JP3041402U - アンテナポールの防水構造 - Google Patents

アンテナポールの防水構造

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JP3041402U JP1997001511U JP151197U JP3041402U JP 3041402 U JP3041402 U JP 3041402U JP 1997001511 U JP1997001511 U JP 1997001511U JP 151197 U JP151197 U JP 151197U JP 3041402 U JP3041402 U JP 3041402U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナポールと取付管との隙間に侵入する
雨水を遮り、防水性を高める。 【解決手段】 アンテナポール32を屋根面2に取り付け
た取付管13に挿入する。このとき、アンテナポール32の
下端寄りに形成したフランジ部35の水平鍔部36が取付管
13の開口部13Aを塞ぎ、かつ水平鍔部36の周縁から垂設
した周壁部37が開口部13の周縁を覆う。こうしてアンテ
ナポール32の外周面と取付管13の内周面との隙間が塞が
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、屋根面にアンテナを取り付けるアンテナポールの防水構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
テレビアンテナを屋根に固定するアンテナ取付装置として、例えば、実開平4 −20712号公報などで提案されるアンテナ取付装置が知られている。このア ンテナ取付装置は、屋根瓦の形状をしたベース板にアンテナケーブルを挿通する 筒部とアンテナポールを固定する取付管を有し、ベース板を屋根面に固定し、取 付管にアンテナポールを挿入固定する。また、アンテナに接続するアンテナケー ブルは、筒部の上端開口部から屋根裏側に垂らしておき、アンテナの固定作業が 終わった段階で筒部の下端開口部から外部に引き出し、筒部の上端開口部をキャ ップで塞ぐようにしている。そして、筒部から引き出したアンテナケーブルをポ ールに沿わせるようにしてアンテナの固定位置まで這わせ、アンテナとアンテナ ケーブルと接続している。
【0003】 したがって、このアンテナ取付装置においては、アンテナケーブルをポールに 沿わせてアンテナ位置まで引き回すことから、アンテナケーブルが直接外部に表 れ、外観的に体裁が悪い。つまり、アンテナケーブルはポールの内部を通すほう が外観的に体裁良くアンテナケーブルをアンテナ位置まで引き回すことができる 。しかし、ポールの内部にアンテナケーブルを通す場合、ベース板の内部に挿入 したアンテナケーブルを屋根面に形成する挿通孔から屋根裏側まで引き回すこと になる。このため、ポールと取付管の隙間から雨水が侵入した場合、屋根面に形 成する挿通孔から直接、屋根裏側に雨水が侵入してしまう。このような雨漏りを 防止するため、従来は、ポールと取付管の隙間をシール材などで塞ぐなど煩わし い手間が掛かっていた。
【0004】 本考案は、このような課題を解決しようとするもので、アンテナポールを取付 管に固定すると同時に止水できるアンテナポールの防水構造を提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、屋根面にアンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前 記アンテナポールの外周面に前記取付管の開口部を塞ぐフランジ部を突設したも のである。
【0006】 アンテナポールの固定に際し、取付管にアンテナポールを挿入する。このとき 、アンテナポールに形成するフランジ部で取付管の開口部が塞がれ、取付管の内 部に侵入する雨水を遮ることができる。
【0007】 請求項2の考案は、屋根面の棟に取り付ける逆V字状のベース板を設け、この ベース板に前記アンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前記アンテナポー ルの下部に前記筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設したものである。
【0008】 取付管を屋根面の棟に取り付けことによって、屋根の最も高い位置にアンテナ ポールを固定できる。また、アンテナポールに形成するフランジ部で取付管の開 口部が塞がれ、取付管の内部に侵入する雨水を遮ることができる。
【0009】 請求項3の考案は、屋根面に敷設する瓦とほぼ同一形状に形成され、該瓦と互 換性を有するベース板を設け、このベース板に前記アンテナポールを挿入固定す る取付管を設け、前記アンテナポールの下部に前記筒部の開口部を塞ぐフランジ 部を突設したものである。
【0010】 アンテナの支柱を取り付けるベース板を屋根面の任意位置に固定することによ り、アンテナの取付位置を自由に設定できる。また、アンテナポールに形成する フランジ部で取付管の開口部が塞がれ、取付管の内部に侵入する雨水を遮ること ができる。
【0011】 請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれか1項記載のアンテナポールの防水 構造において、前記フランジ部は、取付管の上端部に当接する水平鍔部と、この 水平鍔部の周縁から垂設して取付管の開口部周縁に当接する周壁部とを有するも のである。
