JP2950013B2 - 凝集パターン判定用プレート移送装置 - Google Patents

凝集パターン判定用プレート移送装置

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JP2950013B2
JP2950013B2 JP10558492A JP10558492A JP2950013B2 JP 2950013 B2 JP2950013 B2 JP 2950013B2 JP 10558492 A JP10558492 A JP 10558492A JP 10558492 A JP10558492 A JP 10558492A JP 2950013 B2 JP2950013 B2 JP 2950013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝集パターン判定用プ
レート移送装置に係り、とくにプレート搬送路上の所定
箇所に凝集パターン判定箇所が設けられた凝集パターン
判定用プレート移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、血液中の各種成分
やビールス等を検出分析する方法として、従来より、血
液の凝集パターンに基づく判別方法が比較的多く行わ
れ、凝集の有無によって種々の判定基準が設けられてい
る。この凝集有無の判定は、多くは、肉眼による目視判
定によって行われている。具体的には、凝集の有無を反
応容器(ウエル)内の粒子の分布を予め定めた輝度を基
準とし該基準輝度以下の部分の面積としてとらえたり、
また、標準凝集パターンや被凝集パターンと比較した
り、更には検体試料の連続的段階希釈系列を作成する等
により、人の目による総合判断に依存する場合が多い。
【0003】この目視判断には、高度の熟練を要するこ
とや或いは判定に個人差がでる等の不都合が生じてい
る。このため、昨今においては、一次元の受光素子(一
次元CCDセンサ)を用いた判定の自動化が進められて
いる。そして、この凝集パターン判定の自動化に際して
は、その装置が、例えば、ガイド手段上にてプレートに
対して移送力を付勢し凝集パターン判定箇所に送り込む
移送力付勢手段や,プレートストッカ内のプレートを搬
出しガイド手段の一方の側に載置するプレート移送載置
手段,或いはこのプレート移送載置手段に併設され該プ
レート移送載置手段により搬出されるプレートをプレー
トストッカ内の底面部に予め順次設定する積層プレート
用リフト機構等を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この判
定自動化装置が備えている移送力付勢手段や,プレート
ストッカ内のプレートを搬出しガイド手段の一方の側に
載置するプレート移送載置手段,或いはこのプレート移
送載置手段により搬出されるプレートをプレートストッ
カ内の底面部に予め順次設定する積層プレート用リフト
機構等の内,例えば積層プレート用リフト機構について
は動作が比較的精巧で且つ迅速性を要求されることから
構造が複雑となり、特にプレートストッカ内のプレート
を搬出する場合に成される二段目のプレートに対する両
側面からの当接支持に際しては、その当接動作が多くは
ネジ機構に依存していることから緩慢となり、迅速性に
欠けるという不都合が生じていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに凝集パターン判定の自動化におけるプ
レートストッカからのプレートの取り出しおよび凝集パ
ターン判定箇所への移送作業を円滑に且つ迅速になし得
ると共に、その構成の単純化を図り、これによって装置
の小型化を図った凝集パターン判定用プレート移送装置
を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、凝集パターン判定用の試料が付されたプレートをガ
イド手段に沿って凝集パターン判定箇所に送り込む移送
力付勢手段と、ガイド手段の一端部に配設され前述した
プレートの複数個が積層状態に収納されプレートスト
ッカの底部から当該プレートを順次取り出すと共にガイ
ド手段の一方の側に載置するプレート移送載置手段とを
備えている。このプレート移送載置手段には、当該プレ
ート移送載置手段により搬出されるプレートを予め前述
したプレートストッカ内で選定しその底部に留め置く積
層プレート用リフト機構を併設する。 そして、この積層
プレート用リフト機構を、前述したプレートストッカ内
の底部に留め置かれたプレートを残して二段目以上のプ
レートを保持する機能を備えたプレート挟み機構部と、
このプレート挟み機構部の全体を所定のタイミングで上
昇させ或いは下降させるプレート用上下動機構部とによ
り構成する、という手法を採っている。
【0007】又、請求項2の発明では、前述した請求項
1記載の凝集パターン判定用プレート移送装置におい
て、プレート挟み機構部を、前述したプレートストッカ
の下部側面に設けられた切除部を介して当該プレートス
トッカ内の所定のプレートを挟持する二組のプレート挟
み用アームと、この二組のプレート挟み用アームによる
前記プレートストッカ内のプレートに対する挟持動作の
タイミングを設定するプレート挟み動作設定用の挟み動
作設定カムと、前述した二組の各プレート挟み用アーム
の下部に設けられ各組毎に当該各プレート挟み用アーム
側に向けて突設され且つ先端部に前述した挟み動作設定
カムに当接可能に装備されたローラを有するローラ支持
アームと、二組の各プレート挟み用アームを往復回動自
在に支持するリフト用基台と、このリフト用基台に装備
され前述した二組のプレート挟み用アームが前述したプ
レートストッカ側に倒れ込むのを所定位置にて留めおく
直立維持用ストッパとを含む構成とする、という構成を
採っている。これによって前述した目的を達成しようと
するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、装置全体の稼働に先
立って、最初に、凝集判定用の複数のプレートが収納さ
れたプレートストッカをガイド手段の上流側に装備され
たベルトコンベア機構を跨いだ状態で支持部材上に載置
する。 次に、装置全体を稼働状態に設定すると、各部が
一斉に(例えば図10の各ダイヤグラムに沿って)作動
を開始する。 まず、積層プレート用リフト機構のプレー
ト用上下動機構部が作動して、そのプレート挟み機構部
を上方に移送し、所定位置にて当該プレート挟み機構部
