JPH0620592A - 電界放出陰極装置及びその製造方法 - Google Patents

電界放出陰極装置及びその製造方法

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JPH0620592A
JPH0620592A JP33439192A JP33439192A JPH0620592A JP H0620592 A JPH0620592 A JP H0620592A JP 33439192 A JP33439192 A JP 33439192A JP 33439192 A JP33439192 A JP 33439192A JP H0620592 A JPH0620592 A JP H0620592A
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material layer
emitter tip
electrode film
field emission
mask
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JP33439192A
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Inventor
Osamu Toyoda
治 豊田
Keiichi Betsui
圭一 別井
Shinya Fukuda
晋也 福田
Tadashi Nakatani
忠司 中谷
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界放出陰極装置の製造方法に関し、比較的
に簡単な工程で、エミッタティップに個別に負帰還用の
抵抗部と低抵抗の電子放出部を設けた電界放出陰極装置
及びその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 カソード電極膜16を形成すべき第1の材料
層40、エミッタティップ18の負帰還用抵抗部18b
を形成すべき第2の材料層42、及びエミッタティップ
18の電子放出部18aを形成すべき第3の材料層44
を形成し、該第3の材料層44のエミッタティップ18
を形成する位置にマスク46を設け、該材料層を該マス
ク46の下部にアンダーカットが生じるまでエッチング
し、その後で絶縁膜20及びゲート電極膜22を形成す
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界放出陰極装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、電界放出陰極装置の説明図で
ある。同図において、10’は電界放出陰極装置、1
4’は基板、16’はカソード電極膜、18’はエミッ
タティップ、20’は絶縁膜、22’はゲート電極膜で
ある。
【0003】電界放出陰極装置10’はカソード電極膜
16’に接続された円錐状のエミッタティップ18’を
有し、エミッタティップ18’は電子引き出し用のゲー
ト電極膜22’に設けた穴24’内に配置され、エミッ
タティップ18’先端の電子放出部がゲート電極膜2
2’の穴壁と対向し、エミッタティップ18’とゲート
電極膜22’との間に電圧を印加すると、エミッタティ
ップの先端の電子放出部に大きな電界がかかり、電界放
出が起きる。このようにして電界放出陰極装置は電子源
として利用される。
【0004】電界放出陰極装置は、蒸着やエッチング等
の半導体の微細加工技術を用いて製造され、ミクロンオ
ーダーの微小な電界放出陰極をもつ。従って、電界放出
陰極装置は高密度の集積化が可能であって、電子源とし
ての性能を考えた場合、熱陰極と比べて高効率、高輝
度、などの利点を有している。また、放出された電子は
真空中を通過するので、固体素子よりも高速で移動でき
る。これらの特徴を生かして、高速演算素子や、薄型の
高輝度ディスプレイなどへの応用が期待されている。
【0005】なお、従来の電界放出陰極装置の製造方法
については、本願出願人らが先に提案した特願平3−7
9464号に示されている。微小電界放出陰極装置で
は、印加電圧に対してエミッタティップの先端にかかる
電界強度が、エミッタティップの高さや、エミッタティ
ップの先端の電子放出部の曲率半径や、ゲート電極膜の
穴の直径等に敏感に変動する。このため、製造プロセス
においてわずかな誤差があると、微小電界放出陰極の電
子放出特性がバラツクようになる。このようなバラツキ
を低下するために、例えば特開平1─154426号公
報に記載されているように、エミッタティップとアース
との間に負帰還用の抵抗を設けることが提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、微小電界放出陰
極装置の許容最大電流は、エミッタティップ先端に生じ
るジュール熱によって制限され、許容最大電流を超える
とエミッタティップの熱的破壊が生じる。この許容最大
電流を上げるためには、エミッタティップの構成材料の
