JP7018843B2 - 組立家具用係合部材、組立家具キット - Google Patents
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Description
(1)板材を係合させるボルトやナットの殆どは金属製であり、また、JISなどで規格化された精度で形成されているので、子供が容易に取り扱うことが難しい。
(2)板材を係合させるボルトやナットは、コスト削減や組立容易性の向上のために、できる限り共通化して少ない種類にするのが一般的であるが、知育用品として用いる場合には、部品どうしの最適な組み合わせを見出させるために、様々な形状のボルトやナットを備えることが望ましい。
(3)子供が興味を引くようなデザイン性に乏しい。
図1は、本発明の一実施形態の組立家具用係合部材を備えた組立家具キットの使用状態を示す外観斜視図である。なお、本実施形態では、組立家具キットの使用状態の一例として、本棚を組み上げた状態を示している。
本発明の組立家具キットによって作成した本棚10は、複数の板材11A~11Iと、これら板材11A~11Iに係合される複数の組立家具用係合部材12とを備えている。
板材11A~11Iは、例えば木材から形成されている。板材11A~11Iを構成する木材としては、例えば、杉、ヒノキなどの無垢材、集成材、単板積層材、合板、パーティクルボード)、ファイバーボードなどが挙げられる。
あるいは、板材11A~11Iを、例えば樹脂板や金属板で形成することもできる。
組立家具用係合部材12であるボルト31は、ボルト頭頂部31Aとここから延びるボルトネジ部31Bとを備えている。ボルト頭頂部31Aは、外形が六角柱、四角柱、三角柱、円柱などの形状に形成されている。即ち、ボルト31は、六角ボルト、四角ボルト、三角ボルトなどが混在している(図1参照)。
なお、図3に示す実施形態では、ボルト頭頂部31Aの形状を六角柱にしている。これにより、六角レンチなどでボルト31を回動させることができる。
組立家具用係合部材12であるナット32の一例のナット321は、外形が例えば六角柱を成し、内穴の内周面には内ネジ321Rが形成されている。内ネジ321Rのネジ山は、延長方向に直角な断面が、例えば半円形を成すように形成されている。
ナット32の他の一例であるナット322は、ナット頭頂部322Aと、このナット頭頂部322Aから延びるナットネジ部322Bとを有し、ナットネジ部322Bの内部に形成された開口に内ネジ322Rが形成されている。
このようにナットの頭頂部の形状を文字、任意の図形、機能性形状にすることによって、組立家具キットによって作成した本棚10のデザイン性を高めたり、本棚10に小物を引っ掛けるなど機能性を高めることができる。
組立家具用係合部材12である接続具33の一例のL字固定具(接続具)331は、互いに直交する一面側固定部331Aと他面側固定部331Bを有する。この一面側固定部331Aと他面側固定部331Bには、それぞれボルト31のボルト頭頂部31Aの外形に沿った形状で凹み、ボルト頭頂部31Aの少なくとも一部を受け入れる溝部332と、この溝部332の底面332bに形成されて、ボルト31のボルトネジ部31Bを貫通可能な穴部333とを有している。
なお、図8に示すL字固定具(接続具)331では、六角ボルトに合わせて溝部332を六角形を成す凹み形状にしているが、ボルト31のボルト頭頂部31Aの形状に合わせて四角形の凹み形状、あるいは三角形の凹み形状などにすることもできる。
これにより、L字固定具(接続具)331の一面側固定部331Aと他面側固定部331Bとが直交する角部が、板材11A~11Iの四辺のそれぞれから突出することなく、L字固定具(接続具)331を板材11A~11Iに取り付けることができる。
組立家具用係合部材12である接続具33の一例の仕切固定具(接続具)335は、互いに水平方向および垂直方向にそれぞれ直交するように板材を保持する第1挟持部335Aと第2挟持部335Bとを有する。この第1挟持部335Aおよび第2挟持部335Bは、板材11A~11Iを厚み方向で挟持可能な略コ字形に形成されている。
図10(a)に示すように、本発明の組立家具キットには、ボルトやナットを回転させるドライバー(工具)40が付属する。
ドライバー40は、作用部41が例えば十字形を成し、図3に示すボルト(穴付きボルト)31のボルト頭頂部31Aに形成された十字形の凹部31Nに作用部41を嵌合させてボルト31を回転させたり、図6に示すナット322のナット頭頂部322Aに形成された十字形の凹部322Nに作用部41を嵌合させてナット322を回転させたりするのに用いることができる。