によってプレートストッカ内の二段目以上のプレートを
保持すると共に、更にこれらをプレートストッカ内の上
方に移送する(持ち上げる)。これにより、プレートス
トッカ内では、底部にプレートが一個残される(選定さ
れる)。 次に、プレート挟み機構部によるプレートの選
定動作に相前後してプレート移送載置手段が作動し、プ
レートストッカ内の底部に残された(選定された)プレ
ートをプレートストッカ内から取り出すと共にガイド手
段の一端部(上流側)に 載置する。 そして、かかる一連
の過程を経て前述したプレートがガイド手段上に載置さ
れると、これに続いて、移送力付勢手段が作動しプレー
トを図1の右方向へ移送し凝集パターン判定箇所に送り
込む。そして、このこの凝集パターン判定箇所での凝集
パターンの判定が終了したプレートは、他の移送力付勢
手段によってガイド手段の下流側に装備された他のプレ
ートストッカに送りこまれる。 以下、かかる動作が繰り
返し行われ、プレートストッカ内のプレートは凝集パタ
ーン判定箇所に向けて順次送り出される。 請求項2記載
の発明では、上述した請求項1記載の発明と同等の機能
を有するほか、更に、プレート挟み機構部の二組のプレ
ート挟み用アームが自重により相互に内側に倒れ込むよ
うになっており、この内側への倒れ込む回動力によって
プレートが挟み込まれる。一方、プレートが無い場合に
は、直立維持用ストッパによってプレート挟み用アーム
が必要以上に内側へ倒れ込むのが防止される。また、プ
レート上下動機構部は、プレート挟み用アームが機能し
て二段目以上のプレートを支持した場合、所定のタイミ
ングで上昇もしくは下降動作を行う。このプレート上下
動機構部の上昇動作中に、プレートストッカ内の最下位
のプレートがプレート移送載置手段によってすくい上げ
られるようにして搬出され、前述したガイド手段の一端
部(上流側)に載置される。
【0009】
【発明の実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし
図13に基づいて説明する。ず、図1に示す実施例に
は、凝集パターン判定用の試料が付されたプレート1の
移送をその搬送路に沿って案内するガイド手段2と、こ
のガイド手段2に沿って装備されプレート1に対して一
方の側から他方の側へ移送力を付勢する移送力付勢手段
3と、搬送路上に予め設けられた凝集パターン判定箇所
4に装備され移送されてくるプレート1を当該凝集パタ
ーン判定箇所4に停止せしめるストッパ部5Aを備えた
プレート停止機構5とを備えている。
【0010】また、このプレート停止機構5および移送
力付勢手段3の各動作を必要に応じて規制する主制御部
(図示せず)が装備されている。符号10は、プレート
1上の試料につきその凝集パターンを判定するための凝
集パターン判定手段を示す。この凝集パターン判定手段
10は、当該凝集パターン判定箇所4に、前述した搬送
路に直交する方向(図1の紙面に直交する方向)から着
脱自在に装備されるようになっている。
【0011】ガイド手段2の図1に於ける左端部には、
複数のプレート1が積層されて収納された箱形状の一方
のプレートストッカ6が着脱自在に装備されている。ガ
イド手段2の図1に於ける右端部にも、同一に形成され
た他方のプレートストッカ7が着脱自在に装備されてい
る。この他方のプレートストッカ7は、凝集パターン判
定完了のプレート1を収納するためのものである。これ
に対し、前述したプレートストッカ6は、凝集パターン
判定前のプレート1を収納するためのものである。これ
ら一方と他方のプレートストッカ6,7については、段
落ナンバー0025〜0026で詳述する。
【0012】一方のプレートストッカ6の図1に於ける
下方部には、当該プレートストッカ6内から移送用のプ
レート1を一枚づつ順次選定する一方の積層プレート
リフト機構18が装備されている。また、他方のプレー
トストッカ7の図1に於ける下方部には、凝集パターン
判定完了後のプレート1を他方のプレートストッカ7内
にその下方から順次積層状態で収納するために収納済の
プレート1の全体を一時的に上昇せしめる他方の積層
レート用リフト機構19が装備されている。
【0013】また、一方のプレートストッカ6と前述し
たガイド手段2の図1に於ける下方部分には、上下動可
能に構成されたベルトコンベア部11Aを有するプレー
ト移送載置手段としての送り側ベルトコンベア機構(一
方のベルトコンベア機構)11が装備されている。この
一方のベルトコンベア機構11は、詳細は後述するが
(段落ナンバー0027〜0032にて)そのベルトコ
ンベア部11A部分がプレートストッカ6からガイド手
段2の下方部分にまで延設された状態に配設されてい
る。そして、このプレート移送載置手段としての一方の
ベルトコンベア機構11は、稼働時には、一方の積層プ
レート用リフト機構18で選定されプレートストッカ6
の底部に残されたプレート1を、前述したガイド手段2
上に移送し載置するように機能する。具体的には、稼働
時に、まず前述したベルトコンベア部11Aが上昇し
レートストッカ6内の底部に残存するプレート1を下か
ら押し上げる形態をもって当該プレート1をベルトコン
ベア部11A上に載せ、しかる後、これをガイド手段2
の上方部分にまで移送し、その後、当該ベルトコンベア
部11Aを下降動作せしめて当該プレート1を前述した
ガイド手段2上に比較的ゆっくりと載置する。
【0014】前述した他方のプレートストッカ7の図1
に於ける下方部分にも、上下動可能に構成されたベルト
コンベア部12Aを有する受入れ側ベルトコンベア機構
(他方のベルトコンベア機構)12が装備されている。
この他方のベルトコンベア機構12は、図1に示す如く
前述した一方のベルトコンベア機構11と同一に形成さ
、且つその向きが逆向きに装備されている。この受入
れ側の他方のベルトコンベア機構12は、ベルトコンベ
ア部12Aがプレートストッカ7からガイド手段2の下
方部分にまでもぐり込んで延設された状態に配設されて
いる。そして、稼働時には、まず上昇してガイド手段2
上のプレート1を下から押し上げる形態をもって当該プ
レート1をベルトコンベア部12A上に載せ、しかる後
これをプレートストッカ7内まで移送し、その後、ベル
トコンベア部12Aを下降動作せしめて当該プレート1
をプレートストッカ7内に収納するようになっている。
【0015】これを更に詳述する。ず、プレート1と
しては、本実施例では複数の反応容器部(ウエル)が碁
盤目状に配設され比較的薄型の部材で曲折加工されたプ
