JP2006289234A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油、繊維質、デンプン、タンパク質等の成分を多量に含んだ生ごみを効率よく分解処理できるようにする。
【解決手段】菌床35を収納した処理槽36と撹拌装置37から生ごみ処理装置を形成する。処理槽36の投入口40の内側に、底部を開閉できる酵素分解槽42を設ける。酵素分解槽42に設けた散布管と酵素液56のタンク55とポンプ58付きの酵素液ライン57からなる酵素投入装置44と、酵素分解槽42により酵素処理部38を形成する。投入口40より投入される生ごみ39が、酵素分解槽42に受けられると、酵素投入装置44により酵素液56を散布し、ほぼ一昼夜経過後に酵素分解槽42内の生ごみ39を処理槽36の菌床35へ投入させる。これにより、生ごみ39に多量に含まれていてそのまま菌床35に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、酵素分解槽42で予め酵素処理してから菌床35へ投入させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭、学校、工場、レストラン、ホテル等から出る生ごみを微生物の働きにより分解処理させる生ごみ処理装置に関するものである。
近年提案されている生ごみの処理方法の1つとして、生ごみを微生物により水と炭酸ガス等に分解処理させることにより消滅させる手法がある。これは、好気性の微生物を、所要の担体に保持させた状態で処理槽内に収納して菌床を形成させ、処理すべき生ごみを上記処理槽内に投入して上記菌床と一緒に撹拌することにより、該菌床に存在する微生物により生ごみを、先ず、炭水化物やタンパク質、脂質、繊維質等に微細化させた後、糖類、アミノ酸、脂肪酸、グリセリン等の低分子物質への分解を行わせ、更に、最終分解産物である炭酸ガスや水蒸気、アンモニア等に分解処理させるようにするものである。
この種の生ごみの分解処理を行うための装置としては、図7にその一例の概略を示す如き横型の生ごみ処理装置や、図8にその一例の概略を示す如き竪型の生ごみ処理装置が考えられてきている。
すなわち、図7に示した横型の生ごみ処理装置は、ケーシング1の内部に、上部にごみ投入口2を有する処理室(処理槽)3を設ける。この処理室3内には、一方の側壁面4から他方の側壁面5に回転軸6が水平状態に架け渡してあって、回転可能に支持されている。更に、上記回転軸6の周囲には、処理室3の中央より両側部へ向けて生ごみを撹拌移動させる小径螺旋羽根7と、この小径螺旋羽根7の外側に配設されて処理室3の両端部から中央へ向けて生ごみを撹拌移動させる大径螺旋羽根8が備えてあり、上記回転軸6の回転駆動により両方の螺旋羽根7及び8を一体に回転させることにより、処理室3内に収納されている所要の微生物と菌床材チップとの混合物(菌床)及び投入された生ごみ(図示せず)を、処理室3の中央と両側壁面4,5との間で循環させることにより、菌床の微生物によって上述した如き生ごみの分解処理を行わせることができるようにしてある。
又、上記生ごみ処理装置は、ケーシング1の上面の一部に突出するようボックス9を設け、該ボックス9内に、処理室3へ外気を取り入れるための外気取入装置10と、処理室3内の臭気を取り除くための脱臭装置11を設けて、上記生ごみの分解処理を行わせる処理室3内を、収納してある微生物の生存に適した温度及び酸素環境に保つことができるようにすると共に、生ごみの分解処理時に発生する臭気の外部への漏れを防止するようにしてある。
具体的には、上記外気取入装置10は、一端が外気取入口12に、他端が上記処理室3の頂部所要個所に設けた開口13にそれぞれ連通するように配設してある外気導入ダクト14と、該外気導入ダクト14における上記開口13の近くに配設されたブロワモータ15からなる構成としてあり、該ブロワモータ15の運転により、外気取入口12より取り入れる外気を、外気導入ダクト14を通して処理室3へ導入できるようにしてある。
一方、上記脱臭装置11は、上記処理室3に設けた排気口16の下流側にヒータ17と脱臭加熱触媒18とを備えた構成として、上記外気取入装置10による処理室3への外気導入に伴って該処理室3の排気口16より追い出される約50℃の臭気を、ヒータ17により約350℃まで加熱した後、脱臭加熱触媒18に通すことで脱臭処理できるようにしてある。更に、上記脱臭加熱触媒18の下流側には、上記外気導入ダクト14との熱交換部19を備えた構成としてあり、上記脱臭加熱触媒18を通過した高温の排気を、該熱交換部19にて外気導入ダクト14を経て処理室3内へ導入される外気と熱交換させてから外部へ放出させるようにして、この熱交換により上記外気取入口12より取り入れる外気を、所要温度、たとえば、約70℃まで昇温させて処理室3へ導入することができるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
更に、図示してはいないが、生ごみ処理装置における外気導入と臭気の漏出防止を行う機構としては、上記と同様の構成に加えて、処理室よりヒータへ臭気を導く流路の途中に、ヒータへ送る臭気を上記脱臭加熱触媒を通過した排気と熱交換させるための熱交換部を設けて、処理室の臭気を予熱してからヒータへ導くことができるようにして該ヒータの負荷を抑制させるようにすることも考えられてきている。更に、外気を導入するためのブロワモータとは別に、処理室の排出口の下流側近傍位置に、処理室内の臭気をヒータへ誘引送風するための誘引送風機を設けて、該誘引送風機の送風量を、上記ブロアモータの送風量をやや上回るように設定し、これにより、処理室内を常時負圧に保持することによって処理室の投入口等からの臭気漏れを防止させるようにすることも提案されている。
図8に示した竪型の生ごみ処理装置は、所要の高さ寸法としてある上下方向の円筒形状のケーシング20の上端に、図示しない生ごみ投入口を有する上面板21を取り付けると共に、下端に底面板22を取り付けて内部を処理槽23として、該処理槽23内に、生ごみを分解する微生物の担体を収納して菌床35を形成できるようにする。又、上記ケーシング20には、図示しないヒータが取り付けてあって、処理槽23を所要温度に保持できるようにしてある。更に、上記ケーシング20の軸心部には、回転駆動軸24を鉛直状態に配置し、その下端部を、底面板22の中心部に配設してあるシール兼回転支持部25で回転可能且つシール可能に支持させるようにしてある。一方、上記回転駆動軸24の上端側は、上面板21上の支持板26に下向きに設置してあるサイクロ減速機の如き減速機付き駆動装置27の出力軸28に、カップリング29、連結軸30、フランジ継手31を介し連結するようにしてある。更に、上記回転駆動軸24の下端部又は長手方向(上下方向)所要間隔の複数個所に、回転方向の前方へ下り勾配に所要角度傾斜した菌床撹拌用の羽根32を取り付けた構成としてある(図では上下方向の複数個所に羽根32を設けてなるものが示してある)。これにより、上記駆動装置27を運転して上記回転駆動軸24を回転駆動させ、該回転駆動軸24と一体に羽根32を回転させることにより、上記処理槽23内に収納されている菌床35を持ち上げて浮かせるような状態として菌床35全体を流動化させ、この流動化により、投入された図示しない生ごみを上記菌床35と撹拌混合することで、菌床35中の微生物による生ごみの分解処理を行わせるようにしてある。
