JPH1012129A - 冷陰極電界放出電子源及びその製造方法 - Google Patents

冷陰極電界放出電子源及びその製造方法

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JPH1012129A
JPH1012129A JP8165499A JP16549996A JPH1012129A JP H1012129 A JPH1012129 A JP H1012129A JP 8165499 A JP8165499 A JP 8165499A JP 16549996 A JP16549996 A JP 16549996A JP H1012129 A JPH1012129 A JP H1012129A
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JP
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emitter
electron source
tip
semiconductor substrate
field emission
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JP8165499A
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Junichi Sawahata
純一 澤幡
Terutaka Tokumaru
照高 徳丸
Morichika Yano
盛規 矢野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフアライン手法を用いて、簡単な工程
で、かつ、エミッタ密度を低下させることなく、グレイ
型エミッタに高精度にFETを作り込むことにより、エ
ミッション電流均一化を実現する新規の冷陰極電界放出
電子源の構造及びその製造方法を提供するものである。 【解決手段】 この冷陰極電界放出電子源は、n型シリ
コンからなる半導体基板21、半導体基板21の表面に
円錐状に形成されたn型シリコンであるエミッタ22、
エミッタの根元を取り囲むように半導体基板21に形成
したp型シリコン領域23、エミッタ22を取り囲んで
p型シリコン領域23を覆うように形成されたSiO2
からなる絶縁層24、絶縁層24の表面に形成されたN
bからなるゲート電極25、p型シリコン領域23から
絶縁層24上に引き出されているFETゲート電極26
から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極電界放出と
呼ばれる強電界放出現象を利用して、半導体基板上に形
成された突起状の電子放出部(エミッタ)から電子を放
出する冷陰極電界放出電子源に係わり、特に、各エミッ
タからの放出電流を均一化する手段を有する冷陰極電界
放出電子源及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷陰極電界放出電子源の動作及び
製造方法は、スタンフォード リサーチ インスティチ
ュート(Stanford Research Institute)のシー・エー
・スピント(C.A. Spindt)らによるジャーナル オブ
アプライド フィジックス(Journal of Applied Phy
sics)の第47巻、12号、5248〜5263頁(1
976年12月)に発表された研究報告により公知であ
り、シー・エー・スピント等による米国特許第4,30
7,507号及びエイチ・エフ・グレイ(H.F. Gray)
等による米国特許第4,513,308号に開示されて
いる。
【0003】冷陰極電界放出電子源は、その用途とし
て、例えば高周波用微小三極管や薄型表示素子等の構成
要素として考察されており、冷陰極は、電界放出の原理
により電子を放出する多数の微小な突起状のエミッタ
と、エミッタに電界を加えて電子を放出させるためのゲ
ート電極とを備えている。
【0004】このような冷陰極電界放出電子源におい
て、エミッタ先端の電界が107V/cm程度となるよ
うにゲート電極に正電圧を印加すると、エミッタから電
子が放出されるが、個々のエミッタから流れる電流は、
一般に数μA程度と微小であり、上記のような一般の用
途に所望される電流量を得るためには、多数のエミッタ
をアレイ状に集積し、同時に動作させなければならな
い。
【0005】ところが、エミッタ先端の電界は、エミッ
タ先端の曲率半径に大きく依存することが、理論的にも
実験的にも検証されている(例えば、Technical Digest
ofIVMC 91,1991,72〜73頁)。冷陰極電界放出電子源に
おいては、エミッタ先端の曲率半径は、一般に数十〜数
nmと極めて小さく、均一に作製することが困難であ
る。そのため、アレイ構造をとった場合、各エミッタか
らの電子放出がばらついたり、一部のエミッタの過電流
