JP3029745B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP3029745B2
JP3029745B2 JP29882092A JP29882092A JP3029745B2 JP 3029745 B2 JP3029745 B2 JP 3029745B2 JP 29882092 A JP29882092 A JP 29882092A JP 29882092 A JP29882092 A JP 29882092A JP 3029745 B2 JP3029745 B2 JP 3029745B2
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聡 北原
二男 塩崎
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Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラテンに対して接離
される印字ヘッドがプラテンに対し自動的に適正な位置
に保持されるようにしたラインサーマルプリンタ等のプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】ラインサーマルプリンタは、用紙の搬送
路に配置されたプラテンの上方に、このプラテンに接離
される印字ヘッドを設けており、この印字ヘッドの発熱
パターンを有するヘッドをプラテンに押付けることで、
プラテン上を送られる用紙に印字をするようになってい
る。
【0003】このようなプリンタにおいて、印字品質の
向上を図るためには、プラテンの軸方向に延びている印
字ヘッドを、プラテンに対して上下方向の傾きを生じる
ことなく平行に配置して、プラテンに対して印字ヘッド
が片当たり(印字ヘッドの一端部のみがプラテンに当た
り印字ヘッドの他端部がプラテンから浮き上がる状態)
とならないようにする必要がある。
【0004】そのため、従来は、プラテンの上方に印字
ヘッドを支持するヘッド取付け板を配置し、この取付け
板の長手方向両端部を、夫々支持軸を介してプリンタの
本体フレームに支持させるとともに、これら支持軸の内
の一方を偏心軸とすることで行われている。
【0005】この構成によると、偏心軸を回転させれ
ば、ヘッド取付け板を介して印字ヘッドの長手方向に沿
う一端側が上下に動かされるので、この印字ヘッドの先
端面がプラテンと平行となるように、印字ヘッドの姿勢
を調整できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来のプ
リンタでは、印字ヘッドの取付け姿勢を手作業によりプ
ラテンの傾きに適合するように調整しているので、この
現物合わせによる調整作業に手間を要しているのみなら
ず、手作業である故に調整後の印字ヘッドの姿勢、ひい
ては印字品質にばらつきが生じ易いという問題がある。
【0007】しかも、前記調整作業により印字ヘッドの
ヘッド先端面とプラテンとの平行度を得ても、その後の
プリンタの周囲温度その他の使用条件の変化などによ
り、プラテンおよびその他の各部品の膨張、収縮に伴い
プラテンと印字ヘッドとの取付け姿勢が個々に変化す
る。そして、このような変化に対して従来は何等の対策
も講じていないから、印字ヘッドとプラテンとの平行度
が経時的に徐々に失われてしまい、高い印字品質を長期
間にわたり維持するには定期的なメンテナンスが必要で
あるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、高い印字品質を得るため
の印字ヘッドとプラテンとの平行度を、人手を煩わすこ
となく自動的に調整できるとともに、メンテナンスフリ
ーを実現でき、しかも、印字ヘッドがプラテンに対して
接離する際の不要な動揺を少なくできるプリンタを得る
