JP3030136B2 - 集積回路装置 - Google Patents

集積回路装置

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JP3030136B2
JP3030136B2 JP3247822A JP24782291A JP3030136B2 JP 3030136 B2 JP3030136 B2 JP 3030136B2 JP 3247822 A JP3247822 A JP 3247822A JP 24782291 A JP24782291 A JP 24782291A JP 3030136 B2 JP3030136 B2 JP 3030136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準電圧と入力電圧と
を確実に比較することのできる集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロコンピュータは、基本的に、入
出力ポート、ALU(論理演算ユニット)、メモリ、及び
データバス等を備えて構成されている。そして例えば、
入出力ポートに加えられた所定レベルの入力電圧と予め
定められた基準電圧とを比較し、比較して得られた論理
値をデータバスを介してALUに転送して論理演算を行
い、この論理演算結果を再びデータバスを介してメモリ
の所定アドレスに記憶したりしている。ここで、上記し
た入力電圧と基準電圧とを比較する手段として、マイク
ロコンピュータ内部には、入力電圧と基準電圧とが印加
される2個の入力端子とこの比較結果が出力される1個
の出力端子とを有するコンパレータが内蔵されている。
図4及び図5は、マイクロコンピュータのチップ上に作
り込まれるコンパレータの要部を示す図であり、図4は
入力電圧VIN及び基準電圧VREFが各々印加される一対
の入力にN型MOSトランジスタを用いたN型コンパレ
ータを示しており、また、図5は入力電圧VIN及び基準
電圧VREFが各々印加される一対の入力にP型MOSト
ランジスタを用いたP型コンパレータを示している。
【0003】図4のN型コンパレータにおいて、(1)は
入力電圧VINがゲートに印加されるN型MOSトランジ
スタ、(2)は基準電圧VREFがゲートに印加されるN型
MOSトランジスタ、(3)は、N型MOSトランジスタ
(1)(2)の共通ソースとアースとの間にドレイン・ソー
ス路が接続されたN型MOSトランジスタであり、N型
MOSトランジスタ(3)のゲートにはバイアス電圧V
BIASが印加される。(4)は、ドレイン・ソース路が電源
DDとN型MOSトランジスタ(1)のドレインとの間に
接続されたP型MOSトランジスタであり、そのゲート
はN型MOSトランジスタ(2)のドレインと接続されて
いる。(5)は、ドレイン・ソース路が電源VDDとN型M
OSトランジスタ(2)のドレインとの間に接続されたP
型MOSトランジスタであり、そのゲートはN型MOS
トランジスタ(1)のドレインと接続されている。上記し
た構成のN型コンパレータにおいて、入力電圧VIN及び
基準電圧VREFは、N型MOSトランジスタ(3)のドレ
イン・ソース間電圧とN型MOSトランジスタ(2)又は
(3)のゲート・ソース間電圧との和だけ接地電位より高
くなければならない。換言すれば、上記した条件の入力
電圧VIN及び基準電圧VREFが必要となる場合にN型コ
ンパレータが使用されるのである。
【0004】また、図5のP型コンパレータにおいて、
(6)は入力電圧VINがゲートに印加されるP型MOSト
ランジスタ、(7)は基準電圧VREFがゲートに印加され
るP型MOSトランジスタ、(8)は、P型MOSトラン
ジスタ(6)(7)の共通ソースと電源VDDとの間にドレイ
ン・ソース路が接続されたP型MOSトランジスタであ
り、P型MOSトランジスタ(8)のゲートにはバイアス
電圧VBIASが印加される。(9)は、ドレイン・ソース路
がP型MOSトランジスタ(6)のドレインとアースとの
間に接続されたN型MOSトランジスタであり、そのゲ
