JP3024395B2 - 凝集パターン判定用プレート移送装置 - Google Patents

凝集パターン判定用プレート移送装置

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JP3024395B2
JP3024395B2 JP4265455A JP26545592A JP3024395B2 JP 3024395 B2 JP3024395 B2 JP 3024395B2 JP 4265455 A JP4265455 A JP 4265455A JP 26545592 A JP26545592 A JP 26545592A JP 3024395 B2 JP3024395 B2 JP 3024395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝集パターン判定用プ
レート移送装置に係り、とくにプレート搬送路上の所定
箇所に凝集パターン判定箇所が設けられた凝集パターン
判定用プレート移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、血液中の各種成分
やビールス等を検出分析する方法として、従来より、血
液の凝集パターンに基づく判別方法が比較的多く行わ
れ、凝集の有無によって種々の判定基準が設けられてい
る。この凝集有無の判定は、多くは、肉眼による目視判
定によって行われている。具体的には、凝集の有無を反
応容器(ウエル)内の粒子の分布を予め定めた輝度を基
準とし該基準輝度以下の部分の面積としてとらえたり、
また、標準凝集パターンや被凝集パターンと比較した
り、更には検体試料の連続的段階希釈系列を作成する等
により、人の目による総合判断に依存する場合が多い。
【0003】この目視判断には、高度の熟練を要するこ
とや或いは判定に個人差がでる等の不都合が生じてい
る。このため、昨今においては、一次元の受光素子(一
次元CCDセンサ)を用いた判定の自動化が進められて
いる。そして、この凝集パターン判定の自動化に際して
は、その装置が、例えばプレートを凝集パターン判定箇
所に送り込む移送力付勢手段や,プレートストッカ内の
プレートを取り出しガイド手段の一方の側に載置するプ
レート移送載置手段,或いはこのプレート移送載置手段
に併設され該プレート移送載置手段により送り出される
プレートをプレートストッカ内の底面部に予め順次特定
する積層プレート用リフト機構等を有するという構成を
とっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、凝集
パターン判定の自動化により、凝集パターン判定の迅速
処理が可能となっている。しかしながら、上記従来例に
あっては、パターン判定の自動化を実効あるものとする
ためのプレートの搬入作業がプレートストッカ毎に着脱
装備されることから、プレートの送り出し工程が断続的
となり、また、オペレータによるプレートストッカの装
着作業中はプレート移送載置手段の稼働を停止せざるを
得ないという不都合が生じていた。このため、全体的に
は、凝集パターンの判定作業を円滑に成し得ないという
不都合があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに凝集パターン判定箇所へのプレートの
搬入作業を断続的に行うことなく迅速且つ円滑になし得
ると共に、これによって装置全体の凝集パターンの判定
作業をより迅速になし得る凝集パターン判定用プレート
移送装置を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、凝集パター
ン判定用の試料が付されたプレートの移動をその搬送路
に沿って案内するガイド手段と、このガイド手段に沿っ
て装備され前記プレートを凝集パターン判定箇所に送り
込む移送力付勢手段と、ガイド手段の一端部に配設され
前記プレートの複数個を積層状態に収納すると共に,底
面部にプレート搬入・搬出用の開口部を有し且つこれに
連なる側壁部に所定の切除部が形成された第1の搬入側
プレートストッカと、この第1の搬入側プレートストッ
カ内のプレートをその水平状態を維持しつつ上昇及び水
平移動せしめて順次搬出すると共に上方から幾分下降さ
せて前記ガイド手段の一方の側に載置する搬入側プレー
ト移送載置手段とを備えている。
【0007】この搬入側プレート移送載置手段には、当
該搬入側プレート移送載置手段により送り出されるプレ
ートを前記第1の搬入側プレートストッカ内の底面部に
予め順次設定する積層プレート用リフト機構が併設され
ている。この積層プレート用リフト機構は、第1の搬入
側プレートストッカ内の最下位に位置するプレートを残
して二段目以上のプレートを支持する二組のプレート挟
み用アームを備えたプレート挟み機構部と,このプレー
ト挟み機構部の全体を所定のタイミングで上昇させ或い
は下降させる機能を備えた挟み機構用上下移送機構部と
により構成されている。
【0008】更に、第1の搬入側プレートストッカの上
流側に、ターンテーブルを介して前記第1の搬入側プレ
ートストッカと同等に形成された第2の搬入側プレート
ストッカが配設されている。これらの各搬入側プレート
ストッカを前記ターンテーブルを介して一体的に支持す
ると共に、当該ターンテーブルを所定の方向に回転駆動
するストッカ用回転駆動支持機構を前記ターンテーブル
の回転中心部に装備する、という構成をとっている。こ
れによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0009】
【作用】装置全体が稼働状態に設定されると、第1の搬
入側ベルトコンベア機構11Aおよび第1の搬入側積層
プレート用リフト機構18Aが作動し、第1の搬入用プ
レートストッカ6内よりプレート1が順次取り出さ
れ、ガイド手段2側へ移送される。
【0010】プレート1がガイド手段2上に載置される
と、これに続いて移送力付手段3が作動しプレート1を
凝集パターン判定箇所4に送り込む。この凝集パターン