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のプリンタは、用紙の搬送路を有する本体フ
レームと、前記搬送路に配置されたプラテンと、相対向
する側壁を備えて前記本体フレームに支持されるととも
に、前記両側壁に前記プラテンの軸線と直交するととも
に用紙搬送方向と直交する方向に延びるガイド孔が夫々
設けられたヘッドユニット支えと、両端部が前記ガイド
孔に摺動自在に挿入されて前記ガイド孔の長手方向に移
動自在なヘッド取付け板、およびこの取付け板に固定さ
れた印字ヘッドを備える印字ヘッドユニットと、前記ヘ
ッドユニット支えを前記搬送路に沿う方向に動かして前
記プラテンの軸線と前記印字ヘッドの軸線とを一致させ
る位置調整手段と、前記印字ヘッドユニットの長手方向
の略中央部のみを、前記プラテンの軸線と直交するとと
もに用紙搬送方向に延びる枢軸を介してこの枢軸の軸回
り方向に回動可能に支持して、前記印字ヘッドを前記プ
ラテンに対して離したり所定の圧力で押付けたりする支
持機構とを具備したものである。
【0010】
【作用】前記プリンタの構成において、印字ヘッドをプ
ラテンに対して離したり所定の圧力で押付けたりする支
持機構が、印字ヘッドの長手方向の略中央部のみをプラ
テンの軸線と直交するとともに用紙搬送方向に延びる枢
軸を介してこの枢軸の軸回り方向に回動可能に支持され
ているから、印字ヘッドはプラテンに対して自由に回動
し得る。そのため、プラテンに傾きが生じた場合、印字
ヘッドはプラテンの傾きに追従するように自動的に回動
されて、この印字ヘッドとプラテンとの平行度が確保さ
れる。
【0011】また、本体フレームに支持されたヘッドユ
ニット支えは、位置調整手段によりプラテンの軸線と印
字ヘッドの軸線とが用紙の搬送方向に対して斜めに交差
したり平行にずれたりせずに一致するように位置を調整
され、そして、このユニット支えの両側壁のガイド孔と
これに挿入された印字ヘッドユニットのヘッド取付け板
の両端部との係合により、印字ヘッドユニットの印字ヘ
ッドをプラテンに対して適正な位置に位置決めするとと
もに、ガイド孔の長手方向、すなわち、プラテンの軸線
と直交するとともに用紙搬送方向と直交する方向に沿っ
て印字ヘッドユニットを移動自在に支持する。
【0012】そのため、ヘッドユニット支えは、支持機
構の動作に伴う印字ヘッドのプラテンに対する接離の際
に、搬送路上を移動される用紙の搬送方向に対して印字
ヘッドが斜めに交差したり平行にずれたりするように動
くことを妨げて、印字ヘッドユニットをプラテンとの適
正な位置関係に保持しつつ、プラテンに対して接離する
方向の移動をガイド孔により案内する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1〜図3において符号1は、ラインサーマル
プリンタの金属製本体フレームである。この本体フレー
ム1は、垂直に起立された支持壁2を備えている。
【0014】支持壁2には金属製のプラテン支持フレー
ム3が片持ち支持されている。このフレーム3は互いに
平行な左右一対の側壁3a,3bと、これらの両端部間
を一体につないだ上壁3cを備えており、一方の側壁3
bは支持壁2に固定されている。上壁3cは支持壁2に
沿って前後方向に水平に延びており、この壁3cは用紙
の搬送路の一部をなしている。図1および図3に示され
るように上壁3cには、その幅方向(用紙の搬送方向と
直交する方向)に延びる開口4が形成されている。
【0015】プラテン支持フレーム3にはプラテンロー
ラ5が回転自在に支持されている。このローラ5は、用
紙の搬送方向と直交する方向に沿って横置きに配置さ
れ、その回転軸5aが側壁3a,3b間に架設されてい
る。回転軸5aの一端部は支持壁2を貫通しており、こ
の端部には図示しないステッピングモータの回転力が供
給され、それによってプラテンローラ5が回転駆動され
るようになっている。
【0016】プラテンローラ5の上部は、開口4を通っ