を伴う短絡により、素子全体まで破壊が広がるという現
象が起こりやすかった。
【0006】そこで、冷陰極電界放出電子源の電流均一
化の方法として、従来は、例えば、日本電気株式会社の
栗山等により、トランジスタを基板に作り込んでエミッ
タと直列に接続する構造が提案されている。(特開平7
−130281号公報)。
【0007】図10は、この公報に記載されている冷陰
極電界放出電子源の断面図である。図10(A)は、接
合型電界効果トランジスタを一体化した冷陰極電界放出
電子源の断面図である。この冷陰極電界放出電子源は、
接合型電界効果トランジスタ(以下、電界効果トランジ
スタをFETと略称する)を作り込んだ半導体基板10
1上に、導電体からなるエミッタ102を作製したもの
である。エミッタ102を取り囲むように絶縁層103
が形成され、その上には電子源用のゲート電極104が
設けられている。半導体基板101は、円筒状のn型シ
リコン105を取り囲む形状を持つp型シリコン106
およびn+型シリコン107とで接合型FETを形成し
ている。p型シリコン106に印加する電圧を変化させ
ることにより、n+型シリコン107からチャネルとな
るn型シリコン105に流れる電流を制御することがで
きる。
【0008】図10(B)は、絶縁ゲート型FETを一
体化した冷陰極電界放出電子源の断面図である。この冷
陰極電界放出電子源は、表面に沿って絶縁ゲート型FE
Tを作り込んだ半導体基板111上に、導電体からなる
エミッタ112を作製したものである。エミッタ112
を取り囲むように絶縁層113が形成され、その上には
電子源用のゲート電極114が設けられている。半導体
基板111は、n型シリコン115、p型シリコン11
6、n+型シリコン117、ソース電極118および絶
縁ゲート119とで絶縁ゲート型FETを形成してお
り、絶縁ゲート119に印加する電圧を変化させること
により、ソース電極118からチャネルとなる絶縁ゲー
ト119下のp型シリコン116の表面及びn型シリコ
ン115に流れる電流を制御することができる。
【0009】図10(A),(B)とも、一部のエミッ
タ102,112が破壊してもエミッタに対応するFE
Tにより電流が制限されるため、電子源全体の破壊を防
ぐことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷陰極電界放出
電子源におけるエミッタ電流均一化の1つの方法とし
て、図10(A)に示すように、半導体基板に接合型F
ETを作り込むものでは、基板へのエミッタ作製に先が
けてFETを形成しておかなければならず、電界放出電
子源の構造としては、いわゆるスピント型にならざるを
得ない。従って、半導体基板に一体加工にできる、いわ
ゆるグレイ型に比較して、FETとエミッタを別々に作
成するので、作製工程数やコストが増加してしまう。ま
た、接合型FETを作り込むためにp型シリコン15中
に作成した円柱状のn型シリコン16の真上に、エミッ
タを作製しなければならないが、そのためのマスキング
工程にセルフアラインの手法を用いることが不可能であ
り、製造工程が複雑になるという不都合がある。さら
に、接合型FETの動作を均一とするためには、円柱状
のn型シリコンの直径に高い寸法精度が要求される。
【0011】従来の冷陰極電界放出電子源におけるエミ
ッタ電流均一化のもう1つの方法として、図10(B)
に示すように、半導体基板上に絶縁ゲート型FETを作
り込むものでも、接合型FETと同じ上述の不都合を持
つ。さらに、この方法では、特開平7−130281号
公報に記載されているように、100V以上の耐圧を得
るためには、2つのn型シリコン117の間隔を10μ
m程度に離さなければならず、エミッタ密度が1桁程度
低下するという、実用化上極めて大きなデメリットが存
在する。
【0012】本発明は、上述した従来の技術における問
題点に鑑みてなされたものであり、セルフアライン手法
を用いて、簡単な工程で、かつ、エミッタ密度を低下さ
せることなく、グレイ型エミッタに高精度にFETを作
り込むことにより、エミッション電流均一化を実現する
新規のFET一体型冷陰極電界放出電子源の構造及びそ
の製造方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、第1
導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成され、
且つ急峻な先端部を有する第1導電型の半導体からなる
エミッタと、前記エミッタ先端部を取り囲むように形成
された第2導電型の半導体領域と、前記半導体領域上に
あって前記エミッタ先端部を取り囲むように形成された
絶縁層と、前記絶縁層上に形成された電子源ゲート電極
と、を備える冷陰極電界放出電子源である。この冷陰極
電界放出電子源は、前記半導体基板をソース、前記エミ
