JP3028768B2 - ブラシレスdcモータ駆動制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスdcモータ駆動制御方法およびその装置

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JP3028768B2
JP3028768B2 JP8014563A JP1456396A JP3028768B2 JP 3028768 B2 JP3028768 B2 JP 3028768B2 JP 8014563 A JP8014563 A JP 8014563A JP 1456396 A JP1456396 A JP 1456396A JP 3028768 B2 JP3028768 B2 JP 3028768B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/10Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブラシレスDCモ
ータ駆動制御方法およびその装置に関し、さらに詳細に
いえば、ブラシレスDCモータの電機子コイルに誘起さ
れた誘起電圧に基づいて、回転子と固定子との相対的に
位置を表す位置信号を検出して、その位置信号に基づい
て、電機子コイルの電圧パターンを制御するブラシレス
DCモータ駆動制御方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラシレスDCモータ駆動制御装
置としては、特公平5−72197号公報に記載のもの
がある。このブラシレスDCモータ駆動制御装置は、図
13に示すように、複数極の永久磁石を有する回転子7
0と、3相Y結線された電機子コイル71a,71b,
71cを有する固定子71と、前記電機子コイル71
a,71b,71cに並列状態で3相Y結線された抵抗
72a,72b,72cからなる抵抗回路72と、前記
電機子コイル71a,71b,71cに対する回転子7
0の相対的な回転位置を検出する回転位置検出器73
と、前記回転位置検出器73からの回転子70の回転位
置を表す位置信号を受けて、電機子コイル71a,71
b,71cに対する電圧パターンを切り換えるマイクロ
コンピュータ(以下、マイコンと略称する)74と、前
記マイコン74からのスイッチング信号を受けて、電機
子コイル71a,71b,71cの電圧パターンを切り
換え制御する転流制御信号を出力するベース駆動回路7
5と、前記ベース駆動回路75からの転流制御信号を受
けて、電機子コイル71a,71b,71cの電圧パタ
ーンを切り換えるインバータ部80とを有している。
【0003】前記インバータ部80は、直流電源76の
正極側にスイッチ77を介してそれぞれ接続された3つ
のトランジスタ80a,80b,80cと、直流電源7
6の負極側にそれぞれ接続された3つのトランジスタ8
0d,80e,80fとから構成されている。前記トラ
ンジスタ80a,80dのコレクタを互いに接続し、前
記トランジスタ80b,80eのコレクタを互いに接続
し、前記トランジスタ80c,80fのコレクタを互い
に接続している。前記トランジスタ80a,80dの互
いに接続された部分にU相の電機子コイル71aを接続
し、前記トランジスタ80b,80eの互いに接続され
た部分にV相の電機子コイル71bを接続し、前記トラ
ンジスタ80c,80fの互いに接続された部分にW相
の電機子コイル71cを接続している。そして、前記ベ
ース駆動回路75からの転流制御信号を前記各トランジ
スタ80a〜80fのベースにそれぞれ入力している。
【0004】また、前記回転位置検出器73は、前記抵
抗回路72の中性点の電圧VMと、電機子コイル71
a,71b,71cの中性点の電圧VNとが入力され、
前記抵抗回路72の中性点と、電機子コイル71a,7
1b,71cの中性点との電位差を表す電位差信号VM
Nを出力する差動増幅器81と、前記差動増幅器81か
らの電位差信号VMNを受けて、その電位差信号VMN
を積分する積分器82と、前記積分器82からの電位差
信号VMNを積分した積分信号を受けて、位置信号を出
力する零クロスコンパレータ83とを有している。ま
た、コンパレータ84は、前記電機子コイル71cの両
端が入力端子にそれぞれ接続され、誘起電圧EWの極性
を表す信号をマイコン74に出力する。
【0005】前記構成のブラシレスDCモータ駆動制御
装置において、インバータ部80からの各U相、V相、
W相のモータ端子電圧をVU,VV,VW、電機子コイ
ル71a,71b,71cの各U相、V相、W相の誘起
電圧をEU,EV,EWとすると、抵抗回路72の中性
点の電圧VMと電機子コイル71a,71b,71cの
中性点の電圧VNとは、 VM=(1/3)(VU+VV+VW) VN=(1/3){(VU−EU)+(VV−EV)+
(VW−EW)} となる。したがって、前記抵抗回路72の中性点と電機
子コイル71a,71b,71cの中性点との電位差を
