜室温で攪拌した。飽和硫酸ア
ンモニウム水溶液を加えた。混合物を減圧乾固した。残
留物を水とともに取りだし、酢酸エチルで3回抽出し
た。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧
下で濃縮し、油を得た。シリカゲル上のフラッシュクロ
マトグラフィ、そしてシクロヘキサンと酢酸エチルの8:
2混合物での溶離によって、油としてアノマ−ノ混合物
としてメチル 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシ
ロフラノシドを生じた(22.7g,45%)。
実施例3 メチル 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−
キシロフラノ−スの調製 メチル 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシロフ
ラノシド(22.7g,56.30mmol)を0℃でトリフルオロ酢
酸と水(200mL)の9:1混合物中に0℃で溶解し、0℃で
一夜攪拌した。混合物を減圧乾固した。油状残留物を酢
酸エチル中に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液で3回
洗浄した、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過
し、減圧乾固し、油を得た。シリカゲル上での7:3のシ
クロヘキサンと酢酸エチルの混合物で溶離するフラッシ
ュクロマトグラフィによりメチル 2,3,5−トリ−O−
ベンジル−L−キシロフラノ−スを油として生じた(1
1.7g,53%)。
実施例4 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシリト
−ルの調製 メチル 2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシロフ
ラノ−ス(11.7g,27.92mmol)をエタノ−ル(150mL)中
に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(0.844g,30.5mmo
l)を加えた。混合物を2時間0℃で攪拌した。反応を
引続きアセトンと酢酸で処理した。混合物を減圧下で濃
縮した。残留物を水に取りだし、酢酸エチルで3回抽出
した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して減
圧下で濃縮し、油を得た。シリカゲル上でヘキサンと酢
酸エチル1:1混合物で溶離するフラッシュクロマトグラ
フィによって2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシリ
ト−ル(10.2g,86.5%)を油として得た。
実施例5 1,4−ジ−O−メタンスルフォニル−2,3,5−
トリ−O−ベンジル−L−キシリト−ルの調製 トリエチルアミン(10.1mL,72.5mmol)を含有してい
る乾燥塩化メチレン(100ml)中に2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−L−キシリト−ル(10.2g,24.17mmol)を溶解
した。混合物を−10℃に冷却し、メタンスルホニルクロ
ライド(3.93mL,50.75mmol)を滴下した。混合物を30分
−10℃で攪拌し、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濾過し、減圧乾固し、油を得た。シリカ
ゲル上で酢酸エチル、シクロヘキサン4:6混合物で溶離
するフラッシュクロマトグラフィにより、油として1,4
−ジ−O−メタンスルフォニル−2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−L−キシリト−ルを生じた(13.9g,99%)。
実施例6 1−アジド−1−デオキシ−4−O−メタン
スルフォニル−2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシ
リト−ルの調製 ジメリルホルムアミド(500mL)中のナトリウムアジ
ド(1.72g,26.4mmol)及び1,4−ジ−O−メタンスルフ
ォニル−2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシリト−
ル(13.9g,24mmol)の混合物を60℃で攪拌下で一夜加熱
した。ジメチルフォルムアミドを減圧下で蒸発させた。
残留物を酢酸エチル中に溶解し、水で洗浄した。有機層
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮
し、油を生じた。シリカゲル上でのフラッシュクロマト
グラフィとシクロヘキサンと酢酸エチルの7:3混合物で
の溶離によって1−アジド−1−デオキシ−4−O−メ
タンスルフォニル−2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−
キシリト−ル(8.6g,63%)を油として生じた。
実施例7 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−イミノ−D−アラビニト−ルの調製 1−アジド−1−デオキシ−4−O−メタンスフォニ
ル−2,3,5−トリ−O−ベンジル−L−キシリト−ル
(4.5g,7.98mmol)をエタノ−ルと酢酸エチルの1:1混合
物(30mL)中に溶解し、パラジウムブラック(0.234g)
を加えた。混合物を水素下で対気圧下で一夜攪拌した。
触媒を濾去し、溶媒を減圧で蒸発した。リカゲル上で酢
酸エチルメタノ−ルの95:5混合物で溶離するフラッシュ
クロマトグラフィによって油として2,3,5−トリ−O−
ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビ
ニト−ル(2.76g,86%)を生じた。
実施例8 メチル 2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−
O−トリフルオロメチルスルフォニル−α−D−グルコ
ピラノシドの調製 −15℃に冷却した塩化メチレン(17.5mL)中の乾燥ピ
リジン(0.46mL)の溶液に無水トリフルオロメタンスル
フォン酸(0.87mL)を加えた。混合物を−10℃で15分間
攪拌し、次に塩化メチレン(5mL)のメチル2,3,4−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(1.2g,2.5
8mmol)を加えた[P.Kovac.V.Sklenar及びC.Glaudeman
s,Carbohydr.Res.175,201(1988)]。混合物を−10℃
で1.5時間攪拌した。反応混合物を水で洗浄した。有機
層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮
し油を生じた。リカゲル上でヘキサンと酢酸エチルの7:
3混合物でのフラッシュクロマトグラフィにより期待さ
れる化合物のメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−
O−トリフルオロメチルスルフォニル−α−D−グルコ
ピラノシドを生じこれをヘキサンから結晶化した(1.43
g,93%)。融点44〜45℃。
実施例9 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキ
シ−1−O−メチル−6−α−D−グルコピラノシル)
イミノ]−D−アラビニト−ルの調製 エタノ−ルのないクロロフォルム(55mL)中のメチル
2,3,5−トリ−O−ベンジル−6−O−トリフルオロメ
チルスルフォニル−α−D−グルコピラノシド(0.928
g,1.56mmol)および2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−
ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニト−ル(0.627
g,1.56mmol)の溶液を窒素下で48時間還流した。混合物
を塩化メチレン中で希釈し、続けて飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液と飽和塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、油を得た。リ
カゲル上でのフラッシュクロマトグラフィとヘキサンと
酢酸エチルの6:4混合物での溶離によって期待される化
合物2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,
4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−1
−O−メチル−6−α−D−グルコピラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニト−ルを白色フォ−ムとして生じた
(0.941g,71%)。
実施例10 1,4−ジデオキシ−1,4−[(6−デオキシ−
1−O−メチル−6−α−D−グルコピラノシル)−イ
ミノ]−D−アラビニト−ルの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4
−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−1
−O−メチル−6−α−D−グルコピラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニト−ル(0.941g,1.11mmol)をメタ
ノ−ルと酢酸(40mL)の1:1混合物中に溶解し、そして
炭素上のPd10%(70mg)を加えた。混合物を水素化で大
気圧で4日間攪拌した。触媒を濾去し、溶媒を減圧下で
蒸発した。残留物を水中に溶解し、アンバ−リストA26
OH-型のカラムを通過させた。凍結乾燥によって無定形
の固体として1,4−ジデオキシ−1,4−[(6−デオキシ
−1−O−メチル−6−α−D−グルコピラノシル)−
イミノ]−D−アラビニト−ルを生じた。(0.250g,72
%) 実施例11 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジ
デオキシ−α−D−グルコヘプト−6−エノピラノシド
の調製 −78℃に冷却された乾燥テトラヒドロフラン40ml中の
塩化オキサリル(1.05ml,17.22ミリモル)の溶液に、乾
燥ジメチルスルホキシド(1.3ml,18.04ミリモル)を滴
加し、次に−35℃で35分かきまぜた。反応混合物を−78
℃に再び冷却し、テトラヒドロフラン20ml中に溶解され
たメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコ
ピラノシド(6g,16.4ミリモル)を添加し、混合物を−3
5℃で15分かきまぜ、次にトリエチルアミン(11.5ml,8
2.65ミリモル)を添加し、混合物を−35℃で1時間かき
まぜた。このアルデヒドを単離精製せずに、下記のウィ
ティヒ反応に使用した。テトラヒドロフラン700mlに懸
濁された乾燥トリフェニルメチルホスホニウムブロマイ
ド(11.7g,32.8ミリモル)に、−78℃でヘキサン中の1.
42M n−ブチルリチウム(23ml,32.66ミリモル)溶液を
滴加した。反応混合物を室温に暖め、1.5時間かきまぜ
た。次に混合物を0℃に冷却し、カリウム第三ブチレー
ト(3.68g,32.8ミリモル)と乾燥第三ブチルアルコール
(3ml,31.8ミリモル)を添加した。混合物を室温で再び
30分かきまぜた。反応混合物を−78℃に冷却し、上でつ
くられたアルデヒドのテトラヒドロフラン溶液を滴加し
た。反応混合物を室温に暖め、2時間かきまぜた。塩化
アンモニウム飽和水溶液と溶媒を減圧下に蒸発させた。
残留物をエーテルに溶解し、水洗した。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過して減圧下に濃縮すると、茶色
の油を生じた。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグ
ラフィにかけ、酢酸エチルとトルエンとの4:96混合物で
溶離すると、予想されたオレフィンのメチル2,3,4−ト
リ−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−α−D−グルコ
ヘプト−6−エノピラノシド(3.26g,55%)を生じ、こ
れをヘキサンから結晶化させた。融点46−47℃。
実施例12 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デ
オキシ−α−D−グルコヘプトピラノシドの調製 乾燥テトラヒドロフラン5ml中のメチル2,3,4−トリ−
O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−α−D−グルコヘプ
ト−6−エノピラノシド(0.878g,2.43ミリモル)の溶
液に、0℃で窒素下に、硫化メチル中のボランの10M溶
液(0.24ml,2.4ミリモル)を添加した。混合物を室温で
3時間かきまぜた。ボランの過剰量をエタノール1mlで
破壊した。混合物を0℃に冷却した。30%過酸化水素0.
