JP3022838U - 傾胴型醗酵乾燥装置 - Google Patents

傾胴型醗酵乾燥装置

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JP3022838U
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信次郎 横田
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宇部テクノエンジ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理物の醗酵、乾燥効率を向上できるとと
もに、周囲環境への影響を小さくできるとともに、特別
な払出し装置を必要とせずに処理槽内の製品等を容易に
外部へ取り出せるようにする。 【構成】 傾斜して回転自在に支持された処理槽本体1
6の内周面には、被処理物36を攪拌、排出するための
攪拌・排出ブレード38が軸線方向に設けてある。ブラ
ケット40を介して荷台14に固定した被処理物出入部
18には、上部と下部に、蓋46、48によって開閉さ
れる原料投入口42と製品排出口44とが設けてあると
ともに、熱風導入ノズル54と排気ノズル56とが上部
に取り付けてある。処理槽本体16の軸心部には、L字
状熱風ノズル54の下端が挿入される吹出し管64が配
置してあって、被処理物36を醗酵、乾燥させる熱風6
6を処理槽本体の底に向けて噴射できるようにしてあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、食品工場において排出される食品加工廃棄物などの生ゴミや汚泥等 を高温気体を供給しつつ醗酵、乾燥処理する醗酵乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品工場等において発生する魚のあらなどの有機性廃棄物からなる生ゴミを有 効な肥料または飼料に加工する装置として、特開昭54−54878号公報や特 開平4−238886号公報に記載のもの等が知られている。
【0003】 特開昭54−54878号公報に記載の装置は、軸線が水平となるように配置 した円筒状の醗酵タンク(処理槽)の内周面に螺旋状の撹拌翼を取り付け、タン クの周面に形成した投入排出口から処理する原料と土壌菌とを投入し、醗酵タン クを回転させるとともに、タンクの上部に保持したパイプの噴出口から温風をタ ンク内に分散噴出し、タンク内の原料を醗酵、乾燥させるようになっている。ま た、特開平4−238886号公報に記載の装置は、上部が方形で下部が半円形 の醗酵乾燥槽(処理槽)内にリボン状の撹拌羽根を有する撹拌装置を横方向に配 設し、処理槽の上部に設けた投入口から有機物原料と醗酵菌とを投入し、撹拌装 置を回転させて原料を撹拌混合するとともに、撹拌装置の上方に配置した熱風噴 射装置から原料に熱風を吹き付け、原料を醗酵乾燥させるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、特開昭54−54878号公報に記載のものは、周面に設けた投入 排出口から製品を取り出すようにしており、乾燥を終了した醗酵肥料を取り出す ために、投入排出口を下方にしてタンクを停止させ、蓋を取り外す作業を必要と して、醗酵飼料の取り出しが容易でない。一方、特開平4−238886号公報 に記載のものは、乾燥を終了した製品を処理槽から取り出すために、先端を処理 槽内に挿入したスクリューコンベヤを設置しており、装置が複雑で高コストとな る。
【0005】 さらに、特開昭54−54878号公報と特開平4−238886号公報とに 記載のものは、いずれも軸線が水平となるように処理槽を設置しており、原料の 撹拌を良好に行えるようにするためには、処理槽に投入する原料を回転中心以下 にする必要があり、処理槽内に投入できる原料の量が、処理槽の容積に対して少 なくなる欠点があるとともに、温風または熱風の噴出位置が処理槽の上部となっ ているため、乾燥効率が悪い。しかも、特開昭54−54878号公報に記載の ものは、螺旋状に設けた撹拌翼により原料を撹拌しており、タンクを一方向に回 転させると原料が片側に寄ってしまうところから、軸線方向の一側と他側におい て撹拌翼の螺旋方向を異ならせるとともに、タンクを正逆回転させて混練するよ うにしており、運転方法が複雑である。また、特開平4−238886号公報に 記載のものは、熱風を処理槽の上部に一度流入させたのち、熱風循環ブロワによ って吸引してジェットノズルから噴出するようにしているが、処理槽の上部には 排気ダクトが開口しており、処理槽に流入した熱風が直接排気ダクトから排出さ れやすく、熱効率が非常に悪い。そして、特開平4−238886号公報に記載 のものは、リボン状の撹拌装置によって撹拌しているが、撹拌があまり効率的に 行われないために乾燥に時間がかかる。