表す電位差信号VMNは、 VMN=VM−VN=(1/3)(EU+EV+EW) となり、電機子コイル71a,71b,71cの誘起電
圧をEU,EV,EWの和に比例する。
【0006】前記電機子コイル71a,71b,71c
の誘起電圧をEU,EV,EWは、120deg毎に位
相の異なる台形状の波形となり、電位差信号VMNは、
誘起電圧をEU,EV,EWに対して3倍の基本波周波
数成分を有する略三角波となる。この電位差信号VMN
の三角波のピーク点が電圧パターンの切り換え点とな
る。前記積分器82は、差動増幅器81からの電位差信
号VMNを積分して、略正弦波状の積分信号∫VMNd
tを出力する。そして、前記零クロスコンパレータ83
は、積分信号∫VMNdtのゼロクロス点を検出して、
位置信号をマイコン74に出力する。すなわち、この電
位差信号VMNのピーク点は、回転速度によって振幅が
変動するため、電位差信号VMNを積分して、ゼロクロ
ス点を検出するようにしているのである。前記位置信号
は、前記固定子71の電機子コイル71a,71b,7
1cに対する回転子70の相対的な位置を示すものであ
る。次に、前記マイコン74は、零クロスコンパレータ
83からの位置信号を受けて、ベース駆動回路75にス
イッチング信号を出力する。前記ベース駆動回路75
は、マイコン74からのスイッチング信号を受けて、前
記インバータ部80の各トランジスタ80a〜80fの
ベースに転流制御信号を出力する。そして、前記インバ
ータ部80の各トランジスタ80a〜80fは順次オン
オフして、電機子コイル71a,71b,71cに対す
る電圧パターンを切り換える。
【0007】こうして、前記ブラシレスDCモータは、
電機子コイル71a,71b,71cの誘起電圧をE
U,EV,EWより回転子70の回転位置を表す位置信
号を出力して、インバータ部80は、その位置信号によ
って電機子コイル71a,71b,71cの電圧パター
ンの切り換えを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ブラシ
レスDCモータ駆動制御装置により駆動制御されるブラ
シレスDCモータを用いて、圧縮機のようなトルクの変
動幅が大きい負荷を駆動したとき、ブラシレスDCモー
タの性能を十分に発揮すれば、圧縮機に要求される運転
エリア(図14参照)内での運転が可能である。ところ
が、前記ブラシリスDCモータ駆動制御装置は、運転周
波数が高いほど、また負荷が大きくモータ電流が大きい
ほど回転子の位置検出が困難になり、そのブラシレスD
Cモータの性能を十分に発揮できないため、最大効率で
モータを運転できないという問題がある。しかも、前記
回転子の位置検出が困難になると、最悪の場合、トルク
不足のためにモータが脱調するという問題がある。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、脱調を防止するとともに、最大効率で運
転できるブラシレスDCモータ駆動制御方法およびその
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のブラシレスD
Cモータ駆動制御方法は、複数極の磁石を有する回転子
と、3相Y結線に接続された電機子コイルを有する固定
子とを有するブラシレスDCモータを駆動制御すべく、
前記電機子コイルに対して並列状態で抵抗回路を3相Y
結線しておき、前記電機子コイルの中性点と前記抵抗回
路の中性点との電位差を表す電位差信号を検出し、その
電位差信号に基づいて、回転位置検出手段によって、前
記回転子と前記固定子との相対的な回転位置を検出し
て、回転位置に応じてレベルが切り換わる位置信号を出
力し、この回転位置検出手段の前記位置信号に基づい
て、インバータ部によって、前記電機子コイルの電圧パ
ターンを切り換えるブラシレスDCモータ駆動制御装置
において、前記電位差信号、または前記電位差信号を積
分して得た積分信号を受けて、正極側、負極側の何れか
一方のみで前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定
しこの判定結果に基づいて、前記信号のレベルが前記目
標値になるように、前記位置信号から電圧パターンを切
り換えるまでの時間を調整し、もしくは電圧を調整する
方法である。
【0011】請求項2のブラシレスDCモータ駆動制御
装置は、複数極の磁石を有する回転子と、3相Y結線に
接続された電機子コイルを有する固定子と、前記電機子
コイルに対して並列状態で3相Y結線された抵抗回路
と、前記電機子コイルの中性点と前記抵抗回路の中性点
との電位差を表す電位差信号を検出し、その電位差信号
に基づいて、前記回転子と前記固定子との相対的な回転
位置を検出して、回転位置に応じて毎にレベルが切り換
わる位置信号を出力する回転位置検出手段と、この回転
位置検出手段の前記位置信号に基づいて、前記電機子コ
イルの電圧パターンを切り換えるインバータ部とを備え
るブラシレスDCモータ駆動制御装置において、前記電
