JP2000224798A - 電磁アクチュエータ - Google Patents
電磁アクチュエータInfo
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- JP2000224798A JP2000224798A JP11026453A JP2645399A JP2000224798A JP 2000224798 A JP2000224798 A JP 2000224798A JP 11026453 A JP11026453 A JP 11026453A JP 2645399 A JP2645399 A JP 2645399A JP 2000224798 A JP2000224798 A JP 2000224798A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部から水分が浸入して端子と外ヨークの外
周壁との間に短絡経路を形成する怖れのない防水構造の
電磁アクチュエータを提供する。 【解決手段】 電磁コイル１０と、該電磁コイルを取り
囲むヨーク２０，３０と、前記電磁コイルの出力端子を
支持する端子支持部材４０とを有し、前記電磁コイル１
０と前記ヨーク２０，３０と前記端子支持部材４０をモ
ールド樹脂５０を用いて一体にモールドした電磁アクチ
ュエータ１において、前記端子支持部材４０と前記ヨー
ク２０の間にモールド樹脂の層を設けた。
周壁との間に短絡経路を形成する怖れのない防水構造の
電磁アクチュエータを提供する。 【解決手段】 電磁コイル１０と、該電磁コイルを取り
囲むヨーク２０，３０と、前記電磁コイルの出力端子を
支持する端子支持部材４０とを有し、前記電磁コイル１
０と前記ヨーク２０，３０と前記端子支持部材４０をモ
ールド樹脂５０を用いて一体にモールドした電磁アクチ
ュエータ１において、前記端子支持部材４０と前記ヨー
ク２０の間にモールド樹脂の層を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍・冷房装置等
に用いられる電動流量制御弁や電磁弁などを駆動する電
磁アクチュエータに関し、特に雨水等の外部の水分が端
子部及び電磁コイル部まで到達することを防止して、内
部短絡の発生をなくした防水構造とした電磁アクチュエ
ータに関する。
に用いられる電動流量制御弁や電磁弁などを駆動する電
磁アクチュエータに関し、特に雨水等の外部の水分が端
子部及び電磁コイル部まで到達することを防止して、内
部短絡の発生をなくした防水構造とした電磁アクチュエ
ータに関する。
【０００２】
【従来の技術】冷凍・冷房装置用などの電動流量制御弁
や電磁弁などに使用される電磁アクチェータは、ステッ
ピングモータのステータコイル部または電磁弁の作動コ
イル部を構成し、電磁コイルと、該電磁コイルに磁気的
に結合され電磁コイルを囲むヨークと、電磁コイルの端
子とリード線を接続する端子支持部材とを有しており、
電磁コイル及びヨーク並びに端子支持部材を、モールド
樹脂を用いて一体にモールドして形成されている。
や電磁弁などに使用される電磁アクチェータは、ステッ
ピングモータのステータコイル部または電磁弁の作動コ
イル部を構成し、電磁コイルと、該電磁コイルに磁気的
に結合され電磁コイルを囲むヨークと、電磁コイルの端
子とリード線を接続する端子支持部材とを有しており、
電磁コイル及びヨーク並びに端子支持部材を、モールド
樹脂を用いて一体にモールドして形成されている。
【０００３】かかる電磁アクチュェータを組込んだもの
として例えば電動流量制御弁は、弁室に連通する一次口
及び二次口を有しそれらは連通する弁口に弁座を設けた
弁本体と、この弁本体の弁座に接離するニードル弁を先
端に有する弁棒と、この弁棒を軸方向に移動させてニー
ドル弁の開閉作動を行うステッピングモータとを具備
し、このステッピングモータは、電磁アクチュエータの
電磁コイルからなるステータコイルと、弁棒に設けたロ
ータ部とからなっている。さらに、従来の電磁アクチェ
ータを用いた電磁弁においては、プランジャーを動作さ
せる電磁用コイルとして用いられる。
として例えば電動流量制御弁は、弁室に連通する一次口
及び二次口を有しそれらは連通する弁口に弁座を設けた
弁本体と、この弁本体の弁座に接離するニードル弁を先
端に有する弁棒と、この弁棒を軸方向に移動させてニー
ドル弁の開閉作動を行うステッピングモータとを具備
し、このステッピングモータは、電磁アクチュエータの
