JP3028411U - 多数爪の加工物把持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械加工における加工物の把持に関して、大
小多様な大きさの加工物の把持、把持圧力による加工物
の変形の防止、爪交換回数の減少による段取り時間の短
縮とそれに伴う従来の爪コストの削減等を可能にする多
数爪の加工物把持装置を提供する。 【構成】 チャック３に、多数の溝が規則的に施された
ベース１を取り付け、そのベース１の溝に爪２をセット
しその爪２で加工物６を把持することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、機械加工の加工物の把持において、７個以上の爪を用いることに より、大小多様なサイズの加工物の把持、把持圧力による加工物の変形の防止、 爪交換回数の減少による段取り時間の短縮とそれに伴う従来の爪コストの削減を 可能にする多数爪の加工物把持装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、加工物の把持には図４並びに図５に示すように２個から６個の爪、（図 ４，図５は３個）を用いて行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには、次のような欠点があった。 （イ）加工物の大きさが変わる度に爪も交換しなけれはならない。 （ロ）加工物を把持する爪の数が少ないため加工物が把持圧力によって変形しや すい。 （ハ）爪交換に時間がかかる。 （ニ）加工物の大きさに応じて、爪の種類も揃えなければならない。 本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

チャック３にベース１を取り付ける。そして、爪２を取り付ける。 本考案は、以上のような構成から成る多数爪の加工物把持装置である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

爪２を加工物６の大きさに合わせてスライドさせ、ボルト４とナット５で締め 付ける。そして、必要に応じ加工物の形状にあわせて爪を成形し、加工物６を把 持する。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 （イ）チャック３は従来使用しているものを利用し、それに合わせて作成した多 数の溝が規則的に施されたベース１を取り付ける。 （ロ）ベース１に施された溝に爪２をはめこむ。 （ハ）加工物６の大きさより少し小さめに爪２をスライドさせてセットし、ボル ト４とナット５で締め付ける。 このとき、ベース１及び爪２に目盛りなどを施しておくとスライドさせる場合 に爪２全体に出入りの不揃いがなくなる。 （ニ）加工物６の大きさに合わせて爪２を成形し、加工物６を把持する。 本案は以上のような構成で、これを使用する場合は、従来の爪の使用方法と同 様に、チャック３を開閉させることにより、加工物６を把持したり、取り外した りする。

【０００７】

【考案の効果】

爪が自由にスライドするので、加工物の大小を問わず爪を交換することなく把 持することができる。また、パイプのような肉厚の薄い加工物でも多数の爪で把 持しているので、加工物が把持圧力による変形を起こしにくい。そして、従来の ような、爪交換にかかる時間の短縮が可能となり、さらに、従来のように、加工 物の大きさに応じて爪の種類を揃える必要がなくなり、コストの削減も実現でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の使用状態を表す説明図である。

【図３】本考案の使用状態を表す説明図である。

【図４】従来の使用状態を表す説明図である。

【図５】従来の使用状態を表す説明図である。

【符号の説明】

１ ベース ２ 爪 ３ チャック ４ ボルト ５ ナット ６ 加工物

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【手続補正書】

【提出日】平成８年２月２０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 多数爪の加工物把持装置

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チャック３にベース１を取り付け、爪２
   を取り付けた、多数爪の加工物把持装置