位差信号、または前記電位差信号を積分して得た積分信
号を受けて、正極側、負極側の何れか一方のみで前記信
号のレベルが目標値以上か否かを判定するレベル判定手
段と、前記レベル判定手段の判定結果に基づいて、前記
信号のレベルが前記目標値になるように、前記位置信号
から電圧パターンを切り換えるまでの時間を調整し、も
しくは電圧を調整する補正手段とを有するものである。
【0012】請求項3のブラシレスDCモータ駆動制御
装置は、前記レベル判定手段として、絶対値が互いに異
なる正負の電源電圧が印加されてあり、比較電圧の絶対
値が大きい側でのみ前記信号のレベルが目標値以上か否
かを判定し、比較電圧の絶対値が小さい側で前記判定結
果のリセットを行うものを採用している。請求項4のブ
ラシレスDCモータ駆動制御装置は、前記レベル判定手
段として、絶対値が互いに異なる正負の電源電圧が印加
されてあるとともに、一方の比較電圧を強制的に変更す
る比較電圧変更手段を有しており、他方の比較電圧での
み前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定し、一方
の変更された比較電圧で前記判定結果のリセットを行う
ものを採用している。
【0013】
【作用】請求項1のブラシレスDCモータ駆動制御方法
であれば、複数極の磁石を有する回転子と、3相Y結線
に接続された電機子コイルを有する固定子とを有するブ
ラシレスDCモータを駆動制御すべく、前記電機子コイ
ルに対して並列状態で抵抗回路を3相Y結線しておき、
前記電機子コイルの中性点と前記抵抗回路の中性点との
電位差を表す電位差信号を検出し、その電位差信号に基
づいて、回転位置検出手段によって、前記回転子と前記
固定子との相対的な回転位置を検出して、回転位置に応
じてレベルが切り換わる位置信号を出力し、この回転位
置検出手段の前記位置信号に基づいて、インバータ部に
よって、前記電機子コイルの電圧パターンを切り換える
に当って、前記電位差信号、または前記電位差信号を積
分して得た積分信号を受けて、正極側、負極側の何れか
一方のみで前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定
しこの判定結果に基づいて、前記信号のレベルが前記目
標値になるように、前記位置信号から電圧パターンを切
り換えるまでの時間を調整し、もしくは電圧を調整する
のであるから、前記電位差信号または積分信号のレベル
を判定する目標値を所望の効率のときの信号のレベルに
設定することによって、ブラシレスDCモータを任意の
効率で運転できる。
【0014】また、この場合において、前記レベル判定
手段が、前記信号のレベルが目標値以上か否かを、正極
側、負極側の何れか一方のみで行うのであるから、正極
側、負極側の双方について目標値を正確に設定すること
が殆ど不可能であるにも拘らず、該当する側の目標値の
みを正確に設定することにより、ブラシレスDCモータ
を正確に任意の効率で運転することができる。
【0015】したがって、前記該当する側の目標値を最
大効率のときの信号のレベルに設定することにより、ブ
ラシレスDCモータを正確に最大効率で運転することが
できる。請求項2のブラシレスDCモータ駆動制御装置
であれば、前記回転位置検出手段は、前記電機子コイル
の中性点と前記抵抗回路の中性点との電位差を表す電位
差信号を検出するとともに、その電位差信号に基づい
て、複数極の磁石を有する回転子と前記固定子との相対
的な回転位置を検出して、回転位置に応じてレベルが切
り換わる位置信号を出力する。そして、前記レベル判定
手段により、前記電位差信号、または前記電位差信号を
積分して得た積分信号のレベルが目標値以上か否かを判
定し、この判定結果に基づいて、前記補正手段は、前記
信号のレベルが前記目標値になるように、前記位置信号
から電圧パターンを切り換えるまでの時間を調整し、も
しくは電圧を調整する。そして、前記補正手段からの位
相補正された電圧パターン信号または電圧が調整された
電圧パターン信号に基づいて、前記インバータは電機子
コイルの電圧パターンを切り換える。
【0016】したがって、前記電位差信号または積分信
号のレベルを判定する目標値を所望の効率のときの信号
のレベルに設定することによって、ブラシレスDCモー
タを任意の効率で運転できる。また、この場合におい
て、前記レベル判定手段が、前記信号のレベルが目標値
以上か否かを、正極側、負極側の何れか一方のみで行う
のであるから、正極側、負極側の双方について目標値を
正確に設定することが殆ど不可能であるにも拘らず、該
当する側の目標値のみを正確に設定することにより、ブ
ラシレスDCモータを正確に任意の効率で運転すること
ができる。
【0017】したがって、前記該当する側の目標値を最
大効率のときの信号のレベルに設定することにより、ブ
ラシレスDCモータを正確に最大効率で運転することが
できる。請求項3のブラシレスDCモータ駆動制御装置
であれば、前記レベル判定手段として、絶対値が互いに