【0012】 アンテナポールの固定に際し、取付管にアンテナポールを挿入する。このとき 、アンテナポールの下端寄りに形成したフランジ部の水平鍔部が取付管の上端部 に当接するとともに、フランジ部の周壁部が取付管の開口部周縁を覆い、アンテ ナポールの防水性を確実なものとすることができる。
【0013】
【考案の実施形態】
以下、本考案のアンテナポールの防水構造の第1実施例を図1〜図3を参照し て説明する。同図において、1はベース板であり、屋根面2の棟に設置されてい る。なお、本実施例ではトタン葺き屋根面2の棟にアンテナを取り付け場合を示 し、前記ベース板1は、屋根面2の棟に固定できるよう、例えばアルミニューム などの金属製材料によって屋根面2の棟部分に沿うように逆V字状に形成され、 このベース板1の頂部ほぼ中央に後述するポール取付筒を固定するため、矩形枠 型に形成した環状の周壁部3からなる取付座4を突設している。そして前記周壁 部3は、その外周縁に一段低い段差部5を形成をするとともに、各コーナー部分 にはねじ孔3Aが形成され、さらに対向する周壁部3に水抜孔3Bを形成してい る。また、周壁部3の内面側には、アンテナケーブルCを通す楕円形状の挿通孔 6と後述するねじ杆の貫通孔6Aとが設けられ、これら挿通孔6とねじ杆の貫通 孔6Aの周縁から前記ベース板1の表面側に突出する取付管7,8をそれぞれ形 成している。なお、前記挿通孔6と貫通孔6Aとは相互に近接して設けられ、こ れら挿通孔6と貫通孔6Aから突設する前記筒部7,8は中央部分で繋がって一 体的に形成されている。また、各筒部7,8は前記周壁部3より低く形成され、 しかも、前記挿通孔6から突設した筒部7が貫通孔6Aから突設した筒部8より 高く形成されている。
【0014】 10は周壁部3に固定するポール取付筒であり、前記ベース板1と同様、アルミ ニュームなどの金属製材料によって成形され、前記周壁部3に締付ボルト11によ って固定される基台部12と、この基台部12に立設された取付管13とを有している 。また、取付管13は、下部に向かうにしたがって拡径に広がるよう、下端部に漏 斗状に広がったテーパ部14を形成するとともに、前記基台部12の下端周縁部には 前記周壁部3の外周縁に形成する段差部5に嵌合する環状の突部14Aが突設され ている。
【0015】 15は前記ベース板1を屋根面2の棟に固定するねじ杆であり、下部にこのねじ 杆15よりやや太い軸部16が一体的に連結され、その軸部16の下端部に形成する溝 部17にピン18によって平板状の押え杆19が回動可能に軸支されている。この押え 杆19は、前記軸部16の径と概ね同幅に形成され、側部には溝部17の縁部に突き当 たって押え杆19の回転を規制するストッパー突起20を設けている。また、溝部17 の上部側には前記押え杆19と当接し、該押え杆19を軸部16から突出するように付 勢するトーションばね21が固定されている。
【0016】 そして、ベース板1を敷設する前記屋根面2の棟部分には、前記基台部12で閉 塞される程度の開口部24が設けられ、また、屋根面2の裏面側に架設する棟木25 には前記ねじ杆15の軸部16を通す孔26を形成している。
【0017】 30は前記取付管13の中央部及び下部寄りに形成するねじ孔であり、このねじ孔 30に取付ねじ31を締め付けアンテナポール32を固定する。アンテナポール32の下 端部には、切欠部33が形成され、この切欠部33と係合する回止め突起34が取付管 13の中心に向かって突設されている。また、アンテナポール32の下端寄りには前 記取付管13に被せるフランジ部35が突設されている。このフランジ部35は、前記 取付管13の開口部13Aを覆う水平鍔部36と、この水平鍔部36の周縁から垂設する 周壁部37とを有している。40は前記ねじ杆15にねじ込んでベース板1を固定する ナット、41はスプリングワッシャ、42は座金、43は前記ベース板1の裏面周縁に は貼着した防水用パッキン、44は前記アンテナポール32の上端を覆うゴムやエラ ストマなどの軟質材料からなる防水キャップであり、前記全体として深底なカッ プ状に形成されている。この防水キャップ44の側部には前記アンテナケーブルC を逆U字状に案内する引出し案内部45が突設され、引出し案内部45の下面側には 前記アンテナケーブルCを外部に引き出す開口孔46が形成されている。
【0018】 上記構成において、本考案のアンテナの取付手順について説明する。まず、屋 根面2にアンテナを固定するベース板1を設置する前に、屋根面2の棟部分に開 口部24を形成するとともに、棟木25に孔26を形成する。そして、棟木25の孔26に ねじ杆15を通して屋根面2の裏面側に架設する棟木25にねじ杆15を固定する。こ のねじ杆15の取付けに際し、図3で示すように、棟木25に孔26にねじ杆15を挿入 する前にねじ杆15に軸支する押え杆19を垂直方向に回転させ、押え杆19をトーシ ョンばね21に抗して溝部17内に押し込んだ状態で棟木25の孔26にねじ杆15の軸部 16を挿入し、孔26の下端から押え杆19を突出させる位置までねじ杆15を押し込む ことによって、押え杆19をトーションばね21によって復帰させ、この復帰した押 え杆19をねじ杆15に対して直交方向に回転させることによって棟木25にねじ杆15 を抜け止状態で取付ける。