JP2669021B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイルInfo
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- core
- internal combustion
- combustion engine
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P3/00—Other installations
- F02P3/02—Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
-
- H—ELECTRICITY
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/32—Insulating of coils, windings, or parts thereof
- H01F27/327—Encapsulating or impregnating
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- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/02—Casings
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、樹脂モールドタイプの内燃機関用点火コイ
ルに関し、詳しくは、外鉄心一体のケースを用いる樹脂
モールドタイプの内燃機関用点火コイルに関する。
ルに関し、詳しくは、外鉄心一体のケースを用いる樹脂
モールドタイプの内燃機関用点火コイルに関する。
［従来の技術］ 従来の内燃機関用点火コイルの部分断面正面図を第６
図に、そのＢ−Ｂ′線矢視の部分断面平面図を第７図に
示す。
図に、そのＢ−Ｂ′線矢視の部分断面平面図を第７図に
示す。
この内燃機関用点火コイルは、外鉄心と一体に成形さ
れたケースを用いる樹脂モールドタイプの内燃機関用点
火コイル（以下、外鉄心一体ケース型内燃機関用点火コ
イルと称する。）であり、一次コイル1aと、一次コイル
1aの外側に同心状に配設された二次コイル2aと、一次コ
イル1a及び二次コイル2aを挿通する内鉄心3aと、内鉄心
3aと組合されて閉磁路を構成する外鉄心4aと、外鉄心4a
と一体に成形されモールド空間部50aをもつ樹脂製のケ
ース5aと、一次コイル1a、二次コイル2a及び内鉄心3aを
収容する上記モールド空間部50aに注入成形されたモー
ルド樹脂部6aとを備えている。
れたケースを用いる樹脂モールドタイプの内燃機関用点
火コイル（以下、外鉄心一体ケース型内燃機関用点火コ
イルと称する。）であり、一次コイル1aと、一次コイル
1aの外側に同心状に配設された二次コイル2aと、一次コ
イル1a及び二次コイル2aを挿通する内鉄心3aと、内鉄心
3aと組合されて閉磁路を構成する外鉄心4aと、外鉄心4a
と一体に成形されモールド空間部50aをもつ樹脂製のケ
ース5aと、一次コイル1a、二次コイル2a及び内鉄心3aを
収容する上記モールド空間部50aに注入成形されたモー
ルド樹脂部6aとを備えている。
この外鉄心一体ケース型内燃機関用点火コイルにおい
て、内鉄心3aと平行する外鉄心4aの中央部40aをモール
ド空間部50aから区画するケース5aの中央隔壁部51aは、
外鉄心4aの中央部40aに密着して厚肉に成形されてい
る。
て、内鉄心3aと平行する外鉄心4aの中央部40aをモール
ド空間部50aから区画するケース5aの中央隔壁部51aは、
外鉄心4aの中央部40aに密着して厚肉に成形されてい
る。
これは、低電位である外鉄心4aと高電位となる二次コ
イル2aとの間の絶縁耐圧を確保するためである。
イル2aとの間の絶縁耐圧を確保するためである。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、外鉄心4aの中央部40aとモールド空間
部50aとを区画するケース5aの中央隔壁部51aを厚肉に成
形し、その絶縁耐力を増強した場合、ケース5aの中央隔
