JP3025752B2 - 印刷制御装置および印刷制御装置の印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御装置の印刷制御方法

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JP3025752B2
JP3025752B2 JP7325353A JP32535395A JP3025752B2 JP 3025752 B2 JP3025752 B2 JP 3025752B2 JP 7325353 A JP7325353 A JP 7325353A JP 32535395 A JP32535395 A JP 32535395A JP 3025752 B2 JP3025752 B2 JP 3025752B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ源からの印刷情
報を受信し、該受信した印刷情報を解析してビットマッ
プデータを生成し、該ビットマップデータを印刷機構に
転送して印刷させる印刷制御装置および印刷制御装置の
印刷制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ページ単位に印刷を行う印刷装置
において、1ページ分以上のビットマップメモリを備え
ている場合の転送処理について、図16および図17で
説明する。
【0003】図16,図17はこの種の印刷装置のデー
タ処理状態を説明するためのタイミングチャートであ
り、横軸を時間軸として、描画処理,転送処理を行う出
力部の処理と、エンジン側の印刷機構部の動作を経過時
間とともに示した状態に対応する。
【0004】図16の(a)は印刷データが複雑あるい
は量的に多い場合に、描画処理時間が給紙処理時間より
も長い場合を示している。
【0005】図において,t0はページ出力処理の開始
時刻である。出力部はこの時、印刷機構部に対して給紙
指示を行う。給紙指示された印刷機構部は給紙処理を行
う。そして、時刻t1で、印刷機構部側は給紙処理が完
了したことを出力部に対して通知する。一方、給紙指示
を行った出力部はページ展開処理である描画処理を行
い、描画処理終了時刻をt2とする。
【0006】出力部は描画処理終了時に印刷機構部から
給紙完了通知がきている場合、すなわち図16の(a)
に示す処理状態の場合は、すぐにデータ転送処理を行
う。また、描画処理終了時刻t2で、まだ印刷機構部か
ら給紙完了通知がきていない場合、すなわち、図16の
(b)に示す処理状態の場合は、給紙完了通知がくる時
刻t1時まで待ってからデータ転送処理を行う。
【0007】以後、いずれの場合もデータ転送処理によ
り印刷機構部が用紙等に印刷処理を行う。出力部がすべ
てのデータ転送を終了した時刻をt3とし、印刷機構部
がすべての印刷データを印刷した時刻をt4とする。
【0008】その直後、印刷機構部は排紙処理を行い排
紙が完了した時刻t5において出力部に排紙完了通知を
行う。そして、次のページの処理は、この排紙完了通知
である時刻t5以降から開始されていた。これらの一連
の流れのなかで、出力部は一度展開したフルイメージバ
ッファを描画処理が終了した時刻t2から排紙処理の完
了する時刻t5の間保持し続けるように構成されてい
た。これは印刷機構部側の排紙が完全に終わるまではジ
ャムが発生する可能性があり、ジャムが発生した場合に
再度描画する必要がないようにするためで、これは図1
7で示すように描画処理を行わずに保持していたフルイ
メージバッファを転送する処理するように構成されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では図
16の(a)のように印刷データが複雑あるいは量的に
多い時には、給紙処理完了時刻t1より描画処理終了時
刻t2が遅くなり(t1<t2)、ジャムが発生してリ
カバリーする際に再描画すると非常に時間がかかるが、
図16の(b)のように給紙処理完了時刻t1より描画
処理終了時刻t2が早くなる場合(t1>t2)は、再
描画を行ってもパフォーマンスに影響がないにもかかわ
らず、無条件に印刷機構部が前ページを排紙するまで、
フルイメージバッファを保持しているため、プリンタシ
ステム全体のパフォーマンスがあがらないという問題が
あった。
【0010】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第9の発明
の目的は、内部形式データを展開してビットマップイメ
ージの印刷データを得るために要した展開処理時間が規
定時間よりも大きいと判別された場合に先行するページ
の印刷データの処理が終わるまで後続するページのビッ
トマップイメージの印刷データへの展開を待機させ、一
方、展開処理時間が規定時間よりも小さいと判別された
場合、先行するページの印刷データの転送中に、後続す
るページのビットマップイメージの印刷データへの展開
を開始させることにより、実際に描画処理に要した展開
処理時間に応じて、後続するページのビットマップイメ
ージの印刷データへの展開を開始させるか、先行するペ
ージの印刷データの処理が終わるまで待つかを切り替え
ることができ、全体としてスループットを向上させるこ
とができること、並びに、1ページを複数の領域に分割
したバンドを単位としてバンド単位で描画処理と転送処
理とを行う第1の描画処理モードと、1ページ分の内部
形式データを一括して描画処理して転送処理する第2の
描画処理モードとを有し、印刷機構部においてジャムが
発生した場合に、先行するページが第1の描画処理モー
ドで処理されている場合は当該先行するページの内部形
式データを再描画することによりリカバー処理を行い、
一方、先行するページが第2の描画処理モードで処理さ
れている場合は記憶されている当該先行するページの印
刷データを再転送することによりリカバー処理を行うよ
うに制御することにより、バンド単位の描画処理時と、
ページ単位の描画処理時との2つの描画処理モードを有
する印刷制御装置において、ジャムに対するリカバー処
理のやり方をそれぞれ描画処理に最適に替えることがで
き、印刷処理全体のスループットを向上させることがで
きる印刷制御装置および印刷制御装置の制御方法を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、データ源からの印刷情報を受信し、該受信した印刷
情報を解析して所定のデータ処理を施してページ単位の
内部形式データに変換する解析手段と、前記解析手段に
より変換された前記ページ単位の内部形式データを複数
記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶
されたページ単位の内部形式データに所定の処理を施し
てビットマップイメージの印刷データに展開する描画手
段と、前記描画手段により展開された印刷データを1ペ
ージ分蓄える第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に
蓄えられた印刷データに基づく転送データをプリンタエ
ンジンを備える印刷機構部に対して所定のインタフェー
スを介して転送する転送手段と、前記描画手段によって
前記内部形式データを展開してビットマップイメージの
印刷データを得るために要した展開処理時間を計測する
展開処理時間計測手段と、前記展開処理時間計測手段に
より計測された先行ページの描画時間とあらかじめ定め
られた規定時間とを比較する第1の判別手段と、前記第
1の判別手段により前記展開処理時間が前記規定時間よ
りも大きいと判別された場合に前記先行するページの印
刷データの処理が終わるまで後続するページのビットマ
ップイメージの印刷データへの展開を待機させ、一方、
前記第1の判別手段により前記展開処理時間が前記規定
時間よりも小さいと判別された場合に前記転送手段によ
る前記先行するページの印刷データの転送中に、前記描
画手段による前記第2の記憶手段に対する後続するペー
ジのビットマップイメージの印刷データへの展開を開始
させる描画制御手段とを有するものである。
【0012】本発明に係る第2の発明は、データ源から
の印刷情報を受信し、該受信した印刷情報を解析して所
定のデータ処理を施す際に、所定のバンド単位に展開処
理可能かどうかを判断する第2の判別手段を設け、描画
制御手段は、前記第2の判別手段が所定のバンド単位に
展開処理可能と判断した場合に、現ページのビットマッ
プイメージデータにおいて所定のバンド高さ分転送が終
了する毎に描画処理を開始させ、前記第2の判別手段が
ページ全体描画が必要と判断した場合は、現ページのビ
ットマップイメージデータの転送がすべて終了し次第、
次ページのページ展開処理を開始させるように前記描画
手段を制御するものである。
【0013】本発明に係る第3の発明は、印刷装置本体
におけるジャム発生率を算出する算出手段と、前記算出
手段により算出された前記ジャム発生率の変化に基づい
て前記規定時間を可変設定する第1設定手段と、前記第
1の設定手段により可変設定された新規規定時間を保持
する第1保持手段とを設けたものである。
【0014】本発明に係る第4の発明は、印刷装置本体
におけるジャムが発生するページ間隔を検出する検出手
段と、前記検出手段により検出されるジャムが発生する
ページ間隔の変化に基づいて前記規定時間を可変設定す
る第2設定手段と、前記第2の設定手段により可変設定
された新規規定時間を保持する第2保持手段とを設けた
ものである。
【0015】本発明に係る第5の発明は、データ源から
の印刷情報を解析して得られる内部形式データを記憶す
る第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶される
内部形式データをビットマップイメージの印刷データに
展開する描画手段と、前記描画手段により展開された印
刷データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶
手段に記憶される印刷データを印刷機構部に転送する転
送手段とを有する印刷制御装置であって、1ページを複
数の領域に分割したバンドを単位としてバンド単位で描
画処理と転送処理とを行う第1の描画処理モードと、1
ページ分の内部形式データを一括して描画処理して転送
処理する第2の描画処理モードとを有する描画制御手段
と、前記印刷機構部においてジャムが発生した場合に、
先行するページが前記第1の描画処理モードで処理され
ている場合は前記描画手段により当該先行するページの
内部形式データを再描画することによりリカバー処理を
行い、一方、先行するページが前記第2の描画処理モー
ドで処理されている場合は前記転送手段により前記第2
の記憶手段に記憶されている当該先行するページの印刷
データを再転送することによりリカバー処理を行うよう
に制御するリカバー制御手段とを有するものである。
【0016】本発明に係る第6の発明は、前記第1の描
画処理モードでは、排紙処理が完了するまで内部形式デ
ータを保持し、前記転送手段による印刷データの転送後
