JP3018966U - コンロカバー兼用トレー付レンジ台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンロカバー兼用トレーがレンジ台内に嵌脱
自在にして、使用時はトレーとしてレンジ廻りの調理ス
ペースを広くし、調理後は、離脱して五徳等のカバーと
して併用すると共に、トレーを引出しても支持部材が離
脱しないものである。 【構成】 レンジ台内に立設した仕切壁部の内側に、回
転体によってスライドする内側左右両側壁部を取着し、
前記両側壁部に把手杆、内側及び後方支持杆を取着し、
且前記右側壁部に離脱防止部を取着し、係止部付きトレ
ーを別設せしめた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コンロカバー兼用トレー付レンジ台の分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来トレー付きレンジ台はあったが、トレーがレンジ台の内部から出入自在と なっているものの、接続されているためトレーを取出しコンロをカバーすること ができなかった。

【０００３】 そのため、コンロをカバーするカバーを別個に購入しなければならなかった。

【０００４】 さらにレンジ台が引出されたトレーは、やゝもすると前方へ傾斜するおそれが あった。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

本考案は、レンジ台を構成するコンロをーカバーする専用のカバーをわざわざ 別個に購入する必要を全くなくしたものである。

【０００６】 即ちトレーをレンジ台の内部に嵌脱ができるように装着せしめることができる 構成となし、ガスレンジを使用しないときは、トレーをレンジ台の内部より取出 し、そのまゝコンロにかぶせると共に、ガスレンジを使用するときは、かぶせて おいたトレーをレンジ台の内部に嵌込みトレーをレンジ台内に収納したり、ある いは嵌込んでいるトレーを引出しレンジ廻りを広く調理台として使用することが できるようにしたものである。

【０００７】 さらに引出されたトレー及びトレー支持部材が、箱形載せ台から離脱するのを 防止すると共に、トレーの安全使用ができるようにしたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、天壁板部の左右両側を折曲して外側左右両側壁部を、前記外側左右 両側壁部の下端部を内側に折曲して底壁板部をもって構成する箱形載せ台を別設 し、前記載せ台の左右両側壁部よりも内側部に仕切壁部を対称的に立設せしめ、 且各仕切壁部の頂部に内側方に直角状に折曲する載置部を形成し、前記各仕切壁 部の前方部に回転体を頭部付きピンを介して枢着し、前記各仕切壁部の内側に、 前記各仕切壁部と平行の内側左右両側壁部の前方に把手杆を取着し、前記把手杆 より内側方に若干の間隙部を設けて内側支持杆を、前記内側左右両側壁部の後方 部に後方支持杆を夫々取着し、前記内側左右両側壁部の後方の外側部に夫々回転 体をピンを介して枢着し、幅員が前記内側左右両側壁部の幅員よりも若干大きく 、且奥行きが内側支持杆と後方支持杆との奥行きよりも若干大きい天板部の左右 両側縁部と前後側縁部を直角状に折曲して係止部を有する把手付コンロカバー兼 用トレーを、前記内側左右両側壁部と内側及び後方両支持杆の外側に嵌込んで組 立てると共に、前記把手付コンロカバー兼用トレーを取外したときは、レンジの 五徳を含む上面全体を被覆せしめたことを特徴とするコンロカバー兼用トレー付 レンジ台である。

【０００９】

【作用】

本考案の作用を説明すると以下のとおりである。

【００１０】 本考案のレンジ台に、カバー兼用トレーを嵌込むには、把手杆を手指で引掛け 前方に取出してやる。そして、トレーの把手を握持し、前記トレーの外周に折曲 状に形成されている鍔部を内側支持杆と後方支持杆との内側に嵌挿し、同時に前 記トレーの左右両側の鍔部が、左右両側の仕切壁部の外側に嵌挿させる。以上の ように前記トレーの各辺の鍔部が嵌込むことによって、前記トレーが離脱しない 。そのため引き出されると、レンジ廻りが広くなり、各種調理用品や料理用品等 を載置し使用する。

【００１１】 さらにレンジの使用後は、前記トレーの把手を握持し、上方へそのまゝ軽く持 上げることによって、前記トレーを容易に離脱せしめることができる。

【００１２】 上述のように取出したトレーは、ガスレンジのコンロ上に載置してやる。その とき、トレーの各辺の鍔部がコンロを被覆した状態となり、且コンロに鍔部が係 止し容易に離脱しない。

【００１３】 さらに、引出し状態となっている把手杆等を手指で後方へ押してやると、回転 体によって容易に収納される。

【００１４】 また本考案において、把手杆を手指で引掛け引出した際に、内側右側壁部の上 面部に取着した折曲状の離脱防止部の前方部が、前方に取着した回転体を枢着し ているピンの頭部に係止し、ストップ状態となる。そのためトレーが不意に飛出 し離脱したりしない。