電磁コイルからなるステータコイルと、弁棒に設けたロ
ータ部とからなっている。さらに、従来の電磁アクチェ
ータを用いた電磁弁においては、プランジャーを動作さ
せる電磁用コイルとして用いられる。
【０００４】従来、雨水に曝される状態で使用されるこ
とがある電動流量制御弁や電磁弁などに用いられる電磁
アクチュエータでは、外部から浸入した水分が樹脂モー
ルドされている電磁コイルの端子とヨークにまで到達し
て両者の間に電流の漏洩を生じたり、電磁コイルの絶縁
性能の劣化等を生じさせるおそれがあった。
とがある電動流量制御弁や電磁弁などに用いられる電磁
アクチュエータでは、外部から浸入した水分が樹脂モー
ルドされている電磁コイルの端子とヨークにまで到達し
て両者の間に電流の漏洩を生じたり、電磁コイルの絶縁
性能の劣化等を生じさせるおそれがあった。
【０００５】従来の電磁アクチュエータの防水構造につ
いて、電磁アクチュエータの端子支持部材の縦断面形状
を模式的に示す図４（Ｂ）を用いて説明する。従来の電
磁アクチュエータ１は、外ヨーク２０−１と内ヨーク３
０−１で囲まれた電磁コイル１０−１と、外ヨーク２０
−２と内ヨーク３０−２で囲まれた電磁コイル１０−２
を重ねあわせ、端子支持部材４０を端子１４に挿入保持
した仮組立体を、モールド樹脂５０を用いて一体にモー
ルドしている。端子支持部材４０の材料は、例えばＰＢ
Ｔ（ポリブチレンテレフタレート）が使用される。モー
ルド樹脂５０の材料は、例えば不飽和ポリエステル樹脂
が用いられる。
いて、電磁アクチュエータの端子支持部材の縦断面形状
を模式的に示す図４（Ｂ）を用いて説明する。従来の電
磁アクチュエータ１は、外ヨーク２０−１と内ヨーク３
０−１で囲まれた電磁コイル１０−１と、外ヨーク２０
−２と内ヨーク３０−２で囲まれた電磁コイル１０−２
を重ねあわせ、端子支持部材４０を端子１４に挿入保持
した仮組立体を、モールド樹脂５０を用いて一体にモー
ルドしている。端子支持部材４０の材料は、例えばＰＢ
Ｔ（ポリブチレンテレフタレート）が使用される。モー
ルド樹脂５０の材料は、例えば不飽和ポリエステル樹脂
が用いられる。
【０００６】端子支持部材４０にはつば部４１が設けら
れており、このつば部４１を電磁コイルの外ヨーク２０
−２の外周壁２１−２と接触させて位置決めした後、電
磁コイル１０−１，１０−２と一体に樹脂モールドして
いた。したがって、外ヨーク２０−２の外周壁２１−２
とつば部４１の先端は、接触した状態でモールドされて
いる。
れており、このつば部４１を電磁コイルの外ヨーク２０
−２の外周壁２１−２と接触させて位置決めした後、電
磁コイル１０−１，１０−２と一体に樹脂モールドして
いた。したがって、外ヨーク２０−２の外周壁２１−２
とつば部４１の先端は、接触した状態でモールドされて
いる。
【０００７】モールド樹脂は、硬化時に収縮するととも
に、端子支持部材４０を形成する材料とは収縮率が異な
ることから、モールド樹脂５０と端子支持部材４０とが
接触する部分に微細な隙間を形成するおそれがあった。
モールド樹脂と端子支持部材との接触部分に形成された
隙間は、電磁コイル１０の端子１４と外部との間、及び
外ヨーク２０−２の外周壁２１−２と外部との間に微細
な通路を形成することとなる。
に、端子支持部材４０を形成する材料とは収縮率が異な
ることから、モールド樹脂５０と端子支持部材４０とが
接触する部分に微細な隙間を形成するおそれがあった。
モールド樹脂と端子支持部材との接触部分に形成された
隙間は、電磁コイル１０の端子１４と外部との間、及び
外ヨーク２０−２の外周壁２１−２と外部との間に微細
な通路を形成することとなる。
【０００８】このような電磁アクチュエータ１を露天で
使用すると、雨水などが毛細管現象によってこの通路に
侵入して、外部と端子１４との間に矢印Ａ、外ヨーク２
０−２の外周壁２１−２と外部との間に矢印Ｂのような
短絡路が形成され、外部の水を介して端子１４と外周壁
２１−２間が短絡される怖れがある。このことは、電磁
コイルの絶縁耐力を劣化させるので好ましくない。
使用すると、雨水などが毛細管現象によってこの通路に
侵入して、外部と端子１４との間に矢印Ａ、外ヨーク２
０−２の外周壁２１−２と外部との間に矢印Ｂのような
短絡路が形成され、外部の水を介して端子１４と外周壁
２１−２間が短絡される怖れがある。このことは、電磁
