JP3029958B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3029958B2
JP3029958B2 JP5300538A JP30053893A JP3029958B2 JP 3029958 B2 JP3029958 B2 JP 3029958B2 JP 5300538 A JP5300538 A JP 5300538A JP 30053893 A JP30053893 A JP 30053893A JP 3029958 B2 JP3029958 B2 JP 3029958B2
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/22Circuits having more than one input and one output for comparing pulses or pulse trains with each other according to input signal characteristics, e.g. slope, integral
    • H03K5/24Circuits having more than one input and one output for comparing pulses or pulse trains with each other according to input signal characteristics, e.g. slope, integral the characteristic being amplitude
    • H03K5/2472Circuits having more than one input and one output for comparing pulses or pulse trains with each other according to input signal characteristics, e.g. slope, integral the characteristic being amplitude using field effect transistors
    • H03K5/2481Circuits having more than one input and one output for comparing pulses or pulse trains with each other according to input signal characteristics, e.g. slope, integral the characteristic being amplitude using field effect transistors with at least one differential stage

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置のメモ
リセルからビット線対に読み出したデータをセンスアン
プでセンスして出力する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置に用いるセンスアンプの
出力線にノイズが誘起された場合の対策として、2個の
センスアンプを用いて2本の出力線に互いに相補な論理
レベルを出力するようにした提案が、従来からなされて
いる(特公平3−21998号)。このメモリ装置は、
図10に示すように、1対のビット線5、50を2個の
センスアンプ41、410にそれぞれ入力することによ
って、このセンスアンプ41、410のセンスアンプ出
力線6、60から互いに相補な(逆相の)論理レベルを
出力させ、これによって出力回路47における2個のト
ランジスタ、すなわち、PチャネルトランジスタQ21と
NチャネルトランジスタQ22を制御するようになってい
る。従って、2本のセンスアンプ出力線6、60は、平
衡方式によるデータ伝送を行うことができるので、これ
らのセンスアンプ出力線6、60に誘起される同相成分
のノイズを相殺してデータを正確に読み出すことができ
るようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年のデバ
イスの高速化に伴い、入力信号等を介した外部からのノ
イズや出力バッファのトランジスタの動作によって生じ
る内部のノイズの影響が顕著になり、本来同相成分とし
て相殺されるべきノイズによって2本のセンスアンプ出
力線6,60が同じ論理レベルであると判定されるまで
に電位が変動したり、センスアンプ41の動作信号SE
に髭状のパルスが発生しセンスアンプが誤動作を起こす
ようなことが問題となって来ている。このような場合、
従来の半導体記憶装置では、下記のような不都合が生じ
る。
【0004】(1)センスアンプ41、410の動作中
に、ノイズによってセンスアンプ出力線6、60の電位
が低下し、これらが共に低レベルであると出力回路47
が判定した場合に、この出力回路47の2個のトランジ
スタQ21、Q22が共にONとなり大きな貫通電流が流れ
ることになる。
【0005】(2)センスアンプ41,410の動作停
止中に、ノイズにより動作信号SEがアクティブになる
と、読み出し待機時にビット線5,50は高レベルに維
持されるため、センスアンプ出力線6,60が共に低レ
ベルとなり、この場合にも出力回路47に大きな貫通電
流が流れる。この場合、センスアンプ41,410が安
定した動作を行わないため、センスアンプ出力線6,6
0に誤ったデータが出力されることもある。
【0006】特に、最近の半導体記憶装置は、アドレス
信号等の状態遷移によって同期信号を生成してセンスア
ンプ41,410等を動作させる内部同期方式が用いら
れる場合があり、この場合には、センスアンプ出力線
6,60から出力回路47を介して出力したデータをラ
ッチ回路にラッチさせるとセンスアンプ41,410の
動作を停止させるようになっている。従って、このよう
な内部同期方式の半導体記憶装置において、上記(2)
に示したようにノイズによってセンスアンプ41,41
0が誤ったデータが出力されてラッチ回路にラッチされ
ると、本来のデータを回復できなくなるという問題も発
生する。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、ノイズによってセンスアンプの出力や
動作信号に異常が発生した場合には、センスアンプの出
力回路をハイインピーダンスにすることができる半導体
記憶装置を提供することが、本発明の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
は、一対の信号線を介してメモリセルに接続されたセン
スアンプであって、該センスアンプの活性化された状態
と非活性化された状態とのうちいずれか一方を選択する
ための信号を受け取り、該一対の信号線間の電位差に応
じて、一対の出力端子から論理レベルを有する信号を出
力するセンスアンプと、該センスアンプが活性化された
状態において、該センスアンプの該一対の出力端子から
出力された信号の論理レベルが互いに異なるときに
該一対の出力端子から出力された信号の論理レベルに応
じた論理レベルを有する信号を出力し、該センスアンプ
が活性化された状態において、該センスアンプの該一対
の出力端子から出力された信号の論理レベルの両方が高
レベルであるとき、及び同両方が低レベルであるときに
は、出力がハイインピーダンスとなり、該センスアンプ
が非活性化された状態のときにも、出力がハイインピー
ダンスとなる3状態出力手段とを備えており、そのこと
によって上記目的が達成される。また、本発明の半導体
記憶装置は、一対の信号線を介してメモリセルに接続さ
れたセンスアンプであって、該センスアンプの活性化さ
れた状態と非活性化された状態とのうちいずれか一方を
選択するための信号を受け取り、該一対の信号線間の電
位差に応じて、一対の出力端子から論理レベルを有する
信号を出力するセンスアンプと、該一対の信号線のうち
の各信号線と電源との間にそれぞれ接続された負荷手段
と、該センスアンプが活性化された状態において、該セ
ンスアンプの該一対の出力端子から出力された信号の論
理レベルが互いに異なるときには、該一対の出力端子か
ら出力された信号の論理レベルに応じた論理レベルを有
する信号を出力し、該センスアンプが活性化された状態
において、該センスアンプの該一対の出力端子から出力
された信号の論理レベルの両方が低レベルであるときに
は、出力がハイインピーダンスとなり、該センスアンプ
が非活性化された状態のときにも、出力がハイインピー
ダンスとなる3状態出力手段とを備えており、そのこと
によって上記目的が達成される。更に、本発明の半導体
記憶装置は、一対の信号線を介してメモリセルに接続さ
れたセンスアンプであって、該センスアンプの活性化さ
れた状態と非活性化された状態とのうちいずれか一方を