て上壁3c上に突出され、換言すれば前記搬送路に配置
されていて、この搬送路上を送られる感熱式の用紙(図
示しない)の下面に接するようになっている。
【0017】プラテン支持フレーム3の上方には金属製
のヘッドユニット支え6が配置されている。このユニッ
ト支え6は、図5〜図7に示す第1支え板7と、図8に
示す第2支え板8とを備えている。
【0018】第1支え板7は、垂直な基板部9から水平
な渡し板部10を一体に折り曲げるとともに、この渡し
板部10の先端から垂直な連結片11を下方に向けて垂
直に折り曲げて形成されている。図4および図7に示さ
れるように基板部9は、第1部位9aと、これに対して
斜め上側に連なった第2部位9bとを有している。
【0019】第1部位9aには、水平方向(前記搬送路
の用紙搬送方向)に長い長孔12と、倒立L字状の通孔
13と、スリット状のガイド孔14と、軸連結孔15と
が夫々設けられている。ガイド孔14は、図4中矢印A
に示される前記搬送路の用紙搬送方向と直交する方向
で、しかも、プラテンローラ5の軸線A(図1および図
2参照)と直交する方向に延びている。第2部位9bに
は、水平方向に長い長孔16と、垂直方向に長い小判孔
状の調整孔17とが夫々設けられている。
【0020】第2支え板8は、連結片11に一対のねじ
18を介して固定されて基板部9と平行に設けられてい
る。ねじ18が通る孔19は、図8に示されるように水
平方向に長い長孔からなる。したがって、第2支え板8
は連結片11に対する取付け位置を図3および図4中矢
印B方向に調整可能である。
【0021】図8に示されるように第2支え板8には、
軸連結孔15と対向する軸連結孔19が設けられている
とともに、ガイド孔14と対向するスリット状のガイド
孔20が設けられている。ガイド孔20は前記搬送路の
用紙搬送方向(図4中矢印A)と直交する方向で、しか
も、プラテンローラ5の軸線A(図1および図2参照)
と直交する方向に延びている。
【0022】第1支え板7の基板部9と第2支え板8と
は、ヘッドユニット支え6の相対向する側壁をなすもの
であり、これらには、両端の小径部を軸連結孔15,1
9に挿入して連結軸22(図2参照)が横架されてい
る。連結軸22はその両端部に螺合されるねじ23の締
め付けにより取付けられて、ヘッドユニット支え6の剛
性を高めている。
【0023】前記構成のヘッドユニット支え6は取付け
金具24(図1および図2にのみ図示)を介して支持壁
2に片持ち支持されている。取付け金具24は支持壁2
に固定された取付けベース24aと、このベース24a
に連結されて段部24bを下部に有する支持プレート2
4cとを備えている。支持プレート24cは第1支え板
7の第2部位9bの第2支え板側の面に摺動自在に重な
って配置されるとともに、その段部24bは第2部位9
bの水平な下縁9b1(図1,図7参照)を下側から支持
している。なお、取付け金具24の構造および配置等は
第1支え板7の後述する位置調整の邪魔とならないよう
なっていることは勿論である。
【0024】前記のようにして支持壁2に取付けられた
ヘッドユニット支え6の第1,第2支え板7,8の下端
は、図1,図2,および図4に示されるようにプラテン
支持フレーム3の上壁3cから夫々離間寸法Cだけ上側
に離れている。なお、第1支え板7の下端は上壁3cに
接触させても良い。第2支え板8と上壁3cとの間の離
間寸法Cは、インクリボンD(図1参照)の出し入れに
適するように適当な値に定められている。
【0025】図4等に示されるように前記支持壁2には
軸状をなす第1,第2のガイド突起25,26が突設さ
れている。第1ガイド突起25は長孔12に挿入されて
いるとともに、第2ガイド突起26は長孔16に挿入さ
れており、これらの突起25,26は、ヘッドユニット
支え6の第1支え板7を支持し、この支え板7の図3中
矢印E方向に沿う移動を案内するようになっている。
