JP3032095B2 - 現金統合管理システム - Google Patents

現金統合管理システム

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JP3032095B2
JP3032095B2 JP4522993A JP4522993A JP3032095B2 JP 3032095 B2 JP3032095 B2 JP 3032095B2 JP 4522993 A JP4522993 A JP 4522993A JP 4522993 A JP4522993 A JP 4522993A JP 3032095 B2 JP3032095 B2 JP 3032095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば銀行などの
金融機関において、現金の入出金処理を行なう複数の自
動取引装置と、これら複数の自動取引装置に収納されて
いる現金の量を管理する管理装置とを有する現金統合管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、入出金装置などの自動取引装置
は、銀行の機械化コ−ナに多数設置されて、磁気カ−ド
あるいは磁気通帳などの取引媒体を用いて、自動的に現
金(紙幣)の引出し(出金)あるいは預入れ(入金)な
どの取引を利用者自身の操作で行なえるものであり、銀
行窓口の営業終了後も時間延長して稼働しており、また
デパ−ト、ス−パ−マーケットなどの店内に設置する無
人運用などの使い方もあり、今後ますます設置台数が増
えるものと予測される。このように自動取引装置は、広
く普及し、無人、休日などの管理が難しくなってきた。
また、設置台数が増加するに伴い、自動取引装置にセッ
トする現金も膨大な量になってきている。
【0003】しかしながら、複数台の自動取引装置が並
んで設置されている場合、その配置により自動取引装置
の使用される頻度が異なっている。一般的には、入口か
ら遠い自動取引装置の利用率が高く、入口に近い他人か
ら見られやすい場所に配置されている自動取引装置の利
用率が低くなっている。このような場合、一部の自動取
引装置だけが現金の在高が少なくなり、他の自動取引装
置の現金在高は比較的多いという状態となる。
【0004】この結果、一部の自動取引装置は現金の在
高なしとなり、他の自動取引装置には現金が大量に残っ
ているという状態になってしまうことがあった。そこ
で、自動取引装置の現金の在高なしを防止するために大
量の現金をセットしたり、最適量を係員の経験等にたよ
っていたが完全な現金の在高なしの防止にはならなかっ
た。また、自動取引装置が現金の在高なしとなった際、
単に「在高なし」と報告されるだけなので必要な補充量
がわからなかった。また、自動取引装置個々に異なった
時期に現金の補充をしなければならないので、現金の補
充に係る業務の効率が悪かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、複数
台の自動取引装置が並んで設置されている場合、その配
置により自動取引装置の使用される頻度が異なり、一部
の自動取引装置に現金の在高なしが発生してしまうとい
う問題があった。また、自動取引装置が現金の在高なし
となった際、単に「在高なし」と報告されるだけなので
必要な補充量がわからず、現金の補充に係る業務の効率
が悪いという問題があった。
【0006】そこで、この発明は、複数の自動取引装置
における一部の自動取引装置の現金在高なしを防止し、
複数の自動取引装置の絶対現金在高が少なくなった場合
には必要な補充量を決定して現金の補充を効率良く行な
うことのできる現金統合管理システムを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の現金統合管理
システムは、銀行の支店内に設置され、現金の入出金処
理を行う複数の自動取引装置と、前記同一の支店内に設
置され、前記複数の自動取引装置に収納されている現金
の量を管理する取引制御装置とを有する現金統合管理シ
ステムにおいて、前記取引制御装置は、前記複数の自動
取引装置各々の現金の在高を記憶する在高記憶部と、こ
の在高記憶部に記憶された各自動取引装置の在高情報に
基づいて、前記複数の自動取引装置現金の在高が全体
的に少なくなっているか、又は前記複数の自動取引装置
のうち、一部の自動取引装置のみが他の自動取引装置に
対して相対的に現金の在高が減少しているかを判定する
判定部と、この判定部にて前記複数の自動取引装置
金の在高が全体的に少なくなっていると判定された場合
には、現金の補充を指令する補充指令部と、前記判定部
にて前記複数の自動取引装置のうち、一部の自動取引装
置のみが他の自動取引装置に対して相対的に現金の在高
が減少していると判定された場合には、現金の在高が減
少していると判定された前記自動取引装置にて取扱われ
る取引の内容を制限する取引制御部とから構成されてい
る。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】この発明は、銀行の支店内に設置され、現金の
入出金処理を行う複数の自動取引装置と、前記同一の支
店内に設置され、前記複数の自動取引装置に収納されて
いる現金の量を管理する取引制御装置とを有する現金統
合管理システムにおいて、前記取引制御装置は、前記複
数の自動取引装置各々の現金の在高を記憶し、この記憶
された各自動取引装置の在高情報に基づいて、前記複数
の自動取引装置現金の在高が全体的に少なくなってい
か、又は前記複数の自動取引装置のうち、一部の自動
取引装置のみが他の自動取引装置に対して相対的に現金