抵抗率は小さいほうがよいが、微小電界放出陰極装置を
多数集積したアレイの放出電流の安定化向上を考える
と、上述のようにエミッタティップの電子放出特性のバ
ラツキが生じるため、上述のような負帰還用の抵抗を個
々のエミッタティップに設けて特性の差を抑える必要が
ある。
【0007】しかし、このような電子放出のための低抵
抗部分と負帰還用抵抗となる高抵抗部分を具備したエミ
ッタティップを有する電界放出陰極装置の製造は比較的
に複雑な工程を必要とするものであった。そこで本発明
は、比較的に簡単な工程で、エミッタティップに個別に
負帰還用の抵抗部と低抵抗の電子放出部を設け、熱的破
壊を防止し、放出電流の安定性に優れた電界放出陰極装
置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電界放出陰
極装置の製造方法は、基板14上に、カソード電極膜1
6、絶縁膜20及びゲート電極膜22が積層され、積層
された絶縁膜20及びゲート電極膜22に設けられた穴
24内で、エミッタティップ18がカソード電極膜16
から立ち上がり、エミッタティップ18は先端側の電子
放出部18aと根元側の負帰還用抵抗部18bを含む電
界放出陰極装置の製造方法であって、カソード電極膜1
6を形成すべき第1の材料層40、エミッタティップ1
8の負帰還用抵抗部18bを形成すべき第2の材料層4
2、及びエミッタティップ18の電子放出部18aを形
成すべき第3の材料層44を形成し、第3の材料層44
のエミッタティップ18を形成する位置にマスク46を
設け、材料層をマスク46の下部にアンダーカットが生
じるまでエッチングし、その後で絶縁膜20及びゲート
電極膜22を形成することを特徴とするものである。
【0009】さらに、基板14、第1の材料層40、第
2の材料層42及び第3の材料層44が半導体材料であ
って、半導体基板に不純物を添加して抵抗率の異なる材
料層を形成することを特徴とするものである。さらに、
半導体基板をエッチングしてエミッタティップ18を形
成したのち不純物を添加し、エミッタティップ18の電
子放出部18a及び負帰還用抵抗部18bを形成するこ
とを特徴とするものである。
【0010】さらに、半導体基板の表面結晶方位が(1
10)、(100)、(111)であることを特徴とす
るものである。また、エッチングをマスク46が取れな
いうちに終了させ、それからエミッタティップ18が形
成される材料層の表面を酸化させ、それからエミッタテ
ィップ18が形成される材料層の酸化部分及びマスクを
エッチング除去することを特徴とするものである。
【0011】あるいは、エッチングをマスク46が取れ
るまで実施することを特徴とするものである。さらに、
本発明による電界放出陰極装置は、基板14上に、カソ
ード電極膜16、絶縁膜20及びゲート電極膜22が積
層され、積層された絶縁膜20及びゲート電極膜22に
設けられた穴24内で、エミッタティップ18がカソー
ド電極膜16から立ち上がり、エミッタティップ18は
先端側の電子放出部18aと根元側の負帰還用抵抗部1
8bを有する電界放出陰極装置において、ゲート電極膜
22がエミッタティップ18を包囲する高抵抗部分と、
高抵抗部分を電源に接続する低抵抗部分とを有すること
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記した構成においては、例えば蒸着により、
カソード電極膜を形成すべき第1の材料層、エミッタテ
ィップの負帰還用抵抗部を形成すべき第2の材料層、及
びエミッタティップの電子放出部を形成すべき第3の材
料層を設けて、深さにより抵抗率の異なる基板を形成す
る。そこで第3の材料層のエミッタティップを形成する
位置にマスクを設け、マスクの下部にアンダーカットが
生じるまでエッチングする。これによって、マスクの下
部の第2及び第3の材料層は、エッチングをマスクが取
れないうちに終了させた場合には切頭円錐状になり、エ
ッチングをマスクが取れるまで実施した場合に円錐状に
なる。このようにして先端側の電子放出部と根元側の負
帰還用抵抗部を含むエミッタティップが形成される。本
発明では、このエミッタティップの形成後に絶縁膜及び
ゲート電極膜を形成する。
【0013】または、半導体基板に不純物を添加して深
さにより抵抗率の異なる基板を形成し、この基板のエミ
ッタティップを形成する位置にマスクを設け、マスクの
下部の第2及び第3の材料層は、エッチングをマスクが
取れないうちに終了させた場合には切頭円錐状になり、
エッチングをマスクが取れるまで実施した場合に円錐状
になる。このようにして先端側の電子放出部と根元側の
負帰還用抵抗部を含むエミッタティップが形成される。
本発明では、このエミッタティップの形成後に絶縁膜及
びゲート電極膜を形成する。
【0014】または、半導体基板をエッチングしてエミ
ッタティップを形成したのち、エミッタティップに不純
物を添加し、エミッタティップ先端部の電子放出部と根
元側の負帰還用抵抗部を形成する。このように、あらか
