JP3026484B2 - 電界放出型冷陰極 - Google Patents

電界放出型冷陰極

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JP3026484B2
JP3026484B2 JP22219996A JP22219996A JP3026484B2 JP 3026484 B2 JP3026484 B2 JP 3026484B2 JP 22219996 A JP22219996 A JP 22219996A JP 22219996 A JP22219996 A JP 22219996A JP 3026484 B2 JP3026484 B2 JP 3026484B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/02Main electrodes
    • H01J1/30Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
    • H01J1/304Field-emissive cathodes
    • H01J1/3042Field-emissive cathodes microengineered, e.g. Spindt-type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2201/00Electrodes common to discharge tubes
    • H01J2201/30Cold cathodes
    • H01J2201/319Circuit elements associated with the emitters by direct integration

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エミッタに接続さ
れた電流制限素子を有する電界放出型冷陰極及びこれを
電子銃として用いる表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電界放出型冷陰極は、コーン形状の先鋭
なエミッタとサブミクロンオーダの開口を有しエミッタ
に近接して形成されるゲート電極により、エミッタ先端
に高電界を集中し、真空中でエミッタ先端から電子を放
出させる素子である。ところで、このエミッタ・ゲート
電極間は、非常に近接しているために、動作時のガスな
どの影響により放電が起こり、エミッタに大電流が流れ
ることにより、エミッタ材料が溶融し、エミッタ・ゲー
ト電極間に短絡する故障が生じる可能性がある。そのた
めの対策として、エミッタに抵抗層を直列に形成し、放
電時の電流を制御することにより、エミッタの溶融破壊
を防止できる素子が開発されていた。しかしながら、こ
の方法では放電時以外の通常動作時においても、抵抗層
の電位ドロップにより動作電圧が上昇する問題があっ
た。そこで、エミッタに流れる電流を制御するために、
エミッタに飽和電流特性を有する能動素子を形成する方
法が、提案されてきている。従来この種の電界放出型冷
陰極は、図12又は図13に示す構造であり、例えば特
開平7−130281号公報に開示されている。まず図
12に示す第1の従来例について説明する。図12は、
第1の従来例の断面図であり、先鋭な円錐形状のMoよ
りなるエミッタ7a、それを取り囲むWよりなるゲート
電極4b、酸化膜よりなる絶縁膜3、エミッタ7aに接
続するn型シリコン17、それを囲むp型シリコン1
6、p型シリコン16に接続するWよりなるp型引出電
極4cとが、カソード電極となる基板電極8に接続され
たn型シリコン基板11上に形成されている。この従来
例では、n型シリコン17及びp型シリコン16及びn
型シリコン基板11は、接合型電界効果トランジスタを
形成し、p型シリコン16の電圧を変化させることによ
り、n型シリコン17に流れる電流を制御することがで
きる。また、耐圧を確保するためにエミッタ7aとn型
シリコン基板11の間のn型シリコン17の濃度と深さ
をシリコンの破壊電界強度以上となるように設定してい
る。
【0003】次に第2の従来の実施例について説明す
る。図13は、第2の従来例の断面図であり、先鋭な円
錐形状のMoよりなるエミッタ7a、それを取り囲むW
よりなるゲート電極4b、カソード電極4a、酸化膜よ
りなる絶縁膜3、n+ 型シリコン18、n型シリコン1
7、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(Insula
ted Gate Field−Effect Tra
nsistor、以下IGFETと略す)ゲート19と