ッタをドレイン、前記半導体領域をゲートとする接合型
電界効果トランジスタ構造をなす。前記半導体基板と前
記電子源ゲート電極間の印加電圧によってエミッタから
放出される電流量が前記接合型FETにより変調される
ことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の冷陰極電界
放出電子源の製造方法である。第1導電型の半導体基板
上におけるエミッタ形成位置にマスクを形成し、前記半
導体基板表面をエッチングして、前記マスク下に急峻な
先端部を持つ第1導電型半導体のエミッタを形成する。
前記エミッタ先端部を取り囲むように第2導電型の半導
体領域を形成し、前記半導体領域上に絶縁層を形成し、
前記マスク近傍の絶縁層上に電子源ゲート電極を形成す
る。その後、エッチングによりエミッタ先端部を露出さ
せて、冷陰極電界放出電子源を製造する。
【0015】請求項3の発明は、第1導電型の半導体基
板と、前記第1導電型の半導体基板上に形成され、且つ
第1導電型半導体の急峻な先端部と、前記半導体基板と
エミッタ先端部との間に設られた第2導電型の半導体領
域を有するエミッタと、前記半導体領域上にあって前記
エミッタ先端部を取り囲むように形成された絶縁層と、
該絶縁層上に形成されたゲート電極と、を備える冷陰極
電界放出電子源である。この冷陰極電界放出電子源も、
請求項1と同様に、前記半導体基板をソース、前記エミ
ッタ先端部をドレイン、前記半導体領域をチャネル形成
領域とするMOS電界効果トランジスタ構造をなす。前
記半導体基板と前記ゲート電極間の印加電圧によってエ
ミッタから放出される電流量が前記MOS電界効果トラ
ンジスタにより変調されることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の冷陰極電界
放出電子源の製造方法である。第1導電型の半導体基板
上に第2導電型半導体層及び第1導電型半導体層を積層
した積層基板を用いて、該積層基板上におけるエミッタ
形成位置にマスクを形成する。前記積層基板表面をエッ
チングして、前記マスク下に急峻な第1導電型半導体の
先端部と、前記半導体基板とエミッタ先端部との間に設
られた第2導電型の半導体領域とを有するエミッタを形
成する。前記半導体基板及び前記半導体領域上に絶縁層
を形成し、前記マスク近傍まで前記絶縁層上にゲート電
極を形成する。その後、エッチングによりエミッタ先端
部を露出させて冷陰極電界放出電子源を製造する。
【0017】請求項5の発明は、請求項3の冷陰極電界
放出電子源の他の製造方法である。第1導電型の半導体
基板上に第2導電型半導体層を形成した積層基板を用い
て、該積層基板上におけるエミッタ形成位置にマスクを
形成する。前記積層基板の表面をエッチングして、前記
マスク下に急峻な先端部を有する第2導電型半導体のエ
ミッタを形成する。前記半導体基板及び前記エミッタ上
に絶縁層を形成し、前記マスク近傍まで前記絶縁層の表
面にゲート電極を形成する。その後、エッチングにより
エミッタ先端部を露出させ、該エミッタ先端部に第1導
電型半導体を形成する。
【0018】請求項6の発明は、請求項3記載の冷陰極
電界放出電子源のおいて、前記半導体基板と前記エミッ
タ先端部の少なくとも一方を導電体に置き換えることで
ショットキー障壁を設けたことを特徴とする構成であ
る。
【0019】請求項7の発明は、請求項4記載の冷陰極
電界放出電子源の製造方法のおいて、前記積層基板であ
る前記半導体基板と前記第1導電型半導体層の少なくと
も一方を導電体に置き換えることを特徴とし、請求項6
の冷陰極電界放出電子源を製造する方法である。
【0020】請求項8の発明は、請求項5記載の冷陰極
電界放出電子源の製造方法において、前記半導体基板と
前記エミッタ先端部に形成する第1導電型半導体の少な
くとも一方を導電体に置き換えることを特徴とし、請求
項6記載の冷陰極電界放出電子源を製造する方法であ
る。
【0021】請求項1、3、6に記載の冷陰極電界放出
電子源においては、グレイ型電界放出エミッタにFET
を作り込むことにより、FETの電流飽和特性により、
エミッタから放出される電子電流を制限することができ
る。これらの冷陰極電界放出電子源に電圧をかけると、
FETのI−V特性とエミッタのI−V特性との釣り合
いによってエミッタから放出される電流の大きさが決ま
る。そのため、エミッタ形状のバラツキによる電子放出
のバラツキは生ぜず、均一な電流が得られ、FETを組
み込んでいない単純な冷陰極電界放出電子源の場合に比
して、はるかに大きな放出電流を取り出すことができ
る。また、エミッタの一部が破壊し短絡しても、その部
分を流れる電流は、破壊したエミッタに対応するFET
により制限されるため、電子源全体の破壊を防ぐことが
できる。また請求項3、6の冷陰極電界放出電子源にお
いては、MOSFETをエミッタそのものに縦方向に組
み込んでいるため、MOSFETを組み込んでいない通