【0026】支持壁2または取付けベース24aには調
整ナット28が回動可能に取付けられている。このナッ
ト28は、図4に示されるように六角形のナット頭部2
8aに、この中心から偏心したねじ軸28bを連結して
なる。ナット頭部28aは前記調整孔17を貫通し、ね
じ軸28bは支持壁2または取付けベース24aに螺合
されている。したがって、ナット頭部28aを回動させ
ることにより、この頭部28aと調整孔17との係合を
介して支持壁2に対する第1支え板7の位置が図3中矢
印E方向に調整されるようになっている。
【0027】前記ヘッドユニット支え6における矢印
,E方向の位置調整により、プラテンローラ5の軸線
Aに対し後述の印字ヘッド33の軸線F(図3参照)
が、用紙の搬送方向に対してずれている場合に、これら
の軸線A,Fを上方から見たときに一致させることがで
きる。
【0028】ヘッドユニット支え6には印字ヘッドユニ
ット31が支持されている。このユニット31は、金属
製のヘッド取付け板32と、この取付け板32に固定さ
れた印字ヘッド33とを備えている。ヘッド取付け板3
2はプラテンローラ5の軸方向に延びる平板であって、
印字ヘッド33の幅よりも長いとともに、その両端部3
2a,32bは夫々幅狭まに形成されている。このヘッ
ド取付け板32は、一端部32aを前記ガイド孔14に
摺動自在に挿入するとともに、他端部32bを前記ガイ
ド孔21に摺動自在に挿入して、ヘッドユニット支え6
の第1,第2支え板7,8にわたって支持されている。
【0029】両端部32a,32bの厚みはガイド孔1
4,21の幅よりも僅かに狭いとともに、幅はガイド孔
14,21の長さよりも短い。したがって、ヘッド取付
け板32はガイド孔14,21の長手方向に移動自在で
ある。さらに、ヘッド取付け板32の印字ヘッド33が
固定された面とは反対の面には、一端部32a側に寄せ
てストッパ突部34(図1,図2参照)が突設されてい
る。
【0030】印字ヘッド33には、端面形のラインサー
マルヘッドが採用され、これはプラテンローラ5の軸方
向に延びる箱状をなすヘッド本体35を備え、この本体
35の下面にはプラテンローラ5に接離されるヘッド端
部35aを有している。ヘッド端部35aには、図示し
ない発熱パターンが設けられている。
【0031】図1〜図3に示されるように印字ヘッドユ
ニット31は支持機構41を介して支持壁2に支持され
ている。支持機構41は、回動アームとしてのヘッド加
圧アーム42を備えている。このアーム42はプラテン
ローラ5の軸方向に延びていて、印字ヘッドユニット3
1を上下動させてプラテンローラ5に対して接離させる
ためのものである。
【0032】詳しくは、ヘッド加圧アーム42の一端部
42aはプラテンローラ5の上方に配置されており、こ
の部分の先端近傍に枢軸43を有している。枢軸43は
図3に示されるようにプラテンローラ5の軸線Aと直交
して水平方向に突出されている。この枢軸43は、ヘッ
ド取付け板32における印字ヘッド33の幅方向(長手
方向)中央に対応する位置に設けられたハブ44に嵌合
されて、印字ヘッドユニット31を支持している。
【0033】枢軸43とハブと44との間に設けられる
クリアランスにより、印字ヘッド33が固定されたヘッ
ド取付け板32は、枢軸43に対してその軸回り方向に
回動可能に枢支されているとともに、枢軸43の軸方向
に移動可能である。この軸方向移動により、印字ヘッド
ユニット31の前記矢印B,E方向の位置調整を可能に
している。
【0034】ヘッド加圧アーム42の他端部42bは、
前記通孔13および支持壁2に開口された通孔45(図
1参照)を通って、プラテン支持フレーム3とは支持壁
2を挟んだ反対側に導出されている。通孔45は前記通
孔13と対向しているとともに、これらの孔13,45
には印字ヘッド33に接続された電線(図示しない)も
通されるようになっている。
【0035】支持壁2には通孔45の近傍に位置してブ
