JP3030848B2 - 気体吹出装置 - Google Patents

気体吹出装置

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JP3030848B2
JP3030848B2 JP9009100A JP910097A JP3030848B2 JP 3030848 B2 JP3030848 B2 JP 3030848B2 JP 9009100 A JP9009100 A JP 9009100A JP 910097 A JP910097 A JP 910097A JP 3030848 B2 JP3030848 B2 JP 3030848B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば粉体工場、
鋳物工場、塗装工場、樹脂製造・加工工場、食品加工工
場、皮革加工工場、化学工場、電子部品工場などに設置
され、こうしたさまざまな工場内に発生する粉塵や煙、
更には臭気などの有害・不快成分を含む空気の排出に利
用される気体吹出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、工場内に発生
する粉塵や煙、臭気などの有害・不快成分を含む空気を
局所排気する際には、その発生領域を包囲するようエア
カーテンが形成される。このエアカーテンの形成には、
従来、四つの直状空気吹出装置を口の字状に組み合わせ
たものが用いられていた。
【0003】ところで、こうした従来装置を使用する場
合、局所排気を要する領域が矩形状のものであれば、特
に問題はない。しかし、実際には、円形や楕円形である
ことが多い。このため、本来必要な量よりも過度に大量
の空気を供給しなければならず、効率が悪い。ゆえに、
それだけ余分なコストが掛かっている。なお、こうした
問題を解決する空気吹出装置として、環状に曲げ加工さ
れたパイプの周面、特にパイプ下面に適当な間隔で貫通
孔を形成したものが提案されている。この空気吹出装置
では、パイプ内に供給される空気が、貫通孔から吹き出
し、これによってパイプの下方に環状のエアカーテンが
形成されるようになっている。
【0004】しかし、このものでは、空気の供給口に近
い位置にある貫通孔ほど空気の吹出量が多く、逆に、供
給口から離れた位置にある貫通孔ほど空気の吹出量が少
なくなる。つまり、均一流速の環状エアカーテンを形成
するのが非常に困難である。したがって、本発明が解決
しようとする課題は、均一な流速の環状エアカーテンを
効率よく形成できる気体吹出装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、外周面に
気体供給口が設けられ、かつ、底面に気体吹出口が設け
られた環状ケーシングと、この環状ケーシングの内部
に、前記外周面および気体吹出口面と直交するよう前記
環状ケーシングの周方向に沿って所定の間隔で設けられ
た複数の整流板とを具備し、前記整流板全ての下端が前
記気体吹出口面から等しい距離に存在するよう、前記整
流板は前記環状ケーシングの内部に配置されてなると共
に、前記整流板は、前記環状ケーシングの周方向に沿っ
て奥側に位置するものが前記気体供給口側に位置するも
のよりも大きな高さ寸法を有するよう構成されてなり、
前記環状ケーシングの底面側には、気体吹出口から連続
して、開口幅が前記気体吹出口の幅よりも小さなノズル
部が構成されてなることを特徴とする気体吹出装置によ
って解決される。又、外周面に気体供給口が設けられ、
かつ、底面に気体吹出口が設けられた環状ケーシング
と、 この環状ケーシングの内部に、前記外周面および気
体吹出口面と直交するよう前記環状ケーシングの周方向
に沿って所定の間隔で設けられた複数の整流板とを具備
し、 前記整流板全ての下端が前記気体吹出口面から等し
い距離に存在するよう、前記整流板は前記環状ケーシン
グの内部に配置されてなると共に、 前記整流板は、前記
環状ケーシングの周方向に沿って奥側に位置するものが
前記気体供給口側に位置するものよりも大きな高さ寸法
を有するよう構成されてなる気体吹出装置であって、
記気体供給口から前記環状ケーシングの内部に送り込ま
れた気体を互いに逆向きな二つの流れに分岐させる気流
分岐板が、気体供給口面と直交し、かつ、この気体供給
口面を二分するよう設けられてなり、 更に、前記環状ケ