ラスチック製のプレートが使用されている。このプレー
ト1は、全体的には四角形状に形成され、周囲には外方
向に突設されたツバ状突出部を備えている。また、この
プレート1の移送を案内するガイド手段2は、断面L字
状で下端部に対向面側に向う突出部が形成された二本の
ガイド部材2A,2Bから成り、その対向面側の突出部
で前述したプレート1を支持すると共にその移送を案内
し得るようになっている(図1では、ガイド部材2Bは
ガイド部材2Aに重なっている)。イド手段2は、そ
の上流側と下流側が,それぞれプレートストッカ6,7
に当接するようにして装備されている。符号2A1 ,3
1 は、ガイド部材2A,2Bを支持する脚部を示す
(なお、図1では脚部2A1 ,3A1 が重なってい
る)。
【0016】ガイド手段2の図1における上方部に、前
述したプレート1に移送力を付勢する移送力付勢手段3
が装備されている。の移送力付勢手段3は、ガイド手
段2のやや外側に位置した上方部に配設されガイド手段
2に平行に装備された二本の筒状ガイドレール31,3
2と、この二本の筒状ガイドレール31,32の両端部
をそれぞれ別々に支持するガイドレール支持部材31
A,31B,32A,32Bと、二本の筒状ガイドレー
ル31,32上に装備されプレート1に別々に移送力を
付勢する第1および第2の移送機構部33,34と、こ
の第1および第2の移送機構部33,34に各別に移送
力を伝達する第1および第2の移送力伝達機構部35,
36とを備えた構成となっている。こで、図1にあっ
ては前述した二本の筒状ガイドレール31,32は重な
っている。、ガイドレール支持部材31A,32A
が、更にはガイドレール支持部材31B,32Bが、そ
して移送力伝達機構部35,36が、それぞれ重なって
いる。
【0017】そして、上記第1の移送機構部33は、プ
レートストッカ6から送り出されたプレート1をガイド
手段2の中央部に位置する凝集パターン判定箇所4まで
移送する機能を有している。また、第2の移送機構部3
4は、判定済のプレート1をパターン判定箇所4から
(ガイド手段2上を)他方のプレートストッカ7まで移
送するとともに、該プレート1をプレートストッカ7内
に収納し得る位置まで移送する機能を有している。
【0018】この移送力付勢手段3の一部を構成する第
1の移送機構部33は、図2ないし図3に示すように、
二本の筒状ガイドレール31,32上に直交するように
して配設された押圧軸331 と、この押圧軸331 の両
端部を固定支持すると共に該押圧軸331 を二本の筒状
ガイドレール31,32上を往復移動可能に案内する押
圧軸支持部材332 ,333 と、前述した押圧軸331
の中央部に垂下固定された回り止め部材334 と、この
回り止め部材334 の両端部に配設され押圧軸331
回転自在に装備された押圧板取付け部材335 ,336
と、この押圧板取付け部材335 ,336 に支持され前
述したプレート1を押圧しながら(図1ないし図3のA
方向)ガイド手段2の中央部に位置する凝集パターン判
定箇所4まで移送するプレート押圧板337 とを備えて
いる。符号338 はプレート押圧板337 の元位置復帰
に際して機能し該プレート押圧板337 の復帰動作に伴
う衝撃を吸収する緩衝部材を示す。
【0019】更に、この第1の移送機構部33には、一
方の筒状ガイドレール31に沿って配設され装備された
第1の移送力伝達機構部35が連結されている。の第
1の移送力伝達機構部35は、一方の筒状ガイドレール
31に沿って配設された移送用ワイヤ351 と、一方の
筒状ガイドレール31の図1に於ける右端部に装備され
移送用ワイヤ351 を巻き取ると共にこの巻き取った分
だけ送り出すワイヤ用原動プーリ352 と、一方の筒状
ガイドレール31の図1に於ける左端部に装備されこの
移送用ワイヤ351 を半巻回して当該移送用ワイヤ35
1の走行を支持するワイヤ用従動プーリ353 とを備え
ている。
【0020】移送用ワイヤ351 の両端部は、図2に示
すようにそれぞれ緩衝用コイルばね354 ,355 を介
して前述した押圧軸支持部材332 の下端部に連結され
ている。また、ワイヤ用原動プーリ352 は、ワイヤ駆
動モータ356 の駆動軸に装着されている。このワイヤ
駆動モータ356 及びワイヤ用原動プーリ352 は、コ
字状部材357 を介して前述したガイド部材2Aの図1
に於ける右端部に装備されている。また、ワイヤ用従動
プーリ353 は、L字状のガイドレール支持部材31A
に装備されている。
【0021】これにより、ワイヤ駆動モータ356 が正
回転すると、第1の移送力伝達機構部35の移送用ワイ
ヤ351 に付勢されて第1の移送機構部33が矢印A方
向に移動し、プレート1が図1の左方向から右方向へ移
送されるようになっている。これに対し、第1の移送機
構部33の元位置復帰に際しては、ワイヤ駆動モータ3
6 を逆回転させる。これによって、第1の移送機構部
33は、図1ないし図3のB方向に移動する。そして、
次のプレート1の載置箇所をB方向に移動する場合に
は、図3の矢印Cで示す位置に回動してプレート1上を
B方向へ移動し得るようになっている。
【0022】他方、移送力付勢手段3の一部を構成する
第2の移送機構部34は、図1および図4に示すよう
に、二本の筒状ガイドレール31,32上に直交するよ
うにして配設された押圧軸341 と、この押圧軸341
の両端部を固定支持すると共に該押圧軸341 を二本の
筒状ガイドレール31,32上を往復移動可能に案内す
る押圧軸支持部材342 ,343 と、前述した押圧軸3
1 の中央部に垂下固定された回り止め部材344 と、
この回り止め部材344 の両端部に配設され押圧軸34
1 に回転自在に装備された押圧板取付け部材345 ,3
6 と、この押圧板取付け部材345 ,346 に支持さ
れ前述したプレート1を押圧しながら(図1ないし図3
のA方向)ガイド手段2上を下流側に位置するプレート
ストッカ7まで(後述する第2の移送力伝達機構部36
に付勢されて)移送するプレート押圧板347 とを備え
ている。符号348 は、プレート押圧板347 の元位置
復帰に際して機能し該プレート押圧板347 の復帰動作
に伴う衝撃を吸収する緩衝部材を示す。
【0023】この第2の移送機構部34には、他方の筒
状ガイドレール32に沿って配設され装備された第2の
移送力伝達機構部36が連結されている。の第2の移
送力伝達機構部36は、前述した第1の移送力伝達機構
部35と同様に、移送用ワイヤ361 を有し、又、この
