JP2623644B2 - 電磁波遮蔽布帛および衣服 - Google Patents
電磁波遮蔽布帛および衣服Info
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- JP2623644B2 JP2623644B2 JP63048145A JP4814588A JP2623644B2 JP 2623644 B2 JP2623644 B2 JP 2623644B2 JP 63048145 A JP63048145 A JP 63048145A JP 4814588 A JP4814588 A JP 4814588A JP 2623644 B2 JP2623644 B2 JP 2623644B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は帯電防止性、電磁波遮断性に優れ、かつ耐洗
濯性、耐ドライクリーニング性の向上した電磁波遮蔽布
帛および、優れた帯電防止性、電磁波遮断性、耐洗濯
性、耐ドライクリーニング性を備えるとともに、優れた
着用性、ファッション性を有する電磁波遮蔽衣服に関す
るものである。
濯性、耐ドライクリーニング性の向上した電磁波遮蔽布
帛および、優れた帯電防止性、電磁波遮断性、耐洗濯
性、耐ドライクリーニング性を備えるとともに、優れた
着用性、ファッション性を有する電磁波遮蔽衣服に関す
るものである。
［従来の技術］ 衣服の着用等の摩擦によって衣服に生ずる静電気は、
電子機器の組立作業において精密な構造を有するIC素子
に悪い影響を及ぼす問題がある。
電子機器の組立作業において精密な構造を有するIC素子
に悪い影響を及ぼす問題がある。
また送信稼働中にテレビ、アンテナの付近での作業に
おいて、あるいはコンピューターその他のOA機器を操作
する作業員は、常に強い電界にさらされるので、その雰
囲気中での作業を一定時間に制限するという問題が生じ
ている。
おいて、あるいはコンピューターその他のOA機器を操作
する作業員は、常に強い電界にさらされるので、その雰
囲気中での作業を一定時間に制限するという問題が生じ
ている。
即ち、OA機器のオペレーターが長い年月の作業でいわ
ゆる特殊な職業病等が指摘されつつある。電磁波（マイ
クロウェーブ）障害による人体に与える悪い影響から保
護する具体的な検討が種々なされ、これらの障害を阻止
するために、衣服に生じた静電気を電子機器の組立作業
に影響をしない衣服とか、あるいは、外界の電界から影
響をうける作業をする人が着用する電磁波を遮蔽する衣
服や保護衣がこれまで種々の提案がなされているが、そ
れらは、いずれも一長一短があり、満足するものは得ら
れていなかった。
ゆる特殊な職業病等が指摘されつつある。電磁波（マイ
クロウェーブ）障害による人体に与える悪い影響から保
護する具体的な検討が種々なされ、これらの障害を阻止
するために、衣服に生じた静電気を電子機器の組立作業
に影響をしない衣服とか、あるいは、外界の電界から影
響をうける作業をする人が着用する電磁波を遮蔽する衣
服や保護衣がこれまで種々の提案がなされているが、そ
れらは、いずれも一長一短があり、満足するものは得ら
れていなかった。
従来、電磁波遮蔽衣服として提案されている一例に、
銅やステンレススチールなどの金属の細線を織り込んだ
布が提案されている。しかし、このものは使用中に金属
線が切断したとき、布表面に切断端が突出するために着
用中に切断端が身体の皮膚に傷をつけたりするなど、極
めて不快感を与えるという問題がある。
銅やステンレススチールなどの金属の細線を織り込んだ
布が提案されている。しかし、このものは使用中に金属
線が切断したとき、布表面に切断端が突出するために着
用中に切断端が身体の皮膚に傷をつけたりするなど、極
めて不快感を与えるという問題がある。
そのほか、帯電防止剤を塗布した布帛では帯電除去効
果が乏しかったり、炭素繊維等の交織布帛では電界遮蔽
効果が不十分である。一方、カーボンブラック、金属粉
を混用した導電性ゴム、プラスチックシートを用いる場
合も、導電性、電磁波シールド性の効果が低いため、ア
ース端を衣服にとりつけ難い欠点がある。
果が乏しかったり、炭素繊維等の交織布帛では電界遮蔽
効果が不十分である。一方、カーボンブラック、金属粉
を混用した導電性ゴム、プラスチックシートを用いる場
合も、導電性、電磁波シールド性の効果が低いため、ア
ース端を衣服にとりつけ難い欠点がある。
