JP3013651U - 衿ぐり毛布 - Google Patents

衿ぐり毛布

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JP3013651U
JP3013651U JP1995000480U JP48095U JP3013651U JP 3013651 U JP3013651 U JP 3013651U JP 1995000480 U JP1995000480 U JP 1995000480U JP 48095 U JP48095 U JP 48095U JP 3013651 U JP3013651 U JP 3013651U
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blanket
cut
sewn
cloth
front side
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JP1995000480U
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Inventor
四郎 西川
Original Assignee
興洋染織株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 就寝者の肩及び首回りにおいて使用時に優れ
た保温性と感触性を付与する。 【構成】 毛布素材の縦方向を通常よりも適宜に長く裁
断し、毛布の前辺の中央部分をほぼV字形状に深く切り
込み、該切り込み部分の周辺を所定の柔毛調の細幅生地
で玉縁縫いする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、就寝者の肩及び首回りにおいて使用時に保温性と感触性が優れた衿 ぐり毛布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアクリル毛布は、一般にカールマイヤー編機で編成した2枚の片面毛布 を起毛面を外側にして重ね合わせた2枚重ね毛布であり、その全周にはナイロン やポリエステルの縁布を縫着している。シングルサイズの毛布は通常140×2 00cmであり、この大きさは通常の体格の日本人について使用時に首から上方 を除く全身を覆うのに十分である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
サイズが140×200cmである毛布は、使用時に全身を覆うのに十分の大 きさであるけれども、比較的柔軟なアクリル毛布であっても、使用時に就寝者の 肩付近でわずかに浮き上がって暖房効果が減殺されることが多い。また、毛布の 前辺をポリエステルやナイロンなどの縁布で縫着していると、毛布使用時に毛布 前辺の縁布が就寝者の顔に接触して冷たく感じる。この縁布は、柔らかい毛布に 比べて多少堅くて違和感があり、さらに毛布生地よりも腰が強くて身体にフィッ トしにくいことにより、外気が衿元から毛布内に入り込みやすい。
【0004】 肩付近からの外気侵入を防ぐには、衿布を毛布前辺に片側 だけ縫着することが一般的に行なわれているが、該衿布は汚れやすくて不潔であ るうえに外気侵入の防止効果はそれほど高くない。また、毛布前辺の中央部分を 半円形状に切り抜き、この半円形部分に就寝者の首を入れるような毛布では、半 円形部周辺の縁布が就寝者の首周辺の全面に接触して感触が良くなく、肩付近で の毛布浮き上りも多少残っている。
【0005】 本考案は、従来の衿布付き毛布や半円形切り抜き毛布に関 する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、使用時に良好な保温 性を付与して快適な睡眠を達成する衿ぐり毛布を提供することを目的としている 。本考案の他の目的は、毛布前辺の切り込み部分に柔毛を取り付けて感触性を高 めた衿ぐり毛布を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の毛布1は図1に示すように縦方向を通常 よりも適宜に長く裁断し、該毛布は1枚もの毛布又は重ね合わせ毛布のいずれで あってもよい。毛布1には、その前辺2の中央部分をほぼV字形状に深く切り込 み、切り込み部分3の周辺を所定の柔毛調の細幅生地4で玉縁縫いする。切り込 み部分3は毛布前辺2から奥行き25cm以上に深く切り込み、該切り込み部分 の平面形状は先端部が丸みを帯びたV字形(図1参照)であっても、そのV字形 が図5のように半円形状に近いものであってもよい。
