JP3031961U - アンテナ支柱の取付装置 - Google Patents

アンテナ支柱の取付装置

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JP3031961U JP1996001747U JP174796U JP3031961U JP 3031961 U JP3031961 U JP 3031961U JP 1996001747 U JP1996001747 U JP 1996001747U JP 174796 U JP174796 U JP 174796U JP 3031961 U JP3031961 U JP 3031961U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナケーブルを基台の挿通孔から屋根裏
側に引き込ことができ、しかも挿通孔から雨水の浸入を
防ぐようにする。 【解決手段】 基台1の表面に形成する取付座4を環状
の周壁部3で構成する。この周壁部3に内側にケーブル
の挿通孔6とねじ杆15の貫通孔6Aを設け、その挿通孔
6と貫通孔6Aの周縁から筒部7,8を突設する。そし
て、アンテナの支柱32の内部に通したアンテナケーブル
Cを筒部7から屋根裏側に引き込んでアンテナを室内に
引き回し、この後、周壁部3に支柱取付筒10のベース板
12を固定し、支柱32を固定する支持筒13の下端に形成す
るテーパ部14で挿通孔6と貫通孔6Aを塞ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、アンテナの支柱を屋根に取り付けるアンテナ支柱の取付装置に関す る。
【0002】
【考案が解決しようとする技術的課題】
従来、テレビアンテナは屋根に固定しているが、このアンテナの支柱を屋根に 固定する取付装置として、例えば、実開平5−91009号公報には、屋根の棟 に対応して逆V字状に成形した基台にアンテナの支柱を挿入固定する支持筒を一 体形成し、逆V字状の基台を屋根の棟に沿わせて固定することによって、屋根の 最も高い棟にアンテナを固定するように構成したアンテナ支柱の取付装置が提案 されている。また、実開平7−21866号公報には、屋根の傾斜面にアンテナ を固定することを目的として屋根面に固定する基台の形状を桟瓦とほぼ同様に緩 やかにS字状に反った波型湾曲状に成形して基台と屋根の傾斜面に敷設される桟 瓦とを相互に互換性を持たせることによって、基台を屋根に敷設する桟瓦と連続 させて屋根の傾斜面に固定し、その基台の表面にアンテナの支柱を固定する支柱 取付筒をボルトによって固定したアンテナ支柱の取付装置が提案されている。
【0003】 しかし、実開平5−91009号公報で提案されるアンテナ支柱の取付装置は 、棟に固定する基台とアンテナの支柱を取り付ける支持筒が一体形成され、アン テナに接続するアンテナケーブルを室内側に引き回すための挿入孔を設けていな いことから、アンテナケーブルを屋根に這わせて室内に引き回さなければならず 、外観的に体裁が悪い。一方、実開平7−21866号公報で提案されるアンテ ナ支柱の取付装置においては、屋根面に固定する基台に軒側端面に開口する隆起 部を形成し、アンテナに接続するアンテナケーブルをフレキシブルチューブを介 して隆起部の開口部から基台の裏側に引き回して屋根裏側に引き込むことができ 、アンテナケーブルを屋根に這わせることなく室内に引き回すことができるもの の、基台から突出する隆起部が直接外部に開口していることから、その隆起部か ら屋根裏側に雨水が侵入し、防水性に劣る不具合があった。
【0004】 本考案は、このような課題を解決しようとするもので、アンテナケーブルを体 裁よく室内側に引き込むことができ、しかも防水性に優れたアンテナ支柱の取付 装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、アンテナの支柱を固定する支持筒をベース板に立設した支 柱取付筒と、この支柱取付筒を屋根に固定する基台と、この基台を前記屋根に固 定するねじ杆とを具備したアンテナ支柱の取付用装置において、前記基台の表面 側に前記ベース板を固定する取付座を突設し、この取付座の内側に前記ねじ杆を 貫挿する貫通孔とアンテナケーブルを挿通する挿通孔とを形成するとともに、こ れら貫通孔と挿通孔の周縁から前記基台の表面に突出する筒部をそれぞれ形成し 、この各筒部を覆うように前記支持筒の下端に末広がり状のテーパ部を形成した ことにより、アンテナケーブルを基台の挿通孔から屋根裏側に引き回すことがで きるから、アンテナケーブルを屋根面に這わせず室内側に引き込むことができる 。また、基台上を流れる雨水は挿通孔の周縁に突設する筒部で遮られるとともに 、その筒部の開口部は基台上に固定される支持筒の下端に形成するテーパ部で覆 われているから、挿通孔からの雨水の浸入を防止できる。
【0006】 請求項2の考案は、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置において、取 付座を前記基台から突設する環状の周壁部で構成し、この周壁部を前記ベース板 で塞いだことにより、周壁部の内部が密閉され、周壁部の内側に形成する挿通孔 からの雨水の浸入を確実に防止することができる。
【0007】 請求項3の考案は、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置において、取 付座を前記基台から間隔をおいて突設した複数の取付ボス部で構成し、この取付 ボス部を少なくとも前記筒部とほぼ同じ高さに形成したことにより、筒部が支持 筒のテーパ部の内周面に臨んで開口するから、アンテナケーブルを通す挿通孔か らの雨漏りを防止できるとともに、基台の軽量化が可能である。
【0008】 請求項4の考案は、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台をほぼ逆V字状に形成し、前記基台を屋根の棟に取付固定したこ とにより、屋根の最も高い棟にアンテナを固定できる。
【0009】 請求項5の考案は、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を棟に敷設する棟瓦と互換性を有する逆U字状に形成し、前記基 台を棟瓦と連続させて屋根の棟に取付固定したことにより、瓦葺き屋根の棟にア ンテナを安定的に固定できる。
【0010】 請求項6の考案は、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を屋根の傾斜面に敷設される桟瓦と互換性を有する緩やかにS字 状に反ったほぼ波型湾曲状に成形し、この基台を桟瓦と連続させて屋根の傾斜面 に取付固定したことにより、桟瓦で葺いた屋根の傾斜面に他の桟瓦と違和感なく アンテナを固定できるうえに、屋根の傾斜面の任意位置に基台を固定でき、アン テナの位置を自由に設定できる。
【0011】 請求項7の考案は、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を屋根の傾斜面に敷設される平瓦と互換性の有するほぼ平板状に 成形し、この基台を屋根に敷設する平瓦と連続させて屋根の傾斜面に取付固定し たことにより、平瓦で葺いた屋根の傾斜面に他の平瓦と違和感なくアンテナを固 定できるうえに、屋根の傾斜面の任意位置に基台を固定でき、アンテナの位置を 自由に設定できる。