異なる正負の電源電圧が印加されてあり、比較電圧の絶
対値が大きい側でのみ前記信号のレベルが目標値以上か
否かを判定し、比較電圧の絶対値が小さい側で前記判定
結果のリセットを行うものを採用しているので、信号の
レベルの絶対値が、絶対値が大きい側の比較電圧以上で
あると判定された場合には、必ず信号のレベルの絶対値
が、絶対値が小さい側の比較電圧以上であると判定され
るので、確実に判定信号をリセットすることができるほ
か、請求項2と同様の作用を達成することができる。
【0018】請求項4のブラシレスDCモータ駆動制御
装置であれば、前記レベル判定手段として、絶対値が互
いに異なる正負の電源電圧が印加されてあるとともに、
一方の比較電圧を強制的に変更する比較電圧変更手段を
有しており、他方の比較電圧でのみ前記信号のレベルが
目標値以上か否かを判定し、一方の変更された比較電圧
で前記判定結果のリセットを行うものを採用しているの
で、他方の比較電圧で信号のレベルが目標値以上である
と判定された場合には、比較電圧変更手段によって比較
電圧を強制的に変更することによって確実に判定信号を
リセットすることができるほか、請求項2と同様の作用
を達成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。図1はこの発明のブラ
シレスDCモータ駆動制御装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。このブラシレスDCモータ駆動制御装置
は、複数極の永久磁石を有する回転子10と、3相Y結
線された電機子コイル1a,1b,1cを有する固定子
1とからなるブラシレスDCモータを駆動制御するため
のものである。そして、このブラシレスDCモータ駆動
制御装置は、前記電機子コイル1a,1b,1cに並列
状態で3相Y結線された抵抗2a,2b,2cからなる
抵抗回路2と、前記電機子コイル1a,1b,1cに対
する回転子10の相対的な回転位置を検出する回転位置
検出器3と、前記回転位置検出器3からの回転子10の
回転位置を表す位置信号を受けて、電機子コイル1a,
1b,1cに対する電圧パターンを切り換えるマイクロ
コンピュータ(以下、マイコンと略称する)4と、前記
マイコン4からのスイッチング信号を受けて、電機子コ
イル1a,1b,1cの電圧パターンを切り換え制御す
る転流制御信号を出力するベース駆動回路5と、前記ベ
ース駆動回路5からの転流制御信号を受けて、電機子コ
イル1a,1b,1cの電圧パターンを切り換えるイン
バータ部20とを有している。
【0020】前記回転位置検出器3は、反転入力端子に
抵抗回路2の中性点の電圧VMを入力するとともに、非
反転入力端子にグランドGNDを接続し、出力端子と反
転入力端子との間に抵抗R2とコンデンサC1とを並列
に接続した増幅器IC1と、前記増幅器IC1の出力端
子に抵抗R3を介して反転入力端子が接続され、非反転
入力端子に抵抗R4を介してグランドGNDが接続され
るとともに、出力端子と反転入力端子との間に抵抗R5
を接続した増幅器IC2と、前記増幅器IC2の出力端
子に反転入力端子が接続され、非反転入力端子に抵抗R
6を介してグランドGNDが接続されるとともに、出力
端子と反転入力端子との間に抵抗R7を接続した増幅器
IC3とを有している。
【0021】前記増幅器IC1、抵抗R2、コンデンサ
C1で差動増幅器21と積分手段としての積分器22の
両方を兼ねる構成をしている。また、前記増幅器IC
2、抵抗R3,R4,R5で反転増幅器23を構成し、
前記増幅器IC3、抵抗R6,R7で零クロスコンパレ
ータ24を構成している。そして、前記電機子コイル1
a,1b,1cの中性点は、グランドGNDを介して増
幅器IC1の非反転入力端子に接続されているので、差
動増幅器21(積分器22)は、抵抗回路2の中性点の
電圧VMと電機子コイル1a,1b,1cの中性点の電
圧VNとの電位差を表す電位差信号VMNを検出すると
ともに、電位差信号VMNを積分して、積分信号∫VM
Ndtを出力する。
【0022】また、前記ブラシレスDCモータ駆動制御
装置は、回転位置検出器3の積分器22からの積分信号
∫VMNdtを受けて、レベル検出信号をマイコン4に
出力するレベル検出器6を備えている。このレベル検出
器6は、図2に示すように、回転位置検出器3の積分器
22からの積分信号∫VMNdtを増幅器IC4の反転
入力端子に接続するとともに、増幅器IC4の非反転入
力端子を抵抗R8を介してグランドGNDに接続し、増
幅器IC4の出力端子と非反転入力端子とをフォトカプ
ラPC1の発光部PC1aと抵抗R9とをこの順に直列
に介して接続している。なお、R10はプルアップ抵抗
である。また、フォトカプラPC1は、強電部と弱電部
との間の電気的絶縁を確保したままでレベル検出信号を
マイコン4に供給するためのものであり、フォトカプラ
PC1の受光部PC1bと抵抗R11とを直列に接続
し、この接続点の信号をマイコン4に供給している。前