常の単純な冷陰極電界放出電子源の場合と同じエミッタ
密度となり、したがって、絶縁ゲート型FETを表面に
沿って作り込んだ従来例(図10(B))の如きエミッ
タ密度の低下を引き起こすことなくアレイ状に集積化す
ることができる。
【0022】請求項2、4、5、7、8の記載の冷陰極
電界放出電子源においては、半導体基板と一体に加工成
形しているため、従来の半導体基板を用いてスピント型
にせざるを得なかった場合に比べて、実用化に当たって
作製技術・コストの面で有利である。また、加工工程全
体を通じて、セルフアライン手法が使用でき、複雑なマ
スク合わせが不要であるため、製作工程が簡単であると
ともに、寸法精度を極めて高くすることができる。ま
た、再現性が極めて良好であり、高い歩留まりを得るこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら説明する。 <第1実施形態>図1は、本発明に係る冷陰極電界放出
電子源の第1実施形態を示す断面図である。同図におい
て、この冷陰極電界放出電子源は、n型シリコンからな
る半導体基板21、半導体基板21の表面に円錐状に形
成されたn型シリコンであるエミッタ22、エミッタの
根元を取り囲むように半導体基板21に形成したp型シ
リコン領域23、エミッタ22を取り囲んでp型シリコ
ン領域23を覆うように形成されたSiO2からなる絶
縁層24、絶縁層24の表面に形成されたNb(ニオ
ブ)からなる電子源ゲート電極25、p型シリコン領域
23から絶縁層24上に引き出されているFETゲート
電極26から構成されている。この冷陰極電界放出電子
源は、半導体基板21をソース、前記エミッタ22をド
レイン、前記p型シリコン領域23をゲートとする接合
型FET構造をしている。
【0024】この冷陰極電界放出電子源は、FETの電
流飽和特性により、エミッタから放出される電子電流を
制限することができる。電子源ゲート電極25及びFE
Tゲート電極26と半導体基板21の間に電圧をかける
と、図2のようなFETのI−V特性とエミッタのI−
V特性との釣り合いによってエミッタから放出される電
流の大きさが決まる。そのため、エミッタ形状のバラツ
キによる電子放出のバラツキは生ぜず、均一な電流が得
られ、その結果FETを用いない場合に比べて、はるか
に大きな電流を取り出すことができる。また、エミッタ
の一部が破壊し短絡しても、その部分を流れる電流は、
破壊したエミッタに対応するFETにより制限されるた
め、電子源全体の破壊を防ぐことができる。
【0025】次に、この冷陰極電界放出電子源の製造方
法を説明する。図3の(A)〜(H)は、この冷陰極電
界放出電子源の製造方法を示す説明図である。文章の前
のアルファベットは、対応する図を表す。 (A)n型シリコン基板21上に3000オングストロ
ームの熱酸化膜27を形成する。 (B)上記熱酸化膜27からフォト行程を用いて、直径
2.6μmの円形のパターンを形成する。 (C)半導体基板21のシリコンを上記円形のパターン
の酸化膜27をマスクとしてRIE(反応性イオンエッ
チング)装置で、SF6(六フッ化硫黄)を用いて等方
性エッチングする。この等方性エッチングは、縦横のエ
ッチング比が1:1である必要はなく、1.5〜2:1
程度のエッチング比で行うと良い。サイドエッチ深さ
は、1.0μmにする。 (D)円形のパターンの酸化膜27をマスクとして、イ
オン注入装置を用いて、イオン注入を行う。エミッタを
形成するための円形のパターンの酸化膜27をマスクと
して用いるため、p型シリコン領域23が、セルフアラ
インで形成される。原料としては、B(ホウ素)を用い
る。イオン注入は、チャネル効果を避けるため(基板が
結晶の場合)と、FETで電流制御をしやすくするた
め、斜め方向から半導体基板21を回転して行う。イオ
ン注入深さは0.5μm、イオン注入角度は30度、ド
ーズ量は、アクセプタの密度が、半導体基板21のドナ
ー密度の2倍になるようにする。イオン注入層の活性化
と結晶性回復のため、800〜900℃でアニールをす
る。 (E)エミッタ先端の曲率半径を小さくし、絶縁層24
を形成するため、4000オングストロームの熱酸化膜
24を形成する。 (F)ゲート電極25の金属として、例えばNbを蒸着
する。用いる金属は、Nbに限らず目的に応じたものを
用いればよい。 (G)円形のパターンの酸化膜27及びエミッタ先端部
上の酸化膜24をバッファードフッ酸を用いて除去し、
エミッタ22の先端を露出させる。エッチング時間は、
Si基板の裏面の酸化膜が除去される時間プラス30秒
を目安に行うと良い。 (H)p型シリコン領域23上にFETゲート電極26
を形成し完成する。
【0026】このように、グレイ型電子源を用い、半導
体基板と一体に加工成形しているため、従来の半導体基
板を用いてスピント型にせざるを得なかった場合に比べ
て、実用化に当たって作製技術・コストの面で有利であ