に該印刷データの領域を開放し、排紙処理が完了した後
に内部形式データを削除し、一方、前記第2の描画処理
モードでは、前記転送手段による印刷データの転送後も
該印刷データを利用可能に保持しておき、排紙処理が完
了した後に該印刷データの領域を開放するものである。
【0017】本発明に係る第7の発明は、前記第1の描
画処理モードでは、後続するページの描画処理を行い、
前記第2の描画処理モードでは、後続するページの描画
処理は先行するページの排紙処理が完了した後に開始す
るものである。
【0018】本発明に係る第8の発明は、データ源から
の印刷情報を受信し、該受信した印刷情報を解析して所
定のデータ処理を施してページ単位の内部形式データに
変換する解析手段と、前記解析手段により変換された前
記ページ単位の内部形式データを複数記憶する第1の記
憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたページ単位
の内部形式データに所定の処理を施してビットマップイ
メージの印刷データに展開する描画手段と、前記描画手
段により展開された印刷データを1ページ分蓄える第2
の記憶手段と、前記第2の記憶手段に蓄えられた印刷デ
ータに基づく転送データをプリンタエンジンを備える印
刷機構部に対して所定のインタフェースを介して転送す
る転送手段とを有する印刷制御装置の印刷制御方法であ
って、前記描画手段によって前記内部形式データを展開
してビットマップイメージの印刷データを得るために要
した展開処理時間を計測する展開処理時間計測工程と、
前記展開処理時間計測工程により計測された先行ページ
の描画時間とあらかじめ定められた規定時間とを比較す
る第1の判別工程と、前記第1の判別工程により前記展
開処理時間が前記規定時間よりも大きいと判別された場
合に前記先行するページの印刷データの処理が終わるま
で後続するページのビットマップイメージの印刷データ
への展開を待機させ、一方、前記第1の判別手段により
前記展開処理時間が前記規定時間よりも小さいと判別さ
れた場合に前記転送手段による前記先行するページの印
刷データの転送中に、前記描画手段による前記第2の記
憶手段に対する後続するページのビットマップイメージ
の印刷データへの展開を開始させる描画制御工程とを有
するものである。
【0019】本発明に係る第9の発明は、データ源から
の印刷情報を解析して得られる内部形式データを記憶す
る第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶される
内部形式データをビットマップイメージの印刷データに
展開する描画手段と、前記描画手段により展開された印
刷データを記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶
手段に記憶される印刷データを印刷機構部に転送する転
送手段とを有する印刷制御装置の印刷制御方法であっ
て、1ページを複数の領域に分割したバンドを単位とし
てバンド単位で描画処理と転送処理とを行う第1の描画
処理モードと、1ページ分の内部形式データを一括して
描画処理して転送処理する第2の描画処理モードとを有
する描画制御工程と、前記印刷機構部においてジャムが
発生した場合に、先行するページが前記第1の描画処理
モードで処理されている場合は前記描画手段により当該
先行するページの内部形式データを再描画することによ
りリカバー処理を行い、一方、先行するページが前記第
2の描画処理モードで処理されている場合は前記転送手
段により前記第2の記憶手段に記憶されている当該先行
するページの印刷データを再転送することによりリカバ
ー処理を行うように制御するリカバー制御工程とを有す
るものである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【実施例】
〔第1実施例〕図1は、本発明の第1実施例を示す印刷
制御装置の構成を説明するブロック図である。
【0030】図において、1はホストコンピュータ等の
外部機器で、所定の通信媒体(インタフェースケーブル
またはネットワーク路)を介して印刷装置にデータを送
るものであり、アプリケーションソフトウェア等を実行
するための記憶装置,表示装置,入力装置,データ処理
装置を備えている。また、記憶装置には、アプリケーシ
ョンソフトウェアからの印刷要求に基づいて印刷装置が
翻訳可能な出力情報に変換するためのプリンタドライバ
等が記憶されているものとする。
【0031】2は入力部で、本印刷制御装置に対して送
られてきた印刷情報(印字データ,制御データ等を含
む)を受信する。3はROMで、制御プログラムや各種
情報を格納している。4はCPUで、ROM3に格納さ
れた制御プログラムを実行して、入力部2で受信した印
刷データや制御命令の解析等を行ってページのフォーマ
ットを行い、実際の展開処理等を行うことを主たる機能
とし、更に装置全体の制御管理等を行う。
【0032】5は記憶容量を拡張可能なRAMで、CP
U4によって処理された描画データを格納したり、フレ
ームメモリとしてビットマップ展開を行う。なお、RA
M5には作業用の変数やバッファおよび後述する出力P
CT管理テーブル等もここに格納される。6は印刷した
ページ枚数情報や、第2の判別部の比較値である規定時
間等を保持するNVRAM(またはEEPROM)であ
る。NVRAM6に記憶されたデータは、印刷装置の電
源が切られても、再度電源が投入された時に再度読み出
すことが可能に構成されている。7は出力部で、前記R
AM5に展開されたビットマップイメージデータを印刷
機構部9に送信し処理を行う。
【0033】なお、本実施例では、入力部2、ROM
3、CPU4、RAM5、NVRAM6、出力部7をま
とめて制御部8と呼ぶ。また、印刷機構部9には、用紙
等に印刷を行うプリンタエンジン及びその制御部を備え
ている。
【0034】本印刷機構部9と、出力部7はあらかじめ
定められたインタフェースにより接続されており、出力
部7からのデータ送信による指示により印刷機構部9
は、用紙の給紙処理、印刷処理、排紙処理を行う。
【0035】また、印刷機構部9から出力部7に対して
は給紙処理完了や排紙処理完了等を通知する。本実施例
では説明上、プリンタエンジン内には用紙搬送経路中に
1枚の用紙のみが存在可能なものとしている。また、本
実施例では、プリンタエンジンとしてバブルジェット方
式のプリンタエンジンを用いているが、インクリボン方
式のプリンタエンジン等であっても本発明を適用するこ
とができる。
【0036】また、本実施例においてはマルチタスク制
御を行うようになっており、出力部7には出力部メイン
タスクと描画処理を行う描画タスクと、データ転送処理
を行うデータ転送タスクが存在する。更にこれ以外に
も、ジャム検出手段等が制御部8に存在する。
【0037】図2は、図1に示したRAM5上における
バンド描画処理を説明する図であり、(a)は外部機器
1から印刷装置に対して送られてきた印刷情報を示し、
(b)はフルイメージバッファに一括描画する場合の状
態を示し、(c)は本発明で扱うバンド分割描画を示
し、この場合は1ページを5つに分割した例である。本
実施例では(c)の例が示すように、バンド「0」から
バンド「4」までを順次分割して描画できる描画部と、
1バンド分の転送を終える毎に転送済みバンド数をイン
クリメントするデータ転送処理部を備え、データ転送の
進行状況を他のタスクに通知し、これにより、分割描画
を行うようになっている。これらについては後述する。
【0038】図3は、図1に示したRAM5上の第1記
憶部領域に保持される出力PCT管理テーブルの構造の
概略を示す図である。
【0039】図において、31は出力PCT管理テーブ
ルで、CPU4による解析処理により作成されたページ
単位の内部形式データを保持する。
【0040】32はPCTアドレスで、ページ単位にリ
ンクした内部形式データ列を管理する図示していないペ
ージ管理テーブル(以下PCTと呼ぶ)の先頭アドレス
が設定される。33は分割可能フラグで、CPU4によ
る解析処理時に、ページ単位の内部形式データに処理を
施す際に分割可能かどうかを設定するものであり、分割
可能な場合は「ON」を、分割不可能な場合は「OF
F」を設定する。
【0041】34は描画時間で、PCTアドレス32で
示されるページデータを描画した際の描画処理時間を格
納するものであり、描画タスクにより設定される。
【0042】35はバッファ保持フラグで、PCTアド
レス32の示す内部データが展開され、フルビットマッ
プイメージデータとして第2記憶部領域(本実施例では
RAM5に確保される)に保持されているかどうかを示
すものであり、CPU4による解析処理時に、PCTア
ドレスを登録する際は、必ずフルビットマップイメージ
バッファが保持されていないことを示す「OFF」を設
定する。本テーブルに出力されるべきPCTが存在しな
い場合は、PCTアドレス32の項目が「NULL」に
設定され、これを参照することで出力すべきページが存
在するかどうかを識別することができる。
【0043】なお、CPU4による解析処理時に、解析
部は1ページ分の内部形式データができる毎に、出力P
CT管理テーブル31に順に各32〜35を登録し、制
御部8はそのページの排紙が終了することによりテーブ
ル31から削除し、同時に1ページ分のデータを保持す
るために使用したメモリ領域を開放する。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】まず、全体の制御を説明する前に本発明に
おける描画処理タスクとデータ転送タスクの処理につい
て説明する。
【0048】図4は、本発明に係る印刷制御装置の印刷
制御方法の一実施例を示すフローチャートであり、描画
処理手順に対応する。なお、(1)〜(11)は各ステ
ップを示し、本フローチャートは出力部7のメインタス
クからの描画処理指示が行われた時点で描画タスクとし
て起動されるものである。
【0049】出力部7のメインタスクから起動された描
画処理タスクは、ステップ(1)で描画処理を開始した
旨を示す描画中フラグをONにする。そして、ステップ
(2)でメインタスクから与えられたバンド描画指示が
与えられたかどうかをチェックする。これは出力PCT
管理テーブル31の分割可能フラグ33を直接参照する
のではなく、あくまでもメインタスクからの指示による
ものである。なぜなら分割描画処理が可能なページであ
っても、先行描画処理が不要な場合は分割描画をしなく
てもよいからである。
【0050】ステップ(2)でバンド描画指示が与えら
れていると判定した場合は、ステップ(3)で描画バン
ド番号に「0」を初期設定する。次いで、ステップ
(4)で描画バンド番号と転送バンド番号を比較して描
画処理が可能となるまで(描画バンド番号の領域は転送
済みとなる)待機する。なお、該チェックにおいては、
描画バンド番号>転送バンド番号である場合は、描画領
域のバンドの転送が終了していて、描画バンド番号≦転
