JP3028003B2 - 自動露出制御装置 - Google Patents

自動露出制御装置

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JP3028003B2
JP3028003B2 JP4001737A JP173792A JP3028003B2 JP 3028003 B2 JP3028003 B2 JP 3028003B2 JP 4001737 A JP4001737 A JP 4001737A JP 173792 A JP173792 A JP 173792A JP 3028003 B2 JP3028003 B2 JP 3028003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設定露出値を中心に露
光ごとに露出値を変えて複数駒の露光を行なうカメラの
自動露出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同一の被写体に対して、露光ごとに露出
値を変えて複数駒の露光を行ない、でき上がった複数枚
の写真から最適な露出で撮影されたものを選択できるカ
メラの自動露出制御装置が知られている(例えば、特公
昭54−26893号公報参照)。いわゆるオートブラ
ケット撮影と呼ばれる機能を備えたこの種のカメラの自
動露出制御装置では、まず被写体を測光し、その測光結
果に基づいて露出値を算出する。そして、算出された露
出値を基準として、例えば、1段アンダーな露出値,基
準露出値,1段オーバーな露出値と、撮影ごとに基準露
出値を中心に所定量だけ露出値を変え、3駒の連続撮影
を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主要被写体
が静止している場合は、撮影画面内の主要被写体の大き
さは変化しないので、主要被写体を含む被写界を測光し
て得られる測光値は、少なくとも数駒のオートブラケッ
ト撮影期間中は変化しない。従って、カメラ側の露出値
を露光ごとにずらし、基準露出値を中心にアンダーから
オーバーな露出値の複数駒の写真が得られる。
【0004】一方、主要被写体が移動していてカメラに
近づくかまたは遠ざかる場合には、撮影画面内の主要被
写体の大きさが時々刻々変化するので、主要被写体を含
む被写界を測光して得られる測光値も変化する。すなわ
ち、ある時点で得られた測光値に基づいて露出値を算出
し、この露出値に基づいてオートブラケット撮影を行な
うと、露光時には主要被写体の撮影画面内の大きさが測
光時と異なり、基準露出値自体が実際の露光時の適正露
出値からずれている可能性が高い。つまり、従来のカメ
ラの自動露出制御装置では、移動被写体に対してオート
ブラケット撮影を行なうと、得られた数駒の連続写真
は、主要被写体の移動方向によってアンダー側またはオ
ーバー側に露出がずれてしまい、基準露出を中心にして
アンダーおよびオーバーな露出の写真が得られないおそ
れがある。
【0005】本発明の目的は、被写体の移動にともなう
露出変化を補正して、基準露出値を中心に露光ごとに露
出値をずらして複数駒の連続撮影を行なう自動露出制御
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、連続撮
影の駒数と、これらの撮影駒ごとの露出補正量とを設定
する設定手段80と、撮影レンズの焦点調節状態を検出
する焦点検出手段40と、この焦点検出手段40による
現在および過去の焦点検出結果に基づいて、被写体の移
動にともなう撮影レンズによる被写体像面の移動速度を
検出する像面移動速度検出手段60aと、被写界を複数
の領域に分割して測光する分割測光手段30と、撮影画
面内に被写体像が占める領域を判定する被写体像領域判
定手段60bと、この被写体像領域判定手段60bの判
定結果と像面移動速度検出手段60aの検出結果とに基
づいて、露光時の分割測光手段30の各測光領域の重点
度を設定する測光領域重点度設定手段60cと、この測
光領域重点度設定手段60cによって設定された各測光
領域の重点度を考慮した分割測光手段30の測光値に基
づいて露出値を算出する露出値算出手段60dと、設定
手段80で設定された駒数の連続撮影時に、露出値算出
手段60dで算出された露出値に設定手段80で設定さ
れた撮影駒ごとの露出補正量を加えて撮影を行なう露出
制御手段70とを備え、これにより、上記目的を達成す
る。
【0007】
【作用】測光領域重点度設定手段60cにより、被写体
像領域判定手段60bの判定結果と像面移動速度検出手
段60aの検出結果とに基づいて露光時の分割測光手段
30の各測光領域の重点度が設定され、露出値算出手段