コイルの絶縁耐力を劣化させるので好ましくない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の電磁アクチュエータの問題を解決するものであ
り、外部から水分が浸入して端子と外ヨークの外周壁と
の間に短絡経路を形成するおそれのない防水構造の電磁
アクチュエータを提供することにある。
従来の電磁アクチュエータの問題を解決するものであ
り、外部から水分が浸入して端子と外ヨークの外周壁と
の間に短絡経路を形成するおそれのない防水構造の電磁
アクチュエータを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、電磁コイルと、該電磁コイルを取り囲む
ヨークと、前記電磁コイルの出力端子を支持する端子支
持部材とを有し、前記電磁コイルと前記ヨークと前記端
子支持部材をモールド樹脂を用いて一体にモールドした
電磁アクチュエータにおいて、前記端子支持部材と前記
ヨークを離して設けたことを特徴とする。
に、本発明は、電磁コイルと、該電磁コイルを取り囲む
ヨークと、前記電磁コイルの出力端子を支持する端子支
持部材とを有し、前記電磁コイルと前記ヨークと前記端
子支持部材をモールド樹脂を用いて一体にモールドした
電磁アクチュエータにおいて、前記端子支持部材と前記
ヨークを離して設けたことを特徴とする。
【００１１】さらに、本発明は、電磁コイルと、該電磁
コイルを取り囲むヨークと、前記電磁コイルの出力端子
を支持する端子支持部材とを有し、前記電磁コイルと前
記ヨークと前記端子支持部材をモールド樹脂を用いて一
体にモールドした電磁アクチュエータにおいて、前記端
子支持部材と前記ヨークの間にモールド樹脂の層を設け
両者を分離したことを特徴とする。
コイルを取り囲むヨークと、前記電磁コイルの出力端子
を支持する端子支持部材とを有し、前記電磁コイルと前
記ヨークと前記端子支持部材をモールド樹脂を用いて一
体にモールドした電磁アクチュエータにおいて、前記端
子支持部材と前記ヨークの間にモールド樹脂の層を設け
両者を分離したことを特徴とする。
【００１２】また、本発明は、上記電磁アクチュエータ
において、上記端子支持部材と前記ヨークとの間に介在
するモールド樹脂の層の厚みを、少なくとも０．４ｍｍ
としたことを特徴とする。
において、上記端子支持部材と前記ヨークとの間に介在
するモールド樹脂の層の厚みを、少なくとも０．４ｍｍ
としたことを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態にかか
る電磁アクチュエータの構成を図１〜図４を用いて説明
する。図１は、本発明にかかる電磁アクチュエータの構
造を説明する縦断面図である。図２は、本発明にかかる
電磁アクチュエータを構成する部品の分解斜視図であ
る。図３は、電磁アクチュエータ仮組立体を下方から見
た下面図である。図４は、電磁アクチュエータの防水構
造の縦断面図であり、図４（Ａ）は、本発明にかかる電
磁アクチュエータを、図４（Ｂ）は、従来の電磁アクチ
ュエータの例を示している。
る電磁アクチュエータの構成を図１〜図４を用いて説明
する。図１は、本発明にかかる電磁アクチュエータの構
造を説明する縦断面図である。図２は、本発明にかかる
電磁アクチュエータを構成する部品の分解斜視図であ
る。図３は、電磁アクチュエータ仮組立体を下方から見
た下面図である。図４は、電磁アクチュエータの防水構
造の縦断面図であり、図４（Ａ）は、本発明にかかる電
磁アクチュエータを、図４（Ｂ）は、従来の電磁アクチ
ュエータの例を示している。
【００１４】本実施の形態にかかる電磁アクチュエータ
１は、電磁コイル１０−１，１０−２と、外ヨーク２０
−１，２０−２と、内ヨーク３０−１，３０−２と、端
子支持部材４０とを組み合わせた電磁アクチュエータ仮
組立体をモールド樹脂５０で一体にモールドして構成さ
れる。
１は、電磁コイル１０−１，１０−２と、外ヨーク２０
−１，２０−２と、内ヨーク３０−１，３０−２と、端
子支持部材４０とを組み合わせた電磁アクチュエータ仮
組立体をモールド樹脂５０で一体にモールドして構成さ
れる。
【００１５】電磁コイル１０−１，１０−２は、同一の
構成を有しており組み合わされて例えばステッピングモ
ータのステータコイル部として働く。一つの電磁コイル
１０−１は、コイルボビン１２−１に巻回された巻線１
１−１と、コイルボビン１２−１の一端部に形成された
コイル接続部１３−１と、コイル接続部１３−１に固定
され巻線に接続された端子１４−１とを有して構成され