の在高が減少しているかを判定し、前記複数の自動取引
装置現金の在高が全体的に少なくなっていると判定さ
れた場合には、現金の補充を指令し、前記複数の自動取
引装置のうち、一部の自動取引装置のみが他の自動取引
装置に対して相対的に現金の在高が減少していると判定
された場合には、現金の在高が減少していると判定され
た前記自動取引装置にて取扱われる取引の内容を制限す
るようにしたものである。
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0014】図1は、本発明に係る現金統合管理システ
ムの概念図である。すなわち、たとえば銀行の支店内に
は、支店内の自動取引装置類を制御するための複数の取
引制御装置1A,1Bが設置されている。これら取引制
御装置1A,1Bは、店内LAN(ローカル・エリア・
ネットワーク)2に接続されている。店内LAN2に
は、支店内の自動取引装置類が接続されている。店内L
AN2に接続されている自動取引装置類には、複数の自
動取引装置(入出金装置;ATM)3A〜3Bや記帳機
4、残高照会機5などがある。また、店外に設置された
自動取引装置(入出金装置;ATM)3Cは、店内に設
置されたLAN接続アダプタ6を介して店内LAN2に
接続されている。これらの自動取引装置類は、店内LA
N2を介して取引制御装置1A,1Bにより集中制御、
運用管理される。
【0015】取引制御装置1A,1Bは、電話回線を通
してホストコンピュ−タや監視センタなどに接続されて
いる。すなわち、取引制御装置1A,1Bには、モデム
7A,7Bが接続され、特定回線によりセンタ側モデム
8A,8Bと接続され、計算機センタ9と接続される。
計算機センタ9には、自動取引装置類を利用する利用者
の各口座ごとの取引情報が記憶されており、取引制御装
置1A,1Bから送信される取引情報に基づき、該当口
座の取引記録の更新を行ない、取引制御装置1A,1B
に更新結果に基づく取引情報を送出する。
【0016】取引制御装置1A,1Bには、もう1つの
外部回線への接続部がある。すなわち、取引制御装置1
A,1Bには、NCU(ネットワーク・コントロール・
ユニット)モデム10A,10Bが接続され、公衆回線
網11に接続される。これにより、取引制御装置1A,
1Bは、公衆回線網11を介して外部に各種の情報を送
信することができる。公衆回線網11を介した取引制御
装置1A,1Bからの情報送出先には、監視センタ12
がある。監視センタ12では、休日などで自動取引装置
類が無人稼働しているとき、取引制御装置1A,1Bか
らの情報に基づき自動取引装置類の運用状態を監視す
る。また、必要に応じて自動取引装置類を遠隔制御する
ことにより、障害復旧を行なったり、復旧できない障害
が発生したり、自動取引装置類の内部にセットされてい
る媒体類の補充が必要だと判断した場合には、巡回中の
パトロ−ル車13に指示を出し、自動取引装置類の復旧
処理を行なわさせる。
【0017】パトロ−ル車13には、監視センタ12か
ら公衆回線網11を介した無線システムにより指示が出
される。パトロ−ル車13は、常時あらかじめ決められ
た地区を巡回し、その地区に設置された自動取引装置類
のメンテナンスを行なう。パトロ−ル車13を呼出す方
法には、前述の監視センタ12から呼出す方法と取引制
御装置1A,1Bから公衆回線網11を介して直接呼出
す方法とがある。
【0018】取引制御装置1A,1Bから直接呼出す方
法とは、自動取引装置3A〜3Bなどに障害が発生した
とき、その障害内容によっては監視センタ12からの遠
隔制御では障害復旧ができない場合がある。たとえば、
自動取引装置内にセットしてあるジャ−ナル用紙や現金
などの補充が必要となった場合や、システムエラーなど
が発生し、自動取引装置を直接にマニュアルで操作しな
いと復旧できない障害が発生する。
【0019】これらの障害が発生したことを自動取引装
置から取引制御装置1A,1Bに通知されると、取引制
御装置1A,1Bは、その通知された障害報告から遠隔
制御では障害復旧ができず、即座にパトロ−ル車13を
呼出す必要があると判断する。取引制御装置1A,1B
は、前述のようにして監視センタ12に障害を報告する
とともに、NCUモデム10A,10Bにより公衆回線
網11を介した無線システムを経由して直接パトロ−ル
車13に障害復旧の指示をだす。
【0020】取引制御装置1A,1Bは、発生した障害
の内容に応じてパトロ−ル車13に障害内容を報告す
る。すなわち、取引制御装置1A,1Bは、障害内容に
応じてあらかじめ決められた文字列を送信する。この文
字列は、公衆回線網11の無線システムを介してパトロ
−ル車13に通知される。パトロ−ル車13は、この文
字列の通知を受信すると、パトロ−ル車13内に搭載さ
れている表示器に文字列にして表示する。これにより、
パトロ−ル車13は、自動取引装置で発生した緊急障害
の通知を直接に受信することができ、迅速に障害復旧が
できるとともに監視センタ12からパトロ−ル車13に
通知をだす必要がなくなる。
【0021】特に、この機能は、媒体の残量が少なくな
った場合のニアエンド通知のときにも有効である。すな
わち、媒体の残量が少なくなった場合は、その残分で自
動取引装置は取引を正常に続行することができる。しか
し、媒体の残量が少ないために、早目に補充が必要であ
る。そこで、ニアエンド通知がパトロ−ル車13に通知
されると、パトロ−ル車13は、即座に急行する必要は
ないが緊急物件を処理した後や、巡回経路を変更するこ
とにより対応することが可能となり、効率的な運用が可
能となる。
【0022】取引制御装置1A,1Bは、公衆回線網1
1によりサ−ビスセンタ14に接続されている。サ−ビ