じめ深さによる抵抗率の異なる基板を形成した後エッチ
ングすることにより、あるいは、形成後のエミッタティ
ップに不純物を添加するという簡単な工程により、個々
のエミッタティップに電子放出時のジュール熱を抑える
低抵抗の電子放出部と、放出電流を安定させる負帰還用
の高抵抗の抵抗部とを設けた電界放出陰極装置を製造す
ることができる。
【0015】さらに、上述のような先端側の電子放出部
と根元側の負帰還用抵抗部からなるエミッタティップを
有する電界放出陰極装置において、ゲート電極膜をエミ
ッタティップを包囲する高抵抗部分と、高抵抗部分を電
源に接続する低抵抗部分からなる構成とすることによ
り、エミッタティップとゲート電極膜の短絡が生じた場
合でも、電子放出が停止するのは短絡が生じた高抵抗部
分に包囲された陰極群のみであって、装置全体の動作を
停止させることのない冗長性の高い電界放出陰極装置を
得ることができる。
【0016】
【実施例】図8は、本発明により得られた電界放出陰極
装置と陽極とを示す図である。同図において、10は電
界放出陰極装置、12は陽極、14は基板、16はカソ
ード電極、18はエミッタティップ、18aは電子放出
部、18bは負帰還用抵抗部、20は絶縁膜、22はゲ
ート電極膜、24は穴、26は電源である。以下、実施
例を示す図において同一機能を有するものには同一符号
を付し、その説明は省略する。
【0017】図8において、電界放出陰極装置10と陽
極12は真空中に封入され、電界放出陰極装置10で生
じた電子が陽極12に向かって飛び出すようになってい
る。また、電界放出陰極装置10はガラス基板又はシリ
コン基板等の基板14上に設けられたカソード電極膜1
6と、カソード電極膜16に電気的に接続された円錐状
のエミッタティップ18を有する。エミッタティップ1
8は、カソード電極膜16から立ち上がり、先端側の電
子放出部18aと根元側の負帰還用抵抗部18bを有し
ている。
【0018】絶縁膜20及びゲート電極膜22はカソー
ド電極膜16の上に積層される。エミッタティップ18
は絶縁膜20及びゲート電極膜22に設けた穴24内に
位置し、エミッタティップ18の先端の電子放出部18
aがゲート電極膜22の穴24の壁と対向している。カ
ソード電極膜16は電源26のマイナス側に接続され、
ゲート電極膜22は電源26のプラス側に接続される。
よって、エミッタティップ18とゲート電極膜22との
間に電圧を印加すると、エミッタティップ18の先端の
電子放出部18aに大きな電界がかかり、電界放出が起
きる。このようにして電界放出陰極装置10は電子源と
して利用され、電子は陽極12に向かって飛び出す。
【0019】図9は、本発明により得られる電界放出陰
極装置の特性を示す図であり、負帰還用抵抗部18bの
作用を説明するためのものである。同図において、縦軸
は放出電流(μA)、横軸はゲート電極に印加される引
き出し電圧(V)をそれぞれ示している。図中、曲線
P、曲線Qは負帰還用抵抗部18bがない場合の性能に
バラツキのあるエミッタティップ18の特性を示してお
り、曲線Pは印加電圧120ボルトのときに放出電流が
18μA(A点)となるのに対し、曲線Qは同じ条件で
放出電流が2μA(B点)となる場合を示している。エ
ミッタティップ18に負帰還用抵抗部18b(例えば1
0MΩ)を設けると、上記特性はそれぞれ曲線P又は曲
線Qと破線Lとの交点C(2μA)、D(1μA)とな
る。従って、A対Bの比が9であったのに対して、C対
Dの比は2となるので、特性のバラツキを小さくできる
ことになる。
【0020】図10は、本発明になる電界放出陰極装置
の一実施例である表示装置を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)図における線A−A部分での断面
図である。同図において、28はゲート電極膜22の高
抵抗部分、30はゲート電極膜22の低抵抗部分であ
る。
【0021】本実施例の表示装置においては、図に示す
ようにゲート電極膜22がエミッタティップ18を包囲
する高抵抗部分28と、この高抵抗部分28と電気的に
接続され、この高抵抗部分28を電源26に接続する低
抵抗部分30とを有する構造となっている。そして、9
個のエミッタティップ18が1ブロックとして1つのゲ
ート電極膜22の高抵抗部分28内に設けられ、表示装
置の一つの画素を形成するようになっている。このゲー
ト電極膜22の高抵抗部分28は低抵抗部分30と電気
的に接続されていて、低抵抗部分30はさらなる電極膜
又は導線により例えばカソード電極膜16とともに、マ
トリクス状に図示しない電源に接続される。
【0022】電界放出陰極装置を用いた表示装置などに
おいては、欠陥によってゲート電極とエミッタティップ
が短絡してしまうと、その画素全体の電子放出が止まっ
てしまう致命的な欠陥となる。従って、このような構成
をとることにより、エミッタティップ18とゲート電極
膜22との間で短絡が生じたとしても、電圧降下は高抵
抗部分28で起きて周囲の低抵抗部分30は元の電圧を