60dにより、設定された各測光領域の重点度を考慮し
た分割測光手段30の測光値に基づいて露出値が算出さ
れる。そして、露出制御手段70により、設定手段80
で設定された駒数の連続撮影時に、露出値算出手段60
dで算出された露出値に設定手段80で設定された撮影
駒ごとの露出補正量を加えて撮影が行なわれる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために各手段の符号に対応する実施例の要素
と同一の符号を用いたが、これにより本発明が実施例に
限定されるものではない。
【0009】
【実施例】図2は、本発明に係わる自動露出制御装置を
備えたカメラの全体構成図である。撮影レンズ構体10
のレンズ群11を通過した光束は、カメラボディ20の
メインミラー21で反射されピント面22で拡散された
後、ペンタプリズム23を通過してその一部が接眼レン
ズ24へ導かれ、他の一部は集光レンズ25を通過して
測光部30へ導かれる。測光部30は、図3に示すよう
に被写界を6つの領域P1〜P6に分割して測光を行な
うものであり、図4に示すように、各領域P1〜P6に
対応する6個の受光素子31a〜31fと、各受光素子
31a〜31fからの測光値に基づいて各領域における
輝度B1〜B6を演算する測光回路32とから成る。な
お、測光部30の測光領域の分割パターンは、上記実施
例に限定されない。
【0010】また、メインミラー21を通過した一部の
光束は、サブミラー26で反射して焦点検出装置40へ
導かれる。そして、被写体像を焦点検出レンズ群41に
よってイメージセンサ42上に結像させると、この被写
体像の光強度分布に対応した電気信号が発生し、デフォ
ーカス量演算部43が、この電気信号に基づいて撮影レ
ンズ群11による被写体像面とフィルム面との差に対応
するデフォーカス量Dfを算出する。なお、焦点検出装
置40で検出されたデフォーカス量Dfは、順次デフォ
ーカス量メモリ44へ格納される。
【0011】距離エンコーダ51はレンズ群11の繰り
出しに対して固有な信号を出力し、被写体までの距離、
すなわち撮影距離xを検出し、検出された撮影距離x
は、撮影距離メモリ52に格納される。撮影レンズ構体
10にはまた、レンズ群11の焦点距離fが格納された
焦点距離メモリ53も設けられている。制御部60は、
マイクロコンピュータおよびその周辺デバイスから成る
もので、輝度B1〜B6,デフォーカス量Df,焦点距
離fおよび撮影距離xを入力し、それらの値に基づいて
後述する手順により露光時の露出値を算出し、露出制御
部70を介して絞り71およびシャッター72を駆動す
る。また、オートブラケット設定ダイアル80は、一連
のオートブラケット撮影の枚数Nと、露光ごとの露出補
正のステップ段数Sとを設定するダイアルである。
【0012】図5,図6は、制御部60で実行される露
出値演算の処理手順を示すフローチャートであり、同図
により自動露出制御装置の動作を説明する。ステップS
1で、オートブラケット設定ダイアル80で設定された
撮影枚数Nと撮影駒ごとの露出補正のステップ段数Sと
を読み込む。例えば、撮影枚数Nが5、ステップ段数S
が0.5EVにそれぞれ設定された場合、測光部30の
測光値に基づき算出された露出値を、露光ごとに−1,
−0.5,0,+0.5,+1だけ補正して5駒のオー
トブラケット撮影が行なわれる。続くステップS2で、
一連のオートブラケット撮影時の撮影枚数をカウントす
るカウンタnをクリヤしてステップS3へ進む。
【0013】ステップS3で、メモリ44からデフォー
カス量Dfを、測光回路32から輝度B1〜B6を、メ
モリ53からレンズの焦点距離fを、メモリ52から撮
影距離xをそれぞれ読み込む。続くステップS4におい
て、現在および過去のデフォーカス量Dfに基づいて被
写体移動に伴うレンズ群11による被写体像面の移動速
度Voを検出する。なお、この被写体像面の移動速度検
出方法については、特開昭63−148218号公報な
どで公知であり説明を省略する。ステップS5で、被写
体像面移動速度Voの絶対値が限界速度VLより小さい
か否かを判別する。被写体像面移動速度Voの絶対値が
限界速度VLより小さい場合は、ステップS6以降で、
被写体像面移動速度Voと被写体像領域とに基づいて測
光領域を設定し、一方、被写体像面移動速度Voの絶対
値が限界速度VLより大きい場合は、図6のステップS
12以降で、被写体像面移動速度Voを考慮しない従来
の測光方式により測光領域を設定する。
【0014】ここで、後者の場合、被写体像面移動速度
Voを考慮しない従来の測光方式を採用するのは以下の
