JP3030543U - パワーショベル用アタッチメントの取付装置 - Google Patents

パワーショベル用アタッチメントの取付装置

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JP3030543U
JP3030543U JP1996002335U JP233596U JP3030543U JP 3030543 U JP3030543 U JP 3030543U JP 1996002335 U JP1996002335 U JP 1996002335U JP 233596 U JP233596 U JP 233596U JP 3030543 U JP3030543 U JP 3030543U
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明彦 野嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーショベルに取り付ける建築作業用のア
タッチメントを簡単かつ確実に取り付ける。 【解決手段】 パワーショベルのアーム先端に取り付け
るブラケット部20を有するフレーム21と、フレーム
の下端より突出してアタッチメント17の一方の連結ピ
ン18を嵌込する一側開口の連結ピン収容溝22aを有
する固定連結部22と、フレームに回動自在に枢着して
アタッチメントの他方の連結ピン19を嵌込する一側開
口の連結ピン収容溝23aを有する可動連結部23とを
備え、固定連結部および可動連結部に、連結ピン収容溝
と連通する一側開口の挿入溝30a,36aを形成した
蓋部材30,36をそれぞれ取り付け、挿入溝の開口と
連結ピン収容溝の開口とを連通させて溝内に対応する連
結ピンを嵌め込んで、蓋部材を連結ピン回りに回動させ
て蓋部材の閉鎖部で連結ピン収容溝の開口の一部を閉鎖
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は油圧式のパワーショベル用アタッチメントの取付装置に関し、詳しく は、バケット、ジョークラッシャ、コンクリート等を破砕するブレーカー、コン クリート表面の目地荒らしを行う目荒らし具等のアタッチメントをパワーショベ ルのアーム先端に簡単かつ確実に取り付けることができる取付装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の油圧式のパワーショベルのアーム先端に取り付けるアタッチメ ントの取付装置として、実開平1−160048号公報において、図7に示すよ うに取付装置が提供されている。 該取付装置は、フレーム1の一側部にアタッチメントの一方の連結ピン2を取 り付けるための固定フック3を設けると共に、フレーム1の他側部にアタッチメ ントの他方の連結ピン4を取り付けるための切欠凹溝5を設けている。また、こ のフレーム1の他側部には、軸8を支軸として回動可能な可動フック6を設けて いる。 この取付装置にアタッチメントを取り付ける場合には、上記固定フック3及び 切欠凹溝5にアタッチメントの連結ピン2,4をそれぞれ嵌め込んだ後、リンク 機構7により回動させた可動フック6で切欠凹溝5を閉鎖し、連結ピン2,4の 脱落を防止する。
【0003】 また、実開平2−42957号公報には、図8に示すような取付装置が提供さ れている。該取付装置は、フレーム10の一側部にアタッチメントの一方の連結 ピン2を収容するための溝11aを先端に設けた係合あご11を設けている。ま た、フレーム10の他側部には、アタッチメントの他方の連結ピン4を収容する ための溝12aを先端に設けた可動係合あご体12を設けている。上記係合あご 11はフレーム10に対して固定されているが、可動係合あご体12はフレーム 10に対して軸15を支軸として回動可能に設けている。また、可動係合あご1 2に設けためねじ体13には、フレーム10に対して回転可能かつ移動不可に支 持された回転螺杆14のおねじ部14aを螺合している。 