JP3018478B2 - 壁装材料 - Google Patents
壁装材料Info
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- JP3018478B2 JP3018478B2 JP2310062A JP31006290A JP3018478B2 JP 3018478 B2 JP3018478 B2 JP 3018478B2 JP 2310062 A JP2310062 A JP 2310062A JP 31006290 A JP31006290 A JP 31006290A JP 3018478 B2 JP3018478 B2 JP 3018478B2
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- Japan
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- layer
- nonwoven fabric
- fabric layer
- wall covering
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、壁装材料に関する。さらに詳しくは、こ
の発明は吸音性に優れ、立体的な感触と審美感を有し、
斬新なデザインを実現可能とする壁装材料に関する。
の発明は吸音性に優れ、立体的な感触と審美感を有し、
斬新なデザインを実現可能とする壁装材料に関する。
壁紙等の薄物材料からなる壁装材料は、住宅の内装材
料の一つとして広く用いられている。この様な壁装材料
としては防火或いは難燃性能に優れたものであることが
好ましい、従来より、難燃性シートに発泡又は非発泡塩
化ビニルをラミネートしたもの、塩化ビニルシートにポ
リウレタンフォームをラミネートしたもの、或いはポリ
エステルシートにアルミニウムを蒸着したもの等が使用
されている。
料の一つとして広く用いられている。この様な壁装材料
としては防火或いは難燃性能に優れたものであることが
好ましい、従来より、難燃性シートに発泡又は非発泡塩
化ビニルをラミネートしたもの、塩化ビニルシートにポ
リウレタンフォームをラミネートしたもの、或いはポリ
エステルシートにアルミニウムを蒸着したもの等が使用
されている。
また、室内で発生した音の残響を低減し、室外からの
騒音等の室内への伝搬を防ぎ、さらに室内の壁にクッシ
ョン性を付与する目的で、難燃性シートに不織布を積層
したもの等が使用されている。
騒音等の室内への伝搬を防ぎ、さらに室内の壁にクッシ
ョン性を付与する目的で、難燃性シートに不織布を積層
したもの等が使用されている。
しかしながら、従来の壁装材料の中で、難燃性紙に発
泡又は非発泡塩化ビニル層をラミネートしたもの、塩化
ビニルシートにポリウレタンフォームをラミネートした
もの、或いはポリエステルシートにアルミニウムを蒸着
したものは、いずれも吸音性能に劣るものであった。更
に非発泡塩化ビニルシートと難燃性紙をラミネートした
ものや、ポリエステルシートにアルミニウムを蒸着した
もの等はクッション性にも著しく乏しいものであった。
泡又は非発泡塩化ビニル層をラミネートしたもの、塩化
ビニルシートにポリウレタンフォームをラミネートした
もの、或いはポリエステルシートにアルミニウムを蒸着
したものは、いずれも吸音性能に劣るものであった。更
に非発泡塩化ビニルシートと難燃性紙をラミネートした
ものや、ポリエステルシートにアルミニウムを蒸着した
もの等はクッション性にも著しく乏しいものであった。
また、難燃性シートに不織布を積層した従来の壁装材
料の場合には、吸音性やクッション性はある程度改善さ
れているが、壁装材料の表面のデザインが平面的で単調
となり、立体的な感触と審美感を有する斬新なデザイン
を自由に形成できないという問題点があった。そのた
め、近年の壁装材料に対するデザインの多様化の要請に
十分に応えることができなかった。
料の場合には、吸音性やクッション性はある程度改善さ
れているが、壁装材料の表面のデザインが平面的で単調
となり、立体的な感触と審美感を有する斬新なデザイン
を自由に形成できないという問題点があった。そのた
め、近年の壁装材料に対するデザインの多様化の要請に
十分に応えることができなかった。
この発明は以上のような従来技術の問題点を解決しよ
うとするものであり、吸音性、クッション性に優れ、更
に立体的で斬新なデザインを可能とする壁装材料を提供
することを目的としている。
うとするものであり、吸音性、クッション性に優れ、更
に立体的で斬新なデザインを可能とする壁装材料を提供
することを目的としている。
上記の目的を達成するために、この発明は、裏打層、
不織布層及び発泡体層が順次積層され、発泡体層側表面
において不織布層が部分的に露出している壁装材料であ
って、以下の特徴: 不織布層が積層したカードウエブにニードルパンチし