移送用ワイヤ361 を緩衝用コイルばね364 ,365
を介して前述した押圧軸支持部材342 の下端部に連結
する等、前述した第1の移送力伝達機構部35と全く同
一に形成され全く同一に機能し得るようになっている。
これにより、凝集パターンの判定が完了したプレート1
を図1および図4の右方向へ移送し得るようになってい
る。
【0024】プレート停止機構5は、ソレノイド等を主
体として構成され、その鉄心部分にストッパ部5Aが連
結装備されている。更に、このプレート停止機構5は、
プレート1の搬送路上の所定箇所に、当該プレート1の
到来を検知するプレート検知センサ(図示せず)を備え
ている。そして、このプレート検知センサの出力信号お
よび主制御部の指令に基づいてプレート停止機構5が作
動し、ストッパ部5Aを突出させもしくは後退させるよ
うになっている。
【0025】図5ないし図6に、複数のプレート1を収
納装備した第1のプレートストッカ6を示す。このプレ
ートストッカ6は、図1に示すように、その支持部材6
1 ,62 上に着脱自在に装備されるようになっている。
そして、このプレートストッカ6は、前述したように複
数のプレート1を積み重ねるようにして収納し得る構造
となっている。図5において、符号6Aはストッカ本体
を示し、符号6Bはストッカ本体6Aに開閉自在に組み
込まれた蓋部を示す。トッカ本体6Aの対向する一方
の両側面の下端部には、図5乃至図6に示すように所定
間隔を隔てて切除部6A 1 ,6A 2 がそれぞれ設けられ
ている。この切除部6A 1 ,6A 2 は、前述した一方の
積層プレート用リフト機構18の後述する爪部21a,
21b,22a,22b(図8乃至図9)がプレートス
トッカ6内の下から二段目以上の複数のプレート1を側
端部から挟む(若しくは上に載せる)ように係止して一
時的に上方へ移動させるために必要な当該爪部21a,
21b,22a,22bの移動空間を得るために設け
られたものである。
【0026】また、ストッカ本体6Aおよびその蓋部6
Bの図5に於ける各底面部は、前述した切除部6A1
6A2 側の一部を除いて大きく切除されている。そし
て、この切除された部分,即ち底面側切除部6A3 を介
して、ベルトコンベア部11A(図1参照)のベルト部
分全体がその水平状態を維持しつつ上昇および下降動作
を行い、これによって、最下端に位置するプレート1が
図6の矢印に示す如く外部へ搬出されるようになって
いる。符号6Cは把手を示す。図1においける他のプレ
ートストッカ7も、このプレートストッカ6と全く同一
に形成され同一に機能し得るようになっている。
【0027】次に、前述した一方と他方の各ベルトコン
ベア機構11,12について、更に詳述する。この一方
と他方の各ベルトコンベア機構11,12は、前述した
如くそれぞれ同一に形成され、前述した凝集パターン判
定箇所4を中心として図1内の左右対称位置(ガイド手
段2の上流側と下流側)にそれぞれ装備されている。
【0028】この内、一方のベルトコンベア機構(送り
側ベルトコンベア機構)11は、図7に示すように、プ
レート1を載置し搬送する二本のベルトから成るベルト
コンベア部11Aと、このベルトコンベア部11Aを駆
動するコンベア駆動モータ11Bと、このベルトコンベ
ア部11Aおよびコンベア駆動モータ11Bを支持する
コンベア支持台11Cと、このコンベア支持台11Cを
支持すると共にその水平状態を維持しつつ全体を上下方
向に移動させる上下動移送支持機構11Dとを備えた
構成となっている。
【0029】一方のベルトコンベア機構11の一部を成
上下動移送支持機構11Dは、図7に示すように配
設された二組のガイド支柱111,112および12
1,122と、この各組のガイド支柱に案内されて同時
に上下動可能に装備された可動支持ブロック113,1
23と、この各支持ブロック113,123を支持する
とともに、当該各支持ブロック113,123に対して
同時に上下動を付勢するコンベア上下駆動用カム1
4,124とを備えている。号110は、コンベア上
下駆動用カム114,124を支持且つ駆動するカム駆
動軸を示し、符号110Aはカム機構用の一方の軸受部
を示す。また、カム駆動軸110の図7における右端部
には、図1に示す如く、他方の軸受部110B及び前述
したカム駆動軸110を駆動する駆動モータ110Cが
装備されている(図7では省略)。
【0030】ここで、コンベア上下駆動用カム114,
124は、それぞれ同一形状に形成され、図10におけ
る線図A1に示すタイミングでベルトコンベア11Aを
上下動させるように、そのカムダイヤグラムが形成され
ている。して、図7に示すように、一方の組のガイド
支柱111,112と他方の組のガイド支柱121,1
22の間に、前述した積層プレート用リフト機構18が
装備されている。この積層プレート用リフト機構18に
ついての詳細は、後述する(段落ナンバー0034〜0
039参照)。
【0031】この一方のベルトコンベア機構11の最大
幅(即ちコンベア支持台11Cの幅)は、前述したガイ
ド手段2の二本のガイド部材2A,2B相互間の幅より
も狭く設定されている。また、前述したプレートストッ
カ6の底面に形成された底面側切除部6A3 の幅は、こ
の一方のベルトコンベア機構11の最大幅よりも大きく
設定されている。のため、この一方のベルトコンベア
機構11は、その上昇時には底面側切除部6A3 からプ
レートストッカ6内を上方に向かって円滑に平行移動
し、同時に該プレートストッカ6内の底部残存するプ
レート1を下からすくい上げるようにしてベルトコンベ
ア部11A上に載せ、その後、矢印G(図1参照)に沿
ってガイド手段2側に移送する。
【0032】この間、プレートストッカ6内の他のプレ
ート1(下から二つ目以上のプレート1)は、図6に示
す如く後述する一方の積層プレート用リフト機構18に
よって一次的に持ち上げられている。かかる状態は、プ
レート1がプレートストッカ6内から搬出され一方のベ
ルトコンベア機構11が下降するまで継続される(図1
0中の線分B1参照)して、この一方のベルトコン
ベア機構11の全体的下降動作と共に、プレート1は、
その全体が平行にそして緩やかにガイド手段2上へ載置
される。このため、プレート1は何ら振動することなく
ガイド手段2上へ静かに載置される。
【0033】この一方のベルトコンベア機構11と同一
に形成され図1に示す如く対称位置に装備された他方の
ベルトコンベア機構(受入れ側ベルトコンベア機構)1