判定箇所4では、凝集パターン判定手段100によって
プレート1上の複数の凝集パターンが読み込まれその良
否が所定の基準パターンに従って判定される。次に、第
1の搬入側プレートストッカ6内よりプレート1が無
くなると、直ちにストッカ用回転駆動支持機構9Aが作
動し、ターンテーブル8Aを回転させ、次のプレートス
トッカ(例えば図1に於ける第3の搬入側プレートスト
ッカ6)をガイド手段2側に配置する。続いて、第1
の搬入側プレートストッカ6の場合と同様に、内部の
プレート1は、第1の搬入側ベルトコンベア機構11A
および第1の搬入側積層プレート用リフト機構18Aの
作用によってガイド手段2上に順次載置される。以下、
同様の手順が繰り返される。
【0011】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図14に基づいて説明する。まず、この実施例におい
て、図1は装置全体の内の一部を示し、特に装置全体の
内のプレート搬入側から凝集パターン判定箇所に至るま
でを示す。図2は図1の概略平面図を示す。また、図3
は装置全体の内の一部を示し、特に装置全体の内の凝集
パターン判定箇所からプレート搬出側に至るまでを示
す。図4は図2の概略平面図を示す。
【0012】この図1乃至図4に示す実施例には、凝集
パターン判定用の試料が付されたプレート1の移送をそ
の搬送路に沿って案内するガイド手段2と、このガイド
手段2に沿って装備されプレート1に対して一方の側か
ら他方の側へ移送力を付勢する移送力付勢手段3と、搬
送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇所4に装備
され移送されてくるプレート1を当該凝集パターン判定
箇所4に停止せしめるストッパ部5Aを有するプレート
停止機構5とを備えている。
【0013】このプレート停止機構5および移送力付勢
手段3の各動作は別に装備された主制御部(図示せず)
により必要に応して規制されるようになっている。ま
た、符号100は、プレート1上の試料につきその凝集
パターンを判定するための凝集パターン判定手段を示
す。この凝集パターン判定手段100は、当該凝集パタ
ーン判定箇所4に、前述した搬送路に直交する方向(図
1の紙面に直交する方向)から着脱自在に装備されるよ
うになっている(図2矢印P参照)。
【0014】ガイド手段2の図1に於ける左端部には、
箱形状の搬入側プレートストッカとしての第1の搬入側
プレートストッカ6が着脱自在に装備されている。ガ
イド手段2の図3に於ける右端部にも、同一に形成され
た第1の搬出側プレートストッカ7が着脱自在に装備
されている。この第1の搬出側プレートストッカ7
は、後述するように凝集パターン判定完了のプレート
1を収納するためのものであり、一方、前述した第1の
搬入側プレートストッカ6は凝集パターン判定前のプ
レート1を収納するためのものである。
【0015】この第1の搬入側プレートストッカ6
上流側に、搬入側ターンテーブル8Aを介して当該第1
の搬入側プレートストッカ6と同等に形成された第2
の搬入側プレートストッカ6が配設されている。この
各搬入側プレートストッカ6,6を搬入側ターンテ
ーブル8Aを介して一体的に支持すると共に当該搬入側
ターンテーブル8Aを所定の方向に回転駆動するストッ
カ用回転駆動支持機構9Aが、搬入側ターンテーブル8
Aの回転中心部の下方側に装備されている。搬入側ター
ンテーブル8Aは、本実施例では四角形状に形成されて
いる。この搬入側ターンテーブル8Aの周囲には、前述
した第1ないし第2の搬入側プレートストッカ6,6
のほか、図2に示すように第3ないし第4の搬入側プ
レートストッカ6,6が装備されている。
【0016】ストッカ用回転駆動支持機構9Aは、前述
した搬入側ターンテーブル8Aを下方から回転自在に支
持する支持機構本体9Aと、この支持機構本体9A
に支持されて前述した搬入側ターンテーブル8Aを所定
の方向に回転駆動するギヤードモータ9Aとを備えて
いる。そして、ギヤードモータ9Aは、図示しない制
御手段によりその回転量および始動/停止の各タイミン
グ等が制御されるようになっている。また、前述した第
1ないし第4の各搬入側プレートストッカ6ないし6
は、それぞれL字状のストッカ係止部材8Aないし
8Aを介して前述した搬入側ターンテーブル8Aにそ
れぞれ着脱自在に装備されている。
【0017】ガイド手段2の図3に於ける右端部にも、
前述した搬入側ターンテーブル8Aと同等に機能する搬
出側ターンテーブル8Bと、この搬出側ターンテーブル
8Bを所定の方向に回転駆動するストッカ用回転駆動支
持機構9Bが、搬出側ターンテーブル8Bの回転中心部
の下方側に装備されている。このストッカ用回転駆動支
持機構9Bも前述した搬入側のストッカ用回転駆動支持
機構9Aと同一に構成され同等に機能するようになって
いる。また、搬出側ターンテーブル8Bも四角形状に形
成され、その周囲には、前述した搬出側プレートストッ
カとしての第1の搬出側プレートストッカ7のほか、
図4に示すように第2乃至第4の搬出側プレートストッ
カ7乃至7が装備されている。これら第1乃至第4
の搬出側プレートストッカ7乃至7は、前述した搬
入側の場合と同様にそれぞれL字状のストッカ係止部材
8B乃至8Bを介して搬出側ターンテーブル8Bに
それぞれ着脱自在に装備されている。
【0018】第1の搬入側プレートストッカ6の図1
に於ける下方部分には、当該第1の搬入側プレートスト
ッカ6内から移送用のプレート1を一枚づつ順次選定
する搬入側積層プレート用リフト機構としての第1の搬
入側積層プレート用リフト機構18Aが装備されてい
る。また、第2の搬入側プレートストッカ6の図1に
於ける下方部分には、当該第2の搬入側プレートストッ
カ6内に凝集パターン判定前のプレート1を一枚づつ
順次収納し積層するための第2の搬入側積層プレート用
リフト機構18Bが装備されている。更に、前述した第
1の搬出側プレートストッカ7の図3に於ける下方部
には、当該第1の搬出側プレートストッカ7内に凝集