記増幅器IC4、抵抗R8,R9でヒステリシス特性を
有するヒステリシスコンパレータを構成している。さら
に、前記増幅器IC4には、互いに絶対値が異なる直流
電圧+V1,−V2(ただし、|V1|>|V2|)が印加
されている。
【0023】前記インバータ部20は、図13に示すイ
ンバータ部80と同様の構成であるから、詳細な説明を
省略する。前記マイコン4は、図3に示すように、図1
に示す回転位置検出器3からの位置信号が外部割込端子
を介して接続された位相補正タイマT1と、上記位置信
号を受けて、電機子コイル1a,1b,1cの電圧パタ
ーンの周期を測定する周期測定タイマT2と、周期測定
タイマT2からの測定されたタイマ値を受けて、そのタ
イマ値から電機子コイル1a,1b,1cの電圧パター
ンの周期を演算して、周期を表す周期信号を出力する周
期演算部41と、周期演算部41からの周期信号を受け
て、その周期から位相補正角に相当するタイマ値を演算
して、位相補正タイマT1にタイマ値設定信号を出力す
るタイマ値演算部42とを有している。さらに、前記マ
イコン4は、位相補正タイマT1からの割込信号IRQ
を受けて、電圧パターン信号を出力するインバータモー
ド選択部43と、周期演算部41からの周期信号を受け
て、回転速度を演算して現在速度信号を出力する速度演
算部44と、速度演算部44からの現在速度と外部から
の速度指令信号とを受けて、電圧指令信号を出力する速
度制御部45と、前記回転位置検出器3からの位置信号
とレベル検出器6からのレベル検出信号とを受けて、位
相補正指令信号をタイマ値演算部42に出力するレベル
判定部51と、インバータモード選択部43からの電圧
パターン信号と速度制御部45からの電圧指令信号を受
けて、スイッチング信号を出力するPWM(パルス幅変
調)部52とを有している。なお、前記位相補正タイマ
T1、周期測定タイマT2、周期演算部41、タイマ値
演算部42で位相補正手段を構成している。また、前記
レベル検出器6、レベル判定部51でレベル判定手段を
構成している。
【0024】前記の構成において、ブラシレスDCモー
タが位置検出に従って駆動されているとき、電機子コイ
ル1a,1b,1cの各U相、V相、W相の誘起電圧E
U,EV,EWは、図4中(A)〜(C)に示すよう
に、120deg毎に位相の異なる台形状の波形とな
る。そして、図1に示す回転位置検出器3の増幅器IC
1は、反転入力端子に入力された抵抗回路2の中性点の
電圧VMと、増幅器IC1の非反転入力端子に入力され
た電機子コイル1a,1b,1cの中性点の電圧VNと
の電位差を表す電位差信号VMN{図4中(D)参照}
を検出するとともに、その電位差信号を積分して、積分
信号∫VMNdt{図4中(E)参照}を出力する。こ
の積分信号∫VMNdtは、回転周波数の3倍の周波数
の略正弦波形となる。そして、前記反転増幅器23は、
増幅器IC2の反転入力端子に入力された積分信号∫V
MNdtを所定の振幅に増幅し、その増幅された積分信
号∫VMNdtのゼロクロスを零クロスコンパレータ2
4で検出し、位置信号{図4中(F)参照}を出力す
る。
【0025】次に、前記回転位置検出器3からの位置信
号は、マイコン4の外部割込端子から周期測定タイマT
2に入力される。そして、この周期測定タイマT2は、
位置信号のリーディングエッジからトレイリングエッジ
までの期間とトレイリングエッジからリーディングエッ
ジまでの期間とを測定して、測定されたタイマ値を出力
する。前記周期測定タイマT2からのタイマ値を表す信
号を受けて、周期演算部41は、電機子コイル1a,1
b,1cの電圧パターンの周期を求める。すなわち、前
記位置信号のトレイリングエッジからリーディングエッ
ジまでの期間とリーディングエッジからトレイリングエ
ッジまでの期間は、60deg毎に繰り返され、測定さ
れた各期間のタイマ値を6倍することによって、前記電
圧パターンの1周期分のタイマ値を求めるのである。
【0026】そして、前記周期演算部41からの周期を
表す周期信号を受けて、タイマ値演算部42はタイマ値
設定信号を出力する。このタイマ値演算部42からのタ
イマ値設定信号を受けて、位相補正タイマT1は、位置
信号から電圧パターンを切り換えるまでの時間を経時す
る。すなわち、前記位相補正タイマT1は、カウントが
終了するとインバータモード選択部43に割込信号IR
Qを出力し、インバータモード選択部43は、位相補正
された電圧パターン信号「図4中(I)〜(N)参照}
をPWM部52に出力するのである。そして、PWM部
52は、スイッチング信号を図1に示すベース駆動回路
5に出力して、ベース駆動回路5はインバータ部20に
転流制御信号を出力すると、インバータ部20の各トラ
ンジスタ20a〜20fはそれぞれオンオフする。な
お、図4中(H)の位置信号番号は、説明を容易にする
ために、位置信号の1周期分に対して0〜5の番号を割
り当てたものである。また、図4中(P)に示すインバ
ータモードは、インバータモード選択部43において選