【0006】 本考案は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、被処理物の 醗酵、乾燥効率を向上できとともに、周囲環境への影響を小さくでき、また特別 な払出し装置を必要とせずに処理槽内の製品等を容易に外部へ取り出すことがで るようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案に係る傾胴型醗酵乾燥装置は、傾斜させ てあるとともに、回転自在に支持した処理槽と、この処理槽の内面に軸方向に螺 旋状に設けられ、処理槽に投入された被処理物を攪拌、排出するブレードと、前 記処理槽を正逆回転させる回転駆動手段と、前記処理槽に形成した熱風導入口と 、前記処理槽の傾斜上方側に設けられ、前記被処理物を投入する開閉自在な原料 投入口と、前記処理槽の傾斜上方側に開閉自在に設けた製品排出口と、前記処理 槽に形成された排気管を接続可能な排気口とを有する構成となっている。
【0008】 処理槽は、回転可能な処理槽本体と、固定部に固定保持された被処理物出入部 とによって構成し、被処理物出入部に原料投入口、製品排出口、熱風導入口およ び排気口を設ける。そして、熱風導入口には、処理槽内に配置した熱風導入管を 接続する。この熱風導入管は、被処理物出入部に固定した導入ノズルと、処理槽 本体の中心部に配置した吹出し管とによって構成するとよい。なお、被処理物を 醗酵、乾燥するための高温気体は、ガスバーナや石油バーナ、重油バーナ等の燃 焼器、または電気ヒータなどを使用して発生させることができる。また、原料投 入口は、コンベヤなどによって原料を処理槽に投入しやすいように、被処理物出 入部の上端面に設け、製品排出口は、製品となった被処理物を処理槽から排出し やすいように、被処理物出入部の下方に設けるようにする。さらに、処理槽は、 地上に固定してもよいし、車両などの台車に搭載して任意の場所に移動できるよ うにしてもよい。
【0009】
【作用】
上記のごとく構成した本考案は、処理槽内に原料である生ゴミ等の被処理物を 投入して処理槽を正方向に回転すると、螺旋状に設けたブレードが被処理物を処 理槽の奥の方に移動させるようにしながら軸方向に撹拌するとともに、被処理物 をすくうようにある高さまで持ち上げる。そして、ブレードがある高さになると 、すくわれた被処理物は自重によりばらまかれるように落下する。この際、被処 理物は、処理槽に導入された高温気体(熱風)と接触し、醗酵が促進されるとと もに乾燥される。なお、被処理物の醗酵、乾燥が終了し、処理槽を逆方向に回転 させると、被処理物は、処理槽内面に螺旋状に設けたブレードに案内されて被処 理物排出口側に搬送され、製品排出口から自動的に外部に排出される。しかも、 本考案においては、被処理物の原料投入口と製品排出口とを開閉可能にしている ため、被処理物の処理中に発生するガスや悪臭がこれらの投入口や排出口から外 部に漏れ出るのを防止することができ、周囲環境に与える影響を非常に小さくで きる。
【0010】 また、本考案においては、処理槽を回転する処理槽本体と固定支持される被処 理物出入部とから構成しているため、原料投入口や製品排出口、熱風導入口、排 気口を一定位置に保持することができ、構造の簡素化が図れる。そして、熱風導 入口に熱風導入管を接続して処理槽内に熱風を吹出すようにすれば、処理槽の奥 の方まで熱風を導くことかでき、処理槽の奥の方の被処理物の醗酵、乾燥を確実 に行うことができる。
【0011】
【実施例】
本考案に係る傾胴型醗酵乾燥装置の好ましい実施例を、添付図面に従って詳説 する。 図1は、本考案の実施例に係る傾胴型醗酵乾燥装置の一部を切り欠いた正面図 である。