たものであること; 不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有するも
のであること; 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維から形成されて
いること; 不織布層が積層したカードウエブにニードルパンチし
たものであって、約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有す
るものであること; 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積層したカー
ドウエブにニードルパンチしたものであること; 不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有し、塩
化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩化ビニル
/ポバール共重合体繊維から形成されていること;又は 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積層したカー
ドウエブにニードルパンチしたものであって、約0.05〜
0.2g/cm3の見掛け密度を有するものであること を有する壁装材料を提供する。
不織布層及び発泡体層が順次積層され、発泡体層側表面
において不織布層が部分的に露出している壁装材料であ
って、以下の特徴: 不織布層が積層したカードウエブにニードルパンチし
たものであること; 不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有するも
のであること; 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維から形成されて
いること; 不織布層が積層したカードウエブにニードルパンチし
たものであって、約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有す
るものであること; 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積層したカー
ドウエブにニードルパンチしたものであること; 不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有し、塩
化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩化ビニル
/ポバール共重合体繊維から形成されていること;又は 不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体
又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積層したカー
ドウエブにニードルパンチしたものであって、約0.05〜
0.2g/cm3の見掛け密度を有するものであること を有する壁装材料を提供する。
第1図を参照しつつ、この発明の壁装材料を説明す
る。同図の壁装材料においては、裏打層1に不織布層2
が積層し、更に不織布層2の上に格子状の発泡体層3が
積層している。
る。同図の壁装材料においては、裏打層1に不織布層2
が積層し、更に不織布層2の上に格子状の発泡体層3が
積層している。
裏打層1は、この発明の壁装材料に不要な伸びや撓み
が生じないように不織布層を支持する。この裏打層1の
構成材料としては、防火性能を向上させるために、難燃
性材料で構成することが好ましい。また本発明の壁装材
料は、裏打層1側から、接着剤により壁に固定して使用
するので、壁装材料の接着剤として常用されている酢酸
ビニル系接着剤等により接着できるものとすることが好
ましい。
が生じないように不織布層を支持する。この裏打層1の
構成材料としては、防火性能を向上させるために、難燃
性材料で構成することが好ましい。また本発明の壁装材
料は、裏打層1側から、接着剤により壁に固定して使用
するので、壁装材料の接着剤として常用されている酢酸
ビニル系接着剤等により接着できるものとすることが好
ましい。
この様な難燃性裏打層1の素材としては、薄物の壁装
材料として従来より用いられている種々の難燃シート、
例えば難燃性紙、難燃性布等を使用することができる。
材料として従来より用いられている種々の難燃シート、
例えば難燃性紙、難燃性布等を使用することができる。
裏打層1の厚さは、とくに限定されることはないが、
通常、難燃紙の場合には、約80g/m2の坪量のもので厚さ
0.2mm程度のものとすることができる。
通常、難燃紙の場合には、約80g/m2の坪量のもので厚さ
0.2mm程度のものとすることができる。
不織布層2は、本発明の壁装材料に吸音性及びクッシ
ョン性を付与するものである。
ョン性を付与するものである。
不織布層2の素材としては、難燃性のものであればと
くに限定されることなく使用することができる。例え
