JP3029896U - 積層ゴム支承装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部構造物及び下部構造物に対して積層ゴム
体を常に初期位置に保持することができ、初期の減衰効
果を長期に亘って維持し得、上部構造物を長期に亘って
確実に支持し得る積層ゴム支承装置を提供すること。 【解決手段】 積層ゴム支承装置１は、補強層２とゴム
層３とを交互に積層してなる積層ゴム体４と、積層ゴム
体４の上下面５及び６に配された取付板７及び８と、橋
桁Ａに対する積層ゴム体４の水平面内での直線方向に関
する相対位置の保持を行う直線方向位置保持手段９と、
橋脚Ｂに対する積層ゴム体４の水平面内での直線方向と
回転方向とに関する相対位置の保持を行う直線及び回転
方向位置保持手段１０とを具備している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、補強層とゴム層とを交互に積層してなる積層ゴム体を具備し、構造 物と基礎等との間に配されて、構造物を免震支持する積層ゴム支承装置に関する 。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

積層ゴム支承装置は、橋梁、高速道路等の上部構造物の免震支持体として、ま た、建築物、構築物等の上部構造物の免震支持体として使用されている。

【０００３】 積層ゴム支承装置は、上部構造物（橋桁、建築物等）と下部構造物（橋脚、基 礎等）との間に配されて、地震等による上部構造物と下部構造物との間に生じる 相対的変位（水平変位）を水平方向の剪断変形によって許容するようになってい る。

【０００４】 そしてこの種の積層ゴム支承装置において、その上部構造物及び下部構造物へ の取り付けは、例えば積層ゴム体の上部及び下部にそれぞれ埋め込まれた厚肉の 上部及び下部の補強板のそれぞれに、ボルト等により上部及び下部の取付板を取 り付け、この上部及び下部の取付板にソールプレート及び基板をそれぞれ配置し 、このソールプレート及び基板のそれぞれを上部構造物及び下部構造物へボルト 及びアンカーボルト等により固定して行っている。

【０００５】 ところで微小振動等により積層ゴム体が上部構造物及び下部構造物に対して初 期設定位置から一方向に直線的にずれたり回転したりすると、積層ゴム体による 効果的な減衰効果を得られなくなる虞があり、更には、積層ゴム体による上部構 造物の支持が不安定になる虞がある。特に、例えば、上部構造物が橋桁であって 下部構造物が橋脚である場合には、橋軸方向に交差する水平面内の揺動が生じや すく、これに対処する特別な手段を用いない限り、上部構造物及び下部構造物に 対して積層ゴム体が初期設定位置からずれ易く、設計した通りの減衰効果が得ら れなくなる虞がある。

【０００６】 本考案は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 上部構造物及び下部構造物に対して積層ゴム体を常に初期位置に保持することが でき、初期の減衰効果を長期に亘って維持し得、上部構造物を長期に亘って確実 に支持し得る積層ゴム支承装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば前記目的は、上部構造物とこの上部構造物を支持する下部構造 物との間に配されて、上部構造物を免震支持する積層ゴム支承装置であって、補 強層とゴム層とを交互に積層してなる積層ゴム体と、この積層ゴム体の上面に取 り付けられた上部の取付板と、積層ゴム体の下面に取り付けられた下部の取付板 と、上部構造物に対する積層ゴム体の少なくとも水平面内での直線方向に関する 相対位置の保持及び下部構造物に対する積層ゴム体の少なくとも水平面内での直 線方向に関する相対位置の保持のうちの一方の保持を行うべく、上部構造物と上 部の取付板との間及び下部構造物と下部の取付板との間のうちの一方の間に介在 された直線方向位置保持手段と、上部構造物に対する積層ゴム体の水平面内での 直線方向と回転方向とに関する相対位置の保持及び下部構造物に対する積層ゴム 体の水平面内での直線方向と回転方向とに関する相対位置の保持のうちの一方の 保持を行うべく、上部構造物と上部の取付板との間及び下部構造物と下部の取付 板との間のうちの他方の間に介在された直線及び回転方向位置保持手段とを具備 している積層ゴム支承装置によって達成される。