選択するための信号を受け取り、該一対の信号線間の電
位差に応じて、一対の出力端子から論理レベルを有する
信号を出力するセンスアンプと、該センスアンプの一対
の出力端子に、それぞれ接続されており、該センスアン
プの活性化された状態と非活性化された状態とのうちい
ずれか一方を選択するための信号のレベルが、上記非活
性化状態を選択するレベルにあることに応じて、該セン
スアンプの該一対の出力端子から出力された信号のレベ
ルをプルアップする手段と、該センスアンプが活性化さ
れた状態において、該センスアンプの該一対の出力端子
から出力された信号の論理レベルが互いに異なるときに
は、該一対の出力端子から出力された信号の論理レベル
に応じた論理レベルを有する信号を出力し、該センスア
ンプが活性化された状態において、該センスアンプの該
一対の出力端子から出力された信号の論理レベルの両方
が高レベルであるとき、及び同両方が低レベルであると
きには、出力がハイインピーダンスとなり、該センスア
ンプが非活性化された状態のときにも、出力がハイイン
ピーダンスとなる3状態出力手段とを備えており、その
ことによって上記目的が達成される。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置に
よれば、センスアンプの非反転出力と反転出力が同じ論
理レベルになった場合には、3状態出力回路を確実にハ
イインピーダンスにすることができる。
【0013】このため、センスアンプの動作中にノイズ
によって非反転出力と反転出力が同じ論理レベルになっ
たとしても3状態出力回路に貫通電流が流れるようなお
それがなくなる。また、センスアンプの動作停止中にノ
イズによってこのセンスアンプの動作信号がアクティブ
になったとしても、通常は非反転出力と反転出力が共に
同じ論理レベルとなるため、この場合にも3状態出力回
路に貫通電流が流れるようなおそれがなくなる。
【0014】本発明の第2の実施例による半導体記憶装
置によれば、センスアンプの動作信号が非アクティブな
場合には、プルアップ回路によってこのセンスアンプの
非反転出力と反転出力が高レベルに維持される。また、
この非反転出力と反転出力が共に高レベルになった場合
には、3状態出力回路を確実にハイインピーダンスにす
ることができる。
【0015】このため、センスアンプの動作中にノイズ
によってこのセンスアンプの動作信号が非アクティブに
なったとしても、非反転出力と反転出力を共に高レベル
とすることができるので、3状態出力回路を確実にハイ
インピーダンスにすることができる。また、センスアン
プの動作中にノイズによって非反転出力と反転出力が共
に高レベルになったとしても3状態出力回路に貫通電流
が流れるようなおそれがなくなる。さらに、センスアン
プの動作停止中にノイズによってこのセンスアンプの動
作信号がアクティブになったとしても、それまでプルア
ップ回路が非反転出力と反転出力を高レベルに維持して
いたため、短時間であれば3状態出力回路のハイインピ
ーダンスが解除されず、3状態出力回路に貫通電流が流
れたり誤ったデータを出力するようなおそれがなくな
る。
【0016】本発明の第3の実施例による半導体記憶装
置によれば、読み出し待機時にはビット線対が高レベル
となるのでセンスアンプの入力の2個のPチャネルトラ
ンジスタを確実にOFFにすることができる。従って、
センスアンプの動作停止中にノイズによってこのセンス
アンプの動作信号がアクティブになったとしても、非反
転出力と反転出力を確実に低レベルに維持することがで
きるので、誤ったデータを出力するようなおそれがなく
なる。しかも、これによって3状態出力回路をハイイン
ピーダンスにすることができるので、3状態出力回路に
貫通電流が流れるようなおそれもなくなる。さらに、セ
ンスアンプの動作中にノイズによって非反転出力と反転
出力が共に低レベルになったとしても3状態出力回路に
貫通電流が流れるようなおそれがなくなる。
【0017】本発明の第4の実施例による半導体記憶装
置によれば、第1実施例および第2の実施例を合わせる
ことにより、ノイズに対する安定化をさらに図ってい
る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。実施例
において、高レベルとは、論理レベルのハイ(Hig
h)レベルを言うものとし、低レベルとは、論理レベル
のロー(Low)レベルを言うものとする。真理値表に
おいて、「H」は、高レベルを示し、「L」は、低レベ
ルを示し、「Hi-Z」は、ハイインピーダンスを示す。図
1は、本発明の第1の実施例による半導体記憶装置を示
す回路ブロック図である。図1において、図4に示した
従来の半導体記憶装置における構成要素と同様の機能を
有する構成要素には、同じ番号が付記されている。
【0019】第1の実施例による半導体記憶装置は、2
個のセンスアンプ1,10と3状態出力回路17とラッ
チ回路3と出力バッファ4とを備えている。センスアン
プ1,10は、それぞれ、2個のPチャネルトランジス
タQ3,Q4及び3個のNチャネルトランジスタQ1,Q
2,Q5を備えている。3状態出力回路17は、2個のP
チャネルトランジスタQ6,Q7と2個のNチャネルトラ
ンジスタQ8,Q9と4個のインバータ2a,2c,2
d,2fとNAND回路2bとNOR回路2eとを備え
ている。
【0020】このセンスアンプ1,10のそれぞれにお
いて、2個のPチャネルトランジスタQ3(以下、第1
の実施例において、図における符号を用いてトランジス
タを表記する),Q4は、カレントミラー回路を構成し
ている。Q3のゲートは、Q4のゲート及びQ4のソース
に接続されている。2個のトランジスタQ3,Q4のドレ
インは、それぞれ、電源に接続されている。2個のトラ
ンジスタQ3,Q4のソースは、2個のトランジスタQ
1,Q2のドレインにそれぞれ接続されている。2個のト
ランジスタQ1,Q2のソースの両方が、Q5のドレイン
に接続されている。Q5のソースは、接地されている。
【0021】センスアンプ1,10は、一対の信号線
5,50を介して、図示されていないメモリセルに接続
されている。信号線5,50は、図示されていないメモ
リセルから読み出されたデータをセンスアンプ1,10
に入力するための相補な1対のビット線である。センス
アンプ1におけるQ1及びセンスアンプ10におけるQ2
のゲートには、ビット線5が接続されている。センスア
ンプ1におけるQ2及びセンスアンプ10におけるQ1の
ゲートには、ビット線50が接続されている。
【0022】センスアンプ1におけるQ1のドレインに
は、センスアンプ出力線60が接続されている。センス
アンプ10におけるQ1のドレインには、センスアンプ
出力線6が接続されている。センスアンプ1,10のそ
れぞれにおけるQ5のゲートには、動作信号線8が接続
されている。
【0023】この3状態出力回路17において、4個の
トランジスタQ6,Q7,Q8,Q9が、Q6,Q7,
Q8,Q9の順に接続されている。Q6のドレインは、
電源に接続されている。Q6のソースは、Q7のドレイ
ンに接続されている。Q7のソースは、Q8のドレイン
に接続されている。Q8のソースは、Q9のドレインに
接続されている。Q9のソースは、接地されている。
6,Q7,Q8及びQ9によって3状態出力回路が構成
されている。
【0024】センスアンプ1におけるQ1のドレイン
は、センスアンプ出力線60を介してインバータ2aの
入力に接続されている。インバータ2aの出力は、NA
ND回路2bの一方の入力に接続されている。動作信号
線8は、センスアンプ1及び10におけるQ5のゲート
の他、インバータ2fの入力、及びNAND回路2bの
他方の入力に接続されている。NAND回路2bの出力
は、Q6及びQ8のゲートに接続されている。インバー
タ2fの出力は、NOR回路2eの一方の入力に接続さ
れている。センスアンプ10におけるQ1のドレイン
は、センスアンプ出力線6を介してインバータ2cの入
力に接続されている。インバータ2cの出力は、インバ
ータ2dの入力に接続されている。インバータ2dの出
力は、NOR回路2eの他方の入力に接続されている。
NOR回路2eの出力は、Q7及びQ9のゲートに接続
されている。Q7のソースは、ラッチ回路3の入力に接
続されている。ラッチ回路3の出力は、出力バッファ4
の入力に接続されている。
【0025】センスアンプ1,10への動作信号SEが
高レベルの場合に、センスアンプ1,10のそれぞれに
おけるQ5の両方が、ONとなる。センスアンプ1,1
0は、動作信号SEが高レベルのときに活性状態とな
り、動作信号SEが低レベルのときに非活性状態とな
る。メモリセルのデータが、ビット線5,50を介して
センスアンプ1,10に出力されたときに、このビット
線5,50間のわずかな電位差をセンスアンプ1,10
が差動増幅する。センスアンプ1,10は、入力された