る。また、加工工程全体を通じて、セルフアライン手法
が使用でき、複雑なマスク合わせが不要であるため、製
作工程が簡単であるとともに、寸法精度を極めて高くす
ることができる。また、再現性が極めて良好であり、高
い歩留まりを得ることができる。
【0027】<第2実施形態>図4は、本発明に係る冷
陰極電界放出電子源の第2実施形態を示す断面図であ
る。同図において、冷陰極電界放出電子源は、n+型シ
リコンからなる半導体基板31、半導体基板31の表面
に円錐状に形成されたn+型シリコンであるエミッタ先
端部32、半導体基板31とエミッタ先端部32の間に
あるエミッタの基部に形成されたp型シリコン領域3
3、エミッタ先端部32を取り囲むように形成されたS
iO2からなる絶縁層34、絶縁層34の表面に形成さ
れたNbからなるゲート電極35から構成されている。
この冷陰極電界放出電子源は、半導体基板31をソー
ス、エミッタ先端部32をドレイン、p型シリコン領域
33をチャネル形成領域とするMOSFET構造をして
いる。
【0028】このMOSFETは、第1実施形態と同様
に、エミッタに電流が流れているときは、常に飽和領域
で動作するため、エミッタの特性がばらついていても、
エミッタに流れる電流は一定になる。また、MOSFE
Tをエミッタそのものに縦方向に組み込んでいるため、
MOSFETを組み込んでいない通常の単純な冷陰極電
界放出電子源の場合と同じエミッタ密度でアレイ状に集
積化することができる。したがって、図10(B)に示
した従来例に比して基板表面に沿って横方向に組み込ま
れたMOSFET専用の領域が不要になり、従来例に対
して、1桁程度のエミッタ密度の向上が可能である。
【0029】図5の(A)〜(H)は、この冷陰極電界
放出電子源の製造方法を示す説明図である。文章の前の
アルファベットは、対応する図を表す。 (A)n+型シリコン基板31上にp型シリコン33と
+型シリコン32をこの順にエピタキシャル成長させ
る。 (B)上記基板上に、3000オングストロームの熱酸
化膜37を形成する。 (C)上記熱酸化膜37からフォト行程を用いて、直径
2.6μmの円形のパターンを形成する。 (D)基板のシリコン31,32,33を上記円形のパ
ターンの酸化膜37をマスクとしてRIE装置で、SF
6を用いて等方性エッチングする。この等方性エッチン
グは、縦横のエッチング比が1:1である必要はなく、
1.5〜2:1程度のエッチング比で行うと良い。サイ
ドエッチ深さは、1.0μmにし、縦方向のエッチング
は基板のn+型シリコン31がエッチングされる深さま
で行う。 (E)エミッタ先端の曲率半径を小さくし、絶縁層34
を形成するため、4000オングストロームの熱酸化膜
を形成する。 (F)ゲート電極35の金属として、例えばNbを蒸着
する。用いる金属は、Nbに限らず目的に応じたものを
用いればよい。 (G)円形のパターンの酸化膜37及びエミッタ先端部
上の酸化膜34をバッファードフッ酸を用いて除去し、
エミッタの先端部32を出して完成する。エッチング時
間は、Si基板の裏面の酸化膜が除去される時間プラス
30秒を目安に行うと良い。
【0030】図6の(A)〜(H)は、この冷陰極電界
放出電子源の他の製造方法を示す説明図である。文章の
前のアルファベットは、対応する図を表す。 (A)n+型シリコン基板31上にp型シリコン33を
エピタキシャル成長させる。 (B)上記基板31上に、3000オングストロームの
熱酸化膜37を形成する。 (C)上記熱酸化膜37からフォト行程を用いて、直径
2.6μmの円形のパターンを形成する。 (D)基板のシリコンを上記円形のパターンの酸化膜3
7をマスクとしてRIE装置で、SF6を用いて等方性
エッチングする。この等方性エッチングは、縦横のエッ
チング比が1:1である必要はなく、1.5〜2:1程
度のエッチング比で行うと良い。サイドエッチ深さは、
1.0μmにし、縦方向のエッチングは基板のn+型シ
リコン31がエッチングされる深さまで行う。 (E)エミッタ先端の曲率半径を小さくし、絶縁層34
を形成するため、4000オングストロームの熱酸化膜
を形成する。 (F)ゲート金属35として、例えばNbを蒸着する。
用いる金属は、Nbに限らず目的に応じたものを用いれ
ばよい。 (G)円形のパターンの酸化膜37及びエミッタ先端部
上の酸化膜34をバッファードフッ酸を用いて除去し、
エミッタ先端を出して完成する。エッチング時間は、S
i基板の裏面の酸化膜が除去される時間プラス30秒を
目安に行うと良い。 (H)エミッタ先端にイオン注入法や拡散法によりドナ
ーを注入し、ドナーを活性化してn+型シリコンである
エミッタ先端部32を形成し完成する。
【0031】これらの冷陰極電界放出電子源の製造方法
では、n+−p−n+あるいはn+−pなどの積層半導体
基板を用いることにより、エミッタそのものに縦方向に
MOSFETを作り込むものであり、セルフアライン手