理由による。すなわち、被写体像面移動速度Voの絶対
値が限界速度VLより大きくなるのは、(1)それまで
の測距対象の被写体が測距フレームから外れ、測距対象
が別の被写体に変った時、(2)被写体が高速で移動し
ている時などが考えられるが、(1)の可能性が高い。
しかし、(1)の場合は被写体が変ってしまうため、被
写体の像面移動速度Voを考慮して測光領域を設定する
意味がない。
【0015】なお、ステップS5における判定は、被写
体像面移動速度Voの絶対値を限界速度VLと比較して
行なう上記実施例に限定されなく、以下に述べる判定方
法でもよい。すなわち、 (イ)撮影前に、少なくとも2回、被写体像面移動速度
Voを測定し、これらの測定値の差により判定する。 |Von−Vo(n−1)|<L ・・・(1) ここで、Von、Vo(n−1)は、被写体像面移動速
度の今回の測定値および前回の測定値、Lはしきい値で
ある。 (ロ)被写体の像面移動加速度を検出し、この加速度を
所定値と比較して判定する。 |dVo/dt|<α ・・・(2) ここで、αは、限界像面加速度である。これら(イ)ま
たは(ロ)の判定において(1)または(2)式が否定
される場合は、被写体がカメラの光軸に対して不連続な
動きをしている場合、または被写体が測距フレームから
外れた場合である。前者の場合は、露出を与える時点で
の撮影画面内の被写体の大きさは予測できない。また、
後者の場合は、上述したように、被写体像面移動速度V
oを考慮して測光領域を設定する意味がない。
【0016】ステップS5で|Vo|<VLの場合はス
テップS6へ進み、図7に示す移動被写体に対する露出
演算サブルーチンを実行する。図7のステップS21
で、被写体像面移動速度Voに基づいて被写体がカメラ
に対して近づくか、カメラから遠ざかるか、あるいは静
止しているかを判別する。被写体がカメラに近づく場合
の被写体像面移動速度Voを正とし、被写体の移動およ
び静止を判別する時のしきい値をAとすると、V0>+
Aであれば被写体がカメラに近づいておりステップS2
2へ進み、V0<−Aであれば被写体がカメラから遠ざ
かっておりステップS23へ進み、+A≧V0≧−Aで
あれば被写体は静止しておりステップS30へ進む。被
写体が移動していてもその速度がしきい値Aより遅い時
は、撮影画面内の被写体像の大きさが測光時と露光時と
で大差がないので静止状態であるとする。なお、以下で
は動作を解りやすくするために被写体を人物として説明
する。
【0017】ステップS22では、被写体がカメラに近
づくことを示すフラグF1をセットし、一方ステップS
23では、フラグF1をリセットする。ステップS24
において、上記ステップで読み込まれた焦点距離fおよ
び撮影距離xから距離に関するパラメータ(x/f)を
演算する。続くステップS25で、20<(x/f)≦
100であるかどうかを判別し、肯定されると被写体が
中景、すなわち人物までの距離は近距離と遠距離との中
間であるとしてステップS26へ進み、否定されるとス
テップS28へ進む。ステップS26ではフラグF1が
セットされているか否かを判別し、セットされていれ
ば、すなわち被写体がカメラに対して近づいていればス
テップS27へ進み、リセットされていれば被写体がカ
メラから遠ざかっておりステップS30へ進む。
【0018】ステップS26が肯定されたとき、すなわ
ち人物が中景で且つカメラに近づいて来るときは、図8
に示すように測光時の人物像の大きさは実線で示す程度
であり、従来の露出値算出方法によれば各領域の輝度B
1〜B6を用いたマルチパターン測光を行なっていた。
しかし、露光時にはこの人物像は図8の破線で示す程度
の大きさとなるので、領域P6の輝度B6だけを用いた
スポット測光値により露出値を決定したほうがより適正
な露出となる。従って、ステップS27で、領域P6の
輝度B6に基づいて露出値を演算する。なお、このとき
領域P5とP6の輝度に基づいた中央部重点測光値によ
って露出値を演算してもよい。
【0019】一方、ステップS26が否定されたとき、
すなわち人物が中景で且つカメラから遠ざかっていると
きは、露光時の人物像の大きさは図8の実線で示す大き
さよりさらに小さくなり、人物に露出値を合わせるより
も周辺の背景の露出が適正かどうかがより重要となる。
そこで、ステップS30では、領域P1〜P6の輝度B
1〜B6を考慮したマルチパターン測光値による露出値
演算を行なう。すなわち、領域P1およびP2が高輝度
であれば太陽であるとして、P1,P2の高輝度部をカ
ットしてP3〜6の低輝度部に重み付けをしたり、領域
P5とP6またはP6の輝度が他の領域に比べて低いと
きは人物が逆光状態で位置しているとして、領域P5と
