JP3084463U - ディスプレイ用棚具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の棚具に比べて各段相互間の立体的な異
質性や装飾性に富み且つ使い勝手も向上し、しかも簡単
に組み立て可能となるディスプレイ用棚具を提供する。 【解決手段】 円板を半径に沿って四等分に切断形成し
た複数の扇形棚部２と、縦横長さが扇形棚部２の各二辺
とそれぞれ同じ長さになるように切断形成した複数の正
方形棚部３とを任意に組み合わせて隣接配置することで
それぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を形成す
る。上段側と下段側との扇形棚部２、正方形棚部３それ
ぞれのコーナー部同士を支柱部材４を介して連結すべく
各コーナー部に支柱取付用孔部５を備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えば店舗での商品の陳列用棚具、あるいは室内のインテリア用棚 具等に使用されるディスプレイ用棚具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、この種のディスプレイ用棚具としては、例えば円形もしくは矩形・ 正方形等の例えばガラス板製の棚板を例えばアルミ製の支柱部材を介して縦に複 数段に積み重ねて形成されているのが殆どである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこのような従来のディスプレイ用棚具では、支柱部材を介して円 形もしくは矩形・正方形等の棚板を複数段に積み重ねることで単なる円柱状もし くは立方体状に枠組みされた棚具を形成しているだけであって、各段相互間の立 体的な異質性・装飾性に欠けた何等変哲のないものである等の問題点を有してい た。

【０００４】 そこで本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、従来 の棚具に比べて各段相互間の立体的な異質性や装飾性に富み且つ使い勝手も向上 し、しかも簡単に組み立て可能となるディスプレイ用棚具を提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を達成するため、本考案にあっては、円板を半径に沿って四等分 に切断形成した複数の扇形棚部２と、縦横長さが扇形棚部２の各二辺とそれぞれ 同じ長さになるように切断形成した複数の正方形棚部３とを任意に組み合わせて 隣接配置させることでそれぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を形成して成 るものである。 上段側と下段側との扇形棚部２、正方形棚部３それぞれのコーナー部同士を支 柱部材４を介して連結すべく各コーナー部に支柱取付用孔部５を備えているもの とできる。 支柱部材４は、隣接する両棚部の支柱取付用孔部５同士を合致させて当該支柱 部材４の一端を両支柱取付用孔部５に貫挿させて他方の支柱部材４の一端に形成 されている雌ネジ部７に捩じ込ませる雄ネジ部６と、隣接する両棚部の支柱取付 用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の他端を両支柱取付用孔部５に合致さ せて他方の支柱部材４の他端に形成されている雄ネジ部６を捩じ込ませる雌ネジ 部７とを備えているものとできる。 支柱部材４には、最上段の支柱部材４の雌ネジ部７に、隣接する両棚部の支柱 取付用孔部５同士を合致させて捩じ込み固定させるボルト部材８と、最下段の支 柱部材４の雄ネジ部６を、隣接する両棚部の互いに合致した支柱取付用孔部５同 士に貫挿させて締結固定させる袋ナット部材９とを備えているものとできる。 扇形棚部２および正方形棚部３には、物品を掛架保持させる複数の掛架用孔部 １０を穿設してあるものとできる。

【０００６】 以上のように構成された本考案に係るディスプレイ用棚具１において、複数の 扇形棚部２と、複数の正方形棚部３とを任意に組み合わせて隣接配置させること で形成されたそれぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面は、各段相互間の立体 的な異質性や装飾性を付与させる。 隣接する両棚部は、支柱取付用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の一端 に形成された雄ネジ部６を両支柱取付用孔部５に貫挿させて他方の支柱部材４の 一端に形成されている雌ネジ部７に捩じ込ませる。また、隣接する両棚部は、支 柱取付用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の他端に形成された雌ネジ部７ に両支柱取付用孔部５に合致させて雄ネジ部６を捩じ込ませる。 最上段の支柱部材４の雌ネジ部７には、隣接する両棚部の支柱取付用孔部５同 士を合致させてボルト部材８を捩じ込み固定させる。また、最下段の支柱部材４ の雄ネジ部６は、隣接する両棚部の互いに合致した支柱取付用孔部５同士に貫挿 させて袋ナット部材９により締結固定させる。 扇形棚部２および正方形棚部３に穿設した複数の掛架用孔部１０は、物品を立 体的に掛架保持させる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照して本考案の一実施の形態を説明すると、図において示される 符号１は、例えば店舗での商品の陳列用棚具、あるいは室内のインテリア用棚具 等に使用されるディスプレイ用棚具であり、このディスプレイ用棚具１は、図１ に示すように、円板を半径に沿って四等分に切断形成した複数の扇形棚部２と、 縦横長さが扇形棚部２の各二辺とそれぞれ同じ長さになるように切断形成した複 数の正方形棚部３との２種類の構成要素から成り、これら構成要素を任意に組み 合わせて隣接配置させることでそれぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を形 成してある。扇形棚部２、正方形棚部３の具体的な配列パターンは、図１に示す ように、最上段の棚面は扇形棚部２が３枚と、正方形棚部３が２枚の組み合わせ であり、中段の棚面は扇形棚部２が１枚と、正方形棚部３が１枚の組み合わせで あり、最下段の棚面は扇形棚部２が３枚と、正方形棚部３が６枚の組み合わせで ある。尚、この配列パターンは自由に変更可能であることは勿論である。そして 、上段側と下段側との扇形棚部２、正方形棚部３それぞれのコーナー部同士を支 柱部材４を介して連結すべく当該扇形棚部２、正方形棚部３の各コーナー部には 支柱取付用孔部５を備えている。