【0007】 切り込み部分3は、一般に毛布1の四周にミシンによって 縁布5を縫着した後に形成する。本考案で用いる柔毛調の細幅生地4はファアー とも称し、毛足が数cmと長くて自動車のシートカバーなどで汎用されている。 毛布1において、切り込み部分3を除く毛布四辺は従来と同様に縁布5を縫着す る。また、玉縁縫いした柔毛調の細幅生地4は毛布前辺2で折り返し、生地端部 を毛布1に縫い付けてしまうと好ましい。
【0008】
【作用】
本考案の毛布1は、図4に示すように、毛布上部の延長部分7が使用時に就寝 者8の肩10に沿って敷布団11の表面まで達する。毛布1の使用時に、切り込 み部分3に就寝者8の首12を入れると、該切り込み部分周辺の柔毛14(図2 )が就寝者の首周辺に接触して感触が良くて暖かく、延長部分7が就寝者8の肩 10に沿って敷布団11の表面まで達することにより、肩10付近での毛布1の 浮き上りも解消して外気が毛布内に殆ど入り込まない。
【0009】
【実施例】
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。図1には本考案に係る衿ぐり毛布 1の全体を示す。毛布1となる長寸の毛布素材(図示しない)は、公知のダブル ラッセル編機を用いて、アクリルパイル糸をポリエステルフィラメントの縦編み 基布地の間に掛け渡して二重編素材を編成する。このパイル糸は、羊毛,綿,絹 ,カシミヤ,ナイロン,ポリエステルなどの天然又は合成繊維又はこれらの混紡 繊維でもよい。1枚もの毛布の場合には、パイル糸の目付は一般に高く、ハーフ ゲージでなくてフルゲージの総詰めである。
【0010】 前記の二重編素材をセンターカットして片面パイル編地を 得、該片面パイル編地の表面に連続的に捺染処理を施す。捺染後の片面パイル編 地は、表面パイル糸を毛割り加工して十分に解繊してパイル面を形成すればよい 。ついで公知の起毛機を用いて、パイル編地基布地の裏面を起毛して十分にパイ ル化した後に、パイル両面に捌き及びシャーリング,ポリッシャなどの仕上げ加 工などを行ない、表面模様と裏面模様の色彩が実質的に等しい両面パイルの毛布 素材を得る。
【0011】 得た毛布素材は、1枚毎に縦方向を通常よりも適宜に長く 裁断し、例えば裁断寸法を140×230cmに定める。この毛布素材において 、延長部分7を区分けする位置例えば後辺15から195cmの位置において、 前辺2と平行に上方から幅2〜5cmの細縁布16で押え縫いしておく。細縁布 16は、主として切り込み部分3を毛布1に形成した際の形崩れを防ぐために縫 着する。ついで縁布5をこの毛布素材の両縦辺にミシンで連続的に縫着し、1枚 ずつに裁断してから縁布5を毛布素材の前辺及び後辺に縫着することで毛布1の 四周に縁布5を取り付ける。
【0012】 四周に縁布5を縫着した毛布1について、公知の裁断機を 用いてほぼV字形状に切り込む。この切り込み部分3は、毛布前辺の中央部分に おいて幅約20cm、奥行き25cm以上例えば30cm程度に定め、その側部 及び先端部は縫製上の理由からやや丸みを帯びている。切り込み部分3の寸法は 、子供用又は外人用の毛布であるならばそれに応じて変更すればよい。
【0013】 毛布1において、切り込み部分3の周辺を図1及び図2に 示すように所定の柔毛調の細幅生地4で玉縁縫いする。細幅生地4は幅4cm程 度であり、縦方向に二つ折りしてミシンで玉縁縫いすればよい。切り込み部分3 の周辺に沿って縫い付けた細幅生地4は両端を切り離し、その両端部を毛布前辺 2で裏側に折り返してミシンで毛布1に縫い付けてしまうと、切り込み部分3の 角を細幅生地4で覆うことになるので好ましい。この結果、毛布前辺2の縁布5 は使用時に就寝者8の首周辺と接触せず、該縁布の端が就寝者8の首12に直接 接触して不快感を与えることを防止する。
【0014】 本考案で用いる柔毛調の細幅生地4はファアーとも称し、 毛足が数cmと長くて織物面を柔毛14の毛房で毛皮のような外観を与えている 。細幅生地4は、一般に絹糸や毛糸を使用して、主としてモヘア糸で織成するア ストラカンやプラッシュ天などであればよい。図3に例示する細幅生地4は、わ なを切って毛足が約2cmになる細くて白い柔毛14を密に立てた白色の織物基 布17からなる。
【0015】 本考案の毛布1は、図4に示すように、毛布使用時に、切 り込み部分3に就寝者8の首12を入れると、毛布上部の延長部分7が使用時に 就寝者8の肩に沿って敷布団11の表面まで達する。この際に、毛布1の切り込 み部分周辺の柔毛14が就寝者8の首周辺に接触して感触が良くて暖かい。毛布 1の延長部分7は、就寝者8の肩に沿って下降するために肩付近での毛布浮き上 りが解消され、毛布前辺2と敷布団11の表面との間の隙間がなくなって外気が 毛布内に入り込むことがなくなる。
【0016】 図5は本考案の変形例を示し、四周に縁布を縫着した毛布 20について、公知の裁断機を用いてV字形よりもむしろほぼ半円形状に深く切 り込んでいる。この切り込み部分21は、毛布前辺の中央部分において幅約20 cm、奥行き25cm程度に定める。切り込み部分21の寸法は、前記と同様に 子供用又は外人用の毛布であるならばそれに応じて変更する。
【0017】 毛布1において、切り込み部分21の周辺を幅4cmの柔 毛調の細幅生地22で玉縁縫いする。縫着した細幅生地22は両端を切り離し、 その両端部を毛布裏側に折り返して縫い付けてしまうことにより、毛布前辺の縁 布は使用時に就寝者の首周辺と接触せず、該縁布の端が就寝者の首に直接接触し て不快感を与えることはない。
【0018】
【考案の効果】
本考案に係る衿ぐり毛布は、切り込み部分周辺の柔毛が使用時に就寝者の首周 辺に接触し、首筋の辺りが非常に暖かくて気持ちが良い。本考案の毛布では、就 寝者の首筋や衿元に柔らかくて感触が良好な柔毛を配置し、毛布上部の延長部分 が就寝者の肩に沿って敷布団の表面まで達しているので、就寝者の寝相が多少変 化しても毛布自体が動くことが少なく、就寝者の身体に十分にフィットして外気 が毛布内に殆ど入り込むことを防ぐ。
【0019】 また、本考案の衿ぐり毛布では、首筋や衿元に縁布が存在 せず、該縁布が使用時に就寝者の首周辺と接触しないことにより、毛布前辺の縁 布が就寝者の顔に接触して不快感を与えることがない。柔毛調の細幅生地を毛布 切り込み部分の周辺に縫い付けると、縫い糸は柔毛の下に隠れてしまうので使用 時に細幅生地の縫い糸がすり切れたり、該細幅生地のへり離れが発生したりする という事態も殆ど発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る衿ぐり毛布を示す概略平面図で
ある。
【図2】 図1の衿ぐり毛布をA−A線に沿って切断し
且つ拡大して示す要部断面図である。
【図3】 本考案で用いる柔毛調の細幅生地の概略斜視
図である。
【図4】 本考案の衿ぐり毛布の使用状態を例示する概
略側面図である。
【図5】 本考案の変形例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 衿ぐり毛布 2 毛布前辺 3 切り込み部分 4 柔毛調の細幅生地 5 縁布 7 延長部分

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向を通常よりも適宜に長く裁断した
    毛布であって、その前辺の中央部分をほぼV字形状に深
    く切り込み、該切り込み部分の周辺を所定の柔毛調の細
    幅生地で玉縁縫いするとともに、毛布上部の延長部分は
    使用時に就寝者の肩に沿って敷布団の表面まで達する長
    さを有する衿ぐり毛布。
  2. 【請求項2】 縦方向を通常よりも適宜に長く裁断した
    毛布であって、その前辺の中央部分を奥行き25cm以
    上に深くV字形状に切り込み、該切り込み部分の周辺を
    所定の柔毛調の細幅生地で玉縁縫いするとともに、切り
    込み部分を除く毛布四辺は通常の縁布を縫着している衿
    ぐり毛布。
  3. 【請求項3】 毛布の四周にミシンによって縁布を縫着
    した後に、毛布前辺の中央部分をほぼV字形状に深く切
    り込む請求項1又は2記載の毛布。
  4. 【請求項4】 玉縁縫いした柔毛調の細幅生地を毛布前
    辺で折り返し、生地端部を毛布に縫い付ける請求項1又
    は2記載の毛布。
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