JP3021875U - 革バッグ - Google Patents

革バッグ

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JP3021875U
JP3021875U JP1995009820U JP982095U JP3021875U JP 3021875 U JP3021875 U JP 3021875U JP 1995009820 U JP1995009820 U JP 1995009820U JP 982095 U JP982095 U JP 982095U JP 3021875 U JP3021875 U JP 3021875U
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JP
Japan
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leather
paper
lining
bag
rounded
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Application number
JP1995009820U
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English (en)
Inventor
武次 大澤
Original Assignee
株式会社大栄
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 四周に丸味がついていながら経時変化が少な
く、外周に均一に丸味がつけられた革バッグを提供す
る。 【解決手段】 革バッグは、革4と布6との間に紙8を
挟んだ状態で水溶性の糊20によって革4、布6、紙8
を貼り合わせた後圧力を加えてしぼり成形をした革体1
8から構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、革製のカバン、ハンドバッグ等の革バッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、革バッグを構成する革には方向性及び部分部分による硬軟の差など、材 料の組織にばらつきがあり、しぼり加工による丸味を帯びた成形品には経時変化 が多かった。この経時変化は、革バッグを製造する工程や製造後使用していると きにおいて生じ、革の軟い部分がのびていったり、革が軟い部分の方向へのびた りして、例えば側面等が変形することがあった。このため、しぼり加工による丸 味を帯びた成形品は、カバン、ハンドバッグ等の革バッグには適さなかった。
【0003】 一方、商品の四周に丸味をつけることは近時の流行であり、このような形状が バッグにも望まれる。ところが、バッグの縁にファスナー或いはサッシ等を設け る際バッグ製品の8隅又は4隅を均一に保つことが必須となるのであるが、これ は困難であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記事情にかんがみ、四周に丸味がついていながら経時変化が少な く、かつ8隅又は4隅に均一に丸味がつけられた革バッグを提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本考案は、革と該革の裏に当たる裏地とを水溶性の糊によって貼り 合わせた後圧力を加えしぼり成形をして、外周に丸味がつけられたことを特徴と する革バッグである。
【0006】 請求項2の本考案は、革と該革の裏に当たる裏地との間に紙を挟んだ状態で水 溶性の糊によって前記革、裏地、及び紙を貼り合わせた後圧力を加えしぼり成形 をし、外周に丸味がつけられたことを特徴とする革バッグである。
【0007】 請求項3の本考案は、革と該革の裏に当たる裏地との間に紙を挟んだ状態で水 溶性の糊によって前記革、裏地、及び紙を貼り合わせた後前記革の装飾部分の縫 製加工を行い貼り合わされた前記革、裏地、及び紙に圧力を加えしぼり成形をし て、外周に丸味がつけられたことを特徴とする革バッグである。
【0008】 請求項1の本考案によれば、革と裏地とを水溶性の糊によって貼り合わせた後 、圧力を加えてしぼり成形をすると、糊は溶けて革及び裏地に浸透し、革と裏地 の密度を均一化し、革の繊維の硬さを一定にするので外周に均一に丸味をつける ことができる。
【0009】 請求項2の本考案によれば、革と裏地との間に紙を挟んだ状態で水溶性の糊に よってこれらを貼り合わせた後、圧力を加えてしぼり成形をすると、水溶性の糊 によって紙は容易に分解して革と裏地の部分に浸透し、革と裏地の密度を均一化 して硬軟が平均化し、四周に丸味がついていながら経時変化が少なく、かつ8隅 又は4隅に均一に丸味がついた良好な成形性を有した革バッグを得ることができ る。
【0010】 請求項3の本考案によれば、しぼり成形作業の直前に革の装飾部分の縫製加工 を行うことにより、形状の経時変化がさらに防止される。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0012】 図1には革バッグ2の全体が示されており、図2には革4と布6との間に紙8 を挟んだ革体18の断面が示されている。