この時、棟木25から上方側に突出したねじ杆15は、屋 根面2の開口部24から突出し、そのねじ杆15に座金42,スプリングワッシャ41を 介してナット40をねじ込むことによって棟木25にねじ杆15を固定する。そして、 ねじ杆15の先端側にベース板1の裏面に当接させる調整用ナット40をねじ込んだ 後、予め屋根裏のアンテナケーブルCをベース板1の挿通孔6から外部に引き回 してから、ベース板1の貫通孔6Aにねじ杆15を通して屋根面2の開口部24をベ ース板1で塞ぐ。そして、貫通孔6Aから突出したねじ杆15に座金42,スプリン グワッシャ41を介してナット40をねじ込んで屋根面2の棟にベース板1を固定す る。この時、ベース板1の貫通孔6Aの裏面周縁部分が座金42を介して前記調整 用のナット40に突き当たり、前記固定用ナット40の締め過ぎによるベース板1の 変形を防止でき、また、屋根面2の棟にベース板1に固定すると、ベース板1の 裏面周縁に貼着した防水用パッキン43が屋根面2に密着するから、ベース板1を 気密に取付固定できる。こうして屋根面2の棟にベース板1に固定した後、アン テナケーブルCを取付管13に通して外部に引き出した状態でベース板1の周壁部 3にポール取付筒10の基台部12を被せると、基台部12の下端周縁部に形成する突 部14Aがベース板1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合し、ベース板1の周壁 部3に形成するねじ孔3Aに締付ボルト11をねじ込んでポール取付筒10の基台部 12とを固定することによって周壁部3を気密に密閉できる。このようにしてベー ス板1とポール取付筒10とを組付固定し、取付管13から引き出したアンテナケー ブルCをアンテナポール32に通して取付管13にアンテナポール32を挿入する。こ のとき、アンテナポール32の下端寄りに形成したフランジ部35の水平鍔部36が取 付管13の上端部に当接するとともに、フランジ部35の周壁部37が取付管13の開口 部13A周縁を覆う。こうして、アンテナポール32の外周面と取付管13の内周面と の隙間が塞がれる。また、アンテナポール32に形成する切欠部33が取付管13の内 面に突設する回止め突起34に係合し、この切欠部33と回止め突起34の係合によっ て取付管13に対してアンテナポール32が確実に位置決めされる。このように位置 決めしたアンテナポール32を取付管13のねじ孔30にねじ込んだ取付ねじ31によっ て固定する。この後、アンテナポール32内に挿入したアンテナケーブルCをアン テナポール32の上端開口部から外部に引き出し、そのアンテナケーブルCの端部 を防水キャップ44の内部に挿入する。この後、アンテナケーブルCを防水キャッ プ44の連通孔44から引出し案内部45側に挿通し、引出し案内部45の下端に形成す る開口孔46から外部に引き出す。これにより、防水キャップ44と引出し案内部45 に通したアンテナケーブルCが逆U字状に折り返されて引出し案内部45の下端に 形成する開口孔46から下方に向かって引き出される。この状態で防水キャップ44 をアンテナポール32の上端部に被せ、アンテナポール32から引き出したアンテナ ケーブルCをアンテナに接続してアンテナの取付作業が完了する。
【0019】 以上のように構成される本実施例においては、アンテナポール32を取付管13に 挿入すると、アンテナポール32に形成するフランジ部35の水平鍔部36が取付管13 の上端部に当接し、かつフランジ部35から垂設する周壁部37が取付管13の開口部 13A周縁を覆うから、取付管13の周縁部がフランジ部35で覆われ、アンテナポー ル32と取付管13との隙間から侵入する雨水を遮断することができる。すなわち、 単にアンテナポール32を取付管13に挿入するだけで、取付管13から侵入する雨水 を確実に遮ることができる。しかも、アンテナポール32に防水キャップ44を被せ ることにより、アンテナポール32の内部にも雨水が侵入しにくいため、優れた防 水性を発揮できる。
【0020】 図4は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分に は同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0021】 この例では、瓦葺き屋根の棟にアンテナを設置する場合を示し、ベース板50を 棟に敷設する棟瓦と同一形状に形成している以外、他の構成は前記第1実施例と 共通する。すなわち、本実施例においては、ベース板50を概ね逆U字状に形成し 、このベース板50の一端縁に段差状の径小板51を形成するとともに、ベース板15 の頂部中央にポール取付筒10を取り付ける周壁部3を一体形成している。
【0022】 このように本実施例では、ベース板50を屋根の棟に敷設する逆U字状の棟瓦 (図示せず)とほぼ同一形状に形成することによって、棟瓦とベース板50とが互 換性を有し、屋根の棟に敷設する棟瓦とベース板50とを連続させて屋根の棟にベ ース板50を違和感なく固定することができる。なお、この棟瓦とベース板50の連 結に際しては、隣接する棟瓦の段差部にベース板50を一端縁を重ね合わせて、そ のベース板50の他端縁に形成する径小板51に隣接する棟瓦の重ね合わせるように してベース板50と棟瓦を順次連続して連結する。