法を用いて簡単で高精度にMOSFETを作り込むこと
ができるのみでなく、従来例にみられるようなMOSF
ETの作り込みに伴うエミッタ密度の低下を起こすこと
が全くない。
【0032】<第3実施形態>図7は、本発明に係る冷
陰極電界放出電子源の第3実施形態を示す断面図であ
る。この冷陰極電界放出電子源は、第2実施形態におい
て半導体基板とエミッタ先端部の少なくとも一方を導電
体にすることでショットキー障壁を設けたことを特徴と
する。図7(A)がエミッタ先端側にショットキー障壁
を設けたもので、図7(B)は基板側にショットキー障
壁を設けたものである。図7(A)に示す冷陰極電界放
出電子源は、p型シリコン領域33がエミッタの先端内
部を占め、その先端表面部分が、例えばTaからなる導
電体42で形成される。p型シリコン領域33と導電体
42の間でショットキー障壁を形成する。一方、図7
(B)に示す冷陰極電界放出電子源は、図4のn+型シ
リコンの基板31を導電体41に置き換え、エミッタ基
部のp型シリコン領域33との間にショットキー障壁を
形成する。図7(A)(B)の他の部分は、第2実施形
態と同じなので、対応する部分に同一符号を付し、説明
は省略する。これら冷陰極電界放出電子源は、ショット
キー障壁は有するが、基本的に第2実施形態と同様に、
エミッタがドレイン、p型シリコン領域がチャネル形成
領域、基板がソースのMOSFETを構成する。このM
OSFETは、第2実施形態と同じように、エミッタに
電流が流れているときは、常に飽和領域で動作するた
め、エミッタの特性がばらついていてもエミッタに流れ
る電流は一定になる。
【0033】図8(A)〜(H)は、図7(A)に示す
冷陰極電界放出電子源の製造方法を示す説明図である。
文章の前のアルファベットは、対応する図を表す。 (A)n+型シリコン基板31上にp型シリコン33を
エピタキシャル成長させる。 (B)上記基板上に、3000オングストロームの熱酸
化膜37を形成する。 (C)上記熱酸化膜37からフォト行程を用いて、直径
2.6μmの円形のパターンを形成する。 (D)基板のシリコン31,33を上記円形のパターン
の酸化膜37をマスクとしてRIE装置で、SF6を用
いて等方性エッチングする。この等方性エッチングは、
縦横のエッチング比が1:1である必要はなく、1.5
〜2:1程度のエッチング比で行うと良い。サイドエッ
チ深さは1.0μmにし、縦方向のエッチングは基板の
+型シリコン31がエッチングされる深さまで行う。 (E)エミッタ先端の曲率半径を小さくし、絶縁層34
を形成するため、4000オングストロームの熱酸化膜
を形成する。 (F)ゲート金属35として、例えばNbを蒸着する。
用いる金属は、Nbに限らず目的に応じたものを用いれ
ばよい。 (G)円形のパターンの酸化膜37及びエミッタ先端部
上の酸化膜34をバッファードフッ酸を用いて除去し、
エミッタ先端を出す。エッチング時間は、Si基板の裏
面の酸化膜が除去される時間プラス30秒を目安に行う
と良い。 (H)エミッタ先端に導電体42、例えば、Taを蒸着
し完成する。用いる導電体42は、p型シリコン33と
ショットキー接合をし、真空準位が、シリコンと同程度
かシリコンより低いものを用いるとよい。
【0034】図9(A)〜(G)は、図7(B)に示す
冷陰極電界放出電子源の製造方法を示す説明図である。
文章の前のアルファベットは、対応する図を表す。 (A)例えばCoシリサイドの導電体基板41上にp型
シリコン33とn+型シリコン32を成長させる。 (B)上記基板41上に、3000オングストロームの
熱酸化膜37を形成する。 (C)上記熱酸化膜37からフォト行程を用いて、直径
2.6μmの円形のパターンを形成する。 (D)基板41上のシリコン32,33を上記円形のパ
ターンの酸化膜37をマスクとしてRIE装置で、SF
6を用いて等方性エッチングする。この等方性エッチン
グは、縦横のエッチング比が1:1である必要はなく、
1.5〜2:1程度のエッチング比で行うと良い。サイ
ドエッチ深さは、1.0μmにし、縦方向のエッチング
は基板の導電体41がでるまで行う。 (E)エミッタ先端の曲率半径を小さくするため、40
00オングストロームの熱酸化膜を形成し、絶縁層34
を形成するため、SiO2をCVD等で4000〜50
00オングストローム堆積する。 (F)ゲート電極35の金属として、例えばNbを蒸着
する。用いる金属は、Nbに限らず目的に応じたものを
用いればよい。 (G)円形のパターンの酸化膜37及びエミッタ先端部
上の酸化膜34をバッファードフッ酸を用いて除去し、
エミッタ先端を露出して完成する。エッチング時間は、
Si基板の裏面の酸化膜が除去される時間プラス30秒
を目安に行うと良い。こうして、これら製造方法におい
て、第2実施形態と同様に実施例基板にn+−pあるい
は導電体−p−n+シリコンを用いたことで、セルフア
ラインで冷陰極電界放出電子源にMOSFETを組み込