加えて、導電性や電磁波遮断効果の大きいものは布帛
が堅いため、電磁波の保護用としてはエプロン等への使
用に限られ、衣服への適用は困難であった。
が堅いため、電磁波の保護用としてはエプロン等への使
用に限られ、衣服への適用は困難であった。
また、一般に、銅、亜鉛等の金属は衣服として色調、
色彩に制約があり、利用され難く、あるいは洗濯等によ
り、制電性、電磁波遮蔽効果が消失するなど種々の問題
が続出して実用化が進まないのが現状である。
色彩に制約があり、利用され難く、あるいは洗濯等によ
り、制電性、電磁波遮蔽効果が消失するなど種々の問題
が続出して実用化が進まないのが現状である。
［発明が解決しようとする問題点］ 本発明者らは、前記した従来から提案されている電磁
波遮蔽布帛および衣服の欠点を改善し、優れた帯電防止
性能、電磁波遮蔽性能を有するとともに、布帛や衣服の
特性として重要な柔軟性、ドレープ性、耐洗濯性等を有
し、さらに衣服とした場合の色調（色彩）などのフアッ
ション性を損なわない電磁波遮蔽布帛および、衣服の提
供を目的として鋭意検討を行ない本発明に到達したもの
である。
波遮蔽布帛および衣服の欠点を改善し、優れた帯電防止
性能、電磁波遮蔽性能を有するとともに、布帛や衣服の
特性として重要な柔軟性、ドレープ性、耐洗濯性等を有
し、さらに衣服とした場合の色調（色彩）などのフアッ
ション性を損なわない電磁波遮蔽布帛および、衣服の提
供を目的として鋭意検討を行ない本発明に到達したもの
である。
［問題点を解決するための手段］ 前記した本発明の目的は、 （１） 合成繊維マルチフィラメントで構成された布帛
であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸と微
細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティングが施
されていることを特徴とする電磁波遮蔽布帛。
であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸と微
細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティングが施
されていることを特徴とする電磁波遮蔽布帛。
および （２） 合成繊維マルチフィラメントで構成された布帛
であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸と微
細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティングが施
されている電磁波遮蔽布帛を、衣服の表地と裏地の間に
内層させたことを特徴とする電磁波遮蔽衣服。
であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸と微
細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティングが施
されている電磁波遮蔽布帛を、衣服の表地と裏地の間に
内層させたことを特徴とする電磁波遮蔽衣服。
によって達成することができる。
本発明の布帛を構成する合成繊維マルチフィラメント
は、各フィラメントの表面に多くの微細な粒状の凹凸と
微細なシワ状の凹凸が存在している必要がある。このよ
うなフィラメント表面への微細な粒状の凹凸は、合成繊
維成形性ポリマーに極めて微細な適宜量の無機粒子を添
加し、紡糸延伸等でマルチフィラメントに形成後、該フ
ィラメントに可溶性ないし分解性を有する溶剤で該フィ
ラメントの表面層を溶出させること、ポリマーがポリエ
ステルの場合は好適にはアルカリ溶液による減量処理に
よって形成することができる。
は、各フィラメントの表面に多くの微細な粒状の凹凸と
微細なシワ状の凹凸が存在している必要がある。このよ
うなフィラメント表面への微細な粒状の凹凸は、合成繊
維成形性ポリマーに極めて微細な適宜量の無機粒子を添
加し、紡糸延伸等でマルチフィラメントに形成後、該フ
ィラメントに可溶性ないし分解性を有する溶剤で該フィ
ラメントの表面層を溶出させること、ポリマーがポリエ
ステルの場合は好適にはアルカリ溶液による減量処理に
よって形成することができる。
さらに微細なシワ状は、前記の表面に微細な粒状の凹
凸を有するマルチフィラメントを緻密に織成した生機に
可溶性ないし分解性を有する溶剤で、該フィラメントの
表面層をさらに溶出させることによって形成することが
できる。ポリマーがポリエステルの場合はアルカリ溶液