ーシングの内部において、前記環状ケーシングの中心を
挟ん で前記気流分岐板と対向する位置には、前記環状ケ
ーシングの外周面および気体吹出口面と直交するよう仕
切板が設けられてなり、 前記環状ケーシングの内部空間
は、前記気流分岐板と前記仕切板とで、第1の空間部お
よび第2の空間部に分割されてなることを特徴とする気
体吹出装置によって解決される。
【0006】なお、上記気体吹出装置にあっては、環状
エアカーテンの流速を一層均一なものとするために、気
体供給口から環状ケーシングの内部に送り込まれた気体
を互いに逆向きな二つの流れに分岐させる気流分岐板
を、気体供給口面と直交し、かつ、この気体供給口面を
二分するよう設け、更に、前記環状ケーシングの内部に
おいて、前記環状ケーシングの中心を挟んで前記気流分
岐板と対向する位置に、前記環状ケーシングの外周面お
よび気体吹出口面と直交するよう仕切板を設け、前記環
状ケーシングの内部空間を、前記気流分岐板と前記仕切
板とで、第1の空間部および第2の空間部に分割してな
ることが好ましい。
【0007】特に、第1の空間部および第2の空間部を
有する気体吹出装置にあっては、環状ケーシングを、仮
想的に、気流分岐板の位置で、この気流分岐板に沿って
切断して直状に展開すると共に、前記気流分岐板が気体
供給口の底辺と交わる点を第1の基準点とし、また、仕
切板上にあって、この仕切板の上端より、前記気体供給
口縦寸法の3/100〜1/5に相当する距離だけ下方
に存在する点を第2の基準点としたとき、整流板の上端
が、前記第1の基準点と第2の基準点とを結ぶ直線上に
連なるよう構成される。
【0008】また、同じく、第1の空間部および第2の
空間部を有する気体吹出装置において、環状ケーシング
の内部に整流板が等間隔で設けられたものにあっては、
前記環状ケーシングを、仮想的に、気流分岐板の位置
で、この気流分岐板に沿って切断して直状に展開すると
共に、前記気流分岐板の表面に沿った面上にあって、第
1の基準点より、前記整流板同士の間隔とtan(10
°〜15°)との積に相当する距離だけ下方に存在する
点を第3の基準点とし、また、この第3の基準点を通
り、かつ、気体吹出口面と平行な直線が仕切板の表面に
沿った面と交わる点を第4の基準点としたとき、前記整
流板の下端が、前記第3の基準点と第4の基準点とを結
ぶ直線上に連なるよう構成される。
【0009】そして、環状ケーシングの底面側には、気
体吹出口から連続して、開口幅が前記気体吹出口の幅よ
りも小さなノズル部が構成されてなることが好ましく、
これによってエアカーテンの効果が更に高められる。上
記のごとく構成された本発明の気体吹出装置にあって
は、整流板の作用によって環状ケーシング内に供給され
る気体が、その周方向に沿って均等に分配される。した
がって、パイプの周面に貫通孔を形成してなる従来装置
のごとく、気体供給口に近い位置にある貫通孔ほど吹出
量が多く、気体供給口から離れた位置にある貫通孔ほど
吹出量が少なくなるといった問題が起きない。つまり、
均一流速のエアカーテンを形成できる。しかも、形成さ
れるエアカーテンは環状ケーシングの形状に対応した円
形あるいは楕円形などの環状のものであるから、直状気
体吹出装置を口の字状に組み合わせた場合のような無駄
はなく、効率が高い。よって、ランニングコストを大幅
に低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下で本発明の一実施形態として
説明する気体吹出装置は、外周面に気体供給口が設けら
れ、かつ、底面に気体吹出口が設けられた環状ケーシン
グと、この環状ケーシングの内部に、前記外周面および
気体吹出口面と直交するよう前記環状ケーシングの周方
向に沿って所定の間隔で設けられた複数の整流板とを具
備し、前記整流板全ての下端が前記気体吹出口面から等
しい距離に存在するよう、前記整流板は前記環状ケーシ
ングの内部に配置されてなると共に、前記整流板は、前
記環状ケーシングの周方向に沿って奥側に位置するもの
が前記気体供給口側に位置するものよりも大きな高さ寸
法を有するよう構成されている。特に、本実施形態の気
体吹出装置では、気体供給口から環状ケーシングの内部
に送り込まれた気体を互いに逆向きな二つの流れに分岐
させる気流分岐板が、気体供給口面と直交し、かつ、こ
