JP3025099B2 - 電子情報処理装置 - Google Patents

電子情報処理装置

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JP3025099B2
JP3025099B2 JP11099292A JP11099292A JP3025099B2 JP 3025099 B2 JP3025099 B2 JP 3025099B2 JP 11099292 A JP11099292 A JP 11099292A JP 11099292 A JP11099292 A JP 11099292A JP 3025099 B2 JP3025099 B2 JP 3025099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、衣料品業界の生地の商
品企画，服の商品企画，小売りの品揃えの企画に必要な
業務処理に関連する情報を電子的に処理するコンピュー
タネットワークにより統合されるデータベースを用いた
商品企画並びに品揃え企画支援用の電子情報処理装置に
係り、特にローカルなデータベースに構築された感性的
な属性の付いた商品のデータを標準データベースに統合
する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、高級婦人服等の多品種且つ少量
生産で、しかも流行性の強い衣料品関係を取り扱う衣料
品業界は、図５に示すように、それぞれ生地の企画生産
を行う多数のテキスタイル会社１０２と、それぞれ服の
企画生産を行う多数のアパレル会社１０４、及びそれぞ
れ一般消費者１０６に対して服の販売を行う多数の販売
会社１０８により構成され、各テキスタイル会社１０２
は複数のアパレル会社１０４に生地を納品つまり販売
し、各アパレル会社１０４は複数の販売会社１０８に服
を納品つまり販売し、各販売会社１０８は複数の店舗を
展開して不特定多数の消費者１０６に服を販売するとい
う階層構造となっている。なお、下位の階層に対して販
売行為がなされる部分、つまり売上データが発生する部
分を、図中に、斜線のハッチングを付して示している。
【０００３】近年、これらの売上データが発生する部分
の内、特に販売会社１０８等に於いては、各店舗からの
ＰＯＳやオンライン受発注データをもとに電子的に集計
処理を行うと共にデータベースを構築し、服の品揃えの
企画に役立てている。また、他の階層の会社に於いて
も、下位の階層に対する自社商品の販売実績等を社内の
営業部門でデータベース化し、これを企画部門で利用し
て商品企画を立てるということが行われるようになって
きている。
【０００４】図６は、このような品揃え企画や商品企画
を支援するための各会社で利用されている電子情報処理
装置の構成を示す図である。同図に於いて、参照番号１
１０は商品に付けられたバーコードタグを読み取るバー
コードリーダやカードリーダ、レジシステム等でなるデ
ータ入力部であり、１１２はデータ入力操作のための指
示・表示手段である。
【０００５】また、参照番号１１４は、入力されたデー
タを処理してデータベース化に必要な形式に変換し、こ
れをローカルデータベース（ＤＢ）及びメモリで構成さ
れた補助記憶手段１１６に記憶すると共に、例えば何番
の商品を何番のお客（又は会社）が何時頃に買ったのか
というような関連記述をオンラインもしくはオフライン
１１８により中央処理装置１２０に送出する入力処理部
である。
【０００６】この中央処理装置１２０は、集計情報等を
記憶している売上ＤＢ，顧客情報を記憶している顧客Ｄ
Ｂ，商品情報を記憶している商品ＤＢを含むマスタＤＢ
１２０Ａを有しており、オンラインもしくはオフライン
で流れてきた関連記述をこれらのマスタＤＢ１２０Ａを
照合して判断し、集計処理を行い、適宜情報をマスタＤ
Ｂ１２０Ａに追加記憶する。
【０００７】また、参照番号１２２は、マスタＤＢ１２
０Ａに記憶されている集計情報等の出力操作のための指