ートはP型MOSトランジスタ(7)のドレインと接続さ
れている。(10)は、ドレイン・ソース路がP型MOSト
ランジスタ(7)のドレインとアースとの間に接続された
N型MOSトランジスタであり、そのゲートはP型MO
Sトランジスタ(6)のドレインと接続されている。上記
した構成のP型コンパレータにおいて、入力電圧VIN
び基準電圧VREFは、P型MOSトランジスタ(8)のド
レイン・ソース間電圧とP型MOSトランジスタ(6)又
は(7)のゲート・ソース間電圧との和だけ電源電圧VDD
より低くなければならない。換言すれば、上記した条件
の入力電圧VIN及び基準電圧VREFが必要となる場合に
P型コンパレータが使用されるのである。
【0005】つまり、入力電圧VIN及び基準電圧VREF
の取り得る値に応じて、図4のN型コンパレータ又は図
5のP型コンパレータをマイクロコンピュータのチップ
上にマスクで作り込んでいた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く、マイク
ロコンピュータはN型コンパレータかP型コンパレータ
の何れか一方しか持ち得ない。その為、N型コンパレー
タを有するマイクロコンピュータの場合、入力電圧VIN
がN型MOSトランジスタ(1)のゲート・ソース間電圧
及びN型MOSトランジスタ(3)のドレイン・ソース間
電圧の加算レベルよりも小(不感帯)となってしまうと、
N型コンパレータが正常に動作しなくなり、正確な比較
出力が得られなくなってしまう問題点があった。同様
に、P型コンパレータを有するマイクロコンピュータの
場合、入力電圧VINが電源VDDからP型MOSトランジ
スタ(8)のドレイン・ソース間電圧及びP型MOSトラ
ンジスタ(6)のゲート・ソース間電圧の和を減算したレ
ベルよりも大(不感帯)となってしまうと、P型コンパレ
ータが正常に動作しなくなり、正確な比較出力が得られ
なくなってしまう問題点があった。
【0007】また、入力電圧VIN及び基準電圧VREF
取り得るであろう値に応じて、図4又は図5に示す何れ
か一方のコンパレータをマイクロコンピュータのチップ
上に作り込まなければならない為、他の内部構成が同一
であるにも関わらず、2種類のマイクロコンピュータが
必要となってしまっていた。つまりは、2種類のマイク
ロコンピュータを生産するための開発コストが生じてし
まう問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、基準電圧VREFのレベ
ルに応じてN型コンパレータ又はP型コンパレータを自
由に選択でき、確実なる比較出力を得ることのできるマ
イクロコンピュータ等の集積回路装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決する為に成されたものであり、その特徴とするとこ
ろは、入力電圧及び基準電圧が印加される一対の入力端
子、該入力電圧及び基準電圧の差に応じた出力電圧を発
生する出力端子、及び、動作状態又はスタンバイ状態と
するための動作制御端子を有し、差動接続されたP型M
OSトランジスタを含んで成るP型コンパレータと、入
力電圧及び基準電圧が印加される一対の入力端子、該入
力電圧及び基準電圧の差に応じた出力電圧を発生する出
力端子、及び、動作状態又はスタンバイ状態とするため
の動作制御端子を有し、差動接続されたN型MOSトラ
ンジスタを含んで成るN型コンパレータと、前記P型及
びN型コンパレータの一方の入力端子と共通接続され、
入力電圧が印加される共通入力端子と、前記P型及びN
型コンパレータの他方の入力端子と共通接続され、基準
電圧が印加される共通基準端子と、通常動作モードにお
いて、前記共通基準端子に印加される基準電圧レベルに
応じて、前記P型コンパレータ又は前記N型コンパレー
タの何れか一方を動作状態、他方をスタンバイ状態とす
るための選択信号が印加される選択端子と、前記P型コ
ンパレータ及び前記N型コンパレータの何れか一方の出
力内容を内部バスに取り込むための論理回路と、を備え
た点である。
【0010】
【作用】本発明によれば、マイクロコンピュータ等の集