パターン判定完了後のプレート1を下方から順次収納し
積層するための搬出側積層プレート用リフト機構18C
が装備されている。これらの各積層プレート用リフト機
構18A,18B,18Cは本実施例ではそれぞれ同一
に構成されている。
【0019】また、第1の搬入側プレートストッカ6
の下方部分には、上下動可能に構成されたベルトコンベ
ア部11aを有するプレート移送載置手段として機能す
る搬入側ベルトコンベア機構としての第1の搬入側ベル
トコンベア機構11Aが装備されている。この第1の搬
入側ベルトコンベア機構11Aは、そのベルトコンベア
部11aが、第1の搬入側プレートストッカ6からガ
イド手段2の下方部分にまで延設された状態に配設され
ている。そして、稼働に際しては、まず第1の搬入側積
層プレート用リフト機構18Aが作動して第1の搬入側
プレートストッカ6内にある最下位のプレート1を残
してその他のプレート1全部が持ちあげられる。続いて
ベルトコンベア部11aが上昇して第1の搬入側プレー
トストッカ6内の最下位に位置するプレート1を下か
ら押し上げる形態をもって当該プレート1をベルトコン
ベア部11a上に載置し、しかる後、これをガイド手段
2の上方部分にまで移送し、その後、ベルトコンベア部
11aを下降動作せしめて当該プレート1を前述したガ
イド手段2上に比較的ゆっくりと載置する。以下、第1
の搬入側プレートストッカ6内のプレート1が無くな
る迄、同様の工程が繰り返し行われる。
【0020】また、第2の搬入側プレートストッカ6
の下方部分には、上下動可能に構成されたベルトコンベ
ア部11bを有し前述した第1の搬入側ベルトコンベア
機構11Aと同等に形成され同等に機能する第2の搬入
側ベルトコンベア機構11Bが装備されている。この第
2の搬入側ベルトコンベア機構11Bは、そのベルトコ
ンベア部11bが、第2の搬入側プレートストッカ6
から上流側に向けて延設された状態に配設されている。
この第2の搬入側プレートストッカ6の上流側で前述
したベルトコンベア部11bが延設された部分に、外部
からプレートを個別に搬入するためのプレート搬入載置
部12と、このプレート搬入載置部12に載置されたプ
レートに所定の振動を所定時間加えるプレート加振部1
3とが装備されている。
【0021】そして、稼働時には、まず上昇してプレー
ト搬入載置部12に搬入載置されたプレート1を下から
押し上げる形態をもって当該プレート1をベルトコンベ
ア部11b上に載置し、しかる後、これをプレート加振
部13まで移送した後に下降して該プレート加振部13
にプレート1を一定時間載置する。この間、加振部13
では所定の振動をプレート1に印加し、これによって血
清と試薬とを適度に混ぜ合わす。次に、予め定められた
加振時間の経過と共に、ベルトコンベア部11bを再び
上昇させて加振された後のプレート1をベルトコンベア
部11b上に載せ、そのまま前述した第2の搬入側プレ
ートストッカ6内に移送する。この場合、ベルトコン
ベア部11bは、その図1における右端部が第2の搬入
側プレートストッカ6の一部開放された底面部分から
内部に入り込んだ状態となっている。
【0022】一方、このベルトコンベア部11bの上昇
動作に先立って、第2の搬入側積層プレート用リフト機
構18Bが作動し第2の搬入側プレートストッカ6
にあるプレート1の全部が持ちあげられる。このため、
ベルトコンベア部11bと共に第2の搬入側プレートス
トッカ6内に持ち込まれたプレート1はベルトコンベ
ア部11bの下降と共に当該第2の搬入側プレートスト
ッカ6内に取り残され(収納され)、続いて第2の搬
入側積層プレート用リフト機構18Bが下降動作して上
方に持ち上げられたプレート1の全部を新たに持ち込ま
れたプレート1の上に積層する。これによってプレート
1の第2の搬入側プレートストッカ6内への一回の格
納作業が完了する。以下、第2の搬入側プレートストッ
カ6内のプレート1が予め設定された所定数になるま
で同様の工程が繰り返し行われる。
【0023】また、図3に示すように、第1の搬出側プ
レートストッカ7の下方部分には、上下動可能に構成
されたベルトコンベア部11eを有し前述した第1の搬
入側ベルトコンベア機構11Aと同等に形成された搬出
側ベルトコンベア機構11Eが装備されている。この搬
出側ベルトコンベア機構11Eは、そのベルトコンベア
部11eが、第1の搬出側プレートストッカ7から上
流側のガイド手段2の下方に向けて(前述した第2の搬
入側ベルトコンベア機構11Bと同じように)延設され
た状態に配設されている。
【0024】そして、稼働時には、まずベルトコンベア
部11eが上昇してパターン判定済のプレート1をガイ
ド手段2から上方に持ち上げるようにしてベルトコンベ
ア部11b上に載せ、そのまま前述した第1の搬出側プ
レートストッカ7内に移送する。この場合、ベルトコ
ンベア部11eは、図3における右端部が第1の搬出側
プレートストッカ7の一部開放された底面部分から内
部に入り込んだ状態となっている。一方、このベルトコ
ンベア部11eの上昇動作に先立って、第1の搬入側積
層プレート用リフト機構18Aと同等に構成された搬出
側積層プレート用リフト機構18Cが作動し、第1の搬
出側プレートストッカ7 内にあるプレート1の全部
持ちあげられる。
【0025】このため、ベルトコンベア部11eと共に
第1の搬出側プレートストッカ7内に持ち込まれたプ
レート1はベルトコンベア部11eの下降と共に当該第
1の搬出側プレートストッカ7内に取り残され(収納
され)、続いて搬出側積層プレート用リフト機構18C
が下降動作して上方に持ち上げられていたその他のプレ
ート1全部を新たに持ち込まれたプレート1の上に積層
する。これによってプレート1の第1の搬出側プレート
ストッカ7内への一回の格納作業が完了する。以下、
第1の搬出側プレートストッカ7内のプレート1が予
め設定された所定数になるまで同様の工程が繰り返し行
われる。
【0026】ここで、プレート1及び該プレート1の移
動を案内するガイド手段2等について詳述する。まず、
プレート1としては、本実施例では複数の反応容器部