データに応じてセンスアンプ出力線6,60に互いに相
補な論理レベルを出力する。なお、データの読み出しを
行わない読み出し待機中には、ビット線5,50は、共
に高レベルに維持される。
【0026】3状態出力回路17における、NAND回
路2bの他方の入力には、センスアンプ1の動作信号S
Eが入力される。NOR回路2eの一方の入力には、動
作信号SEの論理レベルが反転した信号が入力される。
センスアンプ出力線6,60に接続されているインバー
タ2c,2aの反転電圧は、通常より高い電圧に設定さ
れている。Q7のソースとQ8のドレインから出力され
る信号が、3状態出力回路17からラッチ回路3への出
力信号となる。3状態出力回路17からの出力信号は、
ラッチ回路3を介して、出力バッファ4に出力される。
ラッチ回路3は、データを一時記憶する回路であり、出
力バッファ4は、ラッチされたデータを出力する回路で
ある。この3状態出力回路17の入出力信号についての
真理値表は、表1に示されている。
【0027】
【表1】
【0028】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位がビット線50の電位よりも高い場合を
第1の場合とする。
【0029】第1の場合には、センスアンプ1における
Q1のゲート電位とセンスアンプ10におけるQ2のゲー
ト電位がセンスアンプ1におけるQ2のゲート電位とセ
ンスアンプ10におけるQ1のゲート電位より高くな
る。第1の場合には、センスアンプ1におけるQ1の導
通度及びセンスアンプ10におけるQ2の導通度は、セ
ンスアンプ1におけるQ2の導通度及びセンスアンプ1
0におけるQ1の導通度よりも高いので、センスアンプ
1におけるQ1のドレイン電位は、センスアンプ1にお
けるQ2のドレイン電位よりも低くなり、センスアンプ
10におけるQ1の電位は、センスアンプ10における
Q2の電位よりも高くなる。センスアンプ1,10のそ
れぞれにおけるQ3,Q4は、Q2の電位に応じて、導通
度が変化し、Q1,Q2に電流を供給する。このカレント
ミラー回路は、以下の各場合において同様に動作する。
第1の場合、センスアンプ1におけるQ1のドレイン電
位とセンスアンプ10におけるQ2のドレイン電位は、
0V(ボルト)よりもやや高い電位である。従って、第
1の場合には、センスアンプ10から高レベルが、セン
スアンプ出力線6を介して、インバータ2cへ出力さ
れ、センスアンプ1からは低レベルが、センスアンプ出
力線60を介して、インバータ2aへ出力される。
【0030】第1の場合に、インバータ2aへの入力は
低レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
高レベルであり、NAND回路2bの他方の入力は高レ
ベルである。このNAND回路2bの出力は、低レベル
となる。第1の場合には、インバータ2fへの入力は高
レベルであるため、NOR回路2eの一方の入力は低レ
ベルであり、インバータ2cへの入力が高レベルである
ため、NOR回路2eの他方の入力は高レベルとなる。
NOR回路2eの出力は、低レベルとなる。
【0031】従って、第1の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6,Q7がONであり、Q8,Q9はOFF
である。第1の場合において、3状態出力回路17の出
力は、高レベルとなる。
【0032】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位がビット線50の電位よりも低い場合を
第2の場合とする。
【0033】第2の場合には、センスアンプ1における
Q1,Q2とセンスアンプ10におけるQ1,Q2が、上記
第1の場合におけるそれらの動作と逆の動作をする。従
って、第2の場合には、センスアンプ10から低レベル
が、センスアンプ出力線6を介して、インバータ2cへ
出力され、センスアンプ1からは高レベルが、センスア
ンプ出力線60を介して、インバータ2aへ出力され
る。
【0034】第2の場合に、インバータ2aへの入力は
高レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
低レベルであり、NAND回路2bの他方の入力は高レ
ベルである。このNAND回路2bの出力は、高レベル
となる。第2の場合には、インバータ2fへの入力は高
レベルであるため、NOR回路2eの一方の入力は低レ
ベルであり、インバータ2cへの入力が低レベルである
ため、NOR回路2eの他方の入力は低レベルとなる。
NOR回路2eの出力は、高レベルとなる。
【0035】従って、第2の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6,Q7はOFFであり、Q8,Q9はON
である。第2の場合において、3状態出力回路17の出
力は、低レベルとなる。
【0036】即ち、図2に図1の半導体記憶装置の各要
部における第2の場合のタイミング波形図を示す。ハイ
レベルからロウレベルへの通常読み出し動作の場合、ま
ず、図2のaに示すようにビット線5がハイレベルから
ロウレベルになり、図2のbに示すように動作信号SE
がハイレベルになると、データ線対であるビット線5,
50の信号がセンスアンプ1,10で増幅され、図2の
cに示すようにセンスアンプ出力線6にはロウレベルの
信号が出力される。このとき、図2のdに示すようにN
OR回路2e出力はハイレベルに変化する。これにより
センスアンプバッファである3状態出力回路17の出力
はハイインピーダンス状態からロウレベルの信号を出力
し、図2のeに示すようにノード9はハイレベルからロ
ウレベルに変化する。
【0037】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位とビット線50の電位との両方が低レベ
ルである場合は、通常起こり得ない。そこで、ノイズに
よって、センスアンプ出力線6,60の両方が高レベル
となった場合を第3の場合とする。
【0038】第3の場合に、インバータ2aへの入力は
高レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
低レベルであり、NAND回路2bの他方の入力は高レ
ベルである。このNAND回路2bの出力は、高レベル
となる。また、第3の場合には、インバータ2fへの入
力は高レベルであるため、NOR回路2eの一方の入力
は低レベルであり、インバータ2cへの入力が高レベル
であるため、NOR回路2eの他方の入力は高レベルと
なる。NOR回路2eの出力は、低レベルとなる。
【0039】従って、第3の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6,Q9はOFFであり、Q7,Q8はON
である。第3の場合において、3状態出力回路17の出
力は、ハイインピーダンスとなる。
【0040】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位とビット線50の電位との両方が高レベ
ルである場合は、通常起こり得ない。そこで、ノイズに
よって、センスアンプ出力線6,60の電位の両方が低
レベルとなった場合を第4の場合とする。
【0041】第4の場合に、インバータ2aへの入力は
低レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
高レベルであり、NAND回路2bの他方の入力は高レ
ベルである。このNAND回路2bの出力は、低レベル
となる。また、第4の場合には、インバータ2fへの入
力は高レベルであるため、NOR回路2eの一方の入力
は低レベルであり、インバータ2cへの入力が低レベル
であるため、NOR回路2eの他方の入力は低レベルと
なる。NOR回路2eの出力は、高レベルとなる。
【0042】従って、第4の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6,Q9はONであり、Q7,Q8はOFF
である。第4の場合において、3状態出力回路17の出
力は、ハイインピーダンスとなる。
【0043】動作信号SEが低レベルである場合を第5
の場合とする。第5の場合には、センスアンプ1及び1
0の両方が、非活性化された状態となる。
【0044】第5の場合に、ノイズによって、センスア
ンプ出力線6の電位とセンスアンプ出力線60の電位の
どちらか一方、又は両方が高レベルになったときでも、
3状態出力回路におけるNAND回路2bの一方の入力
及びインバータ2fの入力は、低レベルである。第5の
場合には、NAND回路2bの出力は、高レベルとな
り、NOR回路2eの出力は、低レベルとなる。
【0045】従って、第5の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6,Q9はOFFであり、Q7,Q8はON