【0023】 したがって本実施例では、前記第1実施例で示すトタン葺き屋根に限らず瓦葺 き屋根の棟にもアンテナを取り付けるベース板50を違和感なく強固に固定するこ とができる。
【0024】 図5〜図7は本考案の第3実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する部 分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0025】 本実施例では瓦葺き屋根面2の傾斜面にアンテナを取り付け場合を示し、屋根 面に取り付けるベース板55は、屋根面2に敷設される桟瓦Kと互換性を持たせる ために、緩やかにS字状に反った波型湾曲状に成形し、このベース板55を屋根に 敷設する桟瓦Kと連続させて屋根の傾斜面に固定している。また、前記第1実施 例では、矩形枠型を成す環状の周壁部3で取付座4を構成した例を示したが、本 実施例では四つの取付ボス部56で取付座4を構成している。すなわち、本実施例 では、各取付ボス部56を基台部12の四隅に位置させてそれぞれ間隔をおいてベー ス板55に突設している。なお、本実施例は屋根面2の傾斜面にベース板55を固定 することから、取付管13に固定されるアンテナポール32が垂直に立設するように 、取付管13が基台部12に対して概ね15度傾斜している。また、ベース板55を固 定するねじ杆15の下端部には軸57よって横長な押さ杆58が回動自在に軸支され、 その押さ杆58を屋根裏に平行に設けた二本の垂木59に架け渡してベース板55を固 定している。なお、図中60は屋根面2に形成した開口部24を塞ぐ金属製の覆板、 61はその覆板60に形成するねじ杆15を通すための孔、62は覆板孔60に形成するア ンテナケーブルCを通すための孔である。
【0026】 以上のように構成される本実施例においては、屋根面2の傾斜面に桟瓦Kとベ ース板55とを連続させてベース板55を違和感なく屋根面2の傾斜面に固定するこ とができる。しかも、ベース板55を桟瓦Kと互換性を有する形状に形成してある から、屋根面2の傾斜面の任意位置にベース板55を固定でき、アンテナの位置を 自由に設定できるという利点がある。
【0027】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記各実施例に限定されるもの ではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、ベー ス板に一体形成する取付座を矩形状に形成した例を示したが、取付座の形状は矩 形状に限らず円形に形成してもよく、取付座の形状は適宜設定すればよいもので ある。
【0028】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、屋根面にアンテナポールを挿入固定する取付管を 設け、前記アンテナポールの外周面に前記取付管の開口部を塞ぐフランジ部を突 設したものであるから、アンテナポールを取付管に挿入するだけで、取付管から 侵入する雨水を遮ることができる。
【0029】 請求項2の考案によれば、屋根面の棟に取り付ける逆V字状のベース板を設け 、このベース板に前記アンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前記アンテ ナポールの下部に前記筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設したものであるから 、屋根の最も高い位置にアンテナポールを固定できるとともに、取付管から侵入 する雨水を遮ることができる。
【0030】 請求項3の考案によれば、屋根面に敷設する瓦とほぼ同一形状に形成され、該 瓦と互換性を有するベース板を設け、このベース板に前記アンテナポールを挿入 固定する取付管を設け、前記アンテナポールの下部に前記筒部の開口部を塞ぐフ ランジ部を突設したものであるから、アンテナの取付位置を自由に設定できると とも、取付管から侵入する雨水を遮ることができる。
【0031】 請求項4の考案によれば、請求項1〜3のいずれか1項記載のアンテナポール の防水構造において、前記フランジ部は、取付管の上端部に当接する水平鍔部と 、この水平鍔部の周縁から垂設して取付管の開口部周縁に当接する周壁部とを有 するものであるから、水平鍔部で取付管の開口部を塞ぎ、この開口部周縁部にフ ランジ部の周壁部を密着することができ、取付管から侵入する雨水を確実に遮る ことができる。
【提出日】平成9年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、屋根面にアンテナを取り付けるアンテナポールの防水構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
テレビアンテナを屋根に固定するアンテナ取付装置として、例えば、実開平4 −20712号公報などで提案されるアンテナ取付装置が知られている。このア ンテナ取付装置は、屋根瓦の形状をしたベース板にアンテナケーブルを挿通する 筒部とアンテナポールを固定する取付管を有し、ベース板を屋根面に固定し、取 付管にアンテナポールを挿入固定する。また、アンテナに接続するアンテナケー ブルは、筒部の上端開口部から屋根裏側に垂らしておき、アンテナの固定作業が 終わった段階で筒部の下端開口部から外部に引き出し、筒部の上端開口部をキャ ップで塞ぐようにしている。そして、筒部から引き出したアンテナケーブルをポ ールに沿わせるようにしてアンテナの固定位置まで這わせ、アンテナとアンテナ ケーブルと接続している。