3mlを添加した。混合物を2時間還流した。反応混合物
を水で希釈し、エーテルで3回抽出した。有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を
生じた。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィ
にかけ、酢酸エチルとヘキサンとの1:1混合物で溶離す
ると、予想されたアルコールのメチル2,3,4−トリ−O
−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコヘプトピラ
ノシド(0.414g,45%)を生じ、これをヘキサンから結
晶化した。融点50−53℃。
実施例13 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デ
オキシ−7−O−メチルスルホニル−α−D−グルコヘ
プトピラノシドの調製 乾燥塩化メチレン10ml中のメチル2,3,4−トリ−O−
ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコヘプトピラノ
シド(0.35g,0.92ミリモル)の溶液に、トリエチルアミ
ン(0.2ml,1.43ミリモル)を添加した。次に溶液を−10
℃に冷却し、塩化メシル(0.08ml,1ミリモル)を添加し
た。混合物を更に−10℃で15分かきまぜ、次に反応を室
温まで暖めた。混合物を3回水洗した。有機相を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると黄色の
油を生じた。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラ
フィにかけ、酢酸エチルとヘキサンとの40:60混合物で
溶離すると、予想されたメシレートのメチル2,3,4−ト
リ−O−ベンジル−6−デオキシ−7−O−メチルスル
ホニル−α−D−グルコヘプトピラノシドを、油(0.3
g,91%)として生じた(0.38g,91%)。
実施例14 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジ
デオキシ−7−ヨード−α−D−グルコヘプトピラノシ
ドの調製 エーテル5ml中のメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−
6−デオキシ−7−O−メチルスルホニル−α−D−グ
ルコヘプトピラノシド(0.38g,0.83ミリモル)の溶液
に、0℃で0.375Mヨウ化マグネシウム溶液6.7mlを添加
した。混合物を0℃で15分かきまぜた。ヨウ化マグネシ
ウムの過剰量を水で加水分解した。反応混合物をチオ硫
酸ナトリウムと水で洗った。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を生じた。シリ
カゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、酢酸
エチルとヘキサンとの2:8混合物で溶離すると、予想さ
れたヨウ化物のメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7
−ジデオキシ−7−ヨード−α−D−グルコヘプトピラ
ノシドを生じ、これをヘキサンから結晶化した(0.368
g,91%)。融点66−68℃。
実施例15 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデ
オキシ−1−O−メチル−7−α−D−グルコヘプトピ
ラノシル)イミノ]−D−アラビニトールの調製 乾燥ジメチルホルムアミド3ml中のメチル2,3,4−トリ
−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−7−ヨード−α−
D−グルコヘプトピラノシド(0.3g,0.51ミリモル)と
2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−
イミノ−D−アラビニトール(0.069g,0.71ミリモル)
の溶液を、乾燥炭酸カリウム(0.127g,0.92ミリモル)
と一緒に80℃で一夜加熱する。ジメチルホルムアミドを
減圧下に蒸発させる。残留物を酢酸エチルで取り上げ、
二回水洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮すると油を生ずる。中性アルミナ活性
III上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサ
ンと酢酸エチルとの8:2混合物で溶離すると、予想され
たアミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデ
オキシ−1−O−メチル−7−α−D−グルコヘプトヒ
ラノシル)イミノ]−D−アラビニトールを白色フォー
ムとして生ずる(0.105g 71%)。
実施例16 1,4−ジデオキシ−1,4−[(6,7−ジデオキ
シ−1−O−メチル−7−α−D−グルコヘプトピラノ
シル)イミノ]−D−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4
−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−
1−O−メチル−7−α−D−グルコヘプトピラノシ
ル)イミノ]−D−アラビニトール(0.1g,0.116ミリモ
ル)を酢酸15mlに溶解する。木炭上の10%パラジウム0.
05gを添加する。混合物を3気圧で2日間水素添加す
る。触媒を濾過によって除き、溶媒を減圧下に蒸発させ
る。残留物を水に溶解し、アンバーライトA26 OH-型の
カラムに通す。凍結乾燥で1,4−ジデオキシ−1,4−
[(6,7−ジデオキシ−1−O−メチル−7−α−D−
グルコヘプトピラノシル)イミノ]−D−アラビニトー
ルを生ずる(フォームとして0.03g,80%)。
実施例17 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(1−デオキシ2,3:4,5−ジ−O−イソプロ
ピリデン−β−D−フルクトピラノシル)イミノ]−D
−アラビニトールの調製 エタノールを含まないクロロホルム70ml中の2,3:4,5
−ジ−O−イソプロピリデン−1−O−トリフルオロメ
チルスルホニル−β−D−フルクトピラノース(1.17g,
3.0ミリモル)[ピー・ジェイ・カード(P.J.Card)及
びダブリュー・ディー・ヒッツ(W.D.Hitz)J.Amer.Che
m.Soc.106巻5348頁(1984年)]及び1,4−ジデオキシ−
2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−イミノ−D−アラビ
ニトール(1.209g,3.0ミリモル)の溶液を、窒素下に60
時間還流する。混合物を塩化メチレンで希釈し、重炭酸
塩飽和水溶液と飽和塩水で次々に洗う。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を生
ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィに
かけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合物で溶離する
と、予想されたアミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−
1,4−ジデオキシ−1,4−[(1−デオキシ−2,3:4,5−
ジ−O−イソプロピリデン−β−D−フルクトピラノシ
ル)イミノ]−D−アラビニトールを油として生ずる
(1.6g,82.5%)。
実施例18 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(1−デオキシ−2−O−メチル−α−D
−フルクトフラノシル)イミノ]−D−アラビニトール
の調製 乾燥塩酸2%を含有するメタノール100ml中に、2,3,5
−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−[(1
−デオキシ−2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデン−β
−D−フルクトピラノシル)イミノ]−D−アラビニト
ール(1.4g,2.17ミリモル)を溶解する。混合物を48時
間還流する。混合物をアンバーライトA26 OH-型で中和
し、濾過する。溶媒を減圧下に蒸発させる。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、酢酸エチル
とメタノールとの勾配混合物で溶離すると、予想された
アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ
−1,4−[(1−デオキシ−2−O−メチル−α−D−
フラクトフラノシル)イミノ]−D−アラビニトール
(0.750g,60%)を生ずる。
実施例19 1,4−ジデオキシ−1,4−[(1−デオキシ−
2−O−メチル−α−D−フルクトフラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(1−デオキシ−2−O−メチル−α−D
−フルクトフラノシル)イミノ]−D−アラビニトール
(0.550g,0.949ミリモル)を酢酸25mlに溶解し、木炭上
の10%パラジウム0.3gを添加する。混合物を3バールで
3日間水素添加する。触媒を濾過によって除き、溶媒を
減圧下に蒸発させる。残留物を水に溶解し、アンバーラ
イトA26 OH-型で中和し、濾過する。混合物を減圧下に
乾固させる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラ
フィにかけ、クロロホルム、メタノール及び水の勾配混
合物で溶離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(1−デオキシ−2−O−メチル−α−D
−フルクトフラノシル)イミノ]−D−アラビニトール
(0.23g,78%)を非晶質固体として生ずる。
実施例20 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O
−トリフルオロメチルスルホニル−α−D−ガラクトピ
ラノシドの調製 −15℃に冷却された塩化メチレン17.5ml中の乾燥ピリ
ジン0.46mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スルホ
ン酸0.87mlを添加する。混合物を−10℃で10分かきまぜ
てから、塩化メチレン5ml中のメチル2,3,6−トリ−O−
ベンジル−α−D−ガラクトピラノシド(1.2g,2.58ミ
リモル)を添加する[エヌ・モリシマ、エス・カトー、
エム・オーシマ、エイ・スギモト及びエス・ゼン、Bul
l.Chem.Soc.Jpn 56巻2849頁(1983年)]。混合物を水
洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮すると油を生じ、これは予想されたトリフレ
ートのメチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−ト
リフルオロメチルスルホニル−α−D−ガラクトピラノ
シド(1.43g,93%)である。
実施例21 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−O−メチル−4−α−D−グルコピラノシル)
イミノ]−D−アラビニトールの調製 エタノールを含まないクロロホルム70ml中のメチル2,
3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−トリフルオロメチ
ルスルホニル−α−D−ガラクトピラノシド(1.46g,2.
97ミリモル)と2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデ
オキシ−1,4−イミノ−D−アラビニトール(1.2g,2.97
ミリモル)の溶液を窒素下に3日間還流する。混合物を
塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液と
飽和塩水で次々に洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を生ずる。シリカゲ
ル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサン
と酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、予想された
アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ
−1,4−[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ
−1−O−メチル−4−α−D−グルコピラノシル)イ
ミノ]−D−アラビニトール(0.75g,30%)を油として
生ずる。
実施例22 1,4−ジデオキシ−1,4−[(4−デオキシ−
1−O−メチル−4−α−D−クルコピラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−O−メチル−α−D−グルコピラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニトール(0.7g,0.82ミリモル)を酢
酸20mlに溶解する。木炭上の10%パラジウム0.5%を添
加する。混合物を3バールで4日間水素添加する。触媒
を濾過する。溶媒を減圧下に蒸発させる。残留物を水に
溶解し、アンバーライトA26 OH-型で中和する。混合物
を濾過し、水層を減圧下に乾固させるとフォームを生ず
る。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにか
け、メタノール、クロロホルム、及び水の50:50:4混合
物で溶離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキシ
−1,4−[(4−デオキシ−1−O−メチル−4−α−
D−グルコピラノシル)イミノ]−D−アラビニトール
(0.783g,72%)をフォームとして生ずる。
実施例23 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O
−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−トリフルオ
ロメチルスルホニル)−α−D−グルコピラノシル−α
−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された塩化メチレン25ml中の乾燥ピリジ
ン0.24mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スルホン
酸0.45mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきまぜて
から、塩化メチレン5ml中のメチル6−O−(2,3,4−ト
リ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,
4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド
(1.2g,1.34ミリモル)を添加する[アール・イービー
(R.Eby)及びシー・シュアーチ(C.Schuerch)、Carbo
hydr.Res.50巻203頁(1976年)]。混合物を−10℃で1.