送バンド番号である場合は、描画領域のバンド転送が終
了していないと判断し、該当するバンドの転送処理が終
了したと判断されるまでステップ(4)で待ち続ける。
【0051】一方、ステップ(4)で、該当するバンド
の転送処理が終了したと判断した場合は、ステップ
(5)で出力PCT管理テーブル31のPCTアドレス
32をもとに描画バンド番号で示されるバンドの描画処
理を行う。そして、バンド描画処理終了後、ステップ
(6)で描画バンド番号をインクリメントとする。
【0052】そして、ステップ(7)で全てのバンドの
描画処理が終了したかをチェックし、終了していないと
判定した場合は、ステップ(4)に戻って次のバンド描
画処理を行う。
【0053】一方、ステップ(7)で、全バンドの描画
処理が終了したと判断した場合は、ステップ(8)でリ
アルタイムモニタに新たに設けた描画タスクの展開処理
時間計測手段によって計測された本ページの描画処理に
かかったシステム時間を本ページの出力PCT管理テー
ブル31の描画時間項目34に設定する。
【0054】これは、次のページ描画の際に参照される
ものであり、該描画処理時間は、ステップ(4)での転
送終了待ち時間を含まないバンド描画処理部分の合計で
ある。
【0055】そして、全ての描画処理が終了したので、
ステップ(9)で描画中フラグをOFFに設定する。次
いで、ステップ(10)でフルビットマップイメージバ
ッファに本ページの展開結果が保持されいる状態を示す
ために出力PCT管理テーブル31のバッファ保持フラ
グ35にONを設定して、描画処理タスクを終了する。
【0056】一方、ステップ(2)でバンド描画指示で
ないと判定された場合には、一括描画処理を実行して
(11)、ステップ(8)以降に進む。
【0057】図5は、本発明に係る印刷制御装置の印刷
制御方法の一実施例を示すフローチャートであり、デー
タ転送処理手順に対応する。なお、(1)〜(12)は
各ステップを示し、本フローチャートは出力部メインタ
スクからのデータ転送処理指示が行われた時点でデータ
転送タスクとして起動される。
【0058】出力部メインタスクから起動されたデータ
転送処理タスクは、ステップ(1)で、デー夕転送処理
を開始した旨を示す転送中フラグをONにし、転送バン
ド番号を「0」に設定する。そして、ステップ(2)
で、フルビットマップイメージバッファ領域のデータを
印刷機構部9に対してあらかじめ定められたフォーマッ
トにしたがって所定のバンド単位にデータ転送処理を行
う。1バンド分のデータ転送が終了したならば、ステッ
プ(3)で転送バンド番号をインクリメントして次のバ
ンド転送に備える。
【0059】そして、ステップ(4)で印刷機構部9側
でジャムが発生していないかをチェックしながら、ステ
ップ(5)で全バンドのデータ転送がすべて終了するま
で、ステップ(2)に戻り、ステップ(2)〜(5)を
繰り返す。
【0060】一方、ステップ(5)で、全バンドのデー
タ転送完了かどうかを待機し、データ転送処理がすべて
終了したと判定した場合には、ステップ(6)で転送中
フラグをOFFに設定し、ステップ(7)で印刷機構部
9に対して排紙指示を行う。この指示により印刷機構部
9は、転送データの印刷がすべて終了した時点で排紙処
理を行う。
【0061】そして、ステップ(8)でジャム発生チェ
ックを行いながら、ステップ(9)で排紙が完了するま
で待ち、排紙が完了したならば、ステップ(10)で給
紙中の用紙がなくなったので給紙中フラグをOFFに設
定する。そして、ステップ(11)で、排紙の完了した
PCT情報は不要になるのでページ開放指示を行う。こ
れにより、制御部8は、出力PCT管理テーブル31か
らの削除と、メモリの開放処理等を行う。
【0062】一方、ステップ(4)とステップ(8)の
いずれかでジャムが検出された場合は、ステップ(1
2)においてジャム発生通知を行う。この通知によりプ
リンタシステム全体を制御している制御部8は、ジャム
リカバリー処理を行う。以上のようにデータ転送処理タ
スクは構成されている。
【0063】図6は、本発明に係る印刷制御装置の印刷
制御方法の一実施例を示すフローチャートであり、制御
部8の出力部7の出力制御手順に対応する。なお、
(1)〜(17)は各ステップを示している。本フロー
チャートでは出力部7のメインタスクに関してのみ示し
ており、解析処理等は省いてある。本処理はプリンタシ
ステム起動時から実行されるものであり、ジャムリカバ
リー処理時にも再度はじめから実行されるものである。
【0064】処理開始後、ステップ(1)で作業変数の
初期化(用紙が給紙されてプリンタエンジン内に存在す
る期間(後述する図7の時刻t1〜t5の期間)を示す
給紙中フラグを給紙中でない意味でOFFを設定し、描
画処理中を示す描画中フラグに描画していない旨のOF
Fを設定し、フルビットマップイメージバッファ領域の
データ転送している期間(後述する図7の時刻t1〜t
3の期間)を示す転送中フラグを転送中でない意味でO
FFに設定する。さらに、バンド分割描画用のカウンタ
変数である描画バンド番号に「0」を、バンド分割転送
用のカウンタ変数である転送バンド番号にバンド数を仮
初期化しておく。
【0065】そして、ステップ(2)で、RAM5の第
1記憶領域にページ単位のデータが存在するかどうかを
出力PCT管理テーブル31を参照することで判別し、
出力待ちのページが存在しないと判別した場合は、ステ
ップ(2)で待機し、出力待ちのページが存在すると判
別した場合には、以後、通常処理,描画先行処理を行う
が、それぞれに分けて説明する。
【0066】〔通常処理〕通常処理は、ステップ(3)
で本ページを示す出力PCT管理テーブル31のバッフ
ァ保持フラグ35の内容をチェックし、保持されていな
い旨を示すOFFが設定されていると判定した場合は、
ステップ(4)で給紙中フラグを参照して給紙中のペー
ジがあるかどうかを判断し、給紙中のページが存在する
場合は、ステップ(5)で前ページの出力PCT管理テ
ーブル31の描画時間34とあらかじめROM3に格納
されている給紙処理時間やプリンタエンジンのジャム復
帰処理時間等から求めた規定時間値とを比較する。
【0067】そして、前ページの描画処理時間が規定時
間より長かったと判別した場合は、通常処理を行うため
に、ステップ(15)で前ページの排紙が完了するのを
待つ。
【0068】一方、ステップ(5)で、前ページの描画
処理時間が規定時間より短かったと判定した場合は、本
ページの出力PCT管理テーブル31の分割可能フラグ
33を参照して、分割可能かどうかをチェックし
(6)、分割ができないと判別した場合は、通常処理を
行うためにステップ(15)で前ページの排紙が完了す
るのを待ち、これらの排紙が完了した場合と、ステップ
(4)で給紙中のページが存在しない場合には、ステッ
プ(16)で印刷機構部9に対して給紙処理指示を与え
る。これにより、印刷機構部9は給紙処理を開始する。
【0069】次いで、ステップ(17)で出力部7に設
けられた描画タスクに対して非分割(一括)描画処理指
示を行う。これにより、前述した描画タスクが起動され
出力PCT管理テーブル31のPCTアドレス32の内
容をもとに描画タスクはページ単位の展開処理を行う。
この時、リアルタイムモニタに新たに設けたタスク処理
時間計測手段により、展開処理時間を計測する。そし
て、ステップ(11)でステップ(16)で与えた給紙
処理指示に対して印刷機構部9側の給紙処理が完了した
かどうかをチェックし、給紙が完了するまではステップ
(11)でループする。
【0070】そして、給紙処理が完了したならば、ステ
ップ(12)で給紙中のページが存在することを示す給
紙中フラグをONに設定する。そして、ステップ(1
3)でステップ(17)で描画処理指示を行った描画タ
スクの処理が終了したかどうかを描画中フラグを参照し
て、描画が終了するまでステップ(13)で待機し、描
画中フラグがOFFになっていれば描画が終了している
ので、ステップ(14)で出力部7に設けられているデ
ータ転送タスクに対してデータ転送処理指示を与える。
これにより、前述したデータ転送タスクが起動され、フ
ルビットマップイメージデータを印刷機構部9に所定の
インタフェースを介してデータ転送する。
【0071】そして、ステップ(2)に戻って次のペー
ジの処理を行う。
【0072】〔描画先行処理〕次に、描画先行処理につ
いて、上記状態から継続した流れにそって説明する。
【0073】まず、ステップ(2)で出力PCT管理テ
ーブル31を参照して出力すべきページが存在するかど
うかをチェックし、存在する場合はステップ(3)で本
ページの出力PCT管理テーブル31のバッファ保持フ
ラグ35の内容を参照する。バッファ保持フラグ35が
OFFの場合は、描画処理が必要になるのでステップ
(4)で給紙中のページが存在するかどうかを給紙中フ
ラグを参照して判断し、給紙中のページが存在する場合
は、ステップ(5)で前ページの出力PCT管理テーブ
ル31の描画時間34と規定時間を比較し、描画処理時
間が規定時間よりも長いと判定した場合は、ステップ
(15)で前ページの排紙完了を待ってから、前述した
ステップ(16)からの通常処理を行う。
【0074】一方、ステップ(5)で、描画処理時間が
規定時間よりも短いと判定した場合は、本ページの出力
PCT管理テーブル31の分割可能フラグ33を参照し
て、分割描画が可能かどうかをチェックし(6)、分割
描画が不可能な場合は、ステップ(15)で前ページの
排紙完了を待ってから、前述したステップ(16)から
の通常処理を行う。
【0075】一方、ステップ(6)で、分割描画が可能
であると判定した場合は、先行描画処理を行うため、ス
テップ(7)でこれから前ページの描画されたビットマ
ップイメージバッファ領域に描画処理を施すため、前ペ
ージの出力PCT管理テーブル31のバッファ保持フラ
グ35をOFFに設定する。これにより、前ページでジ
ャムが発生した場合に再描画が必要であることになる。
【0076】次いで、ステップ(8)で本ページの描画
処理を行うために、出力部7の1つのタスクとして構成
されている描画タスクに分割描画処理指示を行う。これ
により、前述した描画タスクが起動されバンド単位の描
画処理が行われる。そして、ステップ(9)で前ページ
の排紙処理が完了するのを待つ。そして、給紙中フラグ
がOFFになり、排紙処理が完了したならば、ステップ
(10)で印刷機構部9に対して給紙処理を指示する。
これにより、印刷機構部9は給紙処理を行う。次いで、
ステップ(11)で印刷機構部9の給紙処理が完了する
まで待つ。これはあらかじめ定められた信号線等により
印刷機構部9から制御部8に通知されるものである。
【0077】そして、給紙処理が完了したら、ステップ
(12)で給紙中フラグに給紙状態であることを示すO
Nを設定し、ステップ(13)で描画処理が終了してい
るかどうかを描画中フラグを参照してチェックし、描画
が終了したのを確認した後、ステップ(14)でデータ
転送処理を行う出力部7の設けられたデータ転送タスク