【0003】 したがって、このアンテナ取付装置においては、アンテナケーブルをポールに 沿わせてアンテナ位置まで引き回すことから、アンテナケーブルが直接外部に表 れ、外観的に体裁が悪い。つまり、アンテナケーブルはポールの内部を通すほう が外観的に体裁良くアンテナケーブルをアンテナ位置まで引き回すことができる 。しかし、ポールの内部にアンテナケーブルを通す場合、ベース板の内部に挿入 したアンテナケーブルを屋根面に形成する挿通孔から屋根裏側まで引き回すこと になる。このため、ポールと取付管の隙間から雨水が侵入した場合、屋根面に形 成する挿通孔から直接、屋根裏側に雨水が侵入してしまう。このような雨漏りを 防止するため、従来は、ポールと取付管の隙間をシール材などで塞ぐなど煩わし い手間が掛かっていた。
【0004】 本考案は、このような課題を解決しようとするもので、アンテナポールを取付 管に固定すると同時に止水できるアンテナポールの防水構造を提供することを目 的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、屋根面にアンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前 記アンテナポールの外周面に前記取付管の開口部を塞ぐフランジ部を突設したも のである。
【0006】 アンテナポールの固定に際し、取付管にアンテナポールを挿入する。このとき 、アンテナポールに形成するフランジ部で取付管の開口部が塞がれ、取付管の内 部に侵入する雨水を遮ることができる。
【0007】 請求項2の考案は、屋根面の棟に取り付ける逆V字状のベース板を設け、この ベース板にアンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前記アンテナポールの 下部に筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設したものである。
【0008】 取付管を屋根面の棟に取り付けことによって、屋根の最も高い位置にアンテナ ポールを固定できる。また、アンテナポールに形成するフランジ部で取付管の開 口部が塞がれ、取付管の内部に侵入する雨水を遮ることができる。
【0009】 請求項3の考案は、屋根面に敷設する瓦とほぼ同一形状に形成され、該瓦と互 換性を有するベース板を設け、このベース板にアンテナポールを挿入固定する取 付管を設け、前記アンテナポールの下部に筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設 したものである。
【0010】 アンテナの支柱を取り付けるベース板を屋根面の任意位置に固定することによ り、アンテナの取付位置を自由に設定できる。また、アンテナポールに形成する フランジ部で取付管の開口部が塞がれ、取付管の内部に侵入する雨水を遮ること ができる。
【0011】 請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれか1項記載のアンテナポールの防水 構造において、前記フランジ部は、取付管の上端部に当接する水平鍔部と、この 水平鍔部の周縁から垂設して取付管の開口部周縁に当接する周壁部とを有するも のである。
【0012】 アンテナポールの固定に際し、取付管にアンテナポールを挿入する。このとき 、アンテナポールの下端寄りに形成したフランジ部の水平鍔部が取付管の上端部 に当接するとともに、フランジ部の周壁部が取付管の開口部周縁を覆い、アンテ ナポールの防水性を確実なものとすることができる。
【0013】
【考案の実施形態】
以下、本考案のアンテナポールの防水構造の第1実施例を図1〜図3を参照し て説明する。同図において、1はベース板であり、屋根面2の棟に設置されてい る。なお、本実施例ではトタン葺き屋根面2の棟にアンテナを取り付け場合を示 し、前記ベース板1は、屋根面2の棟に固定できるよう、例えばアルミニューム などの金属製材料によって屋根面2の棟部分に沿うように逆V字状に形成され、 このベース板1の頂部ほぼ中央に後述するポール取付筒を固定するため、矩形枠 型に形成した環状の周壁部3からなる取付座4を突設している。そして前記周壁 部3は、その外周縁に一段低い段差部5を形成をするとともに、各コーナー部分 にはねじ孔3Aが形成され、さらに対向する周壁部3に水抜孔3Bを形成してい る。また、周壁部3の内面側には、アンテナケーブルCを通す楕円形状の挿通孔 6と後述するねじ杆の貫通孔6Aとが設けられ、これら挿通孔6とねじ杆の貫通 孔6Aの周縁から前記ベース板1の表面側に突出する取付管7,8をそれぞれ形 成している。なお、前記挿通孔6と貫通孔6Aとは相互に近接して設けられ、こ れら挿通孔6と貫通孔6Aから突設する前記筒部7,8は中央部分で繋がって一 体的に形成されている。また、各筒部7,8は前記周壁部3より低く形成され、 しかも、前記挿通孔6から突設した筒部7が貫通孔6Aから突設した筒部8より 高く形成されている。
【0014】 10は周壁部3に固定するポール取付筒であり、前記ベース板1と同様、アルミ ニュームなどの金属製材料によって成形され、前記周壁部3に締付ボルト11によ って固定される基台部12と、この基台部12に立設された取付管13とを有している 。また、取付管13は、下部に向かうにしたがって拡径に広がるよう、下端部に漏 斗状に広がったテーパ部14を形成するとともに、前記基台部12の下端周縁部には 前記周壁部3の外周縁に形成する段差部5に嵌合する環状の突部14Aが突設され ている。
【0015】 15は前記ベース板1を屋根面2の棟に固定するねじ杆であり、下部にこのねじ 杆15よりやや太い軸部16が一体的に連結され、その軸部16の下端部に形成する溝 部17にピン18によって平板状の押え杆19が回動可能に軸支されている。この押え 杆19は、前記軸部16の径と概ね同幅に形成され、側部には溝部17の縁部に突き当 たって押え杆19の回転を規制するストッパー突起20を設けている。また、溝部17 の上部側には前記押え杆19と当接し、該押え杆19を軸部16から突出するように付 勢するトーションばね21が固定されている。
【0016】 そして、ベース板1を敷設する前記屋根面2の棟部分には、前記基台部12で閉 塞される程度の開口部24が設けられ、また、屋根面2の裏面側に架設する棟木25 には前記ねじ杆15の軸部16を通す孔26を形成している。
【0017】 30は前記取付管13の中央部及び下部寄りに形成するねじ孔であり、このねじ孔 30に取付ねじ31を締め付けアンテナポール32を固定する。アンテナポール32の下 端部には、切欠部33が形成され、この切欠部33と係合する回止め突起34が取付管 13の中心に向かって突設されている。また、アンテナポール32の下端寄りには前 記取付管13に被せるフランジ部35が突設されている。このフランジ部35は、前記 取付管13の開口部13Aを覆う水平鍔部36と、この水平鍔部36の周縁から垂設する 周壁部37とを有している。40は前記ねじ杆15にねじ込んでベース板1を固定する ナット、41はスプリングワッシャ、42は座金、43は前記ベース板1の裏面周縁に は貼着した防水用パッキン、44は前記アンテナポール32の上端を覆うゴムやエラ ストマなどの軟質材料からなる防水キャップであり、前記全体として深底なカッ プ状に形成されている。この防水キャップ44の側部には前記アンテナケーブルC を逆U字状に案内する引出し案内部45が突設され、引出し案内部45の下面側には 前記アンテナケーブルCを外部に引き出す開口孔46が形成されている。
【0018】 上記構成において、本考案のアンテナの取付手順について説明する。まず、屋 根面2にアンテナを固定するベース板1を設置する前に、屋根面2の棟部分に開 口部24を形成するとともに、棟木25に孔26を形成する。そして、棟木25の孔26に ねじ杆15を通して屋根面2の裏面側に架設する棟木25にねじ杆15を固定する。こ のねじ杆15の取付けに際し、図3で示すように、棟木25に孔26にねじ杆15を挿入 する前にねじ杆15に軸支する押え杆19を垂直方向に回転させ、押え杆19をトーシ ョンばね21に抗して溝部17内に押し込んだ状態で棟木25の孔26にねじ杆15の軸部 16を挿入し、孔26の下端から押え杆19を突出させる位置までねじ杆15を押し込む ことによって、押え杆19をトーションばね21によって復帰させ、この復帰した押 え杆19をねじ杆15に対して直交方向に回転させることによって棟木25にねじ杆15 を抜け止状態で取付ける。この時、棟木25から上方側に突出したねじ杆15は、屋 根面2の開口部24から突出し、そのねじ杆15に座金42,スプリングワッシャ41を 介してナット40をねじ込むことによって棟木25にねじ杆15を固定する。そして、 ねじ杆15の先端側にベース板1の裏面に当接させる調整用ナット40をねじ込んだ 後、予め屋根裏のアンテナケーブルCをベース板1の挿通孔6から外部に引き回 してから、ベース板1の貫通孔6Aにねじ杆15を通して屋根面2の開口部24をベ ース板1で塞ぐ。そして、貫通孔6Aから突出したねじ杆15に座金42,スプリン グワッシャ41を介してナット40をねじ込んで屋根面2の棟にベース板1を固定す る。この時、ベース板1の貫通孔6Aの裏面周縁部分が座金42を介して前記調整 用のナット40に突き当たり、前記固定用ナット40の締め過ぎによるベース板1の 変形を防止でき、また、屋根面2の棟にベース板1に固定すると、ベース板1の 裏面周縁に貼着した防水用パッキン43が屋根面2に密着するから、ベース板1を 気密に取付固定できる。こうして屋根面2の棟にベース板1に固定した後、アン テナケーブルCを取付管13に通して外部に引き出した状態でベース板1の周壁部 3にポール取付筒10の基台部12を被せると、基台部12の下端周縁部に形成する突 部14Aがベース板1の周壁部3に形成する段差部5に嵌合し、ベース板1の周壁 部3に形成するねじ孔3Aに締付ボルト11をねじ込んでポール取付筒10の基台部 12とを固定することによって周壁部3を気密に密閉できる。このようにしてベー ス板1とポール取付筒10とを組付固定し、取付管13から引き出したアンテナケー ブルCをアンテナポール32に通して取付管13にアンテナポール32を挿入する。こ のとき、アンテナポール32の下端寄りに形成したフランジ部35の水平鍔部36が取 付管13の上端部に当接するとともに、フランジ部35の周壁部37が取付管13の開口 部13A周縁を覆う。こうして、アンテナポール32の外周面と取付管13の内周面と の隙間が塞がれる。また、アンテナポール32に形成する切欠部33が取付管13の内 面に突設する回止め突起34に係合し、この切欠部33と回止め突起34の係合によっ て取付管13に対してアンテナポール32が確実に位置決めされる。このように位置 決めしたアンテナポール32を取付管13のねじ孔30にねじ込んだ取付ねじ31によっ て固定する。この後、アンテナポール32内に挿入したアンテナケーブルCをアン テナポール32の上端開口部から外部に引き出し、そのアンテナケーブルCの端部 を防水キャップ44の内部に挿入する。この後、アンテナケーブルCを防水キャッ プ44の連通孔44から引出し案内部45側に挿通し、引出し案内部45の下端に形成す る開口孔46から外部に引き出す。これにより、防水キャップ44と引出し案内部45 に通したアンテナケーブルCが逆U字状に折り返されて引出し案内部45の下端に 形成する開口孔46から下方に向かって引き出される。この状態で防水キャップ44 をアンテナポール32の上端部に被せ、アンテナポール32から引き出したアンテナ ケーブルCをアンテナに接続してアンテナの取付作業が完了する。
【0019】 以上のように構成される本実施例においては、アンテナポール32を取付管13に 挿入すると、アンテナポール32に形成するフランジ部35の水平鍔部36が取付管13 の上端部に当接し、かつフランジ部35から垂設する周壁部37が取付管13の開口部 13A周縁を覆うから、取付管13の周縁部がフランジ部35で覆われ、アンテナポー ル32と取付管13との隙間から侵入する雨水を遮断することができる。すなわち、 単にアンテナポール32を取付管13に挿入するだけで、取付管13から侵入する雨水 を確実に遮ることができる。しかも、アンテナポール32に防水キャップ44を被せ ることにより、アンテナポール32の内部にも雨水が侵入しにくいため、優れた防 水性を発揮できる。
【0020】 図4は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分に は同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0021】 この例では、瓦葺き屋根の棟にアンテナを設置する場合を示し、ベース板50を 棟に敷設する棟瓦と同一形状に形成している以外、他の構成は前記第1実施例と 共通する。すなわち、本実施例においては、ベース板50を概ね逆U字状に形成し 、このベース板50の一端縁に段差状の径小板51を形成するとともに、ベース板15 の頂部中央にポール取付筒10を取り付ける周壁部3を一体形成している。
【0022】 このように本実施例では、ベース板50を屋根の棟に敷設する逆U字状の棟瓦 (図示せず)とほぼ同一形状に形成することによって、棟瓦とベース板50とが互 換性を有し、屋根の棟に敷設する棟瓦とベース板50とを連続させて屋根の棟にベ ース板50を違和感なく固定することができる。なお、この棟瓦とベース板50の連 結に際しては、隣接する棟瓦の段差部にベース板50を一端縁を重ね合わせて、そ のベース板50の他端縁に形成する径小板51に隣接する棟瓦の重ね合わせるように してベース板50と棟瓦を順次連続して連結する。
【0023】 したがって本実施例では、前記第1実施例で示すトタン葺き屋根に限らず瓦葺 き屋根の棟にもアンテナを取り付けるベース板50を違和感なく強固に固定するこ とができる。
【0024】 図5〜図7は本考案の第3実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する部 分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。
【0025】 本実施例では瓦葺き屋根面2の傾斜面にアンテナを取り付け場合を示し、屋根 面に取り付けるベース板55は、屋根面2に敷設される桟瓦Kと互換性を持たせる ために、緩やかにS字状に反った波型湾曲状に成形し、このベース板55を屋根に 敷設する桟瓦Kと連続させて屋根の傾斜面に固定している。また、前記第1実施 例では、矩形枠型を成す環状の周壁部3で取付座4を構成した例を示したが、本 実施例では四つの取付ボス部56で取付座4を構成している。すなわち、本実施例 では、各取付ボス部56を基台部12の四隅に位置させてそれぞれ間隔をおいてベー ス板55に突設している。なお、本実施例は屋根面2の傾斜面にベース板55を固定 することから、取付管13に固定されるアンテナポール32が垂直に立設するように 、取付管13が基台部12に対して概ね15度傾斜している。また、ベース板55を固 定するねじ杆15の下端部には軸57よって横長な押さ杆58が回動自在に軸支され、 その押さ杆58を屋根裏に平行に設けた二本の垂木59に架け渡してベース板55を固 定している。なお、図中60は屋根面2に形成した開口部24を塞ぐ金属製の覆板、 61はその覆板60に形成するねじ杆15を通すための孔、62は覆板孔60に形成するア ンテナケーブルCを通すための孔である。
【0026】 以上のように構成される本実施例においては、屋根面2の傾斜面に桟瓦Kとベ ース板55とを連続させてベース板55を違和感なく屋根面2の傾斜面に固定するこ とができる。しかも、ベース板55を桟瓦Kと互換性を有する形状に形成してある から、屋根面2の傾斜面の任意位置にベース板55を固定でき、アンテナの位置を 自由に設定できるという利点がある。