なお、上記図8に示した生ごみ処理装置では、上記回転駆動軸24を中空構造とすると共に、該回転駆動軸24における上記羽根32の取付位置と対応する位置に図示しない空気吹出孔を設け、先端を閉塞し且つ軸心方向に多数の空気噴出口34を具備した構成としてある空気管33を、上記羽根32の回転方向の後側に沿わせて配置すると共に、該空気管33の基端部を、上記回転駆動軸24の空気吹出孔に連通するよう取り付けて、上記羽根32の回転時に、図示しない空気供給源から供給される所要温度(約75℃)に温められた空気を、回転駆動軸24、空気管33内を通して導いて、各空気噴出口34より、回転する羽根32が通過し終えたところの菌床35へ吹き込んで供給できるようにしてある(たとえば、特許文献2参照)。
ところで、撹拌羽根と換気装置とを有する生ごみ処理槽内に、おがくず、もみがら等の培養基材と好気性バクテリアとを入れ、調理くずや食べ残しなどの生ごみを投入して撹拌することにより、好気性バクテリアの働きで生ごみを分解処理して減量する厨芥処理機(生ごみ処理装置)において、生ごみの分解処理を長期間継続するときにも、生ごみの分解生成物が蓄積したり、培養基材の摩耗、吸水等が原因となって、通気性の悪化と水分率が増大して培養基材が粘性を帯び、嫌気性バクテリアの働きが強くなって腐敗臭が生じるようになる虞を防止するために、上記生ごみ処理槽内に、培養基材と好気性バクテリアとに加えて、更に生ごみを分解する酵素を投入し、撹拌して上記好気性バクテリアが繁殖するための床(菌床)を形成させ、この菌床に対し生ごみを投入し撹拌することにより、上記培養基材と好気性バクテリアとによる生ごみの分解作用の外に、第3の分解手段として、生ごみを酵素により分解させるようにすることが従来提案されている。更に、上記酵素として、分解処理すべき生ごみの成分に応じて、繊維質分解酵素や、タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素、デンプン質分解酵素を単独あるいは複数組合せて使用することも提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2000−237723号公報 特開2004−305968号公報 特開平7−132274号公報
ところが、図7に示した横型の生ごみ処理装置や図8に示した竪型の生ごみ処理装置では、通常、1日に1回の頻度で生ごみの投入が行われているが、この際、処理すべき生ごみとして、微生物による分解処理に時間を要する油分や繊維質が多く含まれている生ごみを大量投入したり、あるいは、デンプンやタンパク質が非常に多い生ごみを大量投入すると、次回の投入までの間に、大量投入された成分を微生物が分解処理しきれず、このために、上記大量投入された成分が菌床中に過剰に残存して、菌床中における微生物の活性に不都合を引き起こす虞が懸念される。そのために、従来は、生ごみ処理装置に投入する生ごみを、事前にある程度選別する必要が生じていた。
特に、廃棄された天ぷら等の油分を多く含んだ生ごみを大量投入して、微生物が分解処理しきれない油によって菌床が油過剰となってしまうと、微生物の活性を保てなくなると共に、装置内部に多量の油が付着してしまい、このような場合には菌床をすべて交換する必要が生じるようになるため、従来の生ごみ処理装置では、油分を大量に含んだ生ごみの大量処理を行なうことは難しいというのが実状である。
特許文献3に記載されたように、生ごみ処理槽内にて、培養基材と好気性バクテリアと酵素により形成した菌床に生ごみを投入して撹拌する手法では、酵素の存在により生ごみ中の対応する成分の分解処理が多少行われるとしても、実際には、菌床中に加えられている酵素が投入される生ごみ中の対応する成分に接触する確率が低いために、上記酵素による対応する成分の分解処理効果はあまり期待できるものではない。更には、酵素自体がタンパク質であって、好気性バクテリアにより容易に消費されるものであるため、多量の好気性バクテリアが活動している菌床中に酵素を加えてあっても、該酵素は菌床中に存在する好気性バクテリアによって速やかに消費されてしまう虞があり、このことによっても菌床に加えた酵素による生ごみの分解処理はあまり期待できないという問題がある。
なお、特許文献3には、繊維質分解酵素、タンパク質分解酵素、脂肪分解酵素、デンプン質分解酵素を、対応する成分の生ごみが出たときのみ、それぞれの生ごみ成分に有効な酵素を振りかけるようにしてもよいという記載はあるが、菌床を撹拌した時点で上記したような生ごみと酵素との接触率が低いという問題や、好気性バクテリアによる酵素の速やかな消費の問題が生じるため、酵素による生ごみの分解処理効果をあまり高めることができるものではない。
そこで、本発明は、多くの油分やデンプン、繊維質、タンパク質が含まれている生ごみを大量処理する場合にも、菌床の微生物により効率よく分解処理させることができ、且つ菌床の状態を良好に維持することが可能な生ごみ処理装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明に対応して、処理槽内の菌床へ生ごみを投入して該菌床の微生物により生ごみを分解処理させるようにしてある生ごみ処理装置において、上記処理槽内に投入された生ごみを所要時間酵素分解処理する酵素処理部を、上部処理槽内に設け、該酵素処理部から菌床へ生ごみを投入させるようにした構成とし、具体的には、酵素処理部は、処理槽への生ごみ投入口から投入された生ごみを貯留できるようにし且つ底部を開閉できるようにしてなる酵素分解槽を有し、該酵素分解槽内へ酵素を供給して生ごみに添加させるようにした構成とする。
又、上記構成における酵素分解槽に、撹拌装置を備え、生ごみを撹拌するようにした構成とする。
更に、上記各構成における酵素分解槽内を、処理槽の内部雰囲気に曝せるようにした構成とする。
