JP3023032B2 - 注型コイルの製造方法 - Google Patents
注型コイルの製造方法Info
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- JP3023032B2 JP3023032B2 JP4093612A JP9361292A JP3023032B2 JP 3023032 B2 JP3023032 B2 JP 3023032B2 JP 4093612 A JP4093612 A JP 4093612A JP 9361292 A JP9361292 A JP 9361292A JP 3023032 B2 JP3023032 B2 JP 3023032B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- case
- resin
- coil bobbin
- injection port
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- Insulating Of Coils (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は耐絶縁性を向上させる
ためにコイルを樹脂によってモールドするタイプの注型
コイルの製造方法に関する。
ためにコイルを樹脂によってモールドするタイプの注型
コイルの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の注型コイルとしては、図
６に示すように、有底円筒状のケース２０内に、そのケ
ース２０の軸方向上端に形成された開口部からなる樹脂
注入口２１から、コイルボビン２２に巻装されたコイル
２３にてなるコイル本体２４を挿入し、ケース２０内に
樹脂を注入していた。
６に示すように、有底円筒状のケース２０内に、そのケ
ース２０の軸方向上端に形成された開口部からなる樹脂
注入口２１から、コイルボビン２２に巻装されたコイル
２３にてなるコイル本体２４を挿入し、ケース２０内に
樹脂を注入していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のケー
ス２０は樹脂注入口２１以外の部分を密閉した構造であ
るため、ケース２０とコイル本体２４とを組合わせた
後、コイルボビン２２のセクション部２５に対し、樹脂
注型口２１から矢印で示すように、樹脂を直角方向に注
入しており、このような方法ではセクション部２５が樹
脂の注入を妨げ、かつセクション部２５が発生したボイ
ドの排出の妨げとなり、ボイドが排出されにくく、セク
ション上部に残留ボイドが発生する可能性が高く、残留
ボイドがあると耐絶縁性が劣り、信頼性に欠ける、とい
う課題があった。
ス２０は樹脂注入口２１以外の部分を密閉した構造であ
るため、ケース２０とコイル本体２４とを組合わせた
後、コイルボビン２２のセクション部２５に対し、樹脂
注型口２１から矢印で示すように、樹脂を直角方向に注
入しており、このような方法ではセクション部２５が樹
脂の注入を妨げ、かつセクション部２５が発生したボイ
ドの排出の妨げとなり、ボイドが排出されにくく、セク
ション上部に残留ボイドが発生する可能性が高く、残留
ボイドがあると耐絶縁性が劣り、信頼性に欠ける、とい
う課題があった。
【０００４】本発明はこのようなことに鑑み提案された
もので、その目的とするところは、ケース内にコイル本
体を収納後、樹脂を注入して一体化するポッティング法
を用いたものにおいて、樹脂を注入し易く、かつ残留ボ
イドの削減を図った注型コイルの製造方法を提供するこ
とにある。
もので、その目的とするところは、ケース内にコイル本
体を収納後、樹脂を注入して一体化するポッティング法
を用いたものにおいて、樹脂を注入し易く、かつ残留ボ
イドの削減を図った注型コイルの製造方法を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上方に樹脂注入
口１が形成され、かつ一方の側面が開口し、内部に側面
の開口方向にコイルボビン取付部２ｄが設けられたケー
ス本体２Ａ内に、コイル６を有し、かつ前記樹脂注入口
１に向って張り出す複数のセクション部４を有するコイ
ルボビン５を前記側面から挿入し、コイルボビン５の胴
部５ａを前記コイルボビン取付部２ｄに嵌合させて取付
け、かつ前記側面開口部分にケース分割部２Ｂを取付け
て塞ぎ、その後、前記樹脂注入口１から樹脂を注入する
ことにより、上記目的を達成している。
口１が形成され、かつ一方の側面が開口し、内部に側面
の開口方向にコイルボビン取付部２ｄが設けられたケー
ス本体２Ａ内に、コイル６を有し、かつ前記樹脂注入口
１に向って張り出す複数のセクション部４を有するコイ
ルボビン５を前記側面から挿入し、コイルボビン５の胴
部５ａを前記コイルボビン取付部２ｄに嵌合させて取付
け、かつ前記側面開口部分にケース分割部２Ｂを取付け
て塞ぎ、その後、前記樹脂注入口１から樹脂を注入する
ことにより、上記目的を達成している。
【０００６】
【作用】本発明ではケースを分割構造としてコイル本体
をケース側面開口部からケース内に入れケース分割部を
超音波溶接等によって取付け、ケース上方の開口面積の
大きい樹脂注入口からセクション部に対し平行に樹脂を
注入できるようにしたため、速みやかに樹脂を注入でき
るようにしている。また、樹脂注入口１に対しセクショ
ン部４は平行となっており、樹脂注入の際に生じたボイ
ドは排出され易いため、残留ボイドを削減することがで
きる。
をケース側面開口部からケース内に入れケース分割部を
超音波溶接等によって取付け、ケース上方の開口面積の
大きい樹脂注入口からセクション部に対し平行に樹脂を
注入できるようにしたため、速みやかに樹脂を注入でき
るようにしている。また、樹脂注入口１に対しセクショ
ン部４は平行となっており、樹脂注入の際に生じたボイ
ドは排出され易いため、残留ボイドを削減することがで
きる。
【０００７】
