JP3019933B2 - 難燃性複合繊維 - Google Patents

難燃性複合繊維

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性複合繊維に関
し、更に詳しくは、車両用に適した有毒ガスの発生が少
なく、難燃性で、かつ、へたりの少ないクッション材や
断熱材等の構造物を作ることのできる難燃性複合繊維に
関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性繊維は、公知であるが、難燃性付
与のため難燃剤を添加することにより低モジュラス化
し、そのためすぐにへたりクッション材の母材には適さ
ない。他方シ−スコア複合糸も古くから公知である。例
えば、特公昭42−8733号公報、特公昭42−25
498号公報、特公昭43−13352号公報、特公昭
43−30011号公報、特公昭44−909号公報、
特公昭44−16805号公報、特公昭44−2389
5号公報、特公昭45−1935号公報などが例示され
る。最近においても特開昭61−215709号公報、
特開昭62−21819号公報、特開昭62−2995
14号公報、特開昭63−75115号公報、特開昭6
3−105161号公報、ごく最近においては、特開平
3−814号公報などがある。しかし、その目的とする
ところは、大部分が熱接着繊維であり、其以外でも、燃
焼時の有毒ガス発生の逓減化と難燃性の向上を提案した
ものは無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有毒な燃焼
ガスの発生が少なく、難燃性で、かつ、へたりの少ない
特に車両用クッション材の母材に適した難燃性複合繊維
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次の手段をとる。即ち、本発明は、燐
含有エステル形成性化合物を共重合または燐含有難燃剤
を含有してなる難燃性ポリエステルをコア成分に、非難
燃性ポリエステルをシース成分とした中空部を有する複
合繊維において、シース/コア(断面積比)が30〜8
0/70〜20で、中空率が5〜60%(断面積比)
で、常温での初期引張り抵抗度が30g/d以上であるこ
とを特徴とする難燃性複合繊維である。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
いう燐含有エステル形成性化合物を共重合または燐含有
難燃剤を含有してなる難燃性ポリエステル(以下難燃性
ポリエステルと略す)とは、ポリエチレンテレフタレ−
ト(PETと略す)、ポリブチレンテレフタレ−ト(P
BTと略す)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレ−ト(PCHDTと略す)、ポリエチレンナフタレ
−ト(PENと略す)およびそれらの共重合ポリエステ
ル例えばポリエチレンイソフタレ−ト(PEIと略す)
とPET等を主たる繰り返し単位とするポリエステルに
燐を含有する難燃剤を重縮合、混合成形により導入また
は、付与して得られたポリエステルである。しかして、
燐含有エステル成形性化合物を共重合させたものが好ま
しく、例えば、特開昭51−82392号公報、特開昭
55−7888号公報、特公昭55−41610号公報
等に例示されたものが挙げられる。しかし、下記の化1
で示されるカルボン酸を酸成分の一部として共重合した
ポリエステルが特に好ましい。
【0006】
【化1】
【0007】尚、化1において、R1 、R2 は同じかま
たは、相異なる基で水素原子(必要に応じては、ハロゲ
ン原子)または炭素数6以下の炭化水素基、R3 、R4
は同じか又は相異なる基で水素原子、炭素数7以下の炭
化水素基または─(R5 O)r Hで示される基を示す。
5 はエチレン、プロピレン、またはブチレン基を、r
は1〜10の整数、lmは0または1〜4の整数、n
は0、1または2である。その他、ポリエステルの製造
時に使用して難燃性を改質するための燐含有難燃剤とし
ては、例えば各種燐酸エステル、亜燐酸エステル、ホス
ホン酸エステル(必要に応じハロゲン元素を有する上記
燐酸エステル類)、もしくはこれら燐化合物から誘導さ
れる重合物、または下記の化2に示される化合物をジオ
−ル成分の全部または一部とする重合度6以上のポリア
リ−ルフォスフォネ−ト等があげられる。ここでR6
7は水素または低級アルキル基、p、qは0または1
〜4の整数である。
【0008】
【化2】
【0009】本発明の難燃性ポリエステル中の燐含有量
は、500〜10000ppm 程度が好ましく、とくに好