この図8の取付装置にアタッチメントを取付ける場合には、アタッチメントの 一方の連結ピン2を上記係合あご11の凹部11aに嵌め込んだ状態で回転螺杆 14を回転させ、可動係合あご体12を矢印Aで示すように外向きに回動して凹 部12a内に他方の連結ピン4を嵌め込む。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記図7に示す取付装置では、固定フック3と切欠凹溝5を共にフレ ーム1の一部分を切り欠いて設けているため、その間隔は調節することができな い。よって、固定フック3と切欠凹溝5の間隔とアタッチメントの一対の連結ピ ン2,4の間隔とが一致しない場合、取付後にアタッチメントにがた付きが生じ 、また、取付作業の作業性も良好でない。一般に、上記フレーム1は鋳造により 製造しており、上記固定フック3と切欠凹溝5の間隔の寸法精度は高くないため 、上記がた付きの問題が生じやすい。
【0005】 一方、図8に示す取付装置では、可動係合あご12を回動することにより、係 合あご体11の凹部11aと可動係合あご体12の凹部12aの間隔を調節する ことができるため、凹部11a,12a内にそれぞれアタッチメントの連結ピン 2,4を確実に嵌め込むことができ、上記がた付きの問題は比較的少ない。
【0006】 しかし、図8の取付装置では、可動係合あご12のフレーム10に対する回動 位置を、回転軸杆14のおねじ部とめねじ体13との螺合のみで保持する構造と なっているため、回動位置の保持強度が十分でなく信頼性が低いという問題があ る。また、可動係合あご12を回動させるためには、回転軸杆14の端部14b をスパナ等を使用して回転させる必要があるため、作業性の点で良好ではない。 さらに、実開平2−42957号公報には、流体シリンダーを用いて可動係合あ ご体12をフレーム10に対して回動させる構造とした取付装置も提案されてい るが、この取付装置でも可動係合あご体12の回動位置は、流体シリンダーの圧 力のみで保持されるため、図8の取付装置と同様に、可動係合あご体12の回動 位置の保持強度が十分でなく信頼性が低い。
【0007】 本考案は上記問題に鑑みてなされたもので、パワーショベルのアーム先端に取 り付ける建築作業用のアタッチメントを簡単かつ確実に取り付けることができる パワーショベル用のアタッチメント取付装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は請求項1で、パワーショベルのアームの先 端に取り付けるブラケット部を設けたフレームと、該フレームに固定され、パワ ーショベル用のアタッチメントの一対の連結ピンのうち一方の連結ピンを嵌め込 む、一側部を開口とした連結ピン収容溝を設けると共に、該連結ピン収容溝の軸 線回りに回転自在な蓋部材を備え、該蓋部材には上記連結ピン収容溝と連通する と共に一側部を開口とした挿入溝を設けている固定連結部と、上記フレームに揺 動自在に枢着され、アタッチメントの他方の連結ピンを嵌め込む、一側部を開口 とした連結ピン収容溝を設けると共に、該連結ピン収容溝の軸線回りに回転自在 な蓋部材を備え、該蓋部材には上記連結ピン収容溝と連通すると共に一側部を開 口とした挿入溝を設けている可動連結部とを備え、各蓋部材の挿入溝の開口と固 定連結部および可動連結部の連結ピン収容溝の開口とを一致させて連結ピンを嵌 め込み、各蓋部材を回動させて該蓋部材の閉鎖部で上記連結ピン収容溝の開口を 閉鎖する構成としているパワーショベル用アタッチメントの取付装置を提供して いる。
【0009】 上記取付装置を介してパワーショベルのアーム先端にアタッチメントを取り付 ける場合、各蓋部材を回動させて固定連結部および可動連結部の連結ピン収容溝 の開口と、各蓋部材の挿入溝の開口とを一致させる。次いで、固定連結部の連結 ピン収容溝内に、アタッチメントの一方の連結ピンを嵌め込んだ後に、可動連結 部を揺動させ、該可動連結部の連結ピン収容溝内にアタッチメントの他方の連結 ピンに嵌め込む。次いで、固定連結部および可動連結部の各蓋部材を回動させる ことにより、各連結ピン収容溝の開口を蓋部材の閉鎖部で閉鎖して、一対の連結 ピンを固定連結部および可動連結部に脱落不可に取り付ける。一方、取り付けた 連結ピンを外す場合も同様に、各蓋部材を回動させることにより、挿入溝の開口 と連結ピン収容溝の開口とを一致させることにより、連結ピン収容溝内より連結 ピンを容易に取り外すことができる。