壁部51aに巣やボイドなどの内部欠陥100が生じる怖れが
ある。ケース5aの中央隔壁部51aに上記内部欠陥が生じ
ると、使用時に内部欠陥100内にコロナ放電が生じ、そ
の結果として、ケース5aの絶縁性能が劣化し、ついには
絶縁破壊に至る可能性があった。
部50aとを区画するケース5aの中央隔壁部51aを厚肉に成
形し、その絶縁耐力を増強した場合、ケース5aの中央隔
壁部51aに巣やボイドなどの内部欠陥100が生じる怖れが
ある。ケース5aの中央隔壁部51aに上記内部欠陥が生じ
ると、使用時に内部欠陥100内にコロナ放電が生じ、そ
の結果として、ケース5aの絶縁性能が劣化し、ついには
絶縁破壊に至る可能性があった。
一方、上記した問題を回避するためにケース5aの中央
隔壁部51aを薄肉とすると、外鉄心4aと二次コイル2aと
の間の距離短縮により、ケース5aの中央隔壁部51aの電
界強度が増大し、最も電界強度が集中する外鉄心4aの角
部48a、49aとケース5aの中央隔壁部51aとの間の境界の
微少空隙（図示せず）においてコロナ放電が生ずる怖れ
がある。そして、コロナ放電が生じると、上記した場合
と同様にケース5aの絶縁性能が劣化し、ついには絶縁破
壊に至る可能性があった。
隔壁部51aを薄肉とすると、外鉄心4aと二次コイル2aと
の間の距離短縮により、ケース5aの中央隔壁部51aの電
界強度が増大し、最も電界強度が集中する外鉄心4aの角
部48a、49aとケース5aの中央隔壁部51aとの間の境界の
微少空隙（図示せず）においてコロナ放電が生ずる怖れ
がある。そして、コロナ放電が生じると、上記した場合
と同様にケース5aの絶縁性能が劣化し、ついには絶縁破
壊に至る可能性があった。
なお、上記微少空隙は外鉄心4aとケース5aとの熱膨張
率の差により生ずる。
率の差により生ずる。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、
コロナ放電が生起しにくく信頼性に富む内燃機関用点火
コイルを提供することを目的とするものである。
コロナ放電が生起しにくく信頼性に富む内燃機関用点火
コイルを提供することを目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明の内燃機関用点火コイルは、同心状に配設され
た一次および二次コイルを含むコイル（１、２）と、 前記コイルを挿通し前記コイルに発生する磁束の磁路
の一部を構成する内鉄心（３）と、 前記内鉄心とともに磁路の一部を構成し、前記コイル
の外側に位置して前記内鉄心の一端から他端に伸びる外
鉄心（４）と、 前記外鉄心と一体に成形され、前記コイルおよび前記
内鉄心を収納するモールド空間部を形成する樹脂製のケ
ース（５）と、 前記モールド空間部に注入成形され前記コイルと前記
内鉄心とを囲覆固定するモールド樹脂部（６）とを備
え、 前記コイルと前記外鉄心との間に前記モールド空間部
を形成する側壁部（53）が配置されており、この側壁部
によって前記コイルと前記外鉄心との間に耐圧空隙部
（57）が形成されていることを特徴としている。
た一次および二次コイルを含むコイル（１、２）と、 前記コイルを挿通し前記コイルに発生する磁束の磁路
の一部を構成する内鉄心（３）と、 前記内鉄心とともに磁路の一部を構成し、前記コイル
の外側に位置して前記内鉄心の一端から他端に伸びる外
鉄心（４）と、 前記外鉄心と一体に成形され、前記コイルおよび前記
内鉄心を収納するモールド空間部を形成する樹脂製のケ
ース（５）と、 前記モールド空間部に注入成形され前記コイルと前記
内鉄心とを囲覆固定するモールド樹脂部（６）とを備
え、 前記コイルと前記外鉄心との間に前記モールド空間部
を形成する側壁部（53）が配置されており、この側壁部
によって前記コイルと前記外鉄心との間に耐圧空隙部
（57）が形成されていることを特徴としている。
ここで、側壁部の好ましい厚さは、ケース成形条件に
よって変化するが、成形性の面からは下限は例えば約0.
5mm、上限は巣、ボイド等ができはじめる限界寸法から
約3.5mmに設定するとよい。
よって変化するが、成形性の面からは下限は例えば約0.