積回路装置内部にP型コンパレータ及びN型コンパレー
タを設け、基準電圧レベルに応じてこれらのP型コンパ
レータ又はN型コンパレータの何れか一方を選択できる
ようにした為、確実な比較出力が得られ、更には1種類
の集積回路装置でP型コンパレータ対応型にもN型コン
パレータ対応型にも成り得る。
【0011】
【実施例】本発明の詳細を図面に従って具体的に説明す
る。図1は本発明装置を説明するための図であり、例え
ばマイクロコンピュータの要部を示している。図1にお
いて、7個の入力端子(11)〜(17)が示されているが、共
通入力端子としての入力端子(11)には入力電圧VINが印
加され、共通基準端子としての入力端子(12)には基準電
圧VREFが印加される。また、選択端子としての入力端
子(13)には、後述するN型コンパレータ又はP型コンパ
レータを選択するための選択信号N/*Pが印加され
る。即ち、入力端子(13)には、N型コンパレータを選択
する時にハイレベル(以下「H」と称する)、P型コンパ
レータを選択する時にローレベル(以下「L」と称する)
なる論理値が印加される。また、入力端子(14)には、マ
イクロコンピュータを動作モード又はスタンバイモード
とするためのモード信号CSTOPが印加される。即
ち、モード信号CSTOPは、動作モードの時に
「L」、スタンバイモードの時に「H」となる。また、
入力端子(15)には、マイクロコンピュータを動作させる
べく発振クロックを論理演算して得られたシステムクロ
ック*CPが印加される。尚、*CPはローアクティブ
である。また、入力端子(16)には、後述するN型コンパ
レータ又はP型コンパレータの出力を内部バス(18)に取
り込むための命令が実行された時に「L」となる信号*
IOBTPBが印加される。尚、内部バス(18)は例えば
4ビットで構成されており、入力端子(11)は実際には内
部バス(18)の各ビットに対応して4個設けられている
(残り3個は図示せず)。この4個の入力端子(11)が1グ
ループを形成しているのである。本実施例においては、
4個の入力端子(11)の中の1個について説明を行う。ま
た、入力端子(17)には、命令に応じて入力端子(11)のグ
ループを選択する時に「L」となる信号*DPEが印加
される。つまり、マイクロコンピュータにおいては、入
力信号VINが印加される入力端子のグループは、図示は
していないが複数存在する為、上記した信号*DPEが
必要となるのである。
【0012】(19)はP型コンパレータであり、反転入力
(−)端子は入力端子(11)と接続され、非反転入力(+)端
子は後述の分圧抵抗(20)を介して入力端子(12)と接続さ
れている。つまり、P型コンパレータ(19)の出力端子と
入力端子(12)との間には、トランスファゲート(22)及び
P型コンパレータ(19)の非反転入力にヒステリシスを与
えるための分圧抵抗(20)(21)が直列接続されており、P
型コンパレータ(19)の出力電圧と入力端子(12)への基準
電圧VREFとの電位差を分圧抵抗(20)(21)で分圧した値
が非反転入力端子に印加されることになっている。尚、
トランスファゲート(22)は、P型コンパレータ(19)を選
択動作させる時にゲートを開く。また、(23)はN型コン
パレータであり、反転入力端子は入力端子(12)と接続さ
れ、非反転入力端子は入力端子(11)と接続されている。
以下に、P型コンパレータ(19)及びN型コンパレータ(2
3)の具体的な構成を示す図2及び図3について説明す
る。
【0013】図2において、(101)(102)は差動接続され
たP型MOSトランジスタであり、P型MOSトランジ
スタ(101)のゲート(反転入力端子)には入力電圧VIN
印加され、P型MOSトランジスタ(102)のゲート(非反
転入力端子)には図1の分圧抵抗(20)(21)の分圧点aに
現れる電圧VREF'が印加される。(103)は電流源として
のP型MOSトランジスタであり、ソースは電源VDD
接続され、ドレインはP型MOSトランジスタ(101)(10