が、p型シリコン基板1上に形成されている。この例で
はn型シリコン17、n+ 型シリコン18、p型シリコ
ン基板1、ソース電極に対応するカソード電極4a、I
GFETゲート19は、IGFETを形成し、IGFE
Tゲート19の電圧を変化させることにより電流値を制
御することが可能となる。また、このIGFETの耐圧
を電子放出時のゲート電極4bとエミッタ7a(カソー
ド電極4a)間の電圧以上とするために、n型シリコン
17をピンチオフ抵抗として使用し、エミッタ7aに接
続するn+ 型シリコン18の電圧上昇を抑え耐圧を確保
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の能動素子により
電流値を制御する方法では、電流値を制御するために素
子が増大し、素子を使用した装置の周辺回路が多くな
り、装置構成が煩雑になるという第1の欠点があった。
つまり電流値を制御するための電極及びそれに接続され
る電源が、通常の電界放出型冷陰極で必要とされるカソ
ード電極、ゲート電極(及び放出された電子を受けるア
ノード電極)とそれらに接続される独立した電源以外に
必要であった。第1の従来例ではp型シリコン16の電
圧を制御するp型引出電極4cが必要であり、第2の従
来例ではIGFETゲート19が必要であった。特に第
2の従来例では、IGFETゲート19を形成するため
に素子にIGFETゲート19下の薄膜のゲート酸化膜
が必要であり、さらにゲート電極4b、カソード電極4
aとは別層のIGFETゲート19を形成することが必
要であるために、素子構造が複雑となっていた。
【0005】次に第2の欠点は、第1の従来例のように
エミッタ7aからカソード電極に対応する基板電極8に
電流が深さ方向に流れる際に、p型シリコン16で電流
制御されるn型シリコン17の深さを耐圧確保のため
に、10μm以上均一な幅で形成する必要があるが、工
程上難しいという問題があった。つまり拡散法でn型シ
リコンを形成すると、深くなるにつれて広がるために、
均一な幅を形成することが困難であり、イオン注入など
の方法でも、横方向の広がりが深さ方向で異なるため、
複数回注入することが必要であり、また注入のマスクが
厚くなるため、工程が長く複雑になっていた。
【0006】第3の欠点は、第2の従来例のように耐圧
確保のためにn型シリコン17をピンチ抵抗として使用
する際に、ゲート電極4bにかかる電圧により抵抗値
(電流値)が変化しやすくなり、動作が不安定となるこ
とである。これは、n型シリコン17上にエミッタ7a
よりも正の高電圧のゲート電極4bがあるために、n型
電子の蓄積層がn型シリコン17の絶縁膜3側に形成さ
れ、n型シリコン17のピンチ抵抗が低下し、制御され
る電流値がゲート電圧により変化するために生じやすく
なる。
【0007】第4の欠点は、従来例の能動素子を使用し
た素子の耐圧は、電界放出の際にかかるエミッタ7aと
ゲート電極4b間の電圧以上と設定されているが、1個
のエミッタ当たりに流れる電流に制限がないために、放
電時の破壊が防止できないことである。その理由は、発
明者の研究によれば、エミッタ・ゲート電極間の放電時
に生じる電流が、例えばシリコン基板上に形成されたM
oよりなるエミッタでは1個のエミッタ当たり10mA
以上流れると、エミッタが溶融しゲート電極との短絡が
生じることである。従って従来例では、一部の素子が破
壊しても、他の素子は破壊することなく正常動作させる
ことは可能でも、短絡破壊の発生自体を防止することは
困難であった。
【0008】本発明の目的は、上記の欠点をなくし、能
動素子形成のための電極又は電源の増加を抑え、放電時
に生じる電流を制限できる高耐圧の制御機構を簡略な工
程構造で形成することにより、放電による短絡破壊のな
い電界放出型冷陰極を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電界放出型冷陰
極は、先鋭な先端形状を有するエミッタ(図1の7a)
と前記エミッタを囲む開口を有するように形成されたゲ
ート電極(図1の4b)を有し、エミッタがカソード電
極(図1の4a)に接続された電界放出型冷陰極におい
て、前記エミッタと前記カソード電極との間に前記エミ
ッタと前記カソード電極間にかかる電圧によりカソード
・エミッタ間の抵抗値を制御し前記エミッタに流れる電
流値を飽和させるピンチオフ抵抗を有し、前記ピンチオ
フ抵抗は、前記エミッタと前記カソード電極に接続され
たn型のシリコン膜自体に形成され、前記n型のシリコ
ン膜は少なくとも前記エミッタの反対側の面でp型のシ
リコン膜と接し前記p型のシリコン膜は前記n型のシリ
コン膜に接続された電極を介して前記カソード電極と電
気的に接続されている。
【0010】また、本発明の電界放出型冷陰極は、n型