に対してデータ転送処理指示を行う。これにより、フル
ビットマップイメージバッファの内容があらかじめ定め
られているインタフェースを介して印刷機構部9に転送
される。そして、ステップ(2)に戻って次のページの
処理を行う。
【0078】図7は、図6に示した描画先行処理状態を
説明するタイミングチャートであり、図16と同一のも
のには同一の符号を付してある。
【0079】この図に示すように、出力部7の描画処理
が、印刷機構部9の給紙処理終了する時刻t1よりも早
い時刻t2に完了し、データ転送処理を開始し、印字機
構部9の印刷処理を開始し、データ転送によりRAM5
のフルビットマップイメージバッファから転送済みの開
放可能領域が発生して、所定のバンド高さの空き領域を
確保できる毎に、次頁のバンド分割描画処理をフルビッ
トマップイメージバッファ上に開始して、先行する頁の
排紙処理が終了し、次頁の用紙の給紙が完了した時点
で、直ちにデータ転送処理および印刷処理を開始可能と
し、ジャム発生がない場合には、次頁印刷処理開始まで
に要する待機時間を大幅に短縮して、スループットを大
幅に向上可能となる。
【0080】〔ジャムリカバリー処理〕次に、ジャム発
生時のリカバリー処理について説明する。前述したデー
タ転送処理のジャム検出以外にも、印刷機構部9からの
ジャム検出情報が制御部8に伝達されており、適宜チェ
ックしている。
【0081】なお、特に、図6に示したフローチャート
では示していないが、ステップ(9)やステップ(1
5)の排紙完了待ちループの最中にはジャム発生チェッ
クを行っており、ジャムが発生した場合は、システム全
体を制御する制御部8が、ユーザによって印刷機構部9
のジャム状態を解除し、ジャム状態が解除されたことを
プリンタシステムが判断するか、ユーザからの指示によ
りジャムリカバリー処理を開始する。
【0082】このとき、出力PCT管理テーブル31上
には出力中のページも残っている場合、最大2ページ分
の処理が進んでいることになる。先行するページの出力
PCT管理テーブル31のバッファ保持フラグ35がO
Nの場合は、問題なく図6で示す処理をステップ(1)
から再実行するだけでよい。
【0083】しかしながら、先行するページの出力PC
T管理テーブル31のバッファ保持フラグ35がOFF
の場合は、次のページの先行描画処理によりOFFにさ
れていて再描画が必要になる。
【0084】ただし、次のページの描画処理が早く、先
行ページの排紙処理中におけるジャム発生以前に描画が
終わってしまうと、次のページの出力PCT管理テーブ
ル31のバッファ保持フラグ35がONになる場合があ
る。このような場合には、次のページの再描画も必要に
なるため、先行ページのバッファ保持フラグ35がOF
Fの場合は、次のページの出力PCT管理テーブル31
のバッファ保持フラグ35をOFFに設定しなければな
らない。このような処理を行った後に、図6のメイン処
理をステップ(1)から再実行することで、ジャムリカ
バリー処理が行える。この時は、再描画が必要になる
が、先行ページが規定時間内に描画処理が終了していた
ので先行描画処理を行ったのであるから、再描画を行っ
ても従来と同様に給紙完了と同時にデータ転送処理が可
能となる。
【0085】一方、2ページ分のジャムリカバリーが必
要な場合は、バッファ保持フラグ35がOFFになって
おり、結果的に通常の処理と同様になるので、1ページ
分の転送中のデータが存在し、バッファ保持フラグ35
がONだった場合について説明する。
【0086】図6のステップ(1)で初期化処理を行
い、ステップ(2)で出力待ちのページが存在すること
を確認した後、ステップ(3)でそのページの出力PC
T管理テーブル31のバッファ保持フラグ35の内容を
チェックする。前提通りにフラグの内容がONだった場
合は、ステップ(10)で印刷機構部9に対して給紙処
理を指示する。これにより、印刷機構部9は給紙処理を
行う。次いで、ステップ(11)で印刷機構部9の給紙
処理が完了するまで待つ。これはあらかじめ定められた
信号線等により印刷機構部9から制御部8に通知される
ものである。
【0087】そして、給紙処理が完了したら、ステップ
(12)で給紙中フラグに、給紙状態であることを示す
ONを設定し、ステップ(13)で描画処理が終了して
いるかどうかを描画中フラグを参照してチェックする。
ジャムリカバリー時で描画処理指示を行っていないので
描画フラグはステップ(1)で初期化した状態のOFF
であるから、描画が終了したとみなされ、即座にステッ
プ(14)でデータ転送処理を行うために出力部7の設
けられたデータ転送タスクに対してデータ転送処理指示
を行う。これにより、フルビットマップイメージバッフ
ァの内容があらかじめ定められてインタフェースにより
印刷機構部9に転送される。そして、ステップ(2)に
戻って次のページの処理を継続して行うものである。
【0088】
【0089】
【0090】上記実施例によれば、前ページの排紙処理
が完全に終了するまで無条件に待つのではなく、データ
転送中に次のページの展開処理を可能とし、次ページの
描画処理に時間がかかる場合でも、次ページの給紙完了
までの間に描画終了すれば待ち時間をなくすことがで
き、それ以上に時間がかかっても待ち時間を大幅に短縮
することができ、プリンタシステムとしてのパフォーマ
ンスを上げるという優れた効果がある。
【0091】〔第2実施例〕 上記第1実施例では、図6に示したステップ(5)の規
定時間(分割描画と通常描画とを切替えるための規定時
間)はROM3に格納された固定値として処理する場合
について説明したが、この値を最小値として、若干のマ
ージンを持たせ先行描画するための条件を緩くし、より
先行描画を行いやすいように制御するように構成しても
よい。
【0092】
【0093】本実施例では、図1に示したNVRAM6
に印刷枚数を格納する変数と、ジャム発生枚数を格納す
る変数と規定時間保持領域を設け、図6のフローチャー
トにおいて、ステップ(12)の給紙フラグをONにす
るタイミングで、印刷枚数をインクリメントし、また、
図5のフローチャートにおいて、ステップ(12)のジ
ャム発生通知あるいは、印刷機構部9から制御部8にジ
ャムが通知された場合に、制御部8がジャム発生枚数を
インクリメントする。
【0094】そして、1ページ出力が終了する度にジャ
ム発生率をジャム発生枚数/印刷枚数によりCPU4が
計算して求め、ジャム発生率が低下した場合は、NVR
AM6の規定時間を延ばし、ジャム発生率か増加した場
合は、規定時間を短縮するように制御することで、印刷
装置の経年変化に応じて若干ジャム率が増加するような
場合でも印刷装置に最適な規定時間を保持することがで
きる。
【0095】本実施例によれば、規定時間値をNVRA
M上に設定することにより、印刷装置としてジャム発生
率の変化に応じて、規定時間値を補正するため、印刷装
置の経年変化によるジャム発生率の増加や、メンテナン
スによるジャム発生率の低下に応じて、規定時間値が印
刷装置に最適な状態を保つことができるという優れた効
果がある。
【0096】〔第3実施例〕 上記第2実施例では、1ページ出力が終了する度にジャ
ム発生率をジャム発生枚数/印刷枚数によりCPU4が
計算して求め、ジャム発生率が低下した場合は、NVR
AM6の規定時間を延ばす場合について説明したが、ジ
ャム発生のページ間隔情報に基づいて規定値を補正し、
ジャム発生状況に応じた制御をするように構成してもよ
い。
【0097】
【0098】本実施例では、図1に示したNVRAM6
に印刷枚数を格納する変数と、ジャム発生時の印刷枚数
を格納する変数とジャム発生の間隔を格納する変数と規
定時間保持領域を設け、図6に示したフローチャートに
おいて、ステップ(12)の給紙フラグをONにするタ
イミングで、印刷枚数をインクリメントし、また、図5
のフローチャートにおいて、ステップ(12)のジャム
発生通知あるいは、印刷機構部9から制御部8にジャム
が通知された場合に、制御部8が前回のジャム発生時の
印刷枚数と現在の印刷枚数の差から、ジャム発生の間隔
を調べ、前回のジャム発生間隔とをCPU4が比較し
て、ジャム発生間隔が短くなったと判定した場合は、N
VRAM6の規定時間を短縮し、ジャム発生間隔が長く
なっていると判定した場合は、規定時間を延ばすように
制御する。
【0099】また、1枚の用紙を排紙するたびに前回の
ジャム発生間隔とそれ以降印刷した枚数をCPU4が比
較して、前回のジャム発生間隔よりも印刷枚数が増えた
と判定した場合は規定時間の延長処理を行うことで、ジ
ャムが発生しなくなった場合にも対応できる。
【0100】これにより、印刷装置にジャムの発生しや
すい用紙(裏紙など)が設置され、ジャム発生の間隔が
短くなると、規定時間を短くしてジャム時の再描画処理
を優先するようにし、ジャムの発生し難い新しい用紙が
設定され、ジャム発生の間隔が長くなると、印刷パフォ
ーマンスを優先するように規定時間を延ばすようにな
り、印刷装置の現在の状態に応じて最適な規定時間を保
持することができる。
【0101】本実施例によれば、規定時間値をNVRA
M上に設定し、ジャム発生間隔を検出する手段を設けた
ことによって、裏紙など使用したジャムが発生しやすい
期間は規定時間を短縮し、印刷装置に最適な新しい紙を
使用した場合のようにジャムが発生しにくい期間は規定
時間を延ばすように補正することによって、印刷装置に
設置されている用紙の種類などにより一時的にジャム率
が変化した場合でも、印刷装置に最適な規定時間値を設
定できるという優れた効果がある。そして、これらによ
り印刷機構部9の印刷処理能力をフルに引き出し、リカ
バリー処理が無駄なく行えるという効果がある。更にこ
の時にも、ジャムが発生したページのデータ転送終了か
ら次のページの描画処理を行うことができる。
【0102】〔第4実施例〕図8は、本発明の第4実施
例を示す印刷制御装置の制御構成を説明するブロック図
である。
【0103】図において、71はホストコンピュータ等
の外部機器で、印刷装置にデータを送るものであり、ア
プリケーションソフトウェア等を実行するものである。
72は入力部で、本印刷装置に対して送られてきたデー
タを受信する。73はROMで、本実施例に対応した制
御プログラムや各種情報を格納している。74はCPU
で、ROM73に格納された制御プログラムを実行し
て、入力部72で受信した印刷データや制御命令の解析
等を行ってページのフォーマットを行い、実際の展開処
理等を行うことを主たる機能とし、更に装置全体の制御
管理等を行う。75は拡張可能なRAMで、CPU74
によって処理された描画データを格納したり、フレーム
メモリとしてビットマップ展開を行う。また、RAM7
5は作業用の変数やバッファ等もここに格納される。7
6は出力部で、RAM75に展開されたビットマップイ
メージデータを印刷機構部78に送信し処理を行う。な
お、本実施例では、入力部72、ROM73、CPU7
4、RAM75、出力部76をまとめて制御部77と呼
ぶ。
【0104】78は印刷機構部で、用紙等に印刷を行う