2)の共通ソースと接続されている。P型MOSトランジ
スタ(104)(105)及びN型MOSトランジスタ(106)は電
源VDDとアースとの間に直列接続されており、P型MO
Sトランジスタ(105)のゲートに印加されるスタンバイ
信号STB1に応じてP型MOSトランジスタ(103)を
バイアス制御するものである。尚、スタンバイ信号ST
B1は、マイクロコンピュータのスタンバイ時に「H」
となる。N型MOSトランジスタ(107)(108)は、ドレイ
ン・ソース路がP型MOSトランジスタ(101)のドレイ
ンとアースとの間に接続されており、N型MOSトラン
ジスタ(107)はP型MOSトランジスタ(102)のドレイン
出力によってバイアスされ、N型MOSトランジスタ(1
08)はスタンバイ信号STB1によってバイアスされ
る。同様に、N型MOSトランジスタ(109)(110)は、ド
レイン・ソース路がP型MOSトランジスタ(102)のド
レインとアースとの間に接続されており、N型MOSト
ランジスタ(109)はP型MOSトランジスタ(101)のドレ
イン出力によってバイアスされ、N型MOSトランジス
タ(110)はスタンバイ信号STB1によってバイアスさ
れる。P型MOSトランジスタ(111)及びN型MOSト
ランジスタ(112)、P型MOSトランジスタ(113)及びN
型MOSトランジスタ(114)、P型MOSトランジスタ
(115)及びN型MOSトランジスタ(116)は、各々電源V
DDとアースとの間に直列接続された増幅段である。そし
て、N型MOSトランジスタ(112)のはN型MOSトラ
ンジスタ(107)(108)のドレイン出力によってバイアスさ
れ、P型MOSトランジスタ(113)はN型MOSトラン
ジスタ(112)のドレイン出力によってバイアスされ、N
型MOSトランジスタ(114)はN型MOSトランジスタ
(109)(110)のドレイン出力によってバイアスされ、更
に、P型MOSトランジスタ(115)及びN型MOSトラ
ンジスタ(116)の共通ゲートはN型MOSトランジスタ
(114)のドレイン出力によってバイアスされる。そし
て、P型MOSトランジスタ(115)及びN型MOSトラ
ンジスタ(116)の接続点から出力電圧VOUTが得られる様
になっている。また、P型MOSトランジスタ(117)(11
8)は電源VDDとアースとの間に直列接続されてインバー
タを構成しており、その共通ゲートはスタンバイ信号S
TB1によってバイアスされる。P型MOSトランジス
タ(119)は、ドレイン・ソース路が電源VDDとP型MO
Sトランジスタ(103)のゲートとの間に接続され、P型
MOSトランジスタ(117)及びN型MOSトランジスタ
(118)の出力点bに現れる電圧によってバイアスされる
ものであり、スタンバイ時にP型MOSトランジスタ(1
03)をオフするものである。P型MOSトランジスタ(12
0)は、ドレイン・ソース路が電源VD DとP型MOSトラ
ンジスタ(115)及びN型MOSトランジスタ(116)の共通
ゲートとの間に接続され、出力点bに現れる電圧によっ
てバイアスされるものであり、スタンバイ時に出力電圧
OUTを「L」に固定するものである。
【0014】以下に、P型コンパレータ(19)のスタンバ
イ状態及び動作状態における動作を説明する。まず、ス
タンバイ状態においてスタンバイ信号STB1が「H」
となると、P型MOSトランジスタ(105)がオフすると
共にP型MOSトランジスタ(117)及びN型MOSトラ
ンジスタ(118)の出力点bの電圧が「L」となる。する
と、P型MOSトランジスタ(119)のオンに伴ってP型
MOSトランジスタ(103)がオフし、差動部分及び増幅
段への電流の供給が遮断される。一方、P型MOSトラ
ンジスタ(120)のオンに伴ってN型MOSトランジスタ
(116)がオンし、出力電圧VOUTは「L」に固定されるこ
とになる。
【0015】次に、動作状態即ちスタンバイ信号STB
1が「L」の場合について説明する。一例として、入力
電圧VIN<基準電圧VREF'の状態から入力電圧VIN≧基