更に又、上記各構成において、酵素分解槽に、貯留した生ごみの重量を計測する装置を備え、且つ該計測装置で計測した値に応じて酵素供給量を制御するよう機能する制御装置を備えた構成とする。
上述の構成における制御装置に、更に、処理槽の生ごみ投入口への生ごみの投入前に酵素分解槽の底部を閉塞させ、次回の上記処理槽の投入口への生ごみの投入前、又は、上記酵素分解槽内の生ごみに対する酵素供給後、24時間経過した時点のいずれか早い方の時点で上記酵素分解槽の底部を開放させるようにする機能を付与させた構成とする。
本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)処理槽内の菌床へ生ごみを投入して分解処理させるようにしてある生ごみ処理装置において、上記処理槽内に投入された生ごみを所要時間酵素分解処理する酵素処理部を、上部処理槽内に設け、該酵素処理部から菌床へ生ごみを投入させるようにした構成とし、具体的には、酵素処理部は、処理槽への生ごみ投入口から投入された生ごみを貯留できるようにし且つ底部を開閉できるようにしてなる酵素分解槽を有し、該酵素分解槽内へ酵素を供給して生ごみに添加させるようにした構成としてあるので、新たに投入される生ごみを酵素分解槽に一旦受けて酵素処理した後、処理槽内の菌床へ投入できるようになるため、生ごみ中に多量に含まれていてそのまま菌床に加えると該菌床の微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、該成分に対応した酵素によって予め低分子化させてから処理槽の菌床へ投入させることができる。
(2)上記酵素処理は、酵素を生ごみに直接投入することで散布するようにしてあるため、酵素と生ごみ中の基質との接触効率を高めることができる。又、酵素が微生物によって容易に消費される虞を防止できる。このために、生ごみ中に多量に含まれていてそのまま菌床に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、少ない酵素量で確実に分解処理することが可能となる。
(3)よって、油、繊維質、デンプン、タンパク質等の成分を多量に含んだ生ごみであっても、処理槽内の菌床の微生物の活性を良好に保持しながら効率よく分解処理させることができて、菌床の長寿命化を図ることが可能となる。
(4)従来要していた如き分解処理すべき生ごみの事前の選別作業を不要にできて、作業性を良好なものとすることができる。
(5)上記酵素分解槽は処理槽内に設けるようにしてあるため、該酵素分解槽内に収容された生ごみを、処理槽の内部雰囲気温度を熱源として酵素処理に適した温度まで昇温させることができ、このため、酵素分解槽に内部の生ごみを昇温させるための熱源を別途設ける必要をなくすことができて、設備コストやランニングコストの削減化を図ることが可能となる。又、酵素分解槽で生じる臭気を、処理槽に通常装備されている脱臭装置によって一緒に脱臭処理することができる。更に、酵素分解槽を処理槽の外部に設けなくてよいため、装置のコンパクト化を図ることも可能となる。
(6)酵素分解槽に、撹拌装置を備えるようにした構成とすることにより、酵素分解槽内の生ごみに対して酵素の投入が行なわれた後、撹拌することで、生ごみに対して酵素を全体的に且つ速やかに分散させることができる。よって、粉状の酵素を使用する場合であっても酵素を生ごみ全体に分散させることができるため、粉状の酵素を使用する場合に有利なものとすることができる。
(7)酵素分解槽内を、処理槽の内部雰囲気に曝せるようにした構成とすることにより、酵素分解槽内の生ごみを、処理槽の内部雰囲気によって直接的に昇温させることが可能となる。
(8)酵素分解槽に、貯留した生ごみの重量を計測する装置を備え、且つ該計測装置で計測した値に応じて酵素供給量を制御するよう機能する制御装置を備えた構成とすることにより、酵素分解槽内の生ごみに対して適量の酵素を供給することが可能となる。
(9)制御装置に、更に、処理槽の生ごみ投入口への生ごみの投入前に酵素分解槽の底部を閉塞させ、次回の上記処理槽の投入口への生ごみの投入前、又は、上記酵素分解槽内の生ごみに対する酵素供給後、24時間経過した時点のいずれか早い方の時点で上記酵素分解槽の底部を開放させるようにする機能を付与させた構成とすることにより、通常、一日一回の頻度で生ごみの投入が行われるときに、上記酵素分解槽内にて、酵素の供給が行なわれた状態の生ごみをほぼ一昼夜保持できるようになることから、上記生ごみの酵素処理を確実に行わせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明の生ごみ処理装置の実施の一形態を示すもので、図1に全体の概要を示す如く、微生物を所要の担体に保持させてなる菌床35を所要量収納した処理槽36内に、菌床35の撹拌装置37を備え、処理槽36内に投入された生ごみ39を、上記菌床35と共に撹拌しながら菌床35中の微生物の働きによって分解処理させることができるようにしてある生ごみ処理装置において、上記処理槽36の内部に、投入された生ごみ39に直接酵素を添加して所要時間保持させ、その間に酵素分解させるようにする酵素処理部38を設け、該酵素処理部38で酵素分解処理された生ごみ39を菌床35へ供給させるようにした構成とする。
以下、詳述する。
上記処理槽36は、たとえば、図8に示した生ごみ処理機における処理槽23と同様に、上下方向に所要の高さ寸法を有する側壁としての円筒形状のケーシング20と、該ケーシング20の上端に取り付けた上面板21と、下端に取り付けた底面板22とから構成される円筒容器の内部に、微生物とその担体とからなる菌床35を所要量収納できるようにしてあり、又、該菌床35を撹拌するために、下端部を底面板22の中央部に設けたシール兼回転支持部25に回転自在に保持させ、且つ上端部を駆動装置27に連結して回転駆動できるようにした回転駆動軸24に、複数の菌床撹拌用の羽根32を取り付けてなる撹拌装置37を備えた構成としてある。
かかる構成としてある処理槽36における上記上面板21の外周部所要位置に、開閉可能な蓋41を備えた、たとえば、角筒状の投入口40を設け、該投入口40の内側となる上記処理槽36の内部に、上端を該投入口40に連通させ且つ底部を開閉扉43によって開閉可能としてある本発明の特徴をなす所要容積の酵素分解槽42を設け、更に、該酵素分解槽42に、上記投入口40を通して投入されて該酵素分解槽42内に受けられる生ごみ39に対して酵素を投入するための酵素投入装置44を付設して、上記酵素分解槽42と酵素投入装置44とにより酵素処理部38とするようにしてある。
