JP2005185880A - 被処理物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生ゴミなどの廃棄物を好気性微生物の発酵作用により効率よく分解処理することができる被処理物処理装置を提供すること。
【解決手段】 被処理物14を処理するための処理室12を規定する処理ハウジング4と、処理室12内を好気性微生物34が分解処理するのに適した温度、湿度及び高酸素濃度に維持するための加熱ヒータ42、水分供給装置8及び高酸素濃度ガス供給装置6と、処理ハウジング4の重量を検出するためのロードセル58とを備えた被処理物処理装置。好気性微生物34はケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材と多孔質のケイ藻土から構成される菌床材36に着床される。また処理ハウジング4の重量を検出して被処理物14の投入量及び好気性微生物34の活性度合いを管理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品工場から排出される生ゴミなどの廃棄物、紙類などの産業廃棄物を被処理物として微生物で分解処理するための被処理物処理装置に関する。
近年、生ゴミなどの産業廃棄物の排出量は増える一方であり、その処理技術の向上が望まれている。従来の処理技術として、生ゴミなどを加熱処理して消滅又は縮小する方法や、微生物を用いて分解処理する方法が知られている。ところが、加熱処理では被処理物を燃焼して消滅させるために、水分を多く含む生ゴミなどでは、燃焼するためのエネルギー量が多く必要とし、その処理費用が嵩むという問題がある。また、微生物を用いた分解処理は、分解後の残渣を肥料として利用できたり、残渣を無くしたりすることができ、加熱処理よりも好ましいものとして注目されている。しかし、微生物の着床物が木質細片、おが屑などの有機媒体であるために、撥水性に問題があり、これらの有機媒体内に取り込まれた水分が酸化しやすく腐敗が急速に進み、分解処理に長時間かかるとともに悪臭などが発生するという問題がある。更に、微生物は発酵作用によって生ゴミを分解処理するため、分解処理を効率よく行うためには、その発酵作用に必要な温度、湿度及び酸素濃度を制御して、発酵作用に適した環境を維持することが必要である。
そこで、微生物による分解処理におけるこのような問題を解決するために、微生物の着床物として、有機媒体の代わりにセラミックスを用いた分解処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この分解処理装置では、微生物をセラミックスに担持させた微生物担持セラミックスを生ゴミとともに分解処理槽に投入して攪拌し、発酵作用に必要な温度及び酸素は、温風送気ファンから送給される温風から与えられ、水分は水分調節機によって供給される。
特開2003−275727号公報
しかしながら、従来の生ゴミ分解処理装置では、次の通りの問題がある。第1に、微生物が着床するための菌床材として、セラミックス担体のみを用いているが、セラミックのみの菌床材では微生物の増殖を充分に促進させることができず、菌床材について更なる改良が望まれている。
第2に、微生物の発酵作用に必要な酸素は空気から供給しているが、発酵作用による分解処理が進むにつれて分解処理槽内の酸素濃度が減少していき、酸素濃度が10%以下になると分解処理速度が低下するという問題がある。酸素濃度が減少すると、被処理物の残渣底部に存在する好気性微生物に酸素が充分供給されにくく、発酵作用が低下したり、微生物の増殖が妨げられたりする。
また、従来の分解処理装置では、微生物が被処理物をどの程度分解処理しているか、また微生物の活性度合いの程度を正確に知ることが難しく、微生物の活性化が低下しているときに過剰の生ゴミを投入すると、分解処理が進まず被処理物が腐食して悪臭などを発生するという問題がある。
本発明の目的は、微生物の増殖を促進して被処理物の分解処理量を増やすとともに分解処理能力を高めることができる被処理物処理装置を提供することである。
本発明の他の目的は、微生物の活性度合いを把握し、被処理物の投入量や投入時期などを管理することができる被処理物処理装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の被処理物処理装置は、被処理物を処理するための処理室を規定する処理ハウジングと、被処理物を攪拌するために前記処理ハウジング内に回転自在に設けられた攪拌手段と、前記処理室に酸素ガスを供給するための酸素供給手段と、前記処理室内に収容された菌床材と、前記菌床材に着床され、被処理物を分解する好気性微生物と、を含む被処理物処理装置において、