のシリコン膜(図4(e)の2、n型拡散層)の前記ゲ
ート電極(図4(e)の4b)側の面で、かつ前記エミ
ッタと前記カソード電極の間に、前記p型のシリコン膜
(図4(e)の1、p型シリコン基板)と電気的に接続
されているp型のシリコン層(図4(e)の9、p型拡
散層)が形成されてピンチオフ抵抗を有する。
【0011】また、本発明の電界放出型冷陰極は、ゲー
ト電極(図4(e)の4b)とカソード電極(図4
(e)の4a)に印加される電圧以上の耐圧を有し、飽
和電流値はエミッタ材料の溶融電流、例えばMoでは1
0mA以下であるピンチオフ抵抗を有する。
【0012】また、本発明の電界放出型冷陰極は、n型
のシリコン膜(図9の13、n型エピ層)が、カソード
電極(図9の8、基板電極)に下面で接続されたn型の
シリコン基板(図9の11)上、及び、n型のシリコン
基板上に形成されたp型のシリコン膜(図9の12、p
型埋込層)上に形成されている。
【0013】また、本発明の電界放出型冷陰極は、p型
のシリコン膜(図9の12、p型埋込層)とp型のシリ
コン層(図9の9、p型拡散層)とn型のシリコン膜
(図9の13、n型エピ層)が基板上面で金属電極によ
り接続されている。
【0014】また、本発明の電界放出型冷陰極を表示装
置の電子銃として適用する。
【0015】
【作用】本発明によれば、エミッタに接続するn型拡散
層がエミッタから横方向に延びエミッタから電子を放出
する際に流れる電流を供給するカソード電極と接続さ
れ、エミッタに接続したn型拡散層の少なくともエミッ
タに接続した面の反対面がp型層に接する構造となり、
p型層をカソード電極と電気的に接続させることによ
り、n型拡散層はエミッタ・ゲート電極間の放電時にエ
ミッタの電位が上昇するためエミッタ近傍で電位が上昇
し、接するp型層の電位との間に電圧差が生じる結果、
エミッタ近傍でp型層から空乏層が延びピンチオフする
ピンチオフ抵抗として働きカソード電極から供給される
電流量を抑制する。これによりエミッタ材料が溶融する
電流量以下にエミッタを流れる電流を制限することが可
能となる。この電流制限はn型拡散層からなるピンチオ
フ抵抗が横型に形成されているために簡易に可能であ
る。また、能動素子を素子中に挿入することなく形成さ
れているために、電極又は外部電源を必要以上に追加す
ることはなく、素子の微細化、装置の簡略化が可能であ
る。
【0016】またn型拡散層のエミッタ側のゲート電極
下の絶縁膜に接する面にp型層を形成することにより、
ゲート電極の電圧の変動によるピンチ抵抗の特性の変化
を小さくすることが可能となる。
【0017】また、n型拡散層を流れる電流をエミッタ
の短絡破壊電流以下の値、例えばMoでは10mA以下
となるようにピンチオフ抵抗特性を設定することによ
り、エミッタの溶融によるエミッタとゲート電極の短絡
による素子破壊を防止することが可能となり、素子破壊
のない信頼性の高い素子が形成できる。
【0018】また、ピンチオフ抵抗による飽和電流特性
を有する電界放出型冷陰極を表示素子、例えばフラット
パネルディスプレイ又はディスプレイ用陰極管に適用す
ることにより、寿命の長い装置を提供することが可能と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態の断面図で
ある。図1を参照すると、先鋭な先端を有するエミッタ
7a、それを取り囲むように形成されたゲート電極4
b、絶縁膜3、エミッタ7aに接続されたn型拡散層
2、n型拡散層2に接続されたカソード電極4aが、基
板電極8に接続されたp型シリコン基板1上に形成され
ている。このように電子の放出するエミッタ7aとカソ
ード電極4aとはn型拡散層2を介して接続され、エミ
ッタ7aを流れる電流量はn型拡散層2の抵抗特性によ
って決まっている。ここでp型シリコン基板1をカソー
ド電極4aとほぼ同電圧に設定することにより、n型拡
散層2は、エミッタ7aに高電圧がかかると、p型シリ
コン基板1との接合面から空乏層が広がり、完全にエミ
ッタ7a近傍で空乏化するピンチオフ抵抗として働くよ
うになる。この結果、通常動作時には、エミッタ・カソ
ード電極間には大きな電圧がかかっていないから空乏層
の広がりは小さく、低電流域で動作するため電流は制限
されない。しかし、放電時には、見かけ上エミッタ7a
がゲート電極4bと同電圧になるのでエミッタ・カソー
ド電極(及びp型シリコン基板1)間に大きな電圧差が
生じるため、空乏層が広がり、エミッタ7a近傍でピン
チオフし、エミッタ7aにはピンチ抵抗の飽和電流値以
上の電流は流れなくなる。ピンチ抵抗の飽和電流値をエ
ミッタ材料の溶融電流以下に設定することにより、放電
時の短絡破壊を設定することが可能となる。またn型拡
