JP3023509B2 - 自動電子同調受信機 - Google Patents

自動電子同調受信機

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JP3023509B2
JP3023509B2 JP1183897A JP18389789A JP3023509B2 JP 3023509 B2 JP3023509 B2 JP 3023509B2 JP 1183897 A JP1183897 A JP 1183897A JP 18389789 A JP18389789 A JP 18389789A JP 3023509 B2 JP3023509 B2 JP 3023509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 感度切替えを伴なうサーチ機能付きの自動電子同調受
信機に関し、 低感度サーチで一時停止した不要放送周波数に、次の
高感度サーチでは一時停止しないようにすることを目的
とし、 所定周波数帯域内を繰り返しサーチし、1回目のサー
チでは低感度で受信した放送周波数に一時停止し、2回
目以降のサーチでは高感度で受信した放送周波数に一時
停止する自動電子同調受信機において、1回目のサーチ
で一時停止した放送周波数を記憶し、2回目のサーチで
はその放送周波数に一時停止することを禁止し、3回目
以降のサーチではこの一時停止制限をなすくように構成
する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、感度切替えを伴なうサーチ機能付きの自動
電子同調受信機に関する。
自動的に周波数掃引をして放送周波数を検出するサー
チ動作を、所定のバンド内で感度切替えを伴ないながら
繰り返し行うと、電界強度の高い放送周波数から順番に
受信することができる。
〔従来の技術〕
第4図は従来の電子同調受信機(ETR)において実施
されている感度切替えを伴なうサーチ動作の説明図であ
る。対象とするバンドは例えば下限76MHz、上限90MHzの
FM帯で、この中に4つの放送周波数(局)f1〜f4がある
ものとする。使用する感度には近距離用のLOと遠距離用
のDXとがある。つまり、LOは低感度、DXは高感度であ
る。
1回のサーチは初期周波数f0から始まり、周波数を増
加する側へ掃引する。そして、上限周波数90MHzに達す
ると下限周波数76MHzに戻してから掃引する。感度切替
えは初期周波数f0において行う。本例では1回目のサー
チはLO感度で行い、2回目以降のサーチ……はDX
感度で行う。f1,f4がLO感度で受信できる強電界の局で
あるとすると、1回目のサーチではこれらの局f1,f4
が検出できる。
サーチは受信した局に一定時間(例えば15秒)停止
し、その間に何もしなければそこに完全停止するが、再
度サーチ釦を押すと掃引を再開するモードである。第4
図の例では1回目のサーチでf1,f4に一時停止した様
子を示している。2回目のサーチはDX感度で行ってい
るため、1回目のサーチで検出できなかった弱電界の
放送局(DX感度局と呼ぶ)f2,f3を検出できる。このと
き1回目のサーチで検出した強電界の放送局(LO感度
局と呼ぶ)f1,f4も検出する。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、2回目のサーチで検出したLO感度局f1,f
4は、1回目のサーチで検出したもののその受信を希
望しなかった局であるから、2回目のサーチでここに
一時停止することはサーチ釦の操作回数を増加するだけ
でなく、真に希望する局の検出までに時間がかかかる欠
点がある。
本発明はこの点を改善しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の対象とする自動電子同調受信機のブ
ロック図で、1は受信アンテナ、2はフロントエンド
(F/E)、3は高周波段、4はオーディオ周波段、5は
スピーカ、6はマイクロプロセッサ(CPU)、7はサー
チ釦等を含むスイッチ操作部、8はF/E2にチューニング
バイアスTBを与えるローパスフィルタ(LPF)である。
〔作用〕
CPU6はF/E2のローカル周波数fLOを読取り、それが希
望周波数となるようにバイアスTBを変化させる。実際の
fLO,TBはPLL(位相同期ループ)の流れの一部であり、C
PU6はPLL内分周器のN値を設定する。サーチではこのN
値を順次変更することによりバイアスTBが連続的に変化
し、F/E2の同調周波数が順次変化する。どの周波数で放