5時間かきまぜる。反応混合物を水洗する。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油
(1.35,98%)を生ずる。これは予想されたトリフレー
トのメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−(2,
3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−トリフルオロメチ
ルスルホニル−α−D−グルコピラノシル)−α−D−
グルコピラノシドである。
実施例24 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ
−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル
−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニトールの
調製 エタノールを含まないクロロホルム50ml中のメチル2,
3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−(2,3,4−トリ−O
−ベンジル−6−O−トリフルオロメチルスルホニル−
α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシ
ド(1.3g,1.26ミリモル)と2,3,5−トリ−O−ベンジル
−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニトール
(0.509g,1.26ミリモル)の溶液を窒素下に48時間還流
する。混合物を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリウ
ム飽和水溶液と飽和塩水で次々に洗う。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮するとフォー
ムを生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラ
フィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合物で溶
離すると、予想されたアミンの2,3,5−トリ−O−ベン
ジル−1,4−ジデオキシ−N−[2,3,4−トリ−O−ベン
ジル−6−デオキシ−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジ
ル−1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシ
ル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D
−アラビニトール(1.24g,75%)をフォームとして生ず
る。
実施例25 1,4−ジデオキシ−N−[6−デオキシ1−
(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシ
ル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D
−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ
−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル
−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニトール
(1.2g,0.937ミリモル)を酢酸30mlに溶解する。木炭上
の20%パラジウム0.5gを添加する。混合物を3気圧で4
日間水素添加する。触媒を濾過によって除き、溶媒を減
圧下に蒸発させる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマ
トグラフィにかけ、クロロホルム、メタノール、及び水
の勾配混合物で溶離すると、予想されたアミンの1,4−
ジデオキシ−N−[6−デオキシ−1−(1−O−メチ
ル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グ
ルコピラノシル]−1,4−イミド−D−アラビニトール
(0.310g,70%)をフォームとして生ずる。
実施例26 メチル−6−O−(2,3,4−トリ−O−ベン
ジル−6,7−ジデオキシ−α−D−グルコヘプト−6−
エノピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシドの調製 −78℃に冷却された乾燥テトラヒドロフラン40ml中の
塩化オキサリル(0.37m,5.97ミリモル)の溶液に、乾燥
ジメチルスルホキシド(0.45ml,6.26ミリモル)を滴加
し、次に−35℃で35分かきまぜる。反応混合物を−78℃
に再び冷却し、テトラヒドロフラン20mlに溶解されたメ
チル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−
グルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α
−D−グルコピラノシド(5.1g,5.69ミリモル)を添加
し、混合物を−35℃で15分かきまぜ、次にトリエチルア
ミン(3.96ml,28.45ミリモル)を加え、混合物を−35℃
で1時間かきまぜる。このアルデヒドを単離精製せず
に、下記のウィティヒ反応に使用する。テトラヒドロフ
ラン100mlに懸濁された乾燥トリフェニルメチルホスホ
ニウムブロマイド(4.059g,11.38ミリモル)に、−78℃
でヘキサン中の1.55M n−ブチルリチウム溶液(7.34ml,
11.38ミリモル)を滴加する。反応混合物を室温に暖
め、1.5時間かきまぜる。次に混合物を℃に冷却し、カ
リウム第三ブチレート(1.275g,11.38ミリモル)と乾燥
第三ブチルアルコール(1.04ml,11.38ミリモル)を添加
する。混合物を室温で再び30分かきまぜる。反応混合物
を−78℃に冷却し、上でつくられたアルデヒドのテトラ
ヒドロフラン溶液を滴加する。反応混合物を室温に暖
め、2時間かきまぜる。塩化アンモニウム飽和水溶液と
溶媒を減圧下に蒸発させる。残留物を酢酸エチルに溶解
し、水洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
して減圧下に濃縮する。シリカゲル上のフラッシュ・ク
ロマトグラフィにかけ、四塩化炭素と酢酸エチルとの勾
配混合物で溶離すると、予想されたオレフィンのメチル
−6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオ
キシ−α−D−グルコヘプト−6−エノピラノシル)−
2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシ
ド(2.54g,50%)を無定形固体として生ずる。
実施例27 メチル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジ
ル−6−デオキシ−α−D−グルコヘプトピラノシル)
−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノ
シドの調製 乾燥テトラヒドロフラン10ml中のメチル−6−O−
(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−α−
D−グルコヘプト−6−エノピラノシル)−2,3,4−ト
リ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.54g,
2.85ミリモル)の溶液に、0℃で窒素下に、硫化メチル
中のボランの10Mボラン溶液(0.28ml,2.8ミリモル)を
添加する。混合物を室温で3時間かきまぜる。次に、混
合物を0℃に冷却する。ボランの過剰量をエタノール1m
lで破壊する。混合物を0℃に冷却する。30%過酸化水
素0.3mlと3N水酸化ナトリウム水溶液0.3mlを添加する。
混合物を2時間還流する。反応混合物を水で希釈し、酢
酸エチルで3回抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に濃縮する。シリカゲル上のフラ
ッシュ・クロマトグラフィにかけ、四塩化炭素と酢酸エ
チルとの勾配混合物で溶離すると、予想されたアルコー
ルのメチル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6
−デオキシ−α−D−グルコヘプトピラノシル)−2,3,
4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド
(1.245g,48%)をフォ−ムとして生ずる。
実施例28 メチル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジ
ル−6,7−ジデオキシ−7−ヨード−α−D−グルコヘ
プトピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシドの調製 乾燥塩化メチレン15ml中のメチル6−O−(2,3,4−
トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコヘ
プトピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシド(1.245g,1.37ミリモル)の溶液
に、トリエチルアミン(0.29ml,2.05ミリモル)を添加
する。次に溶液を−10℃に冷却し、塩化メシル(0.11m
l,1.42ミリモル)を滴加する。混合物を更に−10℃で更
に10分かきまぜ、次に反応を三回水洗する。有機相を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮するとフ
ォームを生じ、これをそれ以上精製せずに使用する。粗
製メチル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−
デオキシ−7−O−メチルスルホニル−α−D−グルコ
ヘプトピラノシル)2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシドをエーテル20mlに溶解する。この
混合物に、0℃でエーテル中の0.35Mヨウ化マグネシウ
ム溶液17.5mlを滴加する。ヨウ化マグネシウムの過剰量
を水で加水分解する。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム
と水で洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮するとフォームを生ずる。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、四塩化炭素
と酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、予想された
ヨウ化物のメチル6−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジ
ル−6,7−ジデオキシ−7−ヨード−α−D−グルコヘ
プトピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシド(1.145g,82%)をフォームとし
て生ずる。
実施例29 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキ
シ−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチ
ル6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コヘプトピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニト
ールの調製 乾燥ジメチルホルムアミド4ml中のヨウ化物メチル6
−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ
−7−ヨード−α−D−グルコヘプトピラノシル)−2,
3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド
(1.1g,1.08ミリモル)とアミンの2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニ
トール(0.145g,0.36ミリモル)の溶液を、乾燥炭酸カ
リウム(0.206g,1.49ミリモル)と一緒に一夜80℃に加
熱する。ジメチルホルムアミドを減圧下に蒸発させる。
残留物を酢酸エチルで取り上げ、二回水洗する。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮する
とフォームを生ずる。中性酸化アルミニウム活性III上
のクロマトグラフィにかけ、四塩化炭素と酢酸エチルと
の勾配混合物で溶離すると、予想されたアミンの2,3,5
−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−[2,3,4
−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキシ−1−(2,3,4
−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−6−O−α−
D−グルコピラノシル)−α−D−グルコヘプトピラノ
シル]−1,4−イミノ−D−アラビニトール(0.326g,70
%)をフォームとして生ずる。
実施例30 1,4−ジデオキシ−N−[6,−ジデオキシ−
1−(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノ
シル)−α−D−グルコヘプトピラノシル]−1,4−イ
ミノ−D−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,4−トリ−O−ベンジル−6,7−ジデオキ
シ−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチ
ル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グ
ルコヘプトピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニ
トール(0.30g,0.231ミリモル)を酢酸30mlに溶解す
る。木炭上の10%パラジウム0.4gを添加する。混合物を
3気圧で3日間水素添加する。触媒を濾過によって除
き、溶媒を減圧下に蒸発させる。残留物を水に溶解し、
アンバーライトA26 OH-型のカラムに通す。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、クロロホル
ム、メタノール及び水の勾配混合物で溶離すると、予想
されたアミンの1,4−ジデオキシ−N−[6,7−ジデオキ
シ−1−(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピ
ラノシル)−α−D−グルコヘプトピラノシル]−1,4
−イミノ−D−アラビニトール(0.076g,68%)を無定
形固体として生ずる。
実施例31 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−シ
アノ−4−デオキシ−α−D−グルコピラノシドの調製 エタノールを含まないクロロホルム60ml中の2,3,6−
トリ−O−ベンジル−4−O−トリフルオロメチルスル
ホニル−α−D−ガラクトピラノシド(3g,6.07ミリモ
ル)とシアン化テトラ−n−ブチルアンモンニウム(6.