【0012】 請求項8の考案は、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ支柱の 取付装置において、基台を金属製材料で一体形成したことにより、基台を軽量化 して作業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候 性に優れる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0014】 図1ないし図4は本考案の第1実施例を示し、同図において、1はアンテナの 支柱を取り付ける基台であり、屋根2の棟に設置されている。なお、本実施例で はトタン葺き屋根2の棟にアンテナを取り付け場合を示し、前記基台1は、屋根 2の棟に固定できるよう、例えばアルミニュームなどの金属製材料によって屋根 2の棟部分に沿うように逆V字状に形成され、この基台1の頂部ほぼ中央に後述 する支柱取付筒を固定するため、矩形枠型に形成した環状の周壁部3からなる取 付座4を突設している。そして前記周壁部3は、その外周縁に一段低い段差部5 を形成をするとともに、各コーナー部分にはねじ孔3Aが形成され、さらに対向 する周壁部3に水抜孔3Bを形成している。また、周壁部3の内面側には、アン テナケーブルCを通す楕円形状の挿通孔6と後述するねじ杆の貫通孔6Aとが設 けられ、これら挿通孔6とねじ杆の貫通孔6Aの周縁から前記基台1の表面側に 突出する筒部7,8をそれぞれ形成している。なお、前記挿通孔6と貫通孔6A とは相互に近接して設けられ、これら挿通孔6と貫通孔6Aから突設する前記筒 部7,8は中央部分で繋がって一体的に形成されている。また、各筒部7,8は 前記周壁部3より低く形成され、しかも、前記挿通孔6から突設した筒部7が貫 通孔6Aから突設した筒部8より高く形成されている。
【0015】 10は周壁部3に固定する支柱取付筒であり、前記基台1と同様、アルミニュー ムなどの金属製材料によって成形され、前記周壁部3に締付ボルト11によって固 定されるベース板12と、このベース板12に立設された支持筒13とを有している。 また、支持筒13は、下部に向かうにしたがって拡径に広がるよう、下端部に漏斗 状に広がったテーパ部14を形成するとともに、前記ベース板12の下端周縁部には 前記周壁部3の外周縁に形成する段差部5に嵌合する環状の突部14Aが突設され ている。
【0016】 15は前記基台1を屋根2の棟に固定するねじ杆であり、下部にこのねじ杆15よ りやや太い軸部16が一体的に連結され、その軸部16の下端部に形成する溝部17に ピン18によって平板状の押え杆19が回動可能に軸支されている。この押え杆19は 、前記軸部16の径と概ね同幅に形成され、側部には溝部17の縁部に突き当たって 押え杆19の回転を規制するストッパー突起20を設けている。また、溝部17の上部 側には前記押え杆19と当接し、該押え杆19を軸部16から突出するように付勢する トーションばね21が固定されている。
【0017】 そして、基台1を敷設する前記屋根2の棟部分には、前記ベース板12で閉塞さ れる程度の開口部24が設けられ、また、屋根2の裏面側に架設する棟木25には前 記ねじ杆15の軸部16を通す孔26を形成している。
【0018】 30は前記支持筒13の上部及び下部寄りに形成するねじ孔であり、このねじ孔30 に取付ねじ31を締め付けアンテナの支柱32を固定する。33は前記ねじ杆15にねじ 込んで基台1を固定するナット、34はスプリングワッシャ、35は座金、36は前記 基台1の裏面周縁には貼着したゴムやスポンジあるいはエラストマなどの軟質材 料からなる防水用パッキンである。
【0019】 上記構成において、本考案のアンテナの取付手順について説明する。まず、屋 根2にアンテナを固定する基台1を設置する前に、屋根2の棟部分に開口部24を 形成するとともに、棟木25に孔26を形成する。そして、棟木25の孔26にねじ杆15 を通して屋根2の裏面側に架設する棟木25にねじ杆15を固定する。このねじ杆15 の取付けに際し、図4で示すように、棟木25に孔26にねじ杆15を挿入する前にね じ杆15に軸支する押え杆19を垂直方向に回転させ、押え杆19をトーションばね2
1 に抗して溝部17内に押し込んだ状態で棟木25の孔26にねじ杆15の軸部16を挿入
し 、孔26の下端から押え杆19を突出させる位置までねじ杆15を押し込むことによっ て、押え杆19をトーションばね21によって復帰させ、この復帰した押え杆19をね じ杆15に対して直交方向に回転させることによって棟木25にねじ杆15を抜け止状 態で取付ける。この時、棟木25から上方側に突出したねじ杆15は、屋根2の開口 部24から突出し、そのねじ杆15に座金35,スプリングワッシャ34を介してナット 33をねじ込むことによって棟木25にねじ杆15を固定する。そして、ねじ杆15の先 端側に基台1の裏面に当接させる調整用ナット33をねじ込んだ後、予め屋根裏の アンテナケーブルCを基台1の挿通孔6から外部に引き回してから、基台1の貫 通孔6Aにねじ杆15を通して屋根2の開口部24を基台1で塞ぐ。そして、貫通孔 6Aから突出したねじ杆15に座金35,スプリングワッシャ34を介してダブルナッ ト33をねじ込んで屋根2の棟に基台1を固定する。この時、基台1の貫通孔6A の裏面周縁部分が座金35を介して前記調整用のナット33に突き当たり、前記固定 用ナット33の締め過ぎによる基台1の変形を防止でき、また、屋根2の棟に基台 1に固定すると、基台1の裏面周縁に貼着した防水用パッキン36が屋根2に密着 するから、基台1を気密に取付固定できる。こうして、屋根2の棟に基台1に固 定した後、アンテナケーブルCを支持筒13に通して外部に引き出した状態で基台 1の周壁部3に支柱取付筒10のベース板12を被せると、ベース板12の下端周縁部 に形成する突部14Aが基台1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合し、基台1の 周壁部3に形成するねじ孔3Aに締付ボルト11をねじ込んで支柱取付筒10のベー ス板12とを固定することによって周壁部3を気密に密閉できる。このようにして 基台1と支柱取付筒10とを組付固定し、支持筒13から引き出したアンテナケーブ ルCをアンテナの支柱32に通して支持筒13に支柱32を挿入した後、支持筒13のね じ孔30に取付ねじ31をねじ込むことによって支柱32を固定する。この後、支柱32 内に挿入したアンテナケーブルCを外部に引き出し、これをアンテナに接続して アンテナの取付作業が完了する。
【0020】 以上のように構成される本実施例においては、基台1に形成する取付座4を環 状の周壁部3によって構成し、この周壁部3を支柱取付筒10のベース板12で塞ぐ ことによって、周壁部3の内部が密閉され、しかも、本実施例では、ベース板12 の下端周縁部に形成する突部14Aが基台1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合 し、ベース板12と周壁部3の隙間から浸入する雨水を確実に遮断できる。また、 仮に支柱32とこの支柱32を固定する支持筒13との隙間から伝って周壁部3の内部 に雨水が浸入したとしても、挿通孔6と貫通孔6Aの周縁から筒部7,8を突設 することにより、周壁部3の内部に浸入した雨水は周壁部3の底部に溜まり、周 壁部3の水抜き孔3Bから外部に排水されるから、挿通孔6から屋根裏側へ雨水 が漏れる心配はない。なお、ねじ杆15を通す貫通孔6Aは、座金35、スプリング ワッシャ34を介してダブルナット33で塞がれるので、貫通孔6Aからの雨漏りの 心配はない。したがって、アンテナケーブルCの挿通孔6をアンテナケーブルC の径より大きな楕円状に形成でき、アンテナケーブルCの配線作業も容易に行う ことができる。しかも、支柱32の内部を通したアンテナケーブルCを挿通孔6か ら屋根裏側に引き回すことができる。このため、アンテナケーブルCを屋根面に 這わせず室内側に引き込むことができるから、外観的にも極めて体裁よくアンテ ナケーブルCを引き回せるとともに、アンテナケーブルCへの着雪による断線事 故も防止できる。
