JP3030365U - 敷きパット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】かさ高性の維持と保温性にすぐれた敷きパット
を提供する。 【解決手段】上面がタンブラー加工によるシープ状毛並
みの起毛部（１ａ）、下面がカットパイル部（１ｂ）で
成る編地（１）と、布帛（２）との間に、樹脂吹付けの
中わた（３）を介在させたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は座席、寝具等に使用される敷きパットに係る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、毛布地と布帛との間に中わたを介在させ、これら三者をキルティングに より縫合して成る敷きパットは知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の課題は、従来品に比べ、かさ高性の維持と保温性にすぐれた敷きパ ットを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案が採用した手段は、上面がタンブラー加工によるシープ状毛並みの起 毛部（１ａ）で成り、下面がカットパイル部（１ｂ）で成る編地（１）と、布帛 （２）との間に、樹脂吹付けの中わた（３）を介在させたことを特徴とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案で使用される編地（１）は次のようにして作成される。２枚の編地が パイル糸で連結されているダブル編地をセンターカットし、得られた１枚の片面 パイルの編地の非パイル面を起毛する。この起毛により、パイルの毛の一部は反 対面に引き出されて起毛部を形成する。この片面カットパイル、片面起毛の編地 にタンブラー加工を施す。タンブラー加工は、ドラムに生地を入れ、熱風を吹き 込みながらドラムを回転させることによって生地を処理する公知の加工方法であ る。この加工により、編地の起毛部の毛は巻かれてシープ状の毛並みになり、編 地（１）は図示のような片面シープ状毛並み、反対面カットパイルの編地となる 。この編地の繊維素材には通常アクリル糸を使用するが、これに限定されるもの ではない。

【０００６】 中わた（３）には樹脂吹付けわたを使用する。布帛（２）には織布を使用する 。これらの繊維素材は限定されない。編地（１）の起毛部（１ａ）を上面にし、 中わた（３）を中間に、布帛（２）を下面に配して三者を重ね合わせ、キルティ ングを施す。裁断、縁布かけ、縫製をしてこの考案の敷きパットを得る。

【０００７】

【考案の効果】

この考案の主な効果を列挙すれば次のとおりである。 １．上面がタンブラー加工によるシープ状毛並みの起毛部、下面がカットパイ ル部で成る編地が上層を形成しているので、従来の毛布地使用の敷きパット に比べて保温性とかさ高性にすぐれている。 ２．中わたに樹脂吹付けわたを使用しているので、わたのへたりが少なく、か さ高性の維持に役立つ。また、前記のカットパイル部もかさ高性の維持に寄 与する。 ３．樹脂を吹付けたわたは、わたが編地の編目から吹き出すのを防止する効果 がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案品の一部断面図である。

【符号の説明】

１…編地、 １ａ…起毛部、 １ｂ…カットパイル部、
２…布帛、 ３…中わた。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面がタンブラー加工によるシープ状毛並
   みの起毛部（１ａ）で成り、下面がカットパイル部（１
   ｂ）で成る編地（１）と、布帛（２）との間に、樹脂吹
   付けの中わた（３）を介在させたことを特徴とする敷き
   パット。