【０００８】 本考案において積層ゴム体は、補強層を具備して構成されるが、補強層として は、複数の薄肉の補強板のみであっても、また、複数の薄肉の補強板とこの複数 の薄肉の補強板を間にして設けられた上部及び下部の厚肉の補強板とを具備して いてもよく、更には、複数の薄肉の補強板と上部又は下部の厚肉の補強板とを具 備していてもよい。厚肉の補強板は、積層ゴム体の上下面のゴム層に埋め込んで 配しても又は当該ゴム層の上下面に加硫接着若しくは接着材を用いて接着して配 してもよい。補強層には、通常、鋼板が使用されるが、その他、繊維補強硬質ゴ ム板又は繊維補強合成樹脂板等を用いてもよい。

【０００９】 ゴム層の形成材としては、天然ゴムが好ましく、また、減衰効果をより効果的 に得るために、高減衰ゴムを用いてもよい。ゴム層は、加硫接着又は接着剤を用 いて補強層に接合により一体化される。積層ゴム体は、円柱状、角柱状、楕円柱 状等のいずれの形態であってもよいが、橋脚を支持する際には、角柱状が好まし く、ビル等の建物を支持する際には、円柱状が好ましい。

【００１０】 直線及び回転方向位置保持手段が下部構造物と下部の取付板との間に介在され ている場合、積層ゴム支承装置は、下部構造物と下部の取付板との間に配されて 、アンカーボルト等により下部構造物に固定される基板を更に具備して構成して もよい。基板を具備している場合、一方では、下部の取付板に形成された凹所又 は貫通孔に係合し、他方では、基板に形成された凹所又は貫通孔に係合した係合 駒を具備して直線及び回転方向位置保持手段を構成しても又は基板又は下部の取 付板に形成された凹所又は貫通孔に係合し、下部の取付板又は基板に取り付けら れた係合突起を具備して直線及び回転方向位置保持手段を構成してもよい。

【００１１】 下部構造物と下部の取付板との間に直線及び回転方向位置保持手段が介在され ている場合には、直線方向位置保持手段は、上部構造物と上部の取付板との間に 介在される。ソールプレートが上部構造物と上部の取付板との間に配されて、ボ ルト等により上部構造物に固定される例の場合、直線方向位置保持手段は、一方 では、上部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合し、他方では、ソールプ レートに形成された凹所又は貫通孔に係合した係合駒を具備して構成されるか又 は上部の取付板又はソールプレートに形成された凹所又は貫通孔に係合し、ソー ルプレート又は上部の取付板に取り付けられた係合突起を具備して構成されても よい。更に、直線方向位置保持手段は、直線及び回転方向位置保持手段と同等の 機能を発揮するために、上部構造物に対する積層ゴム体の水平面内での直線方向 に関する相対位置の保持に加えて、当該上部構造物に対する積層ゴム体の水平面 内での回転方向に関する相対位置の保持をも行うように、係合駒を複数個若しく は係合突起を複数個又は少なくとも一個の係合駒と少なくとも一個の係合突起と の組み合わせを具備していてもよい。すなわち、直線及び回転方向位置保持手段 を、上部構造物と上部の取付板との間及び下部構造物と下部の取付板との間の両 方に介在させて、積層ゴム支承装置を構成してもよい。

【００１２】 直線及び回転方向位置保持手段は、上記に代えて、上部構造物と上部の取付板 との間に介在されていてもよい。この場合であって、かつ上部構造物と上部の取 付板との間に配されて、ボルト等により上部構造物に固定されるソールプレート を更に具備している積層ゴム支承装置の場合には、一方では、上部の取付板に形 成された凹所又は貫通孔に係合し、他方では、ソールプレートに形成された凹所 又は貫通孔に係合した係合駒を具備して直線及び回転方向位置保持手段を構成し ても、上部の取付板又はソールプレートに形成された凹所又は貫通孔に係合し、 ソールプレート又は上部の取付板に取り付けられた係合突起を具備して直線及び 回転方向位置保持手段を構成してもよい。