51g,24.28ミリモル)の溶液を窒素下に24時間還流す
る。混合物を塩化メチレンで希釈し、2回水洗する。有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮
すると油を生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマ
トグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合
物で溶離すると、予想されたニトリルのメチル2,3,6−
トリ−O−ベンジル−4−シアノ−4−デオキシ−α−
D−グルコピラノシド(1.75g,61%)を油として生ず
る。
実施例32 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デ
オキシ−4−ホルミル−α−D−グルコピラノシドの調
製 乾燥テトラヒドロフラン10ml中のメチル2,3,6−トリ
−O−ベンジル−4−シアノ−4−デオキシ−α−D−
グルコピラノシド(1.75g,3.7ミリモル)の溶液に、n
−ヘキサン中の1.2M水素化ジイソブチルアルミニウム溶
液3.1mlを−78℃で滴加する。混合物をアルゴン下に−7
8℃で3時間かきまぜる。メタノール2mlを加え、混合物
を0℃に暖める。次に溶媒を減圧下に蒸発させる。エー
テル50mlと0.1N塩酸水溶液40mlを加え、混合物を0℃で
1時間かきまぜる。次に傾斜後、有機層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると、予想された
アルデヒドのメチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−
デオキシ−4−ホルミル−α−D−グルコピラノシド
(1.7g,96%)を油として生じ、これを精製せずに使用
する。
実施例33 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デ
オキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D−グルコピラノ
シドの調製 アルデヒドのメチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4
−デオキシ−4−ホルミル−α−D−グルコピラノシド
(1.7g,3.57ミリモル)をエタノール15mlに溶解する。
混合物を0℃に冷却し、固体水素化ホウ素ナトリウム
(0.068g,1.8ミリモル)を少量ずつ添加する。混合物を
0℃で時間かきまぜる。次に、酢酸0.4mlを加え、溶媒
を減圧下に蒸発させる。残留物を酢酸エチルに取り上
げ、重炭酸ナトリウム水溶液と飽和塩水で洗う。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮する
と、油を生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマト
グラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合物
で溶離すると、予想されたアルコールのメチル2,3,6−
トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−ヒドロキシメ
チル−α−D−グルコピラノシド(1.19g,70%)を油と
して生ずる。
実施例34 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デ
オキシ−4−トリフルオロメチルスルホニロキシメチル
−α−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された塩化メチレン30ml中の乾燥ピリジ
ン0.45mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スルホン
酸0.84mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきまぜて
から、塩化メチレン5ml中のメチル2,3,6−トリ−O−ベ
ンジル−4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D
−グルコピラノシド(1.19g,2.49ミリモル)を添加す
る。混合物を−10℃で1.5時間かきまぜる。反応混合物
を水洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮すると油(1.443g,95%)を生ずる。
これは予想されたトリフレートのメチル2,3,6−トリ−
O−ベンジル−4−デオキシ−4−トリフルオロメチル
スルホニロキシメチル−α−D−グルコピラノシドであ
る。
実施例35 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−O−メチル−4−α−D−グルコピラノシル)
メチルイミノ]−D−アラビニトールの調製 エタノールを含まないクロロホルム60ml中のメチル2,
3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−トリフ
ルオロメチルスルホニロキシメチル−α−D−グルコピ
ラノシド(1g,1.64ミリモル)と2,3,5−トリ−O−ベン
ジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニト
ール(0.66g,1.64ミリモル)の溶液を窒素下に48時間還
流する。混合物を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリ
ウム飽和水溶液と飽和塩水で次々に洗う。有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮するとフォ
ームを生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグ
ラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合物で
溶離すると、予想されたアミンの2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−[(2,3,6−トリ−O
−ベンジル−4−デオキシ−1−O−メチル−4−α−
D−グルコピラノシル)メチルイミノ]−D−アラビニ
トール(0.979g,70%)をフォームとして生ずる。
実施例36 1,4−ジデオキシ−1,4−[(4−デオキシ−
1−O−メチル−4−α−D−グルコピラノシル)メチ
ルイミノ]−D−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−O−メチル−4−α−D−グルコピラノシル)
メチルイミノ]−D−アラビニトール(0.98g,1.13ミリ
モル)をメタノール20mlに溶解する。木炭上の20%水酸
化パラジウム0.8gを添加し、混合物を窒素下に8時間還
流する。触媒を濾過によって除き、溶媒を減圧下に蒸発
させる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィ
にかけ、クロロホルム、メタノール、及び水の勾配混合
物で溶離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキシ
−1,4−[(4−デオキシ−1−O−メチル−4−α−
D−グルコピラノシル)メチルイミノ]−D−アラビニ
トール(0.262g,72)を無定形固体として生ずる。
実施例37 2,3,6−トリ−O−ベンジル−D−ガラクト
ピラノースの調製 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−D−ガラクトピ
ラノシド(5g,10.775ミリモル)をトリフルオロ酢酸と
水との9:1混合物50mlに0℃で溶解する[エヌ・モリシ
マ、エス・カトー、エム・オーシマ、エス・スギモト、
及びエス・ゼン、Bull.Chem.Soc.Jpn56巻2849頁(1983
年)]。混合物を0℃で一夜かきまぜる。溶媒を加熱せ
ずに減圧下に蒸発させる。残留物を酢酸エチルに溶解
し、重炭酸ナトリウムと塩水で次々に洗う。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油
を生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフ
ィFにかけ、酢酸エチルとヘキサンとの勾配混合物で溶
離すると、2,3,6−トリ−O−ベンジル−D−ガラクト
ピラノース(3.927g,81%)を油として生ずる。
実施例38 1,4−ジ−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−
ベンジル−D−ガラクトピラノースの調製 2,3,6−トリ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノー
ス(3.927g,8.72ミリモル)を乾燥ピリジン25mlに溶解
し、無水酢酸5mlを加える。混合物を室温で24時間かき
まぜる。溶媒を高真空下に蒸発させる。残留物を酢酸エ
チルに溶解し、水洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると、予想されたジアセ
テートの1,4−ジ−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベ
ンジル−D−ガラクトピラノース(4.64g,99%)を、精
製せずに使用できる油として生ずる。
実施例39 4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベン
ジル−α−D−ガラクトピラノシルクロライドの調製 エーテル10ml中の1,4−ジ−O−アセチル−2,3,6−ト
リ−O−ベンジル−D−ガラクトピラノース(4.64g,8.
67ミリモル)の溶液をエーテル性塩化水素(0.2g/ml,25
ml)で処理する。混合物を室温で48時間かきまぜる。溶
媒を減圧下に蒸発させると油を生ずる。シリカゲル上の
フラッシュ・クロマトグラフィにかけ、四塩化炭素と酢
酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、4−O−アセチ
ル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピ
ラノシルクロライド(3.142g,71%)を油として生ず
る。
実施例40 メチル4−O−(4−O−アセチル−2,3,6
−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)
−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノ
シドの調製 エーテル20ml中のメチル2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−グルコピラノシド(2.284g,4.93ミリモル)
[ピー・ジェイ・ガレグ(P.J.Garegg)、エッチ・ハル
トバーグ(H.Hultberg)及びエス・ウォーリン(S.Wall
in)Carbohydr.Res.108巻97頁(1982年)]、4−O−
アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラ
クトピラノシルクロライド(3.142g,6.154ミリモル)、
及び2,3,6−トリメチルピリジン(0.89ml,6.76ミリモ
ル)の溶液に、−30℃でかきまぜながら、エーテル性過
塩素酸銀(0.08M,84.5ml,6.76ミリモル)を添加する。
混合物を−30℃で15分かきまぜると、塩化銀が沈殿す
る。混合物をセライト詰め物に通して濾過し、固体をエ
ーテルで洗い、ろ液を減圧下に濃縮する。残留物を塩化
メチレンに溶解し、有機層をチオ硫酸ナトリウムと水で
次々に洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮するとフォームを生ずる。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと
酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、メチル4−O
−(4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−
α−D−ガラクトピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベ
ンジル−α−D−グルコピラノシドを生ずる。
実施例41 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O
−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシドの調製 メチル4−O−(4−O−アセチル−2,3,6−トリ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−2,3,6
−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.