むことができる。
【0035】なお、以上実施施形態においては、半導体
としてSiを用いているが、一般的な半導体としてSi
を用いているだけであり、半導体である限りどのような
半導体を用いてもよいことは言うまでもない。また、絶
縁層として熱酸化膜のSiO2を用いているが、絶縁層
としてはこれに限るわけではなく、SiN、TiO等、
一般に絶縁物質として知られている物質であればいずれ
でもよく、その成膜法も熱酸化に限らず、真空蒸着法、
スパッタ法等、薄膜作成法として知られている方法のい
ずれでもよい。
【0036】また、絶縁膜の厚さも4000オングスト
ロームに限られるものではなく、充分の耐圧さえ得られ
れば、どのような厚さでもよいことは言うまでもない。
その他の各作成プロセスで用いられた具体的な数値も上
記の数値に限られるものではない。また、第1、第2及
び第3実施形態において、n型半導体及びp型半導体を
用いているが、導電型の異なる半導体であれば、どのよ
うな組み合わせでもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1、3、6の発明では、冷陰極電
界放出電子源のエミッタにFETを組み込むことによ
り、FETの電流飽和特性により、エミッタから放出さ
れる電子電流を制限することができる。そのため、エミ
ッタ形状のバラツキによる電子放出のバラツキは生ぜ
ず、均一な電流が得られ、FETを用いない場合に比べ
て、はるかに大きな電流を取り出すことができる。ま
た、エミッタの一部が破壊し短絡しても、その部分を流
れる電流は、破壊したエミッタに対応するFETにより
制限されるため、電子源全体の破壊を防ぐことができ
る。
【0038】特に、請求項3及び6の発明では、MOS
FETをエミッタそのものに縦方向に組み込んでいるた
め、MOSFETを組み込んでいない通常の単純な冷陰
極電界放出電子源の場合と同じエミッタ密度でアレイ状
に集積化することができる。
【0039】請求項2、4、5、7及び8の発明では、
半導体基板と一体に加工成形しているため、従来の半導
体基板を用いてスピント型にせざるを得なかった場合に
比べて、実用化に当たって作製技術・コストの面で有利
である。また、加工工程全体を通じて、セルフアライン
手法が使用でき、複雑なマスク合わせが不要であるた
め、製作工程が簡単であるとともに、寸法精度を極めて
高くすることができる。また、再現性が極めて良好であ
り、高い歩留まりを得ることができる。
【0040】特に、請求項4、5、7及び8の発明で
は、請求項3に記載されている冷陰極電界放出電子源の
製造方法であり、積層基板を用いてエミッタそのものに
縦方向にMOSFETを作り込むものであり、セルフア
ライン手法を用いて簡単で高精度にMOSFETを作り
込むことができるのみでなく、従来例にみられるような
MOSFETの作り込みに伴うエミッタ密度の低下を起
こすことが全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷陰極電界放出電子源の第1実施
形態を示す断面図である。
【図2】FETのI−V特性とエミッタのI−V特性を
示す特性図である。
【図3】(A)〜(H)は、この冷陰極電界放出電子源
の製造方法を示す説明図である。
【図4】本発明に係る陰極電界放出電子源の第2実施形
態を示す断面図である。
【図5】(A)〜(G)は、この冷陰極電界放出電子源
の製造方法を示す説明図である。
【図6】(A)〜(H)は、この冷陰極電界放出電子源
の他の製造方法を示す説明図である。
【図7】(A)及び(B)は、本発明に係る冷陰極電界
放出電子源の第3実施形態を示す断面図である。
【図8】(A)〜(H)は、図7(A)に示す冷陰極電
界放出電子源の他の製造方法を示す説明図である。
【図9】(A)〜(G)は、図7(B)に示す冷陰極電
界放出電子源の他の製造方法を示す説明図である。
【図10】(A)及び(B)は、従来の冷陰極電界放出
電子源を示す断面図である。
【符号の説明】
21 n+型シリコン 22 エミッタ 23 p型シリコン領域 24 絶縁層 25 ゲート電極 26 FETゲート電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上に形成され、且つ急峻な先端部を有す
    る第1導電型の半導体からなるエミッタと、 前記エミッタ先端部を取り囲むように形成された第2導
    電型の半導体領域と、 前記半導体領域上にあって前記エミッタ先端部を取り囲
    むように形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に形成された電子源ゲート電極と、を備
    え、 前記半導体基板をソース、前記エミッタをドレイン、前
    記半導体領域をゲートとする接合型電界効果トランジス
    タ構造をなし、 前記半導体基板と前記電子源ゲート電極間の印加電圧に
