JP3023385U - ユニバーサルジョイント - Google Patents

ユニバーサルジョイント

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JP3023385U
JP3023385U JP1995010388U JP1038895U JP3023385U JP 3023385 U JP3023385 U JP 3023385U JP 1995010388 U JP1995010388 U JP 1995010388U JP 1038895 U JP1038895 U JP 1038895U JP 3023385 U JP3023385 U JP 3023385U
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JP
Japan
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spline
lubricating oil
universal joint
wear
spline shaft
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Application number
JP1995010388U
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English (en)
Inventor
誠一 丸山
怜二 斉藤
亮一 根本
Original Assignee
株式会社中村自工
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達系に設置され、伸縮するスプライン
部を有するユニバーサルジョイントにおいて、スプライ
ン部にコーティングした耐摩耗性のプラスチック樹脂に
損傷を与えることなく、スプライン部の摩擦係数を下
げ、摩耗量を低減して、潤滑油の給油間隔を長くする。 【解決手段】 スプライン部1のスプラインシャフト5
には、その長さ方向の中央部付近に、スプライン歯を横
切る周方向の潤滑油溜り溝15が形成され、かつ、歯面全
体には耐摩耗性のプラスチック樹脂が被覆されている。
潤滑油は、グリースニップル6から注入され、孔7,8
および9を通して潤滑油溜り溝15に輸送される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、動力伝達系に設置され、伸縮自在のスプライン部を有するユニバー サルジョイントに係り、特に、スプライン部の摩擦係数を小さくしかつ摩耗量を 低減するための耐摩耗性のプラスチック樹脂をコーティングしたユニバーサルジ ョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スプライン部に耐摩耗性のプラスチック樹脂をコーティングしたものが 知られている。この場合、スプラインスリーブの内側歯面にコーティングする方 式と、スプラインシャフトの歯面全体にコーティングする方式とがあり、一般的 には後者の方式が多い。そして、スプラインシャフトにコーティングする方式で は、スプライン部に供給する潤滑油を溜める潤滑油溜り溝を、スプラインスリー ブの方に設けていた。
【0003】 図3は、従来のこの種のユニバーサルジョイントを示したもので、1はスプラ イン部、2および3はスプライン部1の両側に配設されたユニバーサルジョイン ト部で、一方のユニバーサルジョイント部2は、例えば駆動源に接続され、他方 のユニバーサルジョイント部3は負荷に接続される。
【0004】 スプライン部1は、ユニバーサルジョイント部2から延設されたスプラインス リーブ4の中に、ユニバーサルジョイント部3から延設されたスプラインシャフ ト5が挿入され、それぞれ軸方向に長く形設された歯に沿って互いに摺動自在と なっている。
【0005】 このように、スプライン部1はスプラインシャフト5とスプラインスリーブ4 とが互いに摺動するので、摩擦係数を小さくし、かつ摩耗量を少なくすることが 必要であり、そのために、スプラインシャフト5の歯面には耐摩耗性のプラスチ ック樹脂がコーティングされている。また、スプラインシャフト5の肩部5aに 設けたグリースニップル6から潤滑油を注入し、孔7、スプラインシャフト5の 中心軸部を通る孔8、孔8から歯部に抜ける孔9を通して、スプラインスリーブ 4の内周に設けた潤滑油溜り溝10に供給し、摺動する歯面に十分な潤滑油を与え るようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の構成では、スプラインスリーブ4の内周に設けた 潤滑油溜り溝10が、図4に示したように、歯部の一部を削り取って環状に形成さ れるので、その歯部の切削部に鋭利な角部11が形成される。スプライン部へのプ ラスチック樹脂のコーティングは、一般に小型のものに適用されるので、鋭利な 角部の面取りも、スペースの関係で実質的に不可能である。従って、スプライン 部の摺動時に鋭利な角部11が、スプラインシャフト5にコーティングしたプラス チック樹脂に損傷を与え、剥離させるという問題があった。
【0007】 本考案は、上記従来の問題点を解決するもので、スプライン部に形成した耐摩 耗性のプラスチック樹脂に損傷を与えることなく、摩擦係数を小さくし、かつ摩 耗量を低減して、潤滑油の給油間隔を長くするようにしたユニバーサルジョイン トを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案のユニバーサルジョイントは、動力伝達系 に設置され、伸縮するスプライン部を有するユニバーサルジョイントにおいて、 スプライン部のスプラインシャフトは、その長さ方向の中央部付近に、スプライ ン歯を横切る周方向の潤滑油溜り溝を有すると共に、歯面全体が耐摩耗性のプラ スチック樹脂で被覆されていることを特徴とするものである。