示・表示手段である。参照番号１２４は、上記指示・表
示手段１２２により集計情報等の出力が指示された際
に、中央処理装置１２０によりマスタＤＢ１２０Ａから
流れてきた必要な情報を適宜処理して、ローカルデータ
ベース（ＤＢ）及びメモリで構成された補助記憶手段１
２６に記憶すると共に、ＣＲＴディスプレイやプリンタ
等で構成されたデータ出力部１２８に出力する出力処理
装置である。
【０００８】このような電子情報処理装置を利用して、
テキスタイル会社１０２やアパレル会社１０４では、自
社商品のアパレル会社１０４もしくは販売会社１０８へ
の売上を集計し、商品企画者は、この集計情報を次の製
品企画に役立てている。同様に、販売会社１０８では、
服の販売実績を集計して、服の品揃えの企画に役立てて
いる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、各会社毎に限られた自社内の情報をもとに、限られ
た集計処理をしているに過ぎなかった。つまり、同業他
社の情報を入手することができず、また他階層の情報を
入手することもできなかった。また、入手できたとして
も、例えば商品番号と実際の商品との対応関係が分から
ない等の理由により、同業他社あるいは他階層の情報を
解析することはできない。従って、限られた商品の販売
実績しか解析できないため、実際の市場動向を予測でき
ず、企画した商品や品揃えが予測したほど売れずに、不
所望な返品や多大な在庫を生じることが頻繁に発生して
いた。
【００１０】そこで、各階層の会社をコンピュータネッ
トワークにより結合し、セキュリティを十分考慮した上
で、公開できる情報を相互に利用することが考えられ
る。しかしながら、個々の会社の電子情報処理装置は、
当該会社で規定された目的に合わせて設計されているた
め、単純に他の会社の電子情報処理装置と結合すること
はできない。
【００１１】また、各商品に関する情報として、例えば
色やポジショニング区分等といった感性的な属性が付さ
れているが、このような感性的な属性は、各会社により
その分類及び評価軸が異なっているため、各会社の商品
を単純にまとめあげることができない。例えば、色につ
いては、ある会社では「緑」であるものが他の会社では
「黄緑」と分類されることがある。従って、情報の相互
利用のためには、この感性的な属性についても、何らか
の統一化が必要である。
【００１２】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、複数階層の複数の会社が参加する生地・服の企画支
援や販売実績の管理を行うコンピュータネットワークシ
ステムに於いて、入力系処理と出力系処理を統一された
分類及び評価軸を参照して行い得るようにし、入出力の
自由度を高め、管理情報を高精度たらしめ、また情報セ
キュリティを向上させる電子情報処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電子情報処理装置は、各加入者に対して
アクセス可能に構成され、各加入者による商品企画が電
子的な処理で行えるよう支援するための支援情報を記憶
する標準データベースと、それぞれ複数加入者が独自に
構築して、もしくは上記標準データベースの統一された
分類及び評価軸に対応するように構築して持ち、各加入
者独自の感性的な属性を含む各商品に関する情報を記憶
する複数の加入者データベースと、各加入者データベー
スと上記標準データベースとの間に結合され、上記加入
者データベースから上記標準データベースにデータを取
り込むにあたり、上記感性的な属性を含む各商品に関す
る情報に対応する項目に関しては、上記加入者データベ
ースの上記項目に属するデータ範囲と上記標準データベ
ースの上記項目に対応する項目に属するデータ範囲との
間で共通するデータ範囲のみを取り込ませるデータベー
スインターフェース手段とを備えることを特徴としてい
る。
【００１４】