P6の輝度B5,B6を用いた中央部重点測光値により
露出値を決定する。
【0020】次に、ステップS25が否定された時はス
テップS28で、(x/f)>100であるか否かを判
別する。このステップS28が肯定されると被写体が遠
景、すなわち図9の実線で示すように人物までの距離が
遠い状態にあり、ステップS29へ進んでフラグF1が
セットされているか、すなわち人物がカメラに近づいて
来るかどうかを判別し、肯定されるとステップS27へ
進み、否定されるとステップS30へ進む。被写体が遠
景で且つ近づいてくるときは、露光時に人物像が撮影画
面内に占める大きさは図9の破線で示す程度になり、上
述したようにスポット測光値によるか、または中央部重
点測光値によって露出値を決定する。一方、被写体が遠
景で且つ遠ざかるときは、露光時に人物像が撮影画面内
に占める大きさは図9の実線で示すよりもさらに小さく
なるので、人物よりも周辺の背景が撮影画面上でより重
要となり、上述したようにマルチパターン測光値により
露出値を算出する。
【0021】ステップS25およびステップS28がと
もに否定されたときは、被写体が近景、すなわち人物ま
での距離が近い図10の実線で示す状態にある。この状
態から人物がカメラに近づいて来るときは、露光時に撮
影画面内で人物像が占める大きさはさらに大きくなるの
でスポット測光値、マルチパターン測光値のどちらを用
いても大差がなく、ステップS30でマルチパターン測
光値により露出値を決定する。一方、人物がカメラから
遠ざかるときは、露光時の人物像の大きさは図10の破
線で示す程度になり、人物像周辺の背景が画面に占める
割合が大きくなるので上述したようにマルチパターン測
光値により露出値を決定する。なお、ステップS21に
おいて被写体が静止していると判別されたときは、上述
したようにステップS30へ進んでマルチパターン測光
値により露出値を決定する。
【0022】以上の移動被写体に対する露出値演算を終
了すると、図5のステップS7へリターンする。ステッ
プS7において、算出された露出値E、ステップS1で
設定されたブラケット撮影枚数Nおよび露出補正のステ
ップ段数Sに基づいて、1駒目の露出制御量Ec1を次
式により算出する。 Ec=E−S×((N−1)/2−n) (EV) ・・・(3) 例えば、撮影枚数Nが5、露出補正のステップ段数Sが
0.5EVに設定されている場合は、露出制御量Ec1
は、 Ec1=E−S×((N−1)/2−n)=E−0.5×(5−1)/2 =E−1 (EV) ・・・(4) すなわち、図7のサブルーチンで算出された露出値Eに
対して、1駒目の露光時には−1EVの露出補正をす
る。
【0023】ステップS8で、算出された1駒目の露出
値で露光を行ない、続くステップS9で、カウンターn
をインクリメントする。ステップS10で、カウンター
nの値が撮影枚数Nに達したか、すなわち一連のオート
ブラケット撮影が終了したか否かを判別し、終了してい
なければステップS3へ戻り、2駒目以降の露光を行な
う。なお、上述したように、撮影枚数N=5、露出補正
のステップ段数S=0.5EVの場合、2駒目の露出制
御量Ec2は(3)式によりE−0.5EVとなり、上
記サブルーチンで算出された露出値Eに対して−0.5
EVの露出補正が行なわれる。また3駒目では、露出制
御量Ec3=Eとなり、上記サブルーチンで算出された
露出値Eにより露光される。同様に、4駒目は露出制御
量Ec4=E+0.5EVとなり、5駒目は露出制御量
Ec5=E+1EVとなる。このようにして、一連のオ
ートブラケット撮影が行なわれる。
【0024】ステップS5で被写体像面移動速度Voの
絶対値が限界速度VLより大きいと判別された時は、上
述したように、被写体が測距フレームを外れ別の被写体
に測距対象が移った可能性が高く、被写体像面移動速度
Voを考慮して露出値を演算する意味がないので、従来
の測光方式により露出値を演算する。すなわち、図6の
ステップS12で、公知のマルチパターン測光により露
出値を演算する。続くステップS13〜S15では、上
述したステップS7〜S9と同様の処理を行なう。そし
て、ステップS16で、カウンタnの値が撮影枚数Nに
達したか否かを判別し、n=Nで一連のオートブラケッ
ト撮影が終了していればプログラムの実行を終了し、そ
うでなければ図5のステップS3へ戻って2駒目以降に
対して上記処理を行なう。なお、ステップS3へ戻り、
ふたたびステップS5で、被写体像面移動速度Voの絶
対値を限界速度VLと比較した結果、2駒目では被写体
像面移動速度Voの絶対値が限界速度VLよりも小さい
と判別されると、ステップS6以後の処理を実行する。