【0021】 また、屋根2の棟に基台1を一体的に固定し、この基台1に支柱取付筒10を締 付ボルト11で固定することによって、アンテナの支柱32が強風などによってぐら つくことなく強固に取付固定できるとともに、基台1及びアンテナの支柱32を支 える支柱取付筒10をアルミニューム等の金属材料で一体成形したから、軽量で作 業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候性にも 優れる。しかも、基台1の取り付けは、屋根面の外側からねじ杆15に軸支する押 え杆19を縦に起こして溝部17に挿入し、この状態でねじ杆15を棟木25の孔26に押 し込むことによって、棟木25の孔26から突出した押え杆19がトーションばね21に よって棟木25の裏面に係止してねじ杆15が抜け止めされるため、屋根2の外側か らねじ杆19及び基台1を固定できるために、アンテナの取り付けに際し、わざわ ざ屋根裏に回り込むことなく、アンテナの支柱32を取付ける一連の作業を屋根に 登った状態で行うことができる。
【0022】 図5は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分に は同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0023】 この例では、瓦葺き屋根の棟にアンテナを設置する場合を示し、基台40を棟に 敷設する棟瓦と同一形状に形成している以外、他の構成は前記第1実施例と共通 する。すなわち、本実施例においては、基台40を概ね逆U字状に形成し、この基 台40の一端縁に段差状の径小部41を形成するとともに、基台15の頂部中央に支柱 取付筒10を取り付ける周壁部3を一体形成している。
【0024】 このように本実施例では、基台40を屋根の棟に敷設する棟瓦(図示せず)とほ ぼ同一形状に形成することによって、棟瓦と基台40とが互換性を有し、屋根の棟 に敷設する棟瓦と基台40とを連続させて屋根の棟に基台40を違和感なく固定する ことができる。なお、この棟瓦と基台40の連結に際しては、隣接する棟瓦の段差 部に基台40を一端縁を重ね合わせて、その基台40の他端縁に形成する径小部41に 隣接する棟瓦の重ね合わせるようにして基台40と棟瓦を順次連続して連結する。
【0025】 したがって本実施例では、前記第1実施例で示すトタン葺き屋根に限らず瓦葺 き屋根の棟にもアンテナを取り付ける基台40を強固に固定することができ、また 前記第1実施例と同様に、優れた防水性を発揮できるから、アンテナ設置部分で の雨漏りを防止することができる。
【0026】 図6乃至図9は本考案の第3実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する 部分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0027】 本実施例では瓦葺き屋根2の傾斜面にアンテナを取り付け場合を示し、屋根面 に取り付ける基台50は、屋根2に敷設される桟瓦Kと互換性を持たせるために、 緩やかにS字状に反った波型湾曲状に成形し、この基台50を屋根に敷設する桟瓦 Kと連続させて屋根の傾斜面に固定している。また、前記第1、第2実施例では 、矩形枠型を成す環状の周壁部3で取付座4を構成した例を示したが、本実施例 では四つの取付ボス部51で取付座4を構成している。すなわち、本実施例では、 各取付ボス部51をベース板12の四隅に位置させてそれぞれ間隔をおいて基台50に 突設している。そして本実施例では、これら各取付ボス部51は図8に示すように 、アンテナケーブルCを通す挿通孔6の周縁に突設する筒部7とほぼ同一の高さ を有して基台50に突設している。そして、各ボス部51に支柱取付筒10を固定した 際、前記アンテナケーブルCを通す筒部7を支持筒13の下端部に漏斗状に広がる テーパ部14の内周面に臨ませて開口させ、該筒部7の開口部をテーパ部14で覆う ようにしている。なお、本実施例は屋根2の傾斜面に基台50を固定することから 、支持筒13に固定されるアンテナの支柱32が垂直に立設するように、支持筒13が ベース板12に対して概ね15度傾斜している。また、基台50を固定するねじ杆15 の下端部には軸52よって横長な押さ杆55が回動自在に軸支され、その押さ杆55を 屋根裏に平行に設けた二本の垂木56に架け渡して基台50を固定している。なお、 図中57は屋根2に形成した開口部24を塞ぐ金属製の覆板、58はその覆板57に形成 するねじ杆15を通すための孔、59は覆板孔57に形成するアンテナケーブルCを通 すための孔である。
【0028】 以上のように構成される本実施例においては、屋根2の傾斜面に桟瓦Kと基台 50とを連続させて基台50を違和感なく屋根2の傾斜面に固定することができる。 しかも、基台50を桟瓦Kと互換性を有する形状に形成してあるから、屋根2の傾 斜面の任意位置に基台50を固定でき、アンテナの位置を自由に設定できる。また 、本実施例では、アンテナを固定する基台50が屋根2の傾斜面に固定することか ら、支柱取付筒10の取付座52を前記第1、第2実施例のように、ケーブルCを通 す挿通孔6及びねじ杆15を通す貫通孔6Aを取り囲むように、環状に形成するこ となく部分的に突設した四つに取付ボス部51で構成してたとしても、各取付ボス 部51の隙間を通って貫通孔6Aと挿通孔6側に雨水が流れても、基台50の傾斜に 沿って雨水が排水され、しかも、貫通孔6Aと挿通孔6の周縁から筒部7,8が 突設されているから、そのねじ杆15を通す貫通孔6Aは、座金35を介してダブル ナット33で塞がれ、一方、アンテナCを通す挿通孔6は、その挿通孔6の周縁か ら筒部7が支持筒13の下端部に漏斗状に広がるテーパ部14によって覆われている から、挿通孔6,貫通孔6Aからの屋根裏への雨水の浸入を防止することができ る。したがって、本実施例では、支柱取付筒10を固定する取付座4を必要最小限 の取付ボス51で構成したとしても優れた防水性を発揮できるうえ、基台4の軽量 化が可能である。しかも、基台1の取り付けは、図9に示すように、屋根面の外 側からねじ杆15を針金aで吊して屋根2の開口部24から押さ杆55を起こした状態 で屋根裏に降下させることによって、押さ杆55が屋根裏において自重によって横 方向に回転して抜け止めされるため、前記第1実施例と同様、わざわざ屋根裏に 回り込むことなく、アンテナの支柱32を取付ける一連の作業を屋根に登った状態 で行うことができる。
【0029】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記各実施例に限定されるもの ではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、基台 に一体形成する周壁部の形状は、第1,第2実施例の矩形状に限らず、図10に示 す本考案の第4実施例のように逆V字状に形成した基台1に円形の周壁部60を形 成したり、あるいは図11に示す本考案の第5実施例のように、逆U字状に形成し た基台40に円形の周壁部60Aを形成してもよく、周壁部の形状は適宜設定すれば よいものである。なお、図10及び図11のように円形の周壁部60,60Aを形成した 場合には、支柱取付筒10のベース板61の形状は、周壁部60,60Aに対応させて円 形に形成すればよい。また、屋根の傾斜面にアンテナを取り付ける例として図6 乃至図9に示す本考案の第3実施例では、基台50を緩やかにS字状に反った波型 湾曲状に成形して桟瓦とほぼ同一形状に成形した例を示したが、図12に示す本考 案の第6実施例のように、平瓦と互換性を持たせるために基板70をほぼ平板状に 成形してもよく、基台の形状なども適宜設定すればよい。さらに、アンテナケー ブルを引き出す支柱の先端側に防水用のパッキン部材を設け、このパッキン部材 に通気孔を形成し、かつ基台に設けた水抜き孔をやや大きく形成すれば、密閉さ れた環状の周壁部及び支柱の温度上昇を抑制することができ、熱によるアンテナ ケーブルの悪影響を防止することができる。