【0010】 このように、本考案に係る取付装置では、可動連結部をフレームに対して揺動 させることにより、アタッチメントの一対の連結ピンの間隔に合わせて、可動連 結部と固定連結部の間隔を調節することができるため、アタッチメントを確実に 取り付けることができる。また、蓋部材を連結ピン回りに回動させ、固定連結部 および可動連結部の連結ピン収容溝の開口を、各蓋部材の閉鎖部で閉鎖すること により、連結ピンの取付状態を確実の保持できる。
【0011】 上記固定連結部および可動連結部の蓋部材の外周に付勢バネの付勢力により球 部材を弾性的に押圧すると共に、上記各蓋部材の外周に、挿入溝の開口と上記固 定連結部および可動連結部の連結ピン収容溝の開口とが一致すると上記球部材が 嵌ま込む第1係止凹部と、蓋部材を回動して閉鎖部が連結ピン収容溝の開口を閉 鎖すると上記球部材が嵌まり込む第2係止凹部とを設けることが好ましい。(請 求項2)
【0012】 この場合、固定連結部と可動連結部の各連結ピン収容溝の開口と、蓋部材の挿 入溝の開口とを連通させた位置、および、各連結ピン収容溝の開口の一部を蓋部 材の閉鎖部で確実に閉鎖した位置で、球部材が係止凹部に嵌まり込むため、蓋部 材をガタつきなく確実に位置決め保持することができる。
【0013】 上記固定連結部および可動連結部の連結ピン収容溝の中央部に蓋部材収容部を 設けると共に、該蓋部材収容部の中央部にガイド溝を設ける一方、各蓋部材に上 記ガイド溝内に突出するガイド突起と、回動操作用のレバーとを設けることが好 ましい。(請求項3)
【0014】 この場合、蓋部材を回動させる際に、作業者が操作レバーを操作することによ り、該蓋部材を連結ピン回りに簡単に回動させることができるため、取付作業性 の向上を図ることができる。
【0015】 上記フレームのブラケット部は、アーム側との連結軸の取付穴と作動ロッド側 との連結軸の取付穴を備え、上記可動連結部は一方の端部に上記連結ピン収容溝 及び蓋部材を備えると共に、他方の端部に軸受穴を備え、上記作動ロッド側の連 結軸を上記可動連結部の軸受穴に貫通させて可動連結部をフレームに揺動自在に 軸着することが好ましい。(請求項4)
【0016】 このように、作動ロッド側との連結軸により可動連結部を支持した場合、専用 の支軸を設ける必要がないため、構造が簡単である。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図1から図4に示す本考案の実施形態に係る取付装置は、図5に示すように、 パワーショベルのアーム40の先端に建築作業用のアタッチメント(図5ではバ ケット17)を取付けるための装置であり、アーム40および油圧シリンダ41 の作動ロッド41aと連結したリンク44に連結軸42,43を介して予め取付 けられている。
【0018】 図1(A),(B)および図2に示すように、この取付装置は、上記パワーシ ョベルのアーム40の先端に取り付けるためのブラケット部20を設けたフレー ム21を備えると共に、上記バケット17の備える一対の連結ピン18,19の うち、一方の連結ピン18を着脱自在に取り付ける固定連結部22と、他方の連 結ピン19を着脱自在に取り付ける可動連結部23とを備えている。
【0019】 上記フレーム21は、一対の側板25,26を備えている。これらの側板25 ,26は、所要間隔を隔てて互いに平行となるように、その下端部中央をそれぞ れ固定連結部22の固定板28の両側に接続している。