【作用】即ち、本発明による電子情報処理装置では、生
地の企画生産を行う複数のテキスタイル会社、服の企画
生産を行う複数のアパレル会社、服の販売を行う複数の
販売会社、等の多数の加入者がそれぞれ独自に構築した
加入者データベースの情報を各加入者がアクセス可能に
構成されている標準データベースに取り込む際に、各加
入者が独自の感性で付けた属性、例えば色等の情報、を
含む各商品に関する情報に対応する項目に関しては、デ
ータベースインターフェース手段により、加入者データ
ベースの上記項目に属するデータ範囲と上記標準データ
ベースの上記項目に対応する項目に属するデータ範囲と
の間で共通するデータ範囲のみを標準データベースに記
憶するようにしている。
【００１５】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。図２の（Ａ）は、本発明の一実施例に係る衣
料品業界の生地の商品企画，服の商品企画，小売りの品
揃えの企画に必要な業務処理に関連する情報を電子的に
処理するコンピュータネットワークにより統合されるデ
ータベースを用いた商品企画並びに品揃え企画支援用の
電子情報処理装置の適用されるコンピュータネットワー
クの構成を示す図である。
【００１６】同図に於いて、参照番号１はテキスタイル
会社，アパレル会社，販売会社，等の加入者それぞれに
設けられた多数のデータ入出力部である。各データ入出
力部１は、例えば、バーコードリーダ，カードリーダ，
レジシステム，キーボート，等の入力装置と、ＣＲＴデ
ィスプレイやプリンタ等の出力装置を含む。
【００１７】参照番号２は、上記データ入出力部１から
入力されたデータを処理して、自社内の業務処理内容に
応じて設計された形式の情報に変換して、自社の加入者
データベース（ＤＢ）３に記憶させる処理部である。こ
の処理部２はまた、上記データ入出力手段１からのデー
タ呼出要求に応じて加入者ＤＢ３に記憶された販売実績
情報等の各種データを読み出し、データ入出力部１に出
力する。
【００１８】参照番号４は、上記処理部２が結合された
専用または公衆電話回線または、オフラインメディア等
で構成された伝送系である。この伝送系４にはさらに、
テキスタイル会社，アパレル会社，販売会社，等の加入
者それぞれに設けられた多数の検索入出力部５、及び標
準ＤＢ６の結合された制御部７が結合されている。標準
ＤＢ６は、ネットワーク内で論理的に結合されてもよ
く、その場合は、分散型のＤＢとなる。
【００１９】検索入出力部５は、検索条件を入力し、そ
れを伝送系４に送出するキーボードやマウス，ＣＲＴデ
ィスプレイ等でなる検索入力装置と、伝送系４を介して
入力する検索結果を受け、それを出力するＣＲＴディス
プレイやプリンタでなる検索出力装置で構成される。検
索入出力部５は、上記データ入出力部１と処理部２の上
に共通で構成されても良い。
【００２０】制御部７は、各処理部２及び伝送系４を介
して各加入者ＤＢ３から定期的に及び不定期に情報を吸
い上げて統合し、情報の元が特定できないような形にし
て、標準ＤＢ６に記憶させる。また、伝送系４を介して
なされる各検索入出力部５からの検索要求に応じて、標
準ＤＢ６から情報を検索して、その結果を伝送系４を介
して問い合わせのあった検索入出力部５に返答する。
【００２１】ここで、各加入者ＤＢ３に記憶されている
情報は、各加入者独自の形式の情報であるばかりか、例
えば「緑」等の色種や「２０代向け」等の対象年令分け
のように、加入者の感性による属性が付けられている。
この属性は、例えばある加入者にとっての「緑」が別の
加入者にとっては「黄緑」の範中に入るものであるとい
うように、各加入者によりその分類評価軸が異なってい
るものである。よって各加入者ＤＢ３の情報をそのまま
標準ＤＢ６に取り込んだのでは、精度的に低い情報とな
らざるをえない。また同様に、検索入出力部５から検索
条件が与えられたとき、例えば検索条件として入力され