る。コイルボビン１２−１の上下面には、位置決用突起
１５−１が形成される。他の電磁コイル１０−２も同様
に構成される。
構成を有しており組み合わされて例えばステッピングモ
ータのステータコイル部として働く。一つの電磁コイル
１０−１は、コイルボビン１２−１に巻回された巻線１
１−１と、コイルボビン１２−１の一端部に形成された
コイル接続部１３−１と、コイル接続部１３−１に固定
され巻線に接続された端子１４−１とを有して構成され
る。コイルボビン１２−１の上下面には、位置決用突起
１５−１が形成される。他の電磁コイル１０−２も同様
に構成される。
【００１６】外ヨーク２０−１，２０−２は、強磁性体
から形成され同一の形状を有しており、それぞれ外周壁
と内周壁を有する環状の溝として形成される。一つの外
ヨーク２０−１は、外周壁２１−１と、内周壁に形成さ
れた複数の磁極歯２２−１と、モールド樹脂注入用開口
２３−１，２４−１と、前記位置決用突起１５−１に対
応する位置に設けた位置決用孔２５−１と、底部２６−
１とを有して形成される。他の外ヨーク２０−２も同様
に構成される。外ヨーク２０−１の磁極歯２２−１と、
外ヨーク２０−２の磁極歯２２−２は、電磁アクチュエ
ータ１を組み立てたときに、互いに１／４ピッチずれて
配置されるように形成されている。
から形成され同一の形状を有しており、それぞれ外周壁
と内周壁を有する環状の溝として形成される。一つの外
ヨーク２０−１は、外周壁２１−１と、内周壁に形成さ
れた複数の磁極歯２２−１と、モールド樹脂注入用開口
２３−１，２４−１と、前記位置決用突起１５−１に対
応する位置に設けた位置決用孔２５−１と、底部２６−
１とを有して形成される。他の外ヨーク２０−２も同様
に構成される。外ヨーク２０−１の磁極歯２２−１と、
外ヨーク２０−２の磁極歯２２−２は、電磁アクチュエ
ータ１を組み立てたときに、互いに１／４ピッチずれて
配置されるように形成されている。
【００１７】内ヨーク３０−１，３０−２は、強磁性体
から形成され同一の形状を有しており、それぞれ内周壁
を有する環状片として形成されている一つの内ヨーク３
０−１は、底板３１−１と、底板３１−１から立ち上が
る内壁に形成された複数の磁極歯３２−１と、前記位置
決用突起１５−１及び位置決用突起３４−１と対応する
位置に設けた位置決用孔３３−１と、底板３１−１の磁
極歯３２−１が立ち上がる側と反対の面に設けた位置決
用突起３４−１と、該位置決用突起３４−１と同じ面に
設けた間隙形成用突起（図示を省略。内ヨーク３０−２
では３５−２）とを有して形成される。他の内ヨーク３
０−２も同様に構成される。内ヨーク３０−１の磁極歯
３２−１と、内ヨーク３０−２の磁極歯３２−２は、電
磁アクチュエータ１を組み立てたときに、互いに１／４
ピッチずれて配置されるように形成されている。
から形成され同一の形状を有しており、それぞれ内周壁
を有する環状片として形成されている一つの内ヨーク３
０−１は、底板３１−１と、底板３１−１から立ち上が
る内壁に形成された複数の磁極歯３２−１と、前記位置
決用突起１５−１及び位置決用突起３４−１と対応する
位置に設けた位置決用孔３３−１と、底板３１−１の磁
極歯３２−１が立ち上がる側と反対の面に設けた位置決
用突起３４−１と、該位置決用突起３４−１と同じ面に
設けた間隙形成用突起（図示を省略。内ヨーク３０−２
では３５−２）とを有して形成される。他の内ヨーク３
０−２も同様に構成される。内ヨーク３０−１の磁極歯
３２−１と、内ヨーク３０−２の磁極歯３２−２は、電
磁アクチュエータ１を組み立てたときに、互いに１／４
ピッチずれて配置されるように形成されている。
【００１８】さらに、外ヨーク２０−１の磁極歯２２−
１と、内ヨーク３０−１の磁極歯３２−１とは、電磁ア
クチュエータ１を組み立てたときに、１／２ピッチずれ
て配置されるように形成されている。
１と、内ヨーク３０−１の磁極歯３２−１とは、電磁ア
クチュエータ１を組み立てたときに、１／２ピッチずれ
て配置されるように形成されている。
【００１９】端子支持部材４０は、絶縁性物質例えばＰ
ＢＴを用いて形成され、電磁コイル１０−１，１０−２
に接続された端子１４を貫通し支持しており、つば部４
１と、モールド樹脂流通用切欠４２と、端子貫通孔４３
と、コネクタ挿入用開口４４（図１，図４参照）を有し
ている。
ＢＴを用いて形成され、電磁コイル１０−１，１０−２
に接続された端子１４を貫通し支持しており、つば部４