(ウエル)が碁盤目状に配設され比較的薄型の部材で曲
折加工されたプラスチック製のプレートが使用されてい
る。このプレート1は、全体的には四角形状に形成され
ている。また、このプレート1の移送を案内するガイド
手段2は、断面L字状で下端部に対向面側に向う突出部
が形成された二本のガイドレール部材2A,2Bから成
り、その対向面側の突出部で前述したプレート1の移送
を案内し得るようになっている。この二本のガイドレー
ル部材2A,2Bから成るガイド手段2は、その上流側
が第1の搬入側プレートストッカ6に,その下流側が
第1の搬出側プレートストッカ7に,それぞれ当接す
るようにして装備されている。
【0027】ガイド手段2の図1における上方部に、前
述したプレート1に移送力を付勢する移送力付勢手段3
が装備されている。この移送力付勢手段3は、図5乃至
図7に示すようにガイド手段2のやや外側に位置した上
方部に配設されガイド手段2に平行に装備された二本の
筒状ガイドレール31,32と、この二本の筒状ガイド
レール31,32の両端部をそれぞれ別々に支持するガ
イドレール支持部材31A,32Aと、二本の筒状ガイ
ドレール31,32上に装備されプレート1に別々に移
送力を付勢する第1および第2の移送機構部33,34
と、この第1および第2の移送機構部33,34に各別
に移送力を伝達する第1および第2の移送力伝達機構部
35,36(図5,図7参照)とを備えた構成となって
いる。符号2Aはガイドレール支持部材2Aを示
す。又、図1では二本の筒状ガイドレール31,32は
重なって見える。
【0028】第1の移送機構部33は、第1の搬入側プ
レートストッカ6から送り出されたプレート1をガイ
ド手段2の中央部に位置する凝集パターン判定箇所4ま
で移送する機能を有している。また、第2の移送機構部
34は、判定済のプレート1をパターン判定箇所4から
第1の搬出側プレートストッカ7まで移送するととも
に該プレート1を第1の搬出側プレートストッカ7
に収納し得る位置まで移送するように機能する。
【0029】移送力付勢手段3の一部を構成する第1の
移送機構部33は、図1,図5及び図6に示すように、
二本の筒状ガイドレール31,32上に直交するように
して配設された押圧軸33と、この押圧軸331の両
端部を固定支持すると共に該押圧軸33を二本の筒状
ガイドレール31,32上を往復移動可能に案内する押
圧軸支持部材33,33と、前記押圧軸33の中
央部に垂下固定された回り止め部材33と、この回り
止め部材33の両端部に配設され押圧軸33に回転
自在に装備された押圧板取付け部材33,33と、
この押圧板取付け部材33,33に支持され前述し
たプレート1を押圧しながら(図1ないし図7の矢印A
の方向に)ガイド手段2の中央部に位置する凝集パター
ン判定箇所4まで移送するプレート押圧板337とを備
えている。符号33はプレート押圧板33の元位置
復帰に際して機能し該プレート押圧板33の復帰動作
に伴う衝撃を吸収する緩衝部材を示す。
【0030】そして、この第1の移送機構部33には、
図5に示すように一方の筒状ガイドレール31に沿って
配設され装備された第1の移送力伝達機構部35が連結
されている。この第1の移送力伝達機構部35は、一方
の筒状ガイドレール31に沿って配設された移送用ワイ
ヤ35と、一方の筒状ガイドレール31の図3に於け
る右端部に装備され移送用ワイヤ35を巻き取ると共
にこの巻き取った分だけ送り出すワイヤ用原動プーリ3
と、一方の筒状ガイドレール31の図1に於ける左
端部に装備されこの移送用ワイヤ35を半巻回して当
該移送用ワイヤ35の走行を支持するワイヤ用従動プ
ーリ35とを備えている。
【0031】移送用ワイヤ35の両端部は、それぞれ
緩衝用コイルばね35,35を介して前述した押圧
軸支持部材33の下端部に連結されている。また、ワ
イヤ用原動プーリ35は、ワイヤ駆動モータ35
駆動軸に装着されている。このワイヤ駆動モータ35
及びワイヤ用原動プーリ35は、コ字状部材35
介して前述したガイド部材2Aの図3に於ける右端部に
装備されている。また、ワイヤ用従動プーリ35は、
L字状部材35を介してガイド部材2Aの図1に於け
る左端部に装備されている。
【0032】これにより、ワイヤ駆動モータ35が正
回転すると、第1の移送力伝達機構部35の移送用ワイ
ヤ35に付勢されて第1の移送機構部33が矢印A方
向に移動し、プレート1が図1の左方向から右方向へ移
送されるようになっている。これに対し、第1の移送機
構部33の元位置復帰に際しては、ワイヤ駆動モータ3
を逆回転させる。これによって、第1の移送機構部
33は、図1ないし図6のB方向に移動する。そして、
次のプレート1の載置箇所をB方向に移動する場合に
は、図6の矢印Cで示す位置に回動してプレート1上を
B方向へ移動し得るようになっている。
【0033】移送力付勢手段3の一部を構成する第2の
移送機構部34は、図3および図7に示すように、二本
の筒状ガイドレール31,32上に直行するようにして
配設された押圧軸34と、この押圧軸34の両端部
を固定支持すると共に該押圧軸34を二本の筒状ガイ
ドレール31,32上を往復移動可能に案内する押圧軸
支持部材34,34と、前記押圧軸34の中央部
に垂下固定された回り止め部材34と、この回り止め
部材34の両端部に配設され押圧軸34に回転自在
に装備された押圧板取付け部材34,34と、この
押圧板取付け部材34,34に支持され前述したプ
レート1を押圧しながら(図1ないし6のA方向)ガイ
ド手段2の中央部に位置する凝集パターン判定箇所4ま
で移送するプレート押圧板34とを備えている。符号
34はプレート押圧板34の元位置復帰に際して機
能し該プレート押圧板34の復帰動作に伴う衝撃を吸
収する緩衝部材を示す。
【0034】第1の移送機構部34には、図7に示すよ
うに他方の筒状ガイドレール32に沿って配設され装備
された第2の移送力伝達機構部36が連結されている。
この第2の移送力伝達機構部36は、前述した第1の移
送力伝達機構部35と同様に、移送用ワイヤ36を有
