JP3020121U - 導電性シールドスクリーン - Google Patents

導電性シールドスクリーン

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JP3020121U
JP3020121U JP1995007695U JP769595U JP3020121U JP 3020121 U JP3020121 U JP 3020121U JP 1995007695 U JP1995007695 U JP 1995007695U JP 769595 U JP769595 U JP 769595U JP 3020121 U JP3020121 U JP 3020121U
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conductive shield
shield screen
directly coated
fiber fabric
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JP1995007695U
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清治 塩田
博夫 岸本
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Seiren Co Ltd
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Seiren Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光反射・散乱防止機能を十分満足した上で、
表面から簡単にしかも確実な導電接触が取られる表面導
電性の優れたシールドスクリーンを、提供する。 【構成】 合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被覆
された金属よりなる第1の被膜層(Ni、Cu又はNi
+Cu)と、該第1被膜層に直接被覆された別の金属よ
りなる第2の被膜層(Sn+Ni)とを、有する導電性
シールドスクリーン。 【効果】 表面導電性が大幅にアップし、スクリーンメ
ッシュとして使用する場合、特定の導電接触を採る必要
がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シールドスクリーンに関し、更に詳しくは、ブラウン管の画面や機 器類のシールドに使用する特に表面導電性に優れた導電性シールドスクリーンに 関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA機器等が普及し、更に複雑高度化するに伴い、さまざまな問題的が 出てきている。 それは、例えば、機器類内部から発生する電磁波による障害が発生することや 、ブラウン管の画面からの散乱光に伴う眼性疲労等が生ずることである。 これらの障害を防止するために、所謂、シールドスクリーンが、使用されてい る。 このシールドスクリーンとは、光反射・散乱防止機能、静電気防止機能、電磁 遮蔽機能等の諸機能を有するもので、前記機器を覆ったり、ブラウン管の画面に 取り付けたりして使用される。
【0003】 ここで光反射・散乱防止機能とは、画面等で反射又は乱反射される光をカット して見やすくするもので、眼性疲労を防止するためのものである。 また静電遮蔽機能は、機器周囲の埃や塵が画面上で帯電し付着することを防止 するものである。 電磁波遮蔽機能は、機器類から放射される人体に有害な電磁波(例えばマイク ロ波)をカットするものであり、また、逆に環境から受ける電磁波を絶つことに より、その障害から、機器類を守るためのものでもある。
【0004】 このような諸特性を持つシールドスクリーンとして、現在、合成繊維スクリー ンメッシュの表面上にNi、Cu又はNi+Cuの無電解メッキを行い、更にそ の上に、導電性カーボンをコーテングしたメッシュのスクリーンが市販されてい る。 ところでこれらのメッシュのスクリーンにおいて、光反射・散乱防止機能を充 分に発揮させる為には、導電性カーボンのコーデング層をある程度厚くすること が必要である。 しかし、コーテング層を厚くすればする程、今度は反対に表面導電性が低下す ることになる。
【0005】 このような二律背反する二つの条件をある程度満足するものとして、通常、メ ッシュのスクリーンにおいて、導電性が、1〜10Ω/sq(スクエア)程度の 範囲のものが採用されている。 しかし、この程度の表面導電性を持つスクリーンでは、他の部材との導電接触 (導通接触)を取るのに難点があり、静電気防止機能を十分発揮できない。 例えば、具体的には、メッシュのスクリーンを枠体に取り付ける場合、金属ネ ジ等を使って固定したり、導電性接着剤を介して導電接触をとっているのが現状 である。 しかし、このような方法では、作業が複雑となり、また必ずしも信頼性のある 確実な導電接触を得られない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来のこのような問題点の解決を意図したものである。 即ち、本考案の目的は、光反射・散乱防止機能を十分満足した上で、表面から 簡単にしかも確実な導電接触が取られる表面導電性の優れたシールドスクリーン を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