ラケット46が固定されていて、このブラケット46に
ピボット軸47を介してヘッド加圧アーム42の他端部
42bが上下方向に回動可能に枢支されている。ピボッ
ト軸47は枢軸43と平行に設けられ、この軸47を中
心にヘッド加圧アーム42が回動されることで、印字ヘ
ッドユニット31がプラテンローラ5に対して上方から
接離されるようになっている。
【0036】前記ストッパ突部34は、図2に示される
ようにヘッド加圧アーム42が印字ヘッドユニット31
を持上げた際に、ヘッド加圧アーム42に下方から当っ
て、枢軸43の軸回り方向の回動のうち、ヘッド取付け
板32の他端部32bがプラテンローラ5に近付くよう
な回動を規制する。それにより、プラテンローラ5と印
字ヘッド35のヘッド端部35aとの間に、インクリボ
ンDを容易に出し入れできる隙間を確保するようになっ
ている。
【0037】ヘッド加圧アーム42の他端部42bは、
図3に示されるように板状をなす一対のブラケット部4
8a,48bを備えている。ブラケット部48a,48
bはピボット軸47の軸方向に間隔を存して配置されて
おり、その先端部間には係止軸49が架設されている。
図1および図2に示されるようにブラケット部48a,
48bの上方には、モータブラケット50が配置されて
いる。このブラケット50は支持壁2に対してプラテン
支持フレーム3とは反対側の面に固定されている。
【0038】モータブラケット50は、係止軸49の上
方に張出す係止片51を有し、これら係止軸49と係止
片51との間には引張りコイルスプリング52が掛け渡
されている。したがって、ヘッド加圧アーム42の他端
部42bは、コイルスプリング52のばね力で上向きに
引き上げられている。そのため、ヘッド加圧アーム42
はピボット軸47を支点として常に図1および図2中反
時計回りに付勢されており、印字ヘッド33のヘッド端
部35aがプラテンローラ5の周面に押付けられてい
る。
【0039】ヘッド加圧アーム42のブラケット部48
a,48bの間には、ローラ軸53を介してローラ54
が回転自在に支持されている。ローラ軸53は、ピボッ
ト軸47および係止軸49と平行であり、これらローラ
軸53およびローラ54は、ピボット軸47と係止軸4
9との間のスペースに収められている。ローラ54は、
印字ヘッドユニット31に対してヘッド加圧アーム42
の回動支点となるピボット軸47を挟んだ反対側に位置
されている。
【0040】図1および図2に示されるようにモータブ
ラケット50にはローラ軸53と平行な回転軸55が支
持され、この軸55にはカム56が固定されている。カ
ム56はローラ54の真上に位置されて、その周面(カ
ム面)はローラ54の周面に接触されている。カム56
の突部56aはローラ54を介してブラケット部48
a,48bをスプリング52のばね力に抗して下向きに
押圧するものであり、この押圧によりヘッド加圧アーム
42が回動されて、印字ヘッドユニット31がプラテン
ローラ5から離されるようになっている。モータブラケ
ット50にはローラ軸53を連動するモータ57が支持
されている。したがって、モータ57の動作に連動して
ヘッド加圧アーム42を回動させることができる。
【0041】前記一実施例の構成において、プラテンロ
ーラ5に対する印字ヘッド33の位置は、これらを上方
からみた時に、図3に示されるように印字ヘッド33の
軸線Fとプラテンローラ5の軸線Aとが一致されるよう
に調整される。この調整は、既述のようにナット28の
ナット頭部28aを回動させて、支持壁2に対する第1
支え板7の位置を図3中矢印E方向に移動させるととも
に、ねじ18の締付けにより第2支え板8を連結片11
に対する取付け位置を図3および図4中矢印B方向に移
動させることにより行われる。
【0042】この調整が済んだ状態で、用紙搬送時また
はリボンセット時等の際には、支持機構41のモータ5