【実施例】図１ないし図５は本発明の第１実施例を示
す。このうち図１は本発明の側断面図であり、本発明で
は、上方が広く開口した樹脂注入口１を有する有底であ
ってほぼ箱型のケース２内に、横方向に複数のコイル本
体３が並設され、このコイル本体３は上方の樹脂注入口
１に向って張り出す複数のセクション部４を有するコイ
ルボビン５にコイル６が巻回されて構成され、これらの
コイル本体３が収納されたケース２内に、上方の樹脂注
入口１から、例えばエポキシ樹脂を、矢印で示すように
注入するようにしている。この場合、樹脂はセクション
部４が樹脂注入口１に向って立設されているため、その
張り出し方向に対しほぼ平行に注入される。
す。このうち図１は本発明の側断面図であり、本発明で
は、上方が広く開口した樹脂注入口１を有する有底であ
ってほぼ箱型のケース２内に、横方向に複数のコイル本
体３が並設され、このコイル本体３は上方の樹脂注入口
１に向って張り出す複数のセクション部４を有するコイ
ルボビン５にコイル６が巻回されて構成され、これらの
コイル本体３が収納されたケース２内に、上方の樹脂注
入口１から、例えばエポキシ樹脂を、矢印で示すように
注入するようにしている。この場合、樹脂はセクション
部４が樹脂注入口１に向って立設されているため、その
張り出し方向に対しほぼ平行に注入される。
【０００８】図２はケース２内にコイル本体３が収納さ
れた状態を平面から見たもので、樹脂注入口１は広く、
かつ立設されたセクション部４は樹脂注入方向とほぼ平
行となっており、樹脂の注入がセクション部４によって
妨げられることがないため、樹脂を容易に注入できる。
れた状態を平面から見たもので、樹脂注入口１は広く、
かつ立設されたセクション部４は樹脂注入方向とほぼ平
行となっており、樹脂の注入がセクション部４によって
妨げられることがないため、樹脂を容易に注入できる。
【０００９】図３は本発明の注型コイルの分解斜視図で
あり、ケース２は上面が樹脂注入口１として開口してい
るとともに、一方の側面も開口したケース本体２Ａと、
このケース本体２Ａの開口側面に蓋のようにして取付け
られるほぼ板状のケース分割部２Ｂとからなっている。
あり、ケース２は上面が樹脂注入口１として開口してい
るとともに、一方の側面も開口したケース本体２Ａと、
このケース本体２Ａの開口側面に蓋のようにして取付け
られるほぼ板状のケース分割部２Ｂとからなっている。
【００１０】ケース本体２Ａは底板２ａ、その両端にそ
れぞれ立設された端板２ｂ、一方の側面側に立設された
側板２ｃを有し、かつこの側板２ｃにはほぼロ字形をな
す筒状のコイルボビン取付部２ｄが所定の数だけ横方
向、つまり側面開口方向に設けられている。このコイル
ボビン取付部２ｄの内部は鉄心挿入窓９となっている。
また、各端板２ｂと底板２ａの側方開口側の側縁および
コイルボビン取付部２ｄの側縁には、ケース分割部２Ｂ
の内面の対応した位置に突設されたリブ状の嵌合突部２
ｅを嵌合させるための溝２ｆが形成されている。なお、
ケース分割部２Ｂにもケース本体２Ａ側のコイルボビン
取付部２ｄの鉄心挿入窓９と対応し、鉄心挿入窓９が形
成されている。
れぞれ立設された端板２ｂ、一方の側面側に立設された
側板２ｃを有し、かつこの側板２ｃにはほぼロ字形をな
す筒状のコイルボビン取付部２ｄが所定の数だけ横方
向、つまり側面開口方向に設けられている。このコイル
ボビン取付部２ｄの内部は鉄心挿入窓９となっている。
また、各端板２ｂと底板２ａの側方開口側の側縁および
コイルボビン取付部２ｄの側縁には、ケース分割部２Ｂ
の内面の対応した位置に突設されたリブ状の嵌合突部２
ｅを嵌合させるための溝２ｆが形成されている。なお、
ケース分割部２Ｂにもケース本体２Ａ側のコイルボビン
取付部２ｄの鉄心挿入窓９と対応し、鉄心挿入窓９が形
成されている。
【００１１】コイル本体３を構成するコイルボビン５は
コイルボビン取付部２ｄの外周に嵌合して取付けられる
胴部５ａと、その外周に張設された複数のセクション部
４とを有し、外側のセクション部４にはコイル６の引出
線（図示せず）を処理するピン端子７が突設されている
とともに、上方に向って延びる端子部８が突設されてい
る。
コイルボビン取付部２ｄの外周に嵌合して取付けられる
胴部５ａと、その外周に張設された複数のセクション部
４とを有し、外側のセクション部４にはコイル６の引出
線（図示せず）を処理するピン端子７が突設されている
とともに、上方に向って延びる端子部８が突設されてい
る。
【００１２】また、各コイル本体３のコイルボビン５に
は、詳しくは図４に示すように、外側のセクション部４
の一方の側部にアーム状の連結部９が突設されている。
この連結部９の先端内側には突部９ａが設けられ、この
先端内側と当接する他方のコイルボビン５のセクション
部４には凹部９ｂが設けられ、突部９ａを凹部９ｂに嵌
合させることにより連結部９を介し複数のコイルボビン
５を結合することができるように構成されている。
は、詳しくは図４に示すように、外側のセクション部４
の一方の側部にアーム状の連結部９が突設されている。
この連結部９の先端内側には突部９ａが設けられ、この
先端内側と当接する他方のコイルボビン５のセクション
部４には凹部９ｂが設けられ、突部９ａを凹部９ｂに嵌
合させることにより連結部９を介し複数のコイルボビン
５を結合することができるように構成されている。
【００１３】図４は一方の側から見た側面図であるが、
反対側の側面には丁度逆の状態で突部９ａを有する連結
部９等が設けられている。
反対側の側面には丁度逆の状態で突部９ａを有する連結
部９等が設けられている。
【００１４】組立てにあたっては、ケース本体２Ａの各
コイルボビン取付部２ｅに、コイル６を有し、かつ互い
に連結されたコイル本体３を取付け、かつケース分割部
２Ｂの突部２ｅを溝２ｆに嵌合させ、超音波溶接、接着
材等により一体化し、図１に示したように樹脂をケース
２内に注入、硬化させれば良い。
コイルボビン取付部２ｅに、コイル６を有し、かつ互い