543g,2.71ミリモル)を熱いトルエン20mlに溶解し、メ
タノール80mlを加え、続いて1Mメタノール性ナトリウム
メトキシド2−3滴を加える。混合物を室温で2時間か
きまぜる。反応混合物をアンバーライトIR120(H+)樹
脂で中性にし、濾過し、減圧下に濃縮すると、メチル2,
3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,6−トリ−O
−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−α−D−
グルコピラノシド(2.42g,100%)を非晶質固体として
生ずる。
実施例42 メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−O−トリフルオロメチルスルホニル−α−D−
ガラクトピラノシル)2,3,6−トリ−O−ベンジル−α
−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された乾燥塩化メチレン40ml中の乾燥ピ
リジン0.49mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スル
ホン酸0.91mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきま
ぜてから、塩化メチレン10ml中のメチル2,3,6−トリ−
O−ベンジル−4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−ガラクトピラノシル)α−D−グルコピラノ
シド(2.428g,2.71ミリモル)を添加する。混合物を−1
0℃で1.5時間かきまぜる。反応混合物を水洗する。有機
層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮す
ると油(2.702g,97%)を生ずる。これは予想されたト
リフレートのメチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベン
ジル−4−O−トリフルオロメチルスルホニル−α−D
−ガラクトピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−グルコピラノシドである。
実施例43 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ
−1−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル
−4−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニトールの
調製 エタノールを含まないクロロホルム50ml中のメチル4
−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−トリフ
ルオロメチルスルホニル−α−D−ガラクトピラノシ
ル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピ
ラノシド(1.30g,1.25ミリモル)と2,3,5−トリ−O−
ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビ
ニトール(0.5g,1.25ミリモル)の溶液を窒素下に48時
間還流する。混合物を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナ
トリウム飽和水溶液と飽和塩水で次々に洗う。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると
フォームを生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマ
トグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合
物で溶離すると、予想されたアミンの2,3,5−トリ−O
−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−[2,3,6−トリ−O
−ベンジル−4−デオキシ−1−(2,3,6−トリ−O−
ベンジル−1−O−メチル−4−O−α−D−グルコピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミ
ノ−D−アラビニトール(1.1g,68%)を無定形固体と
して生ずる。
実施例44 1,4−ジデオキシ−N−[4−デオキシ−1
−(1−O−メチル−4−O−α−D−グルコピラノシ
ル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D
−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−
[(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−1−
(2,3,6−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−4−
O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラ
ノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニトール(1g,0.78
ミリモル)を酢酸30mlに溶解する。木炭上の10%パラジ
ウム0.5%を添加する。混合物を3気圧で4日間水素添
加する。触媒を濾過によって除き、溶媒を減圧下に蒸発
させる。残留物を水で取り上げ、アンバーライトA26 OH
-型のカラムに通す。水を減圧下に蒸発させる。シリカ
ゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、クロロ
ホルム、メタノール及び水の勾配混合物で溶離すると、
予想されたアミンの1,4−ジデオキシ−N−[4−デオ
キシ−1−(1−O−メチル−4−O−α−D−グルコ
ピラノシル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イ
ミノ−D−アラビニトール(0.257g,70%)を無定形固
体として生ずる。
実施例45 1−エテニル−1,2:3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−β−D−アラビノパラノースの調製 −78℃に冷却された乾燥テトラヒドロフラン40ml中の
塩化オキサリル(1.05ml,17.22ミリモル)の溶液に、乾
燥ジメチルスルホキジド(1.3ml,18.04ミリモル)を滴
加し、次に−35℃で35分かきまぜる。反応混合物を−78
℃に再び冷却し、テトラヒドロフラン20mlに溶解された
2,3:4,5−ジ−O−イソプロピリデン−D−フルクトピ
ラノース(4.25g,16.4ミリモル)[アール・エフ・ブラ
ディ(R.F.Brady)、Carbohydr.Res.15巻35頁(1970
年)]を添加し、混合物を−35℃で15分かきまぜ、次に
トリエチルアミン(11.5ml,82.65ミリモル)を加え、混
合物を−35℃で1時間かきまぜる。このアルデヒドを単
離精製せずに、下記のウィティヒ反応に使用する。テト
ラヒドロフラン400mlに懸濁された乾燥トリフェニルメ
チルホスホニウムブロマイド(11.7g,32.8ミリモル)
に、−78℃でヘキサン中の1.5M n−ブチルリチウム溶液
(21ml,32.66ミリモル)を適加する。反応混合物を室温
に暖め、1.5時間かきまぜる。次に混合物を0℃に冷却
し、カリウム第三ブチレート(3.68g,32.8ミリモル)と
乾燥第三ブチルアルコール(3ml,31.8ミリモル)を添加
する。混合物を室温で再び30分かきまぜる。反応混合物
を−78℃に冷却し、上でつくられたアルデヒドのテトラ
ヒドロフラン溶液を滴加する。反応混合物を室温に暖
め、2時間かきまぜる。塩化アンモニウム飽和水溶液と
溶媒を減圧下に蒸発させる。残留物をエーテルに溶解
し、水洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
して減圧下に濃縮すると茶色の油を生ずる。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと
酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、予想されたオ
レフィンの1−エテニル−1,2:3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−β−D−アラビノピラノース(2.77g,66%)
を油として生ずる。
実施例46 1,2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン−1−
(2−ヒドロキシエチル)−β−D−アラビノピラノー
スの調製 乾燥テトラヒドロフラン15ml中の1−エテニル−1,2:
3,4−ジ−O−イソプロピリデン−β−D−アラビノピ
ラノース(2g,7.81ミリモル)の溶液に、0℃で窒素下
に、硫化メチル中の10Mボラン溶液(0.78ml,7.8ミリモ
ル)を添加する。混合物を室温で3時間かきまぜる。ボ
ランの過剰量をエタノール3mlで破壊する。混合物を0
℃に冷却する。30%過酸化水素1mlと3N水酸化ナトリウ
ム水溶液1mlを添加する。混合物を2時間還流する。反
応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮
すると油を生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマ
トグラフィにかけ、酢酸エチルとヘキサンとの1:1混合
物で溶離すると、予想されたアルコールの1,2:3,4−ジ
−O−イソプロピリデン−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−β−D−アラビノピラノース(1.717g,80%)を
油として生ずる。
実施例 1,2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン−1−
(2−ヨードエチル)−β−D−アラビノピラノースの
調製 乾燥塩化メチレン30ml中の1,2:3,4−ジ−O−イソプ
ロピリデン−1−(2−ヒドロキシエチル)−β−D−
アラビノース(1.7g,6.2ミリモル)の溶液に、トリエチ
ルアミン(1.3ml,9.3ミリモル)を添加する。次に溶液
を−10℃に冷却し、塩化メシル(0.5ml,6.46ミリモル)
を滴加する。混合物を−10℃で更に15分かきまぜ、次に
反応を室温まで暖める。混合物を3回水洗する。有機相
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮する
と黄色の油を生じ、これをそれ以上精製せずに使用す
る。粗製1,2;3,4−ジ−O−イソプロピリデン−1−
(2−メチルスルホニロキシエチル)−β−D−アラビ
ノースをエーテル15mlに溶解する。0℃でこの混合物
に、エーテル中の0.35Mヨウ化マグネシウム溶液53mlを
添加する。混合物を0℃で15分かきまぜる。ヨウ化マグ
ネシウムの過剰量を水で加水分解する。反応混合物をチ
オ硫酸ナトリウムと水で洗う。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を生ずる。シ
リカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘ
キサンと酢酸エチルとの9:1混合物で溶離すると、予想
されたヨウ化物の1,2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン
−1−(2−ヨードエチル)−β−D−アラビノピラノ
ース(1.9g,80%)をわずかに黄色の油として生ずる。
実施例48 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−{[2−1,2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン
−1−β−D−アラビノピラノシル)エチル]イミノ}
−D−アラビニトールの調製 乾燥ジメチルホルムアミド10ml中の1,2:3,4−ジ−O
−イソプロピリデン−1−(2−ヨードエチル)−β−
D−アラビノース(2.0,5.21ミリモル)と2,3,5−トリ
−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−
アラビニトール(0.7g,1.74ミリモル)の溶液を、乾燥
炭酸カリウム(0.91g,6.6ミリモル)と一緒に80℃で一
夜加熱する。ジメチルホルムアミドを減圧下に蒸発させ
る。残留物を酢酸エチルで取り上げ、二回水洗する。有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮
すると油を生ずる。中性酸化アルミニウム活性III上の
クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾
配混合物で溶離すると、予想されたアミンの2,3,5−ト
リ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−{[2−1,
2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン−1−β−D−アラ
ビノピラノシル)エチル]イミノ}−D−アラビニトー
ル(0.88g,61%)をフォームとして生ずる。
実施例49 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−{[2−(1−O−メチル−1−α−D−ア
ラビノフラノシル)エチル]イミノ}−D−アラビニト
ールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4
−{[2−[1,2:3,4−ジ−O−イソプロピリデン−1
−β−D−アラビノピラノシル)エチル]イミノ}−D
−アラビニトール(0.70g,0.94ミリモル)を、乾燥塩酸
5%を含有するメタノール60mlに溶解し、24時間還流さ
せる。反応混合物を室温に冷却し、アンバーライトA26
OH-型で中和する。混合物を濾過し、溶媒を減圧下に蒸
発させると、フォームを生ずる。シリカゲル上のフラッ
シュクロマトグラフィにかけ、酢酸エチルとメタノール
との勾配混合物で溶離すると、予想されたアミンの2,3,
5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−
{[2−(1−O−メチル−1−α−D−アラビノフラ
ノシル)エチル]イミノ}−D−アラビニトール(0.36
g,65%)をフォームとして生じる。
実施例50 1,4−ジデオキシ−1,4−{[2−(1−O−
メチル−1−α−D−アラビノフラノシル)エチル]イ
ミノ}−D−アラビニトールの調製 アミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−{[2−(1−O−メチル−1−α−D−ア
ラビノフラノシル)エチル]イミノ}−D−アラビニト
ール(0.3g,0.51ミリモル)を酢酸20mlに溶解する。木
炭上の10%パラジウム0.2gを添加し、混合物を3気圧で
4日間水素添加する。触媒を濾過によって除き、溶媒を
減圧下に蒸発させる。残留物を水に溶解し、アンバーラ
イトA26 OH-型のカラムに通す。水を減圧下に蒸発させ
る。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにか
け、クロロホルム、メタノール及び水の勾配混合物で溶
離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキシ−1,4−
{[2−(1−O−メチル−1−α−D−アラビノフラ
ノシル)エチル]イミノ}−D−アラビニトール(0.11
5g,70%)を無定形固体として生ずる。
実施例51 メチル6−O−(4−O−アセチル−2,3,6
−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)
−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノ
シドの調製 エーテル20ml中のメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル
−α−D−グルコピラノシド(2.078g,4.84ミリモ
ル)、4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−ガラクトピラノシルクロライド(2.859g,5.6
ミリモル)及び2,4,6−トリメチルピリジン(0.81ml,6.