上記酵素分解槽42は、図2、図3に一例の詳細を示す如く上記処理槽36の投入口40の下側で且つ菌床35の上方に位置するように、ケーシング20との間に所要間隔が保持できるように上端を上記投入口40の下端縁に固定した内側側壁部材45aと、該内側側壁部材45aと対向するケーシング20との間に配置して各上端を上記投入口40の下端縁部に固定した左右の側壁部材45b,45cとからなる断面形状コの字型の側壁45を形成し、該側壁45の左右側壁部材45b,45cをケーシング20の内側面に当接して固定し、更に、底部に扉43を開閉可能に備えた構成としてある。なお、該酵素分解槽42の容積は、後述するごみ投入機68による一回の投入操作で投入される生ごみ39を受け入れることができるように設定してあるものとする。
上記酵素分解槽42の底部に取り付けてある開閉扉43は、酵素分解槽42の断面形状に合わせて略矩形状としてあり、開閉時の支持側になる基端部を、上記側壁45の内側側壁部材45aの下端部に設けた左右のブラケット46a,46bに枢着できるように、所要角度上方へ屈曲させて屈曲部43aとする。該屈曲部43aの左右の両端面に、左右方向へ所要寸法突出する支持軸47a,47bをそれぞれ突設して、該左右の支持軸47a,47bを、上記左右一対のブラケット46a,46bに、軸受を介してそれぞれ回転自在に支持させ、該各支持軸47a,47bを中心に開閉扉43が上下方向に揺動できるようにする。更に、ブラケット46a,46bよりも外側へ突出させてある支持軸47a,47bのうち、たとえば、片方の支持軸47aに従動スプロケット48を取り付け、一方、上面板21の上面に設置した扉開閉用の駆動装置49の出力軸49aに、動力伝達用スプロケット50を取り付けて、該スプロケット50と上記支持軸47aの従動スプロケット48に、上面板21に設けた開口52を通してチェーン51を無端状に掛け回し、上記駆動装置49によりチェーン51を介して開閉扉43が開閉できるようにする。又、上記上面板21の上側には、開口52や上記扉開閉用駆動装置49を覆うカバー兼支持架台53を設けて、処理槽36内の臭気が外部環境へ漏れる虞を防止できるようにしてある。これにより、上記扉開閉用駆動装置49を駆動させると、出力軸49aより出力されて、各スプロケット48,50とチェーン51を介し上記開閉扉43の一方の支持軸47aへ伝達される回転駆動力により、各支持軸47a,47bを中心に上記開閉扉43を上下方向へ回動させることができ、この際、上記扉開閉用駆動装置49の出力軸49aを図2において時計方向へ回転させると、上記開閉扉43を上方へ回動させて、図2に実線で示す如く該開閉扉43の上面を上記側壁45の下端に押し付けて接するようにさせることで上記酵素分解槽42の下端開口部を閉塞できるようにしてある。一方、上記駆動装置49の出力軸49aを図2において反時計方向へ回転させると、上記開閉扉43を図2に二点鎖線で示す如く下方へ回動させることができて、上記酵素分解槽42の下端開口部を開放することができるようにしてある。
更に、上記酵素分解槽42の下端開口部に対応する位置のケーシング20の内壁面には、上記開閉扉43の先端側を停止させ且つ該開閉扉43とケーシング20との間を閉塞させるようにするように横方向に延びるストッパ54を取り付ける。これにより、上記酵素分解槽42の下端開口部を閉じるべく上記開閉扉43を上方へ回動させるときに、該開閉扉43の自由端となる先端縁部が上記ストッパ54に衝合するようにすることで、該ストッパ54によって上記開閉扉43の先端と、ケーシング20の周壁内面との隙間の上側を覆って、該隙間を通して酵素分解槽42の内容物が処理槽36側へ漏れ出る虞を低減できるようにしてある。なお、上記ストッパ54は、上記開閉扉43を下方へ回動させて酵素分解槽42の内容物を処理槽36側へ落下投入させるときに該内容物の残留を防止する観点からは、たとえば、図2に示すように、断面形状を下端が水平な三角形状とする等、上面側が径方向内向きに下方傾斜した形状とすることが望ましい。
上記酵素投入装置44は、上面板21上に設置してある所要の酵素の水溶液(以下、酵素液という)56のタンク55と、該タンク55に接続したポンプ58付きの酵素液ライン57と、上記酵素分解槽42の所要個所に設けて上記酵素液ライン57の先端側を接続した散布ノズル60とを備えてなる構成として、上記ポンプ58の運転により、タンク55内の酵素液56を酵素液ライン57を通し上記散布ノズル60へ導いて、該散布ノズル60より酵素分解槽42内へ散布できるようにしてある。
上記酵素液56を散布する散布ノズル60は、たとえば、酵素分解槽42における内側側壁部材45aの上部内面に左右方向に延びるよう取り付けた散布管59における長手方向所要間隔の多数個所に、それぞれ酵素分解槽42の中心側へ向くよう設けた構成としてあり、更に、上記散布管59は、長手方向(左右方向)の一端部(図3における左端部)を酵素分解槽42の左側側壁部材45bを貫通させて酵素分解槽42の外側へ所要寸法突出させると共に、該突出端部に上記酵素液ライン57の先端部を接続してなる構成としてあり、これにより、上記酵素液ライン57を経て供給される酵素液56を、散布管59を通して各散布ノズル60へ導き、該各散布ノズル60より酵素分解槽42内へ全面的に散布できるようにしてある。
なお、上記処理槽36の投入口40は、図2に示す如く上記上面板21の上方へ突出させてあり、その突出量は、上記カバー兼支持架台53の高さ寸法とほぼ同様の寸法となるようにしてあり、該カバー兼支持架台53を利用して上記投入口40の上側に、前記した矩形状の蓋41を開閉できるように取り付けるようにする。そのために、上記蓋41は、回動中心側となる基端部を、前記した開閉扉43と同様に所要角度上方へ屈曲させてなる屈曲部41aとし、該屈曲部41aの左右の両端面に、左右方向へ所要寸法突出する支持軸61a,61bをそれぞれ突設し、該左右の支持軸61a,61bを、図2、図3に示す如く上記カバー兼支持架台53上に設けた左右一対のブラケット62a,62bにそれぞれ軸受を介して回転自在に支持させ、該各支持軸61a,61bを中心に上下方向へ揺動できるようにしてある。更に、支持軸61a,61bのうち、たとえば、図3に示す左側の支持軸61aに従動スプロケット63を取り付ける。一方、上記上面板21上に設置した支持台64上に設置した蓋開閉用の駆動装置65の出力軸65aに動力伝達用スプロケット66を取り付けて、該スプロケット66と上記従動スプロケット63とに、チェーン67を無端状に掛け回した構成とする。これにより、上記蓋開閉用駆動装置65の出力軸65aより出力されて、各スプロケット63,66とチェーン67を介し上記蓋41の一方の支持軸61aへ伝達される回転駆動力により、各支持軸61a,61bを中心に上記蓋41を上下方向へ回動させることができるようにし、この際、上記駆動装置65の出力軸65aを図2における反時計方向へ回転させて、上記蓋41を下方へ回動させて、図2に実線で示す如く該蓋41の下面が上記投入口40の上端に接するようにすることによって上記投入口40を閉塞できるようにする。一方、上記駆動装置65の出力軸65aを図2における時計方向へ回転させて、上記蓋41を図2に二点鎖線で示す如く上方へ回動させることにより、上記投入口40を開放することができるようにする。