5mm、上限は巣、ボイド等ができはじめる限界寸法から
約3.5mmに設定するとよい。
耐圧空隙部の厚さは、例えば約0.75mmから約6mmに設
定されることが好ましい。すなわち、耐圧空隙部の厚さ
が約0.75mm以下であると、外鉄心と二次コイルとの間の
距離短縮により耐圧空隙部の電界強度が増大し、コロナ
放電が生ずる可能性がある。また、耐圧空隙部の上限は
その耐電圧設計（性能の高低）により大きければ大きい
ほど良であるが、あまり増大すると、いたずらに装置が
大型化する欠点があるので、結局、耐圧空隙部の好適な
厚さとしては、少なくともコロナ放電を防止するに充分
な上記範囲程度の厚さがあればよい。
定されることが好ましい。すなわち、耐圧空隙部の厚さ
が約0.75mm以下であると、外鉄心と二次コイルとの間の
距離短縮により耐圧空隙部の電界強度が増大し、コロナ
放電が生ずる可能性がある。また、耐圧空隙部の上限は
その耐電圧設計（性能の高低）により大きければ大きい
ほど良であるが、あまり増大すると、いたずらに装置が
大型化する欠点があるので、結局、耐圧空隙部の好適な
厚さとしては、少なくともコロナ放電を防止するに充分
な上記範囲程度の厚さがあればよい。
ここで問題としている電界強度は外鉄心の角部近傍に
最も集中するので、少なくとも外鉄心の角部と二次コイ
ルとの間には、耐圧空隙部に設けることが望ましい。そ
して、耐圧空隙部内部における特異的な電界集中を防ぐ
ために、耐圧空隙部の厚さはほぼ一定としかつ耐圧空隙
部の内面を平滑に成形することが好ましい。
最も集中するので、少なくとも外鉄心の角部と二次コイ
ルとの間には、耐圧空隙部に設けることが望ましい。そ
して、耐圧空隙部内部における特異的な電界集中を防ぐ
ために、耐圧空隙部の厚さはほぼ一定としかつ耐圧空隙
部の内面を平滑に成形することが好ましい。
なお、従来の厚肉の中央隔壁部に生じやすい巣やボイ
ドなどの内部欠陥も、一種の空隙部とみなせるが、この
内部欠陥は形状及び寸法が不規則であり、そのために電
界強度の予測できない集中及びそれによるコロナ放電の
生起を招く欠点がある。
ドなどの内部欠陥も、一種の空隙部とみなせるが、この
内部欠陥は形状及び寸法が不規則であり、そのために電
界強度の予測できない集中及びそれによるコロナ放電の
生起を招く欠点がある。
［作用］ 以上に述べたように本発明の構成によると、コイルと
外鉄心との間に位置する側壁部によって耐圧空隙部が形
成される。よって、コイルと外鉄心との間には、モール
ド空間部を区画形成する側壁部だけでなく、耐圧空隙部
が配置される。このため、コイルの特に二次コイルと外
鉄心との間の電界強度はモールド空間内のモールド樹脂
部と、ケースの側壁部と、耐圧空隙部とによって分担さ
れる。しかも、従来の厚い中央隔壁部を側壁部と耐圧空
隙部とに置換することで、コイルと外鉄心との間に位置
するケースの壁の厚さを薄肉化することができ、当該部
位におけるケースの樹脂材料中の巣や、ボイド等の発生
が抑えられる。
外鉄心との間に位置する側壁部によって耐圧空隙部が形
成される。よって、コイルと外鉄心との間には、モール
ド空間部を区画形成する側壁部だけでなく、耐圧空隙部
が配置される。このため、コイルの特に二次コイルと外
鉄心との間の電界強度はモールド空間内のモールド樹脂
部と、ケースの側壁部と、耐圧空隙部とによって分担さ
れる。しかも、従来の厚い中央隔壁部を側壁部と耐圧空
隙部とに置換することで、コイルと外鉄心との間に位置
するケースの壁の厚さを薄肉化することができ、当該部
位におけるケースの樹脂材料中の巣や、ボイド等の発生
が抑えられる。
［実施例］ 実施例１ 本発明の内燃機関用点火コイルの第１実施例を、部分
断面平面図である第１図、及び第１図のＡ−Ａ′線矢視
の部分断面正面図である第２図に示す。
断面平面図である第１図、及び第１図のＡ−Ａ′線矢視
の部分断面正面図である第２図に示す。
この内燃機関用点火コイルは、一次コイル１と、一次
コイル１の外側に同心状に配設された二次コイル２と、
一次コイル１及び二次コイル２を挿通する内鉄心３と、
内鉄心３と組合されて閉磁路を構成する外鉄心４と、外
鉄心４と一体に成形されモールド空間部50をもつケース
５と、モールド空間部50に注入成形されたモールド樹脂
部６とからなる。
コイル１の外側に同心状に配設された二次コイル２と、
一次コイル１及び二次コイル２を挿通する内鉄心３と、
内鉄心３と組合されて閉磁路を構成する外鉄心４と、外
鉄心４と一体に成形されモールド空間部50をもつケース
５と、モールド空間部50に注入成形されたモールド樹脂
部６とからなる。
内鉄心３は、同形の珪素鋼板を多数積層して形成され
た断面長方形の柱体形状をもつＩ型コアであり、内鉄心
３の外周には所定肉厚の熱可塑性樹脂を一体成形して角
筒状の一次スプール10が設けられている。内鉄心３の両
端面で構成される磁束貫通面31、32はそれぞれ、一次ス
プール10の端部11、12にそれぞれ一致している。一次ス
プール10の端部11、12近傍にはそれぞれリブ10aが突出
しており、一次スプール10の外周には一次コイル１が巻
回されている。また、一次スプール10は略角筒状の二次
スプール20に同心状に挿通されており、二次スプール20