7が動作されて、カム56の突部56aがローラ54の
周面を下方に押圧するので、図2に示されるように印字
ヘッド33がプラテンローラ5に押付けられた状態か
ら、ヘッド加圧アーム42がピボット軸47を中心に時
計回りに回動されて、図1に示されるように印字ヘッド
33がプラテンローラ5の上方に持ち上げられる。その
ため、印字ヘッド33とプラテンローラ5との間に、用
紙を通過させることができるとともに、インクリボンD
の出し入れを印字ヘッド33およびプラテンローラ5の
側方(図1中矢印G参照)から行うことができる。
【0043】また、印字の際には、支持機構41のモー
タ57が再び動作されて、カム56の突部56aがロー
ラ54の周面から外れるのでコイルスプリング52のば
ね力により、図1に示されるように印字ヘッド33がプ
ラテンローラ5の上方に離された状態から、ヘッド加圧
アーム42がピボット軸47を中心に反時計回りに回動
される。そのため、図2に示されるように印字ヘッド3
3がプラテンローラ5に上方から押付けられて、これら
の間に用紙およびインクリボンDが挟まれる。そして、
この状態において印字ヘッド33の印字動作が営まれ、
用紙に対し熱転写による印字が施される。
【0044】以上のようなヘッド加圧アーム42に回動
に伴う印字ヘッドユニット31のヘッドアップ動作およ
びヘッドダウン動作において、印字ヘッド33が固定さ
れたヘッド取付け板32は、その両端部32a,32b
の夫々を固定のヘッドユニッ支え6の垂直なガイド孔1
4,21に夫々案内されて移動する。
【0045】そのため、前記矢印B,E方向の位置調整
を可能とするためのクリアランスが、枢軸43とハブ4
4との間にあって枢軸43の軸方向に印字ヘッドユニッ
ト31が移動可能であるにも拘らず、このユニット31
がプラテンローラ5の軸線Aに対して平行に用紙搬送方
向にずれ動いたり、或いは上方から見たときに印字ヘッ
ドユニット31が前記軸線Aに対して斜めに交差するよ
うに傾けられることが防止される。
【0046】すなわち、印字ユニット33の不要な動揺
を抑制して、軸線A,Fが上方から見たときに一致した
状態を維持しつつ印字ヘッドユニット31のヘッドアッ
プ動作およびヘッドダウン動作を行わせることができ
る。そのため、プラテンローラ5に対して印字ヘッド3
3が常に適正な位置に保持されて、高品質の印字を行う
ことができる。
【0047】また、前記ラインサーマルプリンタの構成
において、プラテンローラ5の上方に位置された印字ヘ
ッドユニット31は、ヘッド加圧アーム42に対し枢軸
43の軸まわりに自由に回動し得るように支持されてい
る。そのため、プラテンローラ5が水平線に対して傾い
た状態でプラテン支持フレーム3に取付けられている場
合には、ヘッドダウン動作により印字ヘッドユニット3
1の印字ヘッド33が、ヘッド加圧アーム42を介して
プラテンローラ5に押付けられた時点で、まず、最初に
印字ヘッド33の長手方向一端がプラテンローラ5の一
端側部分に接触する。
【0048】そうすると、この接触に伴って、見掛け
上、プラテンローラ5の一端側部分が印字ヘッド33の
一端を押し上げるので、印字ヘッドユニット31が枢軸
43を支点にその軸回りに自然に回動されて、印字ヘッ
ド33の長手方向他端側が逆に下方へ変位される。
【0049】すなわち、プラテンローラ5の傾斜に追従
して印字ヘッドユニット31の姿勢が自動的に変化され
るから、そのヘッド先端部35aとプラテンローラ5と
の平行度が自然に確保されて、プラテンローラ5に対す
る印字ヘッド33の片当り現象を防止できる。
【0050】以上のようにして、プラテンローラ5と印
字ヘッド33との平行度を、人手を一切煩わすことなく
自動的に調整できるとともに、前記平行度にばらつきを
生じる恐れがないから、印字品質を高めることができ
る。しかも、プリンタの周囲温度や使用条件の変化によ
りプラテンローラ5等の取付け姿勢が変化したとして