【００１５】

【実施例】

本考案の実施例を図面に依拠して説明すると以下のとおりである。

【００１６】 １は本考案のレンジ台ａを構成する箱形載せ台である。即ち天壁板部２の左右 両側を折曲して外側左右両側壁部３、４を形成する。前記外側左右両側壁部３、 ４の下端部を内側に折曲して底壁板部５をもって構成する。６は前記載せ台１の 左右両側壁部３、４よりも内側部に対称的に立設せしめた仕切壁部である。各仕 切壁部６の頂部７に内側方に直角状に折曲する載置部８を形成する。前記各仕切 壁部６の前方部に回転体９を頭部１１付きピン１０を枢着する。さらに前記各仕 切壁部６の内側に、前記各仕切壁部６と平行の内側左右両側壁部１２、１３を設 け、且前記各側壁部１２、１３の前方に把手杆１４を取着する。前記把手杆１４ より内側方に若干の間隙部１５を設けて内側支持杆１６を取着し、さらに前記内 側左右両側壁部１２、１３の後方部に後方支持杆１７を取着する。前記内側左右 両側壁部１２、１３の後方の外側部に夫々回転体１８をピン１９を介して枢着す る。

【００１７】 ｂはコンロカバー兼用トレーであり以下の構成からなる。即ち幅員が前記内側 左右両側壁部１２、１３の幅員よりも若干大きく、且奥行きが内側支持杆１６と 後方支持杆１７との奥行きよりも若干大きい形状の天板部２０の左右両側縁部２ １、２２と前後側縁部２３、２４を直角状に折曲して係止部２５をもって形成す る。以上の構成からなるトレーｂは、前記内側左右両側壁部１２、１３と内側及 び後方両支持杆１６、１７の外側に嵌込んで組立てる。さらに前記トレーｂは、 取外してレンジｃの五徳２６を含む上面全体を被覆せしめる。２７は把手、２８ は内側左側壁部１３の上面の後方に折曲状に取着した離脱防止部である。

【００１８】

【効果】

本考案は以下に示す効果を奏する。

【００１９】 本考案は、箱形載せ台の内部に、左右両側壁部と平行状の仕切壁部を立設し、 且内側左右両側壁部の前方に把手杆と内側方に内側支持杆を、後方に後方支持杆 を夫々取着し、頭部付きピンを介して回転体を前記仕切壁部の前方部に、さらに ピンを介して回転体を内側左右両側壁部の後方の外側部に夫々枢着せしめ、係止 部付きトレーを内側及び後方支持杆の外側方に跨設し、左右両側の係止部を内側 左右両側壁部の外側方に跨設したので、トレーが確実に嵌込んでいると共に、ピ ンの頭部に離脱防止部の前方部が係止し、不意にトレーが離脱するのを防止し、 常時レンジ廻りの調理スペースをより一層安心して使用できる。

【００２０】 さらに前記トレーを握持し持上げると、容易にトレーが離脱し、そのまゝガス レンジの上方の五徳に載置すれば、五徳と五徳周辺をきれいに被覆できると共に 、各周辺の係止部によって、五徳の外側面に係止し、トレーが離脱し、被載置物 を転覆させたりしない等の多数のすぐれた利点を併有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案コンロカバー兼用トレー付レンジ台の一
部切欠斜面図である。

【図２】同レンジ台を構成する要部の斜面図である。

【図３】同要部の一部切欠拡大斜面図である。

【図４】同レンジ台を構成するトレーの使用状態を示す
斜面図である。

【図５】図４の状態からトレーを収納した状態の斜面図
である。

【符号の説明】

ａ・・・レンジ台 １・・・箱形載せ台 ２・・・
天壁板部 ３、４・・・外側左右両側壁部 ５・・
・底壁板部 ６・・・仕切壁部 ７・・・頂部
８・・・載置部 ９・・・回転体 １０・・・ピン
１１・・・頭部 １２、１３・・・内側左右両側
壁部 １４・・・把手杆 １５・・・間隙部 １
６・・・内側支持杆 １７・・・後方支持杆 １８
・・・回転体 １９・・・ピン ｂ・・・コンロカ
バー兼用トレー ２０・・・天板部 ２１、２２・
・・左右両側縁部 ２３、２４・・・前後側縁部
２５・・・係止部 ｃ・・・レンジ ２６・・・五
徳 ２７・・・把手 ２８・・・離脱防止部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】天壁板部の左右両側を折曲して外側左右両
   側壁部を、前記外側左右両側壁部の下端部を内側に折曲
   して底壁板部をもって構成する箱形載せ台を別設し、前
   記載せ台の左右両側壁部よりも内側部に仕切壁部を対称
   的に立設せしめ、且各仕切壁部の頂部に内側方に直角状
   に折曲する載置部を形成し、前記各仕切壁部の前方部に
   回転体を頭部付きピンを介して枢着し、前記各仕切壁部
   の内側に、前記各仕切壁部と平行の内側左右両側壁部の
   前方に把手杆を取着し、前記把手杆より内側方に若干の
   間隙部を設けて内側支持杆を、前記内側左右両側壁部の
   後方部に後方支持杆を夫々取着し、前記内側左右両側壁
   部の後方の外側部に夫々回転体をピンを介して枢着し、
   幅員が前記内側左右両側壁部の幅員よりも若干大きく、
   且奥行きが内側支持杆と後方支持杆との奥行きよりも若
   干大きい天板部の左右両側縁部と前後側縁部を直角状に
   折曲して係止部を有する把手付コンロカバー兼用トレー
   を、前記内側左右両側壁部と内側及び後方両支持杆の外
   側に嵌込んで組立てると共に、前記把手付コンロカバー
   兼用トレーを取外したときは、レンジの五徳を含む上面
   全体を被覆せしめたことを特徴とするコンロカバー兼用
   トレー付レンジ台。