【0030】 また、逆V字状に形成した基台1をトタン葺き屋根等に棟に固定する際、棟木 25に固定したねじ杆15に基台1をナット止めして固定した例を示したが、コンパ ネから成る屋根材2Aにおいては、棟木25を架設しない場合があり、この場合に は、図13に示す本考案の第7実施例のように、基台1の裏面に添着する逆V字状 に形成した鉄板から成る固定板80を設け、この固定板80を前記屋根材2Aに釘な どの固定具81を止着する。そして、固定板80の下面側からボルト83を貫通させ、 そのボルト83に基台1の貫通孔6Aを通してナット33で固定すればコンパネから 成る屋根材2Aにもアンテナを固定する基台1を強固に固定することができる。 また、図14に示す本考案の第8実施例のように、アンテナケーブルCを挿通す る筒部7に防水キャップ85を被せれば、より防水性を高めることができる。
【0031】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、アンテナの支柱を固定する支持筒をベース板に立設 した支柱取付筒と、この支柱取付筒を屋根に固定する基台と、この基台を前記屋 根に固定するねじ杆とを具備したアンテナ支柱の取付用装置において、前記基台 の表面側に前記ベース板を固定する取付座を突設し、この取付座の内側に前記ね じ杆を貫挿する貫通孔とアンテナケーブルを挿通する挿通孔とを形成するととも に、これら貫通孔と挿通孔の周縁から前記基台の表面に突出する筒部をそれぞれ 形成し、この各筒部を覆うように前記支持筒の下端に末広がり状のテーパ部を形 成したから、アンテナケーブルを屋根面に這わせず体裁よく室内側に引き込むこ とができるとともに、アンテナケーブルを通す挿通孔からの雨水の浸入を防止で きるアンテナ支柱の取付装置を提供することができる。
【0032】 請求項2の考案によれば、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置におい て、取付座を前記基台から突設する環状の周壁部で構成し、この周壁部を前記ベ ース板で塞いだから、周壁部の内部が密閉され防水効果の高いアンテナ支柱の取 付装置を提供することができる。
【0033】 請求項3の考案によれば、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置におい て、取付座を前記基台に間隔をおいて突設した複数の取付ボス部で構成し、この 取付ボス部を少なくとも前記筒部とほぼ同じ高さに形成した から、基台を軽量化でき、しかも、防水性にも優れたアンテナ支柱の取付装置を 提供することができる。
【0034】 請求項4の考案によれば、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台をほぼ逆V字状に形成し、前記基台を屋根の棟に取付固定 したから、屋根の棟にアンテナを安定的に取付固定できるアンテナ支柱の取付装 置を提供することができる。
【0035】 請求項5の考案によれば、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を棟に敷設する棟瓦と互換性を有する逆U字状に形成し、 前記基台を棟瓦と連続させて屋根の棟に取付固定したから、瓦葺き屋根の棟にア ンテナを安定的に取付固定できるアンテナ支柱の取付装置を提供することができ る。
【0036】 請求項6の考案によれば、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を屋根の傾斜面に敷設される桟瓦と互換性を有する緩やか にS字状に反ったほぼ波型湾曲状に成形し、この基台を桟瓦と連続させて屋根の 傾斜面に取付固定したから、桟瓦で葺いた屋根の傾斜面にアンテナを固定できる とともに、屋根の傾斜面にアンテナを自由に設置できるアンテナ支柱の取付装置 を提供することができる。
【0037】 請求項7の考案によれば、前記請求項2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を屋根の傾斜面に敷設される平瓦と互換性の有するほぼ平 板状に成形し、この基台を屋根に敷設する平瓦と連続させて屋根の傾斜面に取付 固定したから、平瓦で葺いた屋根の傾斜面にアンテナを固定できるとともに、屋 根の傾斜面にアンテナを自由に設置できるアンテナ支柱の取付装置を提供するこ とができる。
【0038】 請求項8の考案によれば、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ 支柱の取付装置において、基台を金属製材料で一体形成したから、基台を軽量化 して作業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候 性に優れたアンテナ支柱の取付装置を提供することができる。
【提出日】平成8年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、アンテナの支柱を屋根に取り付けるアンテナ支柱の取付装置に関す る。
【0002】
【考案が解決しようとする技術的課題】
従来、テレビアンテナは屋根に固定しているが、このアンテナの支柱を屋根に 固定する取付装置として、例えば、実開平5−91009号公報には、屋根の棟 に対応して逆V字状に成形した基台にアンテナの支柱を挿入固定する支持筒を一 体形成し、逆V字状の基台を屋根の棟に沿わせて固定することによって、屋根の 最も高い棟にアンテナを固定するように構成したアンテナ支柱の取付装置が提案 されている。また、実開平7−21866号公報には、屋根の傾斜面にアンテナ を固定することを目的として屋根面に固定する基台の形状を桟瓦とほぼ同様に緩 やかにS字状に反った波型湾曲状に成形して基台と屋根の傾斜面に敷設される桟 瓦とを相互に互換性を持たせることによって、基台を屋根に敷設する桟瓦と連続 させて屋根の傾斜面に固定し、その基台の表面にアンテナの支柱を固定する支柱 取付筒をボルトによって固定したアンテナ支柱の取付装置が提案されている。
【0003】 しかし、実開平5−91009号公報で提案されるアンテナ支柱の取付装置は 、棟に固定する基台とアンテナの支柱を取り付ける支持筒が一体形成され、アン テナに接続するアンテナケーブルを室内側に引き回すための挿入孔を設けていな いことから、アンテナケーブルを屋根に這わせて室内に引き回さなければならず 、外観的に体裁が悪い。一方、実開平7−21866号公報で提案されるアンテ ナ支柱の取付装置においては、屋根面に固定する基台に軒側端面に開口する隆起 部を形成し、アンテナに接続するアンテナケーブルをフレキシブルチューブを介 して隆起部の開口部から基台の裏側に引き回して屋根裏側に引き込むことができ 、アンテナケーブルを屋根に這わせることなく室内に引き回すことができるもの の、基台から突出する隆起部が直接外部に開口していることから、その隆起部か ら屋根裏側に雨水が侵入し、防水性に劣る不具合があった。