しかして、本考案者らは、このような技術的な課題に対して鋭意研究した結果 、最上層の被覆にカーボンを使わないである種の金属を適応することにより、光 反射・散乱防止機能も十分確保でき、且つ簡単に導電接触が得られることを見出 した。
【0008】 本考案は、この知見を基に完成させたものである。 即ち、本考案は、合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被覆された金属より なる第1の被膜層と、該第1被膜層に直接被覆された別の金属よりなる第2の被 膜層と、を有する導電性シールドスクリーンに存する。 そして、合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被覆されたNiよりなる第1 被膜層と、該第1被膜層に直接被覆されたSnとNiよりなる第2の被膜層と、 を有する導電性シールドスクリーンに存する。 そしてまた、合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被覆されたCuよりなる 第1被膜層と、該第1被膜層に直接被覆されたSnとNiよりなる第2の被膜層 と、を有する導電性シールドスクリーンに存する。 そしてまた、合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被覆されたNiとCuよ りなる第1被膜層と、該第1被膜層に直接被覆されたSnとNiよりなる第2の 被膜層とを有する導電性シールドスクリーンに存する。
【0009】 そしてまた、合成繊維布帛体が、平織である導電性シールドスクリーンに存す る。 そしてまた、合成繊維布帛体の材質がポリエステルである導電性シールドスク リーンに存する。 そしてまた、合成繊維布帛体の材質がポリアミドである導電性シールドスクリ ーンに存する。 そしてまた、第2被膜層及び第2被膜層を形成するための被覆がメッキにより 行われている導電性シールドスクリーンに存する。 そしてまた、導電性が0.001〜1Ω/sq(スクエア)であることを特徴 とする導電性シールドスクリーンに存する。
【0010】 ここで、本考案でいう合成繊維布帛体としては、合成繊維、例えば、ポリエス テル、ポリアミド、ポリアクリル等の繊維及びそれらの組み合わせ等よりなる繊 維を使って得られた、薄地の織布が採用される。 その織布の密度は、好ましくは30〜150本/inである。 また織組織は、好ましくは、所謂、シヤーといわれる薄地の平織が好ましい。 合成繊維布帛体に第1の被膜層を被覆するために予備的に前処理が行われる。 前処理は、基布となる(合成)繊維布帛体に対して、熱安定性を付与し、かつ 表面の不純物を取り除くため、予め前処理が行われる。
【0011】 ここで熱安定性の付与はヒートセット処理によって行われ、その処理の温度は 、通常、好ましくは180〜195℃である。 また、表面の不純物の除去は、精練工程で行われ、主として製織時に使用さ れた糊剤やオイリング剤の除去を行い、更にはイオン性を調整するためのもので ある。 尚、前処理された合成繊維布帛体に対し、第1の被膜層が均一に且つ容易に形 成できる様に、必要に応じ、前処理の後に更にキャタライジング、アクセレーテ ング処理を行う。
【0012】 このキャタライジング、アクセレーテング処理は、無電解メッキにおいて、普 通に行われるものである。 前処理の後、必要に応じては、キャタライジング、アクセレーテング処理を行 った後、合成繊維布帛体の上に直接にベースとなる被膜層である第1の被膜層が 被覆される。 この第1の被膜層(ベース層)は、Ni、Cu又はNi+Cuより選ばれた金 属からなる被膜層であり、無電解メッキを施すことで形成される。 ここで、第1の被膜層を形成しているNi、Cu又はNi+Cuの付着量は、 好ましくは1〜5g/m2 であり、厚さでいうと0.1〜0.2μmである。
【0013】 第1被膜層の上に直接更に第2の被膜層(トップ層)が被覆されるが、この第 2の被膜層は、Sn+Ni(Sn+Ni系)による金属被膜層であり、電気メッ キ(又は無電解メッキ)を施すことで形成される。 ここで、第2の被膜層を形成しているSn+Niの付着量は、好ましくは1. 5〜5g/m2 であり、厚さでいうと0.2〜0.3μmである。 第1被膜層と第2被膜層とを有する導電性シールドスクリーンとして、表面導 電性が、0.001〜1Ω/sq(スクエア)の範囲に入るものとなる。
【0014】 尚、参考までに合成繊維布帛体より製造された導電性シールドスクリーンの構 造を模式的に図1に、また製造工程(ブロック図)を図2に示す。 図1においては、被覆状態を理想的に示したもので、実際には糸同志(緯糸S 1と縦糸S2)の交差部では部分的に被膜層が形成されていない場合もありえる が、導電性シールドスクリーン全体しての特性に殆ど影響しない。 また糸として1本に表示されているが、この糸は、モノフイラメント又はマル チフイラメントを示すものである。 ここで以下、実施例を説明するが、本考案は、実施例にのみ限定されることは なく、その本質から逸脱しない範囲で他の種々の変形が可能であることはいうま でもない。