択された電圧パターン信号{図4中(I)〜(N)参
照}に対応するように0〜5の番号を割り当てたもので
ある。
【0027】次いで、この発明の最も要旨とする、図2
に示すレベル検出器6についてさらに詳細に説明する。
このようなレベル検出器を構成する場合には、一般的
に、増幅器IC4には、互いに絶対値が等しく、かつ極
性が逆の電源電圧を印加することになる。この場合にお
けるヒステリシスコンパレータの等価回路は、コンパレ
ータHigh(コンパレータ出力がハイ)の場合に、図
5中(A)に示すように、正極の電源電圧を抵抗R8,
R9,R10で分圧して正極の比較電圧を得、コンパレ
ータLow(コンパレータ出力がロー)の場合に、図5
中(B)に示すように、負極の電源電圧をコンパレータ
内のトランジスタ、フォトカプラPC内のダイオード、
抵抗R9,R8で分圧して負極の比較電圧を得ることに
なる。しかし、前記抵抗、トランジスタ、ダイオードに
は精度のばらつきが存在するので、例えば、正極の比較
電圧を正確に設定すべく抵抗の値を設定したとしても、
負極の比較電圧をも正確に設定できているという保証は
全くなく、負極の比較電圧にかなりのばらつきが生じる
ことが一般的である。
【0028】具体的には、インバータ電圧の位相の変動
に伴なうモータ効率の変動、積分信号レベルの変動が図
7に示すように知られているので、正極の比較電圧がE
1に設定され、負極の比較電圧がE2に設定された場合
(両比較電圧が正確に設定された場合)には、図6中
(A)に示すように、積分信号∫VMNdtの絶対値が
一方の比較電圧の絶対値よりも大きくなった場合に、必
ず他方の比較電圧の絶対値よりも大きくなり、図6中
(B)に示すように、増幅器IC4からの出力信号Sl
evが反転する。この場合には、レベル判定部51にお
いて、積分信号∫VMNdtが小さくなるように、イン
バータ出力電圧の位相を遅れ方向に調整すべく位相補正
指令信号をタイマ値演算部42に出力する。逆に、図6
中(A)に示すように、積分信号∫VMNdtの絶対値
が一方の比較電圧の絶対値よりも小さくなった場合に、
必ず他方の比較電圧の絶対値よりも小さくなり、図6中
(B)に示すように、増幅器IC4からの出力信号Sl
evが反転しない。この場合には、レベル判定部51に
おいて、積分信号∫VMNdtが大きくなるように、イ
ンバータ出力電圧の位相を進み方向に調整すべく位相補
正指令信号をタイマ値演算部42に出力する。
【0029】したがって、両比較電圧E1,E2が正確
に設定されていれば、上記の動作を行うことにより、ブ
ラシレスDCモータを所望の効率、好ましくは最大の効
率で運転することができる。しかし、実際には、コンパ
レータHighの場合とコンパレータLowの場合とで
は等価回路が互いに異なり、両比較電圧E1,E2を同
時に正確に設定することは到底不可能である。例えば、
図8中(A)に示すように、比較電圧E1が正確に設定
されており、比較電圧E2が精度のばらつきに起因して
E2´(|E2´|>|E2|)になった場合には、積分信
号∫VMNdtの絶対値が一方の比較電圧E1の絶対値
よりも大きくなった場合であっても、必ずしも他方の比
較電圧E2´の絶対値よりも大きくない場合があり、図
8中(B)に示すように、増幅器IC4からの出力信号
Slevが反転しなくなってしまう。このため、積分信
号∫VMNdtの振幅が大きくなり、モータ効率が悪化
してしまう。
【0030】しかし、この実施態様におけるレベル検出
器6は、増幅器IC4に与える正極の電源電圧の絶対値
が負極の電源電圧の絶対値よりも大きく設定されている
(例えば、負極の電源電圧が、入力波形の最大振幅幅の
1.05倍から正極の電源電圧の絶対値の0.95倍ま
での所定の絶対値、具体的には、例えば正極の電極電圧
+15Vに対して負極の電源電圧−12Vに設定されて
いる)ので、正極側の比較電圧E1が正確に設定された
場合には、図9中(A)に示すように、負極側の比較電
圧E2の絶対値が比較電圧E1の絶対値よりも小さくな
る。したがって、図9中(B)に示すように、正極側の
比較電圧E1に基づいてレベル検出を行い、負極側の比
較電圧E2に基づいて増幅器IC4の出力信号Slev
を反転(リセット)することにより、積分信号∫VMN
dtが比較電圧E1を越えたか否かの判定を正確に行う
ことができる。
【0031】ここで、前記積分器22とレベル検出器6
における精度(ばらつき)は、抵抗回路2の抵抗の精度
を2%、それ以外の抵抗の精度を1%、コンデンサの精
度を5%、電源電圧の精度を5%とすれば、積分器22
の精度が8%、コンパレータHighの場合におけるレ
ベル検出器6の精度が1%、電源電圧の精度が5%にな
り、全体としてみた場合の精度が14%になる。図10
は全体のばらつきに対するモータ効率の変化を示す図で
あり、14%のばらつきが存在する場合には、モータ効
率が著しく低下することが分かる。しかし、例えば、レ
ベル検出器6において、先ず、抵抗R8を決定し、次い
で、図5中(A)に示す等価回路が実現されるようにY