プリンタエンジン及びその制御部を備えており、印刷機
構部78と、出力部76はあらかじめ定められたインタ
フェースにより接続され、出力部76からのデータ送信
による指示により印刷機構部78は、用紙の給紙処理、
印刷処理、排紙処理を行う。
【0105】また、印刷機構部78から出力部76に対
しては給紙処理完了や排紙処理完了等を通知する。本実
施例では説明上、プリンタエンジン内には用紙搬送経路
中に1枚の用紙のみが存在可能なものとしている。ま
た、本実施例では、プリンタエンジンとしてバブルジェ
ット方式のプリンタエンジンを用いているが、インクリ
ボン方式のプリンタエンジン等であっても本発明を適用
することができる。
【0106】さらに、本実施例においてはマルチタスク
制御を行うようになっており、出力部76には出力部メ
インタスクと描画処理を行う描画タスクと、データ転送
処理を行うデータ転送タスクが存在する。更にこれ以外
にも、ジャム検出手段等が制御部77に存在する。
【0107】図9は、図8に示したRAM75上の第1
記憶部領域に保持される出力PCT管理テーブルの構造
の概略を示す図である。
【0108】図において、81は出力PCT管理テーブ
ルで、CPU74による解析処理により作成されたペー
ジ単位の内部形式データを保持する。
【0109】82はPCTアドレスで、ページ単位にリ
ンクした内部形式データ列を管理する図示していないペ
ージ管理テーブル(以下PCTと呼ぶ)の先頭アドレス
が設定される。83は描画時間で、PCTアドレス82
で示されるページデータを描画した際の描画処理時間を
格納するものであり、描画タスクにより設定される。
【0110】84はバッファ保持フラグで、PCTアド
レス82の示す内部データが展開され、フルビットマッ
プイメージデータとして、RAM75の第2記憶部領域
に保持されているかどうかを示すものである。なお、C
PU74がROM73に記憶された解析処理プログラム
に基づくデータ解析時に、本テーブルにPCTアドレス
を登録する際は、必ずフルビットマップイメージバッフ
ァが保持されていないことを示すOFFを設定する。
【0111】また、本テーブルに出力されるべきPCT
が存在しない場合は、PCTアドレス82の項目が「N
ULL」に設定され、これを参照することで出力すべき
ページが存在するかどうかを識別することができる。解
析部は1ページ分の内部形式データができる毎に本テー
ブルに順に登録し、制御部77はそのページの排紙が終
了することにより本テーブルから削除し、同時に1ペー
ジ分のデータを保持するために使用したメモリ領域を開
放する。
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】なお、全体の制御を説明する前に、本発明
における描画処理タスクとデータ転送タスクについての
動作を簡単に説明しておく。
【0117】図10は、本発明に係る印刷制御装置の印
刷制御方法の他の実施例を示すフローチャートであり、
第2の描画処理手順に対応する。なお、(1)〜(5)
は各ステップを示しており、本フローチャートは出力部
76のメインタスクからの描画処理指示が行われた時点
で描画タスクとして起動されるものである。
【0118】出力部76のメインタスクから起動された
描画処理タスクは、ステップ(1)で描画処理を開始し
た旨を示す描画中フラグをONにする。そして、ステッ
プ(2)でメインタスクから与えられた出力PCT管理
テーブル81のPCTアドレス82に基づいてフルビッ
トマップイメージバッファ領域にページ情報の展開処理
を行う。
【0119】そして、全描画処理が終了したら、描画タ
スクの動作した時間をリアルタイムモニタに新たに設け
た描画タスクの展開処理時間計測手段により計測した描
画処理時間をステップ(3)で本ページを示す出力PC
T管理テーブル81の描画時間83に設定する。これは
次のページ描画の際に参照されるものである。
【0120】そして、ステップ(4)で本ページの描画
がすべて終了したので描画中フラグをOFFに設定す
る。そして、ステップ(5)でフルビットマップイメー
ジバッファに本ページの展開結果が保持されている状態
を示すために出力PCT管理テーブル81の本ページの
バッファ保持フラグ84をONに設定する。以上のよう
に描画処理タスクは機能するように構成されている。
【0121】図11は、本発明に係る印刷制御装置の印
刷制御方法の他の実施例を示すフローチャートであり、
印刷装置における第2のデータ転送処理手順に対応す
る。なお、(1)〜(11)は各ステップを示してお
り、本フローチャートは出力部メインタスクからのデー
タ転送処理指示が行われた時点でデータ転送タスクとし
て起動されるものである。
【0122】出力部メインタスクから起動されたデータ
転送処理タスクは、ステップ(1)でデータ転送処理を
開始した旨を示す転送中フラグをONにする。そして、
ステップ(2)でフルビットマップイメージバッファ領
域のデータを印刷機構部78に対してあらかじめ定めら
れたフォーマットにしたがってデータ転送処理を行う。
【0123】そして、ステップ(3)で印刷機構部78
側でジャムが発生していないかをチェックしながら、ス
テップ(4)でデータ転送がすべて終了するまで、ステ
ップ(2)に戻る。
【0124】一方、ステップ(4)で、データ転送処理
がすべて終了したと判定した場合には、ステップ(5)
で転送中フラグをOFFに設定し、ステップ(6)で印
刷機構部78に対して排紙指示を行う。この指示により
印刷機構部78は、転送データの印刷がすべて終了した
時点で排紙処理を行う。そして、ステップ(7)でジャ
ム発生チェックを行いながら、ステップ(8)で排紙が
完了したかどうかを判定し、排紙が完了していないと判
定した場合には、ステップ(7)に戻り、排紙が完了し
たと判定した場合には、ステップ(9)で給紙中の用紙
がなくなったので給紙中フラグをOFFに設定する。
【0125】そして、ステップ(10)で、排紙の完了
したPCT情報は不要になるのでページ開放指示を行
う。これにより、制御部77は、出力PCT管理テーブ
ル81からの削除と、メモリの開放処理等を行う。
【0126】一方、ステップ(3)とステップ(7)の
いずれかでジャムが検出された場合は、ステップ(1
1)においてジャム発生通知を行う。この通知によりプ
リンタシステム全体を制御している制御部77は、ジャ
ムリカバリー処理を行う。以上のようにデータ転送処理
タスクは構成されている。
【0127】図12は、本発明に係る印刷制御装置の印
刷制御方法の他の実施例を示すフローチャートであり、
印刷装置の出力部76の第2の出力制御手順に対応す
る。なお、(1)〜(17)は各ステップを示してお
り、本フローチャートでは出力部76のメインタスクに
関してのみ示しており、解析処理等は省いてある。本処
理はプリンタシステム起動時から実行されるものであ
り、ジャムリカバリー処理時にも再度はじめから実行さ
れるものである。
【0128】処理開始後、ステップ(1)で作業変数の
初期化(用紙が給紙されてプリンタエンジン内に存在す
る期間(図13に示した期間t0〜t5)を示す給紙中
フラグを給紙中でない意味でOFFを設定し、描画中フ
ラグをOFFに設定し、フルビットマップイメージバッ
ファ領域のデータ転送している期間(図13に示した期
間t1〜t3)を示す転送中フラグを転送中でない意味
でOFFに設定する)を行う。
【0129】そして、ステップ(2)で、RAM75の
第1記憶部領域にページ単位のデータが存在するかどう
か判別(これは出力PCT管理テーブル81を参照する
ことで判別)し、出力待ちのページが存在しないと判別
した場合は、処理を待機し、出力待ちのページが存在す
る場合には、ステップ(3)以降に進み、通常処理,描
画先行処理,ジャムリカバリー処理を実行する。以下、
通常処理,描画先行処理,ジャムリカバリー処理に分け
て説明する。
【0130】〔通常処理〕通常処理は、ステップ(3)
で本ページを示す出力PCT管理テーブル81のバッフ
ァ保持フラグ84の内容をチェックし、保持されていな
い旨を示すOFFの場合は、ステップ(4)で給紙中フ
ラグを参照して給紙中のページがあるかどうかを判断
し、給紙中のページが存在すると判断した場合は、ステ
ップ(5)で前ページの出力PCT管理テーブル81の
描画時間83とあらかじめROM73に格納されている
給紙処理時間やプリンタエンジンのジャム復帰処理時間
等からCPU74が求めた規定時間値とを比較し、前ペ
ージの描画処理時間が規定時間より長かったと判定した
場合は、通常処理を行うためにステップ(15)で前ペ
ージの排紙が完了するのを待機し、該排紙が完了した場
合と、ステップ(4)で給紙中のページが存在しない場
合は、ステップ(16)で印刷機構部78に対して給紙
処理指示を与える。これにより、印刷機構部78は給紙
処理を開始する。次いで、ステップ(17)で出力部7
6に設けられた描画タスクに対して描画処理指示を行
う。これにより、前述した描画タスクが起動され出力P
CT管理テーブル81のPCTアドレス82の内容をも
とに描画タスクはページの展開処理を行う。この時、リ
アルタイムモニタに新たに設けたタスク処理時間計測手
段により、展開処理時間を計測する。
【0131】そして、ステップ(11)で、ステップ
(16)で与えた給紙処理指示に対して印刷機構部78
側の給紙処理が完了したかどうかをチェックし、給紙が
完了するまで待機し、該給紙処理が完了したならば、ス
テップ(12)で給紙中のページが存在することを示す
給紙中フラグをONに設定する。そして、ステップ(1
3)で、ステップ(17)で描画処理指示を行った描画
タスクの処理が終了したかどうかを描画中フラグを参照
して、描画が終了するまで待機し、該描画中フラグがO
FFに設定されたら描画が終了しているので、ステップ
(14)で出力部76に設けられているデータ転送タス
クに対してデータ転送処理指示を与える。
【0132】これにより、前述したデータ転送タスクが
起動され、フルビットマップイメージデータを印刷機構
部78に所定のインタフェースを介してデータ転送す
る。そして、ステップ(2)に戻って次のページの処理
を行う。
【0133】〔描画先行処理〕次に、描画先行処理につ
いて、図12を参照して上記状態から継続した流れにそ
って説明する。
【0134】まず、ステップ(2)で出力PCT管理テ
ーブル81を参照して出力すべきページが存在するかど
うかをチェックし、存在すると判断した場合はステップ
(3)で本ページの出力PCT管理テーブル81のバッ
ファ保持フラグ84の内容を参照し、該バッファ保持フ
ラグ84がOFFの場合は、描画処理が必要になるので
ステップ(4)で給紙中のページが存在するかどうかを
給紙中フラグを参照して判断し、給紙中のページが存在
すると判断した場合は、ステップ(5)で前ページの出
力PCT管理テーブル81の描画時間83と規定時間と
を比較し、描画処理時間が規定時間よりも長い場合は、
ステップ(15)で前ページの排紙完了を待ってから、