散層2よりなるピンチオフ抵抗には放電時に高電圧がか
かるため、その時ピンチオフ抵抗の両端にかかる電界強
度をシリコンの破壊電界強度以下となる長さに設定する
必要があるが、n型拡散層2は横方向に形成されてお
り、そのエミッタ7aとカソード電極4a間よりなるピ
ンチオフ抵抗長を容易に制御することができる。さら
に、カソード電極4aと基板電極8は同電位としても、
所望の電流特性を得ることが可能であり、p型シリコン
基板1の電圧設定のように電源を用意する必要はなく、
電界放出型冷陰極で必要とされるゲート電極、カソード
電極、アノード電極(図示無し)用の電源だけでよく、
装置の負荷を増やすことなく飽和電流特性機能を持つ素
子を提供できる。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0022】図2(a)〜(e)は、本発明の第1実施
例の工程順の断面図である。初めに、図2(a)に示す
ように、約1015cm-3の濃度のp型シリコン基板1の
表面に例えばリン原子を、酸化膜(図示無し)等をマス
クとしたイオン注入法と熱拡散により、約1015cm-3
の濃度のn型拡散層2として約5μmの厚さに形成す
る。次に図2(b)に示すように、熱酸化により形成さ
れた酸化膜などの約500nm厚の絶縁膜3を形成した
後、絶縁膜3に選択的にn型拡散層2が露出するように
開口を形成し、W等の金属膜よりなる電極膜4をスパッ
タ法等の方法で約200nm厚に堆積する。次に図2
(c)に示すように、電極膜4をレジスト等のマスクを
用いて選択的にエッチングしてカソード電極4aとゲー
ト電極4bとを形成し、レジスト5を堆積しフォトリソ
グラフィ法でゲート電極4b上に円形の開口を形成し、
さらにレジスト5をマスクとしてゲート電極4bおよび
絶縁膜3をリアクティブイオンエッチング(RIE)法
によりエッチングする。次に、図2(d)に示すよう
に、アルミニウムよりなる犠牲層6を垂直方向から所定
の角度だけ傾けたななめ方向から電子ビーム蒸着法によ
り約100nm厚に堆積する。この工程では犠牲層6は
斜め上方向から堆積されるために、エミッタ形成領域と
なる露出したn型拡散層2上には成膜せず、絶縁層3の
側壁、カソード電極4aおよびゲート電極4bの側壁及
び上面に成膜される。次に、例えばMoなどのエミッタ
材料層7を垂直方向から電子ビーム蒸着法により堆積す
る。この工程で犠牲層6及びn型拡散層2上にエミッタ
材料層7は成長し、n型拡散層2上の形状はコーン形状
となり、エミッタ7aが形成される。次に図2(e)に
示すように、リン酸等の溶液中で犠牲層6をエッチング
除去する。これにより犠牲層6上のエミッタ材料層7は
リフトオフされ、エミッタ7aが露出する。最後にTi
とAu等の金属膜をスパッタ法で裏面のp型シリコン基
板1上に堆積し、基板電極8を形成する。図3に第1実
施例の平面図を示す。n型拡散層2上に形成された複数
のエミッタ7a上に開口を有するゲート電極4bが形成
され、ゲート電極4bを囲みカソードコンタクト部2a
でn型拡散層2に接続されたカソード電極4aが形成さ
れる構成となっている。図中A−B間の断面図が図2
(e)である。カソード電極4aと基板電極8を外部回
路で短絡させることにより、n型拡散層2はピンチオフ
抵抗としてエミッタ7aとカソード電極4aの間で働
く。これによりエミッタ7aを流れる最大電流値はこの
ピンチオフ抵抗の飽和電流値に決まり、これを放電破壊
電流、例えば10mA以下に設定することにより、放電
時のエミッタ7aの溶融による素子の短絡破壊を防止で
きる。またエミッタ7aとカソード電極4aの間の距離
は約10μm以上とすることにより、100V以上の耐
圧が得られる。
【0023】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図4(a)〜(e)は、本発明の第2実施例の工程
順の断面図である。初めに、図4(a)に示すように、
約1015cm-3の濃度のp型シリコン基板1の表面に例
えばリン原子を、酸化膜(図示無し)等をマスクとした
イオン注入法と熱拡散により、約1015cm-3の濃度の
n型拡散層2として約5μmの厚さに形成し、さらにn
型拡散層2中の所望の領域にイオン注入法によりボロン
原子を約2×1015cm-3の濃度に選択的にフォトリソ
グラフィ法を利用して添加し、p型拡散層9を約1μm
厚に形成する。次に図4(b)に示すように、熱酸化に
より形成された酸化膜などの約500nm厚の絶縁膜3
を形成した後、絶縁膜3に選択的にn型拡散層2及びp
型拡散層9が露出するように開口を形成し、W等の金属
膜よりなる電極膜4をスパッタ法等の方法で約200n