2も、上述した一方のベルトコンベア機構11とほぼ
機能を有し、判定済のプレート1をガイド手段2上
から他方のプレートストッカ7内の底部収納し得る
うになっている。図11における線図A2に、図1の右
端部に装備された受入れ側における一方のベルトコンベ
ア機構12の上下動に係るカムダイヤグラムを示す。
の場合も、後述する他方の積層プレート用リフト機構1
9が有効に機能し、判定済のプレート1が他方のプレー
トストッカ7内に収納されるまで、既に収納された内部
のプレート1の全体が他方の積層プレート用リフト機構
19によって一次的に持ち上げられる。かかる状態は、
他方のベルトコンベア機構12が下降するまで継続され
る。
【0034】次に、プレート搬入側の積層プレート用リ
フト機構18について詳述する。 図8ないし図9にこれ
を示す。このプレート搬入側の積層プレート用リフト機
構18は、図7に示す位置に配設され、そして図8に示
すように、プレートストッカ6の下部側面に設けられた
切除部6A 1 ,6A 2 を介して当該プレートストッカ6
内の所定のプレート1を挟持する二組のプレート挟み用
アーム21A,21B,22A,22Bと、この二組の
プレート挟み用アーム21A,21B,22A,22B
による前述したプレートストッカ6内のプレート1に対
する挟持動作のタイミングを設定するプレート挟み動作
設定用の挟み動作設定カム23と、二組の各プレート挟
み用アーム21A,21B,22A,22Bの下部に設
けられ各組毎に前記各プレート挟み用アーム21A,2
1B,22A,22B側に向けて突設され且つ先端部に
挟み動作設定カム23に当接可能に装備されたローラ2
4A,25Aを有するローラ支持アーム24B,25B
と、前述した二組の各プレート挟み用アーム21A,2
1B,22A,22Bを往復回動自在に支持す るリフト
用基台20と、このリフト用基台20に装備され前述し
た二組のプレート挟み用アーム21A,21B,22
A,22Bが前述したプレートストッカ6側に倒れ込む
のを所定位置にて留めおく直立維持用ストッパ26とを
備えた構成となっている。
【0035】これを更に詳述すると、プレート挟み機構
部18Aは、リフト用基台20の側端部に上下に向かっ
て突設された二組のプレート挟み用アーム21A,21
B,22A,22Bを備えている。一方のプレート挟み
用アーム21A,21Bは、その下端部が連結部材21
Cにより連結されている。同様に、他方のプレート挟み
用アーム22A,22Bも、その下端部が連結部材22
Cにより連結されている。の一方と他方の各組のプレ
ート挟み用アーム21A,21B,22A,22Bは、
それぞれ図5乃至図6に開示したプレートストッカ
両側面下端部に形成された各切除部6A1 ,6A2 に対
応してその取付位置が設定されている。の各組のプレ
ート挟み用アーム21A,21B,22A,22Bに
は、その先端部に内側に向かう爪部21a,21b,2
2a,22b各々設けられている。また、この各組の
プレート挟み用アーム21A,21B,22A,22B
は、その支軸部21d,22dを回動支点として、矢印
A,B方向に往復回動自在に組み込まれている。
【0036】各組のプレート挟み用アーム21A,21
B,22A,22Bの各々は、図8に示す如く予め装備
され前述した駆動軸110の回転と共に回転動作する
レート挟み用の挟み動作設定カム3により、そのA,
B方向への起伏回動が付勢されるようになっている。符
号24A,25Aは、上記プレート挟み用の挟み動作設
カム3上のほぼ同位置(中央部の中心線T上)に配
設されたローラを示す(図8参照)。前述した挟み動作
設定カム3は、前述したリフト基台の下方中央に配設
されている。
【0037】符号24B,25Bは、前述した各ローラ
24A,25Aを各別に回転自在に支持するローラ支持
アームを示す。この各ローラ支持アーム24B,25B
は、それぞれ前述した各組の連結部材21C,22Cに
図8ないし図9に示すように一体的に固定されている。
そして、前述したプレート挟み用の挟み動作設定カム
3は、図10に示す線図C1のカムダイヤグラムを実行
し得る機能を備えて図7に開示したカム駆動軸110に
固定装備されている。図9(A)(B)に、前述した
み動作設定カム23と各組のプレート挟み用アーム21
A,21B,22A,22Bとの係合関係を示す。そし
て、この図からも明らかのように、カム駆動軸110の
回転と共にプレート挟み用の挟み動作設定カム3が作
動し、ローラ24A,25A及びローラ支持アーム24
B,25Bを介して各組のプレート挟み用アーム21
A,21B,22A,22Bを、図8に示す矢印A,B
方向に往復回動せしめるようになっている。ここで、図
9(B)では、ローラ24A,25Aは、便宜上、前述
した中心線Tから離れた位置に記載したが、実際には中
心線T上の同一位置に配設されている。又、図9(A)
は、図8内の矢印A方向に回動した状態(即ち、プレー
トストッカ6又は7内のプレート1を挟持した状態)を
示す。 そして、図9(B)では、プレート挟み用アーム
21A,21B,22A,22Bが図8内の矢印B方向
に回動した状態(即ち、プレートストッカ6又は7内の
プレート1を挟持しない開いた状態)を示す。この図9
(B)の状態は、例えば、後述する上下動付勢カム20
K(段落ナンバー0039)が作動してプレート用上下
動機構部18B全体が下降し、これによって当該プレー
ト用上下動機構部18Bに装備されているプレート挟み
機構部18Aが同時に下降し、ローラ24A,24Bが
プレート挟み用の挟み動作設定カム23に当接して各組
のプレート挟み用アーム21A,21B,22A,22
Bが開いた状態を示す。そして、実際上、かかる状態の
時にプレートストッカ6が運び込まれるように成ってい
る。
【0038】図8又は図9(A)における現状の状態
は、例えば、プレートストッカ6内の二段目のプレート
を挟持している状態(図6の状態)を示す。また、符号
26は一方のプレート挟み用アーム21A,21Bの組
のストッパを示す。このストッパ26は、例えば各プレ
ート挟み用アーム21A,21B,22A,22Bが図
8ないし図9(A)の状態よりも内側に倒れないように
装備されたものであるこれと同一のストッパは、下流
側に装備されたプレート搬出側の各プレート挟み用アー
ムの組にも装備されている。 これにより、プレートスト
ッカ6又は7内の所定のプレート1が有効に挟持される
ようになっている。
【0039】また、図8において、積層プレート用リフ