前述したステップ(16)からの通常処理を行う。
【0135】一方、ステップ(5)で、描画処理時間が
規定時間よりも短いと判定された場合は、描画先行処理
を行うため、ステップ(6)で、前ページのデータ転送
が終了したかどうかを転送中フラグを参照して判別し、
転送中フラグがONの間はフルビットマップイメージバ
ッファ領域が空いていないので、ステップ(6)に戻っ
て処理を待機し、転送中フラグがOFFになりデータ転
送処理が終了した場合は、ステップ(7)でこれから前
ページの描画されたビットマップイメージバッファ領域
に描画処理を施すため、前ページの出力PCT管理テー
ブル81のバッファ保持フラグ84をOFFに設定す
る。これにより、前ページでジャムが発生した場合に再
描画が必要であることになる。
【0136】次いで、ステップ(8)で本ページの描画
処理を行うために、出力部76の1つのタスクとして構
成されている描画タスクに描画処理指示を行う。これに
より、前述した描画タスクが起動されページの描画処理
が行われる。そして、ステップ(9)で前ページの排紙
処理が完了するのを待機し、給紙中フラグがOFFにな
り排紙処理が完了したならば、ステップ(10)で印刷
機構部78に対して給紙処理を指示する。これにより、
印刷機構部78は給紙処理を行う。
【0137】次いで、ステップ(11)で印刷機構部7
8の給紙処理が完了するまで待機する。これはあらかじ
め定められた信号線等により印刷機構部78から制御部
77に通知されるものである。そして、給紙処理が完了
したら、ステップ(12)で給紙中フラグに給紙状態で
あることを示すONを設定し、ステップ(13)で描画
処理が終了しているかどうかを描画中フラグを参照して
チェックし、描画が終了したのを確認した後、ステップ
(14)でデータ転送処理を行う出力部76の設けられ
たデータ転送タスクに対してデータ転送処理指示を行
う。これにより、フルビットマップイメージバッファの
内容があらかじめ定められているインタフェースを介し
て印刷機構部78に転送される。そして、ステップ
(2)に戻って次のページの処理を行う。
【0138】図13は、図12に示した描画先行処理状
態を説明するタイミングチャートであり、図16と同一
のものには同一の符号を付してある。
【0139】これにより、図13に示すようにt3で前
ページのデータ転送処理が完了した時点で、次のページ
のデータが存在する場合、排紙完了を待たずに次ページ
の描画処理を開始することで、次ページの描画処理に時
間がかかる場合でも、次ページの給紙完了までの間に描
画終了すれば待ち時間をなくすことができ、それ以上に
時間がかかっても待ち時間を短縮することができる。
【0140】〔ジャムリカバリー処理〕次に、ジャム発
生時のリカバリー処理(リカバリー処理1,リカバリー
処理2)について図14,図16に示すタイミングチャ
ートを参照しながら説明する。
【0141】図14は、図12に示したジャム発生時の
リカバリー処理状態を説明するタイミングチャートであ
り、図16と同一のものには同一の符号を付してある。
【0142】前述したデータ転送処理のジャム検出以外
にも、印刷機構部78からのジャム検出情報が制御部7
7に伝達されており、適宜チェックしている。特に、図
12に示したフローチャートでは示していないが、ステ
ップ(6)のデータ転送終了待ちループや、ステップ
(9)やステップ(15)の排紙完了待ちループの最中
ではジャム発生チェックを行っている。
【0143】そして、ジャムが発生した場合は、システ
ム全体を制御する制御部77が、ユーザによって印刷機
構部78のジャム状態を解除し、ジャム状態が解除され
たことをプリンタシステムが判断するか、ユーザからの
指示によりジャムリカバリー処理を開始する。このと
き、出力PCT管理テーブル81上には出力中のページ
も残っている。
【0144】〔リカバリー処理1〕このとき、最大2ペ
ージ分の処理が進んでいることになる。先行するページ
の出力PCT管理テーブル81のバッファ保持フラグ8
4がONの場合は、問題なく図12で示す処理をステッ
プ(1)から再実行するだけでよい。
【0145】しかしながら、先行するページの出力PC
T管理テーブル81のバッファ保持フラグ84がOFF
の場合は、次のページの先行描画処理によりOFFにさ
れていて再描画が必要になる。
【0146】〔リカバリー処理2〕ただし、次のページ
の描画処理が早く、先行ページの排紙処理中におけるジ
ャム発生以前に描画が終わってしまうと、次のページの
出力PCT管理テーブル81のバッファ保持フラグ84
がONになる場合がある。
【0147】このような場合には次のページの再描画も
必要になるため、先行ページのバッファ保持フラグ84
がOFFの場合は、次のページの出力PCT管理テーブ
ル81のバッファ保持フラグ84をOFFに設定しなけ
ればならない。このような処理を行った後に、図12の
メイン処理をステップ(1)から再実行することで、ジ
ャムリカバリー処理が行える。
【0148】この時は再描画が必要になるが、先行ペー
ジが規定時間内に描画処理が終了していたので先行描画
処理を行ったのであるから、再描画を行っても従来と同
様に給紙完了と同時にデータ転送処理が可能となる。
【0149】一方、2ページ分のジャムリカバリーが必
要な場合は、バッファ保持フラグ84がOFFになって
おり結果的に通常の処理と同様になるので、1ページ分
の転送中のデータが存在し、バッファ保持フラグ84が
ONだった場合について説明する。
【0150】この場合は、図12のステップ(1)で初
期化処理を行い、ステップ(2)で出力待ちのページが
存在することを確認した後、ステップ(3)でそのペー
ジの出力PCT管理テーブル81のバッファ保持フラグ
84の内容をチェックする。前提通りにフラグの内容が
ONだった場合は、ステップ(10)で印刷機構部78
に対して給紙処理を指示する。これにより、印刷機構部
78は給紙処理を行う。
【0151】次いで、ステップ(11)で印刷機構部7
8の給紙処理が完了するまで待つ。これはあらかじめ定
められた信号線等により印刷機構部78から制御部77
に通知されるものである。そして、給紙処理が完了した
ら、ステップ(12)で給紙中フラグに給紙状態である
ことを示すONを設定し、ステップ(13)で描画処理
が終了しているかどうかを描画中フラグを参照してチェ
ックすると、ジャムリカバリー時で描画処理指示を行っ
ていないので、描画中フラグはステップ(1)で初期化
した状態のOFFであるから、描画が終了したとみなさ
れ、即座にステップ(14)でデータ転送処理を行うた
めに出力部76の設けられたデータ転送タスクに対して
データ転送処理指示を行う。これにより、フルビットマ
ップイメージバッファの内容があらかじめ定められてイ
ンタフェースにより印刷機構部78に転送される。そし
て、ステップ(2)に戻って、次のページの処理を継続
して行う。
【0152】これにより、図12に示したステップ
(5)の判定により、図14に示すジャムリカバリー処
理と図16に示すジャムリカバリー処理とを切り替えて
実行して、印刷機構部78の処理能力をフルに引出し
て、ジャムリカバリー処理を無駄無く実行できるととも
に、ジャムが発生したページのデータ転送終了から次の
ページの描画処理を行うことを可能とする。
【0153】
【0154】
【0155】上記実施例によれば、前ページの排紙処理
が完全に終了するまで無条件に待つのではなく、データ
転送処理が終了し次第、次のページの展開処理を可能と
し、次ページの描画処理に時間がかかる場合でも、次ペ
ージの給紙完了までの間に描画終了すれば待ち時間をな
くすことができ、それ以上に時間がかかっても待ち時間
を短縮することができ、プリンタシステムとしてのパフ
ォーマンスをあげるという効果がある。
【0156】また、次のページの描画処理を開始した直
後から前ページが完全に排紙するまでにジャムが発生し
た場合と通常の処理によりジャムが発生した場合とを識
別するCPU74による判別処理により、ジャム発生後
のリカバリー処理の際に無条件に再描画することを防ぐ
ことを可能とする。そして、これにより、印刷機構部7
8の印刷処理能力をフルに引き出し、リカバリー処理が
無駄なく行えるという効果がある。更にこの時にも、ジ
ャムが発生したページのデータ転送終了から次のページ
の描画処理を行うことができるという効果もある。
【0157】なお、上記各実施例においては、シリアル
プリンタエンジンを用いたプリンタエンジンにおける処
理を説明したが、レーザビームやLED、LCDシャッ
タ等による電子写真方式のプリンタエンジンに対しても
本発明を適用することができる。この場合は、図12に
おける出力部76のメインタスクの処理フローチャート
を若干変更するだけである。電子写真方式のプリンタエ
ンジンの場合は、印刷機構部の構造上の問題から給紙完
了時の状態をいつまでも保持しておくとエンジンに対し
て負荷がかかるため、給紙完了時からデータ転送処理開
始迄、通常数分程度しか待つことができない。このた
め、図12のフローチャートのままでは描画処理に時間
がかかると印刷処理を行うことができなくなる。
【0158】そこで、電子写真方式のプリンタエンジン
を用いる場合の実施例について図15に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0159】〔第5実施例〕図15は、本発明に係る印
刷制御装置の印刷制御方法のさらに他の実施例を示すフ
ローチャートであり、印刷装置の出力部76の第3の出
力制御手順に対応する。なお、(1)〜(17)は各ス
テップを示しており、本フローチャートでは出力部76
のメインタスクに関してのみ示しており、解析処理等は
省いてある。本処理はプリンタシステム起動時から実行
されるものであり、ジャムリカバリー処理時にも再度は
じめから実行されるものである。
【0160】処理開始後、ステップ(1)で作業変数の
初期化(用紙が給紙されてプリンタエンジン内に存在す
る期間を示す給紙中フラグを給紙中でない意味でOFF
を設定し、描画中フラグをOFFに設定し、フルビット
マップイメージバッファ領域のデータ転送している期間
を示す転送中フラグを転送中でない意味でOFFに設定
する)を行う。
【0161】ステップ(2)で、RAM75の第1記憶
部領域にページ単位のデータが存在するかどうかを、出
力PCT管理テーブル81を参照することで判別し、出
力待ちのページが存在しないと判別した場合は、ステッ
プ(2)で処理を待機し、出力待ちのページが存在する
と判断した場合は、ステップ(3)で本ページを出力P
CT管理テーブル81のバッファ保持フラグ84の内容
からチェックし、保持されていない旨を示すOFFの場
合は、ステップ(4)で給紙中フラグを参照して給紙中
のページがあるかどうかを判断し、給紙中のページが存
在する場合は、ステップ(5)で前ページの出力PCT
管理テーブル81の描画時間83とあらかじめROM7
3に格納されている給紙処理時間やプリンタエンジンの
ジャム復帰処理時間等から求めた規定時間値とを比較し