前記菌床材が、ケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材と多孔質のケイ藻土から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の被処理物処理装置では、前記処理ハウジングには加熱ヒータが取り付けられ、前記加熱ヒータは前記処理室内の温度が36〜44℃となるように加熱制御されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の被処理物処理装置では、前記処理ハウジングには水分供給手段が設けられ、前記水分供給手段は前記処理室内の湿度が50〜90%となるように作動制御されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の被処理物処理装置では、前記酸素供給手段は、酸素濃度が70〜95%である高酸素濃度ガスを前記処理室に供給し、前記処理室内の酸素濃度を35〜45%に維持することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の被処理物処理装置では、前記処理ハウジングはロードセルを介して支持されており、前記ロードセルの検出重量に基づいて被処理物の投入量及び前記好気性微生物の活性度合いを管理することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の被処理物処理装置によれば、生ゴミなどの被処理物を処理するための処理室を規定する処理ハウジングと、被処理物を攪拌するために処理ハウジング内に回転自在に設けられた攪拌手段と、処理室に酸素ガスを供給するための酸素供給手段とが設けられている。処理室内にはケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材と多孔質のケイ藻土から構成された菌床材が収容されている。ケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材は多孔質であり、またケイ藻土も多孔質であることから、これらは比表面積、つまり表面積/体積が大きく、それ故に、好気性微生物が着床することができる領域が大きく(換言すると、菌床材に着床することができる好気性微生物数を多くすることができる)、好気性微生物の増殖をし易くすることができる。好気性微生物として土壌菌を用いた場合、ケイ藻土との適合性がよく、土壌菌の増殖を更に促進することができる。従って、このような菌床材を用いることによって、菌床材により多くの好気性微生物を着床させることができるとともに、好気性微生物の増殖を促進することができるので、処理室内にはより多くの好気性微生物が存在することとなり、生ゴミなどの廃棄物、紙類などの産業廃棄物などを効率よく分解処理することができる。
また、本発明の請求項2に記載の被処理物処理装置によれば、処理ハウジングには加熱ヒータが取り付けられ、加熱ヒータは処理室内の温度が36〜44℃となるように加熱制御されるので、被処理物処理装置の運転中、処理室内の微生物による発酵作用に適した温度を維持することができる。従って、好気性微生物による生ゴミなどの分解処理を効率よく行うことができる。
また、本発明の請求項3に記載の被処理物処理装置によれば、処理ハウジングには水分供給手段が設けられ、水分供給手段は処理室内の湿度が50〜90%となるように作動制御されるので、被処理物処理装置の運転中、微生物の発酵作用及び増殖に必要な水分が処理室内に供給され、これによって処理室内が増殖に最適な湿度に保たれ、好気性微生物による生ゴミなどの分解処理を効率よく行うことができる。
また、本発明の請求項4に記載の被処理物処理装置によれば、酸素供給手段は、酸素濃度が70〜95%である高酸素濃度ガスを処理室に供給し、処理室内の酸素濃度を35〜45%に維持するので、被処理物処理装置の運転中、処理室内に微生物による発酵作用が行われるのに必要な酸素を充分に供給することができる。通常、空気中の酸素濃度は約20%であり、従来の分解処理装置は、空気を処理室内に供給しているため、処理室内の酸素濃度は常に20%以下である。好気性微生物は酸素呼吸によってエネルギーを獲得して発酵作用を行い、発酵作用がすすむと処理室内の酸素が消費され、一般的に酸素濃度が10%以下になると発酵作用が低下してしまい、生ゴミなどの分解能力が低下する。これに対して、この被処理物処理装置では、処理室内に酸素濃度が70〜95%である高酸素濃度ガスが供給されるので、処理室内の酸素濃度を35〜45%に維持することができる。従って、生ゴミ残渣の表面のみならず、残渣底部に存在する好気性微生物にまで充分な酸素が供給されることになり、好気性微生物による生ゴミなどの分解処理を効率よく行うことができる。