スセンタ14は、自動取引装置類が故障し、修理が必要
な場合や故障を予防するために定期的な点検整備を行な
うサ−ビスマンを派遣する。
【0023】サ−ビスセンタ14は、サ−ビスマンを派
遣する前に、公衆回線網を介して各自動取引装置ごとの
障害デ−タを収集する。すなわち、サ−ビスセンタ14
から公衆回線網11を介して取引制御装置1A,1Bに
対し、障害デ−タの報告を指示する。
【0024】取引制御装置1A,1Bには、各自動取引
装置ごとの障害発生状況が、取引デ−タなどの稼働状況
デ−タとともに記録されている。取引制御装置1A,1
Bは、サ−ビスセンタ14からの障害デ−タ報告指示に
基づき、記録されている障害デ−タをサ−ビスセンタ1
4に報告する。
【0025】サ−ビスセンタ14では、この報告された
障害デ−タに基づき、派遣するサ−ビスマンに対し、ど
のようなメンテナンス作業をすべきか、指示を与えると
ともに持参する部品などの払出しが行なわれる。
【0026】取引制御装置1A,1Bが公衆回線網11
によってサ−ビスセンタ14に接続されていることによ
り、サ−ビスセンタ14から派遣されたサ−ビスマン
は、故障修理するためのマニュアルをサ−ビスセンタ1
4から受けることができる。すなわち、サ−ビスセンタ
14には、常時、サ−ビスマンを支援するための技術ス
タッフが駐在しており、複雑な障害でサ−ビスマンの知
識では修理が不可能な場合などに、公衆回線網を介して
修理作業の指示を行なうことができる。
【0027】すなわち、サ−ビスセンタ14の技術スタ
ッフは、必要に応じて支店に派遣したサ−ビスマンに対
し修理マニュアルを送る。この修理マニュアルは、サ−
ビスセンタ14から取引制御装置1A,1Bに送出され
ると、さらに自動取引装置に出力される。自動取引装置
では、内蔵した印字装置により修理マニュアルを印字
し、サ−ビスマンに対し出力する。
【0028】ところが、修理マニュアルを出力する印字
装置が故障している場合には、マニュアルを出力するこ
とができない。このようなときには、取引制御装置1
A,1Bの印字装置に出力される。
【0029】すなわち、取引制御装置1A,1Bは、サ
−ビスセンタ14からの修理マニュアルを受信すると、
自動取引装置から報告されている障害内容に基づき、自
動取引装置の印字装置に出力可能か判断する。もし、障
害内容が印字装置に影響しない内容(たとえば紙幣のジ
ャムなど)の場合には、自動取引装置に対し修理マニュ
アルを送出し、出力を指令する。また、印字装置が故障
して修理マニュアルの出力が不可能と判断した場合に
は、取引制御装置1A,1B自身の印字装置に出力す
る。しかし、このとき、サ−ビスマンは、自動取引装置
の修理を行なっているため、修理マニュアルが出力され
たことがわからない。そこで、取引制御装置1A,1B
は、自動取引装置の顧客操作案内装置などの表示部に修
理マニュアルが取引制御装置1A,1Bに出力されてい
ることを表示し、サ−ビスマンに通知する。このとき、
自動取引装置は内蔵したブザ−を鳴動させ、サ−ビスマ
ンに対し表示部を参照するように誘導する。
【0030】ここで、店内LAN2に接続される自動取
引装置類について説明する。図2は、自動取引装置類の
うち自動取引装置3A〜3Bの外観図である。本体21
の接客面側には、ほぼL字状の顧客操作部103が形成
されていて、その垂直面部には通帳挿入口22、カード
挿入口23、および伝票発行口24が、また水平面部に
は入出金口25、複数の操作釦26を有したCRT表示
部(案内表示部)27、およびテンキーなどのキーボー
ド28が設けられている。
【0031】図3は、自動取引装置3A〜3Bの概略構
成を示すブロック図である。自動取引装置3A〜3B
は、店内LAN2に接続されるが、自動取引装置3A〜
3Bの内部では、LANアダプタ101があり、店内L
AN2との接続部となっている。LANアダプタ101
は、店内LAN2を介して取引制御装置1A,1Bと各
種デ−タの授受を行なう。LANアダプタ101は、自
動取引装置3A〜3Bに内蔵する各処理部の情報をもと
に、それらの情報を一時蓄積し、取引制御装置1A,1
Bとのデ−タ送受信のため、デ−タ編集機能を持つとと
もに、店内LAN2におけるデ−タ送受信手順(プロト
コル)の制御機能を持っている。さらに、自動取引装置
3A〜3Bの内部には、取引処理を行なうための処理部
を内蔵している。内蔵している処理部には、係員操作部
102、顧客操作部103、カ−ド処理部104、明細
票処理部105、通帳処理部106、紙幣処理部10
7、硬貨処理部108などがある。
【0032】係員操作部102は、銀行員や保守員な
ど、自動取引装置3A〜3Bを管理する係員のための操
作、表示機能を持っている。すなわち、紙幣や硬貨を自
動取引装置3A〜3Bにセットするときや、自動取引装
置3A〜3Bが故障し、復旧、修理などが必要なとき、
係員などに対して必要な情報を表示し、操作を誘導す
る。さらに、係員が必要な操作をするとき、自動取引装
置3A〜3Bに対して操作の内容を指定したり、操作に
必要な情報のキ−入力など、入力機能を持っている。
【0033】顧客操作部103は、前述したように自動
取引装置3A〜3Bを利用する利用者(顧客)に対する
操作案内や、入力を行なう部分であり、自動取引装置3
A〜3Bの操作面の各種の表示(取扱表示、取扱種目)
や、CRTとタッチパネルによる操作案内や、操作入力
などを行なう。
【0034】カ−ド処理部104は、カード挿入口23
に挿入された利用者が持参する磁気カ−ドを受入れ、そ
の磁気情報を読取る。この読取った磁気情報は、LAN
アダプタ101、店内LAN2を介して取引制御装置1