である。第5の場合において、3状態出力回路17の出
力は、ハイインピーダンスとなる。
【0046】動作信号SEが高レベルであり、ビット線
5の電位が、ビット線50の電位と異なっている場合に
は、センスアンプ出力線6,60に互いに相補な論理レ
ベルが出力され、3状態出力回路17は、センスアンプ
出力線6及び60における論理レベルに応じた論理レベ
ルを出力する。その他の場合に、3状態出力回路17の
出力は、ハイインピーダンスとなる。
【0047】このセンスアンプ1,10が動作している
あいだに、ノイズによってビット線5,50又はセンス
アンプ出力線6,60が同じ論理レベルになった場合に
は、3状態出力回路17の出力は、確実にハイインピー
ダンスとなる。また、このセンスアンプ1,10が動作
しているあいだに、ノイズによって動作信号SEが、低
レベルになった場合には、3状態出力回路17の出力
は、確実にハイインピーダンスとなる。従って、この3
状態出力回路17に貫通電流が流れるようなことはな
い。
【0048】メモリセルからデータの読み出しを行わな
い読み出し待機中には、ビット線5,50が高レベルに
維持され、センスアンプ1,10は動作を停止してい
る。センスアンプ1,10が動作を停止しているあいだ
に、ノイズによって動作信号SEが高レベルになった場
合には、ビット線5,50が高レベルであるため、セン
スアンプ出力線6,60の両方が低レベルとなり、3状
態出力回路17の出力が、ハイインピーダンスとなる。
従って、この3状態出力回路17に貫通電流は流れず、
3状態出力回路17から誤ったデータが出力されること
はない。
【0049】即ち、図3にパルス状のノイズが動作信号
SEに発生した場合における図1の半導体記憶装置の各
要部のタイミング波形図を示す。図3のaに示すよう
に、データ線対であるビット線5,50の信号が定常状
態であるハイレベルに共になっているとき、図3のbに
示すように動作信号SEにパルス状のノイズが発生した
場合、ビット線5,50が同一レベルのため、図3のc
に示すようにセンスアンプ1,10は同じデータを出力
し、センスアンプバッファである3状態出力回路17の
出力がハイインピーダンス状態を保持し、図3のdに示
すようにノード9さらに出力バッファ4はロウレベルを
保持する。
【0050】図4は、本発明の第2の実施例による半導
体記憶装置を示す回路ブロック図である。図4におい
て、図1に示した第1実施例による半導体記憶装置にお
ける構成要素と同様の機能を有する構成要素には、同じ
番号が付記されている。
【0051】第2の実施例による半導体記憶装置は、2
個のセンスアンプ1,10と3状態出力回路27とラッ
チ回路3と出力バッファ4とを備えている。第2の実施
例におけるセンスアンプ1及び10の構成は、第1実施
例におけるセンスアンプ1及び10の構成とそれぞれ同
じである。3状態出力回路27は、Pチャネルトランジ
スタQ6とNチャネルトランジスタQ9と4個のインバー
タ2a,2c,2d,2fとNAND回路2bとNOR
回路2eとを備えている。
【0052】第2の実施例による半導体記憶装置の構成
と第1の実施例による半導体記憶装置の構成との相異を
以下に記述する。
【0053】第2の実施例による半導体記憶装置におい
ては、2個のPチャネルトランジスタQ10(以下、第2
の実施例において、図における符号を用いてトランジス
タを表記する),Q11をさらに備えている。Q10のソー
スは、センスアンプ出力線60に接続されている。Q11
のソースは、センスアンプ出力線6に接続されている。
Q10のドレイン及びQ11のドレインは、電源に接続され
ている。Q10のゲート及びQ11のゲートは、センスアン
プ1,10の両方におけるQ5のゲートに接続されてい
る。第1の実施例の3状態出力回路17におけるQ6,
Q7,Q8,Q9が、第2の実施例の3状態出力回路27
ではQ6,Q9に置き換えられている。Q6のドレイン
は、電源に接続されている。Q6のソースは、Q9のドレ
イン及びラッチ回路3に接続されている。Q9のソース
は、接地されている。Q6のゲートは、NAND回路2
bの出力に接続されている。Q9のゲートは、NOR回
路2eの出力に接続されている。
【0054】第2の実施例における半導体記憶装置の動
作を以下に記述する。
【0055】センスアンプ1,10への動作信号SEが
高レベルの場合に、センスアンプ1,10のそれぞれに
おけるQ5の両方が、ONとなる。センスアンプ1,1
0は、動作信号SEが高レベルのときに活性状態とな
り、動作信号SEが低レベルのときに非活性状態とな
る。メモリセルのデータが、ビット線5,50を介して
センスアンプ1,10に入力されたときに、このビット
線5,50間のわずかな電位差をセンスアンプ1,10
が差動増幅する。センスアンプ1,10は、入力された
データに応じてセンスアンプ出力線6,60に互いに相
補な論理レベルを出力する。なお、データの読み出しを
行わない読み出し待機中には、ビット線5,50の両方
が、高レベルに維持される。
【0056】センスアンプ出力線6,60に接続されて
いるQ11及びQ10は、プルアップ用トランジスタであ
る。Q10,Q11のゲートには、動作信号SEが入力され
る。
【0057】3状態出力回路27において、センスアン
プ出力線6,60に接続されるインバータ2a,2cの
閾値電圧は、通常より低い電圧に設定されている。Q6
のソースとQ9のドレインから出力される信号が、3状
態出力回路27からラッチ回路3への出力信号となる。
3状態出力回路27からの出力信号は、ラッチ回路3を
介して、出力バッファ4に出力される。この3状態出力
回路27の入出力信号についての真理値表は、表2に示
されている。
【0058】
【表2】
【0059】第2の実施例による半導体記憶装置の動作
が、第1の実施例による半導体記憶装置の動作と異なる
点を主として以下に記述する。
【0060】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位がビット線50の電位よりも高い場合を
第1の場合とする。
【0061】第1の場合においては、プルアップ用トラ
ンジスタQ10,Q11の両方が、非導通状態にある。第1
の場合に、インバータ2aへの入力は低レベルであるた
め、NAND回路2bの一方の入力は高レベルであり、
NAND回路2bの他方の入力は高レベルである。この
NAND回路2bの出力は低レベルとなる。また、第1
の場合には、インバータ2fへの入力は高レベルである
ため、NOR回路2eの一方の入力は低レベルであり、
インバータ2cへの入力が高レベルであるため、NOR
回路2eの他方の入力は高レベルとなる。このNOR回
路2eの出力は、低レベルとなる。
【0062】従って、第1の場合には、3状態出力回路
27におけるQ6がONであり、Q9はOFFである。第
1の場合において、3状態出力回路27の出力は、高レ
ベルとなる。
【0063】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位がビット線50の電位よりも低い場合を
第2の場合とする。
【0064】第2の場合において、プルアップ用トラン
ジスタQ10,Q11が非導通状態にある。第2の場合に、
インバータ2aへの入力は高レベルであるため、NAN
D回路2bの一方の入力は低レベルであり、NAND回
路2bの他方の入力は高レベルである。このNAND回
路2bの出力は、高レベルとなる。また、第2の場合に
は、インバータ2fへの入力は高レベルであるため、N
OR回路2eの一方の入力は低レベルであり、インバー
タ2cへの入力が低レベルであるため、NOR回路2e
の他方の入力は低レベルとなる。このNOR回路2eの
出力は、高レベルとなる。
【0065】従って、第2の場合に、3状態出力回路2
7におけるQ6はOFFであり、Q9はONである。第2
の場合において、3状態出力回路27の出力は、低レベ
ルとなる。
【0066】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位とビット線50の電位との両方が低レベ
ルである場合は、通常起こり得ない。そこで、ノイズに
よって、センスアンプ6,60の両方の電位が高レベル
となった場合を第3の場合とする。
【0067】第3の場合において、プルアップ用トラン
ジスタQ10,Q11が、非導通状態にある。第3の場合
に、インバータ2aへの入力は高レベルであるため、N
AND回路2bの一方の入力は低レベルであり、NAN
D回路2bの他方の入力は高レベルである。このNAN
D回路2bの出力は高レベルとなる。また、第3の場合
には、インバータ2fへの入力は高レベルであるため、
NOR回路2eの一方の入力は低レベルであり、インバ
ータ2cへの入力が高レベルであるため、NOR回路2
eの他方の入力は高レベルとなる。このNOR回路2e