維持するので、同じゲート電極膜22に接続された他の
ブロックは正常に作動することができる。
【0023】次に、このような電界放出陰極装置10の
製造方法を、図を参照しながら説明する。図1は、電界
放出陰極装置10の製造方法の第1実施例を示す工程断
面図である。同図において、40はカソード電極膜を形
成する材料層、42および44はエミッタティップを形
成する材料層、46はマスク、48は酸化部分、50は
絶縁膜を形成する材料層、52はゲート電極膜を形成す
る材料層である。
【0024】まず(A)に示されるように、基板14上
に、カソード電極膜16を形成すべき第1の材料層(例
えばタンタルやモリブデン)40、エミッタティップ1
8の負帰還用抵抗部18bを形成すべき第2の材料層
(例えばポリシリコン)42、及びエミッタティップ1
8の電子放出部18aを形成すべき第3の材料層(例え
ばタンタルやモリブデン)44を順番に形成する。この
工程は蒸着やエピタキシャルなどを利用する。
【0025】次に(B)に示されるように、第3の材料
層44のエミッタティップ18を形成する位置に円形マ
スク46を設ける。このマスク46の大きさはミクロン
オーダーであり、図8及び図10の穴24に相当する。
次に(C)に示されるように、これらの材料層44、4
2、40を該マスク46の下部にアンダーカットが生じ
るまでドライエッチング又は異方性エッチングによりエ
ッチングする。図1の実施例では、エッチングをマスク
46が取れないうちに終了させる。従って、これらの材
料層44、42、40は切頭円錐状になる。
【0026】次に(D)に示されるように、切頭円錐状
となった材料層44の部分を熱酸化、又は陽極酸化等に
より酸化すると、切頭円錐状となった材料層44の部分
の外周部が酸化部分48となり、中心部の未酸化部分が
鋭いティップ状になる。その後で(E)に示されるよう
に、絶縁膜20及びゲート電極膜22を形成する。この
場合、絶縁膜20となる材料層50及びゲート電極膜2
2となる材料層52を蒸着より形成する。マスク46が
まだ付着したままであるので、材料層50、52はマス
ク46のない部位ではカソード膜16となる第1の残量
層40の上に堆積するが、マスク46のある部位ではマ
スク46の上に堆積し、絶縁膜20及びゲート電極膜2
2の穴24が自動的に形成されることになる。
【0027】最後に、(F)に示されるように、切頭円
錐状となった材料層44の部分の酸化部分48を選択的
にエッチングする。すると、マスク46及びその上の材
料層も除去される。このようにして電界放出陰極装置1
0が製造される。本実施例においては、基板14上に材
料層40、42、44を設けることにより深さによって
抵抗率の異なる基板を形成し、その後エッチングと材料
層44の酸化により、電子放出部18a及び抵抗部18
bを有するエミッタティップ18を形成している。
【0028】このようにしてエミッタティップ18に
は、低抵抗の材料層44からなり電子放出時のジュール
熱が低く最大許容電流が大きい電子放出部18aと、高
抵抗の材料層42からなり負帰還をかけられる抵抗部1
8bとが設けられる。図2は、電界放出陰極装置10の
製造方法の第2実施例を示す工程断面図であり、第1実
施例の変形例である。
【0029】同図において、56は絶縁膜を形成する材
料層、58はゲート電極膜を形成する材料層である。
(A)から(B)は図1の工程と同じであり、基板14
上に、カソード電極膜16を形成すべき第1の材料層4
0、エミッタティップ18の負帰還用抵抗部18bを形
成すべき第2の材料層42、及びエミッタティップ18
の電子放出部18aを形成すべき第3の材料層44を順
番に形成する。第3の材料層44の上に円形マスク46
を設ける。
【0030】次に(C)に示されるように、これらの材
料層44、42、40を該マスク46の下部にアンダー
カットが生じるまでエッチングする。図2の実施例で
は、エッチングをマスク46が取れるまで実施する。す
ると、第3の材料層44はこの時点でエミッタティップ
18の電子放出部18aとなるほどに充分に鋭くなって
いる。同時に、負帰還用抵抗部18bも形成されてい
る。
【0031】その後で(D)に示されるように、絶縁膜
20及びゲート電極膜22を形成する。この場合、絶縁
膜20となる材料層56及びゲート電極膜22となる材
料層58を蒸着などにより形成する。これらの材料層5
6、58はエミッタティップ18となる部位では上方に
盛り上がっている。それから、(E)に示されるよう
に、材料層56、58の盛り上がった部位をエッチバッ
クプロセスで平坦化してゲート電極膜22となる材料層
58に開口部を形成し、さらに絶縁膜20となる材料層
56をエッチングすることにより穴24を開口させる。
このようにして電界放出陰極装置10が製造される。
【0032】本実施例は、第1実施例とエッチングの方
法が異なっており、エッチングのみで電子放出部18a
及び抵抗部18bを有するエミッタティップ18を形成
している点以外は第1実施例と同様で、形成される電界