A,1Bに送出される。さらに、磁気カ−ドのエンボス
部などの磁気カ−ド表面の光学情報を光学的に読取る機
能も持っている。この読取った光学情報は、取引制御装
置1A,1Bに送出され、磁気カ−ドの使用記録として
電子的に記録される。(詳細については後述する)
【0035】また、カ−ド処理部104では、振込取引
における振込先を指定入力するための振込カ−ドの発
行、受入れも行なわれる。明細票処理部105は、通帳
を持参しない利用者に対し、取引記録を印字した取引明
細票を発行する。この取引明細票に印字する印字情報
は、取引制御装置1A,1Bで編集され、店内LAN
2、LANアダプタ101を介して明細票処理部105
に送出されてくる。
【0036】通帳処理部106は、通帳挿入口22に挿
入された利用者が持参する通帳を受入れ、取引記録など
を印字して返却する。この取引記録は、取引制御装置1
A,1Bにより、計算機センタ9に記録されている該当
の口座情報の問合わせを行ない、通帳印字情報を受信す
る。
【0037】また、通帳処理部106は、通帳の表紙に
貼付してある磁気ストライプに記録されている磁気情報
の読取り、書込みも行なう。これにより、磁気カ−ドを
持参しない利用者でも通帳だけあれば各種の取引が可能
である。
【0038】さらに、通帳処理部106は、印字する通
帳のペ−ジがいっぱいとなり、印字行がなくなったとき
には自動的にペ−ジをめくる改ペ−ジ機構や、通帳の最
終ペ−ジまで使用してしまった場合には、新しい通帳を
自動的に発行する通帳発行機能なども持っている。
【0039】紙幣処理部107は、利用者が預金や振込
みのために持参した紙幣を計数し、受入れる入金機能
と、利用者に対し支払いや釣銭として紙幣を払出す出金
機能がある。
【0040】また、紙幣処理部107には、係員が紙幣
を装填したり補充するとき、計数しながら受入れる装填
機能や、自動取引装置3A〜3B内部の現金の実在枚数
をチェックするための精査機能とがある。この装填機能
と精査機能により、自動取引装置3A〜3Bの内部の現
金管理を確実に行なうことができる。これらの現金のセ
ット状況は、LANアダプタ101、店内LAN2を介
して取引制御装置1A,1Bに送出される。これらの現
金情報は、取引制御装置1A,1Bに記録され、自動取
引装置類を相互に効率よく運用するとともに、効率的な
現金運用を算出し、係員に対しタイムリな現金補充や抜
取りを指示する。硬貨処理部108は、硬貨について紙
幣処理部107と同様に入金/出金機能や、装填/精査
機能を持ち、硬貨に関する現金管理を行なう。
【0041】このような構成において、たとえば自動取
引装置3Aを利用した利用者による取引の実行について
説明する。一例として磁気カ−ドによる支払取引を説明
する。まず、取引制御装置1Aは、店内LAN2を介し
て自動取引装置3Aの各処理部に対し取引実行が可能か
問合わせをだす。自動取引装置3Aの各処理部は、その
装置の各部について異常がなく、取引に必要な内蔵する
明細票や現金などが充分にセットされていることを自動
的にチェックし、異常がなければ取引制御装置1Aに対
し「取引可能」の回答を返す。さらに、取引制御装置1
Aは、特定回線により接続された計算機センタ9に対
し、取扱開始の許可を申請する。計算機センタ9から
「取引許可」が指令されると、取引制御装置1Aは、自
動取引装置3Aが「取引可能」状態であれば、自動取引
装置3Aによる取扱いを開始する。
【0042】すなわち、自動取引装置3Aの顧客操作部
103に対し取扱中表示を指令するとともに、顧客操作
部103のCRT表示部に対し「いらっしゃいませ、取
引のボタンを押して下さい。……」を表示する。さら
に、カ−ド処理部104、通帳処理部106に対しカ−
ドや通帳の受入れ許可を指令する。これにより、利用者
は、自動取引装置3Aが取引取扱い可能であり、希望に
応じて預金、支払、振込などの取引を開始することが可
能となる。以上、同様にして自動取引装置3B、記帳機
4、残高照会機5などの自動取引装置類を取扱状態とす
る。
【0043】次に、取引制御装置1A,1Bについて詳
細に説明する。図4は、取引制御装置1A,1Bの外観
図である。取引制御装置1A,1Bには、プラズマディ
スプレイによる表示部201があり、各自動取引装置類
の稼働状況などが表示されている。また、表示部201
の下側には、汎用キ−202が配置されており、係員に
よる通常の業務における操作や表示部201の表示内容
の切換えなどは、この汎用キ−202により入力が可能
となっている。
【0044】すなわち、表示部201の画面の下部に
は、汎用キ−202の各キ−ごとの位置に対応して各キ
−の機能が表示されている。この表示にしたがって対応
するキ−を押下することにより、所定の機能の選択や入
力が可能である。汎用キ−202の各キ−ごとの機能は
必要に応じて切換えることが可能であり、切換えに対応
して表示部201の画面の下部の表示も切換えられる。
【0045】キ−ボ−ド203は、通常は操作する必要
がない。通常は、もし押下されても論理的無効とされ
る。しかし、特別な場合、この取引制御装置1A,1B
に記憶されている各種の条件を書換えたり、自動取引装
置類に対して特別な指令をだす場合などに、このキ−ボ
−ド203を有効とし、このキ−ボ−ド203から入力
することができる。
【0046】単票印字部204は、係員が単票をセット
し、必要な印字情報を印字するものである。この単票に
は、係員の汎用キ−202による操作により、各自動取
引装置類の稼働状況や現金や媒体などの残量情報が印字
される。
【0047】カ−ド読取部205は、係員の持参する磁
気カ−ドを手で挿入してスライドすることにより、磁気