また、本発明の請求項5に記載の被処理物処理装置によれば、処理ハウジングはロードセルを介して支持されており、ロードセルの検出重量に基づいて被処理物の投入量及び好気性微生物の活性度合いを管理するので、微生物による発酵作用を効率よく行うことができる。このようにロードセルによって処理ハウジングの重量を検出するので、生ゴミなどの被処理物の投入時の検出重量と現時点の検出重量とを比較することによって、処理室内の被処理物の処理進行状況(換言すると、どの程度処理が進行しているか)を把握することができる。即ち、投入時の検出重量と現時点の検出重量との差が小さい(又は大きい)ときは分解処理があまり進んでいない(分解処理が進んでいる)ことを示し、このように検出重量差を利用して処理状況を把握することができる。また、例えば単位時間当たりの重量の変化割合を検知することによって、現時点の処理能力状況(換言すると、どの程度の能力で処理されているか)を把握することができる。従って、好気性微生物、着床材を追加すべきか、また微生物及び着床材を交換すべきか、などを容易に知ることができる。
以下、図1〜図3を参照して、本発明を実施するための被処理物処理装置の最良の実施形態について説明する。図1は、一実施形態の被処理物処理装置を簡略的に示す簡略図であり、図2は、図1の被処理物処理装置の制御系を簡略的に示すブロック図であり、図3は、図1の被処理物処理装置において、被処理物の分解処理運転の流れを示すフローチャートである。
図1及び図2において、図示の被処理物処理装置は、本体装置ハウジング2、処理ハウジング4、高酸素濃度ガス供給装置6(酸素供給手段を構成する)、水分供給装置8及び排気ガス清浄器10を備えている。この実施形態では、処理ハウジング4、高酸素濃度ガス供給装置6、水分供給装置8及び排気ガス清浄器10は、本体装置ハウジング2内に収容されている。
処理ハウジング4は、被処理物14を処理するための処理室12を規定し、処理室12内に被処理物14が投入される。被処理物14は、食品工場から排出される生ゴミなどの廃棄物、紙類などの産業廃棄物などであるが、この実施形態では被処理物14として、例えば生ゴミが処理室12内に投入される。処理ハウジング4内には、被処理物14を撹拌するための攪拌手段16が設けられており、攪拌手段16は、水平方向に延びる回転軸部18と、この回転軸部18に取り付けられた攪拌部材20とから構成され、回転軸部18の両端部が処理ハウジング4の両側壁に回転自在に支持されている。攪拌部材20は、回転軸部18の周囲に半径方向に被処理物14と後述する菌床材36とを攪拌できる程度に延びて設けられるとともに、軸線方向に実質上等間隔に例えば6個設けられている。攪拌部材20の先端には、被処理物14と菌床材36をむらなく攪拌することができるように、例えば板状の攪拌羽根22が設けられている。
回転軸部18の一端部24は、駆動源を構成するモータ28に回転駆動されるように接続されている。従って、モータ28を回転させると、その回転力が回転軸部18に伝達され、回転軸部18及び攪拌部材20が所定方向に回転して、攪拌羽根22によって被処理物14及び菌床材36が攪拌される。処理室12の底部は半円形状に形成されており、そのため、攪拌羽根22によって被処理物14及び菌床材36をむらなく攪拌でき、このように撹拌することによって、被処理物14と菌床材36との間に酸素が充分供給されて発酵作用を促進することができるとともに、好気性微生物34を被処理物14に均一に混合することができ、効率よく分解処理を行うことができる。
被処理物14は、処理ハウジング4の中央上部に設けられた投入ホッパ30から投入される。投入ホッパ30の下部付近には粉砕機32が設けられており、被処理物14は粉砕機32によって細かく粉砕された後に処理室12内に投入される。このように粉砕して投入することによって、微生物30による分解処理を高めることができる。投入ホッパ30の投入開口には開閉蓋31が実線で示す閉位置(投入開口を閉塞する位置)と開位置(投入開口を開放する位置)との間を開閉自在に取り付けられている。