    よってエミッタから放出される電流量が前記接合型FE
    Tにより変調されることを特徴とする冷陰極電界放出電
    子源。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板上におけるエミ
    ッタ形成位置にマスクを形成し、 前記半導体基板表面をエッチングして、前記マスク下に
    急峻な先端部を持つ第1導電型半導体のエミッタを形成
    し、 前記エミッタ先端部を取り囲むように第2導電型の半導
    体領域を形成し、 前記半導体領域上に絶縁層を形成し、 前記マスク近傍の絶縁層上に電子源ゲート電極を形成し
    た後、 エッチングによりエミッタ先端部を露出させることを特
    徴とする冷陰極電界放出電子源の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1導電型の半導体基板と、 前記第1導電型の半導体基板上に形成され、且つ第1導
    電型半導体の急峻な先端部と、前記半導体基板とエミッ
    タ先端部の間に設られた第2導電型の半導体領域とを有
    するエミッタと、 前記半導体領域上にあって前記エミッタ先端部を取り囲
    むように形成された絶縁層と、 該絶縁層上に形成されたゲート電極と、を備え、 前記半導体基板をソース、前記エミッタ先端部をドレイ
    ン、前記半導体領域をチャネル形成領域とするMOS電
    界効果トランジスタ構造をなし、 前記半導体基板と前記ゲート電極間の印加電圧によって
    エミッタから放出される電流量が前記MOS電界効果ト
    ランジスタにより変調されることを特徴とする冷陰極電
    界放出電子源。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体基板上に第2導電型
    半導体層及び第1導電型半導体層を積層した積層基板を
    用いて、該積層基板上におけるエミッタ形成位置にマス
    クを形成し、 前記積層基板表面をエッチングして、前記マスク下に急
    峻な第1導電型半導体の先端部と、前記半導体基板とエ
    ミッタ先端部との間に設られた第2導電型の半導体領域
    とを有するエミッタを形成し、 前記半導体基板及び前記半導体領域上に絶縁層を形成
    し、 前記マスク近傍まで前記絶縁層上にゲート電極を形成し
    た後、 エッチングによりエミッタ先端部を露出させることを特
    徴とする冷陰極電界放出電子源の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体基板上に第2導電型
    半導体層を形成した積層基板を用いて、該積層基板上に
    おけるエミッタ形成位置にマスクを形成し、 前記積層基板の表面をエッチングして、前記マスク下に
    急峻な先端部を有する第2導電型半導体のエミッタを形
    成し、 前記半導体基板及び前記エミッタ上に絶縁層を形成し、 前記マスク近傍まで前記絶縁層の表面にゲート電極を形
    成した後、 エッチングによりエミッタ先端部を露出させ、該エミッ
    タ先端部に第1導電型半導体を形成することを特徴とす
    る冷陰極電界放出電子源の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板と前記エミッタ先端部の
    少なくとも一方を導電体に置き換えることでショットキ
    ー障壁を設けたことを特徴とする請求項3記載の冷陰極
    電界放出電子源。
  7. 【請求項7】 前記積層基板において、前記半導体基板
    と前記第1導電型半導体層の少なくとも一方を導電体に
    置き換えることを特徴とする請求項4記載の冷陰極電界
    放出電子源の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板と前記エミッタ先端部に
    形成する第1導電型半導体の少なくとも一方を導電体に
    置き換えることを特徴とする請求項5記載の冷陰極電界
    放出電子源の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6084341A (en) * 1996-08-23 2000-07-04 Nec Corporation Electric field emission cold cathode

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US6084341A (en) * 1996-08-23 2000-07-04 Nec Corporation Electric field emission cold cathode

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