による減量処理によって、より好適には前記生機に糊抜
き精練を施した後、NaOHによる５〜25％の減量処理を行
なうことによって形成することができる。このような微
細な粒状の凹凸および微細なシワ状の凹凸の存在は、そ
のアンカー効果によって後述する金属コーティングの付
着力を高め、本発明が目的としている電磁波遮蔽効果の
耐久性を極めて大きくすることを可能にする。
凸を有するマルチフィラメントを緻密に織成した生機に
可溶性ないし分解性を有する溶剤で、該フィラメントの
表面層をさらに溶出させることによって形成することが
できる。ポリマーがポリエステルの場合はアルカリ溶液
による減量処理によって、より好適には前記生機に糊抜
き精練を施した後、NaOHによる５〜25％の減量処理を行
なうことによって形成することができる。このような微
細な粒状の凹凸および微細なシワ状の凹凸の存在は、そ
のアンカー効果によって後述する金属コーティングの付
着力を高め、本発明が目的としている電磁波遮蔽効果の
耐久性を極めて大きくすることを可能にする。
金属コーティングは、前記布帛に白金、銀、金、アル
ミニウム、亜鉛、ニッケル等の電気伝導率の高い金属ま
たは合金等で、電気メッキ法、スパッタリング法等の手
段を適用して行なう。コーティング用金属としては耐腐
蝕性や価格の点でニッケルが好適で、コーティングの方
法としては電気メッキ法が好適である。
ミニウム、亜鉛、ニッケル等の電気伝導率の高い金属ま
たは合金等で、電気メッキ法、スパッタリング法等の手
段を適用して行なう。コーティング用金属としては耐腐
蝕性や価格の点でニッケルが好適で、コーティングの方
法としては電気メッキ法が好適である。
本発明の布帛を構成するマルチフィラメントとして
は、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維を用いる
が、該マルチフィラメントの単糸繊度は0.5〜5.0dの範
囲が布帛を形成した場合の均一性や強度の点で好適であ
る。また、前記合成繊維マルチフィラメントのトータル
繊度は30〜150dの範囲が好適である。なお、前記マルチ
フィラメントとしてはポリエステルマルチフィラメント
が好適である。さらに金属コーティング上にアクリル樹
脂等からなる保護層を積層すると耐洗濯性（金属コーテ
ィングの脱落）を向上させるので好適である。
は、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維を用いる
が、該マルチフィラメントの単糸繊度は0.5〜5.0dの範
囲が布帛を形成した場合の均一性や強度の点で好適であ
る。また、前記合成繊維マルチフィラメントのトータル
繊度は30〜150dの範囲が好適である。なお、前記マルチ
フィラメントとしてはポリエステルマルチフィラメント
が好適である。さらに金属コーティング上にアクリル樹
脂等からなる保護層を積層すると耐洗濯性（金属コーテ
ィングの脱落）を向上させるので好適である。
本発明になる電磁波遮蔽布帛は、電磁波シールド性と
して、30〜1000MHzで30db以上の性能を有している。
して、30〜1000MHzで30db以上の性能を有している。
本発明の電磁波遮蔽布帛はそのまま衣服の表地として
用いることも可能であるが、金属コーティングのカラー
が一定であるため、本発明の電磁波遮蔽衣服は、前記の
電磁波遮蔽布帛を衣服の表地と裏地の間に全面または部
分的に挿入、内層させた三層構造のもので製作するのが
好適である。また、衣服のデザインまたは服飾により通
常の表地に対し本発明の電磁波遮蔽布帛を裏地として使
用することもできる。
用いることも可能であるが、金属コーティングのカラー
が一定であるため、本発明の電磁波遮蔽衣服は、前記の
電磁波遮蔽布帛を衣服の表地と裏地の間に全面または部
分的に挿入、内層させた三層構造のもので製作するのが
好適である。また、衣服のデザインまたは服飾により通
常の表地に対し本発明の電磁波遮蔽布帛を裏地として使
用することもできる。
［効果］ 本発明の電磁波遮蔽布帛は、前述したように布帛を構
成している合成繊維マルチフィラメントを単糸繊度が0.
5〜5.0dの衣料用として好適な範囲とし、各フィラメン
ト表面に微細な粒状の凹凸と微細なシワ状の凹凸を形成
させ、かつ金属コーティングが施されている。このた
め、 （１） 優れた帯電防止能および電磁波遮蔽能を有す
る。
成している合成繊維マルチフィラメントを単糸繊度が0.