結線されてなる抵抗回路2に電圧を印加し、この状態に
おいて、比較電圧E1が所定の値になるように抵抗R9
をトリミングする。この処理を行うことにより、電源電
圧のばらつきによる影響を抑制することができる。ま
た、積分器22において、先ず、抵抗R2を設定し、抵
抗回路2の抵抗の1つ2aに交流電圧を印加し、積分信
号∫VMNdtが所定の値になるように抵抗2aをトリ
ミングする。この処理を行うことにより、コンデンサC
1のばらつきによる影響を抑制することができる。抵抗
回路2の他の抵抗2b,2cについても同様にしてトリ
ミングを行う。
【0032】積分回路22およびレベル検出器6の双方
に対して上記の処理を行うことにより、全体としてのば
らつきを5%にまで抑制することができ、この結果、ば
らつきに起因するモータ効率の低下を大幅に抑制するこ
とができる。ただし、負極の電源電圧の絶対値を正極の
電源電圧の絶対値よりも大きく設定し、負極側の比較電
圧E2に基づいてレベル判定を行い、正極側の比較電圧
E1に基づいて増幅器IC4の出力信号Slevを反転
させるようにしてもよいことはもちろんである。
【0033】図11はレベル検出器6の他の実施態様を
示す電気回路図である。この実施態様が図2の実施態様
と異なる点は、マイコン4からの出力を第2フォトカプ
ラPC2を通して増幅器IC4の非反転入力端子に供給
した点のみである。この実施態様においては、例えば、
図12に示すように、正極側の比較電圧E1に基づいて
レベル検出を行った後、マイコン4からの出力を第2フ
ォトカプラPC2を通して増幅器IC4の非反転入力端
子に供給することにより、負極側の比較電圧E2の絶対
値を小さくし、または負極側の比較電圧E2を正極側の
値にし、これによって増幅器IC4の出力信号Slev
を反転させることができる。なお、マイコン4は、零ク
ロスコンパレータ24からの位置信号を受けて所定の処
理を行うようにしているのであるから、この位置信号を
受けてから所定時間が経過した時点で前記出力を出力す
ることは可能である。ここで、マイコン4の該当する機
能と第2フォトカプラPC2とで比較電圧変更手段を構
成している。
【0034】以上のように、何れの実施態様を採用した
場合であっても、積分器22、レベル検出器6を構成す
る部品のばらつきに起因するモータ効率の低下を大幅に
抑制することができる。なお、以上には、電圧を固定し
ておいて、インバータ電圧の位相を調整することによっ
てモータ効率を制御する場合について説明したが、イン
バータ電圧の位相を固定しておいて、電圧を変化させる
ことによりモータ効率を制御することも可能である。ま
た、積分信号に代えて、電位差信号をそのまま採用する
ことも可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、正極側、負極側の双
方について目標値を正確に設定することが殆ど不可能で
あるにも拘らず、該当する側の目標値のみを正確に設定
することにより、ブラシレスDCモータを正確に任意の
効率で運転することができるという特有の効果を奏す
る。
【0036】請求項2の発明は、正極側、負極側の双方
について目標値を正確に設定することが殆ど不可能であ
るにも拘らず、該当する側の目標値のみを正確に設定す
ることにより、ブラシレスDCモータを正確に任意の効
率で運転することができるという特有の効果を奏する。
請求項3の発明は、確実に判定信号をリセットすること
ができるほか、請求項2と同様の効果を奏する。
【0037】請求項4の発明は、確実に判定信号をリセ
ットすることができるほか、請求項2と同様の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブラシレスDCモータ駆動制御装置
の一実施例を示すブロック図である。
【図2】積分器とレベル検出器の構成を示す電気回路図
である。
【図3】マイコンの構成を示すブロック図である。
【図4】ブラシレスDCモータ駆動制御装置の各部の信
号波形を示す図である。
【図5】レベル検出器の等価回路図である。
【図6】理想的な比較電圧と積分信号との関係、および
レベル検出器の出力信号を示す図である。
【図7】インバータ電圧の位相の変動に伴なうモータ効
率の変動、積分信号レベルの変動を示す図である。
【図8】負極側がばらついた比較電圧と積分信号との関
係、およびレベル検出器の出力信号を示す図である。
【図9】図2の実施態様における比較電圧と積分信号と
の関係、およびレベル検出器の出力信号を示す図であ
る。
【図10】積分器、レベル検出器の全体のばらつきに対
するモータ効率の変化を示す図である。
【図11】レベル検出器の他の実施態様を示す電気回路
図である。
【図12】図11の実施態様における比較電圧と積分信
号との関係、およびレベル検出器の出力信号を示す図で
ある。
【図13】従来のブラシレスDCモータ駆動制御装置を
示すブロック図である。
【図14】ブラシレスDCモータの運転周波数とトルク
との関係における圧縮機の運転エリアを示す図である。