【0015】
【実施例】
1.合成繊維布帛体として、密度が、136本(経糸本68本/in+緯糸6 8本/in)ポリエステル系の平織の薄地布帛体(所謂、シャー)をテスト布と して使用した 2.前処理として、テスト布に対しプレヒートセットを195℃にて行い、次 いで非イオン活性剤5g/L、苛性ソーダー8g/Lの精練液にて70℃×30 分間浸漬し、精練、水洗を行った。 精練後、更にカチオン活性剤3g/Lの液にて70℃×5分間処理し、イオン 性を調整した。 精練後、温度160℃で乾燥仮セットを行った。
【0016】 3.更に、下記条件にてキャタライジング処理、及びアクセレーテング処理を 行った。 キャタライジング処理条件 〔処方〕 塩化パラジウ 1g 塩化第一スズ 30g 塩酸 300mol /L 〔処理時間〕 40℃×5分間 アクセレーテング処理条件 〔処方〕 硫酸 150mol /L 〔処理時間〕 30℃×5分間
【0017】 4.上記の処理を完了後、銅メッキによりベースとなる被膜層である第1被膜 層を形成せしめた。 処方は、次の通りである。 〔処方〕 硫酸銅 5g 25g ホルマリン 10g 苛性ソーダ 7g/L 〔処理時間〕 40℃×15分間
【0018】 5.第1被膜層の上に更にトップとなる被膜層である第2被膜層を形成せしめ た。 処方は、次の通りである。 処方 硫酸ニッケル 100g 硫酸第一スズ 50g/L 添加剤 少量 〔処理時間〕 40℃×15分間
【0019】 6.以上のようにテスト布を処理してできた導電性シールドスクリーンの表面 伝導性及び光反射・散乱防止機能を評価した。 表面導電性が、0.005Ω/sqとなり、表面からの導通接触が十分可能と なった。 この導電性シールドスクリーンを介してブラウン管画面を見た場合、散乱光が 十分カットされ、目の疲れが軽減された。
【0020】
【考案の効果】
表面導電性が大幅にアップする〔0.001〜Ω/sq(スクエア)〕。 スクリーンメッシュとして使用する場合、特定の導電接触を採る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の導電性シールドスクリーンの
概略構造図を示す。
【図2】図2は、本考案の導電性シールドスクリーンの
製造工程の例を示す。
【符号説明】
1…第1被膜層 2…第2被膜層 F…合成繊維布帛体 S1…緯糸 S2…縦糸

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被
    覆された金属よりなる第1の被膜層と、該第1被膜層に
    直接被覆された別の金属よりなる第2の被膜層と、を有
    する導電性シールドスクリーン。
  2. 【請求項2】合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被
    覆されたNiよりなる第1被膜層と、該第1被膜層に直
    接被覆されたSnとNiよりなる第2の被膜層と、を有
    する導電性シールドスクリーン。
  3. 【請求項3】合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被
    覆されたCuよりなる第1被膜層と、該第1被膜層に直
    接被覆されたSnとNiよりなる第2の被膜層と、を有
    する導電性シールドスクリーン。
  4. 【請求項4】合成繊維布帛体と、該繊維布帛体に直接被
    覆されたNiとCuよりなる第1被膜層と、該第1被膜
    層に直接被覆されたSnとNiよりなる第2の被膜層と
    を有する導電性シールドスクリーン。
  5. 【請求項5】合成繊維布帛体が、密度が30〜150本
    /inの平織の織布であることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか1項記載の導電性シールドスクリーン。
  6. 【請求項6】合成繊維布帛体の材質がポリエステルであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載
    の導電性シールドスクリーン。
  7. 【請求項7】合成繊維布帛体の材質がポリアミドである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
    導電性シールドスクリーン。
  8. 【請求項8】第1被膜層及び第2被膜層を形成するため
    の被覆がメッキにより行われていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項記載の導電性シールドスク
    リーン。
  9. 【請求項9】導電性が0.001〜1Ω/sq(スクエ
    ア)であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項記載の導電性シールドスクリーン。
JP1995007695U 1995-06-30 1995-06-30 導電性シールドスクリーン Expired - Lifetime JP3020121U (ja)

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