て、前ページの描画処理時間が規定時問より長かったと
判断した場合は、通常処理を行うためにステップ(1
5)で前ページの排紙が完了するのを待機する。
【0162】一方、排紙が完了した場合と、ステップ
(4)で給紙中のページが存在しない場合は、ステップ
(16)で出力部76に設けられた描画タスクに対して
描画処理指示を行う。これにより、前述した描画タスク
が起動され出力PCT管理テーブル81のPCTアドレ
ス82の内容をもとに描画タスクはページの展開処理を
行う。この時、リアルタイムモニタに新たに設けたタス
ク処理時問計測手段により、展開処理時間を計測する。
【0163】そして、ステップ(17)で描画処理が終
了するを待機し、描画処理が終了したら、ステップ(1
1)で印刷機構部78に対して給紙処理指示を行い、ス
テップ(12)で給紙処理指示に対して印刷機構部78
側の給紙処理が完了したかどうかをチェックし、給紙が
完了するまではステップ(12)をループし、給紙処理
が完了したならば、ステップ(13)で給紙中のページ
が存在することを示す給紙中フラグをONに設定し、ス
テップ(14)で出力部76に設けられているデータ転
送タスクに対してデータ転送処理指示を与える。これに
より、前述したデータ転送タスクが起動され、フルビッ
トマップイメージデータを印刷機構部78に所定のイン
タフェースを介してデータ転送する。そして、ステップ
(2)に戻って次のページの処理を行う。
【0164】なお、先行描画処理時は、ステップ(5)
で前ページの描画処理時間が規定時間より短いと判定さ
れた場合で、この時は、ステップ(6)で前ページのデ
ータ転送処理が終了するまで待ち続け、データ転送が完
了したら、ステップ(7)でこれから前ページの描画さ
れたフルビットマップイメージ領域に対して描画処理を
施すため、前ページの出力PCT管理テーブル81のバ
ッファ保持フラグ84にOFFを設定する。そして、ス
テップ(8)で、描画タスクに対して描画処理を指示す
る。これにより、前述した描画タスクが起動され出力P
CT管理テーブル81のPCTアドレス82の内容をも
とに描画タスクはページの展開処理を行う。この時、リ
アルタイムモニタに新たに設けたタスク処理時間計測手
段により、展開処理時間を計測する。そして、ステップ
(9)で描画処理が終了するまで待ち続ける。
【0165】ステップ(10)で前ページの排紙処理が
完了するの待機し、該排紙が完了した場合は、通常処理
と同様にステップ(11)からの処理を行う。また、ジ
ャムリカバリー処理に関しては第4実施例と同様である
ので説明は省略する。
【0166】以上のように、電子写真方式のプリンタエ
ンジンを使用した場合は、給紙開始処理のタイミングを
描画処理終了後に行うようにすることで、本発明を適用
することができる。
【0167】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウェアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0168】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
ェアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0169】以上説明したように、本発明に係る第1の
発明によれば、内部形式データを展開してビットマップ
イメージの印刷データを得るために要した展開処理時間
が規定時間よりも大きいと判別された場合に先行するペ
ージの印刷データの処理が終わるまで後続するページの
ビットマップイメージの印刷データへの展開を待機さ
せ、一方、展開処理時間が規定時間よりも小さいと判別
された場合、先行するページの印刷データの転送中に、
後続するページのビットマップイメージの印刷データへ
の展開を開始させることにより、実際に描画処理に要し
た展開処理時間に応じて、後続するページのビットマッ
プイメージの印刷データへの展開を開始させるか、先行
するページの印刷データの処理が終わるまで待つかを切
り替えることができ、全体としてスループットを向上さ
せることができる。
【0170】第2の発明によれば、描画制御手段は、前
記第2の判別手段が所定のバンド単位に展開処理可能と
判断した場合に、現ページのビットマップイメージデー
タにおいて所定のバンド高さ分転送が終了する毎に描画
処理を開始させ、前記第2の判別手段がページ全体描画
が必要と判断した場合は、現ページのビットマップイメ
ージデータの転送がすべて終了し次第、次ページのペー
ジ展開処理を開始させるように前記描画手段を制御する
ので、先行ページの印刷データを印刷機構部に転送中あ
るいは転送終了後、印刷中に、先行するページの描画処
理時間に応じて後続するページの全体ビットマップイメ
ージ描画処理または所定のバンド高さ分のビットマップ
イメージ描画処理を先行して開始し、後続するページの
描画処理と先行ページの印刷データ転送処理を並行処理
することができる。
【0171】第3の発明によれば、算出手段により印刷
装置本体におけるジャム発生率が算出されると、該算出
された前記ジャム発生率の変化に基づいて第1設定手段
が前記規定時間を第1保持手段に可変設定するので、印
刷装置本体の経年変化に応じて若干ジャム発生率が増加
する場合でも第1の保持手段に保持されている最適な規
定時間を設定しながら、後続するページの描画処理を適
切なタイミングで先行処理することができる。
【0172】第4の発明によれば、検出手段により印刷
装置本体におけるジャムが発生するページ間隔が検出さ
れると、該検出されるジャムが発生するページ間隔の変
化に基づいて第2設定手段が前記規定時間を第2保持手
段に可変設定するので、印刷装置本体で使用する記録媒
体の種別によってジャム発生間隔が長短する場合でも第
2保持手段に保持されている最適な規定時間を設定しな
がら、後続するページの描画処理を適切なタイミングで
先行処理することができる。
【0173】第5の発明によれば、1ページを複数の領
域に分割したバンドを単位としてバンド単位で描画処理
と転送処理とを行う第1の描画処理モードと、1ページ
分の内部形式データを一括して描画処理して転送処理す
る第2の描画処理モードとを有し、印刷機構部において
ジャムが発生した場合に、先行するページが第1の描画
処理モードで処理されている場合は当該先行するページ
の内部形式データを再描画することによりリカバー処理
を行い、一方、先行するページが第2の描画処理モード
で処理されている場合は記憶されている当該先行するペ
ージの印刷データを再転送することによりリカバー処理
を行うように制御するので、バンド単位の描画処理時
と、ページ単位の描画処理時との2つの描画処理モード
を有する印刷制御装置において、ジャムに対するリカバ
ー処理のやり方をそれぞれ描画処理に最適に替えること
ができ、印刷処理全体のスループットを向上させること
ができる。
【0174】第6の発明によれば、第1の描画処理モー
ドでは、排紙処理が完了するまで内部形式データを保持
し、転送手段による印刷データの転送後に該印刷データ
の領域を開放し、排紙処理が完了した後に内部形式デー
タを削除し、一方、第2の描画処理モードでは、転送手
段による印刷データの転送後も該印刷データを利用可能
に保持しておき、排紙処理が完了した後に該印刷データ
の領域を開放するので、異なる画像処理モードに適応し
て印刷データの領域の解放処理を行える。
【0175】第7の発明によれば、第1の描画処理モー
ドでは、後続するページの描画処理を行い、第2の描画
処理モードでは、後続するページの描画処理は先行する
ページの排紙処理が完了した後に開始するので、異なる
画像処理モードに適応して描画処理を行える。
【0176】第8の発明によれば、内部形式データを展
開してビットマップイメージの印刷データを得るために
要した展開処理時間が規定時間よりも大きいと判別され
た場合に先行するページの印刷データの処理が終わるま
で後続するページのビットマップイメージの印刷データ
への展開を待機させ、一方、展開処理時間が規定時間よ
りも小さいと判別された場合、先行するページの印刷デ
ータの転送中に、後続するページのビットマップイメー
ジの印刷データへの展開を開始させることにより、実際
に描画処理に要した展開処理時間に応じて、後続するペ
ージのビットマップイメージの印刷データへの展開を開
始させるか、先行するページの印刷データの処理が終わ
るまで待つかを切り替えることができ、全体としてスル
ープットを向上させることができる。
【0177】第9の発明によれば、1ページを複数の領
域に分割したバンドを単位としてバンド単位で描画処理
と転送処理とを行う第1の描画処理モードと、1ページ
分の内部形式データを一括して描画処理して転送処理す
る第2の描画処理モードとを有し、印刷機構部において
ジャムが発生した場合に、先行するページが第1の描画
処理モードで処理されている場合は当該先行するページ
の内部形式データを再描画することによりリカバー処理
を行い、一方、先行するページが第2の描画処理モード
で処理されている場合は記憶されている当該先行するペ
ージの印刷データを再転送することによりリカバー処理
を行うように制御するので、バンド単位の描画処理時
と、ページ単位の描画処理時との2つの描画処理モード
を有する印刷制御装置において、ジャムに対するリカバ
ー処理のやり方をそれぞれ描画処理に最適に替えること
ができ、印刷処理全体のスループットを向上させること
ができる。
【0178】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す印刷制御装置の構成
を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したRAM上におけるバンド描画処理
を説明する図である。
【図3】図1に示したRAM上の第1記憶部領域に保持
される出力PCT管理テーブルの構造の概略を示す図で
ある。
【図4】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した描画先行処理状態を説明するタイ
ミングチャートである。
【図8】本発明の第4実施例を示す印刷制御装置の制御
構成を説明するブロック図である。
【図9】図8に示したRAM上の第1記憶部領域に保持
される出力PCT管理テーブルの構造の概略を示す図で
ある。
【図10】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の
他の実施例を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の
他の実施例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の
他の実施例を示すフローチャートである。
【図13】図12に示した描画先行処理状態を説明する
タイミングチャートである。
【図14】図12に示したジャム発生時のリカバリー処