15ミリモル)の溶液に、−30℃でかきまぜながら、エー
テル性過塩素酸銀(0.08M,76.9ml,6.15ミリモル)を添
加する。混合物を−30℃で15分かきまぜると、塩化銀が
沈殿する。混合物をセライト詰め物に通して濾過し、固
体をエーテルで洗い、ろ液を減圧下に濃縮する。残留物
を塩化メチレンに溶解し、有機層をチオ硫酸ナトリウム
と水で次々に洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、
濾過し、減圧下に濃縮するとフォームを生ずる。シリカ
ゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサ
ンと酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、メチル6
−O−(4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−α−D−ガラクトピラノシル)−2,3,4−トリ−O
−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.314g,55
%)をフォームとして生ずる。
実施例52 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O
−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシドの調製 メチル6−O−(4−O−アセチル−2,3,6−トリ−
O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−2,3,4
−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.
314g,2.46ミリモル)を熱いトルエン20mlに溶解し、メ
タノール80mlを加え、続いて1Mメタノール性ナトリウム
メトキシド2−3滴を加える。混合物を室温で2時間か
きまぜる。反応混合物をアンバーライトIR120(H+)樹
脂で中性にし、濾過し、減圧下に濃縮すると、メチル2,
3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−(2,3,6−トリ−O
−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシル)−α−D−
グルコピラノシド(2.21g,100%)を無定形固体として
生ずる。
実施例53 メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−O−トリフルオロメチルスルホニル−α−D−
ガラクトピラノシル)2,3,4−トリ−O−ベンジル−α
−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された乾燥塩化メチレン40ml中の乾燥ピ
リジン0.45mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スル
ホン酸0.83mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきま
ぜてから、塩化メチレン10ml中のメチル2,3,4−トリ−
O−ベンジル−6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−ガラクトピラノシル)−α−D−グルコピラ
ノシド(2.21g,2.46ミリモル)を添加する。混合物を水
洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮すると油(2.478g,98%)を生ずる。これは
予想されたトリフレートのメチル6−O−(2,3,6−ト
リ−O−ベンジル−4−O−トリフルオロメチルスルホ
ニル−α−D−ガラクトピラノシル)−2,3,4−トリ−
O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドである。
実施例54 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ
−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル
−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビニトールの
調製 エタノールを含まないクロロホルム50ml中のメチル6
−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−トリフ
ルオロメチルスルホニル−α−D−ガラクトピラノシ
ル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピ
ラノシド(1.2g,1.16ミリモル)と2,3,5−トリ−O−ベ
ンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニ
トール(0.468g,1.16ミリモル)の溶液を窒素下に48時
間還流する。混合物を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナ
トリウム飽和水溶液と飽和塩水で次々に洗う。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると
フォームを生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマ
トグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合
物で溶離すると、予想されたアミンの2,3,5−トリ−O
−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−[2,3,6−トリ−O
−ベンジル−4−デオキシ−1−(2,3,4−トリ−O−
ベンジル−1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミ
ノ−D−アラビニトール(0.668g,45%)を無定形固体
として生ずる。
実施例55 1,4−ジデオキシ−N−[4−デオキシ−1
−(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシ
ル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D
−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−
[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−1−
(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル6−O
−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノ
シル]−1,4−イミノ−D−アラビニトール(0.6g,0.46
8ミリモル)を酢酸30mlに溶解する。木炭上の10%パラ
ジウム0.6gを添加する。混合物を3気圧で4日間水素添
加する。触媒を濾過によって除き、溶媒を減圧下に蒸発
させる。残留物を水に溶解し、アンバーライトA26 OH-
型のカラムに通す。水を減圧下に蒸発させる。シリカゲ
ル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、クロロホ
ルム、メタノール及び水の勾配混合物で溶離すると、予
想されたアミンの1,4−ジデオキシ−N−[4−デオキ
シ−1−(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピ
ラノシル)−α−D−グルコピラノシル]−1,4−イミ
ノ−D−アラビニトール(0.154g,70%)を非晶質固体
として生ずる。
実施例56 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ
−4−ヒドロキシメチル−D−グルコピラノースの調製 メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−
4−ヒドロキシメチル−α−D−グルコピラノシド(4.
78g,10ミリモル)をトリフルオロ酢酸と水との9:1混合
物50mlに0℃で溶解する。混合物を0℃で一夜かきまぜ
る。溶媒を加熱せずに減圧下に蒸発させる。残留物を酢
酸エチルに溶解し、重炭酸ナトリウムと塩水で次々に洗
う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下
に濃縮すると油を生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・
クロマトグラフィにかけ、酢酸エチルとヘキサンとの勾
配混合物で溶離すると、2,3,6−トリ−O−ベンジル−
4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−D−グルコピラ
ノース(4.4g,95%)を油として生ずる。
実施例57 アセチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−
デオキシ−4−アセチロキシメチル−D−グルコピラノ
シドの調製 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−ヒ
ドロキシメチル−D−グルコピラノース(5.10g,9.30ミ
リモル)を乾燥ピリジン25mlに溶解し、無水酢酸5mlを
添加する。混合物を室温で24時間かきまぜる。溶媒を高
真空下に蒸発させる。残留物を酢酸エチルに溶解し、水
洗する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮すると、予想されたジアセテートのアセチル
2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−アセ
チロキシメチル−D−グルコピラノシド(5.10g,98%)
を油として生じ、これを精製せずに使用する。
実施例58 2,3,6−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−4−アセチロキシメチル−D−グルコピラノシルク
ロライドの調製 エーテル10ml中のアセチル2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−アセチロキシメチル−D−グル
コピラノシド(5.10g,9.30ミリモル)をエーテル性塩化
水素(0.2g/ml,25ml)で処理する。混合物を室温で48時
間かきまぜる。溶媒を減圧下に蒸発させると、油を生ず
る。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにか
け、四塩化炭素と酢酸エチルとの勾配混合物で溶離する
と、2,3,6−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−4
−アセチロキシメチル−D−グルコピラノシルクロライ
ド(3.661g,75%)を油として生ずる。
実施例59 メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−アセチロキシメチル−α−D−
グルコピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α
−D−グルコピラノシドの調製 エーテル20ml中のメチル2,3,6−トリ−O−ベンジル
−α−D−グルコピラノシド(2.592g,5.59ミリモ
ル)、2,3,6−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−
4−アセチロキシメチル−D−グルコピラノシルクロラ
イド(3.661g,6.98ミリモル)の溶液に、−30℃でかき
まぜながら、エーテル性過塩素酸銀(0.08M,9.58ml,7.6
7ミリモル)を添加する。−30℃で混合物を15分かきま
ぜると、塩化銀が沈殿する。混合物をセライト詰め物に
通して濾過し、固体をエーテルで洗い、ろ液を減圧下に
濃縮する。残留物を塩化メチレンに溶解し、有機層をチ
オ硫酸ナトリウムと水で次々に洗う。有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮する。シリカゲ
ル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサン
と酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、メチル4−
O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4
−アセチロキシメチル−α−D−グルコピラノシル)−
2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシ
ド(3.19g,60%)をフォームとして生ずる。
実施例60 メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシドの調製 メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−
デオキシ−4−アセチロキシメチル−α−D−グルコピ
ラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グ
ルコピラノシド(3.19g,3.35ミリモル)を熱いトルエン
20mlに溶解し、メタノール80mlを加え、続いて1Mメタノ
ール性ナトリウムメトキシド2−3滴を加える。混合物
を室温で2時間かきまぜる。反応混合物をアンバーライ
トIR120(H+)樹脂で中性にし、濾過し、減圧下に濃縮
すると、メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル
−4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D−グル
コピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D
−グルコピラノシド(3.049g,100%)を無定形固体とし
て生ずる。
実施例61 メチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−トリフルオロメチルスルホニロ
キシメチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,6−ト
リ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された乾燥塩化メチレン50ml中の乾燥ピ
リジン0.6mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スル
ホン酸1.12mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきま
ぜてから、塩化メチレン15ml中のメチル4−O−(2,3,
6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−ヒドロキ
イメチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,6−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(3.049g,
3.35ミリモル)を添加する。混合物を水洗する。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮する
と油(3.42g,98%)を生ずる。これは予想されたトリフ
レートのメチル4−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル
−4−デオキシ−4−トリフルオロメチルスルホニロキ
シメチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,6−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドである。
実施例62 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−1−O−メチ
ル−4−O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D
−グルコピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−ア
ラビニトールの調製 エタノールを含まないクロロホルム50ml中のメチル4
−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−
4−トリフルオロメチルスルホニロキシメチル−α−D
−グルコピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシド(1.56g,1.50ミリモル)と2,
3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−イ
ミノ−D−アラビニトール(0.605g,1.50ミリモル)の
溶液を窒素下に48時間還流する。混合物を塩化メチレン
で希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液と飽和塩水で次
々に洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
減圧下に濃縮するとフォームを生ずる。シリカゲル上の
フラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸
エチルとの勾配混合物で溶離すると、予想されたアミン
の2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−
{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−1−
(2,3,6−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−4−
O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グルコ
ピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビニト
ール(0.922g,48%)を無定形固体として生ずる。
実施例63 1,4−ジデオキシ−N−{[4−デオキシ−
1−(1−O−メチル−4−O−α−D−グルコピラノ
シル)−4−α−D−グルコピラノシル]メチル}−1,
4−イミノ−D−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−
{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−1−
(2,3,6−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−4−
O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グルコ
ピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビニト
ール(0.90g,0.702ミリモル)を酢酸40mlに溶解する。
木炭上の10%パラジウム0.6gを添加する。混合物を3気
圧で4日間水素添加する。触媒を濾過によって除き、溶
媒を減圧下に蒸発させる。残留物を水に溶解し、アンバ
ーライトA26 OH-型のカラムに通す。水を減圧下に蒸発
させる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィ
にかけ、クロロホルム、メタノール及び水の勾配混合物
で溶離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキシ−
N−{[4−デオキシ−1−(1−O−メチル−4−O
−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グルコピ
ラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビニトー
ル(0.244g,74%)を無定形固体として生ずる。
実施例64 メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−アセチロキシメチル−α−D−
グルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α
−D−グルコピラノシドの調製 エーテル20ml中のメチル2,3,4−トリ−O−ベンジル
−α−D−グルコピラノシド(2.074g,4.472ミリモ
ル)、2,3,6−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−
4−アセチロキシメチル−D−グルコピラノシルクロラ
イド(6.13ミリモル)、及び2,4,6−トリメチルピリジ
ン(0.80ml,6.13ミリモル)の溶液に、−30℃でかきま
ぜながら、エーテル性過塩素酸銀(0.08M,7.67ml,6.13
ミリモル)を添加する。−30℃で混合物を15分かきまぜ
ると、塩化銀が沈殿する。混合物をセライト詰め物に通
して濾過し、固体をエーテルで洗い、ろ液を減圧下に濃
縮する。残留物を塩化メチレンに溶解し、有機層をチオ
硫酸ナトリウムと水で次々に洗う。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮するとフォームを
生ずる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィ
にかけ、ヘキサンと酢酸エチルとの勾配混合物で溶離す
ると、メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−
4−デオキシ−4−アセチロキシメチル−α−D−グル
コピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D
−グルコピラノシド(2.469g,58%)をフォームとして
生ずる。
実施例65 メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシドの調製 メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−
デオキシ−4−アセチロキシメチル−α−D−グルコピ
ラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グ
ルコピラノシド(2.469g,2.593ミリモル)を熱いトルエ
ン20mlに溶解し、メタノール80mlを加え、続いて1Mメタ
ノール性ナトリウムメトキシド2−3滴を加える。混合
物を室温で2時間かきまぜる。反応混合物をアンバーラ
イトIR120(H+)樹脂で中性にし、濾過し、減圧下に濃
縮すると、メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−ヒドロキシメチル−α−D−グ
ルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−
D−グルコピラノシド(2.36g,100%)を無定形固体と
して生ずる。
実施例66 メチル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジ
ル−4−デオキシ−4−トリフルオロメチルスルホニロ
キシメチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,4−ト
リ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドの調製 −15℃に冷却された乾燥塩化メチレン40ml中の乾燥ピ
リジン0.46mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スル
ホン酸0.86mlを添加する。混合物を−10℃で15分かきま
ぜてから、塩化メチレン10ml中のメチル6−O−(2,3,
6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−ヒドロキ
シメチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,4−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド(2.36g,2.
593ミリモル)を添加する。混合物を−10℃で1.5時間か
きまぜる。反応混合物を水洗する。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油(2.56g,
98%)を生ずるが、これは予想されたトリフレートのメ
チル6−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオ
キシ−4−トリフルオロメチルスルホニロキシメチル−
α−D−グルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベン
ジル−α−D−グルコピラノシドである。
実施例67 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−N−{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキ
シ−1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチ
ル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D
−グルコピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−ア
ラビニトールの調製 エタノールを含まないクロロホルム50ml中のメチル6
−O−(2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−
4−トリフルオロメチルスルホニロキシメチル−α−D
−グルコピラノシル)−2,3,4−トリ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシド(1.465g,1.40ミリモル)と
2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4−
イミノ−D−アラビニトール(0.564g,1.40ミリモル)
の溶液を窒素下に48時間還流する。混合物を塩化メチレ
ンで希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液と飽和塩水で
次々に洗う。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮するとフォームを生ずる。シリカゲル
上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと
酢酸エチルとの勾配混合物で溶離すると、予想されたア
ミンの2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−
N−{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−
1−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−
6−O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グ
ルコピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビ
ニトール(1.2g,67%)を無定形固体として生ずる。
実施例68 1,4−ジデオキシ−N−{[4−デオキシ−
1−(1−O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノ
シル)−4−α−D−グルコピラノシル]メチル}−1,
4−イミノ−D−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−N−
{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−デオキシ−1−
(2,3,4−トリ−O−ベンジル−1−O−メチル−6−
O−α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グルコ
ピラノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビニト
ール(1.1g,0.859ミリモル)を酢酸30mlに溶解する。木
炭上の10%パラジウム0.6gを添加する。混合物を3気圧
で4日間水素添加する。触媒を濾過によって除き、溶媒
を減圧下に蒸発させる。残留物を水に溶解し、アンバー
ライトA26 OH-型のカラムに通す。水を減圧下に蒸発さ
せる。シリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィに
かけ、クロロホルム、メタノール及び水の勾配混合物で
溶離すると、予想されたアミンの1,4−ジデオキシ−N
−{[4−デオキシ−1−(1−O−メチル−6−O−
α−D−グルコピラノシル)−4−α−D−グルコピラ
ノシル]メチル}−1,4−イミノ−D−アラビニトール
(0.303g,75%)を無定形固体として生ずる。
実施例69 1,5−ジデオキシ−1,5−(6−デオキシ−6
−D−グルコピラノシル)イミノ−D−アラビニトール
の調製 1,4−ジデオキシ−1,4−(6−デオキシ−1−O−メ
チル−6−α−D−グルコピラノシル)イミノ−D−ア