【０００８】 図３に示すように、扇形棚部２は、例えば半径約２２５ｍｍ程度の円板を半径 に沿って四等分に切断し、厚さが約０．８〜１．０ｍｍ程度のアルミニウム等の 軽金属製、強化ガラス製、木製、合成樹脂製等の板材によって形成してあり、円 弧の両端部および直交する二辺の交差角部には支柱取付用孔部５が設けられてい る。また、正方形棚部３は、例えば縦横が約２２５ｍｍ程度の長さを有し、厚さ が約０．８〜１．０ｍｍ程度のアルミニウム等の軽金属製、強化ガラス製、木製 、合成樹脂製等の板材によって形成してあり、四隅にはそれぞれ支柱取付用孔部 ５が設けられている。扇形棚部２、正方形棚部３は、種々の原色を呈しているも のを使用することができるが、これに限らず例えばこれら表面に対し焼き付け・ スプレーによる吹き付け・刷毛による手塗り・メッキ塗装等により自由な色彩を 施してあっても良い。また、扇形棚部２には、物品を掛架保持させるための複数 の例えばＬ字線上に沿って５０ｍｍ間隔の５つの掛架用孔部１０を穿設してある 。尚、この掛架用孔部１０は正方形棚部３にも備えてあっても良い。

【０００９】 図４に示すように、支柱部材４は、例えば長さが約２２５ｍｍ程度の、アルミ ニウム等の軽金属製の材質もしくは鉄・ステンレス等の金属製の材質等から成り 、支柱部材４の一端には他方の支柱部材４の一端に形成されている雌ネジ部７に 捩じ込ませるための雄ネジ部６が形成され、一方、支柱部材４の他端には他方の 支柱部材４の一端に形成されている雄ネジ部６を捩じ込ませるための雌ネジ部７ が形成されている。これにより、隣接する両棚部は、支柱取付用孔部５同士を合 致させた状態で、当該支柱部材４の一端に形成された雄ネジ部６を両支柱取付用 孔部５に貫挿させて他方の支柱部材４の一端に形成されている雌ネジ部７に捩じ 込ませると共に、支柱取付用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の他端に形 成された雌ネジ部７に両支柱取付用孔部５に合致させて雄ネジ部６を捩じ込ませ ることでディスプレイ用棚具１が簡単に組み立てられるようにしてある。さらに 、最上段の支柱部材４の雌ネジ部７には、隣接する両棚部の支柱取付用孔部５同 士を合致させてボルト部材８を捩じ込み固定させると共に、最下段の支柱部材４ の雄ネジ部６は、隣接する両棚部の互いに合致した支柱取付用孔部５同士に貫挿 させて袋ナット部材９により締結固定させるものとしてある。

【００１０】 次に以上のように構成された実施の形態についての組み立て、使用の一例を説 明する。図２に示すように、縦横の長さが約９００ｍｍの正方形状の板材を縦横 各４列で合計１６個の正方形が並ぶように区画形成すると共に、中央において縦 横に隣接する４つの正方形の各コーナー部を中心とし、半径が正方形の縦横の長 さに等しい円形を形成しておく。そして、図１に示すように、最上段の棚面を扇 形棚部２３枚、正方形棚部３２枚の組み合わせとし、中段の棚面を扇形棚部２１ 枚、正方形棚部３１枚の組み合わせとし、最下段の棚面を扇形棚部２３枚、正方 形棚部３６枚の組み合わせとなるように板材の正方形および円形に沿って裁断形 成する。次に、隣接する両棚部は、支柱取付用孔部５同士を合致させた状態で、 当該支柱部材４の一端に形成された雄ネジ部６を両支柱取付用孔部５に貫挿させ て他方の支柱部材４の一端に形成されている雌ネジ部７に捩じ込ませると共に、 支柱取付用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の他端に形成された雌ネジ部 ７に両支柱取付用孔部５に合致させて雄ネジ部６を捩じ込ませることでディスプ レイ用棚具１が組み立てられる。また、最上段の支柱部材４の雌ネジ部７には、 隣接する両棚部の支柱取付用孔部５同士を合致させてボルト部材８を捩じ込み固 定させると共に、最下段の支柱部材４の雄ネジ部６は、隣接する両棚部の互いに 合致した支柱取付用孔部５同士に貫挿させて袋ナット部材９により締結固定させ る。