カ−ドに記録されている磁気情報を読取る。この場合、
その磁気カ−ドには担当者カ−ド、管理者カ−ド、保守
員カ−ドなどがあり、それぞれの磁気カ−ドにより、表
示部201に表示される内容や操作可能なメニュ−など
が切換えられる。すなわち、磁気カ−ドに記録されてい
る磁気情報のうち、カ−ド番号はそのカ−ド分類ごとに
あらかじめ登録されている。そこで、取引制御装置1
A,1Bは、読取ったカ−ド番号を解読することによ
り、カ−ド分類を認識することができ、内蔵するプログ
ラムをそのカ−ド分類に応じて切換える。
【0048】カ−ド読取部205で読取った磁気カ−ド
は、カ−ド保持部206に保管される。磁気カ−ドが、
このカ−ド保持部206に保管されている間は、そのカ
−ド読取部205で読取った磁気情報を有効とし、操作
することが可能である。取引制御装置1A,1Bのプロ
グラムの入れ換えや記憶されているデ−タの吸い上げの
ため、フロッピィディスク部207が組み込まれてい
る。
【0049】図5は、取引制御装置1A,1Bの概略構
成を示すブロック図である。主制御部200は全体的な
制御を司る。主制御部200には、前述した表示部20
1、汎用キ−202、キ−ボ−ド203、単票印字部2
04、カ−ド読取部205、カ−ド保持部206、フロ
ッピィディスク部207が接続されるとともに、主制御
部200のプログラムを記憶するプログラム記憶部20
8、プログラムを実行する上で必要なデ−タを記憶する
デ−タ記憶部209が接続されている。
【0050】また、主制御部200には、不揮発性メモ
リとしてハ−ドディスク装置210が接続されており、
プログラム記憶部208に書込まれるプログラムやデ−
タ記憶部209に記憶されているデ−タのうち、必要な
デ−タが書込まれる。さらに、ハ−ドディスク装置21
0には、各自動取引装置類で実行される取引の取引記録
が書込まれる。
【0051】また、主制御部200には、モデム7Aを
介して計算機センタ9と特定回線により接続するための
モデムインタフェ−ス部211、NCUモデム10Aを
介して監視センタ12やパトロ−ル車13やサ−ビスセ
ンタ14と公衆回線11により接続するためのモデムイ
ンタフェ−ス部212がある。これらモデムインタフェ
−ス部211,212は、主制御部200の指示に基づ
き、主制御部200から送出されるデ−タを、モデム7
AやNCUモデム10Aに対し所定の手順にしたがって
出力制御したり、モデム7A、NCUモデム10Aを介
して計算機センタ9、監視センタ12、パトロ−ル車1
3、サ−ビスセンタ14から送られてくる各種のデ−タ
を受信し、主制御部200に出力する機能がある。
【0052】また、主制御部200には、店内LAN2
に接続するためのLANインタフェ−ス部213が接続
されており、店内LAN2に接続された自動取引装置類
とのデ−タの送受信を行なう。
【0053】さらに、主制御部200には、外部印字部
インタフェ−ス部214が接続されており、別途設置さ
れている印字装置に対し、内蔵する単票印字部204で
は印字できない大量の印字デ−タを出力することができ
るようになっている。
【0054】このような構成において、自動取引装置類
による取引の一例として、たとえば自動取引装置3Aに
よる取引処理の動作を説明する。自動取引装置3Aで預
金の払出し(出金)を行なおうとする利用者は磁気カ−
ドと通帳を持参する。利用者は、まず、自動取引装置3
Aの顧客操作部103のCRT表示部27に表示された
操作案内にしたがって取引操作を行なう。すなわち、顧
客操作部103のタッチパネルにより支払取引の実行を
指定する。顧客操作部103は、タッチパネルにより支
払取引が指定されたことをLANアダプタ101、店内
LAN2を介して取引制御装置1Aに通知する。
【0055】取引制御装置1Aは、プログラム記憶部2
08にあらかじめ記憶している取引プログラムにしたが
って支払取引を開始する。すなわち、取引制御装置1A
は、店内LAN2を介して自動取引装置3Aの顧客操作
部103に対し磁気カ−ドを挿入することを指示するた
めの画面を表示させるとともに、自動取引装置3Aのカ
−ド処理部104に対し顧客の磁気カ−ドを受付け、磁
気カ−ドに関する所定のチェックを行なった後、磁気カ
−ドに記録されている磁気情報を読取り、正常であれば
磁気情報を取引制御装置1Aに報告するように指令を出
す。カ−ド処理部104は、顧客から磁気カ−ドを受付
け、その磁気情報を読取ると、取引制御装置1Aに磁気
情報を報告する。
【0056】次に、同様にして、取引制御装置1Aは、
通帳処理部106に対し通帳の受付けを指令する。も
し、利用者が通帳を持参しない場合、利用者は顧客操作
部103のタッチパネルにより通帳無しを入力する。さ
らに、取引制御装置1Aは、自動取引装置3Aの顧客操
作部103に対し暗証番号や支払金額の入力を行なうこ
とを指示するための画面を表示させ、暗証番号や支払金
額を入力させる。これらの磁気情報や暗証暗号などの入
力情報は、取引制御装置1Aのデ−タ記憶部209に記
憶される。そして、これらの情報の入力が終了すると、
取引制御装置1Aは、モデム7Aを介して、計算機セン
タ9に対し取引情報を送信するとともに、ハ−ドディス
ク装置210に記憶する。
【0057】計算機センタ9から取引許可を受信する
と、取引制御装置1Aは、ハ−ドディスク装置210に
計算機センタ9から受信した情報を記憶するとともに、
自動取引装置3Aの紙幣処理部107に紙幣の払出しを
指令し、さらに通帳処理部106に対し通帳への取引情
報の印字を指令する。また、このとき硬貨の支払が必要
ならば、硬貨処理部108に硬貨の払出しを指令する。