【００１３】 直線及び回転方向位置保持手段が上部構造物と上部の取付板との間に介在され ている場合には、直線方向位置保持手段は、下部構造物と下部の取付板との間に 介在される。この場合、下部構造物と下部の取付板との間に配されて、アンカー ボルト等により下部構造物に固定される基板を更に具備している積層ゴム支承装 置では、直線方向位置保持手段は、一方では、下部の取付板に形成された凹所又 は貫通孔に係合し、他方では、基板に形成された凹所又は貫通孔に係合した係合 駒を具備していても、基板又は下部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合 し、下部の取付板又は基板に取り付けられた係合突起を具備していてもよい。

【００１４】 なお、直線及び回転方向位置保持手段は、係合駒のみを複数個若しくは係合突 起のみを複数個又は少なくとも一個の係合駒と少なくとも一個の係合突起との組 み合わせを具備していてもよい。また、直線方向位置保持手段並びに直線及び回 転方向位置保持手段の係合駒又は係合突起は、積層ゴム体とも係合させてもよく 、特に厚肉の補強板を積層ゴム体が具備する場合、係合駒又は係合突起を、対応 の厚肉の補強板に形成された凹所又は貫通孔に係合させるとよい。

【００１５】 また本考案は、積層ゴム体を貫通して、場合により、更に上部及び下部の取付 板のうちの少なくとも一つを貫通して配された鉛プラグを更に具備していてもよ く、純粋鉛で通常形成される鉛プラグは、積層ゴム体の中心に一個だけ配しても よく、これに代えて又はこれと共に積層ゴム体の中心の周りに少なくとも積層ゴ ム体を貫通して複数個を配してもよい。

【００１６】

【考案の実施の形態】

次に本考案及び本考案の実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて詳 細に説明する。なお、本考案はこれら実施例に何等限定されないのである。

【００１７】

【実施例】

図１及び図２において、上部構造物としての橋桁Ａと橋桁Ａを支持する下部構 造物としての橋脚（基礎）Ｂの間に配されて、橋桁Ａを免震支持する本例の積層 ゴム支承装置１は、補強層２と高減衰ゴムからなるゴム層３とを交互に積層して なる積層ゴム体４と、積層ゴム体４の上下面５及び６にそれぞれ固着されて配さ れ、それぞれ鋼板からなる上部及び下部の取付板７及び８と、橋桁Ａに対する積 層ゴム体４の水平面内での直線方向に関する相対位置の保持を行うべく、橋桁Ａ と上部の取付板７との間に介在された直線方向位置保持手段９と、橋脚Ｂに対す る積層ゴム体４の水平面内での直線方向と回転方向とに関する相対位置の保持を 行うべく、橋脚Ｂと下部の取付板８との間に介在された直線及び回転方向位置保 持手段１０と、橋桁Ａと上部の取付板７との間に配されて、ボルト等により橋桁 Ａに固定されるソールプレート１１と、橋脚Ｂと下部の取付板８との間に配され て、アンカーボルト等により橋脚Ｂに固定される基板１２とを具備している。

【００１８】 補強層２は、薄肉鋼板からなる複数の補強板１５と、複数の補強板１５を間に して、ゴム層３の上下面に形成された凹所１６及び１７に設けられた厚肉鋼板か らなる上部及び下部の補強板１８及び１９とを具備している。取付板７は、複数 のボルト２１により補強板１８に、取付板８は、複数のボルト２２により補強板 １９にそれぞれ固着されている。これにより、積層ゴム支承装置１のローリング （垂直平面内の揺動）に際し、積層ゴム体４から取付板７が浮き上がったり、取 付板８から積層ゴム体４が浮き上がったりすることが阻止されている。ゴム層３ は、補強層２の外周縁をも覆って配されている。