も、その都度既述の自動調整作用により前記平行度を自
動的に維持できる。そのため、印字ヘッド33とプラテ
ンローラ5との平行度を頻繁に点検する必要がなく、メ
ンテナンスフリーを実現できる。
【0051】また、プラテンローラ5に対して印字ヘッ
ド33を適正位置に位置決めしている構造、つまり、ヘ
ッドユニット支え6、およびヘッド取付け板32は、イ
ンクリボンDが出し入れされる経路に対し上方に外れて
設けられているから、ヘッド取付け板32の両端部32
a,32bとガイド孔14,21とは常に嵌合状態を維
持できる。そのため、印字ヘッドユニット31のヘッド
アップ動作およびヘッドダウン動作における、印字ヘッ
ドユニット31に対するガイド作用を確実に行わせるこ
とができる。しかも、このガイド構造は、スリット状の
ガイド孔14,21にヘッド取付け板32の端部32
a,32bに挿入させるだけであるので、構成が簡単で
あるとともに、その精度も出し易いものである。
【0052】また、ヘッドユニット支え6に係合されて
プラテンローラ5に対して印字ヘッド33を位置決めす
るためのヘッド取付け板32の両端部32a,32b
は、印字ヘッド33のヘッド先端部35aの上方に位置
されていて、印字ヘッドユニット31のなかでヘッド先
端部35aが、搬送路としての上壁3cに最も近い部分
となっているから、インクリボンDを出し入れする際の
印字ヘッドユニット31のヘッドアップ動作において、
プラテンローラ5とヘッド先端部35aとの間の離間距
離を小さくできる。すなわち、支持機構41による印字
ヘッドユニット31の上昇ストロークを小さくできる。
【0053】そのため、ヘッドアップ動作に要する時間
を短くできるとともに、印字ヘッドユニット31の下降
ストロークも小さいので、ヘッドダウン動作に要する時
間も短くできる。したがって、インクリボンDの出し入
れと同じストロークで用紙搬送の際に営まれるヘッドア
ップ動作およびヘッドダウン動作に必要とする時間も短
く、短時間で紙送りができる。
【0054】また、支持機構41のモータ57の回転を
高めるなどによりヘッドアップの動作時間をさらに短く
する場合には、印字ヘッド33がプラテンローラ5に対
して平行な姿勢を保ったままでヘッドアップされないお
それが大となり、枢軸43の軸回り方向に印字ヘッドユ
ニット31が大きく動揺されることがある。しかし、仮
に、このような動揺を生じても、印字ヘッドユニット3
1のストッパ突部34がヘッド加圧アーム42に当たる
ことにより、前記揺動が速やかにおさめられる。
【0055】そして、この作用により、ヘッド取付け板
32の端部32b側に位置する印字ヘッド33の一端部
のみがプラテンローラ5に接するように傾く片当たり状
態となることがなく、印字ヘッド33はプラテンローラ
5に対して平行を保って上方に離されるから、リボンセ
ット作業の際に印字ヘッド33に邪魔されることを少く
して、容易に印字ヘッド33とプラテンローラ5との間
にインクリボンを挿入することができる。
【0056】しかも、印字ヘッドユニット31を一点で
吊り下げたヘッド加圧アーム42を回動させるカム5
6,モータ57,およびこれらの支持構造は、プラテン
ローラ5,印字ヘッドユニット31,およびヘッドユニ
ット支え6とは支持壁2を挟んだ反対側に配置されてい
るので、プラテンローラ5等が臨む搬送路としてのプラ
テン支持フレーム3の上壁3cの上方が広く開放され
る。そのため、インクリボンを出し入れする際に、邪魔
となることが少なく、インクリボンの出し入れの操作性
をさらに向上できる。
【0057】
【発明の効果】以上詳記したように本発明のプリンタに
おいては、支持機構に印字ヘッドの長手方向の略中央部
のみを用紙搬送方向にのびる枢軸の軸回り方向に回動可
能に支持した構成により、印字ヘッドが、プラテンの傾
きに追従して自動的に回動変位し、この印字ヘッドとプ
ラテンとの平行度が確保されるので、印字ヘッドとプラ