【0012】 図1において、醗酵乾燥装置10は、処理槽12が台車としての車両の荷台1 4上に設置してある。処理槽12は、処理槽本体16と被処理物出入部18とか らなっている。そして、処理槽本体16は、鋼などの金属によって構成してあり 、一端側に開口20が設けられた壷形状に形成してある。そして、処理槽本体1 6は、開口20が車両の後方に向けて配置してあるとともに、開口20側を上方 に、底部22側を下方にして10〜30度程度傾斜させた状態で回転可能に支持 してある。
【0013】 すなわち、処理槽本体16は、開口20を車両後方斜め上方に向けた状態で荷 台14の上に配置され、車両の前方側となる底部22側が底部22に突設した支 持軸24に設けた軸受26を介して荷台14に固設したサポート28に回転自在 に支持してある。また、処理槽本体16は、開口20よりやや底部側の周面にガ イドリング30が設けられ、このガイドリング30が荷台14に設けた支持架台 32に取り付けた複数(例えば2つ)の支持ローラ34に支持されている。そし て、処理槽本体16の内周面には、生ゴミなどの被処理物36を撹拌、排出する ための2条の螺旋状撹拌・排出ブレード38が処理槽本体16の軸心方向に設け てある。各ブレード38は、螺旋の方向が同じにされているとともに、処理槽本 体16の軸心に対して180度間隔に配置してあって、後述するように処理槽本 体16が正方向に回転したときには、処理槽12内に投入された被処理物36を 処理槽本体16の底部22側に移動させるようにしながら矢印40のように撹拌 し、処理槽本体16が逆方向に回転したときには、被処理物36を開口20側に 搬送するようになっている。
【0014】 被処理物出入部18は、処理槽本体16の開口部に設けてあり、ほぼホッパ状 をなしている。また、被処理物出入部18は、支持架台32の荷台幅方向両側部 に設けた一対のブラケット40に固定してあって、処理槽本体16が被処理物出 入部18に対して相対回転するようになっている。そして、被処理物出入部18 の先端側(図1の右側)上端面には、生ゴミ等の被処理物(原料)を投入するた めの原料投入口42が設けてあって、後述するように、コンベヤなどのよって原 料の投入が容易に行えるようにしてある。さらに、被処理物出入部18の下部に は、処理を完了して製品となった被処理物36を外部に排出するための製品排出 口44が設けてあり、後述するように、攪拌・排出ブレード38によって処理槽 12内の被処理物36を容易に排出できるようにしてある。また、被処理物出入 部18には、原料投入口42と製品排出口44を開閉する蓋46、48が矢印5 0、52のように回動自在に取り付けてあって、被処理物36の処理中に投入口 42や排出口44から処理槽12内のガス(気体)が外部に漏れないようにして ある。
【0015】 さらに、被処理物出入部18の上面には、処理槽本体16内に高温気体である 熱風を導入するための熱風導入口を構成している熱風導入ノズル54と、処理槽 16内の気体を外部に排出する排気口を構成している排気ノズル56とが設けて ある。そして、熱風導入ノズル54は、図2に示してあるように、被処理物出入 部18の荷台幅方向中央部に取り付けられ、その両側に排気ノズル56が位置し ている。また、被処理物出入部18の上面には、一端が投入口42を開閉する蓋 46に連結してある一対のアーム58の他端が取り付けてある開閉ロッド60が 回転可能に設けてある。この開閉ロッド60の一端には、エアシリンダや電動モ ータなど(図示せず)によって作動するハンドル62が設けてあって、蓋46を 自動開閉できるようにしてある。さらに、製品排出口44を開閉する蓋48も自 動開閉可能となっている。なお、蓋46、46は、手動によって開閉できるのは 勿論である。
【0016】 熱風導入ノズル54は、処理槽12内に挿入した下端部が屈曲したL字状をな している(図1参照)。そして、熱風導入ノズル54の下端部は、処理槽本体1 6の軸線上に配置してあって、処理槽本体16内に設けた吹出し管64の入口側 に浅く挿入してある。吹出し管64は、熱風導入ノズル54とともに熱風導入管 を構成しており、直管状をなしていて、図示しないブラケットによって処理槽本 体16の中心部、すなわち回転中心に配置してあり、先端開口から処理槽本体1 6の底面に向けて熱風66を噴出すようになっている。また、吹出し管64の開 口20側の周囲には、案内板68が処理槽本体16の内面に設けてある。この案 内板68は、撹拌・排出ブレード38またはこのブレード38とは別に設けた螺 旋状の補助ブレードによって構成され、処理槽12の中心側の部分が開口20側 に向けて傾斜させてあって、処理槽本体16内を流れる気体を吹出し管64側に 導くようにしてある。