ト機構18の他の一部を成すプレート上下動機構部1
8Bは、前述したリフト用基台20の両端部で前述した
カム駆動軸110に直交する側の端面に設けられた一組
の基台ガイド機構部20A,20Bと、この各基台ガイ
ド機構部20A,20Bに案内されて前述したリフト用
基台20とともに同時に上下動する基台支持板20a,
20bと、この内の一方の基台支持板20aの下側に配
設され当該基台支持板20aに上下動を付勢する上下動
付勢カム20Kとを備えている。
【0040】他方の基台ガイド機構部20Bは、前述し
た基台支持板20bの上下動を案内するガイド板20B
1 と、このガイド板20B1 を支持する二本の支柱20
2,20B3 とにより構成されている。一方の基台ガ
イド機構部20Aも同様に構成されている。上下動
付勢カム20Kは、前述したようにカム駆動軸110に
装備されている。そして、このカム駆動軸110の回転
とともに、上下動付勢カム20Kは、図10内の線図B
1に示すダイヤグラムを実行し得るように形成され組込
まれている。
【0041】又、プレート搬出側の積層プレート用リフ
ト機構19も、前述した積層プレート用リフト機構18
ほぼ同一に形成され、プレート挟み機構部18Aと同
等に形成されたプレート挟み機構部を有し、更にプレー
ト用上下動機構部18Bと同等に形成されたプレート用
上下動機構部を備えている。 そして、この積層プレート
用リフト機構19のプレート挟み機構部は、図示し ない
プレート挟み用カム(図示せず)によって図11の線図
C2に示すダイヤグラムを実行し、又この積層プレート
用リフト機構19のプレート用上下動機構部も図示しな
い上下動付勢カムに付勢されて図11内の線図B2に示
すダイヤグラムを実行し得るように構成され、これによ
って、前述したガイド手段2に沿って送られてくる検査
済のプレート1がプレートストッカ7内に順次収納され
るようになっている。
【0042】次に、上記実施例の全体的動作について説
明する。ず、凝集判定用の複数のプレート1が収納さ
れたプレートストッカ6を図1に示すようにガイド手段
2の左端部に装備されたベルトコンベア機構11を跨い
だ状態で支持部材61 ,62 上に載置する。この場合、
積層プレート用リフト機構18のプレート挟み機構部1
8Aは、開いた状態でないとプレートストッカ6の載置
動作が不可能となる。このため、実際上は、図12の
(A)の状態にプレート挟み機構部18Aが設定されて
いる。次に、装置全体が稼働状態に設定され駆動モータ
110Cに電源が投入されると、当該駆動モータ110
Cが起動し、これに伴いカム駆動軸110を介して前述
したカム機構,即ちコンベア上下駆動用カム114,1
24,プレート挟み用の挟み動作設定カム3,および
上下動付勢カム20Kが同時に且つ一斉に作動を開始
し、図10の各ダイヤグラムに沿って各部が動作を開始
する。
【0043】最初に、カム駆動軸110が5°回転する
と、まずプレート挟み用の挟み動作カム23が作動
を開始しローラローラ24A,25Aを徐々に上方へ押
し上げるように機能する。カム駆動軸110が25°回
転すると、上下動付勢カム20Kが機能する。この上下
動付勢カム20が機能すると、台20と共にプレート
挟み機構部18Aが図12(A)中の矢印aに沿って上
方に移動し、同時にこれに追従して前述した挟み動作設
カム23が矢印b方向に(カム駆動軸110と一体と
なって)回転する。そして、プレート挟み機構部18A
の各プレート挟み用アーム21A,21B,22A,2
2Bの爪部21a,21b,22a,22bが所定位置
に上昇するまで、かかる状態(プレート挟み用アーム2
1A,2 1B,22A,22Bが開いた状態)が継続し
て維持される。
【0044】この場合、上下動付勢カム20に付勢さ
れてプレート挟み機構部18Aのみが上昇すると、プレ
ート挟み用アーム21A,21B,22A,22Bは、
その下方部に連結されたローラ24A,25Aの自重で
即座に閉じてしまう。かかる動作がプレート1を挟持す
る前に発生するのを回避するため、当該ローラ24A,
25Aを上方に押し上げる動作が必要となり、挟み動作
設定カム23が追従動作してその任務を実行するように
なっている。かかる動作は、図10に示すようにカム駆
動軸110が71°回転するまで継続される。
【0045】図12(B)は、カム駆動軸110が71
°回転した状態を示す。この状態になると、プレート挟
み機構部18Aの上昇はカム駆動軸110の回転角が8
1°となるまで一時的に抑制される(図示しない上下動
付勢カム20Kが図10の線分B1に示すように構成さ
れている)。この間、挟み動作設定カム23の回転が進
み、このプレート挟み用の挟み動作設定カム23による
前述したローラ24A,25Aに対する押し上げる動作
が解除される(ローラ24A,25Aに対する挟動作
設定カム23の当接面が図10の線分C1に示すように
下方に離れる)。
【0046】図12(C)は、カム駆動軸110の回転
角が81°を僅かに通過し挟み動作カム23による
前述したローラ24A,25Aに対する押し上げる動作
が解除された状態を示す。かかる状態が発生すると、プ
レート挟み用アーム21A,21B,22A,22B
は、その下方部に連結されたローラ24A,25Aの重
みで回動動作に入り、即座に閉じる。 この場合、本実施
例では、このカム駆動軸110の回転角が81°となり
前述したプレート挟み機構部18Aの各プレート挟み用
アーム21A,21B,22A,22Bが閉じる位置
が、丁度爪部21a,21b,22a,22bがプレー
トストッカ6内の下から二段目のプレート1を挟持する
(実際には爪部21a,21b,22a,22bの上に
載せる)位置となるように設定されている。
【0047】即ち、この 図12(C)の位置で、プレ
ートストッカ6内の下から二段目以上の各プレート1が
爪部21a,21b,22a,22bに保持される。そ
して、この図12(C)の状態から図13(A)に状態
に移行する過程でプレートストッカ6内の下から二段目
以上の各プレート1が上方に押し上げられ、同時に前述
した一方のベルトコンベア機構11が図10の線分A1
に従って作動し、プレートストッカ6内の底部に残され
たプレート1を当該プレートストッカ6内から前述した
ガイド手段2に向けて運び出す。図6は、まさにかかる
状態に入った直後の状態を示す。
【0048】図13(A)の状態は、プレート挟み用の
挟み動作設定カム23が180°回転した場合の状態を
示す。この状態にあっては、プレート挟み機構部18A