図1に示す68は、生ごみ39を処理槽36の投入口40に投入させるごみ投入機である。このごみ投入機68は、図1に示す如く、上記投入口40が設けてある位置の近くのケーシング20の外側位置に設けてある。該ごみ投入機68は、生ごみ39を収容したごみバケツ69aを、上下方向に設置したガイドレール69に沿い昇降できるようにすると共に、ガイドレール69の頂部に達すると、ごみバケツ69aを転倒させるようにしてあり、ガイドレール69に沿いごみバケツ69aを上記投入口40よりも高い位置まで移動(上昇)させると、自動的にごみバケツ69aを図1に二点鎖線で示す如く上記投入口40へ向けて反転させて、該ごみバケツ69a内の生ごみ39を上記投入口40へ投入させるようにし、投入後は、ごみバケツ69aを上向き姿勢に戻し、ガイドレール69に沿い下降させて初期状態まで戻し、待機させるようにする。
又、上記酵素分解槽42の下端開口部を開閉する開閉扉43の支持軸47bには、図3に示す如く、該支持軸47bの歪を計測する歪計70を取り付け、上記開閉扉43により酵素分解槽42の下端開口部が閉塞されている状態で、上記投入口40より酵素分解槽42内に生ごみ39が投入されて上記開閉扉43の上側に載置されたときの生ごみ39の重量を、上記歪計70により計測される信号に基づいて検出できるようにする。
更に又、図1には図示してないが、図4に示す如く、上記ごみ投入機68の投入開始スイッチ68aと、上記酵素分解槽42の開閉扉43に取り付けた歪計70からの信号を入力し、これらの入力信号に基づき上記蓋開閉用駆動装置65と、扉開閉用駆動装置49と、酵素液ライン57上のポンプ58へ制御指令を発するようにしてある制御装置71が設けてある。
上記制御装置71は、次のように機能する構成としてある。先ず、ごみ投入機68のごみバケツ69aに所要量の生ごみ39が収容されて、作業者が上記ごみ投入機68のごみ投入開始スイッチ68aを操作すると、該スイッチ68aの操作信号が入力されて扉開閉用駆動装置49へ指令を与えて、酵素分解槽42の下端開口部の開閉扉43を、閉じるように操作させるようにすると共に、蓋開閉用駆動装置65へ指令を与えて蓋41を開くように操作させるようにしてある。
又、上記ごみ投入機68の作動によりごみバケツ69aが投入口40の上方位置まで運ばれて、該ごみバケツ69a内の生ごみ39が、上記投入口40よりその下方位置の上記酵素分解槽42内に投入されると、投入された生ごみ39は開閉扉43上に受けられて貯留されるが、このときの生ごみの重量が開閉扉43の支持軸47bに取り付けてある歪計70により検出され、その検出信号が制御装置71に入力されると、該制御装置71から蓋開閉用駆動装置65へ指令を与えて、蓋41を閉じるように操作させるようにすると共に、酵素液供給用のポンプ58に指令を与えて、上記検出された生ごみ重量に対応した適量の酵素液56、たとえば、生ごみ重量に対して0.1〜1%程度の酵素を含んだ酵素液56を供給させるようにしてある。供給された酵素液56は、散布管59の散布ノズル60より上記酵素分解槽42内の生ごみ39に対して散布されるようになる。
更に、上記制御装置71は、所要時間、たとえば、上記酵素分解槽42内の生ごみ39に対して酵素液56の散布が行われてから24時間経過した時点で、上記開閉扉43を開放させるよう扉開閉用駆動装置49へ指令を与えて、酵素分解槽42内にて酵素液56を散布された状態で一昼夜保持されていた生ごみ39を、処理槽36の菌床35へ落下投入できるようにしてある。なお、上記のように酵素分解槽42内の生ごみ39に対して酵素液56の散布が行われてから24時間が経過する前に、通常、1日1回程度の頻度で行われる生ごみ39の投入作業を行うべく次の日にごみ投入機68の投入開始スイッチ68aが上述したと同様に操作された場合には、上記制御装置71は、先ず、上記扉開閉用駆動装置49に対して酵素分解槽42の開閉扉43を開放させるように指令を与えて、開閉扉43を開放させ、酵素分解槽42内にて酵素液56を散布された状態でほぼ一昼夜保持されていた生ごみ39を、処理槽36の菌床35へ落下投入させるようにする。しかる後、上述したと同様に、扉開閉用駆動装置49へ指令を与えて酵素分解槽42の開閉扉43を閉じるように操作させ、その後、上記と同様の手順により、酵素分解槽42への生ごみ39の投入操作と、該酵素分解槽42内の生ごみに対する酵素液56の散布操作を繰り返し行うことができるようにしてある。
なお、図示してはいないが、上記本発明の生ごみ処理装置には、菌床35の微生物の生存に適した温度及び酸素環境が維持されるように、上記処理槽36内に外気を取り入れるための外気導入ダクトと外気導入用のブロワモータとからなる構成等としてある外気取入装置や、処理槽36より出る臭気を取り除くための誘引送風機、ヒータ、脱臭加熱触媒を順に備えた構成等としてある脱臭装置を備えるようにしてある。更に、上記脱臭加熱触媒通過後の高温の排気の熱を上記ヒータによる加熱以前の臭気と熱交換させて、ヒータへ導く臭気を予熱するための熱交換部や、この熱交換部通過後の排気に残存する熱を上記外気取入装置にて取り入れられる外気と熱交換させるための熱交換部を備えた構成としてもよい。更には、処理槽36の投入口40の上方及び、ごみ投入機68の上部を覆うようにフードを設けると共に、該フードの内側に外気導入ダクトの吸入側開口を配置して、フード内の空気、すなわち、ごみバケツ69a内の生ごみ39から出る臭気や、投入口40の蓋41を開放させるときに漏れ出る臭気を含んだ空気を、外気取入装置により外気として取り入れさせるようにして、臭気の外部環境への漏れをより低減させるようにしてもよい。更には、外気を導入するための外気取入装置のブロワモータよりも、処理槽36内の臭気を脱臭装置のヒータへ誘引送風するための誘引送風機の送風量の方が大となるように設定して、処理槽36内を常時負圧に保持できるようにすることによって処理槽36からの臭気漏れをより確実に防止させるようにしてもよい。