た「緑」の範囲が標準ＤＢ６に於いては「緑」ではない
かもしれず、よって、この感性的な属性に関する条件に
従ってそのまま標準ＤＢ６を検索することはできない。
【００２２】そこで、制御部７は、各加入者ＤＢ３の情
報を定期的に、あるいは必要に応じて吸い上げる際に、
及び検索入出力部５から検索要求がなされた際に、感性
的な属性や、各加入者ごとに異なる独自のコードなどに
関しては、標準ＤＢ６の統一された分類もしくは統一さ
れた評価軸に対応するように変換してから記憶もしくは
検索するようにしている。
【００２３】図１は、本発明の一実施例に係る電子情報
処理装置の構成を示す図であり、図２の（Ａ）と同一部
分には同一の参照番号を付してある。即ち、検索入出力
部５は、検索条件を入力するための検索入力装置５Ａ
と、検索結果を出力する検索出力装置５Ｂで構成されて
いる。
【００２４】制御部７は、検索入力装置５Ａ及び検索出
力装置５Ｂと標準ＤＢ６との間のインターフェースとし
てのユーザＩＦ７Ａ、加入者ＤＢ３と標準ＤＢ６との間
のインターフェースとしてのＤＢＩＦ７Ｂ、及び標準Ｄ
Ｂ６，ユーザＩＦ７Ａ，ＤＢＩＦ７Ｂを制御するシステ
ムコントローラ７Ｃで構成されている。
【００２５】これらの構成は、論理的に、ネットワーク
上で機能すれば良く、ユーザＩＦ７Ａが検索入出力部５
側にあっても、ＤＢＩＦ７Ｂが加入者ＤＢ３側にあって
も良い。
【００２６】なお、同図中の参照番号８は、ヨーロッパ
トレンド情報の画像ＤＢやクレジットカード照会ＤＢ等
の外部ＤＢである。また、参照符号Ｍはオンライン，オ
フラインに対応する伝送のアダプタである。
【００２７】次に、上記のような構成に於ける動作を説
明する。図２の（Ｂ）は、例えばアパレル会社での服の
企画のような商品企画を立てる際に、どの程度販売が見
込めるかを予測するために、企画しようとする服と同種
の服の販売動向を調査する場合の検索業務のフローチャ
ートである。
【００２８】先ず、企画担当者は、検索入力装置５Ａよ
り検索条件を入力する（ステップＳ１）。この検索条件
入力は、例えば、図３の（Ａ）に示すように、複数の検
索条件の入力操作を含む。即ち、「婦人向けのメーカ」
や「競合するメーカ」等というように、検索対象とする
メーカ範囲を入力し（ステップＳ１１）、また「スカー
ト」や「スーツ」等のように検索対象とするアイテムを
入力する（ステップＳ１２）。さらに、「緑系」とか
「ベージュ系」等のような検索対象色系（ステップＳ１
３）、「クール・カジュアル」や「エレガント」等のよ
うな検索対象ポジショニング（ステップＳ１４）、「２
５才〜３５才に売れたもの」というような検索対象年令
を入力する（ステップＳ１５）。
【００２９】このような検索条件が入力されると、ユー
ザＩＦ７Ａは、不図示の属性テーブルを参照して、各検
索条件を標準ＤＢ６フォーマットに変換する（ステップ
Ｓ２）。
【００３０】この変換、即ち検索条件に於ける個性のキ
ャンセルの処理は、図３の（Ｂ）に示すようにして行わ
れる。即ち、先ず、検索入力装置ＩＤ等によりユーザを
特定し、そのユーザのメーカ属性テーブルを参照して、
標準ＤＢ６のメーカ項（メーカ分類）へ対応させる（ス
テップＳ２１）。例えば「競合するメーカ」であれば、
当該ユーザの業務内容と同様の業務内容の会社群を標準
ＤＢ６上から選択する。
【００３１】次に、ユーザのアイテムテーブルを参照し
て、標準ＤＢ６のアイテム項（アイテム分類）へ対応さ
せる（ステップＳ２２）。例えば、当該ユーザのいうス
カートがミニスカートとロングスカートの両方を指すも
のとすれば、「スカート」という検索条件を「ミニスカ
ート」と「ロングスカート」と変換する。
【００３２】また、ユーザの色系テーブルを参照して、
標準ＤＢ６の色系項（色系評価軸）へ対応させる（ステ
ップＳ２３）。例えば、当該ユーザの「緑」が指す色系
評価軸のどの範囲内であるのかを特定する。
【００３３】さらに、ユーザのポジショニングテーブル