の気体供給口面を二分するよう設けられてなり、更に、
前記環状ケーシングの内部において、前記環状ケーシン
グの中心を挟んで前記気流分岐板と対向する位置には、
前記環状ケーシングの外周面および気体吹出口面と直交
するよう仕切板が設けられてなり、前記環状ケーシング
の内部空間は、前記気流分岐板と前記仕切板とで、第1
の空間部および第2の空間部に分割されている。そし
て、環状ケーシングを、仮想的に、気流分岐板の位置
で、この気流分岐板に沿って切断して直状に展開すると
共に、前記気流分岐板が気体供給口の底辺と交わる点を
第1の基準点とし、また、仕切板上にあって、この仕切
板の上端より、前記気体供給口縦寸法の3/100〜1
/5に相当する距離だけ下方に存在する点を第2の基準
点としたとき、整流板の上端が、前記第1の基準点と第
2の基準点とを結ぶ直線上に連なるよう構成されてい
る。また、環状ケーシングは内部に整流板が等間隔で設
けられたものであって、前記環状ケーシングを、仮想的
に、気流分岐板の位置で、この気流分岐板に沿って切断
して直状に展開すると共に、前記気流分岐板の表面に沿
った面上にあって、第1の基準点より、前記整流板同士
の間隔とtan(10°〜15°)との積に相当する距
離だけ下方に存在する点を第3の基準点とし、また、こ
の第3の基準点を通り、かつ、気体吹出口面と平行な直
線が仕切板の表面に沿った面と交わる点を第4の基準点
としたとき、前記整流板の下端が、前記第3の基準点と
第4の基準点とを結ぶ直線上に連なるよう構成されてい
る。更に、環状ケーシングの底面側には、気体吹出口か
ら連続して、開口幅が前記気体吹出口の幅よりも小さな
ノズル部が構成されている。
【0011】図1〜図4を用いて、本発明の実施形態を
更に詳しく説明する。なお、図1は空気吹出装置(気体
吹出装置)の概略全体図、図2は空気吹出装置の縦断面
図、図3は空気吹出装置の横断面図、図4は空気吹出装
置を仮想的に直状展開した状態での断面図である。図1
から判るように、本実施形態の空気吹出装置は、ドーナ
ツ状の外形を有する中空な環状ケーシング1と、後述す
るごとく、この環状ケーシング1の内部に設けられた複
数の整流板とを主要構成要素とする。なお、本実施形態
では、環状ケーシング1を真円状のものとしたが、これ
以外にも楕円状あるいは長円状など局所排気を要する領
域に適合するよう構成できる。
【0012】環状ケーシング1の外周面は、一部が切り
欠かれており、これが空気供給口1aとなっている。環
状ケーシング1の外周面において、この空気供給口1a
に対応した位置には、断面矩形状の空気供給管2が取り
付けられている。更に、空気供給管2には送風機3が接
続されている。環状ケーシング1の底面は開放されてお
り、これが空気吹出口となっている。そして、図2から
判るように、空気吹出口から連続してノズル部4が構成
されている。なお、本実施形態では、ノズル部4の開口
幅(図2中、SAで示す)を均一なものとすると共に、
空気吹出口の幅(図2中、Bで示す)の1/30〜1/
20程度とした。また、圧力損失を極力低減するため
に、環状ケーシング1の空気吹出口とノズル部4とをテ
ーパー面によって連結している。
【0013】環状ケーシング1の内部には、上述したよ
うに、複数の整流板5が設けられている。これらの整流
板5は、図3に示すごとく、環状ケーシング1の外周面
および空気吹出口面(空気吹出口とノズル部4との境界
面)と直交するよう、環状ケーシング1の周方向に沿っ
て等間隔で配置されている。全ての整流板5の下端は、
空気吹出口面から等しい距離にある。また、整流板5
は、環状ケーシング1の周方向に沿って奥側に位置する
ものが空気供給口側に位置するものよりも大きな高さ寸
法を有している。この点については、後に詳述する。
【0014】環状ケーシング1の内部には、空気流分岐
板6が存在する。この空気流分岐板6は、空気供給口面
と直交し、かつ、この空気供給口面を二分するよう設け
られており、空気供給口1aから環状ケーシング1の内
部に送り込まれた空気を互いに逆向きな二つの流れに分
岐させる役割を果たす。また、環状ケーシング1の内部
において、その中心を挟んで空気流分岐板6と対向する
位置(180°位相がずれた位置、あるいは点対称な位
置)には、環状ケーシング1の外周面および空気吹出口
面と直交するよう仕切板7が設けられている。したがっ