また、通帳を持参しない利用者に対しては、明細票処理
部105に対し取引記録を明細票に印字して利用者に放
出するように指令する。これらが正常に完了すると、利
用者に対し磁気カ−ド、明細票、および通帳を放出する
とともに、紙幣(および硬貨)を放出して取引を終了す
る。以上、同様にして預金(入金)、公共料金の振込
み、残高照会、通帳記入などの取引が実行される。それ
ではここで、取引制御装置1A,1Bによる現金管理、
運用支援について説明する。
【0058】取引制御装置1A,1Bは、自動取引装置
3A〜3Bの現金の在高を常に監視するとともに、その
在高に応じて取扱う取引を変更したり、補充する現金の
量を指定する。現金には、紙幣と硬貨があるがいずれも
同様に管理されるので、ここでは、紙幣について説明す
る。
【0059】紙幣を自動取引装置3A〜3Bにセットす
る場合は、紙幣を装填庫にセットし、自動取引装置3A
〜3Bに装着することにより紙幣を計数しながら所定の
金庫に取込まれる。ここで図6を参照して、自動取引装
置3A〜3Bにおける紙幣の装填(補充)動作にかかる
流れについて説明する。
【0060】たとえば、上部ユニット50の装填庫56
に装填用の紙幣がセットされた状態において、係員より
紙幣装填のモードが選択されると、紙幣の装填動作が開
始される。すなわち、紙幣は装填庫56の取出しローラ
67aにより一枚ずつ取出され、第2の振分けゲート7
3b、第3の振分けゲート73c、第5の振分けゲート
73eを介して搬送されて鑑査部70に導かれ、ここで
金種などが鑑別される。この鑑査部70で鑑別された紙
幣は、第1の振分けゲート73aにより下方へ搬送さ
れ、さらに第11の振分けゲート73k、第6の振分け
ゲート73fを介して送られる。この場合、千円券は第
7の振分けゲート73gで方向を変えられて千円庫58
の集積部66bに集積され、万円券は第7の振分けゲー
ト73gを介して搬送され、第8の振分けゲート73h
で方向を変えられて万円庫57の集積部66aに集積さ
れ、各紙幣収納部59、60に押込み収納される。
【0061】また、装填時に鑑査部70でリジェクトす
べきと鑑別された紙幣Pは、第1の振分けゲート73a
で上方に振分けられ、第2の振分けゲート73b、第3
の振分けゲート73cを介して出金一時集積部37に集
積される。このとき、装填庫56より取出されて第2の
振分けゲート73bを通過した券(装填券)とリジェク
ト券とが第2の振分けゲート73bと第3の振分けゲー
ト73cとの間の搬送路R4で重なってしまう。このた
め、リジェクト券が発生した時には瞬時に取出しを中断
し、リジェクト券が搬送路R4を通過した後に再度取出
しを再開する方法か、あるいは取出された券(装填券)
とリジェクト券とを重ねた状態で搬送し、リジェクト券
と重なった装填券とをともに出金一時集積部37に集積
する方法がとられる。そして、装填庫56の紙幣がなく
なると、装填動作は終了される。なお、上記実施例で
は、装填動作において、装填庫56からのみ紙幣を装填
するようにしたが、自動取引装置3A〜3Bの下部ユニ
ット51の紙幣収納部62に装填紙幣をセットしての装
填も可能となっている。
【0062】以上のように自動取引装置3A〜3Bの紙
幣処理部107に紙幣が装填されると紙幣処理部は、取
引制御装置1Aに対し、装填された紙幣の内訳を報告す
る。すなわち、例えば万円正券が1000枚、千円正券
が500枚というように報告される。
【0063】この報告を受けて取引制御装置1Aは、自
動取引装置3A〜3Bごとに現金の在高を算出し記憶す
る。すなわち、取引制御装置1Aは、このようにして装
填された紙幣枚数が報告されると、この枚数を自動取引
装置3A〜3Bごとに現金の在高として記憶する。
【0064】図7は、取引制御装置1Aの現金の在高を
記憶する記憶部600を示すものである。なお、取引制
御装置1Aのハードディスク装置210の記憶部がそれ
ぞれの情報ごとに予め分割されており、それぞれの情報
ごとに所定の情報ごとに所定の記憶部に記憶される。
【0065】すなわち、記憶部600には、万円正券テ
ーブル601、万円損券テーブル602、5千円テーブ
ル603、千円正券テーブル604、千円損券テーブル
605、500円テーブル606、100円テーブル6
07、50円テーブル608、10円テーブル609、
5円テーブル610、1円テーブル611、およびあふ
れ硬貨テーブル612とから構成されている。
【0066】万円正券テーブル601は、万円の支払い
に適した紙幣である正券の枚数を記憶し、万円損券テー
ブル602は、万円の支払いに適さない汚れや破れた券
である損券の枚数を記憶し、千円正券テーブル604
は、千円の支払いに適した紙幣である正券の枚数を記憶
し、千円損券テーブル605は、千円の支払いに適さな
い汚れや破れた券である損券の枚数を記憶する。また、
五千円券は支払い用に使用しないので一括して5千円テ
ーブル603に記憶する。なお、自動取引装置3A〜3
Bごとの紙幣処理部107にも、上記各テーブルの記憶
枚数が各紙幣ごとに区別して保管されている。
【0067】また、硬貨の場合は、紙幣のように正券と
損券などの区別はなく、全て支払いに使用されるので、
500円テーブル606に500円硬貨、100円テー
ブル607に100円硬貨、50円テーブル608に5
0円硬貨、10円テーブル609に10円硬貨、5円テ
ーブル610に5円硬貨、1円テーブル611に1円硬
貨の枚数がそれぞれ記憶される。
【0068】ただし、硬貨は、一時的に大量の入金が行
われる場合があり、ある所定量を越えた分はあふれ硬貨
として扱われ、この硬貨分についてはあふれ硬貨テーブ
ル612に記憶される。なお、自動取引装置3A〜3B