し、またこの移送用ワイヤ36を緩衝用コイルばね3
,36を介して前述した押圧軸支持部材34
下端部に連結する等、前述した第1の移送力伝達機構部
35と全く同一に形成され全く同一に機能し得るように
なっている。これにより、凝集パターンの判定が完了し
たプレート1を図1および図4の右方向へ移送し得るよ
うになっている。
【0035】プレート停止機構5は、ソレノイド等を主
体として構成され、その鉄心部分にストッパ部5Aが連
結装備されている。更に、プレート停止機構5は、プレ
ート1の搬送路上の所定箇所に、当該プレート1の到来
を検知するプレート検知センサ(図示せず)を備えてい
る。そして、このプレート検知センサの出力信号および
主制御部の指令に基づいてプレート停止機構5が作動
し、ストッパ部5Aを突出させもしくは後退させるよう
になっている。
【0036】図8ないし図9に、複数のプレート1を収
納装備した第1の搬入側プレートストッカ6を示す。
第2乃至第4の搬入側プレートストッカ6〜6,お
よび第1乃至第4の搬出側プレートストッカ7〜7
も、第1の搬入側プレートストッカ6と全く同一に形
成されている。符号6Aはストッカ本体を示し、符号6
Bはストッカ本体6Aに開閉自在に組み込まれた蓋部を
示す。ストッカ本体6Aの対向する一方の両側面62,
62の下端部には、下から二段目以上の複数のプレート
1を側端部から挟むように係止して一時的に上方へ移動
させるための切除部6A,6Aがそれぞれ所定間隔
をおいて設けられている。
【0037】また、ストッカ本体6Aおよびその蓋部6
Bの図5に於ける各底面部は、前述した切除部6A
6A側の一部を除いて大きく切除されている。そし
て、この切除された部分即ち底面側の切除部6Aを介
して、ベルトコンベア部11aのベルト部分全体がその
水平状態を維持しつつ上昇および下降動作を行い、これ
によって、最下端に位置するプレート1が図9の矢印D
に示す如く外部へ送り出されるようになっている。
【0038】また、ストッカ本体6Aの側面下端部の切
除部6A,6Aに近接した底面部分に、後述するプ
レート検出センサ用の貫通孔63が設けられている。こ
の貫通孔63を通じて第1の搬入側プレートストッカ6
内のプレート1の有無が常時チェックされるようにな
っている。
【0039】次に、第1の搬入側ベルトコンベア機構1
1Aについて詳述する。この第1の搬入側ベルトコンベ
ア機構11Aは、図10に示すように、プレート1を載
置し搬送する二本のベルト(一本でも三本以上でも可)
から成るベルトコンベア部11aと、このベルトコンベ
ア部11aを駆動するコンベア駆動モータ11Aと、
このベルトコンベア部11aおよびコンベア駆動モータ
11Aを支持するコンベア支持台11Aと、このコ
ンベア支持台11Aを支持すると共にその水平状態を
維持しつつ全体を上下方向に移動させる上下動移送支持
機構11Aそえとを備えた構成となっている。
【0040】ここで、上下動移送支持機構11Aは、
図10に示すように配設された二組のガイド支柱11
1,112および121,122と、この各組のガイド
支柱に案内されて同時に上下動可能に装備された可動支
持ブロック113,123と、この各支持ブロック11
3,123を支持するとともに、当該各支持ブロック1
13,123に対して同時に上下動を付勢するコンベア
上下駆動用カム機構114,124とを備えている。符
号110は、コンベア上下駆動用カム機構114,12
4を支持し且つ駆動するカム駆動軸を示し、符号110
Aはカム機構用の一方の軸受部を示す。また、カム駆動
軸110の図10における右端部には、他方の軸受部1
10B及び前述したカム駆動軸110を駆動する駆動モ
ータ110Cが装備されている(図10では省略,図1
参照)。
【0041】また、コンベア上下駆動用カム機構11
4,124は、それぞれ同一形状に形成され、図13に
おける線図A1に示すタイミングでベルトコンベア部1
1aを上下動させるようにそのカムダイヤグラムが形成
されている。そして、一方の組のガイド支柱111,1
12と他方の組のガイド支柱121,122の間に、後
述する第1の搬入側積層プレート用リフト機構18Aが
装備されている。
【0042】この第1の搬入側ベルトコンベア機構11
Aにおける最大幅(即ちコンベア支持台11Aの幅)
は、前述したガイド手段2の二本のガイド部材2A,2
B相互間の幅よりも狭く設定されている。また、前述し
た第1の搬入側プレートストッカ6の底面に形成され
た底面側切除部6Aの幅は、この第1の搬入側ベルト
コンベア機構11Aの最大幅よりも大きく設定されてい
る。このため、この第1の搬入側ベルトコンベア機構1
1Aは、その上昇時には底面側切除部6Aから第1の
搬入側プレートストッカ6内を上方に向かって円滑に
平行移動し、同時に当該第1の搬入側プレートストッカ
内の下部に位置するプレート1を下からすくい上げ
るようにしてベルトコンベア部11a上に載置し、その
後、矢印G(図1参照)に沿ってプレート1をガイド手
段2側に移送する。
【0043】この間、第1の搬入側プレートストッカ6
内の他のプレート1は、図9に示す如く後述する第1
の搬入側積層プレート用リフト機構18Aによって一次
的に持ち上げられている。かかる状態は、プレート1が
第1の搬入側プレートストッカ6内から取り出され
1の搬入側ベルトコンベア機構11Aが下降するまで継
続される。そして、この第1の搬入側ベルトコンベア機
構11Aの全体的下降動作と共に、プレート1は、その
全体が平行にそして緩やかにガイド手段2上へ載置され
る。このため、プレート1は何ら振動することなくガイ
ド手段2上へ静かに載置される。
【0044】また、この第1の搬入側ベルトコンベア機
構11Aには、前述した第1の搬入側プレートストッカ
内のプレート1の有無を検出するプレート検出セン
サとしての赤外線センサ11Aが装備されている。こ
の赤外線センサ11Aは、第1の搬入側プレートスト
ッカ6の底面の一部に設けられた貫通孔63に対応し
た位置に配置され、図10に示すようにL字状部材11