て、環状ケーシング1の内部空間は、空気流分岐板6と
仕切板7とで、第1の空間部(図3における上半分)お
よび第2の空間部(図3における下半分)に分割され
る。
【0015】次に、整流板5の上端位置および下端位置
について、図4を用いて説明する。但し、図4は、環状
ケーシング1を、仮想的に、空気流分岐板6の位置で、
この空気流分岐板6に沿って切断して、直状に展開した
状態での断面図である。そして、左右対称であるから、
第2の空間部は省略し、第1の空間部のみを示してい
る。
【0016】まず整流板5の上端位置についてである
が、整流板5の上端は、図4に示すごとく、第1の基準
点P1 (空気流分岐板6が空気供給口1aの底辺と交わ
る点)と、第2の基準点P2 〔仕切板7の上にあって、
この仕切板7の上端より、空気供給口1aの縦寸法(図
2中、Aで示す)の3/100〜1/5に相当する距離
だけ下方に存在する点〕とを結ぶ直線α上に連なってい
る。
【0017】また、整流板5の下端位置についてである
が、整流板5の下端も、図4に示すごとく、第3の基準
点P3 〔空気流分岐板6の表面に沿った面上にあって、
第1の基準点P1 より、整流板5同士の平均間隔とta
n(10°〜15°)との積に相当する距離だけ下方に
存在する点〕と、第4の基準点P4 (第3の基準点P 3
を通り、かつ、空気吹出口面と平行な直線が仕切板7の
表面に沿った面と交わる点)とを結ぶ直線β上に連なっ
ている。
【0018】したがって、第1の基準点P1 と第2の基
準点P2 とを結ぶ直線αに沿った傾斜面と、環状ケーシ
ング1の天面との間に形成される流路部8の高さ寸法
〔図4中、DC(i)で示す〕は、奥側、つまり仕切板
7の存在する側ほど小さくなっている。これに対して、
整流板5の高さ寸法〔図4中、DA(i)で示す〕は、
流路部8とは逆に、仕切板7の存在する側ほど大きくな
っている。なお、図4には図示していない第2の空間部
についても、その内部構造は、第1の空間部と同様であ
る。
【0019】上記のごとく構成された空気吹出装置にあ
っては、送風機3を作動させて、環状ケーシング1の内
部に空気を圧送すると、空気は空気流分岐板6によって
第1の空間部へ向かう流れと、第2の空間部へと向かう
流れとに分岐する。そして、環状ケーシング1内に設け
られた複数の整流板5の作用によって、空気は均等に分
配され、ノズル部4から吹き出す。これによって、空気
吹出装置の下方には、均一な流速の環状エアカーテンが
形成される。したがって、本実施形態の空気吹出装置で
は、直状のものを口の字状に組み合わせた場合のような
無駄はなく、効率が高い。ゆえに、ランニングコストは
低廉である。
【0020】さて、上記の空気吹出装置において、環状
ケーシング1内への空気の供給量を2Qとする。つま
り、第1の空間部および第2の空間部への空気の供給量
をそれぞれQとする。そして、隣接する整流板5同士の
間に形成される整流部9において、i番目のものを通過
する空気の流量をDDQ(i)に、また環状ケーシング
1内の流路部8において、i番目の整流部9に対応した
区間の流量をDQ(i)とすると、次の式が成り立つ。
【0021】DQ(i)=Q−ΣDDQ(i) これを用いると、i番目の流路部8を通過する空気の流
速U1 (i)、i番目の整流部9を通過する空気の流速
2 (i)、そしてノズル部4においてi番目の整流部
9に対応した区間を通過する空気の流速U3 (i)は、
次のように表される。
【0022】 U1 (i)=DQ(i)/〔B・DC(i)〕 U2 (i)=DDQ(i)/〔B・PL(i)* 〕 U3 (i)=DDQ(i)/〔SA・SPL(i)* 〕 但し、 B:環状ケーシング内部空間の幅 DC(i):i番目の流路部の高さ PL(i)* :i番目の整流部の平均長さ SA:ノズル部の開口幅 SPL(i)* :ノズル部においてi番目の整流部に対
応した区間の平均長さ なお、環状ケーシング内部空間の外径をD1 とし、内径
をD2 とすると、環状ケーシング内部空間の幅Bは次の
ようになる。
【0023】B=(D1 −D2 )/2 また、第1の空間部あるいは第2の空間部のいずれか一
方に配置された整流板5の数をnとすると、i番目の整
流部9の平均長さPL(i)* は次のようになる。 PL(i)* =〔π(D1 +D2 )〕/2n 更に、ノズル部4においてi番目の整流部9に対応した