【0009】 また、そのスプラインシャフトは、その肩部に設けたニップルよりスプライン シャフトの中心軸部を通って潤滑油溜り溝へ連通する潤滑油輸送孔を備えた構成 とする。
【0010】
【作用】
上記構成によれば、潤滑油溜り溝を有するスプラインシャフト側の歯面全体が 耐摩耗性のプラスチック樹脂で被覆されているので、仮に歯部の切削部に鋭利な 角部が形成されていたとしても、プラスチック樹脂被膜に損傷を与えることはな く、従って、プラスチック樹脂被膜の効果を長期にわたって発揮することができ る。しかも、スプラインシャフト側に設けた潤滑油溜り溝における歯部の切削角 部は、容易に面取りが可能であるから、スプラインスリーブとのスムーズな摺動 を確保することができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して実施例を詳細に説明する。図1は本考案の一実施例を示 したもので、図3と同一名称のものには同一符号を付している。即ち、1はスプ ライン部、2および3はユニバーサルジョイント部、4はスプラインスリーブ、 5はスプラインシャフト、6はグリースニップル、7,8,9は潤滑油輸送用の 孔である。
【0012】 本考案では、スプライン部1を構成するスプラインシャフト5が、その長さ方 向の中央部付近に、図2に示したように、スプライン歯を横切る周方向の潤滑油 溜り溝15を有すると共に、歯面全体に耐摩耗性のプラスチック樹脂が被覆されて いる点に特徴がある。耐摩耗性のプラスチック樹脂としては、ポリアミド樹脂、 フッ素樹脂等が使用できる。
【0013】 また、潤滑油は、スプラインシャフト5の肩部5aに設けられたグリースニッ プル6から注入され、孔7、スプラインシャフト5の中心軸部を通る孔8および 孔9を通して潤滑油溜り溝15に輸送される。
【0014】 上記構成において、一方のユニバーサルジョイント部2に、例えば駆動源が接 続され、他方のユニバーサルジョイント部3に負荷が接続され、駆動源の回転を 負荷に伝達する場合、駆動源と負荷の軸心が一致していなくても、回転に伴って ユニバーサルジョイント部2,3が自在に回動し、かつスプライン部1が自由に 伸縮するので、駆動源の回転を無理なく負荷に伝達することができる。
【0015】 このように構成された本実施例では、スプラインシャフト5側に潤滑油溜り溝 15を設けると共に、歯面全体を耐摩耗性のプラスチック樹脂で被覆しているので 、従来のように、鋭利な角部でプラスチック樹脂被膜に損傷を与えることはなく 、従って、プラスチック樹脂被膜が長期にわたってその効果を発揮し、スプライ ン部1の摩擦係数を下げ、摩耗量を低減して、潤滑油の給油間隔を長くすること ができる。
【0016】 また、ユニバーサルジョイントの配置において、スプラインシャフト5につな がるユニバーサルジョイント部3を高所側に配置することにより、潤滑油輸送孔 内の潤滑油がスプラインスリーブ4側に自然に押し出され、歯面全体を潤すこと になって効果的な潤滑が行われる。
【0017】 なお、スプラインシャフト5側に設けた潤滑油溜り溝15における歯部の切削角 部は、容易に面取りが可能であるから、スプラインスリーブとの間でスムーズな 摺動を長期にわたって確保することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、スプラインシャフトにコーティングし た耐摩耗性のプラスチック樹脂を保護することができ、プラスチック樹脂被覆の 効果を長期にわたって発揮することができ、摺動部の摩擦係数を下げ、摩耗量を 低減して、潤滑油の給油間隔を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のユニバーサルジョイントの
構成図である。
【図2】同実施例の要部の斜視図である。
【図3】従来例のユニバーサルジョイントの構成図であ
る。
【図4】同従来例の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 … スプライン部、 2,3 … ユニバーサルジョイ
ント部、 4 … スプラインスリーブ、 5 … スプラ
インシャフト、 6 … グリースニップル、 7,8,
9 … 潤滑油輸送用の孔、 15 … 潤滑油溜り溝。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達系に設置され、伸縮するスプラ
    イン部を有するユニバーサルジョイントにおいて、前記
    スプライン部のスプラインシャフトは、その長さ方向の
    中央部付近に、スプライン歯を横切る周方向の潤滑油溜
    り溝を有すると共に、歯面全体が耐摩耗性のプラスチッ
    ク樹脂で被覆されていることを特徴とするユニバーサル
    ジョイント。
  2. 【請求項2】 スプラインシャフトは、その肩部に設け
    たニップルよりスプラインシャフトの中心軸部を通って
    前記潤滑油溜り溝へ連通する潤滑油輸送孔を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のユニバーサルジョイン
    ト。
JP1995010388U 1995-10-02 1995-10-02 ユニバーサルジョイント Expired - Lifetime JP3023385U (ja)

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