送が検出されたかは高周波段3で得られる電界強度信号
でチェックする。
第2図は本発明の動作説明図である。本発明では、1
回目のLO感度によるサーチで検出したが受信希望しな
かったLO感度局f1,f4のN値をCPU6のメモリに記憶し、
2回目のDX感度によるサーチではここを通過させる。
このようにするとDX感度局f2,f3が迅速に検出できる。
3回目のサーチはDX感度で行い、ここでは全ての局f1
〜f4に停止する。これはサーチで検出したf2,f3も希
望しなかったため、サーチで見送ったf1,f4を希望す
る可能性が新たに生ずるからである。従って、サーチ
を開始するときはメモリ内のf1,f4のN値をクリアして
おく。
〔実施例〕
第3図は本発明の実施例を示すフローチャートであ
る。ステップS1は周波数を停止して放送を受信する処理
であり、この放送受信中にステップS2でサーチ釦がONに
なるとステップS3でサーチモードになり、ステップS4で
LO感度のサーチがf0から開始される。このサーチ中に
ステップS5で放送局が検出されるとステップS6でサーチ
を停止すると共にその放送を受信し、同時にステップS7
で受信中の周波数(第2図の例ではf1やf4)をメモリに
ストアする。この後ステップS8で停止時間を監視し、15
秒経過したらステップS1へ戻ってサーチを終了するが、
ステップS9でサーチ釦ONと判定されたらステップS5へ戻
ってサーチを再開する。以上の動作を繰り返すと、第2
図の例では周波数f1,f4(実際にはそのN値)がメモリ
にストアされる。
やがてステップS10でサーチ開始周波数f0に達したと
判定されたら、ステップS11でDX感度に切替えてサーチ
を開始する。サーチではステップS12で放送局有と
判定されたらステップS13でメモリ内の周波数を比較
し、一致しなければステップS14でサーチ停止し、放送
受信を行うが、一致したときはステップS15でサーチを
継続し、その周波数には停止しない。これをステップS1
6でf0に達したと判定されるまで繰り返すと、途中第2
図の例ではf2,f3が受信される。尚、サーチについて
もステップS8,S9と同等の処理がステップS14の後に続く
が、図面上はこれを省略してある。
ステップS16でf0と判定されたらDX感度のサーチが
開始される。このサーチの冒頭ではステップS17でメ
モリ内のN値をクリアし、全ての周波数で停止できるよ
うにする。ステップS18,S19はサーチのステップS12,S
15と同じ処理である。停止制限のないサーチは以後繰
り返し行われ、ステップS20で他の釦操作が行われたと
きにステップS21で停止される。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば感度切替えを行なう
サーチ機能付きのETRにおいて、低感度サーチで一時停
止したものの不要と判断された放送周波数を、次の高感
度サーチでは通過するようにしたので、少ない釦操作と
短かい時間で希望局を受信できる利点がある。また、更
に次の高感度サーチではこの停止制限を解除して全ての
放送周波数で停止させるので、一度は見送った放送局の
受信も可能になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動電子同調受信機のブロック図、 第2図は本発明の動作説明図、 第3図は本発明の実施例のフローチャート、 第4図は従来のサーチ動作の説明図である。 図中、2はフロントエンド(F/E)、3は高周波段(R
F)、6はマイクロプロセッサ(CPU)、7はスイッチ操
作部である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周波数帯域内を繰り返しサーチし、1
    回目のサーチでは低感度で受信した放送周波数に一時停
    止し、2回目以降のサーチでは高感度で受信した放送周
    波数に一時停止する自動電子同調受信機において、 1回目のサーチで一時停止した放送周波数を記憶し、2
    回目のサーチではその放送周波数に一時停止することを
    禁止し、3回目以降のサーチではこの一時停止制限をな
    くすように制御することを特徴とする自動電子同調受信
    機。
JP1183897A 1989-07-17 1989-07-17 自動電子同調受信機 Expired - Fee Related JP3023509B2 (ja)

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