準電圧VREF'となる場合について説明する。スタンバイ
信号STB1が「L」であるから、P型MOSトランジ
スタ(105)はオン、「1」なるb点電圧によってP型M
OSトランジスタ(119)(120)はオフ、更にN型MOSト
ランジスタ(108)(110)はオフである。つまり、P型MO
Sトランジスタ(103)がオンし、差動部分に電流が供給
されることになる。そして、入力電圧VIN<基準電圧V
REF'の状態であると、P型MOSトランジスタ(101)の
ドレイン・ソース路により多くの電流が供給される為、
N型MOSトランジスタ(109)がよりオン状態となると
共にN型MOSトランジスタ(107)がよりオフ状態とな
り、これよりN型MOSトランジスタ(107)のドレイン
は「H」、N型MOSトランジスタ(109)のドレインは
「L」となる。すると、増幅段のMOSトランジスタを
介して「L」の出力電圧VOU Tが得られることになる。
ここで、図1に戻ると、トランスファゲート(22)はゲー
トを開いている。つまり、入力電圧VIN<基準電圧V
REF'の状態におけるP型コンパレータ(19)のスレッショ
ルド電圧(非反転入力VREF')は、入力端子(12)に印加さ
れる基準電圧VREFとP型コンパレータ(19)の「L」出
力との電位差を分圧した値VREFL'となる。また、入力
電圧VIN≧基準電圧VREF'となると、P型MOSトラン
ジスタ(102)のドレイン・ソース路により多くの電流が
供給される為、N型MOSトランジスタ(107)がよりオ
ン状態となると共にN型MOSトランジスタ(109)がよ
りオフ状態となり、これよりN型MOSトランジスタ(1
09)のドレインは「H」、N型MOSトランジスタ(107)
のドレインは「L」となる。すると、増幅段のMOSト
ランジスタを介して「H」の出力電圧VOUTが得られる
ことになる。ここで、図1に戻ると、トランスファゲー
ト(22)はゲートを開いている。つまり、入力電圧VIN
基準電圧VREF'の状態におけるP型コンパレータ(19)の
スレッショルド電圧(非反転入力VREF')は、入力端子(1
2)に印加される基準電圧VREFとP型コンパレータ(19)
の「H」出力との電位差を分圧した値VR EFH'となる。
つまり、P型コンパレータ(19)は、入力電圧VIN<基準
電圧VREF'、入力電圧VIN≧基準電圧VREF'の各状態に
おいてスレッショルド電圧が異なる所謂ヒステリシスを
有しているのである。
【0016】次にN型コンパレータ(23)を示す図3にお
いて、(201)(202)は差動接続されたN型MOSトランジ
スタであり、N型MOSトランジスタ(201)のゲート(非
反転入力端子)には入力電圧VINが印加され、N型MO
Sトランジスタ(202)のゲート(反転入力端子)には基準
電圧VREFがそのまま印加される。(203)は電流源として
のN型MOSトランジスタであり、ソースはアースさ
れ、ドレインはN型MOSトランジスタ(201)(202)の共
通ソースと接続されている。(217)(218)は電源VDDとア
ースとの間にインバータ接続されたP型MOSトランジ
スタ及びN型MOSトランジスタであり、これらの共通
ゲートにはスタンバイ信号STB2が印加される。P型
MOSトランジスタ(204)及びN型MOSトランジスタ
(205)(206)は電源VDDとアースとの間に直列接続されて
おり、N型MOSトランジスタ(205)のゲートに印加さ
れるc点電圧に応じてN型MOSトランジスタ(203)を
バイアス制御するものである。尚、スタンバイ信号ST
B2は、マイクロコンピュータのスタンバイ時に「H」
となる。P型MOSトランジスタ(207)(208)は、ドレイ
ン・ソース路がN型MOSトランジスタ(201)のドレイ
ンとアースとの間に接続されており、P型MOSトラン
ジスタ(207)はN型MOSトランジスタ(202)のドレイン
出力によってバイアスされ、P型MOSトランジスタ(2
08)はc点電圧によってバイアスされる。同様に、P型
MOSトランジスタ(209)(210)は、ドレイン・ソース路
がN型MOSトランジスタ(202)のドレインとアースと