の内周面両端は一次スプール10の各リブ10aに保持され
ている。二次スプール20の外周面には軸心方向に所定間
隔を隔てて多数のリブ20aが突出しており、二次スプー
ル20の外周面両端には大型のリブ20bが突出している。
更に、二次スプール20には二次コイル２が巻回されてい
る。
た断面長方形の柱体形状をもつＩ型コアであり、内鉄心
３の外周には所定肉厚の熱可塑性樹脂を一体成形して角
筒状の一次スプール10が設けられている。内鉄心３の両
端面で構成される磁束貫通面31、32はそれぞれ、一次ス
プール10の端部11、12にそれぞれ一致している。一次ス
プール10の端部11、12近傍にはそれぞれリブ10aが突出
しており、一次スプール10の外周には一次コイル１が巻
回されている。また、一次スプール10は略角筒状の二次
スプール20に同心状に挿通されており、二次スプール20
の内周面両端は一次スプール10の各リブ10aに保持され
ている。二次スプール20の外周面には軸心方向に所定間
隔を隔てて多数のリブ20aが突出しており、二次スプー
ル20の外周面両端には大型のリブ20bが突出している。
更に、二次スプール20には二次コイル２が巻回されてい
る。
外鉄心４は、同形の珪素鋼板を多数積層して形成され
た断面長方形の略Ｕ字形状をもつＵ型コアであり、中央
部40と、中央部40の両端から中央部40に対して直角に伸
びる腕部42、43とからなる。よって、外鉄心４は、内鉄
心３の一端から、一次コイルおよび二次コイルを含むコ
イル部の外側を経由して内鉄心３の他端に伸びており、
中央部40は内鉄心３と平行に伸びる平行部分として形成
されている。腕部42、43の各先端部には、相対向する角
形の磁束貫通面44、45が形成されており、これら磁束貫
通面44、45の間に内鉄心３がはめこまれて、外鉄心４の
磁束貫通面44、45と内鉄心３の磁束貫通面31、32が僅か
の隙間を介して対向している。外鉄心４の中央部40の両
端には、組付けボルト挿通用の組付け孔47a、47bが珪素
鋼板の積層方向に開孔されている。
た断面長方形の略Ｕ字形状をもつＵ型コアであり、中央
部40と、中央部40の両端から中央部40に対して直角に伸
びる腕部42、43とからなる。よって、外鉄心４は、内鉄
心３の一端から、一次コイルおよび二次コイルを含むコ
イル部の外側を経由して内鉄心３の他端に伸びており、
中央部40は内鉄心３と平行に伸びる平行部分として形成
されている。腕部42、43の各先端部には、相対向する角
形の磁束貫通面44、45が形成されており、これら磁束貫
通面44、45の間に内鉄心３がはめこまれて、外鉄心４の
磁束貫通面44、45と内鉄心３の磁束貫通面31、32が僅か
の隙間を介して対向している。外鉄心４の中央部40の両
端には、組付けボルト挿通用の組付け孔47a、47bが珪素
鋼板の積層方向に開孔されている。
樹脂製のケース５は、略直方体形状のモールド空間部
50を区画する上端開口で薄肉のカップ容器形状をもつ。
すなわち、ケース５は、略長方形の平底部52をもち、平
底部52の各辺からは第１側壁部53、第２側壁部54、第３
側壁部55、第４側壁部（図示せず）が一体的に立設して
いる。第２側壁部54及び第３側壁部55は平行して設けら
れており、第１側壁部53及び第４側壁部（図示せず）は
平行して設けられている。
50を区画する上端開口で薄肉のカップ容器形状をもつ。
すなわち、ケース５は、略長方形の平底部52をもち、平
底部52の各辺からは第１側壁部53、第２側壁部54、第３
側壁部55、第４側壁部（図示せず）が一体的に立設して
いる。第２側壁部54及び第３側壁部55は平行して設けら
れており、第１側壁部53及び第４側壁部（図示せず）は
平行して設けられている。
また、第１側壁部53の外面やや下寄りの部分には、樹
脂製の外鉄心被覆部58（第２図参照）が成形されてお
り、外鉄心４の表面をほぼ一定肉厚で被覆している。な
お本例では、外鉄心４の下面46及び組付け孔47a、47bの
内周面は、この外鉄心被覆部58により被覆されずに露出
しているとともに、外鉄心４の磁束貫通面44、45はモー
ルド空間部50に露出している。また、モールド空間部50
には一次コイル１、二次コイル２、内鉄心３、一次スプ
ール10、及び二次20が収容されている。そして、上記説
明したように、外鉄心４の磁束貫通面44、45は内鉄心３
の磁束貫通面31、32と僅かな間隙を隔てて対向してい
る。
脂製の外鉄心被覆部58（第２図参照）が成形されてお
り、外鉄心４の表面をほぼ一定肉厚で被覆している。な
お本例では、外鉄心４の下面46及び組付け孔47a、47bの
内周面は、この外鉄心被覆部58により被覆されずに露出
しているとともに、外鉄心４の磁束貫通面44、45はモー
ルド空間部50に露出している。また、モールド空間部50
には一次コイル１、二次コイル２、内鉄心３、一次スプ
ール10、及び二次20が収容されている。そして、上記説
明したように、外鉄心４の磁束貫通面44、45は内鉄心３
の磁束貫通面31、32と僅かな間隙を隔てて対向してい
る。
外鉄心４の中央部40を被覆するケース５の被覆部58の
内の内側部分58aは、幅が約2.5mmの耐圧空隙部57を隔て