【0013】 革バッグ2は箱型形状をしており、四周に丸味部16を有し、かつ8つの隅部 14に均一に丸味がつけられている。開閉部にはファスナー10が取り付けられ 、バッグの周囲を約4分の3周している。革バッグ2の側面には飾り部12があ り、飾り部12には取手22が取り付けられている。
【0014】 革バッグ2は大部分が革体18から構成されている。革体18は革4と革4の 裏地をなす布6との間に紙8が挟まれて構成されている。革4と紙8の間及び紙 8と布6との間には水溶性の糊20が付着され、革4と紙8、紙8と布6を貼り 合わせている。革4にはなめした後の牛革、馬革等が用いられる。革4の裏地は 布6の他にナイロン等を用いてもよい。裏地をつけるのは補強のためであり、革 の裏へのひっかき傷を防止したり、革バッグを長持ちさせたりするためである。 また、革バッグの体裁を整える意味もある。
【0015】 上記革体18は、革4、布6及び紙8が貼り合わされた後、圧力がかけられる 。圧力は油圧式のプレス機によってかけられるが、複数の革体18を積み重ねて おいたり、又は積み重ねた上に重しをのせて数時間おく方法でもよい。重しをの せておく時間は革体18の厚さによって異なる。なお、丸み部16については、 丸みの型を備えた油圧式のプレス機で圧力をかけて丸み部16を形成するしぼり 成形が行われる。
【0016】 圧力を加えられた革体18は、紙8が分解して革4の内面と布6の内面とに浸 透する。紙8が分解して革4に浸透すると、革4の密度が均一化し、革4の硬軟 が平均化する。丸み部16における丸みをつける際は、紙8の革4への浸透によ って容易に丸みがつき、かつ丸みの定着性がよい。すなわち、成形性が良好であ る。従って、四周の丸み部16及び8つの隅部14に均一に丸みがつけられ、か つ丸みをつけた部分の経時変化による変形もほとんどない。一方、革体18の引 っ張り強度も紙8を挟まない革体と比べ、ほとんど変わりがない。
【0017】 隅部14及び丸み部16を形成した後は、ファスナー10を取り付けるが、各 隅部14及び丸み部16の均一がとれているために、取り付け及び取り付け後の ファスナー10の走りもスムーズである。
【0018】 なお、ファスナー10の代わりにサッシ(図示せず)を取り付ける場合も、各 隅部14及び丸み部16の均一がとれているために、取り付け易い。
【0019】 また、しぼり加工の圧力をかける前に飾り部12の縫製加工を行なうことが、 成形加工の容易さと相まって形状の経時変化防止に役立つ。
【0020】
【考案の効果】
請求項1の本考案は、革と該革の裏に当たる裏地とを水溶性の糊によって貼り 合わせた後圧力を加えしぼり成形をして、外周に丸味がつけられたことを特徴と する革バッグであるので、革の繊維の硬さが一定となる。 請求項2の本考案は、革と該革の裏に当たる裏地との間に紙を挟んだ状態で水 溶性の糊によって前記革、裏地、及び紙を貼り合わせた後圧力を加えしぼり成形 をし、外周に丸味がつけられたことを特徴とする革バッグであるので、革の硬軟 が平均化する。 従って、請求項1及び2の本考案によれば、四周に丸味がついていながら経時 変化が少なく、かつ8隅又は4隅に均一に丸味がついた良好な成形性を有した革 バッグを得ることができ、ファスナーやサッシ取り付けの際も容易に取り付ける ことができる。更に、請求項3の本考案によれば、しぼり成形作業の直前に革の 装飾部分の縫製加工を行うことにより、形状の経時変化がさらに防止される。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】革バッグの全体を示した斜視図。
【図2】革と布との間に紙を挟んだ革体の断面図。
【符号の説明】
2 革バッグ 4 革 6 布 8 紙 18 革体 20 糊

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 革と該革の裏に当たる裏地とを水溶性の
    糊によって貼り合わせた後圧力を加えしぼり成形をし
    て、外周に丸味がつけられたことを特徴とする革バッ
    グ。
  2. 【請求項2】 革と該革の裏に当たる裏地との間に紙を
    挟んだ状態で水溶性の糊によって前記革、裏地、及び紙
    を貼り合わせた後圧力を加えしぼり成形をし、外周に丸
    味がつけられたことを特徴とする革バッグ。
  3. 【請求項3】 革と該革の裏に当たる裏地との間に紙を
    挟んだ状態で水溶性の糊によって前記革、裏地、及び紙
    を貼り合わせた後前記革の装飾部分の縫製加工を行い貼
    り合わされた前記革、裏地、及び紙に圧力を加えしぼり
    成形をして、外周に丸味がつけられたことを特徴とする
    革バッグ。
JP1995009820U 1995-08-24 1995-08-24 革バッグ Expired - Lifetime JP3021875U (ja)

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