の間に接続されており、P型MOSトランジスタ(209)
はN型MOSトランジスタ(201)のドレイン出力によっ
てバイアスされ、P型MOSトランジスタ(210)はc点
電圧によってバイアスされる。P型MOSトランジスタ
(211)及びN型MOSトランジスタ(212)、P型MOSト
ランジスタ(213)及びN型MOSトランジスタ(214)、P
型MOSトランジスタ(215)及びN型MOSトランジス
タ(216)は、各々電源V DDとアースとの間に直列接続さ
れた増幅段である。そして、P型MOSトランジスタ(2
11)はP型MOSトランジスタ(207)(208)のドレイン出
力によってバイアスされ、P型MOSトランジスタ(21
3)はP型MOSトランジスタ(209)(210)のドレイン出力
によってバイアスされ、N型MOSトランジスタ(214)
はN型MOSトランジスタ(212)のドレイン出力によっ
てバイアスされ、更に、P型MOSトランジスタ(215)
及びN型MOSトランジスタ(216)の共通ゲートはN型
MOSトランジスタ(214)のドレイン出力によってバイ
アスされる。そして、P型MOSトランジスタ(215)及
びN型MOSトランジスタ(216)の接続点から出力電圧
OUTが得られる様になっている。N型MOSトランジ
スタ(219)は、ドレイン・ソース路がN型MOSトラン
ジスタ(203)のゲートとアースとの間に接続され、スタ
ンバイ信号STB2によってバイアスされるものであ
り、スタンバイ時にN型MOSトランジスタ(203)をオ
フするものである。N型MOSトランジスタ(220)は、
ドレイン・ソース路がP型MOSトランジスタ(215)及
びN型MOSトランジスタ(216)の共通ゲートとアース
との間に接続され、スタンバイ信号STB2によってバ
イアスされるものであり、スタンバイ時に出力電圧V
OUTを「H」に固定するものである。
【0017】以下に、N型コンパレータ(23)のスタンバ
イ状態及び動作状態における動作を説明する。まず、ス
タンバイ状態においてスタンバイ信号STB2が「H」
となると、N型MOSトランジスタ(219)がオンし、ま
た、「L」となったc点電圧によってN型MOSトラン
ジスタ(205)はオフする。すると、N型MOSトランジ
スタ(203)がオフし、差動部分への電流の供給が遮断さ
れる。一方、N型MOSトランジスタ(220)のオンに伴
ってP型MOSトランジスタ(215)がオンし、出力電圧
OUTは「H」に固定されることになる。
【0018】次に、動作状態即ちスタンバイ信号STB
2が「L」の場合について説明する。一例として、入力
電圧VIN<基準電圧VREFの状態から入力電圧VIN≧基
準電圧VREFとなる場合について説明する。スタンバイ
信号STB2が「L」であるから、N型MOSトランジ
スタ(205)はオン、N型MOSトランジスタ(219)(220)
はオフ、更にP型MOSトランジスタ(208)(210)はオフ
である。つまり、N型MOSトランジスタ(203)がオン
し、差動部分に電流が供給されることになる。そして、
入力電圧VIN<基準電圧VREFの状態であると、N型M
OSトランジスタ(202)のドレイン・ソース路により多
くの電流が供給される為、P型MOSトランジスタ(20
7)がよりオン状態となると共にP型MOSトランジスタ
(209)がよりオフ状態となり、これよりP型MOSトラ
ンジスタ(207)のドレインは「H」、P型MOSトラン
ジスタ(209)のドレインは「L」となる。すると、増幅
段のMOSトランジスタを介して「L」の出力電圧V
OUTが得られることになる。また、入力電圧VIN≧基準
電圧VREFとなると、N型MOSトランジスタ(201)のド
レイン・ソース路により多くの電流が供給される為、P
型MOSトランジスタ(209)がよりオン状態となると共
にP型MOSトランジスタ(207)がよりオフ状態とな
り、これよりP型MOSトランジスタ(207)のドレイン
は「L」、P型MOSトランジスタ(209)のドレインは
「H」となる。すると、増幅段のMOSトランジスタを