テンとの平行度を、人手を一切煩わすことなく調整でき
る。
【0058】そして、各部品の膨張、収縮によりプラテ
ンや印字ヘッドの取付け姿勢が個々に変化しても、その
都度、印字ヘッドの姿勢がプラテンに沿うように自動的
に調整されるので、印字ヘッドとプラテンとの平行度を
頻繁に点検する必要がなくなり、メンテナンスフリーを
実現できる。
【0059】その上、本体フレームに支持されたヘッド
ユニット支えを位置調整手段で動かしてプラテンと印字
ヘッドとの軸線を一致させるとともに、このヘッドユニ
ット支えの両側壁のガイド孔に、印字ヘッドユニットの
ヘッド取付け板の端部を摺動自在に挿入したから、印字
ヘッドユニットの印字ヘッドがプラテンに対して適正な
位置に位置決めされて、支持機構の動作に伴う印字ヘッ
ドのプラテンに対する接離の際に、用紙の搬送方向に対
して印字ヘッドが用紙搬送方向に平行もしくは斜めに交
差するように動くことが妨げられる。そのため、印字ヘ
ッドが1点で回動可能に支持されているにも拘らず、印
字ヘッドをプラテンに対して適正な位置に押付けること
ができる。従って、高い印字品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るラインサーマルプリン
タの印字ヘッドユニットがプラテンローラから離された
状態を一部断面して示す正面図。
【図2】同実施例に係る印字ヘッドユニットがプラテン
ローラに押し付けられた状態を示す正面図。
【図3】同実施例に係るラインサーマルプリンタを一部
切欠して示す平面図。
【図4】同実施例に係るラインサーマルプリンタを示す
側面図。
【図5】同実施例に係るヘッドユニット支えの第1支え
板の構成を示す正面図。
【図6】図5に示された第1支え板の構成を示す平面
図。
【図7】図5に示された第1支え板の構成を示す側面
図。
【図8】同実施例に係るヘッドユニット支えの第2支え
板の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1…本体フレーム 3c…プラテン支持フレームの上壁(搬送路)、 5…プラテンローラ(プラテン)、 6…ヘッドユニット支え、 8…第2支え板(側壁)、 9…基板部(側壁)、12、16…長孔(調整手段)、 14,21…ガイド孔、17…調整孔(調整手段)、 25、26…ガイド突起(調整手段)、 28…調整ナット(調整手段)、 31…印字ヘッドユニット、 32…ヘッド取付け板、 32a,32b…端部、 33…印字ヘッド、 41…支持機構、 43…枢軸、 44…ハブ、 A…プラテンローラの軸線 E…印字ヘッドの軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の搬送路を有する本体フレームと、 前記搬送路に配置されたプラテンと、 相対向する側壁を備えて前記本体フレームに支持される
    とともに、前記両側壁に前記プラテンの軸線と直交する
    とともに用紙搬送方向と直交する方向に延びるガイド孔
    が夫々設けられたヘッドユニット支えと、 両端部が前記ガイド孔に摺動自在に挿入されて前記ガイ
    ド孔の長手方向に移動自在なヘッド取付け板、およびこ
    の取付け板に固定された印字ヘッドを備える印字ヘッド
    ユニットと、前記ヘッドユニット支えを前記搬送路に沿う方向に動か
    して前記プラテンの軸線と前記印字ヘッドの軸線とを一
    致させる位置調整手段と、 前記 印字ヘッドユニットの長手方向の略中央部のみを、
    前記プラテンの軸線と直交するとともに用紙搬送方向に
    延びる枢軸を介してこの枢軸の軸回り方向に回動可能に
    支持して、前記印字ヘッドを前記プラテンに対して離し
    たり所定の圧力で押付けたりする支持機構とを具備した
    プリンタ。
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