を介してコンベア支持台11Aの側端に装着され
ている。このため、第1の搬入側ベルトコンベア機構1
1Aは、第1の搬入側プレートストッカ6内のプレー
ト1の有無を、貫通孔63を介して必要なときは何時で
も(第1の搬入側ベルトコンベア機構11Aが上下方向
に動作している最中でも)チェックすることができるよ
うになっている。
【0045】この場合、装置全体が稼働状態に設定され
て第1の搬入用プレートストッカ61内よりプレート1
が順次取り出され、ガイド手段2側へ移送され間、第1
の搬入側ベルトコンベア機構11Aのコンベア支持台1
1Aに装備されたセンサ用貫通孔63を介してプレー
ト検出センサである赤外線センサ11Aが作動し、第
1の搬入用プレートストッカ6内のプレート1の有無
がチェックされる。第1の搬入側プレートストッカ6
内よりプレート1が無くなると、直ちに赤外線センサ1
1Aが作動し、外部に対しプレート1が無くなったこ
とを知らせる所定の信号を出力する。この間、オペレー
タによる監視が不要となることからオペレータの労力を
大幅に軽減することができ、一方、オペレータは直ちに
プレート1を満載した第1の搬入用プレートストッカを
空の搬入側プレートストッカとを直ちに取り替えること
ができる。以下、同様の手順が繰り返される。
【0046】また、第1の搬入側ベルトコンベア機構1
1Aと同一に形成され図1に示す如く対称位置に装備さ
れた搬出側ベルトコンベア機構11Cは、第1の搬入側
ベルトコンベア機構11Aとは逆方向に作動し、判定済
のプレート1をガイド手段2上から第1の搬出側プレー
トストッカ7内の底面に載置するようになっている。
図14における線図A2に、この搬出側ベルトコンベア
機構11Cの上下動に係るカムダイヤグラムを示す。こ
の場合も、後述する搬出側積層プレート用リフト機構1
8Cが有効に機能する。即ち、判定済のプレート1が第
1の搬出側プレートストッカ7内に収納されるまで、
搬出側積層プレート用リフト機構18Cによって一次的
に持ち上げられている。かかる状態は、搬出側ベルトコ
ンベア機構11Cが下降するまで継続される。
【0047】図11ないし図12に、第1の搬入側積層
プレート用リフト機構18Aの具体例を示す。この第1
の搬入側積層プレート用リフト機構18Aは、図10内
の二点鎖線に示す位置に配設され、図11に示すよう
に、プレート挟み機構部18aと挟み機構用上下移送機
構部18bとを備えている。
【0048】この内、プレート挟み機構部18aは、リ
フト用基台20の側端部に上下に向かって突設された二
組のプレート挟み用アーム21A,21B;22A,2
2Bを備えている。一方のプレート挟み用アーム21
A,21Bは、その下端部が連結部材21Cにより連結
されている。同様に、他方のプレート挟み用アーム22
A,22Bも、その下端部が連結部材22Cにより連結
されている。この一方と他方の各組のプレート挟み用ア
ーム21A,21B;22A,22Bは、それぞれ図8
ないし図9に開示したプレートストッカの両側面下端部
に形成された各切除部6A,6Aに対応してその取
付位置が設定されている。この各組のプレート挟み用ア
ーム21A,21B;22A,22Bには、その先端部
に内側に向かう爪部21a,21b;22a,22bを
各々設けられている。また、この各組のプレート挟み用
アーム21A,21B;22A,22Bは、その支軸部
21d,22dを回動支点として、矢印A,B方向に往
復回動自在に組み込まれている。
【0049】各組のプレート挟み用アーム21A,21
B;22A,22Bの各々は、図11に示す如くプレー
ト挟み用カム機構23によって、そのA,B方向への起
伏回動が付勢されるようになっている。符号24A,2
5Aは、上記プレート挟み用カム機構23上のほぼ同位
置に配設されたローラを示す(図11参照)。このプレ
ート挟み用カム機構23は前述したリフト基台の下方中
央に配設されている。
【0050】符号24B,25Bは、前述した各ローラ
24A,25Aを各別に回転自在に支持するローラ支持
アームを示す。この各ローラ支持アーム24B,25B
は、それぞれ前述した各組の連結部材21C,22Cに
図11ないし図12に示すように一体的に固定されてい
る。そして、前述したプレート挟み用カム機構23は、
図13に示す線図C1のカムダイヤグラムを実行し得る
機能を備えて図10に開示したカム駆動軸110に固定
装備されている。このため、カム駆動軸110の回転と
共にプレート挟み用カム機構23が作動し、ローラ24
A,24B及びローラ支持アーム24B,25Bを介し
て各組のプレート挟み用アーム21A,21B;22
A,22Bを、図11に示す矢印A,B方向に往復回動
せしめるようになっている。
【0051】ここで、図11における現状位置は、第1
の搬入側プレートストッカ6内の二段目のプレートを
挟持している状態位置を示す。符号26は一方のプレー
ト挟み用アーム21A,21Bの組のストッパを示す。
このストッパ26は、例えば各プレート挟み用アーム2
1A,21Bが図11ないし図12の状態よりも内側に
倒れないように装備されたもので、プレート搬出側の他
方の組にも同一のストッパが装備され、図14に示す線
図C2のカムダイヤグラムが実行されるようになってい
る。
【0052】また、図11において、第1の搬入側積層
プレート用リフト機構18Aの挟み機構用上下移送機構
部18bは、前述したリフト用基台20の両端部で前述
したカム駆動軸110に直交する側の端面に設けられた
一組の基台ガイド機構部20A,20Bと、この各基台
ガイド機構部20A,20Bに案内されて前述したリフ
ト用基台20とともに同時に上下動する基台支持板20
a,20bと、この内の一方の基台支持板20aの下側
に配設され当該基台支持板20aに上下動を付勢する上
下動用カム機構20Kとを備えている。
【0053】他方の基台ガイド機構部20Bは、前述し
た基台支持板20bの上下動を案内するガイド板20B
と、このガイド板20Bを支持する二本の支柱20
,20Bとにより構成されている。一方の基台ガ
