JP3032241U - 収納台およびプラスチック製枠体構成部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折畳み自在で組立の簡単な収納台およびこれ
を組立てるためのプラスチック製枠体構成部材を提供す
る。 【解決手段】 細長い中空の直方体状の少なくとも４個
のプラスチック製枠体構成部材１の長辺方向両端部寄り
にある一対の貫通孔に長いビス１２を挿通して、枢着
し、多角形状枠体を多角柱状に順次組上げた収納台とこ
れに用いるプラスチック製枠体構成部材１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、植木鉢などの物品を収納する折畳み自在な台およびこれを構成する プラスチック製構成部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、植木鉢はフラワースタンドと呼ばれる立体的な専用台に置かれている。 フラワースタンドは、植木鉢を置く台だけがあり、植木鉢の周囲が見えるものが 多い。また組立が可能であっても複雑であり、折畳むことができないという問題 がある。

【０００３】 また木片を方形に組合わせ、別に底を設け、吊せる状態とし、中に植木鉢を収 納するものもあるが、底板を外さねば折畳めず、簡単に組立できず、木片が腐食 するとう問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、折畳み自在で組立の簡単な収納台およびこれを構成するプラ スチック製枠体構成部材を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、少なくとも４個のプラスチック製枠体構成部材の両端部をお互いに ２個ずつ枢着して多角形状枠体とされ、多角形状枠体上に同一形状の多角形状枠 体を枢着部によって多角柱状に順次組上げられることを特徴とする収納台である 。 本考案に従えば、少なくとも４個のプラスチック製枠体構成部材が多角形状、 たとえば四角形状に枢着されて組立てられる。高さは中に収納される植木鉢など の高さに合わせて、組上げる段数を決定すればよい。またたとえば６個のプラス チック製枠体構成部材によって六角形および長方形に自在に組立が可能である。 本収納台は、底板を設けてもよいが、床上に本収納台を置き、植木鉢は床に直接 置いてよい。

【０００６】 また本考案は、前記多角形状枠体が、少なくとも１組の平行な２辺を有し、多 角形状枠体の平行な２辺に複数のプラスチック製枠体の両端が枢着され、棚が構 成されることを特徴とする。 本考案に従えば、少なくとも４個のプラスチック製枠体構成部材は、平行な２ 辺を有するように組立てられ、平行な２辺の間に棚となるべきプラスチック製枠 体が取付けられる。平行な２辺を構成するプラスチック製枠体と棚となるべきプ ラスチック製枠体との間も枢着されているので、棚がついたままで折畳みできる 。棚は、多角形状枠体のどの位置にも取付自在であり鉢の高さによって収納され る位置が簡単に変更できる。

【０００７】 また本考案は、前記多角形状枠体が、２つの多角形を１辺を共有して接続した 複数の多角形で構成され、前記２つの多角形を接続する辺上にも順次枠体が枢着 部によって組上げられることを特徴とする。 本考案に従えば、複数の多角形枠体、たとえば正方形の枠体が１辺を共有して 接続されたものであってもよく、複数の植木鉢を正方形枠体に１つずつ収納する こともできる。

【０００８】 また本考案は、前記接続された複数の多角形状枠体が、高さを異にすることを 特徴とする。 本考案に従えば、前記によって接続された複数の多角形状枠体が高さを異にす るものであってもよく、これによって高さの異なる植木鉢を立体的に収納するこ とができる。

【０００９】 また本考案は、細長い中空の直方体であって、長辺方向両端部寄りに、短辺の 中央部に中辺と平行に一対の貫通孔と、 長辺方向であって貫通孔の中央寄りに、短辺の中央部に中辺と平行に複数の連 結穴とが穿設されることを特徴とするプラスチック製枠体構成部材である。 本考案に従えば、枠体は細長い中空の直方体でプラスチック製であるので、使 用材料が少なく軽量で変質せず、多量生産が可能である。また貫通孔や連結穴が 中辺の方向で短辺の中央部に設けられているので大きな強度を有する。そして貫 通孔にビスを挿通してナットで締結して簡単に組立てられ、また貫通孔と連結穴 とをビスで締結して簡単に底を取付けられ、折畳み可能であるとともに前記ビス を取外すことによって簡単に分解できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を実施の形態によって具体的に説明するが、本考案は何らこれに 限定されるものではない。

【００１１】 図１は、本考案のプラスチック製枠体構成部材１の一実施例の斜視図、図２は 背面図である。背面（組立たとき下側になる面）以外はプラスチックの平面で覆 われ、上面２の両端寄りには、一対の貫通孔３が穿設されている。図２に示すよ うに、背面はプラスチック板で覆われておらず、両側面４ａ，４ｂ間に補強用リ ブ５がたとえば１０ｍｍ間隔に設けられている。また両端部寄りには、一対の貫 通孔３が円筒状の鞘管内に設けられ、貫通孔３の中央部寄りに複数（本実施例で は４個）の連結穴６が鞘管内に設けられている。プラスチック製枠体構成部材１ の大きさは、たとえば長さＬ１＝１８０ｍｍ、高さＬ２＝２４ｍｍ、厚さＬ３＝ １３．５ｍｍであり、貫通孔３および連結穴６は厚さＬ３方向中央部に、高さＬ ２方向に設けられる。