【0004】 本考案は、このような課題を解決しようとするもので、アンテナケーブルを体 裁よく室内側に引き込むことができ、しかも防水性に優れたアンテナ支柱の取付 装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、アンテナの支柱を固定する支持筒をベース板に立設した支 柱取付筒と、この支柱取付筒を屋根に固定する基台と、この基台を前記屋根に固 定するねじ杆とを具備したアンテナ支柱の取付用装置において、前記基台の表面 側に前記ベース板を固定する取付座を突設し、この取付座の内側に前記ねじ杆を 貫挿する貫通孔とアンテナケーブルを挿通する挿通孔とを形成するとともに、こ れら貫通孔と挿通孔の周縁から前記基台の表面に突出する筒部をそれぞれ形成し 、この各筒部を覆うように前記支持筒の下端に末広がり状のテーパ部を形成した ことにより、アンテナケーブルを基台の挿通孔から屋根裏側に引き回すことがで きるから、アンテナケーブルを屋根面に這わせず室内側に引き込むことができる 。また、基台上を流れる雨水は挿通孔の周縁に突設する筒部で遮られるとともに 、その筒部の開口部は基台上に固定される支持筒の下端に形成するテーパ部で覆 われているから、挿通孔からの雨水の浸入を防止できる。
【0006】 請求項2の考案は、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置において、取 付座を前記基台から突設する環状の周壁部で構成し、この周壁部を前記ベース板 で塞いだことにより、周壁部の内部が密閉され、周壁部の内側に形成する挿通孔 からの雨水の浸入を確実に防止することができる。
【0007】 請求項3の考案は、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置において、取 付座を前記基台から間隔をおいて突設した複数の取付ボス部で構成し、この取付 ボス部を少なくとも前記筒部とほぼ同じ高さに形成したことにより、筒部が支持 筒のテーパ部の内周面に臨んで開口するから、アンテナケーブルを通す挿通孔か らの雨漏りを防止できるとともに、基台の軽量化が可能である。
【0008】 請求項4の考案は、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台をほぼ逆V字状に形成し、前記基台を屋根の棟に取付固定したこ とにより、屋根の最も高い棟にアンテナを固定できる。
【0009】 請求項5の考案は、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を棟に敷設する棟瓦と互換性を有する逆U字状に形成し、前記基 台を棟瓦と連続させて屋根の棟に取付固定したことにより、瓦葺き屋根の棟にア ンテナを安定的に固定できる。
【0010】 請求項6の考案は、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を屋根の傾斜面に敷設される桟瓦と互換性を有する緩やかにS字 状に反ったほぼ波型湾曲状に成形し、この基台を桟瓦と連続させて屋根の傾斜面 に取付固定したことにより、桟瓦で葺いた屋根の傾斜面に他の桟瓦と違和感なく アンテナを固定できるうえに、屋根の傾斜面の任意位置に基台を固定でき、アン テナの位置を自由に設定できる。
【0011】 請求項7の考案は、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置 において、基台を屋根の傾斜面に敷設される平瓦と互換性の有するほぼ平板状に 成形し、この基台を屋根に敷設する平瓦と連続させて屋根の傾斜面に取付固定し たことにより、平瓦で葺いた屋根の傾斜面に他の平瓦と違和感なくアンテナを固 定できるうえに、屋根の傾斜面の任意位置に基台を固定でき、アンテナの位置を 自由に設定できる。
【0012】 請求項8の考案は、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ支柱の 取付装置において、基台を金属製材料で一体形成したことにより、基台を軽量化 して作業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候 性に優れる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0014】 図1ないし図4は本考案の第1実施例を示し、同図において、1はアンテナの 支柱を取り付ける基台であり、屋根2の棟に設置されている。なお、本実施例で はトタン葺き屋根2の棟にアンテナを取り付け場合を示し、前記基台1は、屋根 2の棟に固定できるよう、例えばアルミニュームなどの金属製材料によって屋根 2の棟部分に沿うように逆V字状に形成され、この基台1の頂部ほぼ中央に後述 する支柱取付筒を固定するため、矩形枠型に形成した環状の周壁部3からなる取 付座4を突設している。そして前記周壁部3は、その外周縁に一段低い段差部5 を形成をするとともに、各コーナー部分にはねじ孔3Aが形成され、さらに対向 する周壁部3に水抜孔3Bを形成している。また、周壁部3の内面側には、アン テナケーブルCを通す楕円形状の挿通孔6と後述するねじ杆の貫通孔6Aとが設 けられ、これら挿通孔6とねじ杆の貫通孔6Aの周縁から前記基台1の表面側に 突出する筒部7,8をそれぞれ形成している。なお、前記挿通孔6と貫通孔6A とは相互に近接して設けられ、これら挿通孔6と貫通孔6Aから突設する前記筒 部7,8は中央部分で繋がって一体的に形成されている。また、各筒部7,8は 前記周壁部3より低く形成され、しかも、前記挿通孔6から突設した筒部7が貫 通孔6Aから突設した筒部8より高く形成されている。
【0015】 10は周壁部3に固定する支柱取付筒であり、前記基台1と同様、アルミニュー ムなどの金属製材料によって成形され、前記周壁部3に締付ボルト11によって固 定されるベース板12と、このベース板12に立設された支持筒13とを有している。 また、支持筒13は、下部に向かうにしたがって拡径に広がるよう、下端部に漏斗 状に広がったテーパ部14を形成するとともに、前記ベース板12の下端周縁部には 前記周壁部3の外周縁に形成する段差部5に嵌合する環状の突部14Aが突設され ている。
【0016】 15は前記基台1を屋根2の棟に固定するねじ杆であり、下部にこのねじ杆15よ りやや太い軸部16が一体的に連結され、その軸部16の下端部に形成する溝部17に ピン18によって平板状の押え杆19が回動可能に軸支されている。この押え杆19は 、前記軸部16の径と概ね同幅に形成され、側部には溝部17の縁部に突き当たって 押え杆19の回転を規制するストッパー突起20を設けている。また、溝部17の上部 側には前記押え杆19と当接し、該押え杆19を軸部16から突出するように付勢する トーションばね21が固定されている。
【0017】 そして、基台1を敷設する前記屋根2の棟部分には、前記ベース板12で閉塞さ れる程度の開口部24が設けられ、また、屋根2の裏面側に架設する棟木25には前 記ねじ杆15の軸部16を通す孔26を形成している。
【0018】 30は前記支持筒13の上部及び下部寄りに形成するねじ孔であり、このねじ孔30 に取付ねじ31を締め付けアンテナの支柱32を固定する。33は前記ねじ杆15にねじ 込んで基台1を固定するナット、34はスプリングワッシャ、35は座金、36は前記 基台1の裏面周縁には貼着したゴムやスポンジあるいはエラストマなどの軟質材 料からなる防水用パッキンである。
【0019】 上記構成において、本考案のアンテナの取付手順について説明する。まず、屋 根2にアンテナを固定する基台1を設置する前に、屋根2の棟部分に開口部24を 形成するとともに、棟木25に孔26を形成する。そして、棟木25の孔26にねじ杆15 を通して屋根2の裏面側に架設する棟木25にねじ杆15を固定する。このねじ杆15 の取付けに際し、図4で示すように、棟木25に孔26にねじ杆15を挿入する前にね じ杆15に軸支する押え杆19を垂直方向に回転させ、押え杆19をトーションばね2