ば、ポリアミド繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデン
繊維、塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩
化ビニル/ポバール共重合体の繊維を使用することがで
き、より好ましくは、原料の入手の容易さやコストの点
から塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩化
ビニル/ポバール共重合体の繊維が使用できる。この場
合、難燃性能を向上させるために、塩化ビニル含量は少
なくとも50重量%とすることが好ましい。
くに限定されることなく使用することができる。例え
ば、ポリアミド繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデン
繊維、塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩
化ビニル/ポバール共重合体の繊維を使用することがで
き、より好ましくは、原料の入手の容易さやコストの点
から塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩化
ビニル/ポバール共重合体の繊維が使用できる。この場
合、難燃性能を向上させるために、塩化ビニル含量は少
なくとも50重量%とすることが好ましい。
これらの繊維の太さは、繊維強度、吸音性の向上、発
泡体層の積層の容易さ、コスト等の点から1.5〜10デニ
ールとすることが好ましい。
泡体層の積層の容易さ、コスト等の点から1.5〜10デニ
ールとすることが好ましい。
また不織布層2は、一般的な製法により製造されたも
のを広く使用できるが、吸音性を向上させるためカード
ウエブを積層し、ニードルパンチして製造したものが好
ましい。
のを広く使用できるが、吸音性を向上させるためカード
ウエブを積層し、ニードルパンチして製造したものが好
ましい。
不織布層2の厚みは、繊維の太さ、種類等にも依存す
るが、吸音性、クッション性、現場施工の作業性、コス
トの点から、約1.0〜5.0mmとするのが好ましい。このと
きの目付量は約100〜500g/m2,見掛け密度約0.05〜0.2g/
cm3とするのが好ましい。不織布層の厚みが薄すぎる
と、吸音性、クッション性に乏しいものとなり、逆に厚
すぎる場合には、施工が困難となる。
るが、吸音性、クッション性、現場施工の作業性、コス
トの点から、約1.0〜5.0mmとするのが好ましい。このと
きの目付量は約100〜500g/m2,見掛け密度約0.05〜0.2g/
cm3とするのが好ましい。不織布層の厚みが薄すぎる
と、吸音性、クッション性に乏しいものとなり、逆に厚
すぎる場合には、施工が困難となる。
発泡体層3は、発泡させた樹脂により形成した層であ
る。この発泡体層3は樹脂を発泡させて形成させたもの
であるために、その表面が凹凸のある立体形状となり、
表面積が大きなものとなっている。このため、壁装材料
の吸音性を向上させることが可能となる。また、発泡形
成に基づく立体形状のために、壁装材料に立体的で斬新
なデザインを付与し、適度なクッション性を付与するこ
とも可能となる。
る。この発泡体層3は樹脂を発泡させて形成させたもの
であるために、その表面が凹凸のある立体形状となり、
表面積が大きなものとなっている。このため、壁装材料
の吸音性を向上させることが可能となる。また、発泡形
成に基づく立体形状のために、壁装材料に立体的で斬新
なデザインを付与し、適度なクッション性を付与するこ
とも可能となる。
発泡体層3の形状は、この発明の壁装材料の発泡体層
側表面から不織布層2が露出するようにする限り任意の
模様形状とすることができる。例えば第1図に示すよう
に格子状、或いは第2図に示すように、ドット状とする
ことができる。その他に、ライン状或いは不定形の島を
散在させた形状等の種々の形状とすることができる。な
お、第1図及び第2図において、同一番号を付与したも
のは、同一構成要素を表している。
側表面から不織布層2が露出するようにする限り任意の
模様形状とすることができる。例えば第1図に示すよう
に格子状、或いは第2図に示すように、ドット状とする
ことができる。その他に、ライン状或いは不定形の島を
散在させた形状等の種々の形状とすることができる。な
お、第1図及び第2図において、同一番号を付与したも
のは、同一構成要素を表している。
発泡体層側表面において、不織布層2の露出する面積
割合は約10〜70%であることが好ましい。露出面積が10
%未満であると吸音性が低下することになる。また、露
出面積が70%を超えると外観デザイン面で表現力が乏し
くなる。発泡体層3を形成する素材としては、天然ゴ
ム、SBR,NBR等の合成ゴム、ポリ塩化ビニル或いはポリ
ウレタン、ポリアクリル酸エステル等の合成樹脂を含む
発泡体層形成用樹脂組成物を発泡剤により発泡させたも