【0020】 上記ブラケット部20は、上記フレーム21の一側部側において上記側板25 ,26に同軸に設けた一対の取付穴25a,26aを備えている。この取付穴2 5a,26aには上記連結軸42が取り付けられる。また、ブラケット20は、 上記フレーム21の他側部側において、上記側板25,26に同軸に設けた一対 の取付孔25b,26bを備えている。この取付穴25b,26bには連結軸4 3が取り付けられる。
【0021】 上記固定連結部22は、図1、図2及び図3に示すように、上端部に上記側板 25,26を接続した固定板28を備え、この固定板28からフレーム21の下 方側へ突出している。
【0022】 また、固定連結部22には、上記連結ピン18を収容するための連結ピン収容 溝22aを図3の矢印wで示す幅方向に延在するように設けている。該連結ピン 収容溝22aの断面形状は全体として略円形であって、図1及び図2の右側を開 口22eとしている。該連結ピン収容溝22の溝幅は、開口22eに向けて外拡 がりとしている。
【0023】 さらに、固定連結部22には、上記連結ピン収容溝22aの幅方向の中央部分 を拡径して、断面円形の蓋部材収容部22bを連結ピン収容溝22aと同軸に設 けている。該蓋部材収容部22bには、蓋部材30が回動自在に収容されている 。また、蓋部材収容部22bの幅方向の中央部分では、溝幅をさらに拡径して円 環状のガイド溝22cを設けている。該ガイド溝22cは、固定連結部22の下 側外周部に開口しており、この開口を介して固定連結部22の外周部とガイド溝 22cおよび蓋部材収容部22bとが連通している。
【0024】 上記固定連結部22の本体の上部には、上記ガイド溝22cに対して直交して 連通する取付孔22dを設けている。該取付孔22dの内部には、付勢バネ31 を縮装すると共に、該付勢バネ31の先端に球部材32を収容しており、付勢バ ネ31の付勢力により、球部材32を回転部材取付22bに収容した蓋部材30 の外周に対して弾性的に押圧している。
【0025】 上記固定連結部22の蓋部材収容部22bに収容した蓋部材30は、蓋部材収 容部22bの内径より僅かに小径とした円柱状であり、その幅方向の中央部の外 周には、固定連結部22のガイド溝22c内に突出する円環状のガイド突起30 bを突設している。
【0026】 また、蓋部材30には、断面形状が上記固定連結部22の連結ピン収容溝22 aとほぼ同形状の可動溝30aを幅方向に貫通するように設けている。すなわち 、この可動溝30aは、断面形状を上記固定連結部22の連結ピン収容溝22a と同径の円形状とすると共に、外向きに溝幅を広げた開口30cを備えている。
【0027】 さらに、ガイド突起30bの外周面には、蓋部材30の回動位置を、挿入溝3 0aの開口30cと固定連結部22の連結ピン収容溝22aの開口22eとが一 致するように設定したときに、上記球部材32が嵌まり込む第1係止凹部30d を幅方向に延設している。また、ガイド突起30bの外周には、蓋部材30の回 動位置を、閉鎖部30fで連結ピン収容溝22aの開口22eの幅方向の中央部 を閉鎖するように設定したときに、上記球部材32が嵌まり込む第2係止凹部3 0eを幅方向に延設している。さらに、ガイド突起30bの外周面より回動操作 用のレバー30gを突設している。
【0028】 可動連結部23は、図1、図2及び図4に示すように、基板部34c両側に一 対の側板部34b,34bを設けた断面コ字形状のブラケット34を上部に備え ている。このブラケット34の側板部34b,34bには、取付穴34a,34 aを同軸に設けている。該取付穴34a,34aには、上記フレーム21の作動 ロッド取付穴25b,26bに取付けた作動ロッド連結用の連結軸43を遊挿し ており、可動連結部23は、フレーム21に対して連結軸43を支軸として揺動 自在に軸着している。
【0029】 また、可動連結部23には、上記固定連結部22と同様に、連結ピン19を収 容するための図1及び図2において右向きの開口23eを有する連結ピン収容溝 23a、蓋部材36を回動自在に収容する蓋部材収容部23bおよび下側外周部 が開口するガイド溝23cを設けると共に、付勢バネ37および球部材38を収 容した取付孔23dを設けている。