放出陰極装置も第1実施例と同様の効果を有するもので
ある。図3は、電界放出陰極装置10の製造方法の第3
実施例を示す工程断面図である。
【0033】まず(A)に示されるように、本実施例に
おいては基板としてシリコン基板60を用い、シリコン
基板60上に、エミッタティップ18の電子放出部18
aを形成すべき材料層(例えば不純物濃度の高いポリシ
リコン)44を、エピタキシャル成長などにより形成す
る。次に(B)に示されるように、材料層44のエミッ
タティップ18を形成する位置に円形マスク46を設け
る。このマスク46は、図8及び図10の穴24に相当
する。
【0034】次に(C)に示されるように、材料層44
及びシリコン基板60をマスク46の下部にアンダーカ
ットが生じるまでドライエッチング又は異方性エッチン
グによりエッチングする。図3の本実施例では、エッチ
ングをマスク46が取れないうちに終了させる。従っ
て、材料層44及びシリコン基板60上部は切頭円錐状
になる。
【0035】次に(D)に示されるように、絶縁膜20
及びゲート電極膜22を形成する。この場合、絶縁膜2
0となる材料層50及びゲート電極膜22となる材料層
52を蒸着などにより形成する。マスク46がまだ付着
したままであるので、材料層50、52はマスク46の
ない部位ではシリコン基板60上に堆積するが、マスク
46のある部位ではマスク46の上に堆積し、絶縁膜2
0及びゲート電極膜22の穴24が自動的に形成される
ことになる。
【0036】次に(E)に示されるように、切頭円錐状
となった材料層44及びシリコン基板60の表面部分を
熱酸化などにより酸化すると、切頭円錐状となった材料
層44及びシリコン基板60の部分の外周部が酸化部分
48となり、中心部の未酸化部分が鋭いティップ状にな
る。最後に、(F)に示されるように、切頭円錐状とな
った材料層44及びシリコン層60の部分の酸化部分4
8を選択的にエッチングする。すると、マスク46及び
その上の材料層も除去される。このようにして電界放出
陰極装置10が製造される。
【0037】電界放出陰極装置10において、基板とし
てガラス基板などのように絶縁性の基板を用いる場合に
は、第1及び第2実施例のように基板上にカソード電極
膜を形成する必要があるが、本実施例のように、基板に
シリコン基板など導電性の基板を用いる場合において
は、前記実施例と同様に金属膜などによってカソード電
極膜を設けてもよいが、基板自体がカソード電極膜の機
能を有するためカソード電極膜をとくに設けなくてもよ
い。
【0038】本実施例においては、シリコン基板60上
に形成された材料層44が不純物濃度の高いポリシリコ
ンで形成されているため、先端側の材料層44は低抵抗
となって電子放出時のジュール熱が低下し、最大許容電
流が大きいエミッタティップ18の電子放出部18aと
なり、エミッタティップ18の根元側は負帰還が十分に
かけられる程度に高抵抗となるため抵抗部18bとなっ
て、電界放出陰極装置10が製造される。
【0039】また、本実施例においては、シリコン基板
60上に形成されるのはエミッタティップ18の電子放
出部18aとなる材料層44のみであるが、抵抗部18
bとなる材料層42、さらには、カソード電極膜16と
なる材料層40を第1実施例のように形成したのちに、
エッチングによりエミッタティップ18を形成しても良
い。
【0040】また、本実施例において、熱酸化などによ
ってエミッタティップ18を形成する工程は、図3
(E)に示すように、絶縁膜20となる材料層50及び
ゲート電極膜22となる材料層52の形成後に行う方法
だけではなく、材料層50及び52の形成以前、すなわ
ち図3(C)の状態で全面を酸化した後に材料層50及
び52を形成し、その後に酸化部分を選択的にエッチン
グすることによっても同様な電界放出陰極装置を製造す
ることができる。
【0041】さらに、本実施例においても、第2実施例
と同様にエッチングの工程としてマスクが取れるまで実
施する方法とすることは可能である。図4は、電界放出
陰極装置10の製造方法の第4実施例を示す工程断面図
である。同図において、62はイオン注入を示してい
る。まず(A)に示されるように、シリコン基板60表
面にイオン注入62により不純物をドープし、エミッタ
ティップ18の電子放出部18aを形成すべき材料層4
4を形成する。ここで、n型基板にはドナーとなる不純
物、p型基板にはアクセプタとなる不純物をドープす
る。
【0042】次に(B)に示されるように、材料層44
のエミッタティップ18を形成する位置に円形マスク4
6を設ける。このマスク46は、図8及び図10の穴2
4に相当する。次に(C)に示されるように、材料層4
4及びシリコン基板60をマスク46の下部にアンダー
カットが生じるまでドライエッチング又は異方性エッチ
ングによりエッチングする。図4の本実施例では、エッ
チングをマスク46が取れないうちに終了させる。従っ
て、材料層44及びシリコン基板60上部は切頭円錐状
になる。