区間の平均長さSPL(i)* は次のようになる。
【0024】SPL(i)* =〔πD1 +π(D1 −2
SA)〕/2n さて、上に示した空気吹出装置各所における空気流速U
1 (i)〜U3 (i)を用いると、同じく空気吹出装置
各所における空気流の圧力損失DP0 (i)〜DP
5 (i)は、次のように表される。 DP0 (i)=〔k0 (i)・U1 (i)2 ・e〕/2
g DP1 (i)=〔k1 (i)・U1 (i)2 ・e・PL
(i)〕/2g DP2 (i)=〔k2 (i)・U1 (i)2 ・e〕/2
g DP3 (i)=〔k3 (i)・U2 (i)2 ・e〕/2
g DP4 (i)=〔k4 (i)・U3 (i)2 ・e・S
L〕/2g DP5 (i)=〔k5 (i)・U3 (i)2 ・e〕/2
g 但し、 DP0 (i):i番目の整流板による流路部
内での圧力損失 DP1 (i):流路部長さPL(i)による流路部内で
の圧力損失 DP2 (i):i番目の整流板による整流部内での圧力
損失 DP3 (i):断面急縮によるノズル部入口での圧力損
失 DP4 (i):ノズル部長さによるノズル部内での圧力
損失 DP5 (i):ノズル部出口での圧力損失 e:空気の密度 g:重力加速度 SL:ノズル部長さ k0 (i)〜k5 (i):局所圧力損失係数 上記のDP0 (i)〜DP5 (i)を用いると、空気の
供給圧P(i)および圧力損失の総和TP(i)は、次
のように表される。
【0025】P(i)=DP1 (i)+DP2 (i)+
DP3 (i)+DP4 (i) +DP5 (i) TP(i)=P(i)+TDP(i) 但し、TDP(i)=ΣDP0 (i−1)+ΣDP
1 (i−1) したがって、圧力損失の総和TP(i)が全ての部分で
等しくなるよう、整流板の高さ寸法などを設定すればよ
い。これによって、流速U3 (i)を全ての区間で等し
くすることができ、その結果、均一な流速の環状エアカ
ーテンが得られる。ゆえに、上記空気吹出装置は、設計
が容易であり、規模の大小に関係なく実施可能である。
【0026】
〔表1〕
1 : 697mm D2 : 451mm T : 1.5mm A : 82mm B : 123mm C : 82mm H : 150mm SA: 5mm SL: 20mm L : 1093mm PL* :150.3mm DC(n): 22mm n: 12枚 但し、 T:環状ケーシング、空気供給管およびノズル
部を構成する板材の厚み C:空気供給口の横寸法 H:空気吹出装置の高さ寸法 L:仮想的に直状展開した環状ケーシングにおける第1
の空間部に対応した部分の長さ PL* :整流板同士の平均間隔 DC(n):仕切板の上端と第2の基準点P2 との間隔 n:整流板の枚数 空気の流量が1.64m3 /min(Q=0.82m3
/min)のときの流速U3 (i)を表2に示す(但
し、単位はm/sec)。 〔表2〕 i 計算値 実測値(第1の空間部) 実測値(第2の空間部) 1 2.478 2.55 2.55 2 2.480 2.55 2.50 3 2.482 2.50 2.50 4 2.485 2.40 2.50 5 2.489 2.40 2.50 6 2.493 2.35 2.50 7 2.498 2.70 2.50 8 2.504 2.70 2.60 9 2.511 2.50 2.45 10 2.519 2.45 2.35 11 2.529 2.55 2.50 12 2.539 2.60 3.00 この表2から、本実施形態の空気吹出装置では、均一流
速の環状エアカーテンが形成されていることが判る。
【0027】因みに、空気の流量が1.64m3 /mi
nのときの圧力損失TP(i)は、表3に示すとおりで
あった(但し、単位はkg/m2 )。 〔表3〕 計算値 実測値 1.88 2.00
【0028】
【発明の効果】本発明の気体吹出装置によれば、均一な
流速の環状エアカーテンを効率よく形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気吹出装置(気体吹出装置)の概略全体図
【図2】空気吹出装置の縦断面図
【図3】空気吹出装置の横断面図
【図4】空気吹出装置を仮想的に直状展開した状態での
断面図
【符号の説明】