を参照して、標準ＤＢ６のポジショニング項（ポジショ
ニング分類）へ対応させる（ステップＳ２４）。即ち、
服には、ライフステージ別（例えばジュニア，ヤング
等）、ライフスタイル別（保守的，享楽的等）、オケー
ジョン別（フォーマル，シティ等）、商品イメージ別
（エレガンス，スポーティ等）、商品グレード別（プレ
ステージ，ベターゾーン等）、商品マインド別（ヤング
マインド，ミッシーマインド等）、商品テイスト別（ア
バンギャルド，コンテンポラリー等）、シーズン別（ス
プリング，サマー等）、カラーイメージ別（プリティ，
クール・カジュアル等）、等のように種々の区分方法が
ある。そこで、ユーザのいう「クール・カジュアル」を
標準ＤＢ６上でのポジショニングに置き換える。
【００３４】そして、ユーザの年令区分テーブルを参照
して、標準ＤＢ６の年令区分項（年令分け分類）へ対応
させる（ステップＳ２５）。例えば、当該ユーザの「２
５才〜３５才」という検索条件が、その範囲を正規化し
たデータを要求するものであるのか、各年令の生データ
を要求しているのかということにより、分類分けをす
る。
【００３５】このようにして標準ＤＢ６から検索可能な
検索条件に変換されたならば、次に、システムコントロ
ーラ７Ｃにより、標準ＤＢ６にあるデータ、即ち定期的
に各加入者ＤＢ３から吸い上げた情報だけで、必要な検
索，集計，処理が可能であるかどうかをチェックし（ス
テップＳ３）、可能であれば、検索，集計，処理を行う
（ステップＳ４）。
【００３６】こうして得た結果は、ユーザＩＦ７Ａによ
り、結果をユーザ出力フォーマットに変換しされた後、
検索出力装置５Ｂに送出されて、表示又は印字出力され
る（ステップＳ５）。この変換は、不図示の出力属性テ
ーブルを参照して、例えば当該ユーザが表を好むのかグ
ラフを好むのかにより適切な形式に直すということであ
る。そして、さらに別の条件で検索が行われるときには
（ステップＳ６）、上記ステップＳ１から繰り返される
こととなる。
【００３７】一方、上記ステップＳ３に於いて、標準Ｄ
Ｂ６のデータだけでは不足であると判断された場合に
は、即ち各加入者ＤＢ３から不定期に吸い上げられる情
報を用いなければならない場合には、各加入者ＤＢ３か
らの不足データの生成処理を行ってから（ステップＳ
７）、上記ステップＳ４での検索，集計，処理を行う。
【００３８】この不足データ生成処理は、例えば図３の
（Ｃ）に示すようにして行われる。即ち、問い合わせ先
の加入者ＤＢ３及び外部ＤＢ８を指定した後（ステップ
Ｓ７１）、ＤＢＩＦ７Ｂにより、その指定加入者ＤＢ３
及び外部ＤＢ８上での対応項目の指定を行う（ステップ
Ｓ７２）。この対応項目の指定は、前述したユーザＩＦ
７Ａでの標準ＤＢフォーマット変換処理とは逆に、標準
ＤＢ６上での統一された分類又は評価軸に対応する検索
条件を、問い合わせ先の加入者ＤＢ３及び外部ＤＢ８の
分類又は評価軸に変換するということである。
【００３９】こうして指定された加入者ＤＢ３及び外部
ＤＢ８に対して変換指定された検索条件でもって問い合
わせを行い（ステップＳ７３）、加入者ＤＢ３及び外部
ＤＢ８から検索出力された返答を再び、標準ＤＢ６の分
類又は評価軸に合わせて、標準ＤＢ６に取り込む（ステ
ップＳ７４）。
【００４０】このようにして、標準ＤＢ６から、また標
準ＤＢ６で不足の場合には各加入者ＤＢ３及び外部ＤＢ
８から得て、検索出力装置５Ｂから表示もしくは印字出
力された販売実績等の情報に基づいて、企画担当者は、
企画した商品の販売量の予測が可能であり、実際にその
商品を生産に移すかどうか、また生産するとすればその
生産量をどの程度とするか決定することができる。
【００４１】ここで、例えば検索条件を「緑」とした場
合を例として、感性的な属性の実際の標準ＤＢ６の統一
された分類又は評価軸への変換動作、並びに加入者ＤＢ
３及び外部ＤＢ８からの不足データの生成動作を、図４
の（Ａ）のフローチャートを参照して説明する。
【００４２】今、図４の（Ｂ）に示すように、日本のユ