【0043】次に(D)に示されるように、絶縁膜20
及びゲート電極膜22を形成する。この場合、絶縁膜2
0となる材料層50及びゲート電極膜22となる材料層
52を蒸着などにより形成する。マスク46がまだ付着
したままであるので、材料層50、52はマスク46の
ない部位ではシリコン基板60上に堆積するが、マスク
46のある部位ではマスク46の上に堆積し、絶縁膜2
0及びゲート電極膜22の穴24が自動的に形成される
ことになる。
【0044】次に(E)に示されるように、切頭円錐状
となった材料層44及びシリコン基板60の表面部分を
熱酸化などにより酸化すると、切頭円錐状となった材料
層44及びシリコン基板60の部分の外周部が酸化部分
48となり、中心部の未酸化部分が鋭いティップ状にな
る。最後に、(F)に示されるように、切頭円錐状とな
った材料層44及びシリコン層60の部分の酸化部分4
8を選択的にエッチングする。すると、マスク46及び
その上の材料層も除去される。このようにして電界放出
陰極装置10が製造される。
【0045】本実施例においては、シリコン基板60表
面に形成された材料層44がイオン注入62により不純
物が添加されたシリコン層であるため、材料層44は低
抵抗となって電子放出時のジュール熱が低下し、最大許
容電流が大きいエミッタティップ18の電子放出部18
aとなり、エミッタティップ18の根元側は負帰還が十
分にかけられる程度に高抵抗となるため負帰還用抵抗部
18bとなって、電界放出陰極装置10が製造される。
【0046】また、本実施例において、熱酸化などによ
ってエミッタティップ18を形成する工程は、図4
(E)に示すように、絶縁膜20となる材料層50及び
ゲート電極膜22となる材料層52の形成後に行う方法
だけではなく、材料層50及び52の形成以前、すなわ
ち図4(C)の状態で全面を酸化した後に材料層50及
び52を形成し、その後に酸化部分を選択的にエッチン
グすることによっても同様な電界放出陰極装置を製造す
ることができる。
【0047】また、本実施例においては、直接シリコン
基板60に不純物を添加して抵抗率の異なる材料層を形
成しているが、この不純物の添加はシリコン基板などに
限られたものではなく、金属膜などによるカソード電極
膜の上にシリコン層を設け、その後に不純物をシリコン
層に添加して高抵抗の材料層と低抵抗の材料層を形成す
るような方法にも応用できる。
【0048】さらに、本実施例においても、第2実施例
と同様にエッチングの工程としてマスクが取れるまで実
施する方法とすることは可能である。図5は、電界放出
陰極装置10の製造方法の第5実施例を説明する図であ
り、第4実施例の変形例である。図中、64はマスクを
示している。本実施例は、第4の実施例とイオン注入の
部分が異なっており、図5は図4に示す第4実施例の工
程(A)に相当する部分であり、第4実施例では工程
(A)において半導体基板60の全面にイオン注入62
を行っているのに対して、本実施例においては、パター
ニングされたマスク64を用いてエミッタティップ18
を形成する部分にのみイオン注入62を行うものであ
る。また、イオン注入62を行った後はマスク64を除
去し、その後の工程は第5実施例と同様である。
【0049】本実施例においても、第4実施例と同様な
電界放出陰極装置10を得ることができ、さらに、図4
(A)に示されるイオン注入62の工程以外であれば、
材料、その他の工程などについての変形は第4実施例に
示すのと同様に行うことができるものである。図6は、
電界放出陰極装置10の製造方法の第6実施例を示す工
程断面図である。
【0050】同図において、66はイオン注入、68は
不活性不純物注入領域である。まず(A)に示されるよ
うに、シリコン基板60表面のエミッタティップ18を
形成する位置に円形マスクを設ける。このマスク46
は、図8及び図10の穴24に相当する。次に(B)に
示されるように、シリコン基板60をマスク46の下部
にアンダーカットが生じるまでドライエッチング又は異
方性エッチングによりエッチングする。図6の本実施例
では、エッチングをマスク46が取れないうちに終了さ
せる。従って、シリコン層60上部は切頭円錐状にな
る。
【0051】次に(C)に示されるように、絶縁膜20
及びゲート電極膜22を形成する。この場合、絶縁膜2
0となる材料層50及びゲート電極膜22となる材料層
52を蒸着などにより形成する。マスク46がまだ付着
したままであるので、材料層50、52はマスク46の
ない部位ではシリコン基板60上に堆積するが、マスク
46のある部位ではマスク46の上に堆積し、絶縁膜2
0及びゲート電極膜22の穴24が自動的に形成される
ことになる。
【0052】次に(D)に示されるように、切頭円錐状
となった材料層44及びシリコン基板60の表面部分を
熱酸化などにより酸化すると、切頭円錐状となった材料
層44及びシリコン基板60の部分の外周部が酸化部分
48となり、中心部の未酸化部分が鋭いティップ状にな
る。次に(E)に示されるように、切頭円錐状となった