m厚に堆積する。次に図4(c)に示すように、電極膜
4をレジスト等のマスクを用いて選択的にエッチングし
てカソード電極4aとp型引出電極4cとゲート電極4
bとを形成し、レジスト5を堆積しフォトリソグラフィ
法でゲート電極4b上に円形の開口を形成し、さらにレ
ジスト5をマスクとしてゲート電極4bおよび絶縁膜3
をリアクティブイオンエッチング(RIE)法によりエ
ッチングする。次に、図4(d)に示すように、アルミ
ニウムよりなる犠牲層6を垂直方向から所定の角度だけ
傾けたななめ方向から電子ビーム蒸着法により約100
nm厚に堆積する。次に、例えばMoなどのエミッタ材
料層7を垂直方向から電子ビーム蒸着法により堆積す
る。この工程で犠牲層6及びn型拡散層2上にエミッタ
材料層7は成長し、n型拡散層2上の形状はコーン形状
となり、エミッタ7aが形成される。次に図4(e)に
示すように、リン酸等の溶液中で犠牲層6をエッチング
除去する。これにより犠牲層6上のエミッタ材料層7は
リフトオフされ、エミッタ7aが露出する。最後にTi
とAu等の金属膜をスパッタ法で裏面のp型シリコン基
板1上に堆積し基板電極8を形成する。この後、p型引
出電極4c、基板電極8とカソード電極4aを外部回路
で短絡させることにより、n型拡散層2はピンチオフ抵
抗としてエミッタ7aとカソード電極4aの間で働く。
図5に第2実施例の平面図を示す。図中A−B間の断面
図が図4(e)である。本実施例ではp型引出電極4c
とカソード電極4aは分離され外部回路で接続している
が、素子上の電極配線を接続しても差支えない。第2実
施例ではn型拡散層2の上面のゲート電極4b側にもp
型拡散層9を形成しているため、絶縁膜3とn型拡散層
2が接する界面にゲート電極4bからの電界で蓄積層が
形成されることはなく、安定なピンチオフ抵抗特性が得
られる利点がある。またn型拡散層2をp型シリコン基
板1とp型拡散層9で挟む構造となっているため、本発
明の第1実施例と比較してさらにピンチオフ特性は向上
する。なお、p型拡散層9は、p型拡散層コンタクト部
9aでp型引出電極4cに接続される。
【0024】次に本発明の第3実施例について説明す
る。図6(a)〜(e)は、本発明の第3実施例の工程
順の断面図である。初めに、図6(a)に示すように、
約1015cm-3から1016cm-3の濃度のn型シリコン
基板11の表面に例えばボロン原子を、酸化膜(図示無
し)等をマスクとしたイオン注入法と熱拡散により、約
1015cm-3の濃度のp型埋込層12として約5μmの
厚さに形成し、さらにエピタキシャル成長法により約1
15cm-3の濃度のn型エピ層13を約6μm厚に形成
する。次に図6(b)に示すように、フォトリソグラフ
ィ技術を利用して選択的にボロンのイオン注入を行い、
さらに熱拡散を行うことによりn型エピ層13中に表面
とp型埋込層12を接続する約1019cm-3の濃度のp
型引出層14を形成する。次に、熱酸化により形成され
た酸化膜などからなる約500nm厚の絶縁膜3を形成
した後、絶縁膜3に選択的にp型引出層14が露出する
ように開口を形成し、例えばW等の金属膜よりなる電極
膜4をスパッタ法等の方法で約200nm厚に堆積す
る。次に図6(c)に示すように、電極膜4をレジスト
等のマスクを用いて選択的にエッチングしてゲート電極
4bとp型埋込電極4dを形成した後、レジスト5を堆
積しフォトリソグラフィ法でゲート電極4b上に円形の
開口を形成し、レジスト5をマスクとしてゲート電極4
bおよび絶縁膜3をリアクティブイオンエッチング(R
IE)法によりエッチングする。次に、図6(d)に示
すように、アルミニウムよりなる犠牲層6を垂直方向か
ら所定の角度だけ傾けたななめ方向から電子ビーム蒸着
法により約100nm厚に堆積する。次に、例えばMo
などのエミッタ材料層7を垂直方向から電子ビーム蒸着
法により堆積する。この工程で犠牲層6及びn型エピ層
13上にエミッタ材料層7は成長し、n型エピ層13上
の形状はコーン形状となり、エミッタ7aが形成され
る。次に図6(e)に示すように、リン酸等の溶液中で
犠牲層6をエッチング除去する。これにより犠牲層6上
のエミッタ材料層7はリフトオフされ、エミッタ7aが
露出する。最後にTiとAu等の金属膜をスパッタ法で
裏面のn型シリコン基板11上に堆積し基板電極8を形
成する。この後、p型埋込電極4dとカソード電極とな
る基板電極8とを外部回路で短絡させることにより、p
型埋込層12上のn型エピ層13はピンチオフ抵抗とし
て働く。図7に第3実施例の平面図を示す。図中A−B
間の断面図が図6(e)である。本実施例ではカソード
電極を裏面からとる構造が可能となる。これにより、カ
ソード電極の取り出し配線を素子上面にとる必要がなく
