JP3025597B2 - 床暖房用小根太付温水マットの施工法 - Google Patents

床暖房用小根太付温水マットの施工法

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JP3025597B2
JP3025597B2 JP5083224A JP8322493A JP3025597B2 JP 3025597 B2 JP3025597 B2 JP 3025597B2 JP 5083224 A JP5083224 A JP 5083224A JP 8322493 A JP8322493 A JP 8322493A JP 3025597 B2 JP3025597 B2 JP 3025597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床暖房用小根太付温水
マットの施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】床暖房用温水マットの施工法としては、
床張りを行う前に表面にアルミシートを貼り付けた床暖
房用の温水マットをあらかじめ施工された小根太間に敷
き込み、この上にフローリング床等を施工するのが一般
的であるが、先に小根太を施工してしまうと、施工精度
上の問題から後で温水マットが小根太間に収まらないと
云った問題が発生する。
【0003】そこで、図5に示すように、温水チューブ
1′を配管し、かつ表面にアルミシート7を貼り付けた
温水マット本体1の間にあらかじめ小根太2を挟むよう
にして一体化した構成の小根太付温水マットが提案され
ている。このマットは、図6に示すように下地床3上に
仮置きしたのち、図7に示すように一旦小根太2を取り
出し、この裏面に接着剤4をハケ5で塗布したのち、再
び小根太2を戻し、図8に示すように釘6を用いて小根
太2を下地3に打ちつけ、更に、小根太2の部分が落ち
込んで隙間ができ、ここでの伝熱が悪くなるのを防止す
るために、小根太2の部分にアルミテープ8を貼り付け
ている。図9は温水マット施工終了後の説明図にして、
この上にフローリング床等が施工される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記小根太付
温水マットの施工法においては次のような欠点がある。
【0005】a.図9からも判るように、小根太2(斜
線部分)が多いため、アルミテープ8を貼り付けるのに
手間と時間がかかる。
【0006】本発明の目的は、床暖房用小根太付温水マ
ットの施工に際して、小根太の上にアルミテープを貼り
付ける必要がないようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る床暖房用小
根太付温水マットの施工法は次のとおりである。
【0008】温水マット本体間に小根太を一体に配置す
ると共に、温水マット本体及び小根太の上面を一枚のア
ルミシートにて覆い、且つ小根太の長手方向の一辺及び
小根太の端の部分をカットして小根太付温水マットを構
成し、先ずこの小根太付温水マットを下地上に仮り置き
し、次に小根太周囲の辺で唯一アルミシートがカットさ
れていない長手方向の辺を支点として小根太ごとアルミ
シートを 180°回転させて小根太の裏面を露出させる、
次にこの露出した小根太の裏面に接着剤を塗布してから
180°反転させて小根太を元の位置に戻し、小根太を下
地に接着させる、次に小根太を下地に釘打ちする、工程
から成る床暖房用小根太付温水マットの施工法。
【0009】
【作用】小根太付温水マットは、幾つかの寸法に規格化
されており、これに合わせて小根太の本数及び温水マッ
トと枚数は夫々違っている。施工する場合、設計に合わ
せて小根太付温水マットの大きさを選択し、これを下地
上に仮り置きする。次に、小根太の部分を 180°回転さ
せて小根太を裏返し、この裏面に接着剤をハケ等により
塗布し、元に戻してから要所に釘を打ちつけて小根太を
下地に固定し、この上にそのままフローリング床等を張
る。
【0010】温水マット内の温水チューブには熱源機か
ら温水が循環し、この温水の熱はアルミシートを介して
フローリング床に伝わり、床暖房が行われる。
【0011】
【実施例】図1には、本発明の施工法に使用される小根
太付温水マットの一部が示されている。符号の10は軟質
マット11の上面に形成した溝12内に温水チューブ(パイ
プ)13を配管して成る温水マット本体にして、この温水
マット本体10は横に並べ、この間に小根太14を一体に配
置し、上面に一枚のアルミシート15を貼り付けることに
より、複数のマット本体10と小根太14により一枚の小根
太付温水マットAが構成される。16・17は上記温水マッ
トAにおいて、小根太14の長手方向の一辺及び両端に沿
って形成したアルミシート15のカットである。
【0012】次に、上記温水マットAの施工法を説明す
る。先ず、図2に示すように、下地18の上に小根太付温
水マットAを仮り置きする。次に、図3に示すように、
カット16・17が施こされている以外の小根太14の辺19に
沿ってアルミシート15のカット16・17部分を利用して 1
80°回転させて小根太14を裏返し、この裏面にハケ20を
用いて接着材21を全面に塗布する。
【0013】次に図4に示すように、小根太14を元の位
置に 180°反転させて接着材21により下地17に小根太14
を接着し、釘22を打ちつけて小根太14を固定する。この
上には、フローリング床等が小根太14を利用して施工さ
れる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上のように、あらかじめ小根
太付温水マットの全面にアルミシートを貼り付けてお
き、小根太の裏面に接着材を塗布するときは、アルミシ
ートに形成したカットを利用して小根太を 180°裏返
し、塗布が終わったならそのまま元に 180°反転させて
戻すだけでよい。この結果、小根太の上面にはそのまま
アルミシートが貼り付いているので、従来のようにアル
ミテープを小根太上にいちいち貼り付ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に利用される小根太付温水マットの一部
を示す説明図。
【図2】下地上に小根太付温水マットを仮り置きした状
態の説明図。
【図3】小根太を 180°裏返した状態の説明図。
【図4】小根太を元に戻し、この小根太を下地に釘打ち
した状態の説明図。
【図5】従来の小根太付温水マットの説明図。
【図6】従来の小根太付温水マットを下地上に仮り置き
した状態の説明図。
【図7】従来の小根太付温水マットから小根太を取り外
して接着材を塗布している状態の説明図。
【図8】従来の小根太付温水マットを釘打ちしたのち、
アルミテープを小根太上に貼り付けた状態の説明図。
【図9】従来の小根太付温水マットを施工した状態の説
明図。
【符号の説明】
A 小根太付温水マット 10 温水マット本体 11 軟質マット 12 溝 13 温水チューブ 14 小根太 15 アルミシート 16・17 カット 18 下地 19 辺 20 ハケ 21 接着材 22 釘

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水マット本体間に小根太を一体に配置
    すると共に、温水マット本体及び小根太の上面を一枚の
    アルミシートにて覆い、且つ小根太の長手方向の一辺及
    び小根太の端の部分をカットして小根太付温水マットを
    構成し、先ずこの小根太付温水マットを下地上に仮り置
    きし、次に小根太周囲の辺で唯一アルミシートがカット
    されていない長手方向の辺を支点として小根太ごとアル
    ミシートを 180°回転させて小根太の裏面を露出させ
    る、 次にこの露出した小根太の裏面に接着剤を塗布してから
    180°反転させて小根太を元の位置に戻し、小根太を下
    地に接着させる、 次に小根太を下地に釘打ちする、 工程から成る床暖房用小根太付温水マットの施工法。
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