ごとの硬貨処理部107にも、上記各テーブルの記憶枚
数が各硬貨ごとに区別して保管されている。
【0069】一方、これらの記憶部600に記憶されて
いる枚数は、自動取引装置3A〜3Bごとの取引実行に
応じて更新される。すなわち、自動取引装置3A〜3B
で支払いが実行されると払い出された紙幣の枚数が取引
制御装置1Aに通知される。この通知に従って取引制御
装置1Aは、記憶部600の万円正券テーブル601、
千円正券テーブル604から減算する。また、入金され
た場合に取引制御装置1Aは、金種、正券、損券に対応
して加算する。次に、これらの現金在高に対応した自動
取引装置3A〜3Bの運用について説明する。
【0070】まず、複数の自動取引装置3A〜3Bが並
んで稼働しているとすると、その配置により使用される
頻度は異なっている。一般的には、入口から遠い装置の
利用率が高く、入口に近い他人から見られやすい場所に
設置されている装置の利用率が低くなっている。
【0071】このような場合、一部の自動取引装置だけ
が現金の在高が少なくなり、他の自動取引装置の現金在
高は比較的多いという状態となる。本発明は、このよう
な一部の自動取引装置の現金が空になり、他の自動取引
装置の現金が大量に残っている状態になってしまうこと
を防止することにある。
【0072】すなわち、取引制御装置1Aは、現金の在
高が少なくなった自動取引装置は「支払い取引」の取扱
いを休止して「入金取引」のみとし、逆に現金の在高が
多くなった自動取引装置は「入金取引」の取扱いを休止
して「支払い取引」のみとする。
【0073】このように本実施例では、取引制御装置1
Aを用いて、自動取引装置3A〜3Bごとの現金の在高
に応じて取扱う取引内容を変更する。また、紙幣、硬貨
のそれぞれの在高に応じて取扱う取引が選択される。た
だし、これらの取扱う取引の選択は、単純にその自動取
引装置3A〜3Bの各在高により決定されるのではな
く、上述したように自動取引装置3A〜3B間の現金の
在高を平均化することが目的である。従って、複数の自
動取引装置3A〜3Bの現金の在高の相対的な比較によ
り、その取扱い取引が選択される。
【0074】また、ここで注意すべき点は、顧客が連続
的に多数利用している(取引件数が多い)場合には取扱
いの休止はしないようにすることである。すなわち、繁
忙時期(取扱件数が多い時間帯)には、自動取引装置3
A〜3Bが取扱えるならば取引を実行する。
【0075】この場合、取引制御装置1Aは、自動取引
装置3A〜3B内の現金の在高が少なくても支払い取引
を続け、一方では、公衆回線網11の無線システムを介
してパトロール車13に現金の補充を指令する。
【0076】そこで、取引制御装置1Aは、計時部21
5の時刻をもとに最近の5分以内に実行した取引件数を
計数する。取引制御装置1Aは、このときの取引件数が
所定値以上のときは取引を休止せず、取引件数が所定値
以下で、顧客の数が少なく全部の自動取引装置3A〜3
Bが稼働しなくても処理することが可能と判断できる場
合のみ一部の自動取引装置を休止する。次に、上述した
制御動作を図8を参照して説明する。
【0077】図8は、上記のように構成された取引制御
装置1A,1Bの現金在高に従った運用管理を示すもの
で、在高記憶部701A〜701B、在高比較部70
2、取扱判定部703、件数計数部704、取扱指令部
705、補充指令部706、カレンダ部707、実績記
憶部708とから運用管理されている。また、在高記憶
部701A〜701B、カレンダ部707、実績記憶部
708とはハードディスク装置210に設けられ、在高
比較部702、取扱判定部703、件数計数部704、
取扱指令部705とは主制御部200に設けられてい
る。
【0078】まず、取引制御装置1Aのハードディスク
装置210には、各自動取引装置3A〜3Bから報告さ
れた現金の動きに従って図7で説明した自動取引装置3
A〜3Bに対応した在高記憶部701A〜701Bがあ
る。
【0079】これらの在高記憶部701A〜701Bに
記憶された現金の在高は、在高比較部702に逐次入力
される。在高比較部702は、在高記憶部701A〜7
01Bの現金の在高をもとに、自動取引装置3A〜3B
の一部のみが相対的に在高が減少していないか、あるい
は自動取引装置3A〜3Bの現金の在高が全体的に減少
していないかの判定を行う
【0080】在高比較部702によって一部の自動取引
装置のみ現金の在高が少ない、または多いと判定された
(現金在高がアンバランス)場合、その判定が取扱判定
部703に通知される。一方、取扱判定部703には、
最近の所定時間の範囲で処理した取引の件数を計数する
ための件数計数部704が接続され、現在が繁忙時間帯
か閑散時間帯かの判定が入力される。
【0081】件数計数部704で閑散時間帯と判定され
た場合、取扱判定部703は、在高比較部702からの
自動取引装置3A〜3B間の現金在高がアンバランスと
の判定通知に従って、自動取引装置3A〜3Bごとの取
扱う取引を選択する。この取引の選択結果は、取扱指令
部705に通知される。取扱指令部705は、この選択
結果に従って自動取引装置3A〜3Bに取扱う取引を通
知する。
【0082】自動取引装置3A〜3Bは、この通知に従
い、顧客操作部103により顧客に対して案内し、取扱
う取引が限定されていることを通知する。これにより、
現金の在高が多い自動取引装置からは支払い取引が実行
され、現金在高の少ない自動取引装置に対しては入金取
引が実行される。また、硬貨の在高の少ない自動取引装
置の場合、取扱判定部703は、釣銭として硬貨が必要
な振込取引は実行しないようにする。
【0083】また、在高比較部702で絶対値としての