1 に抗して溝部17内に押し込んだ状態で棟木25の孔26にねじ杆15の軸部16を挿入
し 、孔26の下端から押え杆19を突出させる位置までねじ杆15を押し込むことによっ て、押え杆19をトーションばね21によって復帰させ、この復帰した押え杆19をね じ杆15に対して直交方向に回転させることによって棟木25にねじ杆15を抜け止状 態で取付ける。この時、棟木25から上方側に突出したねじ杆15は、屋根2の開口 部24から突出し、そのねじ杆15に座金35,スプリングワッシャ34を介してナット 33をねじ込むことによって棟木25にねじ杆15を固定する。そして、ねじ杆15の先 端側に基台1の裏面に当接させる調整用ナット33をねじ込んだ後、予め屋根裏の アンテナケーブルCを基台1の挿通孔6から外部に引き回してから、基台1の貫 通孔6Aにねじ杆15を通して屋根2の開口部24を基台1で塞ぐ。そして、貫通孔 6Aから突出したねじ杆15に座金35,スプリングワッシャ34を介してダブルナッ ト33をねじ込んで屋根2の棟に基台1を固定する。この時、基台1の貫通孔6A の裏面周縁部分が座金35を介して前記調整用のナット33に突き当たり、前記固定 用ナット33の締め過ぎによる基台1の変形を防止でき、また、屋根2の棟に基台 1に固定すると、基台1の裏面周縁に貼着した防水用パッキン36が屋根2に密着 するから、基台1を気密に取付固定できる。こうして、屋根2の棟に基台1に固 定した後、アンテナケーブルCを支持筒13に通して外部に引き出した状態で基台 1の周壁部3に支柱取付筒10のベース板12を被せると、ベース板12の下端周縁部 に形成する突部14Aが基台1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合し、基台1の 周壁部3に形成するねじ孔3Aに締付ボルト11をねじ込んで支柱取付筒10のベー ス板12とを固定することによって周壁部3を気密に密閉できる。このようにして 基台1と支柱取付筒10とを組付固定し、支持筒13から引き出したアンテナケーブ ルCをアンテナの支柱32に通して支持筒13に支柱32を挿入した後、支持筒13のね じ孔30に取付ねじ31をねじ込むことによって支柱32を固定する。この後、支柱32 内に挿入したアンテナケーブルCを外部に引き出し、これをアンテナに接続して アンテナの取付作業が完了する。
【0020】 以上のように構成される本実施例においては、基台1に形成する取付座4を環 状の周壁部3によって構成し、この周壁部3を支柱取付筒10のベース板12で塞ぐ ことによって、周壁部3の内部が密閉され、しかも、本実施例では、ベース板12 の下端周縁部に形成する突部14Aが基台1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合 し、ベース板12と周壁部3の隙間から浸入する雨水を確実に遮断できる。また、 仮に支柱32とこの支柱32を固定する支持筒13との隙間から伝って周壁部3の内部 に雨水が浸入したとしても、挿通孔6と貫通孔6Aの周縁から筒部7,8を突設 することにより、周壁部3の内部に浸入した雨水は周壁部3の底部に溜まり、周 壁部3の水抜き孔3Bから外部に排水されるから、挿通孔6から屋根裏側へ雨水 が漏れる心配はない。なお、ねじ杆15を通す貫通孔6Aは、座金35、スプリング ワッシャ34を介してダブルナット33で塞がれるので、貫通孔6Aからの雨漏りの 心配はない。したがって、アンテナケーブルCの挿通孔6をアンテナケーブルC の径より大きな楕円状に形成でき、アンテナケーブルCの配線作業も容易に行う ことができる。しかも、支柱32の内部を通したアンテナケーブルCを挿通孔6か ら屋根裏側に引き回すことができる。このため、アンテナケーブルCを屋根面に 這わせず室内側に引き込むことができるから、外観的にも極めて体裁よくアンテ ナケーブルCを引き回せるとともに、アンテナケーブルCへの着雪による断線事 故も防止できる。
【0021】 また、屋根2の棟に基台1を一体的に固定し、この基台1に支柱取付筒10を締 付ボルト11で固定することによって、アンテナの支柱32が強風などによってぐら つくことなく強固に取付固定できるとともに、基台1及びアンテナの支柱32を支 える支柱取付筒10をアルミニューム等の金属材料で一体成形したから、軽量で作 業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候性にも 優れる。しかも、基台1の取り付けは、屋根面の外側からねじ杆15に軸支する押 え杆19を縦に起こして溝部17に挿入し、この状態でねじ杆15を棟木25の孔26に押 し込むことによって、棟木25の孔26から突出した押え杆19がトーションばね21に よって棟木25の裏面に係止してねじ杆15が抜け止めされるため、屋根2の外側か らねじ杆19及び基台1を固定できるために、アンテナの取り付けに際し、わざわ ざ屋根裏に回り込むことなく、アンテナの支柱32を取付ける一連の作業を屋根に 登った状態で行うことができる。
【0022】 図5は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分に は同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0023】 この例では、瓦葺き屋根の棟にアンテナを設置する場合を示し、基台40を棟に 敷設する棟瓦と同一形状に形成している以外、他の構成は前記第1実施例と共通 する。すなわち、本実施例においては、基台40を概ね逆U字状に形成し、この基 台40の一端縁に段差状の径小部41を形成するとともに、基台15の頂部中央に支柱 取付筒10を取り付ける周壁部3を一体形成している。
【0024】 このように本実施例では、基台40を屋根の棟に敷設する棟瓦(図示せず)とほ ぼ同一形状に形成することによって、棟瓦と基台40とが互換性を有し、屋根の棟 に敷設する棟瓦と基台40とを連続させて屋根の棟に基台40を違和感なく固定する ことができる。なお、この棟瓦と基台40の連結に際しては、隣接する棟瓦の段差 部に基台40を一端縁を重ね合わせて、その基台40の他端縁に形成する径小部41に 隣接する棟瓦の重ね合わせるようにして基台40と棟瓦を順次連続して連結する。
【0025】 したがって本実施例では、前記第1実施例で示すトタン葺き屋根に限らず瓦葺 き屋根の棟にもアンテナを取り付ける基台40を強固に固定することができ、また 前記第1実施例と同様に、優れた防水性を発揮できるから、アンテナ設置部分で の雨漏りを防止することができる。