処理室12には、好気性微生物34が着床された菌床材36が収容されている。好気性微生物34は、例えば土壌菌であり、この土壌菌はシュードモナス属菌、ミクロコッカス属菌、ストンプトコッカス属菌及びバチルス属菌などを含んでいる。菌床材36は、ケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材38と多孔質のケイ藻土40とから構成され、菌床材36への好気性微生物34の着床は、例えば菌床材36を好気性微生物34が生存している媒体中に数日間浸して行う。
この実施形態では、処理室12を規定する処理ハウジング4の側壁部及び底壁部には、加熱ヒータ42が設けられている。加熱ヒータ42は、処理ハウジング4の処理室12内を加熱することができればどのようなものでもよく、例えばプレート状の加熱ヒータから構成することができる。
高酸素濃度ガス供給装置6は、この実施形態では本体装置ハウジング2内の右側下部に配置され、高酸素濃度ガス供給装置6からの酸素供給管44が処理ハウジング4の右側壁上部に接続され、高酸素濃度ガス供給装置6からの高酸素濃度ガスが酸素供給管44を通して処理室12内に供給される。高酸素濃度ガス供給装置6は、高酸素濃度ガス生成器46とガス加熱ヒータ48とから構成される。高酸素濃度ガス生成器46は、化学反応によって化学的に酸素を生成するものや、空気中から窒素を吸着して酸素濃度を高めるようにしたものなど一般的に用いられているものでよい。この実施形態では、外気をコンプレッサーなどで吸入して二酸化炭素や窒素などを吸着塔で吸着して除去するものが用いられ、このようにして酸素濃度が70〜95%の高酸素濃度ガスを生成する。その後、この高酸素濃度ガスはガス加熱ヒータ48に送給され、処理室12内の温度とほぼ同じ温度、例えば40℃に加熱され、温められた高酸素濃度ガスが酸素供給管44を通して処理室12内に供給される。
水分供給装置8は、この実施形態では本体装置ハウジング2内の右側上部に配置され、水分供給装置8から水分供給管50が処理室12内に延びている。水分供給管50には、軸線方向に間隔をおいて複数個の水噴射部52が設けられており、これら水噴射部52から処理室12内に水分が噴射される。
排気ガス清浄器10は、この実施形態では本体装置ハウジング2内の左側下部に配置される。排気ガス清浄器10からは排気ガス排出管54が延び、その上流端部が処理ハウジング4の左側面上部に接続されている。また、清浄ガス排出管56が本体装置ハウジング2の側壁を通して外部に開口している。好気性微生物34の発酵作用により水分及び二酸化炭素が発生し、被処理物14自体から発生する悪臭などを伴う場合もある。また、処理室12内は加熱ヒータ42によって加熱されているので、発生したガスも加熱されて40℃程度に上昇している。このようなことから、排気ガス清浄器10は、脱臭機能を有する酸化触媒と、排気ガスとの間で熱交換してその温度を下げるための熱交換器を備えているのが望ましい。尚、酸化触媒及び熱交換器は一般的に用いられているものでよい。このような排気ガス清浄器10は、処理室12内から排気ガス排出管54を通して排出された排気ガスを、酸化触媒によって脱臭し、熱交換器によって常温とされて清浄化され、清浄ガス排出管56を通って清浄ガスとして外部へ排出される。従って、悪臭によって環境が汚染されることはない。
処理ハウジング4は、その重量を検出するためのロードセル58を介して支持されている。ロードセル58は、処理ハウジング4の下側に配置され、処理ハウジング4はかかるロードセル58を介して本体装置ハウジング2に支持されている。この実施形態では、処理ハウジング4の底部が半円筒状に形成され、この底部の両端部にロードセル58a,58bが配置されており、これらのロードセル58a,58bで検出された重量の合計から処理ハウジング4(この内部に収容された被処理物14及び菌床材36などを含む)の重量を検出することができる。尚、処理ハウジング4の4隅部の各々にロードセルを配設し、これらのロードセルの検出重量から処理ハウジング4の重量を計測するようにしてもよい。