【００１９】 直線方向位置保持手段９は、一方では、上部の取付板７の貫通孔２５に挿通さ れて当該取付板７に係合し、他方では、ソールプレート１１の凹所２６に挿入さ れて当該ソールプレート１１に係合した上部の係合駒２７を具備しており、本例 の係合駒２７は、補強板１８に形成された凹所２８にも挿入されて係合している 。

【００２０】 直線及び回転方向位置保持手段１０は、一方では、下部の取付板８に形成され た二個の貫通孔３１及び３２に挿通されて当該取付板８に係合し、他方では、基 板１２に形成された二個の凹所３３及び３４に挿入されて当該基板１２に係合し た二個の係合駒３５及び３６を具備している。係合駒３５及び３６はそれぞれ、 補強板１９に形成された二個の凹所３７及び３８にも挿入されて係合している。

【００２１】 本例の積層ゴム支承装置１は橋桁Ａを支持するために用いられ、下部の二個の 係合駒３５及び３６が、橋軸方向Ａに対して直交する方向において、積層ゴム体 ４の中心Ｏに対称に設けられている。上部の係合駒２７は、積層ゴム体４の中心 Ｏに配されている。なお、下部の取付板８は、複数のボルト４１により基板１２ に取り付けられており、橋桁Ａ、ソールプレート１１及び上部の取付板７のそれ ぞれは、複数のボルト４２により相互に固定されている。

【００２２】 以上の積層ゴム支承装置１では、橋桁Ａが揺れて水平面内であって橋軸方向Ａ に交差する方向に橋桁Ａが揺動しても、二個の係合駒３５及び３６が下部の取付 板８と基板１２との間に配されているため、仮に、ボルト４１が緩んでいて基板 １２と取付板８とのボルト４１による相互固定が不十分である場合にも、基板１ ２に対する取付板８の水平面内での直線方向の相対位置は勿論のこと、基板１２ に対する取付板８の中心Ｏの周り（水平面内での回転方向）での相対位置は維持 される。しかも、係合駒２７が上部の取付板７とソールプレート１１との間に配 されているため、仮に、ボルト４２が緩んでいて上部の取付板７とソールプレー ト１１とのボルト４２による相互固定が不十分である場合にも、上部の取付板７ に対するソールプレート１１の水平面内での直線方向の相対位置も維持される。 したがって、橋桁Ａ及び橋脚Ｂに対する積層ゴム体４の相対位置も初期設定位置 に保持されて、積層ゴム体４による減衰効果を所定に得ることができ、橋桁Ａに 対する支持も不安定になることがない。

【００２３】 積層ゴム支承装置１では、減衰効果を効果的に得るためには、通常、ゴム層３ に上記のように高減衰ゴムを用いるが、これに代えて又はこれと共に図３及び図 ４に示すように、積層ゴム体４を貫通して鉛プラグ５１を配して、積層ゴム支承 装置１ａを構成してもよい。積層ゴム支承装置１ａでは、四個の鉛プラグ５１が 用いられているが、一個でもまた二個以上でもよいのはもちろんである。鉛プラ グ５１はそれぞれ、積層ゴム体４に形成された貫通孔５２に圧入して設けられて いる。なお、鉛プラグ５１が用いられる場合には、ゴム層３は、多くの場合、高 減衰ゴムに代えて通常の天然ゴムで形成される。

【００２４】 鉛プラグ５１を具備した積層ゴム支承装置１ａでは、更なる振動減衰効果を期 待することができる。また、積層ゴム体４の中心Ｏを囲んで本例のように複数個 配することにより、橋桁の水平面内での揺動に際して、効果的に鉛プラグ５１の 減衰機能を利用することができる。

【００２５】 前記例では係合駒３５及び３６を用いて直線及び回転方向位置保持手段１０を 構成した積層ゴム支承装置１及び１ａであるが、これに代えて、図５に示すよう に、下部の補強板１９の凹所３７及び３８にそれぞれ挿入され、下部の取付板８ の貫通孔３１及び３２をそれぞれ貫通して下部の取付板８にそれぞれ係合し、基 板１２に一体的に形成されて取り付けられた二個の係合突起６１及び６２を具備 して直線及び回転方向位置保持手段２０ａを構成してもよい。直線及び回転方向 位置保持手段２０ａでも上記と同様の効果を得ることができ、しかも、基板１２ に一体的に形成された係合突起６１及び６２であるため、組み付けを簡単に行い 得る場合がある。