の出力は、低レベルとなる。
【0068】従って、第3の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6及びQ9の両方が、OFFである。第3
の場合において、3状態出力回路27の出力は、ハイイ
ンピーダンスとなる。
【0069】動作信号SEが高レベルであり、且つ、ビ
ット線5の電位とビット線50の電位との両方が高レベ
ルである場合は、通常起こり得ない。ビット線5,50
の両方が高レベルとなるのは、読み出し待機中であり、
読み出し待機中は、動作信号SEは低レベルである。そ
こで、ノイズによって、センスアンプ出力線6,60の
電位の両方が低レベルとなった場合を第4の場合とす
る。
【0070】第4の場合において、プルアップ用トラン
ジスタQ10,Q11が、非導通状態にある。第4の場合
に、インバータ2aへの入力は低レベルであるため、N
AND回路2bの一方の入力は高レベルであり、NAN
D回路2bの他方の入力は高レベルである。このNAN
D回路2bの出力は低レベルとなる。また、第4の場合
には、インバータ2fへの入力は高レベルであるため、
NOR回路2eの一方の入力は低レベルであり、インバ
ータ2cへの入力が低レベルであるため、NOR回路2
eの他方の入力は低レベルとなる。このNOR回路2e
の出力は、高レベルとなる。
【0071】従って、第4の場合には、3状態出力回路
17におけるQ6及びQ9の両方が、ONであるため、貫
通電流が流れることがある。ただし、第2の実施例によ
る半導体記憶装置においては、インバータ2a及び2c
の閾値電圧は、低く設定されているため、インバータ2
a及び2cの入力が、相当低レベルになるまでは、イン
バータ2a及び2cの出力は高レベルとはならない。第
4の場合は、極めて希にしか起こらない。
【0072】動作信号SEが低レベルである場合を第5
の場合とする。第5の場合には、ビット線5の電位とビ
ット線50の電位とが、高レベルと低レベルとの如何な
る組み合せのときでも、センスアンプ1及び10におけ
るQ5は、OFFとなっており、また、プルアップ用ト
ランジスタQ10,Q11が、導通状態にある。
【0073】さらに、第5の場合に、ノイズによって、
センスアンプ出力線6の電位とセンスアンプ出力線60
の電位のどちらか一方、又は両方が高レベルになったと
きでも、3状態出力回路27におけるNAND回路2b
の一方の入力及びインバータ2fの入力は、低レベルで
ある。この第5の場合には、NAND回路2bの出力
は、高レベルとなり、NOR回路2eの出力は、低レベ
ルとなる。
【0074】従って、第5の場合、3状態出力回路27
におけるQ6及びQ9の両方がOFFである。第5の場合
において、3状態出力回路27の出力は、ハイインピー
ダンスとなる。
【0075】センスアンプ1,10が動作しているあい
だに、ノイズによってセンスアンプ出力線6,60の両
方が高レベルになった場合には、3状態出力回路27の
出力は、確実にハイインピーダンスとなる。3状態出力
回路27がハイインピーダンスの場合には、3状態出力
回路27に貫通電流が流れない。従って、一時的に発生
するノイズによって、貫通電流が流れることは、極めて
まれである。
【0076】センスアンプ1,10が動作しているあい
だに、ノイズによって動作信号SEが低レベルになった
場合には、プルアップ用のQ10,Q11の両方がONとな
る。Q10,Q11の両方がONしているときは、センスア
ンプ出力線6,60の両方が、高レベルになるので、3
状態出力回路27の出力は、確実にハイインピーダンス
となる。第2の実施例では、動作信号SEが低レベルで
あるあいだは、3状態出力回路7の出力はハイインピー
ダンスにされている。
【0077】メモリセルからデータの読み出しを行わな
い読み出し待機中には、ビット線5,50が高レベルに
維持され、センスアンプ1,10は動作を停止してい
る。このセンスアンプ1,10が動作を停止しているあ
いだに、ノイズによって動作信号SEが高レベルになっ
た場合には、プルアップ用のPチャネルトランジスタQ
10,Q11がOFFとなる。第2の実施例では、3状態出
力回路27におけるインバータ2a,2cの閾値電圧
は、通常より低い値に設定されているので、一時的に発
生するノイズによって、センスアンプ出力線6,60の
両方が、この閾値を横切ることはほとんどない。
【0078】従って、ノイズが一時的に発生し、読み出
し待機中に、動作信号SEが高レベルになったとして
も、3状態出力回路27の出力は、ハイインピーダンス
を維持することができる。
【0079】さらに、ここで、図5に図4の半導体記憶
装置の各要部における第2の場合のタイミング波形図を
示すとともに、その後の動作信号SEがロウレベル時に
パルス状のノイズが動作信号SEに発生した場合のタイ
ミング波形図を示す。ハイレベルからロウレベルへの通
常読み出し動作の場合、まず、メモリセルを選択するこ
とで図5のaに示すようにビット線5がハイレベルから
ロウレベルになり、図5のbに示すように動作信号SE
がハイレベルになると、データ線対であるビット線5,
50の信号をセンスアンプ1,10で増幅し、図5のc
に示すようにセンスアンプ出力線6にはロウレベルの信
号が出力される。このとき、図5のdに示すようにNO
R回路2e出力はハイレベルに変化する。これによりセ
ンスアンプバッファである3状態出力回路17の出力は
ハイインピーダンス状態からロウレベルの信号を出力
し、図5のeに示すようにノード9はハイレベルからロ
ウレベルに変化する。
【0080】さらに、図5のbに示すように、動作信号
SEが一旦ロウレベルになり、センスアンプ1,10が
非選択状態になったとき、センスアンプ出力線6はトラ
ンジスタQ11によりハイレベルに遷移する。この時に、
動作信号SEに図5のbに示すパルス状のノイズが発生
した場合、センスアンプバッファである3状態出力回路
27の出力は次の2通りになる。即ち、図5のcに示す
センスアンプ出力線6の信号電位Aが、インバータ2C
の反転電位以下の時には、図5のdの破線部に示すよう
に、NOR回路2eの出力は一度ハイレベルの信号を出
力し、図5のeに示すように、3状態出力回路27の出
力は再度ロウレベルの信号を出力する。また、図5のc
に示すセンスアンプ出力線6の信号電位Aが、インバー
タ2Cの反転電位以上に遷移した時には、図5のdに示
すように、NOR回路2eの出力はロウレベルのままで
あるため、3状態出力回路27の出力はハイインピーダ
ンス状態を保持し、図5のeに示すように、ノード9さ
らに出力バッファ4はロウレベルを保持する。
【0081】図6は、本発明の第3の実施例による半導
体記憶装置を示す回路ブロック図である。図1に示され
た第1の実施例による半導体記憶装置、及び図4に示さ
れた第2の実施例とによる半導体記憶装置と同じ機能を
有する構成要素には同じ番号が付記されている。
【0082】第3の実施例による半導体記憶装置は、2
個のセンスアンプ31,310と3状態出力回路37と
ラッチ回路3と出力バッファ4とを備えている。センス
アンプ31,310は、それぞれ、3個のPチャネルト
ランジスタQ12,Q13,Q14、及び2個のNチャネルト
ランジスタQ15,Q16とを備えている。3状態出力回路
37は、PチャネルトランジスタQ6とNチャネルトラ
ンジスタQ9と4個のインバータ2a,2c,2d,2
fとNAND回路2bとNOR回路2eとを備えてい
る。
【0083】センスアンプ31,310のそれぞれにお
いて、2個のNチャネルトランジスタQ15(以下、第3
の実施例において、図における符号を用いてトランジス
タを表記する),Q16によっては、カレントミラー回路
が構成されている。このQ15のゲートは、Q16のゲート
及びQ16のドレインに接続されている。2個のトランジ
スタQ15,Q16のソースは、接地されている。2個のト
ランジスタQ15,Q16のドレインは、2個のトランジス
タQ12,Q13のソースにそれぞれ接続されている。2個
のトランジスタQ12,Q13のドレインの両方が、Q14の
ソースに接続されている。Q14のドレインは、電源に接
続されている。
【0084】センスアンプ31,310は、一対の信号
線5,50を介して、図示されていないメモリセルに接
続されている。信号線5,50は、図示されていないメ
モリセルから読み出されたデータをセンスアンプ31,
310に入力するための相補な1対のビット線である。
このビット線5,50のそれぞれにPチャネルトランジ
スタQ17及びQ18のソースが接続されている。Q17,Q
18のドレインは、電源に接続されている。Q17,Q18の
ゲートは接地されている。この2個のトランジスタQ17
及びQ18は、プルアップ用のトランジスタである。Q1
7,Q18は、ゲートが接地されているので、常にON状
態となり抵抗として機能する。なお、データの読み出し
を行わない読み出し待機時には、ビット線5,50の両
方が高レベルに維持される。センスアンプ31における
Q13及びセンスアンプ310におけるQ12のゲートに
は、ビット線5が接続されている。センスアンプ31に
おけるQ12及びセンスアンプ310におけるQ13のゲー
トには、ビット線50が接続されている。センスアンプ
310におけるQ15のドレインには、センスアンプ出力
線60が接続されている。センスアンプ31におけるQ
15のドレインには、センスアンプ出力線6が接続されて
いる。センスアンプ31,310のそれぞれにおけるQ
14のゲートには、動作信号線8が接続されている。
【0085】第1の実施例の3状態出力回路17におけ
るQ6,Q7,Q8,Q9が、第3の実施例の3状態出力回
路37では、Q6,Q9に置き換えられている。Q6のド
レインは、電源に接続されている。Q6のソースは、Q9
のドレインに接続されている。Q9のソースは、接地さ
れている。
【0086】センスアンプ31におけるQ15のドレイ
ンは、センスアンプ出力線6を介してインバータ2cの
入力に接続されている。インバータ2cの出力は、イン
バータ2dの入力に接続されている。インバータ2dの
出力は、NAND回路2bの一方の入力に接続されてい
る。動作信号線8は、センスアンプ31,310におけ
るQ14のゲートの他、インバータ2fの入力、及びN
OR回路2eの一方の入力に接続されている。インバー
タ2fの出力は、NAND回路2bの他方の入力に接続
されている。NAND回路2bの出力は、Q6のゲート
に接続されている。センスアンプ310におけるQ15
のドレインは、センスアンプ出力線60を介してインバ
ータ2aの入力に接続されている。インバータ2aの出
力は、NOR回路2eの他方の入力に接続されている。
NOR回路2eの出力は、Q9のゲートに接続されてい
る。Q9のドレインは、ラッチ回路3の入力に接続され
ている。ラッチ回路3の出力は、出力バッファ4の入力
に接続されている。出力バッファ4は、出力端子を有し
ている。
【0087】センスアンプ31,310への動作信号S
Eバー(図6に示されている本発明の第3の実施例によ
る半導体記憶装置における反転動作信号SEは、低レベ
ルで能動となるため、以下、動作信号SEバーと付記す
る)が低レベルの場合に、センスアンプ31,310の
それぞれにおけるQ14の両方がONとなる。センスアン
プ31,310は、動作信号SEバーが低レベルのとき
に活性状態となり、動作信号SEバーが高レベルのとき
に非活性状態となる。メモリセルのデータが、ビット線
5,50を介してセンスアンプ31,310に出力され
たときに、このビット線5,50間のわずかな電位差を
差動増幅する。センスアンプ31,310は、入力され
たデータに応じてセンスアンプ出力線6,60に互いに
相補な論理レベルを出力する。なお、データの読み出し
を行わない読み出し待機中には、ビット線5,50は、
共に高レベルに維持される。
【0088】3状態出力回路37におけるNAND回路
2bの入力には動作信号SEバーの論理レベルが反転し
た信号が入力される。NOR回路2eの入力にはセンス
アンプ31,310の動作信号SEバーが入力される。
センスアンプ出力線6,60に接続されているインバー
タ2c,2aの閾値電圧は、通常より高い電位に設定さ
れている。Q6のソースとQ9のドレインから出力される
信号が、3状態出力回路37からラッチ回路3への出力
信号となる。3状態出力回路37からの出力信号は、ラ
ッチ回路3を介して、出力バッファ4に出力される。こ
の3状態出力回路37の入出力信号についての真理値表
は、表3に示されている。
【0089】
【表3】
【0090】動作信号SEバーが低レベルであり、且
つ、ビット線5の電位がビット線50の電位よりも高い
場合を第1の場合とする。
【0091】第1の場合には、センスアンプ31におけ
るQ13のゲート電位及びセンスアンプ310におけるQ
12のゲート電位が、センスアンプ31におけるQ12のゲ
ート電位及びセンスアンプ310におけるQ13のゲート
電位より高くなる。第1の場合には、センスアンプ31
におけるQ12の導通度及びセンスアンプ310における
Q13の導通度は、センスアンプ31におけるQ13の導通
度及びセンスアンプ310におけるQ12の導通度よりも
高いので、センスアンプ31におけるQ12のソース電位
は、センスアンプ31におけるQ13のソース電位よりも
高くなり、センスアンプ310におけるQ12のソース電
位は、センスアンプ310におけるQ13のソース電位よ
りも低くなる。また、センスアンプ31,310のそれ
ぞれにおけるQ15及びQ16は、Q16ドレイン電位に応じ
て、導通度が変化する。このカレントミラー回路は、以
下の各場合において、同様に動作する。この第1の場
合、センスアンプ31におけるQ12のソース電位とセン
スアンプ310におけるQ13のソース電位は、電源電圧
よりもやや低い電位である。従って、第1の場合には、
センスアンプ31から高レベルが、センスアンプ出力線
6を介して、インバータ2cへ出力され、センスアンプ
310から低レベルが、センスアンプ出力線60を介し
て、インバータ2aへ出力される。
【0092】第1の場合に、インバータ2cへの入力は
高レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
高レベルであり、インバータ2fへの入力が低レベルで
あるため、NAND回路2bの他方の入力は高レベルで
ある。NAND回路2bの出力は、低レベルとなる。ま
た、第1の場合には、NOR回路2eの一方の入力は低
レベルでありインバータ2aへの入力が低レベルである
ため、NOR回路2eの他方の入力は高レベルとなる。
NOR回路2eの出力は低レベルとなる。
【0093】従って、第1の場合には、3状態出力回路
37におけるQ6がONであり、Q9はOFFである。こ
の第1の場合において、3状態出力回路37の出力は、
高レベルとなる。
【0094】動作信号SEバーが低レベルであり、且
つ、ビット線5の電位がビット線50の電位よりも低い
場合を第2の場合とする。
【0095】第2の場合には、センスアンプ31におけ
るQ12,Q13とセンスアンプ310におけるQ12,Q13
が、上記第1の場合におけるそれらの動作と逆の動作を
する。従って、第2の場合には、センスアンプ31から
低レベルが、センスアンプ出力線6を介して、インバー
タ2cへ出力され、センスアンプ310からは高レベル
が、センスアンプ出力線60を介して、インバータ2a
へ出力される。
【0096】第2の場合に、インバータ2cへの入力は
低レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
低レベルであり、インバータ2fへの入力は低レベルで
あるため、NAND回路2bの他方の入力は高レベルで
ある。このNAND回路2bの出力は、高レベルとな
る。また、第2の場合には、NOR回路2eの一方の入
力は低レベルであり、インバータ2aへの入力が高レベ
ルであるため、NOR回路2eの他方の入力は低レベル
となる。このNOR回路2eの出力は、高レベルとな
る。
【0097】従って、第2の場合には、3状態出力回路
37におけるQ6はOFFでありQ9はONである。第2
の場合において、3状態出力回路37の出力は、低レベ
ルとなる。
【0098】動作信号SEバーが低レベルであり、且
つ、ビット線5の電位とビット線50の電位との両方が
低レベルである場合は、通常起こり得ない。そこで、ノ
イズによって、センスアンプ出力線6,60の両方の電
位が高レベルとなった場合を第3の場合とする。
【0099】第3の場合に、インバータ2cへの入力は
高レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
低レベルであり、インバータ2fへの入力は低レベルで
あるため、NAND回路2bの他方の入力は高レベルで
ある。このNAND回路2bの出力は、低レベルとな
る。また、第3の場合には、NOR回路2eの一方の入
力は低レベルであり、インバータ2aへの入力が高レベ
ルであるため、NOR回路2eの他方の入力は低レベル
となる。NOR回路2eの出力は、高レベルとなる。
【0100】従って、第3の場合には、3状態出力回路
37におけるQ6及びQ9の両方がONとなるため、3状
態出力回路37に貫通電流が流れることがある。
【0101】動作信号SEバーが低レベルであり、且
つ、ビット線5の電位とビット線50の電位との両方が
高レベルである場合は、通常起こり得ない。そこで、ノ
イズによって、センスアンプ出力線6,60の電位の両
方が低レベルとなった場合を第4の場合とする。
【0102】第4の場合に、インバータ2cへの入力は
低レベルであるため、NAND回路2bの一方の入力は
低レベルであり、インバータ2fへの入力は低レベルで
あるため、NAND回路2bの他方の入力は高レベルで
ある。このNAND回路2bの出力は、高レベルとな
る。また、第4の場合には、NOR回路2eの一方の入
力は低レベルであり、インバータ2aへの入力が低レベ
ルであるため、NOR回路2eの他方の入力は高レベル
となる。このNOR回路2eの出力は、低レベルとな
る。
【0103】従って、第4の場合には、この3状態出力
回路37におけるQ6及びQ9の両方がOFFである。第
4の場合において、3状態出力回路37の出力は、ハイ
インピーダンスとなる。3状態出力回路37の出力が、
ハイインピーダンスのときは、この3状態出力回路37
に貫通電流は流れず、3状態出力回路37から誤ったデ
ータが出力されることもない。
【0104】動作信号SEバーが高レベルである場合を
第5の場合とする。第5の場合には、センスアンプ31
及び310の両方が、非活性化された状態となる。
【0105】第5の場合に、ノイズによって、センスア
ンプ出力線6の電位とセンスアンプ出力線60の電位の
どちらか一方、又は両方が高レベルになったときでも、
3状態出力回路37におけるインバータ2fの入力及び
NOR回路2eの一方の入力は、高レベルである。第5
の場合には、NAND回路2bの出力は、高レベルとな
り、NOR回路2eの出力は、低レベルとなる。
【0106】従って、第5の場合には、この3状態出力
回路37におけるQ6,Q9の両方がOFFであるので、
3状態出力回路37の出力はハイインピーダンスとな
る。
【0107】動作信号SEバーが低レベルであり、ビッ
ト線5の電位が、ビット線50の電位と異なっている場
合には、センスアンプ出力線6,60に互いに相補な論
理レベルが出力され、3状態出力回路37は、センスア
ンプ出力線6及び60の論理レベルに応じた論理レベル
を出力する。その他の場合には、3状態出力回路7の出
力は、ハイインピーダンスとなる。
【0108】センスアンプ31,310が動作している
あいだに、ノイズによってセンスアンプ出力線6,60
の両方が低レベルになった場合には、3状態出力回路3
7の出力は、ハイインピーダンスとなる。また、センス
アンプ31,310が動作しているあいだに、ノイズに
よって動作信号SEバーが、高レベルになった場合に、
上記第5の場合で説明したように、3状態出力回路37
の出力は、確実にハイインピーダンスとなる。
【0109】メモリセルからデータの読み出しを行わな
い読み出し待機中においては、ビット線5,50が高レ
ベルに維持され、センスアンプ31,310は動作を停
止している。センスアンプ31,310が動作を停止し
ているあいだに、ノイズによって動作信号SEバーが低
レベルになった場合には、ビット線5,50が高レベル
であるため、センスアンプ31及び310のそれぞれに
おけるQ12,Q13の両方がOFFとなる。
【0110】第3の実施例では、インバータ2a,2c
反転電圧は、高く設定されているので、一時的に発生
するノイズによって、Q12及びQ13の両方がOFF
になったとしも、センスアンプ出力線6,60の両方
の電位がインバータ2a,2cの反転電圧を横切るよう
なことはほとんどない。従って、読み出し待機中には、
センスアンプ出力線6,60の両方の論理レベルが高レ
ベルとなることがほとんどないので、貫通電流が流れる
恐れも極めて少なくなる。
【0111】さらに、このセンスアンプ31,310が
動作を停止しているあいだに、ノイズによって動作信号
SEバーが低レベルになった場合には、ビット線5,5
0が高レベルとなっているので、センスアンプ31,3
10のQ12,Q13がOFFにされている。さらに、ビッ
ト線5,50は、読み出し待機時にはプルアップ用のト
ランジスタQ17,Q18によって高レベルに維持されてい
るので、センスアンプ31,310におけるQ12,Q13
を確実にOFFにすることができる。ただし、Q12,Q
13の両方がOFFのとき、センスアンプ出力線6,60
の両方が高レベルになることは希である。センスアンプ
出力線6,60が高レベルでない場合には、3状態出力
回路37の出力は、ハイインピーダンスを確実に維持す
ることができる。
【0112】さらに、ここで、図7に図6の半導体記憶
装置の各要部における第2の場合のタイミング波形図を
示すとともに、その後の動作信号SEバーがハイレベル
時にパルス状のノイズが動作信号SEバーに発生した場
合のタイミング波形図を示す。ハイレベルからロウレベ
ルへの通常読み出し動作の場合、まず、メモリセルを選
択することで図7のaに示すようにビット線5がハイレ
ベルからロウレベルになり、図7のbに示すように動作
信号SEバーがロウレベルになると、データ線対である
ビット線5,50の信号をセンスアンプ31,310で
増幅し、図7のcに示すようにセンスアンプ出力線60
にはハイレベルの信号が出力される。このとき、図7の
dに示すようにNOR回路2e出力はロウレベルからハ
イレベルに変化する。これによりセンスアンプバッファ
である3状態出力回路37の出力はハイインピーダンス
状態からロウレベルの信号を出力し、図5のeに示すよ
うにノード9はハイレベルからロウレベルに変化する。
【0113】さらに、図7のbに示すように、動作信号
SEバーが一旦ハイレベルになり、センスアンプ31,
310が非選択状態になったとき、データ線対であるビ
ット線5,50も定常状態に遷移してゆく。この時、動
作信号SEバーに図7のbに示すパルス状のノイズが発
生した場合、センスアンプバッファである3状態出力回
路37の出力は次の2通りになる。即ち、この時点にお
けるビット線5の電位Bが、センスアンプ310がハイ
レベルを出力する電位(トランジスタQ12が充分オンす
る電位)以下の場合、センスアンプ出力線60は、図7
のcの破線に示すように一度ハイレベルの信号を出力
し、インバータ2Cの反転電位以下の時には、図7のd
の破線部に示すようにNOR回路2eの出力は一度ハイ
レベルの信号を出力し、さらに、図7のeに示すように
3状態出力回路37の出力は再度ロウレベルの信号を出
力する。また、このビット線5の電位Bが、センスアン
プ310がローレベルを出力する電位(トランジスタQ
12がオフする電位)以上に遷移した場合、図7のcに示
すセンスアンプ出力線60はロウレベルの状態を保ち、
よって、図7のdに示すように、NOR回路2eの出力
もロウレベルのままであるため、センスアンプバッファ
である3状態出力回路37の出力はハイインピーダンス
状態を保持し、図7のeに示すように、ノード9さらに
出力バッファ4はロウレベルを保持する。
【0114】図8は、本発明の第4の実施例による半導
体記憶装置を示す回路ブロック図である。図8におい
て、図1の第1実施例による半導体記憶装置における構
成要素と同様の機能を有する構成要素には、同じ番号が
付記されている。即ち、第4の実施例による半導体記憶
装置は、2個のセンスアンプ1,10と3状態出力回路
17とラッチ回路3と出力バッファ4とを備えている。
これらの構成要素は、第1実施例における構成要素とそ
れぞれ同じである。
【0115】第4の実施例による半導体記憶装置の構成
と第1の実施例による半導体記憶装置の構成との相異を
以下に記述する。第4の実施例による半導体記憶装置に
おいては、2個のPチャネルトランジスタQ10,Q11
(以下、第4の実施例において、図8における符号を用
いてトランジスタを表記する)をさらに備えている。こ
のQ10のソースは、センスアンプ出力線60に接続され
ている。また、Q11のソースは、センスアンプ出力線6
に接続されている。Q10のドレイン及びQ11のドレイン
は、電源に接続されている。Q10のゲート及びQ11のゲ
ートは、センスアンプ1,10の両方におけるQ5のゲ
ートに接続されている。このように、センスアンプ出力
線6,60に接続されているQ11及びQ10は、プルアッ
プ用トランジスタであり、Q10,Q11のゲートには、動
作信号SEが入力される。
【0116】図9に図8の半導体記憶装置の各要部にお
けるタイミング波形図の一例を示すとともに、その後の
動作信号SEのロウレベル時にパルス状のノイズが動作
信号SEに発生した場合のタイミング波形図を示す。ハ
イレベルからロウレベルへの通常読み出し動作の場合、
まず、メモリセルを選択することで図9のaに示すよう
にビット線5の電位がハイレベルからロウレベルにな
り、図9のbに示すように動作信号SEがハイレベルに
なると、データ線対であるビット線5,50の信号をセ
ンスアンプ1,10で増幅し、図9のcに示すようにセ
ンスアンプ出力線6にはロウレベルの信号が出力され
る。このとき、図9のdに示すようにNOR回路2e出
力はハイレベルに変化する。これによりセンスアンプバ
ッファである3状態出力回路17の出力はハイインピー
ダンス状態からロウレベルの信号を出力し、図9のeに
示すようにノード9はハイレベルからロウレベルに変化
する。さらに、図9のbに示すように、動作信号SEが