なるため、その配線の電界の影響による放出された電子
の軌道の変化が生じることはない。なお、p型引出層1
4は、埋込層コンタクト部4eでp型埋込電極4dに接
続される。
【0025】本発明の第3実施例では、n型エピ層13
上面のゲート電極4b側に本発明の第2実施例で示した
p型拡散層を形成しない構造としたが、p型拡散層をn
型エピ層上面に選択的に形成した構造に替えても差支え
ない。本発明の第4実施例の断面図を図8に示す。カソ
ード電極となる基板電極8に接続されたn型シリコン基
板11上に約1015cm-3の濃度のp型埋込層12が約
5μm厚に形成され、さらに全面に約6μm厚のn型エ
ピ層13が形成され、p型埋込層12はp型引出層14
を介して表面に形成されたp型埋込電極4dに接続され
ている。さらに、n型エピ層13の上表面に一部でp型
引出層14に接続し約2×1015cm-3の濃度のp型拡
散層9が約1μm厚に選択的に形成され、表面に約50
0nm厚の酸化膜よりなる絶縁膜3がエミッタ領域に開
口を設けて形成され、開口部に先鋭なコーン形状のMo
よりなるエミッタ7aが形成され、エミッタ7aを囲む
ように絶縁膜3上にゲート電極4bが形成されている。
ここでカソード電極となる基板電極8とp型埋込電極4
dを短絡又はある定電圧差となるように設定することに
より、p型拡散層9とp型埋込層12に挟まれたn型エ
ピ層13はピンチオフ抵抗として働く。この構造により
カソード電極を基板の裏面からとる構造においても、ゲ
ート電極下のn型エピ層表面に導電層が生じないように
することができる。
【0026】次に本発明の第5実施例の断面図を図9に
示す。本実施例では第4実施例で示した構造のp型埋込
電極4dのp型引出層14への接続に加えて、p型埋込
電極4dがカソード電極である基板電極8にn型シリコ
ン基板11とn型エピ層13を介して接続されている。
これにより、p型拡散層9とp型埋込層12はカソード
電極とほぼ等電位に素子上で設定でき、p型拡散層9と
p型埋込層12で挟まれたn型エピ層13はピンチオフ
抵抗として働く。図10に第5実施例の平面図を示す。
図中A−B間の断面図が図9である。図10のように埋
込層コンタクト部4eとエピ層コンタクト部4fはp型
埋込電極4dに接続されている。なお、p型引出層14
は、埋込層コンタクト部4eでp型埋込電極4dに接続
されている。また、n型エピ層13は、エピ層コンタク
ト部4fでp型埋込電極4dに接続されている。これに
よりカソード電極とp型拡散層9とp型埋込層12は基
板の裏面から取り出せるため、基板上面から外部に取り
出す電極はゲート電極4bだけでよく、実装の簡略化が
可能となる。
【0027】図11に本発明の電界放出型冷陰極のピン
チオフ抵抗の飽和電流特性の一例を示す。図11(a)
は、n型エピ層13の濃度が1015cm-3で、厚さが5
μmの条件で、ピンチオフ抵抗の長さ、つまりp型拡散
層9の長さが20μmの場合のエミッタ7aに電圧が印
加された場合の電流特性である。図のように数V以上の
電圧が印加されると、ピンチオフ効果により電流は一定
の約2.5mAとなる。図11(b)にピンチオフ抵抗
の抵抗長であるp型拡散層9の長さと飽和電流値の関係
を示す。図のように飽和電流特性はp型拡散層9が長く
なるに従い低下しており、この長さにより容易に所望の
電流、例えばMoよりなるエミッタの短絡破壊電流の1
0mA以下の電流に制御できる。なお、この飽和電流値
はn型エピ層13の濃度、厚さなどを変えることによっ
ても制御できる。
【0028】以上説明した実施例はMo等の金属膜をエ
ミッタに形成した例であるが、エミッタ材料は金属材料
に限ったものではなく、シリコンを先鋭化したエミッタ
を有する電界放出型冷陰極でも、シリコン上に金属材料
等を薄くコーティングしたエミッタを有する電界放出型
冷陰極でも、適用することが可能である。この場合、放
電時の短絡破壊電流はエミッタ材料の比抵抗値及びエミ
ッタ形状、さらには下地材料との反応性によっても変化
する。また、実施例中のn型拡散層又はn型エピ層によ
り構成されたピンチオフ抵抗は1個のエミッタ又は複数
のエミッタに1個形成し、エミッタの短絡破壊電流以下
の電流量で飽和電流になるように設定してあるが、ピン
チオフ抵抗は複数のエミッタに1個形成することに限っ
たものではなく、複数のエミッタを分割しそれぞれにピ
ンチオフ抵抗を形成した構成とすることも可能である。
つまりエミッタ下のn型拡散層又はn型エピ層を分割又
は絶縁分離、pn接合分離し、独立した複数のピンチオ
フ抵抗を有する素子が形成できる。これにより短絡破壊
電流以上、例えばMoエミッタが溶融する10mA以上
の電流特性を要求される装置、例えば進行波管への適用
も可能である。具体的には、50mAカソード電流が必