1 環状ケーシング 1a 空気供給口 2 空気供給管 3 送風機 4 ノズル部 5 整流板 6 空気流分岐板 7 仕切板 8 流路部 9 整流部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に気体供給口が設けられ、かつ、
    底面に気体吹出口が設けられた環状ケーシングと、 この環状ケーシングの内部に、前記外周面および気体吹
    出口面と直交するよう前記環状ケーシングの周方向に沿
    って所定の間隔で設けられた複数の整流板とを具備し、 前記整流板全ての下端が前記気体吹出口面から等しい距
    離に存在するよう、前記整流板は前記環状ケーシングの
    内部に配置されてなると共に、 前記整流板は、前記環状ケーシングの周方向に沿って奥
    側に位置するものが前記気体供給口側に位置するものよ
    りも大きな高さ寸法を有するよう構成されてなり、 前記環状ケーシングの底面側には、気体吹出口から連続
    して、開口幅が前記気体吹出口の幅よりも小さなノズル
    部が構成されてなる ことを特徴とする気体吹出装置。
  2. 【請求項2】 外周面に気体供給口が設けられ、かつ、
    底面に気体吹出口が設けられた環状ケーシングと、 この環状ケーシングの内部に、前記外周面および気体吹
    出口面と直交するよう前記環状ケーシングの周方向に沿
    って所定の間隔で設けられた複数の整流板とを具備し、 前記整流板全ての下端が前記気体吹出口面から等しい距
    離に存在するよう、前記整流板は前記環状ケーシングの
    内部に配置されてなると共に、 前記整流板は、前記環状ケーシングの周方向に沿って奥
    側に位置するものが前記気体供給口側に位置するものよ
    りも大きな高さ寸法を有するよう構成されてなる気体吹
    出装置であって、 前記 気体供給口から前記環状ケーシングの内部に送り込
    まれた気体を互いに逆向きな二つの流れに分岐させる気
    流分岐板が、気体供給口面と直交し、かつ、この気体供
    給口面を二分するよう設けられてなり、 更に、前記環状ケーシングの内部において、前記環状ケ
    ーシングの中心を挟んで前記気流分岐板と対向する位置
    には、前記環状ケーシングの外周面および気体吹出口面
    と直交するよう仕切板が設けられてなり、 前記環状ケーシングの内部空間は、前記気流分岐板と前
    記仕切板とで、第1の空間部および第2の空間部に分割
    されてなることを特徴とする気体吹出装置。
  3. 【請求項3】 環状ケーシングを、仮想的に、気流分岐
    板の位置で、この気流分岐板に沿って切断して直状に展
    開すると共に、 前記気流分岐板が気体供給口の底辺と交わる点を第1の
    基準点とし、また、仕切板上にあって、この仕切板の上
    端より、前記気体供給口縦寸法の3/100〜1/5に
    相当する距離だけ下方に存在する点を第2の基準点とし
    たとき、 整流板の上端が、前記第1の基準点と第2の基準点とを
    結ぶ直線上に連なるよう構成されてなることを特徴とす
    る請求項2に記載の気体吹出装置。
  4. 【請求項4】 環状ケーシングは内部に整流板が等間隔
    で設けられたものであって、 前記環状ケーシングを、仮想的に、気流分岐板の位置
    で、この気流分岐板に沿って切断して直状に展開すると
    共に、 前記気流分岐板の表面に沿った面上にあって、第1の基
    準点より、前記整流板同士の間隔とtan(10°〜1
    5°)との積に相当する距離だけ下方に存在する点を第
    3の基準点とし、また、この第3の基準点を通り、か
    つ、気体吹出口面と平行な直線が仕切板の表面に沿った
    面と交わる点を第4の基準点としたとき、前記整流板の
    下端が、前記第3の基準点と第4の基準点とを結ぶ直線
    上に連なるよう構成されてなることを特徴とする請求項
    3に記載の気体吹出装置。
  5. 【請求項5】 環状ケーシングの底面側には、気体吹出
    口から連続して、開口幅が前記気体吹出口の幅よりも小
    さなノズル部が構成されてなることを特徴とする請求項
    〜請求項4いずれかに記載の気体吹出装置。
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