すなわち、1駒目に|Vo|>VLと判別され、被写体
像面移動速度を考慮しないで測光を行なった場合でも、
2駒目に|Vo|<VLと判別されると、被写体像面移
動速度を考慮して測光が行なわれる。
【0025】このように、被写体の像面移動速度を検出
して被写体が連続的に動いているかを判断し、連続的に
動いている場合は、露光時の被写体像が撮影画面内に占
める領域を被写体像面速度から求める。そして、この露
光時の被写体像の占有領域に基づいて各測光領域の重点
度を設定し、これらの重点度を考慮した各測光領域の出
力を用いて露出値を算出して予め設定された撮影枚数,
露出補正段数に従って各駒が撮影されるようにしたの
で、被写体の移動による露出値への影響がなく、設定さ
れた補正量に対応したアンダー〜適正〜オーバーのオー
トブラケット撮影が可能となる。
【0026】以上の実施例の構成において、焦点検出装
置40が焦点検出手段を、測光部30が分割測光手段
を、制御部60が像面移動速度検出手段,被写体像領域
判定手段,測光領域重点度設定手段および露出値算出手
段を、露出制御部70が露出制御手段を、オートブラケ
ット設定ダイアル80が設定手段をそれぞれ構成する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影画面内に移動被写体が占める領域と被写体像面移動速
度とに基づいて露光時の各分割測光領域の重点度を設定
し、これらの重点度を考慮した測光手段の測光値に基づ
いて露出値を算出し、予め設定された露出補正値を加え
て設定駒数の連続撮影を行なうようにしたので、一連の
オートブラケット撮影における露出値が被写体の移動に
よって影響をうけることがなく、所定のアルゴリズムに
よって算出された最適な露出値と、その最適な露出値を
中心にアンダーおよびオーバーな露出値で正確にオート
ブラケット撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示す図。
【図3】分割測光領域を示す図。
【図4】図3に示す各測光領域に対応する測光素子を有
する測光部を示す図。
【図5】露出制御プログラム例を示すフローチャート。
【図6】露出制御プログラム例を示すフローチャート。
【図7】移動被写体に対する露出演算サブルーチンを示
すフローチャート。
【図8】カメラから中距離に位置する人物像を示す図。
【図9】カメラから遠距離に位置する人物像を示す図。
【図10】カメラから近距離に位置する人物像を示す
図。
【符号の説明】
10 撮影レンズ構体 11 レンズ群 30 測光部 31a〜31f 受光素子 32 測光回路 40 焦点検出装置 41 焦点検出レンズ群 42 イメージセンサ 43 デフォーカス量演算部 44 デフォーカス量メモリ 51 距離エンコーダー 52 撮影距離メモリ 53 焦点距離メモリ 60 制御部 70 露出制御部 80 オートブラケット設定ダイアル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 7/00 - 7/28 G02B 7/28 - 7/40 G03B 3/00 - 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続撮影の駒数と、これらの撮影駒ごとの
    露出補正量とを設定する設定手段と、 撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、 この焦点検出手段による現在および過去の焦点検出結果
    に基づいて、被写体の移動にともなう前記撮影レンズに
    よる被写体像面の移動速度を検出する像面移動速度検出
    手段と、 被写界を複数の領域に分割して測光する分割測光手段
    と、 撮影画面内に被写体像が占める領域を判定する被写体像
    領域判定手段と、 この被写体像領域判定手段の判定結果と前記像面移動速
    度検出手段の検出結果とに基づいて、露光時の前記分割
    測光手段の各測光領域の重点度を設定する測光領域重点
    度設定手段と、 この測光領域重点度設定手段によって設定された各測光
    領域の重点度を考慮した前記分割測光手段の測光値に基
    づいて露出値を算出する露出値算出手段と、 前記設定手段で設定された前記駒数の連続撮影時に、前
    記露出値算出手段で算出された露出値に前記設定手段で
    設定された撮影駒ごとの露出補正量を加えて撮影を行な
    う露出制御手段とを備えることを特徴とする自動露出制
    御装置。
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