レンチ50は作用部51に例えば六角形の開口が形成され、図3に示すボルト31の六角柱のボルト頭頂部31Aに作用部51を嵌合させてボルト31を回転させたり、図5に示すナット321や図6に示すナット322のナット頭頂部322Aに嵌合させてナット321,322を回転させたりするのに用いることができる。こうしたレンチ50は、例えば全体が硬質樹脂によって構成されていればよい。
図11は、ハンガー棒を付加することによって、子供用のハンガー付きテーブルを組み立てた組立例である。
図12は、L字形の取っ手状部材と、車輪とを付加することによって、子供用の移動可能な玩具箱を組み立てた組立例である。
図13は、幅および長さの大きい棚板を座板として使用することによって、子供用の椅子を組み立てた組立例である。
図14は、樹脂製の回転板や抽斗を付加することによって、扉や抽斗付きの子供用の収納家具を組み立てた組立例である。
11A~11I…板材
12…組立家具用係合部材
21…貫通穴
31…ボルト
32…ナット
33…接続具
Claims (5)
- 組立家具を構成する板材に係合される組立家具用係合部材であって、
前記板材の貫通穴に挿通されるボルトと、前記ボルトに螺合するナットと、を少なくとも有し、
前記ボルトおよび前記ナットは、全体が樹脂で形成され、
前記ボルトはボルト頭頂部と該ボルト頭頂部から延びるボルトネジ部からなり、前記ボルトネジ部の外周面に形成される外ネジは、外径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲であり、
前記ナットの内ネジの内径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲であり、
前記組立家具用係合部材は、全体が樹脂で形成され前記板材どうしを接続する接続具を更に有し、前記接続具は、前記ボルト頭頂部の外形に沿った形状で凹み、前記ボルト頭頂部の少なくとも一部を受け入れる溝部と、該溝部の底面に形成され前記ボルトネジ部を貫通可能な穴部とを有するボルト受け部を備えることを特徴とする組立家具用係合部材。 - 前記ボルトネジ部の外径と、前記ボルトのボルト頭頂部の最大径との比率が1:2~2:3の範囲であることを特徴とする請求項1記載の組立家具用係合部材。
- 前記接続具は、複数の前記板材どうしが互いに直交するように固定することを特徴とする請求項1または2記載の組立家具用係合部材。
- 組立家具を構成する板材に係合される組立家具用係合部材を備えた組立家具キットであって、
前記板材の貫通穴に挿通されるボルトと、前記ボルトに螺合するナットと、を少なくとも有し、前記ボルトおよび前記ナットは、全体が樹脂で形成され、前記ボルトはボルト頭頂部と該ボルト頭頂部から延びるボルトネジ部からなり、前記ボルトネジ部の外周面に形成される外ネジは、外径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲であり、前記ナットの内ネジの内径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲である組立家具用係合部材と、前記板材とを少なくとも備え、
前記組立家具用係合部材は、前記ボルト頭頂部の形状が異なる3種類以上の前記ボルトを有することを特徴とする組立家具キット。 - 組立家具を構成する板材に係合される組立家具用係合部材を備えた組立家具キットであって、
前記板材の貫通穴に挿通されるボルトと、前記ボルトに螺合するナットと、を少なくとも有し、前記ボルトおよび前記ナットは、全体が樹脂で形成され、前記ボルトはボルト頭頂部と該ボルト頭頂部から延びるボルトネジ部からなり、前記ボルトネジ部の外周面に形成される外ネジは、外径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲であり、前記ナットの内ネジの内径とピッチとの比率が2:1~4:1の範囲である組立家具用係合部材と、前記板材とを少なくとも備え、
前記組立家具用係合部材は、互いに異なる3色以上の色でそれぞれ着色された複数の前記ボルトを含むことを特徴とする組立家具キット。
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JP2018132232A JP7018843B2 (ja) | 2018-07-12 | 2018-07-12 | 組立家具用係合部材、組立家具キット |
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