【符号の説明】
1 固定子 1a,1b,1c 電機子コイル 2 抵抗回路 3 回転位置検出器 4 マイコン 6 レベル検出器 10 回転子 20 インバータ部 PC2 第2フォトカプラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−245982(JP,A) 特開 平7−337079(JP,A) 特開 昭61−189185(JP,A) 特開 平4−101695(JP,A) 特開 昭62−217892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数極の磁石を有する回転子(10)
    と、3相Y結線に接続された電機子コイル(1a)(1
    b)(1c)を有する固定子(1)とを有するブラシレ
    スDCモータを駆動制御すべく、前記電機子コイル(1
    a)(1b)(1c)に対して並列状態で抵抗回路
    (2)を3相Y結線しておき、前記電機子コイル(1
    a)(1b)(1c)の中性点と前記抵抗回路(2)の
    中性点との電位差を表す電位差信号を検出し、その電位
    差信号に基づいて、回転位置検出手段(3)によって、
    前記回転子(10)と前記固定子(1)との相対的な回
    転位置を検出して、回転位置に応じてレベルが切り換わ
    る位置信号を出力し、この回転位置検出手段(3)の前
    記位置信号に基づいて、インバータ部(20)によっ
    て、前記電機子コイル(1a)(1b)(1c)の電圧
    パターンを切り換えるブラシレスDCモータ駆動制御装
    置において、 前記電位差信号、または前記電位差信号を積分して得た
    積分信号を受けて、正極側、負極側の何れか一方のみで
    前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定しこの判定
    結果に基づいて、前記信号のレベルが前記目標値になる
    ように、前記位置信号から電圧パターンを切り換えるま
    での時間を調整し、もしくは電圧を調整することを特徴
    とするブラシレスDCモータ駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 複数極の磁石を有する回転子(10)
    と、3相Y結線に接続された電機子コイル(1a)(1
    b)(1c)を有する固定子(1)と、前記電機子コイ
    ル(1a)(1b)(1c)に対して並列状態で3相Y
    結線された抵抗回路(2)と、前記電機子コイル(1
    a)(1b)(1c)の中性点と前記抵抗回路(2)の
    中性点との電位差を表す電位差信号を検出し、その電位
    差信号に基づいて、前記回転子(10)と前記固定子
    (1)との相対的な回転位置を検出して、回転位置に応
    じてレベルが切り換わる位置信号を出力する回転位置検
    出手段(3)と、この回転位置検出手段(3)の前記位
    置信号に基づいて、前記電機子コイル(1a)(1b)
    (1c)の電圧パターンを切り換えるインバータ部(2
    0)とを備えるブラシレスDCモータ駆動制御装置にお
    いて、 前記電位差信号、または前記電位差信号を積分して得た
    積分信号を受けて、正極側、負極側の何れか一方のみで
    前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定するレベル
    判定手段(6)と、 前記レベル判定手段(6)の判定結果に基づいて、前記
    信号のレベルが前記目標値になるように、前記位置信号
    から電圧パターンを切り換えるまでの時間を調整し、も
    しくは電圧を調整する補正手段とを有することを特徴と
    するブラシレスDCモータ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記レベル判定手段(6)は、絶対値が
    互いに異なる正負の電源電圧が印加されてあり、比較電
    圧の絶対値が大きい側でのみ前記信号のレベルが目標値
    以上か否かを判定し、比較電圧の絶対値が小さい側で前
    記判定結果のリセットを行う請求項2に記載のブラシレ
    スDCモータ駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記レベル判定手段(6)は、絶対値が
    互いに異なる正負の電源電圧が印加されてあるととも
    に、一方の比較電圧を強制的に変更する比較電圧変更手
    段(4)(PC2)を有しており、他方の比較電圧での
    み前記信号のレベルが目標値以上か否かを判定し、一方
    の変更された比較電圧で前記判定結果のリセットを行う
    請求項2に記載のブラシレスDCモータ駆動制御装置。
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