１と、モールド樹脂流通用切欠４２と、端子貫通孔４３
と、コネクタ挿入用開口４４（図１，図４参照）を有し
ている。
【００２０】モールド部材５０は、絶縁性物質例えば不
飽和ポリエステル樹脂を用いて形成され、電磁コイル１
０−１，１０−２、外ヨーク２０−１，２０−２、内ヨ
ーク３０−１，３０−２及び端子支持部材４０を一体に
モールドする。
飽和ポリエステル樹脂を用いて形成され、電磁コイル１
０−１，１０−２、外ヨーク２０−１，２０−２、内ヨ
ーク３０−１，３０−２及び端子支持部材４０を一体に
モールドする。
【００２１】これらの部材を用いて、電磁アクチュエー
タ１を組み立てる方法を説明する。まず、電磁コイル１
０−１を位置合わせして外ヨーク２０−１内に挿入し、
外ヨーク２０−１の開放された側に内ヨーク３０−１を
位置合わせして設置し、電磁コイル仮組立体を形成す
る。他の電磁コイル１０−２も同様に組み立てて電磁コ
イル仮組立体とする。このようにして得た電磁コイル仮
組立体を二組用いて、互いに内ヨーク３０−１，３０−
２が対向するように向き合わせて一体化し、端子１４を
端子支持部材４０の端子貫通孔４３に挿入して、電磁ア
クチュエータ仮組立体とする。
タ１を組み立てる方法を説明する。まず、電磁コイル１
０−１を位置合わせして外ヨーク２０−１内に挿入し、
外ヨーク２０−１の開放された側に内ヨーク３０−１を
位置合わせして設置し、電磁コイル仮組立体を形成す
る。他の電磁コイル１０−２も同様に組み立てて電磁コ
イル仮組立体とする。このようにして得た電磁コイル仮
組立体を二組用いて、互いに内ヨーク３０−１，３０−
２が対向するように向き合わせて一体化し、端子１４を
端子支持部材４０の端子貫通孔４３に挿入して、電磁ア
クチュエータ仮組立体とする。
【００２２】この電磁アクチュエータ仮組立体を成型用
金型のキャビティに配置して、モールドする。このと
き、図３に示すように、電磁アクチュエータ仮組立体の
外ヨーク２０−２の外周壁２１−２と端子支持部材４０
のつば部４１が互いに接しないように間隙Ｇを設けて配
置し、成型することによってこの間隙Ｇにモールド樹脂
を充填してモールド樹脂の層を形成する。この時の間隙
Ｇは、少なくとも０．４ｍｍとすることが好ましく、こ
こに形成されるモールド樹脂層の厚みも、少なくとも
０．４ｍｍとなる。
金型のキャビティに配置して、モールドする。このと
き、図３に示すように、電磁アクチュエータ仮組立体の
外ヨーク２０−２の外周壁２１−２と端子支持部材４０
のつば部４１が互いに接しないように間隙Ｇを設けて配
置し、成型することによってこの間隙Ｇにモールド樹脂
を充填してモールド樹脂の層を形成する。この時の間隙
Ｇは、少なくとも０．４ｍｍとすることが好ましく、こ
こに形成されるモールド樹脂層の厚みも、少なくとも
０．４ｍｍとなる。
【００２３】この実施の形態にかかる電磁アクチュエー
タの防水構造について、図４（Ａ）を用いて説明する。
図４（Ａ）から明らかなように、本発明にかかる電磁ア
クチュエータ１は、端子支持部材４０のつば部４１の先
端部と、外ヨーク２０−２の周壁部２１−２の外周との
間にモールド樹脂５０の層が形成され、両者は分離され
ている。したがって、端子支持部材４０とモールド樹脂
５０との境界に形成された微細な間隙から侵入してきた
水は、外ヨーク２０に達することがないので、前述の絶
縁耐力の低下の問題を回避することができる。よって、
本発明によれば、電磁アクチュエータの耐水試験を省略
することができ、製品の検査工程を削減することができ
る。
タの防水構造について、図４（Ａ）を用いて説明する。
図４（Ａ）から明らかなように、本発明にかかる電磁ア
クチュエータ１は、端子支持部材４０のつば部４１の先
端部と、外ヨーク２０−２の周壁部２１−２の外周との
間にモールド樹脂５０の層が形成され、両者は分離され
ている。したがって、端子支持部材４０とモールド樹脂
５０との境界に形成された微細な間隙から侵入してきた
水は、外ヨーク２０に達することがないので、前述の絶
縁耐力の低下の問題を回避することができる。よって、
本発明によれば、電磁アクチュエータの耐水試験を省略
することができ、製品の検査工程を削減することができ
る。
【００２４】なお、電磁コイルと端子支持部材との間に
形成されるモールド樹脂の層の厚みは、少なくとも０．
４ｍｍあれば、モールド樹脂と端子支持部材との境界に
侵入してきた水が外ヨーク２０に達することがなくな
り、絶縁耐力を十分に高めることができる。また、端子