【0017】 熱風導入ノズル54には、図3に示したように、一端を熱風発生炉70に接続 した熱風供給管72が接続される。熱風発生炉70は、例えば灯油を燃料とする 石油バーナを有していて、温度が約600℃程度の熱風を発生することができる ようになっている。一方、排気ノズル56には、排気管74が接続され、処理槽 12内の気体をサイクロンなどの集塵機76に導くことができるようにしてある 。そして、集塵機76の排気側には、管路78を介して排風機79と脱臭装置8 0とが接続してあり、除塵処理した排気中に含まれる臭気成分を除去したのちに 大気中に放出するようにしている。また、管路78には、一端を熱風発生炉70 に接続した戻し配管82が接続してあって、除塵処理した排気の一部を熱風発生 炉70に戻すことができるようになっている。さらに、被処理物出入部18に設 けた投入口42の上方には、原料供給コンベヤ84の先端部が位置し、このコン ベヤ84を介して処理槽12に生ゴミなどの原料となる被処理物36を供給でき るようになっている。そして、被処理物出入部18の下方には、製品として排出 口44から排出される被処理物36を受けるホッパ(またはシュート)86が配 置してある。また、このホッパ86の下部には、製品コンベヤ88が設けてあっ て、ホッパ86が受けた製品を包装装置などに搬送できるようにしてある。
【0018】 一方、処理槽本体16の底部22の周囲には、図1に示すように、駆動チェー ン90が巻き掛けしてあり、この駆動チェーン90が図示しない油圧モータなど の回転駆動手段により駆動され、処理槽本体16を回転させるようになっている 。そして、処理槽本体16の底部22に設けた支持軸24の軸心部には、先端を 処理槽12内の被処理物36中に挿入した温度センサ92が支持軸24と相対回 転可能に取り付けてあり、被処理物36の温度を検出できるようにしてある。こ の温度センサ92の検出信号は、図示しない制御装置に入力するようになってい る。また、被処理物出入部18の上部には、排気温度を検出する温度センサを装 着するための一対のセンサ挿入孔94が設けてある(図2参照)。
【0019】 上記のごとく構成した実施例の作用は、次のとおりである。 まず、図示しない制御装置に設けた温度設定部に醗酵処理温度、乾燥処理温度 を設定するとともに、処理時間設定部に醗酵処理時間、乾燥処理時間等を設定す る。そして、所定の初期設定が終了して自動運転を選択すると、制御装置は、回 転駆動手段を駆動して処理槽本体16を回転させながら、原料コンベヤ84を介 して原料である生ゴミ等の被処理物36と醗酵菌とを原料投入口42より処理槽 12内に投入し、所定量を投入すると蓋46を閉じる。また、熱風発生炉70が 起動して温度約600℃の熱風を発生し、この熱風が被処理物36の醗酵、乾燥 の熱源として熱風供給管72を介して処理槽12に供給され、吹出し管64の先 端から処理槽本体16の底面に向けて噴射される。処理槽12内に噴射された熱 風66は、反転して被処理物出入部18側に流れ、被処理物36を醗酵、乾燥さ せて約250℃の温度に低下し、排気ノズル54、排気管74を介して集塵機7 6に送られる。
【0020】 一方、処理槽12内の被処理物36は、回転する螺旋状の撹拌・排出ブレード 38によって処理槽本体16の軸方向に撹拌されるとともに、すくわれて上方に 持ち上げられ、ばらまかれるように落下し、落下するする際に熱風66と接触し て醗酵が促進され、また乾燥される。そして、醗酵や蒸発により被処理物36か ら生じたガスは、熱風66とともに排出される際、案内板68によって吹出し管 64側に導かれる。また、処理槽12から排気管74に流入した排気ガスは、排 風機79により吸引され、集塵機76において除塵され、脱臭装置80において 脱臭されたのち、大気中に放出される。なお、集塵機76によって除塵された排 気ガスの一部は、戻し管82を介して熱風発生炉70に戻され、再び処理槽12 に供給される。