の上昇動作は停止される。この時点で、プレートストッ
カ6内の底部に残されたプレート1は、前述した一方の
ベルトコンベア機構11により上方に持ち上げられ、同
時にガイド手段2側に向けて移送が開始される。そし
て、この図13(A)から図13(B)に移行する間
に、一方のベルトコンベア機構11によってプレート1
がガイド手段2上に載置され、プレート挟み機構部18
Aによって持ち上げられたプレートストッカ6内のプレ
ート1は再びプレートストッカ6内の底部に載置され、
リフト状態から開放される。
【0049】 図13(B)の状態は、カム駆動軸110
の回転角が270°回転した状態を示す。この状態で
は、プレート挟み機構部18Aによって持ち上げられた
プレート1は未だ当該リフト状態が維持され、カム駆動
軸110が289°回転すると当該プレート1は再びプ
レートストッカ6内の底部に載置される。
【0050】 図13(C)の状態は、カム駆動軸110
が360°回転した状態を示す。この図13(B)から
図12(C)の状態に至る間に、前述したローラ24
A,25Aが挟み動作設定カム23に当接し、その各プ
レート挟み用アーム21A,21B,22A,22Bの
爪部21a,21b,22a,22bが外側に開いた状
態に設定される。 以後、プレートストッカ6内のプレー
ト1が無くなるまで、上述した動作が繰り返される。
【0051】 そして、かかる一連の過程を経て前述した
プレート1がガイド手段2上に載置されると、これに続
いて、移送力付勢手段3の一部を構成する第1の移送機
構部33が第1の移送力伝達機構部35に付勢されてプ
レート1上を一度図1の右方向から左側に移動し、プレ
ート1の上流側にて停止される。続いて第1の移送力伝
達機構部35が作動し第1の移送機構部33を介してプ
レート1を図1の右方向即ち凝集パターン判定箇所4に
向けて送り込む。
【0052】 この凝集パターン判定箇所4では、凝集パ
ターン判定手段10によってプレート1上の複数の凝集
パターンが読み込まれその良否が所定の基準パターンに
従って判定されるようになっている。この凝集パターン
の読み込み動作が完了すると、移送力付勢手段3の一部
を構成する第2の移送機構部34が第2の移送力伝達機
構部36に付勢されてプレート1上を一度図1の右方向
から左側に移動し、プレート1の上流側にて停止され
る。
【0053】 続いて第2の移送力伝達機構部36が作動
し、第2の移送機構部34を介してプレート1を図1の
右方向即ちガイド手段2上の右端部に移送する。プレー
ト1がガイド手段2上の右端部に移送されてくると、直
ちに他方のベルトコンベア機構12が、そのベルトコン
ベア部12Aを走行起動させて上昇動作に入る。そして
ガイド手段2上のプレート1を持ち上げながらベルトコ
ンベア部12A上に乗せ、続いてプレートストッカ7内
に移送し、再び下降してプレート1をプレートストッカ
7内の最下位に収納する。
【0054】 このプレートストッカ7内に対するプレー
ト1の収納過程において、プレートストッカ7内の他の
プレート1は、ストッカ用リフト機構9によって一時的
に幾分上方に移動させられている。そして、他方のベル
トコンベア機構12によって送られてきたプレート1が
プレートストッカ7内の最下位に収納されると直ちに他
のプレート1は最下位のプレート1上に降ろされ、これ
によって一枚のプレート1の移送及び判定工程が完了す
る。以下、これに準じて第2,第3のプレート1の移送
及び判定工程が繰り返し行われる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
ると、積層プレート用リフト機構を前述した機能を備え
たプレート挟み機構部と当該プレート挟み機構部の全体
を所定のタイミングで上昇させ或いは下降させるプレー
ト用上下動機構部とにより構成すると共に、これとプレ
ート移送載置手段と前述したように連動させてプレート
ストッカの底部からプレートを持ち上げるようにして順
次取り出すという構成を採用したのでプレートに振動
を与えることなく当該プレートの重量を利用して当該プ
レートをプレートストッカから円滑に取り出すことがで
プレート挟み機構部とプレート用上下動機構部との
各動作(積層プレート用リフト機構のプレート挟持動作
とリフト動作)を例えば図10に示すように一部オーバ
ーラップして設定することができるのでプレートスト
ッカからのプレートの取り出し作業の時間を大幅に短縮
することができ、更に、積層プレート用リフト機構の動
作とプレート移送載置手段の動作とを一部オーバーラッ
プして設定することができるので、プレートストッカか
ら取り出したプレートをガイド手段の一端部(上流側)
に迅速に載置することができ、このため、プレートスト
ッカからのプレートの取り出し工程からガイド手段の一
端部(上流側)に載置するまでに要する時間を大幅に短
縮することができ、更に、連動させるために各構成
純化し且つ近接装備したことから必然的に装置全体の小
型化が可能となり、このように構成され機能するので、
プレートをプレートストッカ底部から取り出して凝集パ
ターン判定箇所に移送するまでの全体的な移送時間を大
幅に短縮することができ、このため、これを凝集パター
ン判定装置に装備すると、凝集パターンが付された大量
のプレートに対する凝集パターン判定作業の能率を大幅
に向上させることができるという従来にない優れた凝集
パターン判定用プレート移送装置を提供することができ
る。
【0056】 又、請求項2記載の発明によると、上記請
求項1記載の発明と同等の作用効果を有するほか、更
に、積層プレート用リフト機構のプレート挟み機構部を
上述したように構成したので、プレートストッカ内の最
下位のプレートを残して二段目以上のプレートを、挟み
動作設定 カムの所定の動作タイミングによって当該二組
のプレート挟み用アームに連結されたローラおよびロー
ラ支持アームの自重を利用して迅速に且つ確実に挟持し
又は係合することができ、そのための強制的な駆動手段
が全く不要となり、かかる点において構成の単純化及び
小型化を図ることができ、プレートの挟み動作に際して
は、とくに複雑な制御を要することなく常にプレート挟
み用アーム部分の自重により同一の押圧力をもって二段
目以上のプレートを挟持することが可能となり、更に、
直立維持用ストッパの作用によりプレート挟み用アーム
を常にプレート挟持可能な状態に設定することが可能と
なり、このためプレート挟み機構部の動作を迅速に行う
ことが可能となり、従って、プレート上下動機構部とプ