てケース５の第１側壁部53と対向している。この耐圧空
隙部57の上端及び下端は第２図に示すように、外部空間
に連通している。
内の内側部分58aは、幅が約2.5mmの耐圧空隙部57を隔て
てケース５の第１側壁部53と対向している。この耐圧空
隙部57の上端及び下端は第２図に示すように、外部空間
に連通している。
モールド樹脂部６は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹
脂をケース５のモールド空間部50に注入して成形されて
おり、モールド空間部50に収容された一次コイル１、二
次コイル２、及び内鉄心３などを固定、保護している。
そして、上記したように、ケース５の第１側壁部53と外
鉄心４との間には肉厚約1.5mmの外鉄心被覆部58の内側
部分58aと、厚さが約2.5mmの耐圧空隙部57とが配設され
ている。
脂をケース５のモールド空間部50に注入して成形されて
おり、モールド空間部50に収容された一次コイル１、二
次コイル２、及び内鉄心３などを固定、保護している。
そして、上記したように、ケース５の第１側壁部53と外
鉄心４との間には肉厚約1.5mmの外鉄心被覆部58の内側
部分58aと、厚さが約2.5mmの耐圧空隙部57とが配設され
ている。
この内燃機関用点火コイルの使用時には、外鉄心４が
接地され、二次コイル２は高電位となり、外鉄心４と二
次コイル２との間の電位差は、上記した外鉄心被覆部58
の内側部分58aと、耐圧空隙部57と、第１側壁部53と、
間隙のモールド樹脂部６とにより分担される。
接地され、二次コイル２は高電位となり、外鉄心４と二
次コイル２との間の電位差は、上記した外鉄心被覆部58
の内側部分58aと、耐圧空隙部57と、第１側壁部53と、
間隙のモールド樹脂部６とにより分担される。
このようにすれば、外鉄心４と二次コイル２との間の
電界強度は耐圧空隙部57により緩和されるので、ケース
５の第１側壁部53及び外鉄心被覆部58の内側部分58aを
薄肉化しても、外鉄心４と二次コイル２との間の部位で
コロナ放電が生じることはない。特に、外鉄心４と二次
コイル２との間の電界強度は外鉄心４の角部48、49に集
中するが、この実施例では耐圧空隙部57は外鉄心４の全
高ｈ（第２図参照）よりも大きいので、外鉄心４の角部
48、49の近傍への電界強度の集中は充分に防止される。
電界強度は耐圧空隙部57により緩和されるので、ケース
５の第１側壁部53及び外鉄心被覆部58の内側部分58aを
薄肉化しても、外鉄心４と二次コイル２との間の部位で
コロナ放電が生じることはない。特に、外鉄心４と二次
コイル２との間の電界強度は外鉄心４の角部48、49に集
中するが、この実施例では耐圧空隙部57は外鉄心４の全
高ｈ（第２図参照）よりも大きいので、外鉄心４の角部
48、49の近傍への電界強度の集中は充分に防止される。
更に、ケース５の第１側壁部53及び外鉄心被覆部58は
薄肉化されているので、巣やボイドのような内部欠陥は
生じにくい。
薄肉化されているので、巣やボイドのような内部欠陥は
生じにくい。
実施例２ 本発明の内燃機関用点火コイルの第２実施例を、部分
断面正面図である第３図に示す。ただし、実施例１の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号で示す。
断面正面図である第３図に示す。ただし、実施例１の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号で示す。
この内燃機関用点火コイルは、一次コイル１と二次コ
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例１の
ものと異なっている。
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例１の
ものと異なっている。
すなわち、このケース５は、耐圧空隙部57の上端にお
いて外鉄心被覆部58と第１側壁部53とを連結しており、
その結果として、耐圧空隙部57と外部空間との上部側の
連通は遮断されている。
いて外鉄心被覆部58と第１側壁部53とを連結しており、
その結果として、耐圧空隙部57と外部空間との上部側の
連通は遮断されている。
この実施例においても、耐圧空隙部57は外鉄心４の角
部48よりも上方にまで伸びているので、外鉄心４の角部
48の近傍への電界強度の集中は充分に防止される。
部48よりも上方にまで伸びているので、外鉄心４の角部
48の近傍への電界強度の集中は充分に防止される。
実施例３ 本発明の内燃機関用点火コイルの第３実施例を、部分
断面正面図である第４図に示す。ただし、実施例２の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号を付す。
断面正面図である第４図に示す。ただし、実施例２の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号を付す。
この内燃機関用点火コイルは、一次コイル１と二次コ
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例２の