ーザの「緑」とフランスのブティックの加入者ＤＢ３に
構成された売上分析ＤＢに於ける「緑」とが異なる色領
域であるとする。ここで、標準ＤＢ６上の色の分類軸と
しては種々の表し方があるが、同図では簡略化のため
に、１次元の色座標軸（Ｃ軸）を用いて記載しているも
のである。
【００４３】先ず、ステップＳ８１として、ユーザの
「緑」に対応するＣ軸上の領域Ｃg を生成する（これは
上記ステップＳ１３及びＳ２３に対応する）。次に、ス
テップＳ８２として、操作対象となるｉ番目の加入者Ｄ
Ｂ３（外部ＤＢ８を含む）の色の全分類項目のＣ軸上の
対象領域ＣIiを生成する（これは上記ステップＳ７１及
びＳ７２に対応する）。
【００４４】そして、ステップＳ８３として、Ｃ軸上で
の上記Ｃg とＣIiの共通領域Ｃg'iを特定し（これは上
記ステップＳ７２に対応する）、ステップＳ８４とし
て、このＣg'i に対応する「当該加入者ＤＢ３の情報」
に対して必要な操作を行った上で、標準ＤＢ６上に取り
込む（これは上記ステップＳ７３及びＳ７４に対応す
る）。
【００４５】そして、ステップＳ８５として、ｉ個の加
入者ＤＢ３全てについて同様な操作が行われたかどうか
を判別することにより、上記のような操作を指定された
ｉ個の加入者ＤＢ３に対して繰り返し行う。
【００４６】こうして、指定された全ての加入者ＤＢ３
に対する操作が終了したならば、ステップＳ８６とし
て、それぞれの加入者ＤＢ３から得て標準ＤＢ６に取り
込んだ結果を、Ｃ軸で正規化し、統合して（これは上記
ステップＳ４に対応する）、ステップＳ８７として、ユ
ーザへ返答を返す（これは上記ステップＳ５に対応す
る）。
【００４７】なお、上記のような操作を行うためには、
個々の加入者ＤＢ３のプライバシー並びにその構築ノウ
ハウを守ること、またアクセスするユーザのプライバシ
ー並びにその検索等のノウハウを守ることが必要とな
る。
【００４８】そこで、ＤＢＩＦ７Ｂにはシステム管理者
以外はアクセスできないようにする。即ち、ＣIi，Ｃ
g'i は外部に、つまり情報提供者以外に知られないよう
にする。また、ユーザＩＦ５Ｂには、ユーザ以外アクセ
スできないようにする。即ち、Ｃg はユーザ以外に知ら
れないようにする。また、検索対象となる加入者が特定
できないように、複数の加入者の情報を総合した情報以
外は検索できないようにすることが必要である。
【００４９】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数階層の複数の会社が参加する生地・服の企画支援や
販売実績の管理を行うコンピュータネットワークシステ
ムに於いて、入力系処理と出力系処理を統一された分類
及び評価軸を参照して行い得るようにし、入出力の自由
度を高め、管理情報を高精度たらしめ、また情報セキュ
リティを向上させる電子情報処理装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係る電子情報処理装置のブ
ロック構成図である。
【図２】（Ａ）は本発明の一実施例の電子情報処理装置
の適用されるコンピュータネットワークの構成を示す図
であり、（Ｂ）は本発明の一実施例に於ける検索業務動
作を説明するためのフローチャートである。
【図３】（Ａ）乃至（Ｃ）はそれぞれ図２の（Ｂ）中の
検索条件入力サブルーチン、標準ＤＢフォーマット変換
サブルーチン、及び不足データ生成サブルーチンのさら
に詳細なフローチャートである。
【図４】（Ａ）は感性的な属性の実際の標準ＤＢの統一
された分類又は評価軸への変換動作並びに加入者ＤＢ及
び外部ＤＢからの不足データの生成動作を説明するため
のフローチャートであり、（Ｂ）はユーザの「緑」と加
入者ＤＢに於ける「緑」の色領域を示す図である。
【図５】衣料品業界の階層構造を示す図である。
【図６】従来の電子情報処理装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