支持部材のつば部は、設けなくても良い。
形成されるモールド樹脂の層の厚みは、少なくとも０．
４ｍｍあれば、モールド樹脂と端子支持部材との境界に
侵入してきた水が外ヨーク２０に達することがなくな
り、絶縁耐力を十分に高めることができる。また、端子
支持部材のつば部は、設けなくても良い。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、外部からの水分の浸入
により電流の漏洩や電磁コイルの劣化等を生じることの
ない防水構造の電磁アクチュエータを得ることができ
る。
により電流の漏洩や電磁コイルの劣化等を生じることの
ない防水構造の電磁アクチュエータを得ることができ
る。
【図１】本発明にかかる電磁アクチュエータの構造を説
明する縦断面図。
明する縦断面図。
【図２】本発明にかかる電磁アクチュエータの分解斜視
図。
図。
【図３】本発明にかかる電磁アクチュエータ仮組立体の
下面図。
下面図。
【図４】本発明及び従来の電磁アクチュエータの防水構
造を説明する縦断面図。
造を説明する縦断面図。
１ 電磁アクチュエータ １０ 電磁コイル １１ 巻線 １２ コイルボビン １３ コイル接続部 １４ 端子 ２０ 外ヨーク ２１ 外周壁 ２２ 磁極歯 ２３ 開口 ２４ 開口 ２５ 位置決用孔 ２６ 底部 ３０ 内ヨーク ３１ 底部 ３２ 磁極歯 ３３ 位置決用孔 ３４ 位置決用突起 ３５ 間隙形成用突起 ４０ 端子支持部材 ４１ つば部 ４２ モールド樹脂流通用切欠 ４３ 端子貫通孔 ４４ コネクタ挿入用開口 ５０ モールド樹脂
Claims (3)
- 【請求項１】 電磁コイルと、該電磁コイルを取り囲む
ヨークと、前記電磁コイルの出力端子を支持する端子支
持部材とを有し、前記電磁コイルと前記ヨークと前記端
子支持部材をモールド樹脂を用いて一体にモールドした
電磁アクチュエータにおいて、 前記端子支持部材と前記ヨークの間を離したことを特徴
とする電磁アクチュエータ。 - 【請求項２】 電磁コイルと、該電磁コイルを取り囲む
ヨークと、前記電磁コイルの出力端子を支持する端子支
持部材とを有し、前記電磁コイルと前記ヨークと前記端
子支持部材をモールド樹脂を用いて一体にモールドした
電磁アクチュエータにおいて、 前記端子支持部材と前記ヨークの間にモールド樹脂の層
を設け両者を分離したことを特徴とする電磁アクチュエ
ータ。 - 【請求項３】 請求項２記載の電磁アクチュエータにお
いて、 上記端子支持部材と前記ヨークとの間に介在するモール
ド樹脂の層は、少なくとも０．４ｍｍの厚みがあること
を特徴とする電磁アクチュエータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11026453A JP2000224798A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 電磁アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11026453A JP2000224798A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 電磁アクチュエータ |
Publications (1)
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|---|---|
| JP2000224798A true JP2000224798A (ja) | 2000-08-11 |
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ID=12193937
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11026453A Pending JP2000224798A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 電磁アクチュエータ |
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| Country | Link |
|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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