【0030】 さらに、上記可動連結部32の蓋部材収容部23bに収容した蓋部材36は、 上記固定連結部22の蓋部材30と同一の構造であって、開口36cを備える挿 入溝36aを幅方向に貫通するように設けると共に、ガイド突起36bの外周に 第1係止凹部36d、第2係止凹部36e及びレバー36gを突設している。第 1係止凹部36dには、各挿入溝36aと連結ピン収容溝23aの開口36c, 23eを連通させた時に、上記球部材38が嵌まり込み、第2係止凹部36eに は、閉鎖部36fで連結ピン収容溝23aの開口23eの幅方向中央部分を閉鎖 した時に、球部材38が嵌まり込む。
【0031】 なお、可動連結部23を軸着する連結軸43の内部には、潤滑油供給用のパイ プ45を設けており、供給口45aから注入した潤滑油を可動連結部23のブラ ケット34の取付穴34a,34aと連結軸43に摺動面に供給し、可動連結部 23が連結軸43を支軸として円滑に回転できるようにしている。
【0032】 次に、上記取付装置でアタッチメントのバケット17を取り付ける作業工程を 説明する。なお、図6に示すように、バケット17は連結ピン18,19が上方 に位置する姿勢で地面に載置しておく。 まず、図1(A)に示すように、蓋部材30を回動して固定連結部22の連結 ピン収容溝22aの開口22eと、蓋部材30の挿入溝30aの開口30cとを 一致させる。また、蓋部材36を回動して、可動連結部23の連結ピン収容溝2 3aの開口23eと、蓋部材36の挿入溝36aの開口36cとを一致させる。 この際、蓋部材30,36にはレバー30g,36gを設けているため、蓋部材 30,36を容易に回動することができる。また、上記のように蓋部材30,3 6の回動位置を、蓋部材30,36の開口30,36cと固定連結部22、可動 連結部23の開口22e,23eを一致させるように設定すると、固定連結部2 2および可動連結部23の内部に取り付けた球部材32,38が、蓋部材30, 36の第1係止凹部30d,36dに嵌まり込み、付勢バネ31,37のバネ力 により第1係止凹部30d,36dに押圧される。よって、各蓋部材30,36 の回動は、この球部材32,38と第1係止凹部30d,36dとの係合により 回り止めがなされ、蓋部材30,36の回転位置は、各開口22eと30c,2 3eと36cが一致した状態で確実に位置決め保持される。
【0033】 次に、パワーショベルのアーム40およびシリンダ41を駆動して、図3(A )に示すように、固定連結部22の連通した連結ピン収容溝22a及び挿入溝3 0aの内にバケット17の一方の連結ピン18を嵌め込む。 この時、付勢バネ31および球部材32により蓋部材30を位置決めしている ため、開口22e,30cの位置ずれが防止される。また、連結ピン収容溝22 aおよび挿入溝30aは開口22e,30cに向けて外拡がりとしているため、 確実かつ速やかに連結ピン18を連結ピン収容溝22aおよび挿入溝30a内に 嵌め込むことができる。
【0034】 次に、図1(A)の矢印Bで示すように、連結軸43を支点として可動連結部 23を回動させて、連結ピン収容溝23aおよび挿入溝36aの内部に、バケッ ト17の他方の連結ピン19を嵌め込む。このように、本実施形態では、可動連 結部23をフレーム21に対して回動させることにより、連結ピン19を連結ピ ン収容溝23aおよび挿入溝36aに嵌合するため、可動連結部23の連結ピン 収容溝23aおよび挿入溝36aと、固定連結部22の連結ピン収容溝22aお よび挿入溝30aとの間隔を調節することができ、連結ピン18,19の間隔に 寸法誤差がある場合にも、各連結ピン18,19を確実に嵌め込むことができる 。