ものと異なっている。
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例２の
ものと異なっている。
すなわち、このケース５では、実施例２における外鉄
心被覆部58の内側部分58a（第３図参照）を耐圧空隙部5
7に置換しており、耐圧空隙部57の絶縁耐力が更に改善
されている。
心被覆部58の内側部分58a（第３図参照）を耐圧空隙部5
7に置換しており、耐圧空隙部57の絶縁耐力が更に改善
されている。
実施例４ 本発明の内燃機関用点火コイルの第４実施例を、部分
断面正面図である第５図に示す。ただし、実施例１の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号を付す。
断面正面図である第５図に示す。ただし、実施例１の構
成要素と同一の構成要素には同じ符号を付す。
この内燃機関用点火コイルは、一次コイル１と二次コ
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例３の
ものと異なっている。
イル２と内鉄心３と外鉄心４とケース５とモールド樹脂
部６とからなり、ケース５の一部形状だけが実施例３の
ものと異なっている。
この実施例では、ケース５の角部48と接する部位にお
いて外鉄心被覆部58が大きく切り欠かれており、外鉄心
被覆部58の表面に沿っての放電路の生成を妨げている。
いて外鉄心被覆部58が大きく切り欠かれており、外鉄心
被覆部58の表面に沿っての放電路の生成を妨げている。
［発明の効果］ 以上説明したように本発明の内燃機関用点火コイル
は、コイルと外鉄心との間に、モールド空間部を区画形
成する側壁部と耐圧空隙部とが配置される。このため、
コイルの特に二次コイルと外鉄心との間の電界強度はモ
ールド空間内のモールド樹脂部と、ケース側壁部と、耐
圧空隙部とによって分担されることになり、コイルと外
鉄心との間に位置するケースの樹脂部分を薄肉欠しても
コロナ放電が生じにくく、樹脂材料の絶縁劣化を防ぐこ
とができる。しかも、耐圧空隙部を設けたことで、コイ
ルと外鉄心との間に位置する側壁部は薄肉欠され、コロ
ナ放電を生じやすい巣やボイドのような不規則形状を生
じにくいという効果がある。
は、コイルと外鉄心との間に、モールド空間部を区画形
成する側壁部と耐圧空隙部とが配置される。このため、
コイルの特に二次コイルと外鉄心との間の電界強度はモ
ールド空間内のモールド樹脂部と、ケース側壁部と、耐
圧空隙部とによって分担されることになり、コイルと外
鉄心との間に位置するケースの樹脂部分を薄肉欠しても
コロナ放電が生じにくく、樹脂材料の絶縁劣化を防ぐこ
とができる。しかも、耐圧空隙部を設けたことで、コイ
ルと外鉄心との間に位置する側壁部は薄肉欠され、コロ
ナ放電を生じやすい巣やボイドのような不規則形状を生
じにくいという効果がある。
第１図は本発明の内燃機関用点火コイルの第１実施例を
示す部分断面平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ′線矢視
の部分断面正面図、第３図、第４図、第５図はそれぞ
れ、本発明の内燃機関用点火コイルの他の実施例を示す
部分断面正面図である。第６図は従来の内燃機関用点火
コイルを示す部分断面平面図、第７図は第６図の内燃機
関用点火コイルの部分断面正面図である。 １……一次コイル ２……二次コイル ３……内鉄心 ４……外鉄心 ５……ケース ６……モールド樹脂部 50……モールド空間部 57……耐圧空隙部 53……第１側壁部（中央隔壁部）
示す部分断面平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ′線矢視
の部分断面正面図、第３図、第４図、第５図はそれぞ
れ、本発明の内燃機関用点火コイルの他の実施例を示す
部分断面正面図である。第６図は従来の内燃機関用点火
コイルを示す部分断面平面図、第７図は第６図の内燃機
関用点火コイルの部分断面正面図である。 １……一次コイル ２……二次コイル ３……内鉄心 ４……外鉄心 ５……ケース ６……モールド樹脂部 50……モールド空間部 57……耐圧空隙部 53……第１側壁部（中央隔壁部）
Claims (4)
- 【請求項１】同心状に配設された一次および二次コイル
を含むコイルと、 前記コイルを挿通し前記コイルに発生する磁束の磁路の
一部を構成する内鉄心と、 前記内鉄心とともに磁路の一部を構成し、前記コイルの
外側に位置して前記内鉄心の一端から他端に伸びる外鉄
心と、 前記外鉄心と一体に成形され、前記コイルおよび前記内
鉄心を収納するモールド空間部を形成する樹脂製のケー
スと、 前記モールド空間部に注入成形され前記コイルと前記内
鉄心とを囲覆固定するモールド樹脂部とを備え、 前記コイルと前記外鉄心との間に前記モールド空間部を
形成する側壁部が配置されており、この側壁部によって
前記コイルと前記外鉄心との間に耐圧空隙部が形成され
ていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 【請求項２】前記耐圧空隙部は、上下に連通して形成さ
れていることを特徴とする請求項１記載の内燃機関用点