主として図2を参照して被処理物処理装置の制御系について説明すると、加熱ヒータ42などは、本体装置ハウジング2の上部に設置される、例えばマイクロコンピュータなどから構成されるコントローラ60によって制御される。図示のコントローラ60は、加熱ヒータ42を制御するための加熱制御手段62、水分供給手段8を制御するための湿度制御手段64、高酸素濃度ガス供給装置6を制御するための酸素濃度制御手段66及び処理ハウジング4の重量を検出演算するための重量検出演算手段68を含んでいる。コントローラ60は、更に、計時手段70及びメモリ72を含んでいる。計時手段70は時刻を計時し、メモリ72には、好気性微生物34が発酵して生ゴミ14を分解処理するのに適した温度(処理質12内の設定温度、例えば40℃)、湿度(処理質12内の設定湿度、例えば60%)及び酸素濃度(処理室12内の設定酸素濃度、例えば40%)などが記憶され、更に、被処理物14の分解処理開始の時刻及び処理ハウジング4の重量が記憶される。
この実施形態では、処理室12内の温度を検知するための温度検知センサ74(温度検知手段を構成する)、処理室12内の湿度を検知するための湿度検知センサ76(湿度検知手段を構成する)及び処理室12内の酸素濃度を検知するための酸素濃度検知センサ78(酸素濃度検知手段を構成する)が設けられる。また、コントローラ60に関連して、投入量表示ランプ80及び菌床材交換表示ランプ82が設けられている。投入量表示ランプ80は被処理物14の処理投入が可能であるか否かを表示し、被処理物14の投入が可能であるときには点灯してその旨を知らせ、また菌床材交換表示ランプ82は菌床材36を交換する必要があるかを表示し、菌床材36の交換が必要であるときには点灯してその旨を知らせる。投入量表示ランプ80及び菌床材交換表示ランプ82は、処理室12内に残留する被処理物14の残渣量に基づいて、またこの残渣量の変化度合いに基づいて後述する如く点灯制御される。
次に、図1〜図3を参照して、この被処理物処理装置の好気性微生物34による分解処理について説明する。生ゴミなどの被処理物14を処理する場合、開閉蓋31を開放して処理すべき被処理物14が投入ホッパ30から投入され(ステップS1)、かく投入された被処理物14は、粉砕機32によって細かく粉砕された後に処理室12内に投入される。処理室12内は、予め好気性微生物34が発酵して被処理物14を分解処理するのに適した状態に、例えば処理室12の温度については36〜44℃の適宜の温度、例えば40℃に、例えば処理室12の湿度については50〜90%の適宜の湿度、例えば60%に、また処理室12の酸素濃度については35〜45%の適宜の濃度、例えば40%に維持されるように制御される。また、好気性微生物34が着床した菌床材36も処理室12内に予め収容されており、撹拌手段166の作用によって投入された被処理物14と混合される。尚、重量検出演算手段68が、好気性微生物34の分解処理量を演算するために、被処理物14投入時の処理ハウジング4の重量をロードセル58a,58bによって検出しておく。
そして、このように投入された被処理物14が撹拌手段16によって菌床材36と攪拌混合される。この実施形態では、例えば、攪拌手段16は1分間に5回程度の回転速度で回転され、この攪拌によって菌床材36に着床した好気性微生物34が被処理物14と混合され、このようにして被処理物14に対する分解処理が行われる。処理室12内は、上述したように気性微生物34が発酵して被処理物14を分解処理するのに適した状態に予め制御されているので、好気性微生物34によって被処理物14の分解処理が効率良く行われる(ステップS2)。
次に、分解処理が行われている間、処理室12内の温度が、好気性微生物34が発酵して被処理物14を分解処理するのに適した温度状態、例えば40℃に維持されているかが判断される(ステップS3)。即ち、温度検知センサ74の検知信号がコントローラ60に送られ、加熱制御手段62はこの温度検知センサ74の検知温度に基づいて加熱制御を行う。例えば、検知温度が40℃より下がると、処理室12内が所定温度でないとして、ステップS3からステップS4に進み、加熱制御手段62によって加熱ヒータ42が作動して処理室12内が加熱される。一方、検知温度が40℃を越えると、処理室12内の温度が所定温度としてステップS3からステップS5に進み、加熱制御手段62は加熱ヒータ42の作動を停止する。このようにして処理室12内の温度が40℃に維持される。
次に、ステップS6に進むと、処理室12内の湿度が所定湿度状態であるかが判断される。即ち、湿度検知センサ76の検知信号がコントローラ60に送られ、湿度制御手段64はこの湿度検知センサ76の検知湿度に基づいて湿度制御を行う。例えば、検知湿度が60%より下がると処理室12内が所定湿度でないと判断して、ステップS6からステップS7に進み、湿度制御手段64によって水分供給装置8が作動され、水噴射部52から処理室12内に水分が噴射される。一方、処理室12内の湿度が例えば60%を超えると、ステップS6からステップS8に進み、水分供給装置8の作動が停止して水分の供給が停止される。このようにして処理室12内の湿度が60%に維持される。