【0026】 図6乃至図9は本考案の第3実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する 部分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0027】 本実施例では瓦葺き屋根2の傾斜面にアンテナを取り付け場合を示し、屋根面 に取り付ける基台50は、屋根2に敷設される桟瓦Kと互換性を持たせるために、 緩やかにS字状に反った波型湾曲状に成形し、この基台50を屋根に敷設する桟瓦 Kと連続させて屋根の傾斜面に固定している。また、前記第1、第2実施例では 、矩形枠型を成す環状の周壁部3で取付座4を構成した例を示したが、本実施例 では四つの取付ボス部51で取付座4を構成している。すなわち、本実施例では、 各取付ボス部51をベース板12の四隅に位置させてそれぞれ間隔をおいて基台50に 突設している。そして本実施例では、これら各取付ボス部51は図8に示すように 、アンテナケーブルCを通す挿通孔6の周縁に突設する筒部7とほぼ同一の高さ を有して基台50に突設している。そして、各ボス部51に支柱取付筒10を固定した 際、前記アンテナケーブルCを通す筒部7を支持筒13の下端部に漏斗状に広がる テーパ部14の内周面に臨ませて開口させ、該筒部7の開口部をテーパ部14で覆う ようにしている。なお、本実施例は屋根2の傾斜面に基台50を固定することから 、支持筒13に固定されるアンテナの支柱32が垂直に立設するように、支持筒13が ベース板12に対して概ね15度傾斜している。また、基台50を固定するねじ杆15 の下端部には軸52よって横長な押さ杆55が回動自在に軸支され、その押さ杆55を 屋根裏に平行に設けた二本の垂木56に架け渡して基台50を固定している。なお、 図中57は屋根2に形成した開口部24を塞ぐ金属製の覆板、58はその覆板57に形成 するねじ杆15を通すための孔、59は覆板孔57に形成するアンテナケーブルCを通 すための孔である。
【0028】 以上のように構成される本実施例においては、屋根2の傾斜面に桟瓦Kと基台 50とを連続させて基台50を違和感なく屋根2の傾斜面に固定することができる。 しかも、基台50を桟瓦Kと互換性を有する形状に形成してあるから、屋根2の傾 斜面の任意位置に基台50を固定でき、アンテナの位置を自由に設定できる。また 、本実施例では、アンテナを固定する基台50が屋根2の傾斜面に固定することか ら、支柱取付筒10の取付座52を前記第1、第2実施例のように、ケーブルCを通 す挿通孔6及びねじ杆15を通す貫通孔6Aを取り囲むように、環状に形成するこ となく部分的に突設した四つに取付ボス部51で構成してたとしても、各取付ボス 部51の隙間を通って貫通孔6Aと挿通孔6側に雨水が流れても、基台50の傾斜に 沿って雨水が排水され、しかも、貫通孔6Aと挿通孔6の周縁から筒部7,8が 突設されているから、そのねじ杆15を通す貫通孔6Aは、座金35を介してダブル ナット33で塞がれ、一方、アンテナCを通す挿通孔6は、その挿通孔6の周縁か ら筒部7が支持筒13の下端部に漏斗状に広がるテーパ部14によって覆われている から、挿通孔6,貫通孔6Aからの屋根裏への雨水の浸入を防止することができ る。したがって、本実施例では、支柱取付筒10を固定する取付座4を必要最小限 の取付ボス51で構成したとしても優れた防水性を発揮できるうえ、基台4の軽量 化が可能である。しかも、基台1の取り付けは、図9に示すように、屋根面の外 側からねじ杆15を針金aで吊して屋根2の開口部24から押さ杆55を起こした状態 で屋根裏に降下させることによって、押さ杆55が屋根裏において自重によって横 方向に回転して抜け止めされるため、前記第1実施例と同様、わざわざ屋根裏に 回り込むことなく、アンテナの支柱32を取付ける一連の作業を屋根に登った状態 で行うことができる。
【0029】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記各実施例に限定されるもの ではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、基台 に一体形成する周壁部の形状は、第1,第2実施例の矩形状に限らず、図10に示 す本考案の第4実施例のように逆V字状に形成した基台1に円形の周壁部60を形 成したり、あるいは図11に示す本考案の第5実施例のように、逆U字状に形成し た基台40に円形の周壁部60Aを形成してもよく、周壁部の形状は適宜設定すれば よいものである。なお、図10及び図11のように円形の周壁部60,60Aを形成した 場合には、支柱取付筒10のベース板61の形状は、周壁部60,60Aに対応させて円 形に形成すればよい。また、屋根の傾斜面にアンテナを取り付ける例として図6 乃至図9に示す本考案の第3実施例では、基台50を緩やかにS字状に反った波型 湾曲状に成形して桟瓦とほぼ同一形状に成形した例を示したが、図12に示す本考 案の第6実施例のように、平瓦と互換性を持たせるために基板70をほぼ平板状に 成形してもよく、基台の形状なども適宜設定すればよい。さらに、アンテナケー ブルを引き出す支柱の先端側に防水用のパッキン部材を設け、このパッキン部材 に通気孔を形成し、かつ基台に設けた水抜き孔をやや大きく形成すれば、密閉さ れた環状の周壁部及び支柱の温度上昇を抑制することができ、熱によるアンテナ ケーブルの悪影響を防止することができる。
【0030】 また、逆V字状に形成した基台1をトタン葺き屋根等に棟に固定する際、棟木 25に固定したねじ杆15に基台1をナット止めして固定した例を示したが、コンパ ネから成る屋根材2Aにおいては、棟木25を架設しない場合があり、この場合に は、図13に示す本考案の第7実施例のように、基台1の裏面に添着する逆V字状 に形成した鉄板から成る固定板80を設け、この固定板80を前記屋根材2Aに釘な どの固定具81を止着する。そして、固定板80の下面側からボルト83を貫通させ、 そのボルト83に基台1の貫通孔6Aを通してナット33で固定すればコンパネから 成る屋根材2Aにもアンテナを固定する基台1を強固に固定することができる。 また、図14に示す本考案の第8実施例のように、アンテナケーブルCを挿通す る筒部7に防水キャップ85を被せれば、より防水性を高めることができる。
【0031】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、アンテナの支柱を固定する支持筒をベース板に立設 した支柱取付筒と、この支柱取付筒を屋根に固定する基台と、この基台を前記屋 根に固定するねじ杆とを具備したアンテナ支柱の取付用装置において、前記基台 の表面側に前記ベース板を固定する取付座を突設し、この取付座の内側に前記ね じ杆を貫挿する貫通孔とアンテナケーブルを挿通する挿通孔とを形成するととも に、これら貫通孔と挿通孔の周縁から前記基台の表面に突出する筒部をそれぞれ 形成し、この各筒部を覆うように前記支持筒の下端に末広がり状のテーパ部を形 成したから、アンテナケーブルを屋根面に這わせず体裁よく室内側に引き込むこ とができるとともに、アンテナケーブルを通す挿通孔からの雨水の浸入を防止で きるアンテナ支柱の取付装置を提供することができる。
【0032】 請求項2の考案によれば、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置におい て、取付座を前記基台から突設する環状の周壁部で構成し、この周壁部を前記ベ ース板で塞いだから、周壁部の内部が密閉され防水効果の高いアンテナ支柱の取 付装置を提供することができる。
【0033】 請求項3の考案によれば、前記請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置におい て、取付座を前記基台に間隔をおいて突設した複数の取付ボス部で構成し、この 取付ボス部を少なくとも前記筒部とほぼ同じ高さに形成した から、基台を軽量化でき、しかも、防水性にも優れたアンテナ支柱の取付装置を 提供することができる。
【0034】 請求項4の考案によれば、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台をほぼ逆V字状に形成し、前記基台を屋根の棟に取付固定 したから、屋根の棟にアンテナを安定的に取付固定できるアンテナ支柱の取付装 置を提供することができる。