又、上記酵素分解槽42の内部温度は、酵素処理に適した温度に保持できるようにする必要がある。上記処理槽36の菌床35にて生ごみ39の分解処理を行わせると、処理槽36の内部温度は50〜60℃程度に上昇するようになるため、この処理槽36の内部雰囲気より酵素分解槽42の側壁45を介した間接的な伝熱によって該酵素分解槽42内の生ごみ39を上記酵素処理に適した温度まで昇温できる場合には特に必要ないが、上記側壁45にて酵素分解槽42に投入される生ごみ39が詰まったり、生ごみ39が処理槽36側へ漏れ出る虞のない所要位置、たとえば、図2に示す如く、上記側壁45の内側側壁部材45aの上部位置に、内外方向に貫通して酵素分解槽42と処理槽36とを連通させるための空気孔72を設けて、該空気孔72を通して酵素分解槽42内へ、処理槽36の内部雰囲気を直接導入できるようにして、酵素分解槽42内の生ごみ39が、上記処理槽36の内部雰囲気に曝露されて直接温められるようにしてもよい。
更に、上記本発明の生ごみ処理装置にて酵素液56として用いる酵素としては、処分すべき生ごみ39中に多量に含まれていてそのまま菌床に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分に対応したものを適宜選択して用いるようにすればよい。したがって、処分すべき生ごみの生じる施設ごとの生ごみ性状に応じて、たとえば、油を多く含んだ生ごみが多く生じる場合にはリパーゼ等の油分解酵素を、デンプンを多く含んだ生ごみが多く生じる場合にはアミラーゼ等のデンプン分解酵素を、繊維質を多く含んだ生ごみが多く生じる場合にはセルラーゼ等の繊維質の分解酵素を、たんぱく質を多く含んだ生ごみが多く生じる場合にはプロテアーゼ等のタンパク質の分解酵素をそれぞれ用いるようにすればよく、更には、上記各成分の内の複数が多く含まれる生ごみが生じる場合には、それぞれに対応する酵素を組合せて用いるようにすればよい。なお、上記においては、酵素分解槽42内に投入される生ごみ39に対し、該生ごみ重量の0.1〜1%程度の量の酵素を含んだ酵素液56を散布するものとしたが、生ごみ39中の油やデンプン、繊維質、タンパク質等の含有量の大小や、これらの成分に対して使用する酵素の活性の大小に応じて散布量を多少変更してもよい。
上記した構成としてある本発明の生ごみ処理装置を使用する場合は、撹拌装置37の駆動装置27を、図8に示した従来の生ごみ処理装置の駆動装置27と同様に運転して、処理槽36内の菌床35を撹拌させるようにする。この状態において、ごみ投入機68に生ごみ39を収容したごみバケツ69aをセットした状態で作業者が投入開始スイッチ68aを操作すると、制御装置71によって、上述したようなごみ投入機68の作動に連動した投入口40の蓋41の開動作、及び、酵素分解槽42の下端開口部の開閉扉43の閉動作とが行われる。該ごみバケツ69aが投入口40よりも高い位置まで運ばれて来て反転させられ、投入口40に生ごみ39が投入されると、該投入された生ごみ39は、酵素分解槽42内に一旦貯留される。酵素分解槽42内に投入された生ごみ39の重量が歪計70により計測されると、その信号が制御装置71に入力されて、蓋開閉用駆動装置65による蓋41の閉動作が行われ、更に、酵素液ライン57上のポンプ58の運転が制御されることにより、該酵素分解槽42内に散布管59の各散布ノズル60より適量の酵素液56が全体的に散布されることになる。これにより、上記酵素分解槽42内の生ごみ39は、菌床35における生ごみ39の分解処理に伴って昇温される処理槽36の内部雰囲気より直接、あるいは、間接的に受熱して酵素処理に適した温度に昇温されるので、酵素分解槽42内で上記生ごみ39中に多量に含まれていてそのまま菌床35に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分は、上記散布された酵素液56中の酵素の働きによって分解処理を受けて低分子化されるようになる。この酵素処理は、一日一回の頻度で行われるごみ投入機68による生ごみ39投入が次回行われる時点又は24時間経過時点のいずれかの時点まで、すなわち、ほぼ一昼夜継続される。
しかる後、上記酵素分解槽42の開閉扉43が開放されることにより、上記酵素処理によって当初の生ごみ39中に多量に含まれていてそのまま菌床に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分が分解されて低分子化されている状態とされた生ごみ39が、処理槽36内の菌床35へ落下投入されるようになる。
この処理槽36の菌床35へ投入された生ごみ39は、菌床35と共に撹拌されることにより、菌床36内に存在する微生物によって上記予め低分子化された成分の更なる分解や、その他の有機成分の微細化、低分子物質への分解が生じ、これにより、炭酸ガス、水蒸気等の最終分解産物までの分解処理が行われるようになる。
その後、一日一回の頻度で生ごみ39の投入を行うべく生ごみ投入機68の投入開始スイッチ68aを操作することによって、上記のような手順が繰り返されて生ごみ39の分解処理が継続して行われるようになる。
このように、本発明の生ごみ処理装置によれば、新たに投入される生ごみ39を酵素分解槽42に一旦受けて酵素処理した後、処理槽36内の菌床35へ投入するようにしてあるため、生ごみ39中に多量に含まれていてそのまま菌床35に加えると該菌床35の微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、予め対応する酵素によって低分子化させてから処理槽36の菌床35へ投入させることができる。この酵素処理の際、酵素液56は菌床35ではなく酵素分解槽42にて生ごみ39に直接散布するようにしてあるため、酵素液56中の酵素と基質との接触効率を高めることができると共に、酵素が微生物によって容易に消費される虞を防止できることから、生ごみ39中に多量に含まれていてそのまま菌床35に加えると微生物の活性に影響を及ぼす虞のある成分を、少ない酵素量で確実に分解処理することが可能となる。
更に、上記酵素分解槽42では、酵素液56の散布された状態の生ごみ39をほぼ一昼夜保持するようにしてあるため、上記生ごみ39の酵素による処理を確実に行わせることができる。
以上により、処理槽36内の菌床35の微生物の活性を良好に保持しながら、油、繊維質、デンプン、タンパク質等の成分を多量に含んだ生ごみ39を効率よく分解処理させることができる。したがって、菌床35の長寿命化を図ることが可能となる。又、分解処理すべき生ごみ39を、事前にある程度選別する選別作業を不要にできて、作業性を良好なものとすることができる。