ましくは、1000〜5000ppmである。なお各種改
質剤、添加剤、着色剤等を必要に応じ添加できる。
【0010】本発明でいう非難燃性ポリエステルとは、
ポリエチレンテレフタレ−ト(PETと略す)、ポリブ
チレンテレフタレ−ト(PBTと略す)、ポリシクロヘ
キシレンジメチレンテレフタレ−ト(PCHDTと略
す)、ポリエチレンナフタレ−ト(PENと略す)およ
びそれらの共重合ポリエステル例えばポリエチレンイソ
フタレ−ト(PEIと略す)とPET等を主たる繰り返
し単位とするポリエステルおよび必要に応じ難燃剤以外
の各種改質剤、添加剤、着色剤等を含有したポリエステ
ルを言う。
【0011】本発明の難燃性複合繊維は、シ−ス成分、
コア成分ともポリエステルから構成される。この理由
は、安全性の観点から、火災時発生するシアンガス、ハ
ロゲンガスなどの致死量の少ない有毒な燃焼ガスを出来
るだけ少なくすることにある。又、使用後処分の際、焼
却し易いものであることを配慮したもである。このため
本発明の難燃性複合繊維の燃焼ガスの毒性指数は、好ま
しくは6以下、より好ましくは5以下である。
【0012】本発明の難燃性複合繊維は、シ−ス成分が
非難燃性ポリエステル、コア部が難燃性ポリエステルか
ら構成され、かつ中空部を有する必要がある。その理由
は、本発明の難燃性複合繊維の目的が、クッション材用
の母材繊維として設計されたもので、シ−ス部が、へた
りを防止することを目的とした補強効果を期待した非難
燃性ポリエステルのため及び、繊度が公知の繊維の中で
は特に太いため、燃焼時、熱が繊維の表面から内部へと
伝わるのに時間が掛かり、温度勾配が細いものより大き
くなり、ロ−ソク効果を起こし難燃性の低下を起こすこ
とがある。この為、難燃性にするには、繊維表面がある
程度分解を始めるとき、繊維内部も分解を開始する必要
がある。そのためには、繊維内部を易分解性としておく
必要がある。しかも、繊維の表層から内部までの厚みを
薄くして温度勾配を低くし、かつ、内部に熱が早く伝わ
り温度が早く高くなるようにしておくことが必要であ
る。このため、本発明の繊維は、中空部を有することも
同時に必要である。本発明の難燃性複合繊維のコア部を
構成する難燃性ポリエステル/シ−ス部を構成する非難
燃性ポリエステルの構成比は、70〜20/30〜80
である。コア成分が20%未満では、難燃性が劣り好ま
しくない。また、シ−ス成分が30%未満では、クッシ
ョン材としたときのへたりが大きくなり好ましくない。
同時に、中空部が5%未満では、ロ−ソク効果で難燃性
が劣るので好ましくない。へたり改良の点からは、シ−
ス部の多いほうが好ましく、かつ、中空率も高いほうが
好ましい。嵩高さの点からも中空率の高いほうが好まし
い。繊維の断面二次モ−メントも高くなり、実質的に
は、抗へたり性を向上させうるので中空率は本質的には
高いほうが好ましい。難燃性を向上させるには、コア部
が多く、中空率も高いほうが好ましい。すなわち両方の
バランスからの本発明の難燃性複合繊維の好ましいシ−
ス/コア比は、60〜30/40〜70、より好ましく
は、50〜40/50〜60であり、及び好ましい中空
率は、15%以上、より好ましくは、20%以上40%
以下である。必要に応じ、中空率は、50%以上とする
ことが出来るが、機械巻縮を付与するとき、中空部が潰
れ、へたりが大きくなる場合があり、通常60%以下が
好ましい。繊維のデニ−ルが太くなるほど中空率を大き
くしたほうが難燃性の低下が少ないので好ましい。好ま
しい範囲は、6デニ−ルでは5%以上、10デニ−ルで
は10%以上、30デニ−ルでは20%以上、100デ
ニ−ルでは30%以上である。なお、中空部はシ−ス部
に跨がっていても差し支えない。
【0013】本発明難燃性複合繊維のデニ−ル(以下d
と略す)は特に限定されないが、ソフトなクッション材
用途には、1d以上10d以下、ハ−ドなクッション材
用途には、6d以上150d以下が好ましい。また、各
種のデニ−ルを混繊して適度のクッション性を出すこと
もできる。本発明難燃性複合繊維の常温での初期引張り
抵抗度は、25g/d 以下では、クッション材としたとき
のへたりが大きくなるので好ましくない。好ましい初期
引張り抵抗度は30g/d 以上、より好ましくは40g/d
以上である。また、車両用途に使用するには、70℃前
後の耐熱耐久性も要求される。70℃での初期引張り抵
抗度が15g/d未満では、抗へたり性が劣るので好ま
しくない。好ましい70℃での初期引張り抵抗度は、2
0g/d以上、より好ましくは、25g/d以上であ
る。また、好ましくは35g/d以下である。本発明難
燃性複合繊維の巻縮形態は特に限定されないが、嵩高性
を求める場合は立体巻縮が好ましい。抗へたり性を特に
重視する場合は座屈応力の高くなる機械巻縮が使える。
ソフトなクッション材用途の好ましい巻縮数は5〜15
コ/in、好ましい巻縮度は8〜25%である。ハ−ドな
クッション材用途の好ましい巻縮数は10〜25コ/i
n、好ましい巻縮度は15〜30%である。本発明難燃
性複合繊維の断面形状は、中空部がコア部に存在するこ
とが好ましいが形状は特には限定されない。例えば丸中
空断面、異形中空断面などがあげられるが、表面積が大
きくなり熱が伝わり易く、かつ、断面二次モ−メントが
大きくなることで抗へたり性の向上する異形中空断面が
特には好ましい。本発明難燃性複合繊維のカット長は、
カ−ドウェッブとして加工する場合、落綿しない長さと
して、30mm以上、カ−ドでの伸長による損傷が起きな
い長さとして、200mm以下が好ましい。トウ状でも使
用できる。
【0014】以下に本発明の難燃性複合繊維の製造法の
一例を示す。コア成分として化1で示されるカルボン酸
を燐として5000ppm共重合したPETを用い、シ
−ス成分には、未改質のPETを用いるとする。常法に
より各成分を別々に押出機から溶融させ紡糸ヘッド内で
シ−ス成分がコア成分を包むように、かつ潜在巻縮能を
付与するためにコア部が偏心するように合流させ、C型
または異形中空形成可能オリフィスより紡出する。この
ときの紡糸温度は、PETがシャ−クスキンを発生し力
低下しない温度で、共重合PETが分解しにくい温度、
かつ、中空率が高くなる溶融粘度を保持できる温度とし
て280〜290℃が好ましい。また、偏心させるコア
部は、オリフィスのブリッジ側に偏心させると中空率が
高くなるので好ましい。偏心させないで潜在巻縮能を付
与する方法として非対称冷却法が使える。このときは、
オリフィス出口までコア部を偏心させないでC型または
異形中空形成可能オリフィスより紡出し、紡出直後に片
側から急冷して断面方向に異方性を付与する。このとき
冷却風の風速が遅いと断面方向に異方性を付与できな
い。また冷却風の風速が早過ぎると糸揺れが大きくな
り、同時にたわみも大きくなり糸切れが発生するので、
冷却風の風速は1〜5m/秒が好ましい。この方法は、
単孔吐出量が多くなると冷却速度が遅くなり効果が激減
する。他方単孔吐出量が著しく少ない場合も冷却速度が
早すぎて効果が少なくなる。好ましい吐出量は0.1〜
15g/分である。偏心させて又は偏心させないで潜在
巻縮能を付与する場合も共に紡糸速度は、配向結晶化が
完結する4500m/分以下であれば早いほうが潜在巻
縮能は向上する。単孔吐出量が20g/分を越える場
合、風による冷却では、固化迄に時間がかかり、融着さ
せないためにはノズルと引取りロ−ラ−間の距離を著し
く長くする必要が生じるので、エア−ギャップをつけて
水冷却するのが好ましい。かくして得られた未延伸糸
は、次いで一旦引取り、又は連続して延伸する。延伸
は、多段延伸が好ましい。一段目は、70〜80℃で破
断倍率の0.7〜0.8倍の延伸倍率で延伸し、二段目
で耐熱抗へたり性を付与するため160〜220℃で破
断倍率の0.9〜0.95倍の延伸倍率で延伸する。こ
のことで、高モジュラスかつ低収縮率で収縮応力の高い
潜在巻縮能が付与される。高温延伸は、リラックスする
と潜在巻縮能が消失する場合があるので2段延伸で止め
るのが好ましい。ついで機械巻縮を付与し、所望の長さ
に切断して、リラックス熱処理することで立体巻縮を発
現させ、または、機械巻縮を付与し、ついで、トウ状で
リラックス熱処理し立体巻縮を発現させ、所望の長さに
切断してステ−プルとする。かくして得られたステ−プ
ルは、ポリエステル系熱接着繊維と混繊し、カ−ドで開
繊積層され所望の厚みに拘束熱融着させクッション材と
して成形される。得られたクッション材は、本発明の難
燃性複合繊維が母材に使われているため、耐熱抗へたり
性、弾力性、安全性(鉄道車両用難燃性規格に合格し、
かつ、燃焼ガスの毒性指数も低い等)に特に優れてい
る。
【0015】
【実施例】実施例1 コア成分として化1で示されるカルボン酸を燐として5
00〜5000ppm共重合した極限粘度0.60のP
ETを常法により得た。シ−ス成分として、極限粘度
0.85の未改質PETを用い、常法により各成分を別
々の押出機で溶融し、各成分の吐出量を変更してC型オ
リフィスより290℃にて偏心中空シ−スコア未延伸糸
を紡糸した。次いで、75℃にて一段延伸し、200℃
にて破断倍率の0.95倍で二段延伸後、機械巻縮を付
与しトウ状で180℃にてリラックス熱処理し、立体巻