5〜5.0dの衣料用として好適な範囲とし、各フィラメン
ト表面に微細な粒状の凹凸と微細なシワ状の凹凸を形成
させ、かつ金属コーティングが施されている。このた
め、 （１） 優れた帯電防止能および電磁波遮蔽能を有す
る。
（２） 各フィラメント表面に形成された微細な粒状の
凹凸と微細なシワ状の凹凸に基づくアンカー効果によっ
て金属コーティングの付着力が著しく向上し、電磁波遮
蔽効果の耐久性（摩擦もみ耐洗濯性）が著しく改善され
る。
凹凸と微細なシワ状の凹凸に基づくアンカー効果によっ
て金属コーティングの付着力が著しく向上し、電磁波遮
蔽効果の耐久性（摩擦もみ耐洗濯性）が著しく改善され
る。
（３） 衣服としての要求特性である優れた柔軟性、ド
レープ性を有する。
レープ性を有する。
等の効果が発現する。
さらに、前記した本発明の電磁波遮蔽布帛を表地と裏
地との間に挿入内層させた構成とし、これを用いて作製
した衣服は、 （１） 優れた帯電防止能および電磁波遮蔽性能を有す
る。
地との間に挿入内層させた構成とし、これを用いて作製
した衣服は、 （１） 優れた帯電防止能および電磁波遮蔽性能を有す
る。
（２） 生地に内層した電磁波遮蔽布帛が優れた耐洗濯
性（金属コーティング脱落の減少）を有するので、衣服
の洗濯、ドライクリーニング時の電磁波遮蔽性能の耐久
性が向上する。
性（金属コーティング脱落の減少）を有するので、衣服
の洗濯、ドライクリーニング時の電磁波遮蔽性能の耐久
性が向上する。
（３） 衣服の柔軟性、ドレープ性およびファッション
性（色調、色彩等）が損なわれない。
性（色調、色彩等）が損なわれない。
等の効果か発揮される。
［実 施 例］ 実施例１ ポリエステルマルチフィラメントの各フィラメント繊
維の表面に微細な粒状の凹凸を有する50D−36F（単糸デ
ニールが約1.4デニール）の原色をタテ、ヨコにパレス
織に製織した織生機を糊抜き精練した後に苛性ソーダ
（NaOH）で15％減量加工の後処理を行ない、ソフトでド
レープ性に富んだ生地を得た。
維の表面に微細な粒状の凹凸を有する50D−36F（単糸デ
ニールが約1.4デニール）の原色をタテ、ヨコにパレス
織に製織した織生機を糊抜き精練した後に苛性ソーダ
（NaOH）で15％減量加工の後処理を行ない、ソフトでド
レープ性に富んだ生地を得た。
次いで、この生地を中和、洗浄、乾燥させた後、175
℃で45秒間熱セットを施したところ、生地を構成する各
フィラメントの各表面に微細な粒状の凹凸と微細なシワ
状の表面凹凸を有する布帛が得られた。この布帛を基布
として、ニッケル（Ni）の電解液に浸漬し、Niメッキ量
（g/m2）13.1のメッキを基布に施した後、メッキ膜上に
アクリル樹脂のコーティング加工を施して電磁波遮蔽布
帛を作製した。
℃で45秒間熱セットを施したところ、生地を構成する各
フィラメントの各表面に微細な粒状の凹凸と微細なシワ
状の表面凹凸を有する布帛が得られた。この布帛を基布
として、ニッケル（Ni）の電解液に浸漬し、Niメッキ量
（g/m2）13.1のメッキを基布に施した後、メッキ膜上に
アクリル樹脂のコーティング加工を施して電磁波遮蔽布
帛を作製した。
この電磁波遮蔽布帛について測定した各種の物性値を
次の第１表に示した。
次の第１表に示した。
第１表に示す電磁波遮蔽布帛を衣服の表地と裏地の間
に挿入内層とした三層のサンドイッチ構成とした生地で
作製したオフィス用のベスト、上衣、スカートは従来の
衣服の機能は損なわず、電磁波遮蔽性を有するものであ
った。また、この衣服をJIS Ｌ−0217に従って洗濯を
行ない、洗濯回数と電磁波シールド性の関係を求めた結
果は次の第２表のとおりであり、20回洗濯でも大きな電
磁波シールド性の低下は認められなかった。
に挿入内層とした三層のサンドイッチ構成とした生地で
作製したオフィス用のベスト、上衣、スカートは従来の
衣服の機能は損なわず、電磁波遮蔽性を有するものであ
った。また、この衣服をJIS Ｌ−0217に従って洗濯を
行ない、洗濯回数と電磁波シールド性の関係を求めた結
果は次の第２表のとおりであり、20回洗濯でも大きな電
磁波シールド性の低下は認められなかった。
実施例２ ポリエステルマルチフィラメントの各フィラメント繊
維の表面に微細な粒状の凹凸を有する75D−36A（単糸デ
ニールが約2.0デニール）の原糸をタテ、ヨコにポジー
組織に製織したものを糊抜き精練した後、苛性ソーダ
（NaOH）で10％減量加工を行なった。生成生地を中和、
洗浄、乾燥させた後、180℃で40秒間熱セットを施した
ところ、生地を構成する各フィラメントの各表面に微細
な粒状の凹凸と微細なシワ状の表面凹凸を有する布帛を
得た。この布帛を基布としてニッケルの電解液に浸漬
し、Niメッキ層（g/m2）15.5のメッキを施した後、メッ