【0027】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記各実施例に限定されるもの ではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、ベー ス板に一体形成する取付座を矩形状に形成した例を示したが、取付座の形状は矩 形状に限らず円形に形成してもよく、取付座の形状は適宜設定すればよいもので ある。
【0028】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、屋根面にアンテナポールを挿入固定する取付管を 設け、前記アンテナポールの外周面に前記取付管の開口部を塞ぐフランジ部を突 設したものであるから、アンテナポールを取付管に挿入するだけで、取付管から 侵入する雨水を遮ることができる。
【0029】 請求項2の考案によれば、屋根面の棟に取り付ける逆V字状のベース板を設け 、このベース板にアンテナポールを挿入固定する取付管を設け、前記アンテナポ ールの下部に筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設したものであるから、屋根の 最も高い位置にアンテナポールを固定できるとともに取付管から侵入する雨水を 遮ることができる。
【0030】 請求項3の考案によれば、屋根面に敷設する瓦とほぼ同一形状に形成され、該 瓦と互換性を有するベース板を設け、このベース板にアンテナポールを挿入固定 する取付管を設け、前記アンテナポールの下部に筒部の開口部を塞ぐフランジ部 を突設したものであるから、アンテナの取付位置を自由に設定できるととも、取 付管から侵入する雨水を遮ることができる。
【0031】 請求項4の考案によれば、請求項1〜3のいずれか1項記載のアンテナポール の防水構造において、前記フランジ部は、取付管の上端部に当接する水平鍔部と 、この水平鍔部の周縁から垂設して取付管の開口部周縁に当接する周壁部とを有 するものであるから、水平鍔部で取付管の開口部を塞ぎ、この開口部周縁部にフ ランジ部の周壁部を密着することができ、取付管から侵入する雨水を確実に遮る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例を示すベース板を屋根に固
定した状態を示す断面図である。
【図3】本考案の第1実施例を示すねじ杆の動作を表わ
す断面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図5】本考案の第3実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図6】本考案の第3実施例を示すベース板の断面図で
ある。
【図7】本考案の第3実施例を示すねじ杆の動作を表わ
す断面図である。
【符号の説明】
1,50,55 ベース板 2 屋根面 13 取付管 32 アンテナポール 32A 開口部 35 フランジ部 36 水平鍔部 37 周壁部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 アンテナポールの防水構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例を示すベース板を屋根に固
定した状態を示す断面図である。
【図3】本考案の第1実施例を示すねじ杆の動作を表わ
す断面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図5】本考案の第3実施例を示すベース板と取付筒と
の分解斜視図である。
【図6】本考案の第3実施例を示すベース板の断面図で
ある。
【図7】本考案の第3実施例を示すねじ杆の動作を表わ
す断面図である。
【符号の説明】 1,50,55 ベース板 2 屋根面 13 取付管 32 アンテナポール 32A 開口部 35 フランジ部 36 水平鍔部 37 周壁部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根面にアンテナポールを挿入固定する
    取付管を設け、前記アンテナポールの外周面に前記取付
    管の開口部を塞ぐフランジ部を突設したことを特徴とす
    るアンテナポールの防水構造。
  2. 【請求項2】 屋根面の棟に取り付ける逆V字状のベー
    ス板を設け、このベース板に前記アンテナポールを挿入
    固定する取付管を設け、前記アンテナポールの下部に前
    記筒部の開口部を塞ぐフランジ部を突設したことを特徴
    とするアンテナポールの防水構造。
  3. 【請求項3】 屋根面に敷設する瓦とほぼ同一形状に形
    成され、該瓦と互換性を有するベース板を設け、このベ
    ース板に前記アンテナポールを挿入固定する取付管を設
    け、前記アンテナポールの下部に前記筒部の開口部を塞
    ぐフランジ部を突設したことを特徴とするアンテナポー
    ルの防水構造。
  4. 【請求項4】 前記フランジ部は、取付管の上端部に当
    接する水平鍔部と、この水平鍔部の周縁から垂設して取
    付管の開口部周縁に当接する周壁部とを有することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のアンテナポ
    ールの防水構造。
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