縮を発現させ、64mmに切断、難燃性複合繊維のステ−
プルを作成した。得られたステ−プルの特性を表1、2
に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】酸成分としてテレフタル酸とイソフタル
酸、グリコ−ル成分としてエチレングリコ−ルを用い、
常法により融点が195℃の接着成分となるポリエステ
ルを作成した。このポリエステルをシ−ス成分に、PE
Tをコア成分にして(重量比:50/50)、常法によ
り熱接着繊維を作成した。なお、延伸は、二段延伸で、
一段目延伸温度は70℃、二段目延伸温度は185℃で
おこない、機械巻縮を付与後、51mmに切断した。得ら
れた繊維の特性を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】得られた難燃性複合繊維を母材に/熱接着
繊維をバインダ−成分として(混繊比70/30重量
比)混打綿後ロ−ラ−カ−ドで開繊、積層して、目付け
1200g/m2 のウエッブを作成、見掛け密度0.0
4g/ccとなるように厚み調整しつつ215℃の熱風
で熱接着させ、繊維構造物を得た。得られた繊維構造物
の特性を表4に示す。なお、特性の評価項目のうち、7
0℃圧縮残留歪み、繰り返し圧縮後の残留歪みはJIS
−L−6401に準拠して行った。70℃での繰り返し
圧縮後の残留歪みは、70℃恒温槽内で島津製作所製の
「サ−ボパルサ−」を用い、150φmm円盤で荷重50
kg、1Hzのサイクルで24時間繰り返し圧縮後室温に戻
した後の残留歪みであり、車両で暖房されているときの
加速モデルを想定している。また、座り心地は、30
℃、RH75%室内で、シ−ト状に切断した繊維構造物
にポリエステルモケットを側地にして8時間着用させ、
蒸れと腰の疲れを(著しい:×、少しある:△、感じな
い:○で表現)アンケ−ト方式で評価した。燃焼ガスの
毒性指数は、JIS−K−7217の方法で測定した各
燃焼ガス量(mg/g)を10分間吸入での致死量(mg/
10l)で除した値の積算値で示す。
【0021】
【表4】
【0022】表4から明らかなごとく、本発明の難燃性
複合繊維を母材に使用したものは、耐熱抗へたり性、難
燃性、座り心地、燃焼ガスの毒性指数とも優れた繊維構
造物を得ることができる。他方、本発明を外れるコア成
分の多いものは、難燃性は合格するが、耐熱抗へたり性
が劣る。また、コア成分が少ないものは、難燃性が不合
格になる。
【0023】実施例2 実施例1で使ったC型ノズルより中空率の小さいものを
使用した以外、実施例1と同様にして得た難燃性複合繊
維のステ−プルの特性を表2に示す。また、中空率を高
くするため空気注入型ノズルを用いた以外実施例1と同
様にして難燃性複合繊維のステ−プルを作成した。得ら
れたステ−プルの特性を表2に示す。それぞれのステ−
プルを実施例1と同様にして得た繊維構造物の評価結果
を表4に示す。表4から明らかなごとく、本発明の難燃
性複合繊維を母材に使用したものは、耐熱抗へたり性、
難燃性、座り心地、燃焼ガスの毒性指数とも優れた繊維
構造物を得ることができる。他方、本発明を外れる中空
率が5%未満のものは、難燃性はぎりぎり合格したがへ
たりが大きくなる。また、中空率が60%を越えるもの
は、機械巻縮付与時に中空潰れが発生し、抗へたり性が
著しく低下した。
【0024】
【発明の効果】本発明の難燃性複合繊維を母材に使用し
たものは、耐熱抗へたり性、難燃性、座り心地、燃焼ガ
スの毒性指数とも優れた車両用クッション材として最適
な繊維構造物を得ることができる。本発明の難燃性複合
繊維は車両用以外にも、高層ビルが多くなる中での安全
性確保の観点から家具用、ベッド用のクッション材にも
適しており、さらには布団綿としても好ましいものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 8/14 D01D 5/24 D04H 1/00 - 18/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燐含有エステル形成性化合物を共重合ま
    たは燐含有難燃剤を含有してなる難燃性ポリエステルを
    コア成分に、非難燃性ポリエステルをシース成分とした
    中空部を有する複合繊維において、シース/コア(断面
    積比)が30〜80/70〜20で、中空率が5〜60
    %(断面積比)で、常温での初期引張り抵抗度が30g/
    d以上であることを特徴といる難燃性複合繊維。
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