１…データ入出力部、２…処理部、３…加入者データベ
ース（ＤＢ）、４…伝送系、５…検索入出力部、４Ａ…
検索入力装置、５Ｂ…検索出力装置、６…標準ＤＢ、７
…制御部、７Ａ…ユーザインターフェース（ＩＦ）、７
Ｂ…ＤＢＩＦ、７Ｃ…システムコントローラ、８…外部
ＤＢ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−186479（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−62167（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−262079（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−111348（ＪＰ，Ａ) 滝沢誠，「異種分散型データベースシ ステム」，情報処理ｖｏｌ．29，ｎｏ. １，ｐｐ．23−29（昭和63年１月15日) 小花貞夫，平洋一，甘利和雄，「Ｅ− Ｒモデルに基づくデータベース統合利用 技術」，Ｎｏ．133，ｐｐ．304−314, 国際電信電話株式会社（昭和62年７月25 日) 米田茂，吉田郁三，「複数データベー スの統合・利用技術」，日立評論ｖｏ ｌ．64，Ｎｏ．５，ｐｐ．27−32（昭和 57年５月25日) ＪＵＩＬＩＥＴＴＥ Ｏ．ＢＲＥＡＺ ＥＡＬ ｅｔ．ａｌ．，”ＤＡＴＡ Ｓ ＴＡＮＤＡＲＩＺＡＴＩＯＮ ＩＮ Ｈ ＥＴＥＲＯＧＥＮＥＯＵＳ ＤＡＴＡＢ ＡＳＥＳ ＴＨＲＯＵＧＨ ＴＨＥ Ｕ ＳＥ ＯＦ ＤＡＴＡ ＡＢＳＴＲＡＣ ＴＩＯＮ”，ＩＮＦＯＲＭＡＴＩＯＮ ＰＲＯＣＥＳＳＩＮＧ ＆ＭＡＮＡＢＥ ＭＥＮＴ ＶＯＬ．23，ＮＯ．５ ，Ｐ Ｐ．465−475（昭和62年) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G06F 17/30 G06F 13/00 355

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 各加入者に対してアクセス可能に構成さ
    れ、各加入者による商品管理が電子的な処理で行えるよ
    うに支援するための支援情報を記憶する標準データベー
    スと、 それぞれ複数加入者が独自に構築して、もしくは上記標
    準データベースの統一された分類及び評価軸に対応する
    ように構築して持ち、各加入者独自の感性的な属性を含
    む各商品に関する情報を記憶する複数の加入者データベ
    ースと、 各加入者データベースと上記標準データベースとの間に
    結合され、上記加入者データベースから上記標準データ
    ベースにデータを取り込むにあたり、上記感性的な属性
    を含む各商品に関する情報に対応する項目に関しては、
    上記加入者データベースの上記項目に属するデータ範囲
    と上記標準データベースの上記項目に対応する項目に属
    するデータ範囲との間で共通するデータ範囲のみを取り
    込ませるデータベースインターフェース手段とを具備す
    ることを特徴とする電子情報処理装置。
  2. 【請求項２】 各加入者と上記標準データベースとの間
    に結合され、各加入者が上記標準データベースにアクセ
    スして支援情報を検索する際に、加入者による入力検索
    条件の内、各加入者独自の感性的な属性を上記標準デー
    タベースの統一された分類及び評価軸に対応するように
    変換すると共に、上記標準データベースから検索された
    上記支援情報を当該加入者の感性的な属性に変換して当
    該加入者に出力する加入者インターフェース手段をさら
    に具備することを特徴とする請求項１に記載の電子情報
    処理装置。
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