【0035】 次に、固定連結部22の蓋部材30より突出したレバー30gを操作して、蓋 部材30を回動させ、図1(B)、図2及び図3(B)に示すように、連結ピン 収容溝22aの開口22eと挿入溝30aの開口30cの位置が不一致とし、連 結ピン収容溝22aの開口22eの中央部が蓋部材30の閉鎖部30fで閉鎖す る。これにより、連結ピン収容溝22a内に連結ピン18を脱落不可に取り付け られる。
【0036】 同様に、可動連結部23の蓋部材36の操作レバー36gを操作して、図1( B)、図2及び図4に示すように、連結ピン収容溝36aの幅方向中央部分を蓋 部材36の閉鎖部36fで閉鎖し、連結ピン収容溝23a内に連結ピン19を脱 落不可に取り付ける。
【0037】 上記バケット17の取付状態では、固定連結部22および可動連結部23の各 球部材32,38が、蓋部材30,36の第2係止凹部30e,36eに嵌まり 込むため、蓋部材30,36は取付位置に確実に位置決めされガタつきが防止さ れる。よって、再び作業者がレバー30g,36gを操作しない限り、蓋部材3 0,36が図2に示す回動位置を保持するため、確実に取付状態を保持すること ができる。
【0038】 このように、上記取付装置では、可動連結部23を揺動させて、固定連結部2 3との間隔を調節して連結ピン18,19をそれぞれの溝内に嵌め込み、作業者 が蓋部材30,36を回動させることにより、簡単かつ確実にバケット17を脱 落不可に取り付けることができる。
【0039】 一方、バケット17を取り外す際には、レバー30g,36gを操作して蓋部 材30,36を回動させ、固定連結部22および可動連結部23の連結ピン収容 溝22a,23aの開口22e,23eと、各蓋部材30,36の挿入溝30a ,36aの開口30c,36cとを一致させることにより、連結ピン18,19 を簡単に取り外すことができる。
【0040】 本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である 。例えば、上記取付装置に取付けるアタッチメントはバケットに限定されるもの ではなく、ジョークラッシャ、ブレーカー、目荒らし具等の他の建築作業用のア タッチメントであってもよい。
【0041】 また、特に、取付装置を装着するパワーショベルが小型のミニショベルの場合 には、アタッチメント及び取付装置も小型化するため、蓋部材の回動操作が比較 的容易となるため、上記操作用のレバーをなくしてもよい。
【0042】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のパワーショベル用アタッチメントの 取付装置では、可動連結部をフレームに対して揺動自在に設け、該可動連結部と 固定連結部の間隔を調節できるようにしているため、アタッチメントの一対の連 結ピンの間隔が異なる場合も簡単かつ確実に取り付けることができる。また、本 考案では、上記蓋部材を回動させるだけで固定連結部及び可動連結部に対する連 結脱着を行うことができるため、作業性に優れている。
【0043】 さらに、上記固定連結部および可動連結部の蓋部材の外周に付勢バネの付勢力 により球部材を弾性的に押圧すると共に、この球部材が嵌まり込む第1及び第2 係止凹部を蓋部材に設けた場合、所要位置で蓋部材をガタつきなく確実に位置決 め保持することができる。
【0044】 さらに、蓋部材に回動操作用のレバーを設けた場合、作業者がこのレバーを操 作することにより、該蓋部材を連結ピン回りに簡単に回動させることができるた め、取付作業性の向上を図ることができる。
【0045】 さらにまた、作動ロッド側との連結軸により可動連結部を支持した場合、専用 の支軸を設ける必要がないため、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の取付装置を示し、(A)はアタッチ
メントの連結ピンの取付前の状態を示す側面図、(B)
は取付後状態を示す側面図である。
【図2】 図1(B)の縦断面図である。
【図3】 (A)は固定連結部の溝内に一方の連結ピン
を嵌め込んだ状態を示す正面図、(B)は連結ピンを脱