次に、ステップS9に進むと、処理室12内の酸素濃度が所定酸素濃度、例えば40%に維持されているかが判断される。即ち、酸素濃度検知センサ78の検知信号がコントローラ60に送られ、酸素濃度制御手段66はこの酸素濃度検知センサ78の検知酸素濃度に基づいて酸素濃度制御を行う。例えば、検知酸素濃度が40%より下がると処理室12内が所定酸素濃度でないとして、ステップS9からステップS10に進み、酸素濃度制御手段66によって高酸素濃度ガス供給装置6が作動され、酸素供給管44を通して処理室12内に高酸素濃度ガスが供給される。一方、処理室12内の酸素濃度が40%を超えると、ステップS9からステップS11に進み、高酸素濃度ガス供給装置6の作動が停止し、高酸素濃度ガスの供給が停止する。このようにして処理室12内の酸素濃度が40%に維持される。
、このようにしてステップS12に進むと、処理室12内での微生物34による分解処理が適正に行われている(換言すると、微生物34が活性状態が維持されている)かが判断される。この実施形態では、処理室12に被処理物14を投入した時の処理ハウジング4の重量と現時点の処理ハウジング4の重量とから処理運転開始時からの重量減少量を演算するとともに、処理運転開始時から現時点までの処理時間を演算し、これら重量減少量及び処理時間に基づいて単位時間当たりの処理量を演算し、かかる単位時間当たりの処理量に基づいて微生物34による分解処理の度合いを判断する。尚、処理ハウジング4の重量はロードセル58a,58bの検出信号に基づいて測定することができる。例えば、微生物34の活性化状態が保たれているときには、その分解処理能力が大きくて単位時間当たりの分解処理量が多く、従って、単位時間当たりの重量減少量も大きくなる。一方、微生物34が死滅して活性化していないときには、その分解処理能力が小さくて単位時間当たりの分解処理量が少なく、従って、単位時間当たりの重量減少量も小さくなる。このようなことから、単位時間当たりの処理ハウジング4の重量変化量、即ち被処理物14の重量変化量から微生物34の分解処理度合い(即ち、微生物34の活性化の度合い)を判断することができる。
分解処理の度合いが適正でない(即ち、微生物34が活性状態にない)場合、ステップS12からステップS13に進み、コントローラ60は菌床材交換信号を生成し、この菌床材交換信号に基づいて菌床材交換表示ランプ82が点灯し、微生物34が死滅して菌床材36を交換すべき旨を知らせる。また、この菌床材交換信号に基づいて被処理物処理装置の運転が停止し(ステップS14)、微生物34による分解処理が強制的に終了し、その後、菌床材36の交換を行うようになる。この菌床材36の交換は、投入ホッパ30を取り外して処理室12内の被処理物14及び菌床材36(微生物34を含む)を取り除き、その後微生物36が着床した新しい菌床材36を投入することによって行う。このように菌床材36を交換した後は、ステップS1に戻り、処理すべき被処理物14を投入して新しい微生物34による分解処理を再開する。
分解処理の度合いが適正である(微生物34が活性化状態にある)場合、ステップS12からステップS16に進み、処理室12内の分解残渣の重量が所定重量以下であるかが判断される。即ち、処理室12内に被処理物14を投入していないときの処理ハウジング4の重量と、現時点の処理ハウジング4の重量とから、処理室12内に残存する被処理物14(分解残渣を含む)を重量を演算し、この被処理物14の重量に基づいて新たな被処理物14の投入が可能であるかを判断する。例えば、処理ハウジング4の重量が重いときには、処理室12内に多くの被処理物14(分解残渣を含む)が存在しており、従って、新たな被処理物14の投入が困難であり、ステップS16からステップS2に戻る。また、処理ハウジング4の重量が軽いときには、処理室12内に存在する被処理物14の残存量が少なくなっており、この場合には、ステップS16からステップS17に進み、コントローラ60は投入可能信号を生成し、この投入可能信号に基づいて投入表示ランプ80が点灯し(ステップS17)、新たな被処理物14の投入が可能である旨を知らせる。そして、新たな被処理物14を投入するときにはステップS1に戻り、被処理物14を投入しないときにはステップS2に戻り、このようにして被処理物14に対する好気性微生物34による分解処理が行われる。