要な素子は5分割以上のピンチオフ抵抗となるようにn
型拡散層又はn型エピ層に分割することにより、個々の
ピンチオフ抵抗をエミッタ材料が溶融する電流以下に抑
制することが可能である。
【0029】さらには、この飽和電流特性を有する電界
放出型冷陰極を電子銃として、表示素子に適用した場
合、通常真空中での動作が要求されるため、表示装置に
電子銃を組み込んだ後に交換することは困難であった。
特にフラットパネルディスプレイの場合には、放電破壊
により素子が短絡破壊し、その箇所で電子銃としての放
出電流量に変化があると、周辺の輝度と差が生じる、又
は暗点として残ることになり、装置動作不良となる。そ
こで放電が生じても、短絡破壊に至らない電子銃として
ピンチオフ抵抗を利用した飽和電流特性を有する電界放
出型冷陰極をフラットパネルディスプレイに適用するこ
とにより、複数の電子銃が破壊なく動作し寿命の長い表
示動作が可能となる。なお表示装置としてはフラットパ
ネルを例に説明したが、これはディスプレイ用陰極管
(CRT)でも同様である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エミッタ
に接続するn型拡散層などにカソード電極と電気的に接
続されているp型拡散層等を接する構造とし、エミッタ
・ゲート電極間で放電を起こし高電圧がかかった際にn
型拡散層をピンチオフ抵抗として動作させ、その飽和電
流特性によりエミッタ材料が溶融する電流以上の電流が
エミッタに流れない特性を有する電界放出型冷陰極を形
成したものである。
【0031】本発明の第1の効果は、エミッタを流れる
最大電流値の制御を外部電源の追加が必要となる能動素
子により行なっていないため、素子及び装置構成を簡略
化することができることである。これは素子又は装置の
小型化以外にも、電源回路が必要ないことから装置の低
電力化にも効果がある。
【0032】この理由は、電流制御をカソード電極と先
鋭なエミッタ間に形成されたピンチオフ抵抗のみにより
行っているためであり、ピンチオフ抵抗形成のためには
ピンチオフされるn型拡散層などに接するp型拡散層を
カソード電極と接続させる構造を形成することにより、
飽和電流特性が得られるため、外部入力電極が必要ない
ためである。
【0033】本発明の第2の効果は、簡便な構造・工程
で安定な飽和電流特性が得られ、素子ゲート電極とエミ
ッタの短絡破壊といった素子破壊のない信頼性の高い素
子が得られることである。
【0034】この理由は、まずn型拡散層などにより形
成されるピンチオフ抵抗を横型に形成しているためであ
る。これにより例えば100V以上の耐圧を補償するた
めに必要とされるピンチオフ抵抗の長さである10μm
以上を簡便な工程で形成することが可能となる。次にピ
ンチオフ抵抗を形成するn型拡散層のゲート電極に面す
る側にもp型拡散層を形成することにより、ゲート電極
の影響で発生するn型拡散層表面の導電層は発生せず、
安定なピンチオフ特性が得られる。このp型層で挟まれ
た構造ではn型層のピンチオフは上下両側から起こるた
め、ピンチオフ特性も向上するという効果もある。ま
た、n型拡散層等により形成されたピンチオフ抵抗の飽
和電流値を10mA以下となるように設定することによ
り、エミッタ・ゲート電極間の放電時にもエミッタの溶
融による短絡破壊は生じないためでる。
【0035】またn型拡散層又はn型エピ層を電気的に
分離することにより、任意の電流値に対して放電時の素
子破壊を防止できる効果がある。これは分離されたn型
拡散層又はn型エピ層等よりなる個々のピンチオフ抵抗
の飽和電流値を放電時の短絡破壊電流、例えばMoの溶
融電流である10mA以下とし、それを複数個形成する
ことにより素子全体としては所望の動作電流値が得られ
るためである。
【0036】また、本発明の電界放出型冷陰極を表示素
子に適用することにより、寿命の長い装置を得ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の工程順断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の平面図である。
【図4】本発明の第2実施例の工程順断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の平面図である。
【図6】本発明の第3実施例の工程順断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の平面図である。
【図8】本発明の第4実施例の断面図である。
【図9】本発明の第5実施例の断面図である。
【図10】本発明の第5実施例の平面図である。
【図11】本発明の電流特性を説明するグラフであり、