【００２６】 なお、基板１２とは別体の係合突起６１及び６２を準備して、これを基板１２ に溶接等により接合して一体化して取り付けてもよい。更に、図１から図５に示 す係合駒２７に代えて、係合突起６１及び６２と同様の係合突起をソールプレー ト１１に形成して、係合駒２７と同様な作用を行わせてもよい。

【００２７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、上部構造物及び下部構造物に対して積層ゴム体 を常に初期位置に保持することができ、初期の減衰効果を長期に亘って維持し得 、上部構造物を長期に亘って確実に支持し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の好ましい一実施例の断面説明図であ
る。

【図２】図１に示すＩＩ−ＩＩ線断面説明図である。

【図３】本考案の好ましい他の実施例の断面説明図であ
る。

【図４】図３に示すＩＶ−ＩＶ線断面説明図である。

【図５】本考案の好ましい更に他の実施例の断面説明図
である。

【符号の説明】

１ 積層ゴム支承装置 ２ 補強層 ３ ゴム層 ４ 積層ゴム体 ７、８ 取付板 ９ 直線方向位置保持手段 １０ 直線及び回転方向位置保持手段

Claims (22)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部構造物とこの上部構造物を支持する
   下部構造物との間に配されて、上部構造物を免震支持す
   る積層ゴム支承装置であって、補強層とゴム層とを交互
   に積層してなる積層ゴム体と、この積層ゴム体の上面に
   取り付けられた上部の取付板と、積層ゴム体の下面に取
   り付けられた下部の取付板と、上部構造物に対する積層
   ゴム体の少なくとも水平面内での直線方向に関する相対
   位置の保持及び下部構造物に対する積層ゴム体の少なく
   とも水平面内での直線方向に関する相対位置の保持のう
   ちの一方の保持を行うべく、上部構造物と上部の取付板
   との間及び下部構造物と下部の取付板との間のうちの一
   方の間に介在された直線方向位置保持手段と、上部構造
   物に対する積層ゴム体の水平面内での直線方向と回転方
   向とに関する相対位置の保持及び下部構造物に対する積
   層ゴム体の水平面内での直線方向と回転方向とに関する
   相対位置の保持のうちの一方の保持を行うべく、上部構
   造物と上部の取付板との間及び下部構造物と下部の取付
   板との間のうちの他方の間に介在された直線及び回転方
   向位置保持手段とを具備している積層ゴム支承装置。
2. 【請求項２】 直線及び回転方向位置保持手段は、下部
   構造物と下部の取付板との間に介在されている請求項１
   に記載の積層ゴム支承装置。
3. 【請求項３】 下部構造物と下部の取付板との間に配さ
   れて、アンカーボルト等により下部構造物に固定される
   基板を更に具備している請求項１又は２に記載の積層ゴ
   ム支承装置。
4. 【請求項４】 直線及び回転方向位置保持手段は、一方
   では、下部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合
   し、他方では、基板に形成された凹所又は貫通孔に係合
   した係合駒を具備している請求項３に記載の積層ゴム支
   承装置。
5. 【請求項５】 直線及び回転方向位置保持手段は、基板
   又は下部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合
   し、下部の取付板又は基板に取り付けられた係合突起を
   具備している請求項３又は４に記載の積層ゴム支承装
   置。
6. 【請求項６】 直線方向位置保持手段は、上部構造物と
   上部の取付板との間に介在されている請求項１から５の
   いずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
7. 【請求項７】 上部構造物と上部の取付板との間に配さ
   れて、ボルト等により上部構造物に固定されるソールプ
   レートを更に具備している請求項１から６のいずれか一
   項に記載の積層ゴム支承装置。
8. 【請求項８】 直線方向位置保持手段は、一方では、上
   部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合し、他方