イド機構部20Aも同様に構成されている。この上下動
用カム機構20Kは、前述したカム駆動軸110に装備
されている。そして、このカム駆動軸110の回転とと
もに、上下動用カム機構20Kは、図13内の線図B1
に示すダイヤグラムを実行し得るように形成され組込ま
れている。
【0054】図3における搬出側積層プレート用リフト
機構18Cもほぼ同一に形成され、内部に装備された上
下動用カム機構が図14に示すカムダイヤグラムB2を
実行し得るようになっている。
【0055】次に、上記実施例の全体的動作について説
明する。まず、装置全体が稼働状態に設定されると、第
1の搬入側ベルトコンベア機構11Aおよび第1の搬入
側積層プレート用リフト機構18Aが作動し、第1の搬
入側プレートストッカ6内からプレート1が順次取り
出され、前述したガイド手段2上へ移送される。
【0056】一方、前述した第1の搬入側ベルトコンベ
ア機構11Aおよび第1の搬入側積層プレート用リフト
機構18Aの作動と共に、ターンテーブル8Aの上流側
に装備されたプレート加振部13,第2の搬入側ベルト
コンベア機構11Bおよび第2の搬入側積層プレート用
リフト機構18Bが作動し、試料が付されたプレートを
所定時間加振し、しかる後、当該プレートを所定のタイ
ミングで第2の搬入側プレートストッカ6内に格納す
。以下、第2の搬入側プレートストッカ6内のプレ
ート数が予め定めた数となるまで当該第2の搬入側プレ
ートストッカ6内へのプレートの格納工程が継続され
る。
【0057】プレート1がガイド手段2上に載置される
と、これに続いて第1の移送機構部33が、第1の移送
力伝達機構部35に付勢されてプレート1上を一度図1
の右方向から左側に移動し、プレート1の上流側にて停
止される。続いて第1の移送力伝達機構部35が作動
し、第1の移送機構部33を介してプレート1を図1の
右方向即ち凝集パターン判定箇所4に送り込む。この凝
集パターン判定箇所4では、凝集パターン判定手段10
0によってプレート1上の複数の凝集パターンが読み込
まれその良否が所定の基準パターンに従って判定され
る。
【0058】この凝集パターンの読み込み動作が完了す
ると、第2の移送機構部34が第1の移送力伝達機構部
36に付勢されてプレート1上を一度図1の右方向から
左側に移動し、プレート1の上流側にて停止される。そ
して、次のプレート1が第1の搬入側プレートストッカ
内より取り出されてガイド手段2上に載置されてく
ると、前述したのと同様に作動してプレート1を凝集パ
ターン判定箇所4に移送する。
【0059】第1の搬入側プレートストッカ6内より
プレート1が無くなると、前述したように赤外線センサ
11Aが直ちにこれを検出し図示しない制御手段にお
くる。赤外線センサ11Aからの所定の信号を入力し
た制御手段は、直ちにストッカ用回転駆動支持機構9A
を作動させてターンテーブル8Aを回転させ、次のプレ
ートストッカ即ち図1に於ける第3の搬入側プレートス
トッカ6がガイド手段2側に配置される。続いて、第
1の搬入側プレートストッカ6の場合と同様に、内部
のプレート1は、第1の搬入側ベルトコンベア機構11
Aおよび第1の搬入側積層プレート用リフト機構18A
の作用によってガイド手段2側に順次載置される。以
下、同様の手順が繰り返される。内部のプレート1が無
くなると、ターンテーブル8A及びストッカ用回転駆動
支持機構9Aの回転動作によりプレート1を収納したプ
レートストッカがガイド手段2側に順次配置される。
【0060】一方、内部が空になったプレートストッカ
は、ターンテーブル8Aの回転と共に図2における第4
の搬入側プレートストッカ6の位置に続いて第2の搬
入側プレートストッカ6の位置に置かれる。この場
合、前述したように、第2の搬入側ベルトコンベア機構
11Bおよび第2の搬入側積層プレート用リフト機構1
8Bの作用によって、判定前のプレート1の所定数が、
この第2の搬入側プレートストッカ62の位置で順次積
み込まれるようになっている。
【0061】凝集パターンの判定が完了したプレート1
に対しては、第2の移送力伝達機構部36が作動し、第
2の移送機構部34を介してプレート1を図3の右方向
即ちガイド手段2上の右端部に移送する。プレート1が
ガイド手段2上の右端部に移送されてくると、直ちに搬
出側ベルトコンベア機構11Cおよび搬出側積層プレー
ト用リフト機構18Cが作動し、ガイド手段2上のプレ
ート1を第1の搬出側プレートストッカ7内に移送
し、下降してプレート1を第1の搬出側プレートストッ
カ7内の最下位に収納する。
【0062】第1の搬出側プレートストッカ7に判定
済のプレート1が所定数積み込まれると、直ちに図示し
ない制御手段が作用し、ストッカ用回転駆動支持機構9
Bを作動させてターンテーブル8Bを回転させ、次のプ
レートストッカ即ち図4に於ける第3の搬出側プレート
ストッカ7をガイド手段2側に配置する。そして、第
1の搬出側プレートストッカ7の場合と同様に、内部
のプレート1は、搬出側ベルトコンベア機構11Cおよ
び搬出側積層プレート用リフト機構18Cの作用によっ
てガイド手段2側から判定済のプレート1が順次積み込
まれる。
【0063】一方、判定済のプレート1の所定数が積み
込まれた第1の搬出側プレートストッカ7は、ターン
テーブル8Bの回転と共に図3における第4の搬出側プ
レートストッカ7の位置に続いて第2の搬出側プレー
トストッカ7の位置に置かれ、ここからオペレータに
よって外部に取り出されるようになっている。以下、同
様の工程が順次繰り返し間断なく行われる。
【0064】ここで、上記実施例ではターンテーブル8
A,9Aを四角形状とした場合を例示したが、本発明は
必ずしもこれに限定されず、五角形状又は六角形状を含
む多角形状であってもよい。また、プレート1の収納又
は送り出しについては、その全体的ラインを例えばコ字
状又はL字状等に設定してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上にように構成され機能する
ので、これによると、プレート搬入側にあってはガイド