に連結されたコイル本体３を取付け、かつケース分割部
２Ｂの突部２ｅを溝２ｆに嵌合させ、超音波溶接、接着
材等により一体化し、図１に示したように樹脂をケース
２内に注入、硬化させれば良い。
【００１５】図５はこのようにして組立られた注型コイ
ルの側面図であり、鉄心挿入窓９に鉄心（図示せず）を
挿入するなどして組込めばトランスを完成させることが
できる。
ルの側面図であり、鉄心挿入窓９に鉄心（図示せず）を
挿入するなどして組込めばトランスを完成させることが
できる。
【００１６】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、樹脂の注
入にあたってセクション部４が樹脂の注入方向とほぼ平
行となっているため、樹脂が注入し易く、残留ボイドを
削減でき、信頼性が向上する。
入にあたってセクション部４が樹脂の注入方向とほぼ平
行となっているため、樹脂が注入し易く、残留ボイドを
削減でき、信頼性が向上する。
【図１】本発明の第１実施例の側断面図。
【図２】同上の平面図。
【図３】本発明の分解斜視図。
【図４】本発明に用いられるコイルボビンの結合を示す
側面図。
側面図。
【図５】本発明の組立状態の側面図。
【図６】従来例の概略側断面図を示す。
１ 樹脂注入口 ２ ケース ２Ａ ケース本体 ２Ｂ ケース分割部 ２ａ 底板 ２ｂ 端板 ２ｃ 側板 ２ｄ コイルボビン取付部 ２ｅ 突部 ２ｆ 溝 ３ コイル本体 ４ セクション部 ５ コイルボビン ５ａ 胴部 ６ コイル ７ ピン端子 ８ 端子部 ９ 鉄心挿入窓
Claims (1)
- 【請求項１】 上方に樹脂注入口（１）が形成され、か
つ一方の側面が開口し、内部に側面の開口方向にコイル
ボビン取付部（２ｄ）が設けられたケース本体（２Ａ）
内に、コイル（６）を有し、かつ前記樹脂注入口（１）
に向って張り出す複数のセクション部（４）を有するコ
イルボビン（５）を前記側面から挿入し、コイルボビン
（５）の胴部（５ａ）を前記コイルボビン取付部（２
ｄ）に嵌合させて取付け、かつ前記側面開口部分にケー
ス分割部（２Ｂ）を取付けて塞ぎ、その後、前記樹脂注
入口（１）から樹脂を注入することを特徴とした注型コ
イルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4093612A JP3023032B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 注型コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4093612A JP3023032B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 注型コイルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05267089A JPH05267089A (ja) | 1993-10-15 |
| JP3023032B2 true JP3023032B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14087156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4093612A Expired - Fee Related JP3023032B2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 注型コイルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3023032B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016028784A (ja) * | 2015-12-02 | 2016-03-03 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 照明装置付きミラー |
| JP2016047327A (ja) * | 2015-12-02 | 2016-04-07 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 照明装置付きミラー |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7473394B2 (ja) * | 2020-05-22 | 2024-04-23 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP4093612A patent/JP3023032B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016028784A (ja) * | 2015-12-02 | 2016-03-03 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 照明装置付きミラー |
| JP2016047327A (ja) * | 2015-12-02 | 2016-04-07 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 照明装置付きミラー |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05267089A (ja) | 1993-10-15 |
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Legal Events
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| R250 | Receipt of annual fees |
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