【0021】 所定の処理時間が経過して被処理物36の醗酵、乾燥が終了すると、制御装置 は製品排出口44の蓋48を解放して処理槽本体16を逆回転させる。製品とな った処理槽12内の被処理物36は、処理槽本体16が逆回転すると、攪拌・排 出ブレード38によって被処理物出入部18側に搬送され、排出口44からホッ パ86に投入される。その後、被処理物36は、製品コンベヤ88によって包装 装置などに搬送される。
【0022】 このように、実施例においては、内面に螺旋状のブレード38を設けた処理槽 本体16を、開口20側を上にして傾斜させて支持したことにより、処理槽本体 16の回転方向を変えるだけで処理槽本体16内の被処理物36の撹拌と排出と を容易に行え、装置の簡素化とコストの削減を図ることができる。また、実施例 においては、処理槽12を傾斜させたことにより、処理槽12の容積に対する被 処理物36の投入量を多くできて処理効率が向上する。そして、実施例において は、熱風66を噴出する吹出し管64を処理槽本体16の軸心部に配置したこと により、処理槽本体16の下部の被処理物36に与える熱風66の熱効率を高め ることができるとともに、撹拌・排出ブレード38により上方に持ち上げられて 落下する被処理物36に効率的に熱風66を吹き付けることができ、醗酵、乾燥 効率を向上することができる。しかも、原料投入口42や製品排出口44は、蓋 46、48によって閉鎖することができるため、被処理物36の処理中に発生す る悪臭が周囲に漏れるのを防ぐことができるとともに、風の影響などにより、周 囲の空気が処理槽12内に進入するのを防止でき、安定した処理を行うことがで きる。
【0023】 また、実施例においては、処理槽12を回転する処理槽本体16と固定支持さ れる被処理物出入部18とから構成しているため、原料投入口42や製品排出口 44、熱風導入ノズル54、排気ノズル56を一定位置に保持することができ、 構造の簡素化が図れる。そして、実施例においては、熱風66を処理槽本体16 の中心部に配置した吹出し管64より噴射するようになっているため、処理槽本 体16の奥の方まで熱風を導くことかでき、処理槽本体16の奥の方の被処理物 36の醗酵、乾燥を確実に行うことができる。しかも、実施例においては、処理 槽12を車両の荷台14に搭載して移動式としたことにより、生ゴミ等の被処理 物36の発生源に容易に醗酵乾燥装置10を搬入することができ、用途の拡大や 装置の稼働率の低下を防ぐことができ、処理コストの低減が図れる。
【0024】 なお、前記実施例においては、熱風66を吹出し管64の先端のみから噴射す る場合について説明したが、吹出し管64の周面に適宜の孔を設け、熱風を吹出 し管64の周面からも吹出すようにしてもよい。また、前記実施例においては、 熱風発生炉70として灯油を燃料とする石油バーナを用いた場合について説明し たが、ガスバーナや重油バーナ、電気的な空気加熱装置および焼却炉等の廃熱な どを使用してもよい。そして、前記実施例においては、処理槽12を回転駆動す る駆動手段として油圧モータを使用した場合について説明したが、電動モータ等 の他の駆動手段を採用してもよい。さらに、前記実施例においては、車両に搭載 した場合について説明したが、有機物処理場などに固定的に設置してもよい。そ して、前記実施例においては、処理槽12が壷形である場合について説明したが 、処理槽12の形状は、円筒状などでもよく、実施例に限定されないことは勿論 である。
【0025】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案によれば、内面に螺旋状のブレードを設けた処 理槽を傾斜させて支持したことにより、処理槽の回転方向を変えるだけで処理槽 内の被処理物の撹拌と排出とを容易に行え、装置の簡素化とコストの削減を図る ことができ、また処理槽の容積に対する被処理物の投入量を多くできて処理効率 が向上する。しかも、本考案においては、原料投入口と製品排出口とを開閉可能 にしているため、被処理物の処理中に発生するガスや悪臭が原料投入口や製品口 から外部に漏れ出るのを防止することができ、周囲環境に与える影響を小さくす ることができる。