レート移送載置手段の動作の連携を円滑に且つ迅速に行
うことが可能となり、前述したごとくプレート挟み用ア
ーム部分の自重によりプレートの挟持を可能としたの
で、複雑な制御が不要となり、このため構成が単純化さ
れ装置の小型化を図り得るという従来にない優れた凝集
パターン判定用プレート移送装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1内における移送力付勢手段の一部(第1の
移送機構部)を示す斜視図である。
【図3】図2の動作を示す説明図である。
【図4】図1内における移送力付勢手段の一部(第2の
移送機構部)を示す斜視図である。
【図5】図1内におけるプレートストッカの例を示す
視図である。
【図6】図5のAーA線に沿って断面し且つ矢印P方向
からみた断面図である。
【図7】図1内におけるプレート送り出し側の一方のプ
レート移送載置手段の一例(ベルトコンベア機構)を示
す斜視図である。
【図8】図1及び図7に於ける一方の積層プレート用リ
フト機構を示す一部省略した斜視図である。
【図9】図8に於ける一方の積層プレート用リフト機構
のプレート挟み機構部の一例を示すを示す一部省略した
図で、図9(A)は斜視図、図9(B)が動作説明図で
ある。
【図10】図7乃至図9に開示したプレート送り出し側
の各カムのカムダイヤグラムの一例を示す説明図であ
る。
【図11】図1におけるプレート受け側に装備された各
カムのカムダイヤグラムの一例を示す説明図である。
【図12】 図8乃至図9に開示したプレート挟み機構部
の動作を示す図で、図12(A)は作動開始直前の状態
を示す動作説明図、図12(B)は挟み動作設定 カム
71°回転してプレートストッカ内のしたから二段目の
プレートを係合する位置に達した場合の状態を示す動作
説明図、図12(C)は挟み動作設定カムが81°を僅
かに越えて回転しプレート挟み機構部が二段目のプレー
トを挟持した状態を示す動作説明図である。
【図13】 図8乃至図9に開示したプレート挟み機構部
の動作を示す図で、図13(A) は挟み動作設定カムが
180°回転しプレート挟み機構部がプレートを挟持し
持ち上げた位置で一時的に停止した状態を示す動作説明
図、図13(B)は挟み動作設定カムが270°回転し
同時にプレート挟み機構部が下降してローラが挟み動作
設定カムに当接した状態を示す動作説明図、図13
(C)は挟み動作設定カムが360°回転してスタート
時の位置に戻った場合の状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 プレート 2 ガイド手段 3 移送力付勢手段 4 凝集パターン判定箇所 6,7 プレートストッカ6A 1 ,6A 2 切除部 11 プレート移送載置手段としての一方のベルトコン
ベア機構 11A ベルトコンベア部 18,19 積層プレート用リフト機構 18A プレート挟み機構部 18B プレート上下動機構部20 リフト用基台 20K 上下動付勢カム 21A,21B,22A,22B プレート挟み用アー
21a,21a,22a,22a 爪部 23 挟み動作設定カム 24A,25A ローラ 24B,25B ローラ支持アーム 26 直立維持用ストッパ 110 カム駆動軸114,124 コンベア上下駆動用カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 正人 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 須田 英雄 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 菊地 富士子 神奈川県横浜市緑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−109264(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 59/06 103 G01N 35/02 - 35/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝集パターン判定用の試料が付されたプ
    レートをガイド手段に沿って凝集パターン判定箇所に送
    り込む移送力付勢手段と、前記ガイド手段の一端部に
    設され前記プレートの複数個が積層状態に収納され
    レートストッカの底部から当該プレートを順次取り出す
    と共に前記ガイド手段の一方の側に載置するプレート移
    送載置手段とを備え、 このプレート移送載置手段に、当該プレート移送載置手
    段により搬出されるプレートを予め前記プレートストッ
    カ内で選定しその底部に留め置く積層プレート用リフト
    機構を併設し、 この積層プレート用リフト機構を、前記プレートストッ
    カ内の底部に留め置かれたプレートを残して二段目以上
    のプレートを保持する機能を備えたプレート挟み機構部
    と、このプレート挟み機構部の全体を所定のタイミング
    で上昇させ或いは下降させるプレート用上下動機構部と
    により構成したことを特徴とする凝集パターン判定用プ
    レート移送装置。
  2. 【請求項2】 前記プレート挟み機構部を、前記プレー
    トストッカの下部側面に設けられた切除部を介して当該
    プレートストッカ内の所定のプレートを挟持する二組の
    プレート挟み用アームと、この二組のプレート挟み用ア
    ームによる前記プレートストッカ内のプレートに対する
    挟持動作のタイミングを設定するプレート挟み動作設定
    用の挟み動作設定カムと、前記二組の各プレート挟み用
    アームの下部に設けられ各組毎に前記各プレート挟み用
    アーム側に向けて突設され且つ先端部に前記挟み動作設
    定カムに当接可能に装備されたローラを有するローラ支
    持アームと、前記二組の各プレート挟み用アームを往復
    回動自在に支持するリフト用基台と、このリフト用基台
    に装備され前記二組のプレート挟み用アームが前記プレ
    ートストッカ側に倒れ込むのを所定位置にて留めおく直
    立維持用ストッパとを含む構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の凝集パターン判定用プレート移送装置。
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