落不可に取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】 可動連結部に他方の連結ピンを脱落不可に取
り付けた状態を示す背面図である。
【図5】 取付装置をパワーショベルのアーム先端に取
り付けた状態を示す側面図である。
【図6】 取付装置へのアタッチメントの取り付け作業
を説明するための側面図である。
【図7】 従来の取付装置を示す側面図である。
【図8】 他の従来の取付装置を示す断面図である。
【符号の説明】
17 バケット(アタッチメント) 18,19 連結ピン 20 ブラケット部 21 フレーム 22 固定連結部 22a 連結ピン収容溝 22e 開口 23 可動連結部 23a 連結ピン収容溝 23e 開口 30,36 蓋部材 30a,36a 挿入溝 30f,36f 閉鎖部 30c,36c 開口 40 アーム 41 油圧シリンダ 41a 作動ロッド 42,43 連結軸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーショベルのアームの先端に取り付
    けるブラケット部を設けたフレームと、 該フレームに固定され、パワーショベル用のアタッチメ
    ントの一対の連結ピンのうち一方の連結ピンを嵌め込
    む、一側部を開口とした連結ピン収容溝を設けると共
    に、該連結ピン収容溝の軸線回りに回転自在な蓋部材を
    備え、該蓋部材には上記連結ピン収容溝と連通すると共
    に一側部を開口とした挿入溝を設けている固定連結部
    と、 上記フレームに揺動自在に枢着され、アタッチメントの
    他方の連結ピンを嵌め込む、一側部を開口とした連結ピ
    ン収容溝を設けると共に、該連結ピン収容溝の軸線回り
    に回転自在な蓋部材を備え、該蓋部材には上記連結ピン
    収容溝と連通すると共に一側部を開口とした挿入溝を設
    けている可動連結部とを備え、 各蓋部材の挿入溝の開口と固定連結部および可動連結部
    の連結ピン収容溝の開口とを一致させて連結ピンを嵌め
    込み、各蓋部材を回動させて該蓋部材の閉鎖部で上記連
    結ピン収容溝の開口を閉鎖する構成としているパワーシ
    ョベル用アタッチメントの取付装置。
  2. 【請求項2】 上記固定連結部および可動連結部の蓋部
    材の外周に付勢バネの付勢力により球部材を弾性的に押
    圧すると共に、 上記各蓋部材の外周に、挿入溝の開口と上記固定連結部
    および可動連結部の連結ピン収容溝の開口とが一致する
    と上記球部材が嵌ま込む第1係止凹部と、蓋部材を回動
    して閉鎖部が連結ピン収容溝の開口を閉鎖すると上記球
    部材が嵌まり込む第2係止凹部とを設けていることを特
    徴とする請求項1に記載のパワーショベル用アタッチメ
    ントの取付装置。
  3. 【請求項3】 上記固定連結部および可動連結部の連結
    ピン収容溝の中央部に蓋部材収容部を設けると共に、該
    蓋部材収容部の中央部にガイド溝を設ける一方、各蓋部
    材に上記ガイド溝内に突出するガイド突起と、回動操作
    用のレバーとを設けていることを特徴とする請求項2に
    記載のパワーショベル用アタッチメントの取付装置。
  4. 【請求項4】 上記フレームのブラケット部は、アーム
    側との連結軸の取付穴と作動ロッド側との連結軸の取付
    穴を備え、上記可動連結部は一方の端部に上記連結ピン
    収容溝及び蓋部材を備えると共に、他方の端部に軸受穴
    を備え、上記作動ロッド側の連結軸を上記可動連結部の
    軸受穴に貫通させて可動連結部をフレームに揺動自在に
    軸着していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載のパワーショベル用アタッチメント
    の取付装置。
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