JP3020156U - 肘かけ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 座席シートを傷つけずに容易に取り付け出
来、簡単に脱落しない角度調整可能な座席用肘かけ。 【構 成】上端に肘かけを上下移動自在に取り付け、支
持棒の下端にネジを設け、その外壁に爪を取り付け、一
方の貫通した管の外側にも同様爪を取り付け、内部にボ
ルトをねじこみ、支柱をクランプする形状をもつ肘か
け。 【効 果】 座席シートを傷めず確実に取り付け出来、
又たやすく角度の調整及びはね上げ格納出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は自動車座席に容易に取り付け出来、又脱落困難であり、角度の調節 が容易である肘かけ。

【０００２】

【従来の技術】

現在座席用肘かけは、座席の製造過程においてすでに組みこまれているか、あ るいは座席中間のコンソールボックス上にふたと併用の形で設置されている。そ れ以外にはシート表面にとりつけ穴を新しく設け、シートの一部を破断して肘か けを固着する方法等が考案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

製造過程からすでに組みこまれていない自動車用座席において、たやすく肘か けを座席に取り付ける方法としてさまざまな形式が考案されている。一つには座 席サイドのレザー等を破断して鉄板を当てがいタッピングボルト等で締結して肘 かけを支持する方法である。この方法が脱落防止には一番優れている様に思われ るが、大切なシートを破断するには忍びなく、又その加工も大変わずらわしい等 の欠点がみられた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記不具合を解消し、取り付けが簡単であり、座席を傷めることなく 大きな荷重がかかっても容易に脱落しない。又角度の調整が容易である等上記の 条件をみたすため次の構成によるものである。

【０００５】 上端に肘かけを角度調整可能に回転自在に固着した支持棒を半円形に折り曲げ 、下部にロングナットを固着して、そのナットの外側にＬ状の曲った爪を固着す る。

【０００６】 一方に貫通した穴をもつ同じくロングナットの外側にＬ状の曲った爪を固着し 、内部にボルトをねじこんで、座席の支柱をはさみこむ状態でクランプして、同 肘かけを固着する。

【０００７】

【作用】

上記のような構成であるから、肘かけは支持棒の先端を中心に円運動を行って 角度の調整ができ、支持棒下部の２ケの爪によって座席の支柱を両側から強くは さむ状態でクランプし、肘かけの容易な脱落を防ぐ以上の作用である。

【０００８】

【実施例】

図１は前記構成の実施例を示す側図面であり、さらに第２図はクランプ部の上 面図で、これを詳細に説明すると、座席１の支柱２ヒンジ部に肘かけ３の支持棒 ４を半円形に折り曲げ、下部に固着した前爪５、及びクランプ６に固着された後 爪７によって前後から支柱２をはさみこみ、取手ボルト８でしめこむことにより 支持棒４の内側に刻設されたねじにかみこみ支持棒を固定する。

【０００９】 図３は、肘かけ部の構成を示す側面図であり、肘かけと支持棒の接続及び角度 の調整構造を示すためのものである。支持棒４の上端部にブラケット９を両側か らさしこみ、ピン１０を中心に回転自在に固着する。ブラケットは平板を両側面 に当てがい直角に２枚の横板をさしわたし、ブラケットを補強する。前横板１１ に穴を貫通し、後横板１２にねじを刻設してこの２ケの穴に長ボルト１３をねじ こんで端部を支持棒４に接触させ、ボルトのもう一端に固着した取手ナット１４ の調節によって支持棒４とブラケット９の取り付け角を変化させ、肘かけの角度 を調節する。又このブラケットにはスポンジ等の弾性体を被服して肌ざわりをよ くする以上の構造である。

【００１０】

【考案の効果】

以上述べたようにこの考案は肘かけの取り付けが確実であり、容易に脱落しな い。座席シートに穴をあけたり傷つけることがない。取り付けや構造が簡単であ る。たやすく角度の調整ができ、不用の時上へはね上げて格納できる等の効果が 期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す側面図。

【図２】この考案のクランプ部の平面図。

【図３】この考案の肘かけ部の側面図。

【符号の説明】

１・・座席 ２・・支柱 ３・・肘かけ ４・・支持棒 ５・・前爪 ６・・クランプ ７・・後爪 ８・・取手ボルト ９・・ブラケット １０・・ピン １１・・前横板 １２・・後横板 １３・・長ボルト １４・・取手ナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端に肘かけを上下移動自在に取り付
   け、支持棒の下端にネジを設け、その外壁に爪を取り付
   け、一方の貫通した管の外側にも同様爪を取り付け、内
   部にボルトをねじこみ、支柱をクランプする形状をもつ
   肘かけ。