【００１１】 尚、本実施の形態では扇形棚部２、正方形棚部３の２種類の構成要素を採用し ているが、その他の構成として図示を省略したが、例えば半円形棚部と、縦横の 長さが半円形棚部の直径と同じ長さを有する正方形棚部３との２種類を棚面の構 成要素とすることも可能である。また、両棚部の材質の厚さや大きさ等は自由で あり、使用目的の選別に応じて適宜変更可能である。さらに使用場所においても 材質の厚さや大きさによって室内から店舗までの装途に応じて区別して使用する ことが可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているために、従来の棚具に比べて各段相互間 の立体的な異質性や装飾性に富み且つ使い勝手も向上し、しかも簡単に組み立て 可能となるディスプレイ用棚具１を提供することができる。

【００１３】 すなわちこれは本考案が、円板を半径に沿って四等分に切断形成した複数の扇 形棚部２と、縦横長さが扇形棚部２の各二辺とそれぞれ同じ長さになるように切 断形成した複数の正方形棚部３とを任意に組み合わせて隣接配置させることでそ れぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を形成して成るからであり、これによ り、各段の配列パターンを任意の自由度でもって様々に変化させることができ、 各段相互間の立体的な異質性や装飾性を付与させることができると共に、店舗で の商品の陳列用棚具、あるいは室内のインテリア用棚具等として使用した際のイ メージアップにも繋がる。

【００１４】 上段側と下段側との扇形棚部２、正方形棚部３それぞれのコーナー部同士を支 柱部材４を介して連結すべく、各コーナー部に支柱取付用孔部５を備えているの で、それぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を簡単に組み立てることができ る。

【００１５】 支柱部材４は、隣接する両棚部の支柱取付用孔部５同士を合致させて当該支柱 部材４の一端を両支柱取付用孔部５に貫挿させて他方の支柱部材４の一端に形成 されている雌ネジ部７に捩じ込ませる雄ネジ部６と、隣接する両棚部の支柱取付 用孔部５同士を合致させ、当該支柱部材４の他端を両支柱取付用孔部５に合致さ せて他方の支柱部材４の他端に形成されている雄ネジ部６を捩じ込ませる雌ネジ 部７とを備えているので、それぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を簡単に 組み立てることができ、しかも段数の変更も容易に行なえる。

【００１６】 支柱部材４には、最上段の支柱部材４の雌ネジ部７に、隣接する両棚部の支柱 取付用孔部５同士を合致させて捩じ込み固定させるボルト部材８と、最下段の支 柱部材４の雄ネジ部６を、隣接する両棚部の互いに合致した支柱取付用孔部５同 士に貫挿させて締結固定させる袋ナット部材９とを備えているので、見栄えの良 いディスプレイ用棚具１を提供できる。

【００１７】 扇形棚部２および正方形棚部３には、物品を掛架保持させる複数の掛架用孔部 １０を穿設してあるので、棚面に対して物品を立体的に掛架保持させておくこと ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態における使用状態の斜視
図である。

【図２】同じく扇形棚部、正方形棚部の型作成の状態を
示す平面図である。

【図３】同じく棚面の構成要素を示すものであり、
（ａ）は扇形棚部の平面図、（ｂ）は正方形棚部の平面
図である。

【図４】同じく支柱部材を介して複数段の棚面を形成し
た状態を示した要部断面図である。

【符号の説明】

１ ディスプレイ用棚具 ２ 扇形棚部 ３ 正方形棚部 ４ 支柱部材 ５ 支柱取付用孔部 ６ 雄ネジ部 ７ 雌ネジ部 ８ ボルト部材 ９ 袋ナット部材 １０ 掛架用孔部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円板を半径に沿って四等分に切断形成し
   た複数の扇形棚部と、縦横長さが扇形棚部の各二辺とそ
   れぞれ同じ長さになるように切断形成した複数の正方形
   棚部とを任意に組み合わせて隣接配置させることでそれ
   ぞれ配列パターンの異なる複数段の棚面を形成して成る
   ディスプレイ用棚具であって、 上段側と下段側との扇形棚部、正方形棚部それぞれのコ
   ーナー部同士を支柱部材を介して連結すべく各コーナー
   部に支柱取付用孔部を備えて構成したディスプレイ用棚
   具。
2. 【請求項２】 支柱部材は、隣接する両棚部の支柱取付
   用孔部同士を合致させて当該支柱部材の一端を両支柱取
   付用孔部に貫挿させて他方の支柱部材の一端に形成され
   ている雌ネジ部に捩じ込ませる雄ネジ部と、隣接する両
   棚部の支柱取付用孔部同士を合致させ、当該支柱部材の
   他端を両支柱取付用孔部に合致させて他方の支柱部材の
   他端に形成されている雄ネジ部を捩じ込ませる雌ネジ部
   とを備え、 支柱部材には、最上段の支柱部材の雌ネジ部に、隣接す
   る両棚部の支柱取付用孔部同士を合致させて捩じ込み固
   定させるボルト部材と、最下段の支柱部材の雄ネジ部
   を、隣接する両棚部の互いに合致した支柱取付用孔部同
   士に貫挿させて締結固定させる袋ナット部材とを備え、 扇形棚部および正方形棚部には、物品を掛架保持させる
   複数の掛架用孔部を穿設してある請求項１記載のディス
   プレイ用棚具。