【0035】 請求項5の考案によれば、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を棟に敷設する棟瓦と互換性を有する逆U字状に形成し、 前記基台を棟瓦と連続させて屋根の棟に取付固定したから、瓦葺き屋根の棟にア ンテナを安定的に取付固定できるアンテナ支柱の取付装置を提供することができ る。
【0036】 請求項6の考案によれば、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を屋根の傾斜面に敷設される桟瓦と互換性を有する緩やか にS字状に反ったほぼ波型湾曲状に成形し、この基台を桟瓦と連続させて屋根の 傾斜面に取付固定したから、桟瓦で葺いた屋根の傾斜面にアンテナを固定できる とともに、屋根の傾斜面にアンテナを自由に設置できるアンテナ支柱の取付装置 を提供することができる。
【0037】 請求項7の考案によれば、前記請求項2又は請求項3記載のアンテナ支柱の取 付装置において、基台を屋根の傾斜面に敷設される平瓦と互換性の有するほぼ平 板状に成形し、この基台を屋根に敷設する平瓦と連続させて屋根の傾斜面に取付 固定したから、平瓦で葺いた屋根の傾斜面にアンテナを固定できるとともに、屋 根の傾斜面にアンテナを自由に設置できるアンテナ支柱の取付装置を提供するこ とができる。
【0038】 請求項8の考案によれば、前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ 支柱の取付装置において、基台を金属製材料で一体形成したから、基台を軽量化 して作業時の取扱も容易であるとともに、割れなどの破損もなく、耐久性、耐候 性に優れたアンテナ支柱の取付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す基台を屋根に固定し
た状態を示す断面図である。
【図3】本考案の第1実施例を示す図2のA−A線拡大
断面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図6】本考案の第3実施例を示す基台と支柱取付筒と
の分解斜視図である。
【図7】本考案の第3実施例を示す基台の断面図であ
る。
【図8】本考案の第3実施例を示す要部の拡大断面図で
ある。
【図9】本考案の第3実施例を示すねじ杆の取付状態を
断面図であり、(a)は、取付前の状態を示し、(b)
は、取付後の状態を示す。
【図10】本考案の第4実施例を示す基台と支柱取付筒
との分解斜視図である。
【図11】本考案の第5実施例を示す基台の支柱取付筒
との分解斜視図である。
【図12】本考案の第6実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図13】本考案の第7実施例を示す断面図である。
【図14】本考案の第8実施例を示す要部の拡大断面図
である。
【符号の説明】
1,40,50,60,70 基台 2 屋根 3,60,60A 周壁部 4 取付座 6 挿通孔 6A 貫通孔 7,8 筒部 10 支柱取付筒 12,61 ベース板 13 支持筒 14 テーパ部 15 ねじ杆
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 アンテナ支柱の取付装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図2】本考案の第1実施例を示す基台を屋根に固定し
た状態を示す断面図である。
【図3】本考案の第1実施例を示す図2のA−A線拡大
断面図である。
【図4】本考案の第1実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図5】本考案の第2実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図6】本考案の第3実施例を示す基台と支柱取付筒と
の分解斜視図である。
【図7】本考案の第3実施例を示す基台の断面図であ
る。
【図8】本考案の第3実施例を示す要部の拡大断面図で
ある。
【図9】本考案の第3実施例を示すねじ杆の取付状態を
断面図であり、(a)は、取付前の状態を示し、(b)
は、取付後の状態を示す。
【図10】本考案の第4実施例を示す基台と支柱取付筒
との分解斜視図である。
【図11】本考案の第5実施例を示す基台の支柱取付筒
との分解斜視図である。
【図12】本考案の第6実施例を示す基台の斜視図であ
る。
【図13】本考案の第7実施例を示す断面図である。
【図14】本考案の第8実施例を示す要部の拡大断面図
である。
【符号の説明】 1,40,50,60,70 基台 2 屋根 3,60,60A 周壁部 4 取付座 6 挿通孔 6A 貫通孔 7,8 筒部 10 支柱取付筒 12,61 ベース板 13 支持筒 14 テーパ部 15 ねじ杆

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナの支柱を固定する支持筒をベー
    ス板に立設した支柱取付筒と、この支柱取付筒を屋根に
    固定する基台と、この基台を前記屋根に固定するねじ杆
    とを具備したアンテナ支柱の取付用装置において、前記
    基台の表面側に前記ベース板を固定する取付座を突設
    し、この取付座の内側に前記ねじ杆を貫挿する貫通孔と
    アンテナケーブルを挿通する挿通孔とを形成するととも
    に、これら貫通孔と挿通孔の周縁から前記基台の表面に
    突出する筒部をそれぞれ形成し、この各筒部を覆うよう
    に前記支持筒の下端に末広がり状のテーパ部を形成した
    ことを特徴とするアンテナ支柱の取付装置。
  2. 【請求項2】 前記取付座を前記基台から突設する環状
    の周壁部で構成し、この周壁部を前記ベース板で塞いだ
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ支柱の取付装
    置。
  3. 【請求項3】 前記取付座を前記基台に間隔をおいて突
    設した複数の取付ボス部で構成し、この取付ボス部を少
    なくとも前記筒部とほぼ同じ高さに形成したことを特徴
    とする請求項1記載のアンテナ支柱の取付装置。
  4. 【請求項4】 前記基台をほぼ逆V字状に形成し、この
    基台を屋根の棟に取付固定したことを特徴とする請求項
    2及び請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置。
  5. 【請求項5】 前記基台を棟に敷設する棟瓦と互換性を
    有する逆U字状に形成し、前記基台を棟瓦と連続させて
    屋根の棟に取付固定したことを特徴とする請求項2及び
    請求項3記載のアンテナ支柱の取付装置。
  6. 【請求項6】 前記基台を屋根の傾斜面に敷設される桟
    瓦と互換性を有する緩やかにS字状に反ったほぼ波型湾
    曲状に成形し、この基台を桟瓦と連続させて屋根の傾斜
    面に取付固定したことを特徴とする請求項2及び請求項
    3記載のアンテナ支柱の取付装置。
  7. 【請求項7】 前記基台を屋根の傾斜面に敷設される平
    瓦と互換性の有するほぼ平板状に成形し、この基台を屋
    根に敷設する平瓦と連続させて屋根の傾斜面に取付固定
    したことを特徴とする請求項2及び請求項3記載のアン
    テナ支柱の取付装置。
  8. 【請求項8】 前記基台を金属製材料で一体形成したこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のア
    ンテナ支柱の取付装置。
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