【００１２】 図３は、本考案のの収納台１の一実施例の斜視図である。本実施例では、１２ 本のプラスチック製枠体構成部材１−１〜１−１２が収納台１１に組立てられて いる。組立に際して、先ず５本のプラスチック製枠体構成部材１−１〜１−５を 同一方向に向け、一方の貫通孔３の位置を合わせ、ここに長いビス、たとえば１ ２５ｍｍの長さのビス１２ａを上側にねじ山が出るようにして挿通する。最上部 のプラスチック製枠体構成部材１−５の上部に突出したねじに袋ナットを螺合さ せる。次に、組合わせられた５本のプラスチック製枠体構成部材１−１〜１−５ を１本おきに約９０°の角度に開き、たとえば３本のプラスチック製枠体構成部 材１−１，１−３，１−５の間に、新たな２本のプラスチック製枠体構成部材１ −６，１−７を入れ、プラスチック製枠体構成部材１ー１，１−３，１−５の他 方の貫通孔３と、プラスチック製枠体構成部材１−６，１−７の一方の貫通孔３ とを位置合わせし、長いビス１２ｂを挿通し、最上のプラスチック製枠体構成部 材１−５上に出たねじ１２ｂに袋ナットを螺合する。同様にしてプラスチック製 枠体構成部材１−１〜１−１０を組立て、四角柱状枠体を組立てる。次に、四角 柱状枠体の背面を上に向け、新たなプラスチック製枠体構成部材１−１１，１− １２の一対の貫通孔３に短いビス、たとえば３０ｍｍのビスを挿入し、四角柱状 枠体の平行な２辺を形成するプラスチック製枠体構成部材１−２，１−６の連結 穴６にプラスチック製枠体構成部材１−１１，１−１２の上面に突出した前記ビ スの先端を螺合させる。図２に示すように貫通孔３よりは連結穴６の径は小とさ れているので、短いビスは、連結穴６に内ねじを刻設する。これによって棚を構 成するプラスチック製枠体構成部材１−１１，１−１２が四角柱状枠体の最下部 に取付けられる。四角柱状枠体の中間の位置に棚を構成するときは、たとえばプ ラスチック製枠体構成部材１−３，１−９に、予め棚を構成するプラスチック製 枠体構成部材１−１１，１−１２を、前記の方法で取付けてから組立てればよい 。

【００１３】 図４は、四角柱状枠体に組立てられた本考案の一実施例の収納台１１の平面図 である。図４（１）に示す正方形状の収納台１１にはたとえば１点鎖線で表す植 木鉢２１が収納される。不使用時には、図４（２）に示すように菱形とし、さら に図４（３）に示すように変形することができ、場所をとらずに格納できる。

【００１４】 図５は、六角柱状枠体に組立てられた本考案の他の実施例の収納台１３の平面 図である。図５（１）に示すようにプラスチック製枠体構成部材の長さを変えれ ば正六角柱状枠体も組立てることが可能である。また図５（２）のような形状と すれば、同一長さのプラスチック製枠体構成部材で六角柱状の収納台１４も組立 可能である。さらに図５（３）に示すような長方形状の収納台１５も組立可能で ある。この場合長辺１５ａ，１５ｂは２本のプラスチック製枠体構成部材が直線 状に組立てられる。

【００１５】 図６（１）は、長辺１６ａ，１６ｂに３本のプラスチック製枠体構成部材を直 線状に組立てた長方形状の収納台１６の平面図、図６（２）は正面図である。こ の場合３個所の収納場所２２ａ，２２ｂ，２２ｃの枠体の高さを図６（２）に示 すように変えてもよい。また中央の収納場所２２ｂの棚板用の部材２３は少し高 い位置に設けられる。

【００１６】 さらに長辺を長くしたものなど形状の組合わせは自由である。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、収納台がプラスチック製枠体構成部材とビスと ナットとで好みの形に組立てられるので、収納するものによって収納台の形が自 由に組立てられ、また高さも自由にできる。さらに組立分解はドライバだけで簡 単にでき、折畳自在であるので不使用時少ない場所で格納可能であり、軽く変質 し難く取扱い容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のプラスチック製枠体構成部
材１の斜視図である。

【図２】背面図である。

【図３】本考案の一実施例の収納台１１の斜視図であ
る。

【図４】平面図である。

【図５】本考案の他の実施例の収納台１３，１４，１５
の平面図である。

【図６】本考案のさらに他の実施例の収納台１６の平面
図および正面図である。

【符号の説明】

１ プラスチック製枠体構成部材 ３ 貫通孔 ６ 連結穴 １１，１３，１４，５，１６ 収納台 １２ 長いビス

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【手続補正書】

【提出日】平成８年８月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも４個のプラスチック製枠体構
   成部材の両端部をお互いに２個ずつ枢着して多角形状枠
   体とされ、多角形状枠体上に同一形状の多角形状枠体を
   枢着部によって多角柱状に順次組上げられることを特徴
   とする収納台。
2. 【請求項２】 前記多角形状枠体が、少なくとも１組の
   平行な２辺を有し、多角形状枠体の平行な２辺に複数の
   プラスチック製枠体の両端が枢着され、棚が構成される
   ことを特徴とする請求項１記載の収納台。
3. 【請求項３】 前記多角形状枠体が、２つの多角形を１
   辺を共有して接続した複数の多角形で構成され、前記２
   つの多角形を接続する辺上にも順次枠体が枢着部によっ
   て組上げられることを特徴とする請求項１または請求項
   ２記載の収納台。
4. 【請求項４】 前記接続された複数の多角形状枠体が、
   高さを異にすることを特徴とする請求項４記載の収納
   台。
5. 【請求項５】 細長い中空の直方体であって、長辺方向
   両端部寄りに、短辺の中央部に中辺と平行に一対の貫通
   孔と、 長辺方向であって貫通孔の中央寄りに、短辺の中央部に
   中辺と平行に複数の連結穴とが穿設されることを特徴と
   するプラスチック製枠体構成部材。