更に、上記酵素分解槽42は処理槽36内に設けてあるため、該酵素分解槽42内に収容された生ごみ39を、処理槽36の内部雰囲気温度を熱源として酵素処理に適した温度まで昇温させることができる。このため、酵素分解槽42に内部の生ごみ39を昇温させるためのヒータ等の熱源を別途設ける必要がなく、該熱源のための設備コストやランニングコストを省くことができる。又、酵素分解槽42を処理槽36内に設けることで、酵素分解槽42で生じる臭気を、処理槽36に通常装備されている脱臭装置によって一緒に脱臭処理することができる。更には、酵素分解槽42を処理槽36の外部に設けることがないため、装置のコンパクト化を図ることも可能となる。
次に、図5及び図6は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1乃至図4に示したと同様の構成において、酵素分解槽42内の生ごみ39に、酵素液56を散布して酵素処理させるようにしてある構成に代えて、粉状の酵素(以下、酵素粉末という)73により酵素処理できるようにしたものである。
すなわち、図2及び図3に示したと同様に処理槽36における投入口40の内側に設けた酵素分解槽42に、処理槽36の上面板21上に設けた酵素液56のタンク55に酵素液ライン57を介し接続してある散布管59を設ける構成に代えて、上記処理槽36の上面板21上に、酵素粉末73の容器(酵素容器)76を支持部材75を介して設置し、該酵素容器76の下端出口のロータリーバルブ77の出口側にシュート74の上端部を接続すると共に、該シュート74を、上記上面板21を貫通させて処理槽36内へ導き、該シュート74の下端部を、酵素分解槽42における側壁45の所要位置、たとえば、内側側壁部材45aの上部を貫通させて該酵素分解槽42内へ所要寸法挿入させて取り付けた構成としてある。これにより、上記酵素容器76の下端出口に設けてあるロータリーバルブ77の開閉操作によって、該酵素容器76内の酵素粉末73を、上記シュート74を通して酵素分解槽42内へ投入できるようにしてある。
更に、上記酵素分解槽42の所要位置には撹拌装置78を設けることができる。酵素分解槽42内に撹拌装置78を設ける場合は、たとえば、図5に示す如く、処理槽36の投入口40の外周側における上面板21上に、駆動装置79を図示しない取付部材を介し設置して、該駆動装置79の出力軸に、上記上面板21を貫通させた回転駆動軸80を連結して、先端側を上記酵素分解槽42の下部中央部に達するよう挿入配置し、該回転駆動軸80の先端部に撹拌羽根81を取り付けるようにする。これにより、上記駆動装置79を運転して回転駆動軸80と一緒に撹拌羽根81を回転させると、酵素分解槽42内に収納されている生ごみ39を撹拌することができるようにしてある。したがって、上記酵素容器76よりシュート74を通して導いた酵素粉末73が酵素分解槽42内の生ごみ39に投入された時点で、上記駆動装置79を運転することにより、該酵素分解槽42内の生ごみ39を撹拌して上記投入された酵素粉末73を生ごみ39全体に分散させることができるようにしてある。
そのために、ごみ投入機68の投入開始スイッチ68aの操作と、上記開閉扉43の支持軸47bの歪計70からの入力に応じて蓋開閉用駆動装置65と、扉開閉用駆動装置49と、上記酵素容器76のロータリーバルブ77と、上記撹拌装置78の駆動装置79へそれぞれ指令を与える機能を有する制御装置を設けた構成としてあり、たとえば、新たな生ごみ39が投入口40を通して酵素分解槽42へ投入されると、上記酵素分解槽42の開閉扉43の支持軸47bに設けた歪計70から制御装置への入力に基づいて算出される酵素分解槽42内の生ごみ39重量に応じて上記ロータリーバルブ77が開閉操作され、上記算出された重量の酵素分解槽42内の生ごみ39に対し、適量の酵素粉末73が酵素容器76より取り出されてシュート74を経て投入されるように制御されるようにしてある。更に、上記ロータリーバルブ77の操作によって酵素粉末73が酵素分解槽42内の生ごみ39へ投入されると、上記制御装置により、撹拌装置78の駆動装置79へ所要時間運転するよう指令が与えられて、上記酵素粉末73が添加された生ごみ39を撹拌して、該生ごみ39中にて上記酵素粉末73を全体的に且つ速やかに分散させることができるように制御されるようにしてある。
その他の構成は図1乃至図4に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
本実施の形態の生ごみ処理装置によれば、投入口40より新たに投入される生ごみ39を、一旦酵素分解槽42内にて受け、この酵素分解槽42内に受けられた生ごみ39に対し酵素粉末73を添加した後、撹拌混合することによって、生ごみ39全体に上記酵素粉末73を分散させて該生ごみ39の酵素処理を行なうことができる。この場合、酵素粉末73は生ごみ39に対して直接的に接触させることができ、又、この酵素処理の際、酵素が微生物によって速やかに消費されてしまう虞を未然に防止できる。
このように、本実施の形態によっても前記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、図1乃至図4の実施の形態、並びに、図5及び図6の実施の形態の生ごみ処理装置によれば、菌床35の微生物の活性を良好に保持しながら、油、繊維質、デンプン、タンパク質等の成分を多量に含んだ生ごみ39を効率よく分解処理させることができるが、菌床35の微生物は生き物であるため何らかの原因によって活性が低下してしまう虞がある。この場合には、生ごみ39の投入操作を継続して行うと、分解処理しきれない残渣が次第に多くなり、このため菌床35の嵩が増加するという現象が生じる。したがって、上記菌床35の嵩の増加をレベル計等で検知することにより、菌床35の微生物の活性の弱まりを判断することが可能となる。このように菌床35の嵩の増加を基にして該菌床35の微生物の活性の弱まりが検知された場合には、菌床35へ酵素液56や酵素粉末73を直接散布(投入)して所要時間保持することで、菌床35中に残存している活性の弱まった微生物では分解処理しきれない有機成分の酵素処理を行わせるようにすることができる。この場合には、菌床35中に分解処理しきれない残渣が残存している状況であるため、酵素を単に投入するのみであってもその基質に対して効率よく接触させることが可能であり、又、上記したように菌床35中の微生物の活性が弱まっている状況であるため、投入した酵素が微生物によって速やかに消費されてしまう虞はないので、投入した酵素による処理が有効となる。なお、一旦活性が低下してしまった微生物の活性を回復させることは比較的困難であるため、上記のような酵素による処理を行った後に菌床35に対して微生物のみを投入するようにすれば、上記酵素処理された菌床35中では有機成分が既に低分子化されているため、投入した微生物によって容易に消費させることができて、菌床35の状態を良好な状態へ回復させることが可能となる。