   では、ソールプレートに形成された凹所又は貫通孔に係
   合した係合駒を具備している請求項７に記載の積層ゴム
   支承装置。
9. 【請求項９】 直線方向位置保持手段は、上部の取付板
   又はソールプレートに形成された凹所又は貫通孔に係合
   し、ソールプレート又は上部の取付板に取り付けられた
   係合突起を具備している請求項７又は８に記載の積層ゴ
   ム支承装置。
10. 【請求項１０】 直線方向位置保持手段は、上部構造物
    に対する積層ゴム体の水平面内での直線方向に関する相
    対位置の保持に加えて、当該上部構造物に対する積層ゴ
    ム体の水平面内での回転方向に関する相対位置の保持を
    も行うように、係合駒を複数個若しくは係合突起を複数
    個又は少なくとも一個の係合駒と少なくとも一個の係合
    突起との組み合わせを具備している請求項１から９のい
    ずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
11. 【請求項１１】 直線及び回転方向位置保持手段は、上
    部構造物と上部の取付板との間に介在されている請求項
    １に記載の積層ゴム支承装置。
12. 【請求項１２】 上部構造物と上部の取付板との間に配
    されて、ボルト等により上部構造物に固定されるソール
    プレートを更に具備している請求項１１に記載の積層ゴ
    ム支承装置。
13. 【請求項１３】 直線及び回転方向位置保持手段は、一
    方では、上部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係
    合し、他方では、ソールプレートに形成された凹所又は
    貫通孔に係合した係合駒を具備している請求項１２に記
    載の積層ゴム支承装置。
14. 【請求項１４】 直線及び回転方向位置保持手段は、上
    部の取付板又はソールプレートに形成された凹所又は貫
    通孔に係合し、ソールプレート又は上部の取付板に取り
    付けられた係合突起を具備している請求項１２又は１３
    に記載の積層ゴム支承装置。
15. 【請求項１５】 直線方向位置保持手段は、下部構造物
    と下部の取付板との間に介在されている請求項１及び１
    １から１４のいずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。
16. 【請求項１６】 下部構造物と下部の取付板との間に配
    されて、アンカーボルト等により下部構造物に固定され
    る基板を更に具備している請求項１５に記載の積層ゴム
    支承装置。
17. 【請求項１７】 直線方向位置保持手段は、一方では、
    下部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合し、他
    方では、基板に形成された凹所又は貫通孔に係合した係
    合駒を具備している請求項１６に記載の積層ゴム支承装
    置。
18. 【請求項１８】 直線方向位置保持手段は、基板又は下
    部の取付板に形成された凹所又は貫通孔に係合し、下部
    の取付板又は基板に取り付けられた係合突起を具備して
    いる請求項１６又は１７に記載の積層ゴム支承装置。
19. 【請求項１９】 直線及び回転方向位置保持手段は、係
    合駒を複数個若しくは係合突起を複数個又は少なくとも
    一個の係合駒と少なくとも一個の係合突起との組み合わ
    せを具備している請求項１から１８のいずれか一項に記
    載の積層ゴム支承装置。
20. 【請求項２０】 係合駒又は係合突起は、積層ゴム体に
    も係合している請求項４、５、８乃至１０、１３、１４
    及び１７乃至１９のいずれか一項に記載の積層ゴム支承
    装置。
21. 【請求項２１】 補強層は、複数の薄肉の補強板と、こ
    の複数の薄肉の補強板を間にして設けられた上部及び下
    部の厚肉の補強板とを具備しており、係合駒又は係合突
    起は、対応の厚肉の補強板に形成された凹所又は貫通孔
    に係合している請求項４、５、８乃至１０、１３、１４
    及び１７乃至２０のいずれか一項に記載の積層ゴム支承
    装置。
22. 【請求項２２】 積層ゴムを貫通して配された少なくと
    も一個の鉛プラグを更に具備した請求項１から２１のい
    ずれか一項に記載の積層ゴム支承装置。