のを使用することができる。この場合、発泡は所謂カプ
セル発泡法で行うことが好ましい。また、発泡剤として
は、これらの樹脂の軟化点付近の分解点を有する炭酸水
素ナトリウム等の無機発泡剤や、アゾジカルボン酸アミ
ド、アゾイソブチロニトリル等の有機発泡剤を使用する
ことができる。
割合は約10〜70%であることが好ましい。露出面積が10
%未満であると吸音性が低下することになる。また、露
出面積が70%を超えると外観デザイン面で表現力が乏し
くなる。発泡体層3を形成する素材としては、天然ゴ
ム、SBR,NBR等の合成ゴム、ポリ塩化ビニル或いはポリ
ウレタン、ポリアクリル酸エステル等の合成樹脂を含む
発泡体層形成用樹脂組成物を発泡剤により発泡させたも
のを使用することができる。この場合、発泡は所謂カプ
セル発泡法で行うことが好ましい。また、発泡剤として
は、これらの樹脂の軟化点付近の分解点を有する炭酸水
素ナトリウム等の無機発泡剤や、アゾジカルボン酸アミ
ド、アゾイソブチロニトリル等の有機発泡剤を使用する
ことができる。
発泡剤の添加量は、樹脂等の種類に依存するが、樹脂
100重量部に対して約1〜8重量部の範囲が好ましい。
発泡剤の添加量が少な過ぎる場合には、所望の立体形状
を得ることができにくく、また多すぎる場合には、発泡
体層の強度が弱くなってしまう。
100重量部に対して約1〜8重量部の範囲が好ましい。
発泡剤の添加量が少な過ぎる場合には、所望の立体形状
を得ることができにくく、また多すぎる場合には、発泡
体層の強度が弱くなってしまう。
なお、発泡体層3には、その他に適宜可塑剤、充填
剤、抗菌剤、消臭剤等を添加することができる。
剤、抗菌剤、消臭剤等を添加することができる。
本発明の壁装材料は、以下に述べるように製造でき
る。
る。
まず、裏打層1と不織布層2を、アクリル系或いはウ
レタン系接着剤を用いて貼り合せる。この際接着剤は、
防炎性能を低下させないために、一般的には固形換算量
で約20g/m2以下とするのが好ましい。
レタン系接着剤を用いて貼り合せる。この際接着剤は、
防炎性能を低下させないために、一般的には固形換算量
で約20g/m2以下とするのが好ましい。
続いて、不織布層2に、ロータリースクリーンを用い
て、所望の模様になるように、発泡体層形成用樹脂組成
物を塗布し、加熱することにより発泡させ、発泡体層3
を形成する。或いは不織布層2上に発泡体層3形成し、
その後裏打層1を貼合わせてもよい。これにより本発明
の壁装材料が製造できる。なお、ロータリースクリーン
で発泡体層形成用樹脂組成物を塗布する前に、不織布層
を予めカレンダー掛け処理しておくことが好ましい。こ
れにより、不織布の表面が平滑化させることができ、発
泡体層形成用樹脂組成物の塗布を円滑に行うことができ
る。
て、所望の模様になるように、発泡体層形成用樹脂組成
物を塗布し、加熱することにより発泡させ、発泡体層3
を形成する。或いは不織布層2上に発泡体層3形成し、
その後裏打層1を貼合わせてもよい。これにより本発明
の壁装材料が製造できる。なお、ロータリースクリーン
で発泡体層形成用樹脂組成物を塗布する前に、不織布層
を予めカレンダー掛け処理しておくことが好ましい。こ
れにより、不織布の表面が平滑化させることができ、発
泡体層形成用樹脂組成物の塗布を円滑に行うことができ
る。
本発明の壁装材料においては、裏打層、不織布層及び
発泡体層が、発泡体層側表面で不織布層が露出するよう
に順次積層されているので、室内、室外で発生した音
を、不織布層及び発泡体層とで吸音することができる。
また、不織布と発泡体層とが積層されているので、クッ
ション性も向上したものとなる。更に、発泡体層は表面
が平滑なものではなく、凹凸形状を有する立体的なもの
であるので、斬新な立体的デザインを実現することが可
能となる。
発泡体層が、発泡体層側表面で不織布層が露出するよう
に順次積層されているので、室内、室外で発生した音
を、不織布層及び発泡体層とで吸音することができる。
また、不織布と発泡体層とが積層されているので、クッ
ション性も向上したものとなる。更に、発泡体層は表面
が平滑なものではなく、凹凸形状を有する立体的なもの
であるので、斬新な立体的デザインを実現することが可
能となる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 3デニール(繊維長51mm)のアクリル系繊維(カネカ
ロン、鐘ヶ淵化学)をニードルパンチすることにより、
目付量200g/m2、見掛け密度0.05g/cm3の不織布層を形成
し、100℃でペーパーカレンダー掛けをした。
ロン、鐘ヶ淵化学)をニードルパンチすることにより、
目付量200g/m2、見掛け密度0.05g/cm3の不織布層を形成
し、100℃でペーパーカレンダー掛けをした。
この不織布層上に、アクリル系樹脂100部、カプセル
発泡剤(フォーミングバインダー3D、松井色素化学)30
部、難燃剤20部及び防カビ剤1部から成る発泡層用樹脂