【0026】 また、本考案においては、処理槽を回転する処理槽本体と固定支持される被処 理物出入部とから構成しているため、原料投入口や製品排出口、熱風導入口、排 気口を一定位置に保持することができ、構造の簡素化が図れる。そして、熱風導 入口に熱風導入管を接続して処理槽内に熱風を吹出すようにすれば、処理槽の奥 の方まで熱風を導くことかでき、処理槽の奥の方の被処理物の醗酵、乾燥を確実 に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る醗酵乾燥装置の一部を切
り欠いた正面図である。
【図2】実施例に係る被処理物出入部の平面図である。
【図3】実施例に係る醗酵乾燥装置を用いた処理システ
ムの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 醗酵乾燥装置 12 処理槽 16 処理槽本体 18 被処理物出入部 36 被処理物 38 撹拌・排出ブレード 42 原料投入口 44 製品排出口 46、48 蓋 54 熱風導入口(熱風導入ノズル) 56 排気口(排気ノズル) 64 吹出し管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜させてあるとともに、回転自在に支
    持した処理槽と、この処理槽の内面に軸方向に螺旋状に
    設けられ、処理槽に投入された被処理物を攪拌、排出す
    るブレードと、前記処理槽を正逆回転させる回転駆動手
    段と、前記処理槽に形成した熱風導入口と、前記処理槽
    の傾斜上方側に設けられ、前記被処理物を投入する開閉
    自在な原料投入口と、前記処理槽の傾斜上方側に開閉自
    在に設けた製品排出口と、前記処理槽に形成された排気
    管を接続可能な排気口とを有することを特徴とする傾胴
    型醗酵乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記処理槽は、回転可能な処理槽本体
    と、固定部に固定保持された被処理物出入部とを有し、
    この被処理物出入部に前記原料投入口、前記製品排出
    口、前記熱風導入口および前記排気口が設けてあること
    を特徴とする請求項1または2に記載の傾胴型醗酵乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】 前記熱風導入口には、前記処理槽内に配
    置した熱風導入管が接続され、前記熱風導入管は、前記
    被処理物出入部に固定した導入ノズルと、前記処理槽本
    体の中心部に配置した吹出し管とからなることを特徴と
    する請求項2に記載の傾胴型醗酵乾燥装置。
  4. 【請求項4】 傾斜させてあるとともに、回転自在に支
    持した処理槽本体と、この処理槽本体の内面に軸方向に
    螺旋状に設けられ、処理槽に投入された被処理物を攪
    拌、排出するブレードと、前記処理槽を正逆回転させる
    回転駆動手段と、前記処理槽本体の傾斜上方側の開口部
    において固定部に固定保持され、上端面に被処理物を投
    入する開閉可能な原料投入口を有する被処理物出入部
    と、この被処理物出入部の下部に形成した製品排出口
    と、前記被処理物出入部の上部に取り付けられ、前記処
    理槽本体内に高温気体を導入するための導入ノズルと、
    前記処理槽本体の中心部に配置され、前記導入ノズルを
    介して導入された高温気体を前記処理槽本体の底に向け
    て噴出する吹出し管と、前記被処理物出入部の上部に取
    り付けられ、排気管を接続可能な排気ノズルとを有する
    ことを特徴とする傾胴型醗酵乾燥装置。
JP1995006455U 1995-06-05 1995-06-05 傾胴型醗酵乾燥装置 Expired - Lifetime JP3022838U (ja)

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JP1995006455U Expired - Lifetime JP3022838U (ja) 1995-06-05 1995-06-05 傾胴型醗酵乾燥装置

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