このため、菌床35を取り替えることなく更なる長寿命化を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記した各実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、処理槽36内に設ける酵素分解槽42として、上記の各実施の形態では、処理槽36の側壁としてのケーシング20を利用して、該ケーシング20と断面コの字型の側壁45とで側壁部を構成し、下端開口部を開閉扉43で開閉させるようにした場合を示したが、処理槽36のケーシング20を利用することなく、四面を側壁部材とした角筒状の酵素分解槽42を、処理槽36の内部に設置するようにしてもよく、又、酵素分解槽42の形状としては、処理槽36の内側にて上端側が投入口40に連通し、且つ下端部に開閉扉43を備えた構成としてあれば、酵素分解槽42の形状は自在に設定してよく、又、そのサイズは、一回に投入される生ごみ39の量の大小に応じて変更してもよい。投入口40に設ける蓋41は、必要に応じて開閉できるものであれば、形状や開閉させる形式、開閉用の駆動装置や該駆動装置からの動力伝達機構は自在に変更してもよい。同様に、酵素分解槽42の下端開口部に設ける開閉扉43は、屈曲部43aを有するものを示したが、内側側壁部材45aへの取付位置によっては、屈曲部のない平板状のものとすることができる等、必要に応じて開閉できるものであれば、形状や開閉させる形式、開閉用の駆動装置や該駆動装置からの動力伝達機構は自在に変更してもよい。
図1乃至図4の実施の形態における散布管59の形状や配置、散布ノズル60の配列等は、酵素分解槽42の大きさ、形状、配置等に応じて自在に変更してもよい。又、酵素分解槽42内に収納された生ごみ39に対して全面的に酵素液56を散布できれば、該酵素分解槽42の内側所要位置に散布ノズルを直接設けるようにしてもよい。更に、図1乃至図4の実施の形態における酵素分解槽42に、図5及び図6の実施の形態に示した如き撹拌装置78を設けるようにしてもよい。この場合には、酵素分解槽42内に貯留されている生ごみ39に対して酵素液56を散布した後に撹拌することで、散布した酵素液56を生ごみ39に対してより全体的に且つ速やかに分散させる効果が期待できる。
図5及び図6の実施の形態におけるシュート74の形状や配置(経路)は、酵素分解槽42の大きさ、形状、配置、及び、酵素容器76の設置位置等に応じて、自在に変更してよい。又、撹拌装置78は、酵素分解槽42内に貯留されている生ごみ39に対して酵素粉末73が投入されたときに、生ごみ39を撹拌して上記酵素粉末39を該生ごみ39中に全体的に分散させることができれば、いかなる形式のものを採用してもよい。
酵素処理部38の酵素投入装置44として、図1乃至図4の実施の形態では散布管59と酵素液56のタンク55とポンプ58付きの酵素液ライン57とからなる構成のものを、又、図5及び図6の実施の形態では、酵素粉末73を収納した酵素容器76とシュート74とからなる構成のものをそれぞれ示したが、活性を示す酵素を含んだ液体や粉末を酵素分解槽42内の生ごみ39に対して投入することができれば、酵素投入装置44はいかなる構成のものを採用してもよい。
更に、上記各実施の形態は、いずれも竪型の生ごみ処理装置に適用した場合を示したが、横型の生ごみ処理装置にも適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の生ごみ処理装置の実施の一形態を示す概略切断側面図である。 図1の生ごみ処理装置の酵素処理部分を拡大して示す切断側面図である。 図2のA−A方向矢視図である。 図1の生ごみ処理装置の制御装置の概要を示す図である。 本発明の実施の他の形態を示すもので、酵素処理部分の概略切断側面図である。 図5のB−B方向矢視図である。 従来提案されている横型の生ごみ処理装置の一例の概略を示す切断側面図である。 従来提案されている竪型の生ごみ処理装置の一例の概略を示す切断側面図である。
符号の説明
35 菌床
36 処理槽
38 酵素処理部
39 生ごみ
40 投入口
42 酵素分解槽
56 酵素液(酵素)
71 制御装置
73 酵素粉末(酵素)
78 撹拌装置

Claims (6)

  1. 処理槽内の菌床へ生ごみを投入して該菌床の微生物により生ごみを分解処理させるようにしてある生ごみ処理装置において、上記処理槽内に投入された生ごみを所要時間酵素分解処理する酵素処理部を、上部処理槽内に設け、該酵素処理部から菌床へ生ごみを投入させるようにした構成を有することを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 酵素処理部は、処理槽への生ごみ投入口から投入された生ごみを貯留できるようにし且つ底部を開閉できるようにしてなる酵素分解槽を有し、該酵素分解槽内へ酵素を供給して生ごみに添加させるようにした請求項1記載の生ごみ処理装置。
  3. 酵素分解槽に、撹拌装置を備え、生ごみを撹拌するようにした請求項2記載の生ごみ処理装置。
  4. 酵素分解槽内を、処理槽の内部雰囲気に曝せるようにした請求項2又は3記載の生ごみ処理装置。
  5. 酵素分解槽に、貯留した生ごみの重量を計測する装置を備え、且つ該計測装置で計測した値に応じて酵素供給量を制御するよう機能する制御装置を備えた請求項2、3又は4記載の生ごみ処理装置。
  6. 制御装置に、更に、処理槽の生ごみ投入口への生ごみの投入前に酵素分解槽の底部を閉塞させ、次回の上記処理槽の投入口への生ごみの投入前、又は、上記酵素分解槽内の生ごみに対する酵素供給後、24時間経過した時点のいずれか早い方の時点で上記酵素分解槽の底部を開放させるようにする機能を付与させた請求項5記載の生ごみ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010005862A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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CN112077127A (zh) * 2020-09-17 2020-12-15 杭州楠大环保科技有限公司 一种大型餐厨垃圾相变制水降解处理系统及其处理方法
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