組成物をロータリースクリーンを用いて塗布し、120〜1
30℃の温度で発泡させ、第2図の様な発泡体層を形成し
た。なお不織布層の露出度は約40%とした。
発泡剤(フォーミングバインダー3D、松井色素化学)30
部、難燃剤20部及び防カビ剤1部から成る発泡層用樹脂
組成物をロータリースクリーンを用いて塗布し、120〜1
30℃の温度で発泡させ、第2図の様な発泡体層を形成し
た。なお不織布層の露出度は約40%とした。
次ぎに、この2層構造物を、坪量75g/m2の裏打紙(75
AF20D、山陽国策パルプ)にアクリル系接着剤で貼りあ
わせこの発明の壁装材料を製造した。この壁装材料は立
体的な発泡層を有しているので、デザイン的に優れ、更
にクッション性にも優れたものであった。
AF20D、山陽国策パルプ)にアクリル系接着剤で貼りあ
わせこの発明の壁装材料を製造した。この壁装材料は立
体的な発泡層を有しているので、デザイン的に優れ、更
にクッション性にも優れたものであった。
また、この壁装材料をJIS A 1409(実験方法を以
下に示す)に準じて行った残響室法吸音率の結果を表I
に示す。
下に示す)に準じて行った残響室法吸音率の結果を表I
に示す。
試験方法 1.残響室主要諸元 残響室は不整形で内壁は人造石研出しのものを使用し
た(室容積513m3、表面積382m2、床面積72m2、室温24.0
℃、湿度71%、空室時の残響時間14秒(1000Hz))。
た(室容積513m3、表面積382m2、床面積72m2、室温24.0
℃、湿度71%、空室時の残響時間14秒(1000Hz))。
2.試験体 試験体として、実施例1のこの発明の壁装材料9.94m2
を石膏ボードに接着剤貼ったものを使用し(試験体
A)、比較として厚さ1mmの塩化ビニル壁紙を使用した
(試験体B)。
を石膏ボードに接着剤貼ったものを使用し(試験体
A)、比較として厚さ1mmの塩化ビニル壁紙を使用した
(試験体B)。
3.測定周波数範囲 以下の周波数を中心周波数とする1/3オクターブバン
ド帯域雑音を用いて測定した。
ド帯域雑音を用いて測定した。
100、125、160、200、250、315、400、500、630、80
0、1000、1250、1600、2000、2500、3150、4000Hz。
0、1000、1250、1600、2000、2500、3150、4000Hz。
4.吸音率の算出 残響室に試験体を入れた状態の残響時間と、入れない
状態の残響時間を測定し、次式によって算出した。
状態の残響時間を測定し、次式によって算出した。
α=55.3V/cS・T (上記式中、αは残響室法吸音率、cは空気中の音速
(c(m/s)=331.5+0.6t(tは空気中の温度℃))、
Vは残響室容積(m3)、Sは試験体面積(m2)、T=
(T2−T1)/(T1T2)であって、T1は試験体を入れた状
態における残響時間(s)、T2は試験体を入れない状態
の残響時間(s)である)。 表1(残響室法吸音率) 中心周波数Hz 試験体A 試験体B 100 0.01 0.01 125 0.03 0.01 160 0.02 〜0 200 0.02 〜0 250 0.04 0.01 315 0.04 0.01 400 0.06 0.02 500 0.07 0.02 630 0.12 0.02 800 0.16 0.02 1000 0.18 0.02 1250 0.18 0.02 1600 0.21 0.03 2000 0.25 0.07 2500 0.27 0.09 3150 0.34 0.12 4000 0.40 0.18 表1から、この発明の壁装材料は従来の塩化ビニル壁
紙に比べ吸音特性が優れていることが分かる。
(c(m/s)=331.5+0.6t(tは空気中の温度℃))、
Vは残響室容積(m3)、Sは試験体面積(m2)、T=
(T2−T1)/(T1T2)であって、T1は試験体を入れた状
態における残響時間(s)、T2は試験体を入れない状態
の残響時間(s)である)。 表1(残響室法吸音率) 中心周波数Hz 試験体A 試験体B 100 0.01 0.01 125 0.03 0.01 160 0.02 〜0 200 0.02 〜0 250 0.04 0.01 315 0.04 0.01 400 0.06 0.02 500 0.07 0.02 630 0.12 0.02 800 0.16 0.02 1000 0.18 0.02 1250 0.18 0.02 1600 0.21 0.03 2000 0.25 0.07 2500 0.27 0.09 3150 0.34 0.12 4000 0.40 0.18 表1から、この発明の壁装材料は従来の塩化ビニル壁
紙に比べ吸音特性が優れていることが分かる。
この発明の壁装材料は、吸音性、クッション性に優
れ、立体的で斬新なデザインを実現することができる。
れ、立体的で斬新なデザインを実現することができる。
第1図は、本発明の壁装材料の概略斜視図であり、第2
図は、本発明の壁装材料の別の態様を示す概略斜視図で