キ膜上にアクリル樹脂のコーティング加工を施して電磁
波遮蔽布帛を作製した。
維の表面に微細な粒状の凹凸を有する75D−36A（単糸デ
ニールが約2.0デニール）の原糸をタテ、ヨコにポジー
組織に製織したものを糊抜き精練した後、苛性ソーダ
（NaOH）で10％減量加工を行なった。生成生地を中和、
洗浄、乾燥させた後、180℃で40秒間熱セットを施した
ところ、生地を構成する各フィラメントの各表面に微細
な粒状の凹凸と微細なシワ状の表面凹凸を有する布帛を
得た。この布帛を基布としてニッケルの電解液に浸漬
し、Niメッキ層（g/m2）15.5のメッキを施した後、メッ
キ膜上にアクリル樹脂のコーティング加工を施して電磁
波遮蔽布帛を作製した。
この電磁波遮蔽布帛について測定した各種の特性値を
次の第３表に示した。
次の第３表に示した。
第３表に示すニッケルメッキを施した布帛を用いて実
施例１と同様な方法でオフィス用の上衣、スカートを作
製したところ、従来の衣服の機能を損なうことなく電磁
波遮蔽性を有するものであった。
施例１と同様な方法でオフィス用の上衣、スカートを作
製したところ、従来の衣服の機能を損なうことなく電磁
波遮蔽性を有するものであった。
Claims (4)
- 【請求項１】合成繊維マルチフィラメントで構成された
布帛であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸
と微細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティング
が施されていることを特徴とする電磁波遮蔽布帛。 - 【請求項２】マルチフィラメントが単糸繊度0.5〜5.0d
であるポリエステルマルチフィラメントであって、電磁
波シールド性が30〜1000MHzで30db以上である請求項第
１項記載の電磁波遮蔽布帛。 - 【請求項３】合成繊維マルチフィラメントで構成された
布帛であって、各フィラメント表面に微細な粒状の凹凸
と微細なシワ状の凹凸が存在し、かつ金属コーティング
が施されている電磁波遮蔽布帛を、衣服の表地と裏地の
間に内層させたことを特徴とする電磁波遮蔽衣服。 - 【請求項４】電磁波遮蔽布帛が単糸繊度0.5〜5.0dであ
るポリエステルマルチフィラメントで構成されるととも
に、電磁波シールド性が30〜1000MHzで30db以上である
請求項第３項記載の電磁波遮蔽衣服。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63048145A JP2623644B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 電磁波遮蔽布帛および衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63048145A JP2623644B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 電磁波遮蔽布帛および衣服 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01221549A JPH01221549A (ja) | 1989-09-05 |
| JP2623644B2 true JP2623644B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=12795188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63048145A Expired - Fee Related JP2623644B2 (ja) | 1988-02-29 | 1988-02-29 | 電磁波遮蔽布帛および衣服 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2623644B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103832009A (zh) * | 2014-02-10 | 2014-06-04 | 南通大学 | 一种吸收电磁波的多层结构面料及其加工方法 |
| JP2023007505A (ja) * | 2019-09-30 | 2023-01-19 | 帝人株式会社 | 導電性織編物 |
-
1988
- 1988-02-29 JP JP63048145A patent/JP2623644B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01221549A (ja) | 1989-09-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |