JP3031043B2 - イオン照射装置とその制御方法 - Google Patents

イオン照射装置とその制御方法

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JP3031043B2
JP3031043B2 JP4061252A JP6125292A JP3031043B2 JP 3031043 B2 JP3031043 B2 JP 3031043B2 JP 4061252 A JP4061252 A JP 4061252A JP 6125292 A JP6125292 A JP 6125292A JP 3031043 B2 JP3031043 B2 JP 3031043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばウェーハのよ
うなターゲットにイオンビームを照射して、当該ターゲ
ットにイオン注入、薄膜形成、エッチング等の処理を施
すイオン照射装置とその制御方法に関し、より具体的に
は、そのイオン源から引き出すイオンビームの発散角
を、機械的な電極駆動機構を用いることなく電気的に制
御する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のイオン照射装置の一例を
示す概略図である。このイオン照射装置は、基本的に
は、イオン源2から引き出したイオンビーム4を、質量
分析電磁石6を通して質量分析した後、処理室8内の矢
印Aのように回転および矢印Bのように並進するディス
ク10に装着されたターゲット(例えばウェーハ)12
に照射して、当該ターゲット12にイオン注入等の処理
を施すよう構成されている。
【0003】イオン源2は、図示例のものはいわゆるフ
リーマン型のものであり、棒状のフィラメント16が通
されたプラズマ生成容器18を有しており、フィラメン
ト16から電子を放出させてそれとプラズマ生成容器1
8との間でアーク放電を起こさせて、プラズマ生成容器
18内に導入されたガス等のイオン化物質を電離させて
プラズマ14を発生させる。26はフィラメント16の
加熱用のフィラメント電源、28はアーク放電用のアー
ク電源である。
【0004】プラズマ生成容器18内からのイオンビー
ム4の引き出しはこの例ではプラズマ電極20、抑制電
極22および接地電極24から成る引出し電極系を用い
て行われる。プラズマ電極20は、多極磁場型のバケッ
ト型イオン源等では独立して存在するが、この例ではプ
ラズマ生成容器18の一部を成しており、加速電源30
によって正電位にされる。接地電極24は接地されてお
り、イオンビーム4のエネルギーはこれらの電極20、
24間の電位差(即ち加速電源30の出力電圧)Va
よって与えられる。抑制電極22は、下流側からの逆流
電子を抑制するために抑制電源32によって負電位にさ
れる。
【0005】この種のイオン照射装置においては、ター
ゲット12に大電流のイオンビーム4を照射するために
は、イオン源2から引き出されたイオンビーム4がター
ゲット12に到達する割合(即ちビーム透過率)を上げ
ることが重要である。ビーム透過率を上げるためには、
イオン源2から出たイオンビーム4のビーム発散角が最
少になるようにすれば良い。
【0006】これを実現するためにこの例では、抑制電
極22および接地電極24を矢印Cのように機械的に駆
動する電極駆動機構34を設けて、プラズマ電極20と
抑制電極22との距離(ギャップ長)dを可変にしてい
る。
【0007】そして、特開平3−246864号公報に
も開示されているように、上記距離dと所望のビームエ
ネルギーVa と引出しビーム電流Ib とによって決まる
数5で表される規格化されたパービアンスP/Pc が一
定値(例えば、各電極20、22、24のイオン引出し
孔が円孔の場合は0.6付近、スリットの場合は0.7
付近)になるように、電極駆動機構34によって上記距
離dを調整するようにしている。
【数5】 ここでε0 は真空の誘電率、Mは引き出すイオンの質
量、Zは同イオンの価数、eは素電荷、Sはプラズマ電
極20のイオン引出し孔20aの面積である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にして、所望のビームエネルギーVa 、引出しビーム電
流Ib に対して所望のビーム発散角、ひいてはビーム透
過率の制御を行おうとすると、電極駆動機構34の機械
的駆動精度および再現性の極めて高いものが必要になる
という問題がある。例えば、この精度および再現性は通
常は0.1mm程度が必要になるため、電極駆動機構3
4は非常に高価なものになり、しかも熱膨張等に伴う精
度維持も困難である。
【0009】そこでこの発明は、イオン源から引き出す
イオンビームの発散角を、機械的な電極駆動機構を用い
ることなく電気的に制御することができるイオン照射装
置とその制御方法を提供することを主たる目的とする。
【0010】
【発明の概要】上記目的を達成するため、この発明は簡
単に言えば、従来のような電極駆動機構を設けずに、イ
オン源の前述したようなプラズマ電極と抑制電極との間
に正電位にされる引出し電極を追加し、所望のビームエ
ネルギーおよび引出しビーム電流に対して所望のビーム
発散角が得られるように、当該引出し電極とプラズマ電
極間の電位差Ve を制御することを特徴としている。こ
れは、このような引出し電極を設けると、プラズマ電極
とこの引出し電極間およびこの引出し電極と抑制電極間
の電場の差によって静電レンズが形成され、それによる
イオンビームの発散・集束を上記電位差Ve によって制
御することができるからである。このようにすることに
より、機械的な電極駆動機構を用いないので、イオンビ
ームの発散角を精度良くかつ再現性良く制御することが
できる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明に係るイオン照射装置の一
例を示す概略図である。図4の従来例と同一または相当
する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来
例との相違点を主に説明する。
【0012】この実施例においては、従来例のような電
極駆動機構34を設けずに、イオン源2aの前述したよ
うなプラズマ電極20と抑制電極22との間に、正電位
にされる引出し電極36を追加している。イオン源2a
の全ての電極20、36、22および24は、機械的に
固定されている。そしてこの例では、プラズマ電極20
とこの引出し電極36との間に(より具体的には前述し
たアーク電源28およびプラズマ生成容器18を介し
て)引出し電源38を接続している。この引出し電極3
6に対する電圧の加え方は、要はプラズマ電極20と引
出し電極36間および引出し電極36と接地電極24間
に加える電圧を互いに独立して制御することができれば
良いのであって、図示例のように接続する代わりに、図
中m部を切り離して引出し電源38側のマイナス側と加
速電源30のプラス側とを接続することによって両電源
38、30を直列に接続しても良い。
【0013】この引出し電源38の出力電圧Ve は、ア
ーク電源28の電圧はそれに比べて十分に小さいので無
視すると、プラズマ電極20と引出し電極36間の電位
差でもあるが、これはこの例では制御装置40によって
以下に説明するように制御される。
【0014】即ち、プラズマ電極20と引出し電極36
間の電位差を上述したようにVe とし、プラズマ電極2
0と接地電極24間の電位差をこれは加速電源30の出
力電圧であるのでVa とし、抑制電極22と接地電極2
4間の電位差(即ち抑制電源32の出力電圧)Vd はV
a に比べて十分に小さいのでここでは無視する。
【0015】引出し電極36を通過した直後のイオンビ
ーム4のビーム発散角ω1 は、例えば日刊工業新聞社発
行の「電子・イオンビームハンドブック(第2版)」
(昭和61年9月25日発行)の190頁ないし191
頁にも記載されているように、数6で表される。
【数6】 ここでaはプラズマ電極20のイオン引出し孔20aを
円孔とした場合の半径、d1 はプラズマ電極20と引出
し電極36間の距離、P/Pc は前述した規格化された
パービアンスである。またここでは各電極20、36、
22、24のイオン引出し孔は円孔の場合を考えてお
り、スリットの場合は後述する。
【0016】プラズマ電極20、引出し電極36等に上
述したような電位差Ve 、Va を与えると、プラズマ電
極20と引出し電極36間の電場E1 および引出し電極
36と抑制電極22間の電場E2 の差によって静電レン
ズが形成され、この静電レイズを通過した後のイオンビ
ーム4のビーム発散角ωは数7で表される。
【数7】
【0017】上記εは、当該静電レンズのレンズ効果を
表す係数であり、数8で表される。
【数8】 ここでd2 は引出し電極36と抑制電極22間の距離で
ある。ちなみに上記静電レンズは、ε>1で凸レンズ
に、ε<1で凹レンズになる。
【0018】前記数5で表されるP/Pc =1のとき、
イオン引出し孔20a付近でのプラズマ境界が平坦にな
るので、このときのVa をVC (これを臨界引出し電圧
と呼ぶことにする)と置くと、この臨界引出し電圧VC
は数9のように表される。
【数9】
【0019】イオン源2aにおける規格化されたパービ
アンスP/Pc は、プラズマ電極20と引出し電極36
間の電位差Ve を考慮に入れて上記VC を用いて表す
と、数10のようになる。
【数10】
【0020】従って、図1の装置において任意のビーム
発散角ωを与える条件は、上記数7ないし数10を用い
て整理すると数11のように表される。
【数11】
【0021】即ち、所望のビームエネルギー(即ち上記
電位差)Va 、引出しビーム電流Ib およびビーム発散
角ωが与えられたとき、この数11から上記電位差Ve
の値を求め、その値になるように同電位差Ve を制御す
ることにより、所望のビームエネルギーVa および引出
しビーム電流Ib の条件下において所望のビーム発散角
ωを電気的に実現することができる。図1の装置ではそ
のような演算および制御を制御装置40によって行うよ
うにしている。
【0022】この制御装置40は、実際はマイクロコン
ピュータによって実現されるが、その基本的な構成例を
示すと図2のようになる。即ち、この制御装置40は、
求めようとする電位差Ve を除く前述した誘電率ε0
質量M、価数Z、素電荷e、半径a、面積S、距離
1 、距離d2 および所望のビームエネルギー(電位
差)Va 、引出しビーム電流Ib 、ビーム発散角ωの各
設定値を記憶する記憶手段42と、この記憶手段42に
記憶されていた各設定値に基づいて前述した数11の演
算を行って目的とする前記電位差Ve を求める演算手段
44と、この電位差Ve を実現するように前述した引出
し電源38の出力電圧を制御する制御手段46とを備え
ている。
【0023】数11は、前述したように任意のビーム発
散角ωを与える式であり、例えば前述したようにビーム
透過率を上げるためには、この数11のωを0にしてお
けば良く、それによってビーム発散角が0の平行ビーム
を得ることができる。
【0024】ω=0としたときの数11を、横軸にVa
/VC を取り、縦軸にVe /VC を取って、Δ≡d2
1 をパラメータとしてグラフ化すると図3のようにな
る。
【0025】図3中のレンズL1 はプラズマ電極20の
イオン引出し孔20a付近におけるレンズ作用を模式的
に示したものであり、レンズL2 は前述した静電レンズ
を模式的に示したものである。縦軸のVe /VC は数1
0からも分かるように規格化されたパービアンスP/P
c に対応するものであり、このVe /VC が1のときは
プラズマ電極20のイオン引出し孔20a付近における
プラズマ境界が平坦になるので、レンズL1 は平板にな
り、1より大のときはプラズマ境界が凹になるのでレン
ズL1 は凸レンズになり、1より小のときはプラズマ境
界が凸になるのでレンズL1 は凹レンズになる。右側の
縦軸は、このVe /VC に対応するP/Pc の値および
前述した静電レンズの効果を表す係数εを示したもので
ある。前述したようにε<1のときレンズL2 は凹レン
ズになり、ε>1のときレンズL2 は凸レンズになる。
【0026】この図3中の各カーブ上が平行ビームを得
ることができる領域であり、プラズマ電極20から出た
イオンビーム4が集束ビームであるときは凹レンズ状の
静電レンズによって平行ビームに変えられ、プラズマ電
極20から出たイオンビーム4が発散ビームであるとき
は凸レンズ状の静電レンズによって平行ビームに変えら
れる。
【0027】このようなグラフを用いれば、所望のビー
ムエネルギーVa と引出しビーム電流Ib が与えられた
とき、VC は数9に示したようにこの引出しビーム電流
b等によって決まるので、図3中の横軸上の位置が決
まり、その位置を縦軸に沿って延ばした線と各Δのカー
ブとの交点(これは2点あるが通常は上側の点を採用す
る)によって縦軸上の位置が決まり、それによって前述
した電位差Ve の値を求めることができる。
【0028】従って例えば、この図3のような関係を予
め当該イオン照射装置のデータとして持っておく(例え
ば前述した制御装置40の記憶手段42内に格納してお
く)ようにしても良く、そのようにすれば、所望のビー
ムエネルギーVa と引出しビーム電流Ib が与えられた
ときの平行ビームを発生させる最適の電位差Ve を、よ
り速やかに求めることができるようになる。
【0029】上記は、イオン源2aの各電極20、3
6、22、24のイオン引出し孔が円孔の場合の説明で
あり、同イオン引出し孔がスリット状の場合について次
に説明する。この場合は、プラズマ電極20のスリット
状のイオン引出し孔20aの半幅(半分の幅)をaと置
くことにより、前述した数6、数7および数11に対応
する式は、それぞれ次の数12、数13および数14の
ようになる。数8ないし数10はこの場合でも同じであ
る。
【0030】
【数12】
【0031】
【数13】
【0032】
【数14】
【0033】従ってこの場合も、所望のビームエネルギ
ー(即ち上記電位差)Va 、引出しビーム電流Ib およ
びビーム発散角ωが与えられたとき、この数14から上
記電位差Ve の値を求め、その値になるように同電位差
e を制御することにより、所望のビームエネルギーV
e および引出しビーム電流Ib の条件下において所望の
ビーム発散角ωを電気的に実現することができる。
【0034】また、イオン源2の各電極20、36、2
2、24のイオン引出し孔が円孔の多孔電極の場合は、
その各円孔についてみれば上記円孔の場合に説明した関
係が成立するので、その制御の仕方を適用することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上のようにこの発明のイオン照射装置
によれば、イオン源に前述したような引出し電極を設
け、この引出し電極とプラズマ電極間の電位差を前述し
たように制御する手段を設けることによって、所望のビ
ームエネルギーおよび引出しビーム電流の条件下におい
て所望のビーム発散角を電気的に実現することができる
ので、従来のように機械的な電極駆動機構を用いる場合
に比べて、イオンビームの発散角を精度良くかつ再現性
良く制御することができる。また、精密な電極駆動機構
を用いる必要がないので、コスト的にも安くできる。
【0036】また、この発明の制御方法によれば、前述
したような引出し電極を設けたイオン源を用い、この引
出し電極とプラズマ電極間の電位差を前述したように制
御することによって、所望のビームエネルギーおよび引
出しビーム電流の条件下において所望のビーム発散角を
電気的に実現することができるので、従来のように機械
的な電極駆動機構を用いる場合に比べて、イオンビーム
の発散角を精度良くかつ再現性良く制御することができ
る。また、精密な電極駆動機構を用いる必要がないの
で、コスト的にも安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るイオン照射装置の一例を示す
概略図である。
【図2】 図1中の制御装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図3】 ε0 としたときの数11を、Δ≡d2 /d1
をパラメータとしてグラフ化した図である。
【図4】 従来のイオン照射装置の一例を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
2a イオン源 4 イオンビーム 12 ターゲット 18 プラズマ生成容器 20 プラズマ電極 20a イオン引出し孔 22 抑制電極 24 接地電極 30 加速電源 32 抑制電源 36 引出し電極 38 引出し電源 40 制御装置 42 記憶手段 44 演算手段 46 制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれも丸いイオン引出し孔を有する電
    極であって、プラズマ生成容器に近い側から順に、正電
    位にされるプラズマ電極、正電位にされる引出し電極、
    負電位にされる抑制電極および接地電位にされる接地電
    極を有するイオン源からイオンビームを引き出してそれ
    をターゲットに照射するイオン照射装置であって、真空
    の誘電率をε0 、引き出すイオンの質量をM、同イオン
    の価数をZ、素電荷をe、前記プラズマ電極のイオン引
    出し孔の半径をa、同イオン引出し孔の面積をS、前記
    プラズマ電極と引出し電極間の距離をd1 、前記引出し
    電極と抑制電極間の距離をd2 、前記プラズマ電極と引
    出し電極間の電位差をVe、前記プラズマ電極と接地電
    極間の電位差をVa 、前記イオン源から引き出すイオン
    ビームの引出しビーム電流をIb 、同イオンビームのビ
    ーム発散角をωとした場合、電位差Ve を除外したこれ
    らの各値の設定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段
    に記憶されていた各設定値に基づいて、所望の電位差V
    a 、引出しビーム電流Ib およびビーム発散角ωに対し
    て、 【数1】 なる演算またはこれと実質的に等価の演算を行って前記
    電位差Ve の値を求める演算手段と、当該電位差Ve
    このようにして求めた値になるように当該電位差Ve
    与える電源の出力電圧を制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするイオン照射装置。
  2. 【請求項2】 いずれもスリット状のイオン引出し孔を
    有する電極であって、プラズマ生成容器に近い側から順
    に、正電位にされるプラズマ電極、正電位にされる引出
    し電極、負電位にされる抑制電極および接地電位にされ
    る接地電極を有するイオン源からイオンビームを引き出
    してそれをターゲットに照射するイオン照射装置であっ
    て、真空の誘電率をε0 、引き出すイオンの質量をM、
    同イオンの価数をZ、素電荷をe、前記プラズマ電極の
    イオン引出し孔の半幅をa、同イオン引出し孔の面積を
    S、前記プラズマ電極と引出し電極間の距離をd1 、前
    記引出し電極と抑制電極間の距離をd2 、前記プラズマ
    電極と引出し電極間の電位差をVe 、前記プラズマ電極
    と接地電極間の電位差をVa 、前記イオン源から引き出
    すイオンビームの引出しビーム電流をIb 、同イオンビ
    ームのビーム発散角をωとした場合、電位差Ve を除外
    したこれらの各値の設定値を記憶する記憶手段と、この
    記憶手段に記憶されていた各設定値に基づいて、所望の
    電位差Va 、引出しビーム電流Ib およびビーム発散角
    ωに対して、 【数2】 なる演算またはこれと実質的に等価の演算を行って前記
    電位差Ve の値を求める演算手段と、当該電位差Ve
    このようにして求めた値になるように当該電位差Ve
    与える電源の出力電圧を制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするイオン照射装置。
  3. 【請求項3】 いずれも丸いイオン引出し孔を有する電
    極であって、プラズマ生成容器に近い側から順に、正電
    位にされるプラズマ電極、正電位にされる引出し電極、
    負電位にされる抑制電極および接地電位にされる接地電
    極を有するイオン源からイオンビームを引き出してそれ
    をターゲットに照射するイオン照射装置の制御方法であ
    って、真空の誘電率をε0 、引き出すイオンの質量を
    M、同イオンの価数をZ、素電荷をe、前記プラズマ電
    極のイオン引出し孔の半径をa、同イオン引出し孔の面
    積をS、前記プラズマ電極と引出し電極間の距離を
    1 、前記引出し電極と抑制電極間の距離をd2 、前記
    プラズマ電極と引出し電極間の電位差をVe 、前記プラ
    ズマ電極と接地電極間の電位差をVa 、前記イオン源か
    ら引き出すイオンビームの引出しビーム電流をIb 、同
    イオンビームのビーム発散角をωとした場合、所望の電
    位差Va 、引出しビーム電流Ib およびビーム発散角ω
    が与えられたとき、これと前記誘電率ε0 、質量M、価
    数Z、素電荷e、半径a、面積S、距離d1 および距離
    2 とに基づいて、 【数3】 なる演算またはこれと実質的に等価の演算を行って前記
    電位差Ve の値を求め、そしてその値になるように同電
    位差Ve を制御することを特徴とするイオン照射装置の
    制御方法。
  4. 【請求項4】 いずれもスリット状のイオン引出し孔を
    有する電極であって、プラズマ生成容器に近い側から順
    に、正電位にされるプラズマ電極、正電位にされる引出
    し電極、負電位にされる抑制電極および接地電位にされ
    る接地電極を有するイオン源からイオンビームを引き出
    してそれをターゲットに照射するイオン照射装置の制御
    方法であって、真空の誘電率をε0 、引き出すイオンの
    質量をM、同イオンの価数をZ、素電荷をe、前記プラ
    ズマ電極のイオン引出し孔の半幅をa、同イオン引出し
    孔の面積をS、前記プラズマ電極と引出し電極間の距離
    をd1 、前記引出し電極と抑制電極間の距離をd2 、前
    記プラズマ電極と引出し電極間の電位差をVe 、前記プ
    ラズマ電極と接地電極間の電位差をVa 、前記イオン源
    から引き出すイオンビームの引出しビーム電流をIb
    同イオンビームのビーム発散角をωとした場合、所望の
    電位差Va 、引出しビーム電流Ib およびビーム発散角
    ωが与えられたとき、これと前記誘電率ε0 、質量M、
    価数Z、素電荷e、半幅a、面積S、距離d1 および距
    離d2 とに基づいて、 【数4】 なる演算またはこれと実質的に等価の演算を行って前記
    電位差Ve の値を求め、そしてその値になるように同電
    位差Ve を制御することを特徴とするイオン照射装置の
    制御方法。
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