ある。 1……裏打層 2……不織布層 3……発泡体層
図は、本発明の壁装材料の別の態様を示す概略斜視図で
ある。 1……裏打層 2……不織布層 3……発泡体層
フロントページの続き (72)発明者 益田 卓一郎 東京都豊島区東池袋3―3―1 ダイニ ック株式会社東京本社内 (56)参考文献 特開 昭54−163802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06N 7/00 - 7/06 B32B 5/24 - 5/26 B32B 27/12 B32B 3/24 E04F 13/00
Claims (8)
- 【請求項1】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、該不織布層が積層したカードウエブにニード
ルパンチしたものである壁装材料。 - 【請求項2】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、該不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度
を有する壁装材料。 - 【請求項3】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、該不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリル
の共重合体又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維から
形成されている壁装材料。 - 【請求項4】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、該不織布層が積層したカードウエブにニード
ルパンチしたものであって、約0.05〜0.2g/cm3の見掛け
密度を有する壁装材料。 - 【請求項5】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、該不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリル
の共重合体又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積
層したカードウエブにニードルパンチしたものである壁
装材料。 - 【請求項6】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、不織布層が約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を
有し、塩化ビニル/アクリロニトリルの共重合体又は塩
化ビニル/ポバール共重合体繊維から形成されている壁
装材料。 - 【請求項7】裏打層、不織布層及び発泡体層が順次積層
され、発泡体層側表面において不織布層が部分的に露出
しており、不織布層が塩化ビニル/アクリロニトリルの
共重合体又は塩化ビニル/ポバール共重合体繊維を積層
したカードウエブにニードルパンチしたものであって、
約0.05〜0.2g/cm3の見掛け密度を有する壁装材料。 - 【請求項8】該発泡体層側表面において不織布層の露出
する面積割合が10乃至70%である請求項1乃至7のいず
れかに記載の壁装材料。
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JP2310062A JP3018478B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 壁装材料 |
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JP2310062A JP3018478B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 壁装材料 |
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JPH04185778A JPH04185778A (ja) | 1992-07-02 |
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JP2310062A Expired - Fee Related JP3018478B2 (ja) | 1990-11-15 | 1990-11-15 | 壁装材料 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110722841A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-24 | 绍兴市新丝路布业有限公司 | 一种复合型防潮墙布及其生产工艺 |
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