理状態を説明するタイミングチャートである。
【図15】本発明に係る印刷制御装置の印刷制御方法の
さらに他の実施例を示すフローチャートである。
【図16】この種の印刷装置のデータ処理状態を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図17】この種の印刷装置のデータ処理状態を説明す
るためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 外部機器 2 入力部 3 ROM 4 CPU 5 RAM 6 NVRAM 7 出力部 8 制御部 9 印刷機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 G06F 3/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ源からの印刷情報を受信し、該受
    信した印刷情報を解析して所定のデータ処理を施してペ
    ージ単位の内部形式データに変換する解析手段と、 前記解析手段により変換された前記ページ単位の内部形
    式データを複数記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されたページ単位の内部形式
    データに所定の処理を施してビットマップイメージの印
    刷データに展開する描画手段と、 前記描画手段により展開された印刷データを1ページ分
    蓄える第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に蓄えられた印刷データに基づく転
    送データをプリンタエンジンを備える印刷機構部に対し
    て所定のインタフェースを介して転送する転送手段と、 前記描画手段によって前記内部形式データを展開してビ
    ットマップイメージの印刷データを得るために要した
    開処理時間を計測する展開処理時間計測手段と、 前記展開処理時間計測手段により計測された先行ページ
    の描画時間とあらかじめ定められた規定時間とを比較す
    る第1の判別手段と、 前記第1の判別手段により前記展開処理時間が前記規定
    時間よりも大きいと判別された場合に前記先行するペー
    ジの印刷データの処理が終わるまで後続するページのビ
    ットマップイメージの印刷データへの展開を待機させ、
    一方、前記第1の判別手段により前記展開処理時間が前
    記規定時間よりも小さいと判別された場合に前記転送手
    段による前記先行するページの印刷データの転送中に、
    前記描画手段による前記第2の記憶手段に対する後続す
    るページのビットマップイメージの印刷データへの展開
    を開始させる描画制御手段と、を有することを特徴とす
    る印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 データ源からの印刷情報を受信し、該受
    信した印刷情報を解析して所定のデータ処理を施す際
    に、所定のバンド単位に展開処理可能かどうかを判断す
    る第2の判別手段を設け、前記描画制御手段は、前記第
    2の判別手段が所定のバンド単位に展開処理可能と判断
    した場合に、現ページのビットマップイメージデータに
    おいて所定のバンド高さ分転送が終了する毎に描画処理
    を開始させ、前記第2の判別手段がページ全体描画が必
    要と判断した場合は、現ページのビットマップイメージ
    データの転送がすべて終了し次第、次ページのページ展
    開処理を開始させるように前記描画手段を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 印刷装置本体におけるジャム発生率を算
    出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記
    ジャム発生率の変化に基づいて前記規定時間を可変設定
    する第1の設定手段と、 前記第1の設定手段により可変設定された新規規定時間
    を保持する第1の保持手段と、を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 印刷装置本体におけるジャムが発生する
    ページ間隔を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出されるジャムが発生するページ
    間隔の変化に基づいて前記規定時間を可変設定する第2
    の設定手段と、 前記第2の設定手段により可変設定された新規規定時間
    を保持する第2の保持手段と、を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 データ源からの印刷情報を解析して得ら
    れる内部形式データを記憶する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶される内部形式データをビッ
    トマップイメージの印刷データに展開する描画手段と、 前記描画手段により展開された印刷データを記憶する第
    2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に記憶される印刷データを印刷機構
    に転送する転送手段とを有する印刷制御装置であっ
    て、1ページを複数の領域に分割したバンドを単位としてバ
    ンド単位で描画処理と転送処理とを行う第1の描画処理
    モードと、1ページ分の内部形式データを一括して描画
    処理して転送処理する第2の描画処理モードとを有する
    描画制御手段と、前記印刷機構部においてジャムが発生した場合に、先行
    するページが前記第1の描画処理モードで処理されてい
    る場合は前記描画手段により当該先行するページの内部
    形式データを再描画することによりリカバー処理を行
    い、一方、先行するページが前記第2の描画処理モード
    で処理されている場合は前記転送手段により前記第2の
    記憶手段に記憶されている当該先行するページの印刷デ
    ータを再転送することによりリカバー処理を行うように
    制御するリカバー制御手段と、 を有することを特徴とす
    る印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の描画処理モードでは、排紙処
    理が完了するまで内部形式データを保持し、前記転送手
    段による印刷データの転送後に該印刷データの領域を開
    放し、排紙処理が完了した後に内部形式データを削除
    し、一方、前記第2の描画処理モードでは、前記転送手
    段による印刷データの転送後も該印刷データを利用可能
    に保持しておき、排紙処理が完了した後に該印刷データ
    の領域を開放することを特徴とする請求項5記載の印刷
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の描画処理モードでは、後続す
    るページの描画処理を行い、前記第2の描画処理モード
    では、後続するページの描画処理は先行するページの排
    紙処理が完了した後に開始することを特徴とする請求項
    5記載の印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 データ源からの印刷情報を受信し、該受
    信した印刷情報を解析して所定のデータ処理を施してペ
    ージ単位の内部形式データに変換する解析手段と、前記
    解析手段により変換された前記ページ単位の内部形式デ
    ータを複数記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶
    手段に記憶されたページ単位の内部形式データに所定の
    処理を施してビットマップイメージの印刷データに展開
    する描画手段と、前記描画手段により展開された印刷デ
    ータを1ページ分蓄える第2の記憶手段と、前記第2の
    記憶手段に蓄えられた印刷データに基づく転送データを
    プリンタエンジンを備える印刷機構部に対して所定のイ
    ンタフェースを介して転送する転送手段とを有する印刷
    制御装置の印刷制御方法であって、前記描画手段によって前記内部形式データを展開してビ
    ットマップイメージの印刷データを得るために要した展
    開処理時間を計測する展開処理時間 計測工程と、前記展開処理時間計測工程により 計測された先行ページ
    の描画時間とあらかじめ定められた規定時間とを比較す
    る第1の判別工程と、前記第1の判別工程により前記展開処理時間が前記規定
    時間よりも大きいと判別された場合に前記先行するペー
    ジの印刷データの処理が終わるまで後続するページのビ
    ットマップイメージの印刷データへの展開を待機させ、
    一方、前記第1の判別手段により前記展開処理時間が前
    記規定時間よりも小さいと判別された場合に 前記転送手
    段による前記先行するページの印刷データの転送中に、
    前記描画手段による前記第2の記憶手段に対する後続す
    るページのビットマップイメージの印刷データへの展開
    を開始させる描画制御工程と、を有することを特徴とす
    る印刷制御方法。
  9. 【請求項9】 データ源からの印刷情報を解析して得ら
    れる内部形式データを記憶する第1の記憶手段と、前記
    第1の記憶手段に記憶される内部形式データをビットマ
    ップイメージの印刷データに展開する描画手段と、前記
    描画手段により展開された印刷データを記憶する第2の
    記憶手段と、前記第2の記憶手段に記憶される印刷デー
    タを印刷機構部に転送する転送手段とを有する印刷制御
    装置の印刷制御方法であって、1ページを複数の領域に分割したバンドを単位としてバ
    ンド単位で描画処理と転送処理とを行う第1の描画処理
    モードと、1ページ分の内部形式データを一括して描画
    処理して転送処理する第2の描画処理モードとを有する
    描画制御工程と、 前記印刷機構部においてジャムが発生した場合に、先行
    するページが前記第1の描画処理モードで処理されてい
    る場合は前記描画手段により当該先行するページの内部
    形式データを再描画することによりリカバー処理を行
    い、一方、先行するページが前記第2の描画処理モード
    で処理されている場合は前記転送手段により前記第2の
    記憶手段に記憶されている当該先行するページの印刷デ
    ータを再転送することによりリカバー処理を行うように
    制御するリカバー制御工程と、 を有することを特徴とす
    る印刷制御方法。
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