介して「H」の出力電圧VOUTが得られることになる。
【0019】以上の様なP型コンパレータ(19)及びN型
コンパレータ(23)が使用されている図1において、NA
NDゲート(24)の2入力にはインバータ(25)を介してモ
ード信号CSTOPが印加されると共にインバータ(26)
を介して選択信号N/*Pが印加され、NANDゲート
(24)の出力はスタンバイ信号STB1としてP型コンパ
レータ(19)に印加されると共にインバータ(27)を介して
トランスファゲート(22)の制御端子に印加される。ま
た、NANDゲート(28)の2入力にはインバータ(25)を
介してモード信号CSTOPが印加されると共に選択信
号N/*Pがそのまま印加され、NANDゲート(28)の
出力はスタンバイ信号STB2としてN型コンパレータ
(23)に印加される。NANDゲート(29)の2入力にはイ
ンバータ(30)を介してP型コンパレータ(19)の出力が印
加されると共にN型コンパレータ(23)の出力がそのまま
印加される。NORゲート(31)の3入力には、信号*C
P、*IOBTPB、*DPEが印加される。NAND
ゲート(32)の2入力はインバータ(33)を介してNAND
ゲート(29)出力が印加されると共にNORゲート(31)出
力がそのまま印加され、出力は内部バス(18)の1ビット
と接続されている。
【0020】尚、選択信号N/*Pは基準電圧VREF
レベルに応答して「H」又は「L」となるものである。
即ち、P型コンパレータ(19)の非反転入力端子に印加さ
れる基準電圧VREF'が電源VDDからP型MOSトランジ
スタ(103)のドレイン・ソース間電圧及びP型MOSト
ランジスタ(102)のゲート・ソース間電圧を減算した電
圧付近となってしまう様な基準電圧VREFが与えられた
場合、この基準電圧VR EFを検出して選択信号N/*P
は「H」となる。また、N型コンパレータ(23)の反転入
力端子に印加される基準電圧VREFがN型MOSトラン
ジスタ(203)のドレイン・ソース間電圧及びN型MOS
トランジスタ(202)のゲート・ソース間電圧の加算電圧
付近となってしまう場合、この基準電圧VREFを検出し
て選択信号N/*Pは「L」となる。この検出回路は容
易に実現できる為、図示はしていないが、例えば非反転
入力端子をVDD/2付近に設定したコンパレータを用意
し、反転入力端子に基準電圧VREFを印加すると共にそ
の出力を入力ポート(13)に印加する様にすればよい。こ
うすることによって、基準電圧VREFのレベルに応じて
「H」または「L」の選択信号N/*Pを入力ポート(1
3)に印加できることになる。
【0021】図1において、スタンバイモードの場合、
モード信号CSTOPが「H」となる為、スタンバイ信
号STB1、STB2は共に「H」となり、P型コンパ
レータ(19)及びN型コンパレータ(23)の出力各々「L」
「H」に固定される。更に、トランスファゲート(22)は
ゲートを閉じている。また、動作モードにおいて、基準
電圧VREFのレベルに応じて選択信号N/*Pが「L」
となった場合、NANDゲート(24)出力即ちスタンバイ
信号STB1が「L」となり、P型コンパレータ(19)の
みが選択動作することになる。この時、N型コンパレー
タ(23)はスタンバイ状態で「H」のみを出力する為、P
型コンパレータ(19)の比較出力がインバータ(30)及びN
ANDゲート(29)を介して出力されることになる。そし
て、信号*CP、*IOBTPB、*DPEが全て
「L」となると、NORゲート(31)の「H」出力によっ
てNANDゲート(32)がゲートを開き、NANDゲート
(29)の出力即ちP型コンパレータ(19)の比較出力はイン
バータ(33)及びNANDゲート(32)を介して内部バス(1
8)に取り込まれることになる。同様に、動作モードにお
いて、基準電圧VREFのレベルに応じて選択信号N/*
Pが「H」となった場合、NANDゲート(28)出力即ち
スタンバイ信号STB2が「L」となり、N型コンパレ
ータ(23)のみが選択動作することになる。この時、P型