(a)はエミッタへの印加電圧と電流との関係を示し、
(b)はp型拡散層長と飽和電流との関係を示す。
【図12】第1の従来例の断面図である。
【図13】第2の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2 n型拡散層 2a カソードコンタクト部 3 絶縁膜 4 電極膜 4a カソード電極 4b ゲート電極 4c p型引出電極 4d p型埋込電極 4e 埋込層コンタクト部 4f エピ層コンタクト部 5 レジスト 6 犠牲層 7 エミッタ材料層 7a エミッタ 8 基板電極 9 p型拡散層 9a p型拡散層コンタクト部 11 n型シリコン基板 12 p型埋込層 13 n型エピ層 14 p型引出層 16 p型シリコン 17 n型シリコン

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先鋭な先端形状を有するエミッタと前記
    エミッタを囲む開口を有するように形成されたゲート電
    極を有し、前記エミッタがカソード電極に接続された電
    界放出型冷陰極において、前記エミッタと前記カソード
    電極との間に前記エミッタと前記カソード電極間にかか
    る電圧によりカソード・エミッタ間の抵抗値を制御し前
    記エミッタに流れる電流値を飽和させるピンチオフ抵抗
    有し、前記ピンチオフ抵抗は、前記エミッタと前記カ
    ソード電極に接続されたn型のシリコン膜自体に形成さ
    れ、前記n型のシリコン膜は少なくとも前記エミッタの
    反対側の面でp型のシリコン膜と接し前記p型のシリコ
    ン膜は前記n型のシリコン膜に接続された電極を介して
    前記カソード電極と電気的に接続されていることを特徴
    とする電界放出型冷陰極。
  2. 【請求項2】 前記n型のシリコン膜の前記ゲート電極
    側の面で、かつ前記エミッタと前記カソード電極の間
    に、前記p型のシリコン膜と電気的に接続されているp
    型のシリコン層が形成されていることを特徴とする請求
    記載の電界放出型冷陰極。
  3. 【請求項3】 前記ピンチオフ抵抗は前記ゲート電極と
    前記カソード電極に印加される電圧以上の耐圧を有し、
    飽和電流値は前記エミッタの短絡破壊電流以下であるこ
    とを特徴とする請求項記載の電界放出型冷陰極。
  4. 【請求項4】 前記ピンチオフ抵抗は前記ゲート電極と
    前記カソード電極に印加される電圧以上の耐圧を有し、
    飽和電流値は前記エミッタの短絡破壊電流以下であるこ
    とを特徴とする請求項記載の電界放出型冷陰極。
  5. 【請求項5】 前記n型のシリコン膜は、前記カソード
    電極に下面で接続された前記n型のシリコン基板上、及
    び、前記n型のシリコン基板上に形成された前記p型の
    シリコン膜上に形成されていることを特徴とする請求項
    記載の電界放出型冷陰極。
  6. 【請求項6】 前記p型のシリコン膜と前記n型のシリ
    コン膜が基板上面で金属電極により接続されていること
    を特徴とする請求項記載の電界放出型冷陰極。
  7. 【請求項7】 前記n型のシリコン膜は、前記カソード
    電極に下面で接続された前記n型のシリコン基板上、及
    び、前記n型のシリコン基板上に形成された前記p型の
    シリコン膜上に形成されていることを特徴とする請求項
    記載の電界放出型冷陰極。
  8. 【請求項8】 前記p型のシリコン膜と前記p型のシリ
    コン層と前記n型のシリコン膜が基板上面で金属電極に
    より接続されていることを特徴とする請求項記載の電
    界放出型冷陰極。
  9. 【請求項9】 複数の前記ピンチオフ抵抗とそれぞれに
    接続された複数のエミッタにより構成されてなることを
    特徴とする請求項1記載の電界放出型冷陰極。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の電界放出型冷陰極を表
    示装置の電子銃として用いることを特徴とする表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記表示装置がフラットパネルディス
    プレイであることを特徴とする請求項10記載の表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記表示装置がディスプレイ用陰極管
    であることを特徴とする請求項10記載の表示装置。
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