火コイル。 - 【請求項３】前記耐圧空隙部は、前記モールド空間部の
開口方向とは反対側に向けてのみ開口して形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載の内燃機関用点火コイ
ル。 - 【請求項４】前記耐圧空隙部は、前記コイルと前記外鉄
心との間に沿ってほぼ一定の厚さをもって形成されてい
ることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の
内燃機関用点火コイル。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63330676A JP2669021B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 内燃機関用点火コイル |
| US07/404,494 US4926152A (en) | 1988-12-27 | 1989-09-08 | Ignition coil assembly for internal combustion engine |
| ES89117248T ES2048254T3 (es) | 1988-12-27 | 1989-09-18 | Conjunto de bobina de encendido para motor de combustion interna. |
| EP89117248A EP0379641B1 (en) | 1988-12-27 | 1989-09-18 | Ignition coil assembly for internal combustion engine |
| DE89117248T DE68912296T2 (de) | 1988-12-27 | 1989-09-18 | Zündspulenanlage für eine Brennkraftmaschine. |
| KR1019890013547A KR930004235B1 (ko) | 1988-12-27 | 1989-09-20 | 내연기관용 점화코일 어셈블리 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63330676A JP2669021B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02174206A JPH02174206A (ja) | 1990-07-05 |
| JP2669021B2 true JP2669021B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=18235340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63330676A Expired - Lifetime JP2669021B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0379641B1 (ja) |
| JP (1) | JP2669021B2 (ja) |
| KR (1) | KR930004235B1 (ja) |
| DE (1) | DE68912296T2 (ja) |
| ES (1) | ES2048254T3 (ja) |
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| DE4208706C2 (de) * | 1992-03-18 | 1996-11-28 | Beru Werk Ruprecht Gmbh Co A | Zündspule für eine Zündanlage einer Brennkraftmaschine |
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| US5444427A (en) * | 1992-09-24 | 1995-08-22 | Toyo Denso Kabushiki Kaisha | Ignition coil device for engine |
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| JP3453792B2 (ja) * | 1993-07-09 | 2003-10-06 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル |
| DE4404957C2 (de) * | 1994-02-17 | 2003-08-21 | Bosch Gmbh Robert | Zündspule für eine Brennkraftmaschine |
| JPH0845755A (ja) * | 1994-08-02 | 1996-02-16 | Aisan Ind Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
| JP3628194B2 (ja) * | 1998-12-24 | 2005-03-09 | 株式会社デンソー | 点火コイルの一次側スプールの成形方法 |