コンパレータ(19)はスタンバイ状態で「L」のみを出力
する為、N型コンパレータ(23)の比較出力がNANDゲ
ート(29)を介して出力されることになる。そして、*C
P、*IOBTPB、*DPEが全て「L」となると、
NORゲート(31)の「H」出力によってNANDゲート
(32)がゲートを開き、NANDゲート(29)の出力即ちN
型コンパレータ(23)の比較出力はインバータ(33)及びN
ANDゲート(32)を介して内部バス(18)に取り込まれる
ことになる。
【0022】以上より、マイクロコンピュータ内部にP
型コンパレータ(19)及びN型コンパレータ(23)をマスク
で作り込んでおき、基準電圧VREFのレベルに応じてP
型コンパレータ(19)又はN型コンパレータ(23)の何れか
一方を選択動作させる様にした為、確実な比較出力を得
ることが可能となる。また、従来の如く、P型コンパレ
ータ(19)又はN型コンパレータ(23)の何れか一方のみを
含む2種類のマイクロコンピュータを作ることなく、1
種類のマイクロコンピュータのみで、P型コンパレータ
対応型にもN型コンパレータ対応型にも成り得る為、開
発コストのダウンが可能となる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、マイクロコンピュータ
等の集積回路装置内部にP型コンパレータ及びN型コン
パレータを設け、基準電圧レベルに応じてこれらのP型
コンパレータ又はN型コンパレータの何れか一方を選択
できるようにした為、確実な比較出力が得られ、更には
1種類の集積回路装置でP型コンパレータ対応型にもN
型コンパレータ対応型にも成り得る利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を示す図である。
【図2】本発明装置に使用されるP型コンパレータの一
例を示す図である。
【図3】本発明装置に使用されるN型コンパレータの一
例を示す図である。
【図4】従来のN型コンパレータの要部を示す図であ
る。
【図5】従来のP型コンパレータの要部を示す図であ
る。
【符号の説明】
(11)(12)(13) 入力端子 (18) 内部バス (19) P型コンパレータ (23) N型コンパレータ (24)(28)(29)(32) NANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−75022(JP,A) 実開 昭60−9335(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧及び基準電圧が印加される一対
    の入力端子、該入力電圧及び基準電圧の差に応じた出力
    電圧を発生する出力端子、及び、動作状態又はスタンバ
    イ状態とするために動作制御端子を有し、差動接続され
    たP型MOSトランジスタを含んで成るP型コンパレー
    タと、 入力電圧及び基準電圧が印加される一対の入力端子、該
    入力電圧及び基準電圧の差に応じた出力電圧を発生する
    出力端子、及び、動作状態又はスタンバイ状態とするた
    めの動作制御端子を有し、差動接続されたN型MOSト
    ランジスタを含んで成るN型コンパレータと、 前記P型及びN型コンパレータの一方の入力端子と共通
    接続され、入力電圧が印加される共通入力端子と、 前記P型及びN型コンパレータの他方の入力端子と共通
    接続され、基準電圧が印加される共通基準端子と、 通常動作モードにおいて、前記共通基準端子に印加され
    る基準電圧レベルに応じて、前記P型コンパレータ又は
    前記N型コンパレータのいずれか一方を動作状態、他方
    をスタンバイ状態とするための選択信号が印加される選
    択端子と、 前記P型コンパレータ及び前記N型コンパレータの何れ
    か一方の出力内容を内部バスに取り込むための論理回路
    と、 を備えたことを特徴とする集積回路装置。
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