一旦ロウレベルになり、センスアンプ1,10が非選択
状態になったとき、センスアンプ出力線6はトランジス
タQ11によりハイレベルに遷移する。この時に、動作信
号SEに図9のbに示すパルス状のノイズが発生した場
合、センスアンプバッファである3状態出力回路17の
出力は次の2通りになる。即ち、図9のcに示すセンス
アンプ出力線6の信号電位Cが、インバータ2Cの反転
電位以下の時には、図9のdの破線部に示すようにNO
R回路2eの出力は一度ハイレベルの信号を出力し、図
9のeに示すように、3状態出力回路17の出力は再度
ロウレベルの信号を出力する。また、図9のcに示すよ
うにセンスアンプ出力線6の信号電位Cが、インバータ
2Cの反転電位以上に遷移した時には、図9のdに示す
ように、NOR回路2eの出力はロウレベルのままであ
るため、3状態出力回路17の出力はハイインピーダン
ス状態を保持し、図9のeに示すように、ノード9さら
に出力バッファ4はロウレベルを保持する。
【0117】さらに、図9のaに示すようにデータ線対
であるビット線5,50の信号が定常状態であるハイレ
ベルに共になっているとき、図9のbに示すように動作
信号SEにパルス状のノイズが発生した場合、ビット線
5,50が同一レベルのためセンスアンプ1,10は同
じデータを出力し、センスアンプバッファである3状態
出力回路17の出力がハイインピーダンス状態を保持
し、ノード9さらに出力バッファ4はロウレベルを保持
する。
【0118】このように、動作信号SEが低レベルであ
る場合には、ビット線5の電位とビット線50の電位と
が、高レベルと低レベルとの如何なる組み合せのときで
も、センスアンプ1及び10におけるQ5は、OFFと
なっており、また、プルアップ用トランジスタQ10,Q
11が、導通状態にある。
【0119】この時に、ノイズによって、センスアンプ
出力線6の電位とセンスアンプ出力線60の電位のどち
らか一方、又は両方が高レベルになったときでも、3状
態出力回路17におけるNAND回路2bの一方の入力
及びインバータ2fの入力は、低レベルである。この場
合には、NAND回路2bの出力は、高レベルとなり、
NOR回路2eの出力は低レベルとなる。従って、3状
態出力回路17におけるQ6及びQ9の両方がOFFであ
り、3状態出力回路17の出力は、ハイインピーダンス
となる。
【0120】また、センスアンプ1,10が動作してい
るあいだに、ノイズによってセンスアンプ出力線6,6
0の両方が高レベルになった場合には、3状態出力回路
17の出力は、確実にハイインピーダンスとなる。3状
態出力回路17がハイインピーダンスの場合には、3状
態出力回路17に貫通電流が流れない。
【0121】さらに、センスアンプ1,10が動作して
いるあいだに、ノイズによって動作信号SEが低レベル
になった場合には、プルアップ用のQ10,Q11の両方が
ONとなる。Q10,Q11の両方がONしているときは、
センスアンプ出力線6,60の両方が、高レベルになる
ので、3状態出力回路17の出力は、確実にハイインピ
ーダンスとなる。
【0122】以上により、センスアンプ1,10が非選
択状態では、センスアンプバッファである3状態出力回
路17の出力を自動的にハイインピーダンス状態にする
ことができる。このように、第4の実施例は第1実施例
および第2の実施例を合わせることにより、ノイズに対
して安定化を図っている。即ち、第2の実施例の特徴で
ある、前のデータを再度出力するかを自己の出力レベル
により自動的に判定する機能と、本来のデータを読み出
すべき状態ではないとき(データ線対であるビット線に
データが出力されていないとき)に、動作信号SEにノ
イズが発生してこのノイズにより誤って読み出したよう
な場合にも、ノード9にデータは出力せず、ハイインピ
ーダンス状態を保つことにより、より安定な動作が可能
である。
【0123】
【発明の効果】以上により本発明の半導体記憶装置によ
れば、ノイズによってセンスアンプの入力および出力や
動作信号に異常が発生した場合にも、出力回路に貫通電
流が流れたり、誤ったデータが出力される恐れが少なく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体記憶装置を
示す回路ブロック図である。
【図2】図1の半導体記憶装置の各要部における第2の
場合のタイミング波形図である。
【図3】パルス状のノイズが動作信号に発生した場合に
おける図1の半導体記憶装置の各要部のタイミング波形
図である。
【図4】本発明の第2の実施例による半導体記憶装置を
示す回路ブロック図である。
【図5】図4の半導体記憶装置の各要部における第2の
場合のタイミング波形図、及び、動作信号SEがロウレ
ベル時にパルス状のノイズが動作信号SEに発生した場
合のタイミング波形図である。
【図6】本発明の第3の実施例による半導体記憶装置を
示す回路ブロック図である。
【図7】図6の半導体記憶装置の各要部における第2の
場合のタイミング波形図、及び、動作信号SEバーがハ
イレベル時にパルス状のノイズが動作信号SEバーに発
生した場合のタイミング波形図である。
【図8】本発明の第4の実施例による半導体記憶装置を
示す回路ブロック図である。
【図9】図8の半導体記憶装置の各要部におけるタイミ
ング波形図、及び、動作信号SEがロウレベル時にパル
ス状のノイズが動作信号SEに発生した場合のタイミン
グ波形図である。
【図10】従来の半導体記憶装置を示す回路ブロック図
である。
【符号の説明】
1,10,31,310 センスアンプ 3 ラッチ回路 4 出力バッファ 5,50 ビット線(またはデータ線または共通バス) 6,60 センスアンプ出力線 17,27,37 3状態出力回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の信号線を介してメモリセルに接続
    されたセンスアンプであって、該センスアンプの活性化
    された状態と非活性化された状態とのうちいずれか一方
    を選択するための信号を受け取り、該一対の信号線間の
    電位差に応じて、一対の出力端子から論理レベルを有す
    る信号を出力するセンスアンプと、 該センスアンプが活性化された状態において、該センス
    アンプの該一対の出力端子から出力された信号の論理レ
    ベルが互いに異なるときに、該一対の出力端子から出
    力された信号の論理レベルに応じた論理レベルを有する
    信号を出力し、該センスアンプが活性化された状態にお
    いて、該センスアンプの該一対の出力端子から出力され
    た信号の論理レベルの両方が高レベルであるとき、及び
    同両方が低レベルであるときには、出力がハイインピー
    ダンスとなり、該センスアンプが非活性化された状態の
    ときにも、出力がハイインピーダンスとなる3状態出力
    手段とを備えた半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 一対の信号線を介してメモリセルに接続
    されたセンスアンプであって、該センスアンプの活性化
    された状態と非活性化された状態とのうちいずれか一方
    を選択するための信号を受け取り、該一対の信号線間の
    電位差に応じて、一対の出力端子から論理レベルを有す
    る信号を出力するセンスアンプと、 該一対の信号線のうちの各信号線と電源との間にそれぞ
    れ接続された負荷手段と、 該センスアンプが活性化された状態において、該センス
    アンプの該一対の出力端子から出力された信号の論理レ
    ベルが互いに異なるときには、該一対の出力端子から出
    力された信号の論理レベルに応じた論理レベルを有する
    信号を出力し、該センスアンプが活性化された状態にお
    いて、該センスアンプの該一対の出力端子から出力され
    た信号の論理レベルの両方が低レベルであるときには、
    出力がハイインピーダンスとなり、該センスアンプが非
    活性化された状態のときにも、出力がハイインピーダン
    スとなる3状態出力手段とを備えた半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記センスアンプの一対の出力端子に、
    それぞれ接続されており、該センスアンプの活性化され
    た状態と非活性化された状態とのうちいずれか一方を選
    択するための信号のレベルが、上記非活性化状態を選択
    するレベルにあることに応じて、該センスアンプの該一
    対の出力端子から出力された信号のレベルをプルアップ
    する手段を有する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
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