現金在高が少ないと判定された場合には、補充指令部7
06に対して補充が必要であることを通知する。すなわ
ち、在高比較部702には、カレンダ部707と実績記
憶部708が接続されている。カレンダ部707から
は、当日の日付、曜日、当日、次の日の祝祭日情報など
が通知される。一般的に月末は、取引量が多く、週末ま
たは休日の前日にも取引量が多い。このように稼働日に
より取引量、取扱高が変化するので実績記憶部708に
は、これらのカレンダ情報に対応した過去の実績が記憶
されている。例えば、前回の月末の週末の取扱高とか、
通常の日の取扱高などが記憶されている。
【0084】在高比較部702は、これらのカレンダ部
707からのカレンダ情報と実績記憶部708からの過
去の実績と、在高記憶部701A〜701Bの現在の現
金の在高とから、各自動取引装置3A〜3Bに補充すべ
き現金の量を決定する。
【0085】このように通常、現金の補充は定期的に実
施される。従って過去の実績をもとに推定した値が正し
ければ途中で補充する必要はないが、推定した要因以外
の要因が発生した場合は、推定値以上に取引量が多くな
る場合がある。在高比較部702は、この推定値と実際
の在高とを比較してその差が所定以上に大きい場合、途
中補充の指令を出す。なお、この所定値は、取引量の推
定値の大小に応じて変化する。
【0086】ここまでは現金が不足してきた場合につい
て説明してきたが、現金の在高が多すぎる場合、在高比
較部702は、むだな現金が自動取引装置内に存在する
ことになるので不要な現金の抜取りを判断する。
【0087】上記の在高比較部702の判定の結果は、
補充指令部706に通知される。補充指令部706で
は、この通知に従って公衆回線11の無線システムを介
してパトロール車13に対し、現金の補充と補充すべき
量を通知する。この通知に従ってパトロール車13は、
各自動取引装置3A〜3Bごとに必要な量の現金の補充
を実行する。
【0088】以上説明したように上記実施例によれば、
各自動取引装置の現金の在高を在高記憶部に記憶し、こ
の各自動取引装置の在高情報に基づいて、複数の自動取
引装置の一部のみの現金の在高が減少しているか、又は
複数の自動取引装置の在高が減少しているかの判定を行
ない、複数の自動取引装置の現金の在高が減少している
場合には、現金の補充を指令し、カレンダ(当日の日
付、曜日等)と過去の実績(カレンダに対応した過去の
実績)と現在の現金の在高とから、各自動取引装置に補
充すべき現金の量を決定することができる。 また、複数
の自動取引装置の一部のみが減少している場合には、現
金の在高が減少した自動取引装置の取引の内容を制限す
ることにより、現金在高なしの自動取引装置の発生を防
止することができる。
【0089】以上詳述したようにこの発明によれば、
数の自動取引装置における一部の自動取引装置の現金在
高なしを防止し、複数の自動取引装置の絶対現金在高が
少なくなった場合には必要な補充量を決定して現金の補
充を効率良く行なうことのできる現金統合管理システム
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】現金統合管理システムの概念図。
【図2】自動取引装置の外観斜視図。
【図3】自動取引装置の概略的構成を示すブロック図。
【図4】取引制御装置の外観斜視図。
【図5】取引制御装置の概略的構成を示すブロック図。
【図6】自動取引装置における紙幣の装填(補充)動作
を説明するための図。
【図7】取引制御装置の現金の在高を記憶する記憶部を
説明するための図。
【図8】取引制御装置の現金在高に従った運用管理を示
すブロック図。
【符号の説明】
1A,1B…取引制御装置 2…店内LAN 3A,3B,3C…自動取引装置 200…主制御部 210…ハードディスク装置 701A,701B…在高記憶部 702…在高比較部 703…取扱判定部 704…件数計数部 705…取扱指令部 707…カレンダ部 708…実績記憶部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 G06F 15/30 G06F 15/30 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀行の支店内に設置され、現金の入出金
    処理を行う複数の自動取引装置と、前記同一の支店内に
    設置され、前記複数の自動取引装置に収納されている現
    金の量を管理する取引制御装置とを有する現金統合管理
    システムにおいて、 前記取引制御装置は、 前記複数の自動取引装置各々の現金の在高を記憶する在
    高記憶部と、 この在高記憶部に記憶された各自動取引装置の在高情報
    に基づいて、前記複数の自動取引装置現金の在高が全
    体的に少なくなっているか、又は前記複数の自動取引装
    置のうち、一部の自動取引装置のみが他の自動取引装置
    に対して相対的に現金の在高が減少しているかを判定す
    る判定部と、 この判定部にて前記複数の自動取引装置現金の在高が
    全体的に少なくなっていると判定された場合には、現金
    の補充を指令する補充指令部と、 前記判定部にて前記複数の自動取引装置のうち、一部の
    自動取引装置のみが他の自動取引装置に対して相対的に
    現金の在高が減少していると判定された場合には、現金
    の在高が減少していると判定された前記自動取引装置に
    て取扱われる取引の内容を制限する取引制御部と、 を具備したことを特徴とする現金統合管理システム。
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