材料層44及びシリコン層60の部分の酸化部分48を
選択的にエッチングする。すると、マスク46及びその
上の材料層も除去されエミッタティップ18が露出す
る。
【0053】最後に、(F)に示されるように、穴24
上方よりエミッタティップ18に、化学的に不活性なイ
オン(例えばアルゴン)をエミッタティップ18表面が
スパッタされないような条件でイオン注入66により添
加し、エミッタティップ18下部に負帰還用抵抗部18
bとなる不活性不純物注入領域68を形成する。このよ
うにして電界放出陰極装置10が製造される。
【0054】本実施例においては、シリコン基板60に
形成されたエミッタティップ18の下部に設けられた不
活性不純物注入領域68は、化学的に不活性な不純物が
添加された領域であるため、エミッタティップ18の根
元側は負帰還が十分にかけられる程度に高抵抗となって
負帰還用抵抗部18bとなり、エミッタティップ18の
先端側は低抵抗の電子放出部18aとなって、電子放出
時のジュール熱が低下し、最大許容電流の大きい電界放
出陰極装置10が製造される。
【0055】また、本実施例において、エミッタティッ
プ18を形成するまでの工程はとくに限定されるもので
はない。図7は、電界放出陰極装置10の製造方法の第
7実施例を説明する図であり、第6実施例の変形例であ
る。同図において、18cはエミッタティップ表面、7
0はシリコン基板60表面の(110)面を示してお
り、(a)図は(110)面70表面の拡大図、(b)
図はエミッタティップ18内部に不活性不純物注入領域
が形成された図であり、図6の工程(F)に相当する図
である。
【0056】本実施例は、使用する基板に特徴があり表
面結晶方位が(110)であるシリコン基板60を用い
ている。図7(a)に示すように、表面結晶方位が(1
10)であるシリコン基板60の表面を上側から見ると
チャネル(格子間空間)が見える。したがって、同図
(b)に示すように、(110)面70の上面よりイオ
ン注入66を行うようにすると、イオンのチャネリング
効果によりエミッタティップ表面18cの損傷を抑えな
がら、エミッタティップ18の下部に効率よくイオンを
注入できるため不活性不純物注入領域68を形成するこ
とが容易となり、第6の実施例と同様な電界放出陰極装
置10を得ることができる。
【0057】さらに、第6実施例の変形例として、シリ
コン基板60を表面結晶方位が(100)、(111)
である基板を用いても、第7実施例と同様な効果を得る
ことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電界
放出陰極装置の製造方法によれば、比較的に簡単な工程
で、エミッタティップに個別に負帰還用の抵抗部と低抵
抗の電子放出部を有する、電子放出特性のバラツキの抑
制および熱的破壊の防止が可能な電界放出陰極装置の製
造方法を得ることができ、さらに、本発明による電界放
出陰極装置によれば、エミッタティップとゲート電極膜
の短絡に対しても装置全体の動作を停止させることのな
い、冗長性の高い電界放出陰極装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す工程断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す工程断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す工程断面図である。
【図5】本発明の第5実施例の説明図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す工程断面図である。
【図7】本発明の第7実施例の説明図である。
【図8】本発明により得られた電界放出陰極装置と陽極
を示す図である。
【図9】電界放出陰極装置の特性を示す図である。
【図10】本発明になる電界放出陰極装置の一実施例を
示す図である。
【図11】電界放出陰極装置の説明図である。
【符号の説明】
10、10’…電界放出陰極装置 12、…陽極 14、14’…基板 16、16’…カソード電極膜 18、18’…エミッタティップ 18a…電子放出部 18b…抵抗部 20、20’…絶縁膜 22、22’…ゲート電極膜 24、24’…穴 26…電源 28…高抵抗部分 30…低抵抗部分 40、42、44…材料層 46、64…マスク 48…酸化部分 50、52、56、58…材料層 60…シリコン基板 62、66…イオン注入 68…不活性不純物注入領域 70…(110)面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 忠司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(14)上にカソード電極膜(1
    6)、絶縁膜(20)及びゲート電極膜(22)が積層
    され、該積層された絶縁膜(20)及びゲート電極膜
    (22)に設けられた穴(24)内で、エミッタティッ