| JP4338476B2 (ja) * | 2003-08-27 | 2009-10-07 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル装置 |
| US7209023B2 (en) | 2004-03-24 | 2007-04-24 | Ford Motor Company | Ignition coil with separating wall |
| WO2006100943A1 (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | ２系統燃料噴射式内燃機関 |
| DE102005048544A1 (de) * | 2005-10-11 | 2007-04-12 | Robert Bosch Gmbh | Magnetkreis für Zündspule oder Trafos |
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| US8991371B2 (en) * | 2012-05-01 | 2015-03-31 | Delphi Technologies, Inc. | Ignition coil |
| JP6369100B2 (ja) * | 2014-04-04 | 2018-08-08 | 株式会社デンソー | 内燃機関用の点火コイル |
| US10090099B2 (en) * | 2015-06-09 | 2018-10-02 | Delphi Technologies Ip Limited | Spark ignition transformer with a non-linear secondary current characteristic |
| DE102018130492B4 (de) * | 2018-11-30 | 2023-02-09 | Borgwarner Ludwigsburg Gmbh | Zündspule |
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|---|---|---|---|---|
| FR2321054A1 (fr) * | 1975-08-14 | 1977-03-11 | Sev Marchal | Bobine d'allumage |
| FR2511732A1 (fr) * | 1981-08-19 | 1983-02-25 | Ducellier & Cie | Bobine d'allumage pour moteurs a combustion interne |
| JPS63142622A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-15 | Nippon Denso Co Ltd | 内燃機関の点火コイル |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63330676A patent/JP2669021B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-09-08 US US07/404,494 patent/US4926152A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-09-18 ES ES89117248T patent/ES2048254T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1989-09-18 DE DE89117248T patent/DE68912296T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1989-09-18 EP EP89117248A patent/EP0379641B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-09-20 KR KR1019890013547A patent/KR930004235B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ES2048254T3 (es) | 1994-03-16 |
| US4926152A (en) | 1990-05-15 |
| EP0379641A1 (en) | 1990-08-01 |
| EP0379641B1 (en) | 1994-01-12 |
| DE68912296T2 (de) | 1994-05-11 |
| DE68912296D1 (de) | 1994-02-24 |
| JPH02174206A (ja) | 1990-07-05 |
| KR930004235B1 (ko) | 1993-05-22 |
| KR900010221A (ko) | 1990-07-06 |
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