上述した被処理物処理装置による分解処理を確認するために、次のような条件で分解処理運転を行った。処理室内を、温度約40℃、酸素濃度約40%、湿度約60%に維持し、被処理物として生ゴミ20kgと土壌菌を着床した菌床材を200kg(土壌菌2000gを含む)を投入した。分解処理から24時間経過後に分解残渣重量を計測したところその重量は1kgであり、生ゴミが充分分解処理され、その体積が95%減少したことが確認された。
以上、本発明に従う被処理物処理装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、被処理物14の分解処理運転において、処理室12内の制御を温度、湿度、酸素濃度の順序で行っているが、このような順序に限定されず、湿度又は酸素濃度から制御を行ってもよく、またこれらの制御を同時に行うようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、処理ハウジング4の重量を検出するためにロードセル58a,58bを用いているが、これに限定されず、処理ハウジング4の重量を検出することができる重量検出器であればどのようなものでもよい。
被処理物と、好気性微生物を着床させた菌床材であって、ケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材と多孔質のケイ藻土から構成されたものを処理室に投入し、好気性微生物の発酵を利用して被処理物を分解処理する。菌床材は、ケイ酸及びマグネシウムを多く含んでいるので、好気性微生物の増殖が促進され、分解処理能力を高めることができ、被処理物を効率良く分解処理することができる。また、好気性微生物を用いて分解処理するので、環境にも優しく、有害物質などの発生もなく被処理物を分解処理することができる。更に、ロードセルを用いて処理ハウジングの重量変化などを監視することによって、好気性微生物による処理分解の処理進行状況及び処理能力状況を管理するでき、被処理物処理装置の運転管理を容易にすることができ、初心者でも運転制御することができる。
被処理物処理装置の一実施形態を簡略的に示す簡略図である。 図1の被処理物処理装置の制御系を簡略的に示すブロック図である。 図1の被処理物処理装置において、被処理物の分解処理運転の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 本体装置ハウジング
4 処理ハウジング
6 高酸素濃度ガス供給装置
8 水分供給装置
10 排気ガス清浄器
12 処理室
14 被処理物
34 好気性微生物
36 菌床材
58,58a,58b ロードセル

Claims (5)

  1. 被処理物を処理するための処理室を規定する処理ハウジングと、被処理物を攪拌するために前記処理ハウジング内に回転自在に設けられた攪拌手段と、前記処理室に酸素ガスを供給するための酸素供給手段と、前記処理室内に収容された菌床材と、前記菌床材に着床され、被処理物を分解する好気性微生物と、を含む被処理物処理装置において、
    前記菌床材が、ケイ酸マグネシウムを主成分とするセラミックス材と多孔質のケイ藻土から構成されていることを特徴とする被処理物処理装置。
  2. 前記処理ハウジングには加熱ヒータが取り付けられ、前記加熱ヒータは前記処理室内の温度が36〜44℃となるように加熱制御されることを特徴とする請求項1に記載の被処理物処理装置。
  3. 前記処理ハウジングには水分供給手段が設けられ、前記水分供給手段は前記処理室内の湿度が50〜90%となるように作動制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の被処理物処理装置。
  4. 前記酸素供給手段は、酸素濃度が70〜95%である高酸素濃度ガスを前記処理室に供給し、前記処理室内の酸素濃度を35〜45%に維持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の被処理物処理装置。
  5. 前記処理ハウジングはロードセルを介して支持されており、前記ロードセルの検出重量に基づいて被処理物の投入量及び前記好気性微生物の活性度合いを管理することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被処理物処理装置。
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