    プ(18)が該カソード電極膜(16)から立ち上が
    り、該エミッタティップ(18)は先端側の電子放出部
    (18a)と根元側の負帰還用抵抗部(18b)を含む
    電界放出陰極装置の製造方法であって、カソード電極膜
    (16)を形成すべき第1の材料層(40)、エミッタ
    ティップ(18)の負帰還用抵抗部(18b)を形成す
    べき第2の材料層(42)、及びエミッタティップ(1
    8)の電子放出部(18a)を形成すべき第3の材料層
    (44)を形成し、該第3の材料層のエミッタティップ
    を形成する位置にマスク(46)を設け、該材料層を該
    マスクの下部にアンダーカットが生じるまでエッチング
    し、その後に絶縁膜及びゲート電極膜を形成することを
    特徴とする電界放出陰極装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板(14)、前記第1の材料層
    (40)、前記第2の材料層(42)及び前記第3の材
    料層(44)が半導体材料からなり、半導体基板に不純
    物を添加して抵抗率の異なる該材料層を形成することを
    特徴とする請求項1記載の電界放出陰極装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記基板(14)、前記第1の材料層
    (40)、前記第2の材料層(42)及び前記第3の材
    料層(44)が半導体材料からなり、半導体基板をエッ
    チングしてエミッタティップ(18)を形成したのち、
    エミッタティップ(18)に不純物を添加し、エミッタ
    ティップ(18)の電子放出部(18a)及び負帰還用
    抵抗部(18b)を形成することを特徴とする請求項1
    記載の電界放出陰極装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板の表面結晶方位が(11
    0)、(100)、(111)であることを特徴とする
    請求項3記載の電界放出陰極装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エッチングを前記マスク(46)が
    取れないうちに終了させ、それから前記エミッタティッ
    プ(18)が形成される材料層の表面を酸化させ、その
    後に該エミッタティップ(18)が形成される材料層の
    酸化部分及び該マスク(46)をエッチング除去するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電界放出陰極装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチングを前記マスク(46)が
    取れるまで実施することを特徴とする請求項1記載の電
    界放出陰極装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板(14)上にカソード電極膜(1
    6)、絶縁膜(20)及びゲート電極膜(22)が積層
    され、該積層された絶縁膜(20)及びゲート電極膜
    (22)に設けられた穴(24)内で、エミッタティッ
    プ(18)が該カソード電極膜(16)から立ち上が
    り、該エミッタティップ(18)は先端側の電子放出部
    (18a)と根元側の負帰還用抵抗部(18b)を有す
    る電界放出陰極装置であって、該ゲート電極膜(22)
    が該エミッタティップ(18)を包囲する高抵抗部分
    (28)と、該高抵抗部分(28)を電源に接続する低
    抵抗部分(30)とを有することを特徴とする電界放出
    陰極装置。
JP33439192A 1992-05-06 1992-12-15 電界放出陰極装置及びその製造方法 Pending JPH0620592A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08236013A (ja) * 1995-02-28 1996-09-13 Nec Corp 電界放出型冷陰極とこれを用いた電子銃
US5666020A (en) * 1994-11-16 1997-09-09 Nec Corporation Field emission electron gun and method for fabricating the same
KR20000066956A (ko) * 1999-04-22 2000-11-15 김영환 전계방출 표시소자의 제조방법
KR100577780B1 (ko) * 1999-04-22 2006-05-10 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 전계방출 표시소자의 제조방법

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