ラビニトール(0.2g,0.647ミリモル)を水とトリフルオ
ロ酢酸との1:1混合物10mlに溶解する。混合物を0℃で2
4時間かき混ぜる。溶媒を減圧下に蒸発させるとフォー
ムを生ずる。アンバーライトA26 OH-型上のクロマトグ
ラフィにかけると、予想されたアミンの1,5−ジデオキ
シ−1,5−(6−デオキシ−6−D−グルコピラノシ
ル)イミノ−D−アラビニトールを生ずる(0.181g,95
%)。
実施例70 メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O
−トリフルオロメチルウルホニル−β−D−グルコピラ
ノシドの調製 −15℃に冷却された塩化メチレン20ml中の乾燥ピリジ
ン0.456mlの溶液に、トリフルオロメタン−無水スルホ
ン酸0.864mlを添加した。混合物を−10℃で15分かきま
ぜてから、塩化メチレン30ml中のメチル 2,3,4−トリ
−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシド(1.2g,2.5
8ミリモル)を添加した[ピー・コバック(P.Kovac)、
ジェー・アルフォルディ(J.Alfoldi)、及びエム・コ
シク(M.Kosik)、Chem.Zvesti 28,820(1974年)]。
混合物を−10℃で1.5時間かきまぜた。反応混合物を水
洗した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減
圧下に濃縮すると油を生じた。シリカゲル上のフラッシ
ュ・クロマトグラフィにかけ、ヘキサンと酢酸エチルと
の7:2混合物で溶離すると、予想された化合物のメチル
2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−トリフルオロメ
チルスルホニル−β−D−グルコピラノシド(1.408g,8
9%)を油として生じ、これは冷蔵庫で結晶化した。
実施例71 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキ
シ−1−O−メチル−6−β−D−グルコピラノシル]
イミノ]−D−アラビニトールの調製 エタノールを含有しないクロロホルム20ml中のメチル
2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−トリフルオロメ
チルスルホニル−β−D−グルコピラノシド(0.903g,
1.52ミリモル)と2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジ
デオキシ−1,4−イミノ−D−アラビニトール(0.395g,
1ミリモル)の溶液を窒素下に48時間還流した。混合物
を塩化メチレンで希釈し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液
と飽和塩水で次々に洗った。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると油を生じた。シリ
カゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィにかけ、トル
エンと酢酸エチルとの9:10混合物で溶離すると、予想さ
れた化合物2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキ
シ−1,4−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキ
シ−1−O−メチル−6−β−D−グルコピラノシル)
イミノ]−D−アラビニトールを白いフォーム(0.398
g,40%)として生じた。
実施例72 1,4−ジデオキシ−1,4−[(6−デオキシ−
1−O−メチル−6−β−D−グルコピラノシル)イミ
ノ]−D−アラビニトールの調製 2,3,5−トリ−O−ベンジル−1,4−ジデオキシ−1,4
−[(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−1
−O−メチル−6−β−D−グルコピラノシル]イミ
ノ]−D−アラビニトール(0.398g,0.469ミリモル)を
メタノールと酢酸との1:1混合物40mlに溶解し、木炭上
の10%パラジウム70mgを添加した。混合物を3バールの
水素下に3日間かき混ぜた。触媒をろ別し、溶媒を減圧
下に蒸発させた。残留物を水に溶解し、アンバーライト
A26 OH-型のカラムに適した。減圧下で水を蒸発させる
と無定形の固体を生じた。シリカゲル上で50:50:4のク
ロロホルム、メタノール、水の混合物で溶離するフラッ
シュクロマトグラフィにかけると、1,4−ジデオキシ−
1,4−[(6−デオキシ−1−O−メチル−6−β−D
−グルコピラノシル)イミノ]−D−アラビニトールを
非晶質固体(0.39g,27%)として生じた。
〔発明の効果〕
複雑な炭水化物の加水分解を触媒する酵素、例えばα
−グリコシダーゼは、吸収できない炭水化物を吸収可能
な糖類に転化する。これらの酵素の急速な作用は、特に
高水準の炭水化物の摂取後、血液グルコースの急性高水
準に至り、糖尿病の場合には、望ましくない結果を生ず
るため、不適切な食事によって起こる高血糖症を予防す
る化合物類の発見は、長期の目標であった。同様に、肥
満の場合、高水準の血液グルコースは、炭水化物の触媒
によって脂肪へ転化されるため、血糖の制御は不適切な
食事と関連する問題を未然に防ぐような化合物の探求を
うながした。
本発明化合物類(I)はα−グルコシダーゼの強力な
持続的抑制剤であり、血清グルコース水準を決定するた
めの標準的実験室法により、細胞膜を横断する物質移動
速度に悪影響せずに、血清グルコースの低利用及び/又
は生産過剰によって起こる病状の処置に有用であること
が示された。このため化合物類は糖尿病と肥満の処置に
有用である。
本発明の実施において、本発明化合物の有効量は、吸
収可能なグルコースへ転化できる炭水化物の摂取後、血
清グルコースの量を(対照に比べて)低下させるのに要
する量である。いずれかの疾病状態になっている任意特
定の患者を処置するための特定的適量は、患者の体格、
タイプ、年齢、並びに疾病状態の程度に依存しており、
そのすべては患者を処置する担当診断医に通常知られ考
慮される要因である。概して、化合物類は体重kg当たり
0.2〜20mg(MPK)の投与量で経口投与され、0.5〜5MPK
の投与量が好ましい。好ましい化合物類は、25mgないい
250mgを含有する1回又は複数回の単位適量で食事時に
経口投与される。当然、肥満の処置においては、用語は
疾病の処置と患者にとって所望体重の維持に適した最適
投薬量の継続的投与を包含する。
また、本発明化合物類Iが、糖タンパク、特にHIV(g
p120)糖タンパクの少糖類側鎖の最終構造の同化に必須
のグリコシダーゼ酵素、に対する抑制効果を示すことも
わかっている。HIVウイルス成長への効果を評価し、最
適投与計画を決定するために、適当な検定手法、例えば
融合細胞形成、逆転写酵素検定、免疫蛍光試験、及び電
子顕微鏡検査を使用できる。ウイルス感染患者につい
て、血清での免疫蛍光によって抗ウイルス効果を確認で
きる。HIV関連の疾病状態並びにその他のレトロウイル
ス糖タンパク関連の疾病状態の処置では、糖尿病と肥満
の処置とは異なり、本発明化合物類は非経口手段によっ
て投与でき、特定的投与量は糖尿病と肥満の処置につい
ての上記の投与量範囲内にある。
本発明化合物類の最終用途への応用を行なうには、化
合物類が、本発明化合物に薬学担体を混和したものから
なる薬学処方剤中に取り入れられるのが好ましい。用語
「薬学担体」とは、動物への内部投与用の薬学的に活性
な化合物類中において、有用であることが知られた薬学
付形剤であって、使用条件下に実質的に無毒性で非感作
性のものである。組成物類は錠剤、カプセル剤、エリキ
シル剤、スロップ、乳濁液、分散液、及び湿潤できる起
泡性粉末の調製について知られた手法によって調製で
き、特定型の所望組成物の調製に有用であることが知ら
れた適当な付形剤を含有できる。適当な薬学担体及び処
方の手法は、『レミントン製薬科学』(マック出版社、
ペンシルベニア州イーストン)のような標準テキストに
見い出される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 31/18 A61P 31/18 43/00 111 43/00 111 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/26,19/044 A61K 31/7056 A61P 3/04,3/10 A61P 31/18,43/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中nは0、1又は2であり、Rは、1−3個のヘキ
    ソース又はペントース単位を含有する、グリコシル、又
    はアノマ−炭素原子上に位置するヒドロキシルにエ−テ
    ル又はアシル基を有するエ−テル化若しくはアシル化さ
    れたグリコシル基である。]の1,4−ジデオキシ−1,4−
    イミノ−D−アラビニトール誘導体、その光学若しくは
    幾何異性体、又は薬学的に受け入れられるその酸付加塩
    類。
  2. 【請求項2】Rがグルコシル、ガラクトシル、フコシ
    ル、フルクトシル、マンノシル、リボシル、アラビノシ
    ル、キシロシル、アロシル、アルトロシル、グロシル、
    イドシル、タロシル、リキソシル、イソマルトシル、ト
    レハロシル、α及びβセロビオシル、マルトシル、マル
    トトリオシル、又はセロトリオシル基である、特許請求
    の範囲第1項の化合物。
  3. 【請求項3】Rが6−グルコシル、4−グルコシル、1
    −フルクトシル、6−フルクトシル、6−マルトシル、
    4−マルトシル、6−イソマルトシル、又は4−イソマ
    ルトシルである、特許請求の範囲第1項の化合物。
  4. 【請求項4】化合物が1,4−ジデオキシ−14,−[(6−
    デオキシ−1−O−メチル−6−α−D−グルコピラノ
    シル)イミノ]−D−アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−[(6,7−ジデオキシ−1−O
    −メチル−7−α−D−グルコヘプトピラノシル)イミ
    ノ]−D−アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−[(1−デオキシ−2−O−メ
    チル−α−D−フルクトフラノシル)イミノ]−D−ア
    ラビニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−[(4−デオキシ−1−O−メ
    チル−4−α−D−グルコピラノシル)イミノ]−D−
    アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−N−[(6−デオキシ−1−(1−
    O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α
    −D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビ
    ニトール、 1,4−ジデオキシ−N−[(6,7−ジデオキシ−1−(1
    −O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−
    α−D−グルコヘプトピラノシル]−1,4−イミノ−D
    −アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−[(4−デオキシ−1−O−メ
    チル−4−α−D−グルコピラノシル)メチルイミノ]
    −D−アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−N−[(4−デオキシ−1−(1−
    O−メチル−4−O−α−D−グルコピラノシル)−α
    −D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビ
    ニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−{[2−(1−O−メチル−1
    −α−D−アラビノフラノシル)エチル]イミノ}D−
    アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−N−[(4−デオキシ−1−(1−
    O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−α
    −D−グルコピラノシル]−1,4−イミノ−D−アラビ
    ニトール、 1,4−ジデオキシ−N−{[4−デオキシ−1−(1−
    O−メチル−4−O−α−D−グルコピラノシル)−4
    −α−D−グルコピラノシル]メチル}−1,4−イミノ
    −D−アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−N−{[(4−デオキシ−1−(1
    −O−メチル−6−O−α−D−グルコピラノシル)−
    4−α−D−グルコピラノシル]メチル}−1,4−イミ
    ノ−D−アラビニトール、 1,4−ジデオキシ−1,4−(6−デオキシ−6−D−グル
    コピラノシル)イミノ−D−アラビニトール、及び 1,4−ジデオキシ−1,4−(6−デオキシ1−O−D−メ
    チル−6−β−O−グルコピラノシル)イミノ−D−ア
    ラビニトールからなる群から選択される、特許請求の範
    囲第1項の化合物。
  5. 【請求項5】式 [式中nは0、1又は2であり、Rは、1−3個のヘキ
    ソース又はペントース単位を含有する、グリコシル、又
    はアノマ−炭素原子上に位置するヒドロキシルにエ−テ
    ル又はアシル基を有するエ−テル化若しくはアシル化さ
    れたグリコシル基である。]の1,4−ジデオキシ−1,4−
    イミノ−D−アラビニトール誘導体、その光学若しくは
    幾何異性体、又は薬学的に受け入れられるその酸付加塩
    類の製造方法であって、 式 の化合物を式 R′(CH2)nX 〔式中Xはハライド又はトリフレ−ト、nは0、1、又
    は2、R′は1−3個のヘキソース又はペントース単位
    を含有する、ヒドロキシ保護グリコシル基、又はアノマ
    −炭素原子上に位置するヒドロキシルにエ−テル又はア
    シル基を有するエ−テル化若しくはアシル化されたグリ
    コシル基であり、Pgはヒドロキシ保護基である〕の化合
    物と縮合させて、式 〔式中R′、n及びPgは上記定義の通り〕の化合物を製
    造し、この化合物を標準の脱保護技術で脱保護し、必要
    なら続いて任意付加的に製薬上受入れられるその塩に転
    換することからなる方法。
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