手段上に所定の間隔をもって間断なく凝集パターン判定
前のプレートを連続して載置することが可能となり、一
つのプレートストッカ内のプレートが無くなってもター
ンテーブルを回すことにより極く容易に且つ迅速にプレ
ートを満載した次のプレートストッカを所定の載置位置
に配置することが可能となり、従って、凝集パターン判
定箇所へのプレートの移送を連続的に且つ迅速に行うこ
とが可能となり、これがため凝集パターンの判定作業の
作業能率を著しく改善することができるという従来にな
い優れた凝集パターン判定用プレート移送装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるプレート搬入側部分
を示す正面図である。
【図2】図1の概略平面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるプレート搬出側部分
を示す正面図である。
【図4】図2の概略平面図である。
【図5】図1及び図3内における移送力付勢手段の一部
を成す第1の移送機構部を示す斜視図である。
【図6】図5の動作を示す説明図である。
【図7】図1内における移送力付勢手段の一部を成す第
2の移送機構部を示す斜視図である。
【図8】図1内におけるプレートストッカを示す説明図
である。
【図9】図8のAーA線に沿った断面図である。
【図10】図1内におけるプレート移送載置手段として
の第1の搬入側ベルトコンベア機構の一例を示す斜視図
である。
【図11】図10に於ける積層プレート用リフト機構と
しての第1の搬入側積層プレート用リフト機構を示す一
部省略した斜視図である。
【図12】図11に於ける一方の積層プレート用リフト
機構のプレート挟み機構部の一例を示すを一部省略した
斜視図である。
【図13】図10乃至図12に開示したプレート搬入側
の各カム機構のカムダイヤグラムの一例を示す説明図で
ある。
【図14】図1におけるプレート搬出側の各カム機構の
カムダイヤグラムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プレート 2 ガイド手段 3 移送力付勢手段 4 凝集パターン判定箇所 61 第1の搬入用プレートストッカ 62 第2の搬入用プレートストッカ 8A ターンテーブルとしての搬入側ターンテーブル 9A ストッカ用回転駆動支持機構 11A プレート移送載置手段としての第1の搬入側ベ
ルトコンベア機構 11a ベルトコンベア部 18A 積層プレート用リフト機構としての第1の搬入
側積層プレート用リフト機構 18a プレート挟み機構部 18b 挟み機構用上下移送機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 正人 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 須田 英雄 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 菊地 富士子 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−102161(JP,A) 特開 昭61−275639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝集パターン判定用の試料が付されたプ
    レートの移動をその搬送路に沿って案内するガイド手段
    と、このガイド手段に沿って装備され前記プレートを凝
    集パターン判定箇所に送り込む移送力付勢手段と、前記
    ガイド手段の一端部に配設され前記プレートの複数個を
    積層状態に収納すると共に,底面部にプレート搬入・搬
    出用の開口部を有し且つこれに連なる側壁部に所定の切
    除部が形成された第1の搬入側プレートストッカと、こ
    の第1の搬入側プレートストッカ内のプレートをその水
    平状態を維持しつつ上昇及び水平移動せしめて順次搬出
    すると共に上方から幾分下降させて前記ガイド手段の一
    方の側に載置するプレート移送載置手段とを備え、 前記プレート移送載置手段に、当該プレート移送載置手
    段により搬出されるプレートを前記第1の搬入側プレー
    トストッカ内の底面部に予め順次設定する積層プレート
    用リフト機構を併設すると共に、この積層プレート用リ
    フト機構を、前記第1の搬入側プレートストッカ内の最
    下位に位置するプレートを残して二段目以上のプレート
    を支持する二組のプレート挟み用アームを備えたプレー
    ト挟み機構部と,このプレート挟み機構部の全体を所定
    のタイミングで上昇させ或いは下降させる機能を備えた
    挟み機構用上下移送機構部とにより構成し、 前記第1の搬入側プレートストッカの上流側に、ターン
    テーブルを介して前記第1の搬入側プレートストッカと
    同等に形成された第2の搬入側プレートストッカを配置
    し、これらの各搬入側プレートストッカを前記ターンテ
    ーブルを介して一体的に支持すると共に、当該ターンテ
    ーブルを所定の方向に回転駆動するストッカ用回転駆動
    支持機構を前記ターンテーブルの回転中心部に装備した
    ことを特徴とする凝集パターン判定用プレート移送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ターンテーブルは、その周囲に複数
    の搬入側プレートストッカをほぼ等間隔に放射状に配設
    し支持する構造となっていることを特徴とした請求項1
    記載の凝集パターン判定用プレート移送装置。
  3. 【請求項3】 前記各搬入側プレートストッカが、前記
    ターンテーブルに対して着脱自在に装備されていること
    を特徴とした請求項1又は2記載の凝集パターン判定用
    プレート移送装置。
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